JP2000228107A - 建物内への直達光入射制御構造 - Google Patents

建物内への直達光入射制御構造

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JP2000228107A
JP2000228107A JP11028033A JP2803399A JP2000228107A JP 2000228107 A JP2000228107 A JP 2000228107A JP 11028033 A JP11028033 A JP 11028033A JP 2803399 A JP2803399 A JP 2803399A JP 2000228107 A JP2000228107 A JP 2000228107A
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direct light
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JP11028033A
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Hiroshi Hashimoto
洋 橋本
Kentaro Watanabe
健太郎 渡辺
Hideki Ishii
英樹 石井
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライトシェルフを用いた照明方式を採用した
建物において、直達光の照射による在室者に対するグレ
アや空調負荷の増大を防止できるようにする。 【解決手段】 建物10外部に臨む窓1に、この窓面か
ら外部に張り出された状態でかつ窓1の上端1aより下
方に、上面12aが光反射機能を持つライトシェルフ
(庇体)12が取り付けられてなり、ライトシェルフ1
2の上面12aで反射された太陽光20を、窓1のその
上端1aとライトシェルフ12との間の部分である窓上
部2を通過させて建物10の天井面13に入射させ照明
として利用する方式を採用した建物10にて、太陽光2
0が窓上部2から建物10内に直接入射する光からなる
直達光22の入射を制御する構造であって、窓上部2
が、窓上部2から入射する直達光22のうち、入射方向
が略水平方向の直達光22aから略鉛直方向の直達光2
2bまでを拡散させる拡散機能を有したものからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物内への直達光
入射制御構造に関し、詳細にはライトシェルフを用いた
照明方式を採用した建物内への直達光入射制御構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年の建物には、例えば図2に示すよう
な照明方式を採用したものが知られている。すなわち、
この建物10では、建物ファザード外部に臨む窓11に
上面12aが光反射機能を持つ庇体、いわゆるライトシ
ェルフ12が窓面から外部に張り出された状態で取り付
けている。ライトシェルフ12は窓11の中段に取り付
けられており、上面12aで太陽光20を反射して窓1
1の上端11aとライトシェルフ12との間である窓上
部11bを通過させ、建物10の天井面13に入射させ
るようになっている。このように天井面13に入射され
た太陽光20は、さらに天井面13で反射され、間接反
射光21からなる照明として利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図2に示す
ような照明方式を採用した建物10では、太陽光20が
窓上部11bより直接入射する光からなる直達光22
が、建物10内の例えば執務室に照射される。その結
果、この直達光22の照射が、執務室の在室者に対する
グレアの原因や温熱環境上の不快感となったり、夏期等
において空調負荷の増大を招くという不都合が生じてい
る。
【0004】通常の窓であれば、上記の問題の解決策と
して、例えば窓上部11bにブラインドを取り付ける、
ルーバーのような構造を採用する、曇りガラスにする等
して直達光22の入射を制御することが考えられる。し
かしながら、太陽光20の間接反射光21を利用した照
明方式では、いずれの解決策をとっても、ライトシェル
フ12の上面12aで反射された光の一部あるいは殆ど
が遮られたり、入射角度が変化する等して天井面13へ
の入射光量が低下してしまうため好ましくない。
【0005】さらに窓上部11bにブラインドを取り付
けたり、ルーバーのような構造を採用すると、窓上部1
1bの寸法に合わせたブラインドを用意して取り付ける
手間を要したり、窓上部11b自体の構造が複雑になる
等の難点があり、また見た目も良いとは言えない。
【0006】以上のことから、直達光の照射による在室
者に対するグレアや空調負荷の増大を防止できるととも
に、ライトシェルフで反射された光の天井面への入射光
量の低下を防止でき、また構造が簡易で見た目も良好な
建物内への直達光入射制御構造が切望されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために本発明は、建物外部に臨む窓に、この窓面から
外部に張り出された状態でかつ窓の上端より下方に、上
面が光反射機能を持つ庇体が取り付けられてなり、庇体
の上面で反射された太陽光を、窓のその上端と庇体との
間の部分である窓上部を通過させて建物の天井面に入射
させ照明として利用する方式を採用した建物にて、太陽
光が窓上部から建物内に直接入射する光からなる直達光
の入射を制御する構造であって、上記の窓上部が、窓上
部から入射する直達光のうち、入射方向が略水平方向か
ら略鉛直方向までの直達光を拡散させる拡散機能を有し
たものからなる構成としている。
【0008】上記窓上部は、例えば、上記拡散機能を有
した膜が被着されて構成されたものからなっている。
【0009】窓上部から入射する直達光のうち、入射方
向が略水平方向から略鉛直方向(真下方向)までの直達
光は、在室者に対するグレアの原因となる光である。本
発明では、窓上部が、ここから入射する直達光のうち、
このような在室者に対するグレアの原因となる直達光を
拡散させる拡散機能を有しているため、窓上部からの直
達光によるグレアの発生が防止される。また直達光の一
部が拡散機能により拡散されることにより、窓上部から
建物内に入射する直達光が低減されるため、夏期等にお
いて直達光が建物内に入射されることによる空調負荷の
増大が防止される。
【0010】一方、庇体(ライトシェルフ)の上面で天
井面に向けて反射された光は、略水平方向より上向きに
窓上部に入射するため、窓上部の拡散機能で拡散されな
い。よって、庇体の上面で反射されて天井面に入射する
入射光量がこれまで通り確保され、天井面で反射された
間接反射光による照明機能が低下しない。さらに窓上部
が、その窓面に上記の拡散機能を有する膜が被着された
ものであれば、窓上部にブラインドを取り付けたり、ル
ーバーのような構造を採用する場合に比較して構造が非
常に簡易となり、通常の窓に拡散機能を容易に付与可能
となる。さらに見た目もすっきりとして良好となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る建物内への直
達光入射制御構造の一実施形態を示す概略図である。
【0012】この建物10は、本発明における庇体であ
るライトシェルフ12を用いた照明方式を採用したもの
であり、従来と同様に、建物10外部に臨む窓1にライ
トシェルフ12が、窓面から外部に張り出された状態で
かつ窓1の幅方向に亘って取り付けている。ライトシェ
ルフ12は、窓1の上端1aより下方、本実施形態では
窓1の略中間の高さ位置より若干上に取り付けられてお
り、上面12aに付与された光反射機能により太陽光2
0を反射するようになっている。
【0013】窓1は、上記のようにライトシェルフ12
が取り付けられていることにより、その上端1aとライ
トシェルフ12との間である窓上部2と、窓1の下端1
bとライトシェルフ12との間である窓下部3とに分断
された状態となっている。窓下部3は透明な窓ガラスか
らなり、窓上部2は、ここから入射する直達光22のう
ち、入射方向が略水平方向の直達光22aから略鉛直方
向(真下方向)の直達光22bまでを拡散させる拡散機
能を有して構成されたものからなる。
【0014】例えば本実施形態において窓上部2は、透
明な窓ガラス2aの例えば建物10内側の面に上記拡散
機能を有する膜2bが被着されて構成されている。この
膜2bは、例えば、窓ガラス2aに被着されることによ
り上記の入射方向の範囲の直達光22を拡散させて窓ガ
ラス2aを不透明化し、所要方向の視界を制御する視界
制御フィルム(以下、膜2bを視界制御フィルム2bと
記す)からなる。
【0015】このような視界制御フィルム2bとして
は、一例として、粘着フィルムと視界制御フィルム本体
と保護フィルムとの積層膜からなり、見る角度によって
透明に見えたり、すりガラス状に見える住友化学工業
(株)社製のルミスティー(製品名)が挙げられる。
【0016】上記のように構成された直達光入射制御構
造では、ライトシェルフ12の上面で反射された太陽光
20が、窓上部2から建物10の天井面13に入射し、
さらに天井面13で反射され、間接反射光21からなる
照明として利用される。
【0017】一方、窓上部2から入射する直達光22の
うち、在室者に対するグレアの原因となる光は、すなわ
ち入射方向が略水平方向の直達光22aから略鉛直方向
の直達光22bまでは、窓上部2の拡散機能により拡散
される。よって、窓上部2からの直達光22によるグレ
アの発生を防止できる。また上記のように直達光22の
一部が拡散機能により拡散されることにより、窓上部2
から建物10内に入射する直達光22を低減できるた
め、夏期等において直達光22が建物10内に入射され
ることによる空調負荷の増大を防止できる。
【0018】これに対してライトシェルフ12の上面で
天井面13に向けて反射された光は、窓上部2への入射
方向が略水平方向より上向きとなるので、窓上部2の拡
散機能によって拡散されない。よって、ライトシェルフ
12の上面12aで反射されて天井面13に入射する入
射光量をこれまで通り確保でき、天井面13で反射され
た間接反射光21による照明機能を十分に発揮させるこ
とができる。
【0019】さらに窓上部2が、その窓面に視界制御フ
ィルム2bが被着されて拡散機能を有したものとなって
いるので、窓上部2にブラインドを取り付けたり、ルー
バーのような構造を採用する場合に比較して構造が非常
に簡易である。よって、施工が非常に簡単となり、通常
の窓に拡散機能を容易に付与できる。また、見た目もす
っきりとして良好となる。加えて、窓上部2に視界制御
フィルム2bが被着されていることにより、窓ガラス2
aの飛散を防止できる効果も得られる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る建物内
への直達光入射制御構造によれば、窓上部から入射する
直達光のうち、在室者に対するグレアの原因となる直達
光を拡散させる拡散機能を有しているので、窓上部から
の直達光によるグレアや温熱環境上の不快感の発生を防
止できる。また直達光の一部が拡散機能により拡散され
ることにより、夏期等において直達光が建物内に入射さ
れることによる空調負荷の増大を防止できる。一方、庇
体(ライトシェルフ)の上面で天井面に向けて反射され
た光が、窓上部の拡散機能で拡散されないため、庇体の
上面で反射されて天井面に入射する入射光量を確保で
き、間接反射光による照明機能を十分に発揮するものと
なる。
【0021】また窓上部が、その窓面に上記の拡散機能
を有する膜が被着されたものであれば、構造が非常に簡
易となるので、施工が非常に簡単となり、通常の窓に拡
散機能を容易に付与できる。さらに見た目もすっきりと
して良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物内への直達光入射制御構造の
一実施形態を示す概略図である。
【図2】従来のライトシェルフによる照明方式およびそ
の問題点を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1…窓、1a…上端、2…窓上部、2a…窓ガラス、2
b…視界制御フィルム、10…建物、12…ライトシェ
ルフ、12a…上面、13…天井面、20…太陽光、2
1…間接反射光、22…直達光

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物外部に臨む窓に、この窓面から外部
    に張り出された状態でかつ窓の上端より下方に、上面が
    光反射機能を持つ庇体が取り付けられており、当該庇体
    の上面で反射された太陽光を、前記窓のその上端と庇体
    との間の部分である窓上部を通過させて建物の天井面に
    入射させ照明として利用する方式を採用した建物にて、
    太陽光が前記窓上部から建物内に直接入射する光からな
    る直達光の入射を制御する構造であって、 前記窓上部は、当該窓上部から入射する直達光のうち、
    入射方向が略水平方向から略鉛直方向までの直達光を拡
    散させる拡散機能を有したものからなることを特徴とす
    る建物内への直達光入射制御構造。
  2. 【請求項2】 前記窓上部は、その窓面に窓上部から入
    射する直達光のうち、入射方向が略水平方向から略鉛直
    方向までの直達光を拡散させる拡散機能を有した膜が被
    着されていることを特徴とする請求項1記載の建物内へ
    の直達光入射制御構造。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2229872A1 (es) * 2002-12-09 2005-04-16 Alfonso Canela Batlle Dispositivo para la iluminacion de interiores mediante la luz solar.
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JP2008081992A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Ykk Ap株式会社 建具
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JP2014115529A (ja) * 2012-12-11 2014-06-26 Dainippon Printing Co Ltd 採光シート、採光装置、及び建物
US9557023B2 (en) 2010-11-15 2017-01-31 Tubelite, Inc. Indirect daylighting device

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