JP2000267622A - 電界放出型表示装置の輝度補償回路 - Google Patents

電界放出型表示装置の輝度補償回路

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JP2000267622A JP11066646A JP6664699A JP2000267622A JP 2000267622 A JP2000267622 A JP 2000267622A JP 11066646 A JP11066646 A JP 11066646A JP 6664699 A JP6664699 A JP 6664699A JP 2000267622 A JP2000267622 A JP 2000267622A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々の表示パネルの特性のばらつきに左右さ
れない電界放出型表示装置の輝度補償を行う。 【解決手段】 電界放出型表示装置の表示パネルの再生
駆動時のゲート電流を電流検出回路4で電圧として検出
し、端子3に加えられる制御信号に同期してサンプル及
びホールド回路5でサンプリングする。検出電圧は電圧
制御回路の演算増幅器6に入力され、演算増幅器6の出
力はTr1、Tr2を介してゲート電極に供給されるゲ
ート電圧を一定値に制御する。サンプリング終了後次の
制御信号が端子3に入力されるまでの表示期間(少なく
とも1フレーム分)中、ホールド回路5でゲート電圧を
一定値にホールドする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界放出型表示装
置(FED:Field Emission Display、以下、単にFE
Dと表記する)等の駆動回路に関し、特に温度変化に対
する輝度の補償回路に係わる。
【0002】
【従来の技術】金属または半導体表面の印加電界を10
9 [ボルト/m]程度にすると、トンネル効果により電
子が障壁を通過し、常温でも真空中に電子放出が行われ
る。この現象を電界放出(Field Emission )という。
半導体微細加工技術を駆使して、電界放出部の配列から
なる面放出型の電界放出部を作成することが可能とな
り、FED等の電界放出型表示装置に用いられている。
また、電界放出部を1次元配列として感光フィルムに画
像を形成する光プリントヘッドに適用することも考えら
れている。
【0003】図5はスピント型と呼ばれている電界放出
素子の概要を示す模式図であって、基板S上にカソード
電極Kが蒸着により設けられており、このカソード電極
K上にエミッタ電極Eが多数個設けられ、その上に絶縁
層I(SiO2)が一面に形成されている。絶縁層Iの
上にゲート電極GTが蒸着等によって成膜され、エミッ
タ電極Eの先端部で開放するホールを形成して電子を引
き出すようにしている。
【0004】カソード電極Kとゲート電極GT間に電圧
Vgkとして約50〜80Vを加えることにより、エミ
ッタ電極Eの先端部から電子が放出される。そして、そ
の電子がカソード電極Kと真空空間で対向する位置に配
置されるアノード電極Aに印加されているアノード電圧
Vaによって捕捉される。このような電界放出素子をグ
ループとして、ストライプ状に形成されているゲート電
極を順次走査しつつ、カソード電極の各ストライプ状電
極にそれぞれ画像信号を供給することにより、アノード
電極に設けられた蛍光体が発光し表示器としての動作が
行なわれる。
【0005】再生駆動を行う場合には、アノード電極に
印加されるアノード電圧は、アノード選択電圧Va1、
アノード非選択電圧Va2、蛍光体非発光電圧GNDの
3つの異なる電圧が同期信号に同期した所定のタイミン
グで供給される。
【0006】図6は上記したような電界放出素子を表示
装置として駆動するときのブロック図である。図中、6
1は信号入力バッファ、62はコントローラ、63は表
示用RAM(ランダムアクセスメモリ)、64はデータ
ドライバ、65はアノード電源/アノードスイッチ回
路、66はゲート電圧制御回路、67はゲート電源、6
8はスキャンドライバ、69はカソード電源、70はF
EDパネルである。
【0007】画像信号は、同期信号とともに信号入力バ
ッファ61を介してコントローラ62に入力され、1フ
レーム分の画像データが、RGB別に表示用RAM63
に記憶される。コントローラ62は、表示用RAM63
に記憶されたRGBデータを、蛍光体ドット67の選択
順序に応じた所定の順序で読み出して、データドライバ
64に転送する。データドライバ64においては、カソ
ード電源69から電圧Vccの供給を受け、RGBデー
タの階調に応じたパルス幅のデータパルスをFEDパネ
ル70のカソード端子(カソード電極C1〜Cm)に出
力する。
【0008】アノード電源/アノードスイッチ回路65
は、表示方式に応じて3つの異なる電圧(アノード選択
電圧Va1、アノード非選択電圧Va2、蛍光体非発光
電圧GND)を同期信号に同期した所定のタイミングで
スッチング出力する回路である。コントローラ62は、
入力された同期信号に同期して、アノード電源/アノー
ドスイッチ回路65を制御し、FEDパネル70のアノ
ード端子A1、A2のそれぞれにアノード選択電圧Va
1、アノード非選択電圧Va2、蛍光体非発光電圧GN
Dを供給する。コントローラ62は、また、ゲート電源
67から電圧Vggの供給を受けるゲート電圧制御回路
66を制御し、スキャンパルスを発生させてスキャンド
ライバ68に供給する。コントローラ62は、スキャン
ドライバ68を制御して、ゲート端子G1〜Gnの1つ
にスキャンパルスを供給する。1/4VGAの解像度
(320×240)の場合にはn=240、m=960
(カソード端子数480)となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に、このようなF
EDの表示装置の場合は動作温度範囲は広く、比較的低
温から高温域まで動作するが、画像の明るさに関係する
エミッション電流(カソードから放射される電子流)の
温度依存性が大きく、エミッション電流が増加すれば輝
度も増加するので、周囲温度により輝度が変動するとい
う問題がある。そこで、FEDパネルの温度を検出し
て、ゲート電圧を制御し、FEDパネルの周囲温度、ま
たは内部の温度を検出して輝度の変動を補償する方法が
従来から使用されている。
【0010】図7は図6に示されたゲート電圧制御回路
66内に組み込まれた、従来例のモニター抵抗値検出型
輝度補償回路図である。この図でRはFEDパネルが製
造される際に、予め、半導体製造と類似のプロセスで組
み込まれたモニター抵抗である。74はモニター抵抗R
の抵抗値の変化を電圧として検出する電圧検出回路で、
その出力は比較器を構成する演算増幅器75の一方の入
力端子に供給され、他方の入力端子にはゲート電圧を抵
抗R1.R2によって分圧した電圧が供給されている。
そして、演算増幅器75の出力は電圧制御用トランジス
タTr1、Tr2を介して、FEDのゲート電源の電圧
を制御するように構成し、温度変動があるときでも表示
画像の輝度をほぼ一定となるようにコントロールしてい
た。
【0011】この回路は、モニター抵抗Rの抵抗値がF
EDパネルの温度により変化するので、温度変化によっ
てゲート電圧が変化しても、輝度レベルがほぼ一定とな
るように制御することが可能であるが、個々のパネル毎
にこの抵抗値とゲート電圧、ゲート電圧と輝度(エミッ
ション電流)の関係に大きなばらつきがあり、特性を揃
えることが困難であり調整が難しい。また、モニター抵
抗の抵抗値Rと、輝度レベルの間に直接的な関係が無い
ため、図7の回路はオープンループの制御となり、安定
した補償が得られないという問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は電界放出型表示
装置の輝度補償回路は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、ゲート電源と、該ゲート電源から
ゲート電極に流入するゲート電流を検出する電流検出手
段と、ゲート電極に供給されるゲート電圧を制御する電
圧制御手段と、制御信号によって前記電流検出手段の検
出値をサンプルホールドするサンプリング手段とを備
え、電界放出型表示装置の非表示期間に、前記制御信号
によって前記ゲート電流のサンプリングを行い、電界放
出型表示装置の表示期間に前記サンプリング手段の出力
に基づいて前記電圧制御手段を制御し、表示期間内の輝
度レベルが一定となるように制御するようにしたもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、上記したような電界放出
表示装置の輝度補償回路の実施例を回路図としたもの
で、図1(a)は輝度補償回路のブロック図、図1
(b)はFEDの温度をサンプリングするタイミング波
形図を示している。本発明は、以下に述べるように基本
的にはゲート電流を検出してゲート電圧を制御し、あら
かじめ、設定しておいたゲート電流値とする輝度補償回
路である。
【0014】図1(a)のブロック図で示される回路
は、図6のゲート電圧制御回路66に組み込まれてい
る。この図で4はゲート電流値を検出する電流検出回路
であり、5は電流値検出のタイミングを制御端子3から
入力される制御信号(サンプリングパルス)によって定
め、一定期間その電流値を保持するサンプル及びホール
ド回路である。このサンプル及びホールド回路5の出力
は比較器を構成する演算増幅器6の一方の入力端子に供
給されており、他方の入力端子には抵抗R1.R2を介
してゲート出力電圧が分圧されて供給されている。そし
て、演算増幅器6とトランジスタTr1、Tr2によっ
て一般的な直列制御型の安定化電源が構成されている。
【0015】この回路は端子1にゲート電源を接続し、
端子2より図6のスキャンドライバ68を介して各ゲー
ト電極に駆動電圧を供給する。電流検出回路4はゲート
電流を検出して電圧に変換するために、例えば、直列に
挿入された低抵抗値の抵抗の両端の電位を測定してもよ
い。サンプル及びホールド回路5は、図示しない回路か
ら端子3を介して供給される図1(b)の制御信号のタ
イミングにしたがって、電流検出回路4の電圧をサンプ
リングして、その値を一定期間保持すると共に、電圧制
御回路を構成する演算増幅器6に供給する。
【0016】制御信号は画像の非表示期間に供給される
ゲート電圧によって、エミッタからゲート電極に流れる
ゲート電流を測定するサンプリングパルスとなってお
り、この非表示期間は、後で述べるように電界放出表示
装置に適応される再生駆動期間を利用することができ
る。また、画像の表示期間ではアノード電極に高電圧が
印加されゲート電流が低下するが、この表示期間ではサ
ンプルされた電流値がホールドされることになる。
【0017】したがって、この実施例によると非表示期
間内にはアノード電圧を低下してゲートを通常のスキャ
ン周波数より早い周期で走査し、各ゲート電極に流れる
電流値をコンデンサ等に蓄積し、その電圧でゲート電流
が一定となるようなサーボ回路を構成し、温度変化によ
って変動するゲート電流を一定値に保つように制御して
表示期間の輝度レベルが常に一定となるように制御する
ことができる。
【0018】図2は本出願人が先に提案したいわゆる櫛
歯型アノード電極構造を持った、2電極型フルカラーF
EDの1例を説明する概要構成図である。図中、31は
カソード基板、32はアノード基板、33はスペーサ、
34−1〜34−4はカソード電極、35はパッチ状の
ゲート電極、36−1〜36−5はアノード電極、37
は蛍光体ドットである。このカラーFEDは、電界放出
部が2次元マトリクス状に形成されたカソード基板31
と、これに対向して、アノード電極36−1〜36−5
上に2次元マトリクス状に形成された蛍光体ドット37
を有するアノード基板32とが対向配置されたもので、
スペーサ33により両者の間隙が一定に支持され、両基
板の外周が封止され、内部が真空状態に保持されたもの
である。
【0019】このカソード基板31上には、カソード電
極34−1〜34−4がストライプ状に、列方向に並ん
で配列されている。電界放出部の詳細な構造は説明を省
略するが、カソード電極34−1〜34−4に島状電極
が形成され、その上に抵抗層を介し、複数の微細なコー
ン状エミッタが形成され、パッチ状のゲート電極35の
開口部を介してアノード基板32側に面している。上述
したカソード電極34−1〜34−4、コーン状エミッ
タ、パッチ状ゲート電極により電界放出部が構成されて
いる。なお、複数のゲート電極35間の配線に付いて
は、この図では省略しており、図3を参照して後述す
る。
【0020】一方、透明のアノード基板32の下面上に
は、透明のアノード電極36−1〜36−5・・・が、
ストライプ状に、列方向に並んで配列されている。上述
したカソード電極34−1〜34−4・・・とは、1対
1対応で並行している。1つおきの奇数番目のアノード
電極36−1、36−3、36−5・・・が前端部で共
通接続され、他の1つおきの偶数番目のアノード電極3
6−2、36−4、・・・が図示しない後端で共通接続
されている。すなわち、1つおきに交互に櫛歯状にかみ
合って2つのアノード端子を有するアノード電極が形成
されている。
【0021】アノード電極36−1〜36−5として
は、ITO(Indium Tin Oxide)の導電性透明薄膜が使
用され、この下面に、同一発光色の複数の蛍光体ドット
37が、各アノード電極36−1〜36−5の長手方向
に所定間隔をおいて塗布形成されている。アノード電極
36−1にレッド(R)、アノード電極36−2にグリ
ーン(G)、アノード電極36−3にブルー(B)、ア
ノード電極36−4にレッド(R)、というように、列
方向に、R、G、Bの3原色の蛍光体ドット37が交互
に配列されて、表示部が構成されている。蛍光体ドット
37とゲート電極35を有する電界放出部とは、1対1
対応している。
【0022】カソード基板31側の特定のゲート電極3
5に、カソード電位に対し、数十ボルトの大きさのゲー
ト電圧を印加すると、コーン状エミッタから電子が放出
され、同時に、直上のアノード電極に数百ボルトのアノ
ード電圧を印加すると、エミッタから放出された電子
は、直上にある蛍光体ドット37に射突し、蛍光体ドッ
ト37が発光する。ゲート電圧が印加されるゲート電極
35を有する電界放出部に接続されるカソード配線に
は、画像信号の階調に応じたパルス幅の信号電圧が印加
され、蛍光体ドット37の発光量が、その階調に応じた
ものとなるように制御される。
【0023】図3は図2に示した2電極型フルカラーF
EDの駆動方法を説明するための電極接続図である。図
中、図2と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略
する。41ないし44はゲート配線、45、46はアノ
ード電極である。ゲート電極35およびこれに対向する
蛍光体ドット37とは、重ねて記載している。
【0024】ゲート配線41〜44は、列方向に延び
て、ゲート電極35の1ドットおきに交互に接続され、
1表示ライン当たり2本のゲート端子(G1、G2)、
(G3、G4)、・・・(G(n−1)、Gn)が引き
出される。アノード配線45、46は、櫛歯状の1対の
アノード電極(36−1、36−3、36−5・・
・)、(36−2、36−4、36−6・・・)に接続
され、アノード端子A1、A2が引き出される。m本の
カソード電極およびカソード配線は図示を省略している
が、図2において隣接するカソード電極(34−1、3
4−2)、(34−3、34−4)、・・・が、それぞ
れ、1つのカソード端子に接続されている。ゲート端子
(ゲート配線)の総数は、行方向の表示ライン数の2倍
になる。しかし、カソード配線とゲート配線とのマトリ
クスによりマルチプレックス駆動ができるため、カソー
ド配線は、隣り合う2本のラインを接続して1本の端子
として取り出している。この2電極型フルカラーFED
の画素選択方法は、行方向に配列されたゲート配線41
〜44と列方向に配列されたカソード配線のマトリクス
のみで行うものであり、行方向に線順次走査を行うこと
により、1フレームの画像を表示する。
【0025】図4は、図2に示した2電極型フルカラー
FEDの駆動タイミング図である。先の図3を合わせて
参照し、画素選択方法の1例を説明する。図中、51、
52はアノード端子A1、A2に印加されるアノード電
圧、53〜60はゲート端子G1、G3、G5、・・
・、G(2n−1)、G2、G4、G6、・・・、G
(2n)に印加されるスキャンパルスである。列方向に
配列された図示しない複数のカソード電極C1〜Cmに
は、2本ずつ1つのカソード端子に共通接続されて、蛍
光体ドットの発光量を決めるデータパルスが同時に印加
されている。61はゲート端子G(2n)にスキャンパ
ルスが印加されている期間において、カソード電極Cm
に印加されるデータパルスである。
【0026】アノード電極A1に正のアノード電圧51
が印加され、アノード電極A2にGNDレベル(0ボル
ト)のアノード電圧52が印加されている期間におい
て、奇数番目のゲート端子G1、G3、G5、・・・、
G(2n−1)に、スキャンパルス53〜55を順次印
加し、これと同期して、各カソード電極C1〜Cmに、
選択画素の階調に応じた幅のデータパルスを印加する。
一方、アノード電極A2に正のアノード電圧52が印加
され、アノード電極A1にGNDレベルのアノード電圧
51が印加されている期間においては、偶数番目のゲー
ト端子G2、G4、G6、・・・、G(2n)にスキャ
ンパルス56〜60を順次印加し、これと同期して、各
カソード端子C1〜Cmにデータパルスを印加する。こ
のようにしてFEDの画像表示が行われる。
【0027】上述したような、2電極型フルカラーFE
Dパネルの場合は、図4に示しように1フレームの終了
時に、表示装置の再生期間をかねて非表示期間TDを挿
入し、この非表示期間TDにはアノード電圧A1,A2
をオフにすると共に、高速のゲートスキャンを行わせ、
この期間をサンプリング期間としてゲートの電流検出を
行うようにする。そして、この検出されたゲート電流が
温度変化に対応して一定となるように、前記した輝度補
償回路によってゲート電圧を制御することにより、画像
の輝度レベルが温度に対して常に一定のレベルを保持す
るように制御することができる。
【0028】なお、再生駆動時には、アノード電圧は低
く保たれるので、カソードから放出された電子は、すべ
てゲートに流入し、表示期間中に流れるゲート電流に比
べ、再生駆動時のゲート電流はかなり大きい。このため
に、例えばゲート端子のスキャンドライバの保護抵抗を
複数のドライバICの電源端子に対し、1個に集約して
ゲート電源に接続する等の対策をとることにより、各ゲ
ートに印加されるゲート電圧のばらつきを防止すること
ができる。
【0029】以上、2電極型フルカラーFEDを例とし
て説明を行ったが、画像の非表示期間は連続するテレビ
画面のような場合は、垂直ブランキング画面を利用して
設定することができる。また、本発明の電界放出型表示
装置の輝度補正回路は上記実施例に限らず、ゲート電圧
により電界放出エミッタから電子を放出させ、所定の非
表示期間を設けてゲート電流を測定できるものであれ
ば、単色のFED、カラーFEDを問わず、任意の電極
構造のFEDに本発明を適用することができる。また、
画像表示装置に限らず、光プリントヘッドのように、1
次元あるいは2次元配列の電界放出素子を用いて、画像
データに応じた発光をさせる場合にも適用することがで
きる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、画像の非表示期間にゲート電
流を直接測定して電圧制御回路に入力し、ゲート電源の
電圧を制御するので、サンプル期間のゲート電流が一定
の値となるようにゲート電圧が設定される。そして、引
き続く表示期間ではサンプル期間に設定されたゲート電
圧を保持することで、エミッション電流を一定の値に保
つ。このようにして、エミッション電流と相関関係の深
い輝度を一定に保つことができる。
【0031】また、FEDパネル内のモニター抵抗の抵
抗値変化を検出する方法に対し、本発明では、輝度レベ
ルの変動は主にゲート電流の変動と考えられるので、ゲ
ート電流を測定することで、個々のパネル毎のエミッシ
ョン電流特性のばらつきや、経時変化による影響等を軽
減し輝度レベルの変動を効果的に補償することができ
る。さらに、ゲート電流(エミッション電流)検出、ゲ
ート電圧制御、ゲート電流(エミッション電流)変化と
いう閉ループとなり、フィードバック制御が可能とな
り、パネル個々の輝度調整に要する作業量が低下するこ
とによるコストダウンの効果も大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電界放出型表示装置の輝度補正回路の
実施の形態を示すブロック図、および、タイミング波形
図である。
【図2】FEDの構造を説明する模式図である。
【図3】FEDのアノードとゲートの配線を説明する模
式図である。
【図4】2電極型フルカラールFEDの駆動タイミング
図である。
【図5】電界放出素子の概要を示す斜視図である。
【図6】電界放出型表示装置の駆動回路を示す回路図で
ある。
【図7】従来の電界放出型表示装置の輝度補正回路のブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 ゲート電源入力端子、 2 ゲート出力端子、 3 制御信号入力端子、 4 電流検出回路、 5 サンプル及びホールド回路、 6 演算増幅器、 31 カソード基板、 32 アノード基板 34−1、34−2、34−3・・・カソード電極、 35 ゲート電極、 36−1、36−2、36−3・・・アノード電極、 37 蛍光体ドット、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C080 AA08 BB05 CC03 DD03 DD20 EE28 EE30 FF09 GG01 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06 5C094 AA03 AA43 AA44 BA02 BA12 BA32 BA34 CA19 CA24 EA05 EA10 FA01 FA02 GA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電源と、 該ゲート電源からゲート電極に流入するゲート電流を検
    出する電流検出手段と、 ゲート電極に供給されるゲート電圧を制御する電圧制御
    手段と、 制御信号によって前記電流検出手段の検出値をサンプル
    ホールドするサンプリング手段とを備え、 電界放出型表示装置の非表示期間に、前記制御信号によ
    って前記ゲート電流のサンプリングを行い、前記電界放
    出型表示装置の表示期間に前記サンプリング手段の出力
    に基づいて前記電圧制御手段を制御し、表示期間内の輝
    度レベルが一定となるように制御することを特徴とする
    電界放出型表示装置の輝度補償回路。
  2. 【請求項2】 上記非表示期間は上記電界放出型表示装
    置の再生期間を利用して設定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の電界放出型表示装置の輝度補償回
    路。
  3. 【請求項3】 上記非表示期間内に各ゲート電極が高速
    スキャン電圧によって走査されるように構成したことを
    特徴とする請求項1,もしくは2に記載の電界放出型表
    示装置の輝度補償回路。
  4. 【請求項4】 上記電界放出型表示装置は2電極フルカ
    ラー方式とされていることを特徴とする請求項1,2も
    しくは3に記載の電界放出型表示装置の輝度補償回路。
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