JP2000267503A - 回転ドラム装置及び画像形成装置 - Google Patents

回転ドラム装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2000267503A
JP2000267503A JP11071089A JP7108999A JP2000267503A JP 2000267503 A JP2000267503 A JP 2000267503A JP 11071089 A JP11071089 A JP 11071089A JP 7108999 A JP7108999 A JP 7108999A JP 2000267503 A JP2000267503 A JP 2000267503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral surface
rubbing member
rotating drum
rotary drum
hollow portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11071089A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Sugimoto
勉 杉本
Koji Masuda
晃二 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP11071089A priority Critical patent/JP2000267503A/ja
Publication of JP2000267503A publication Critical patent/JP2000267503A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れ等に強く、小型で安価な回転ドラム装置
であって、その回転ドラム等の回転を確実に安定化させ
る機構を有する回転ドラム装置及びこの回転ドラム装置
を用い、濃度ムラ及び色ムラのない高品位の画像を記録
できる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 第1の外周面と第1の中空部とを有する
回転ドラムと、第1の中空部を貫通する支持軸であっ
て、回転ドラムを該支持軸に関して相対的に回転させな
がら回転ドラムを支持する支持軸と、第1の中空部の第
1の内周面と支持軸との間に配置され、第1の内周面と
支持軸のいずれか一方と直接または間接的に摺擦するよ
うに構成された、摺擦部材とを備え、回転ドラムは、定
着前のトナー像を担持するように、またはトナー像が転
写される被転写材を担持するように構成された円柱形状
部を、第1の外周面に有することを特徴とする回転ドラ
ム装置、及びこの回転ドラム装置を用いた画像形成装置
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた複写機、プリンター等の画像形成装置に組み込まれ
た感光体ドラム、転写ドラム、中間転写ドラム等の回転
ドラム装置及びこの回転ドラム装置を用いた画像形成装
置に関し、特に回転振動、回転速度変動が低減され回転
が安定化された回転ドラム装置及びこの回転ドラム装置
を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を用いた複写機、プ
リンター等の画像形成装置では、感光体ドラムの表面を
一様に帯電した後、レーザービーム等により露光するこ
とによって静電潜像を形成し、この静電潜像を現像する
ことによってトナー像を形成し、さらにこのトナー像を
用紙に転写することによって画像を形成するように構成
されている。
【0003】このような画像形成装置において、感光体
ドラムに回転速度変動(回転ムラ)が生じると、レーザ
ービームの書き込み線の間隔に疎密が発生し、バンディ
ングとよばれる濃度ムラとなる。例えば、回転ドラムの
原動機の駆動力を回転ドラムに伝達するギアの歯の噛み
合い精度が悪くなっていると、感光体ドラムの速度が周
期的に変動するようになり、画像に前述のバンディング
が生じる。特に、中間調画像においてこのような濃度ム
ラが目立ちやすい。また、カラーの複写機、プリンター
では色を重ねるため、さらにバンディングが目立ちやす
く、係る速度変動は一段と低く抑えなければならない。
【0004】このようなバンディングを低減する技術と
して、特開平8−30057号公開公報、特開平8−3
0058号公開公報等に開示されているように、感光体
ドラムの側面、または感光体ドラムの外周面の非画像形
成領域、感光体ドラムの両端部に設けた端部フランジの
外周面に対し、ハウジングの内面に支持した摺動部材を
圧接した状態とするなどし、感光体に伝達される振動な
らびに感光体自体に加えられる負荷変動による回転速度
のムラを解消するように構成したものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような課題を有している。即
ち、感光体ドラムの側面に摺擦部材を設けた場合、トナ
ー等の汚れが感光体ドラムまたは摺擦部材に付着して摩
擦係数が変化しやすい。感光体ドラムの非画像形成領域
や端部フランジの外周摺動面では、これに加え十分な接
触面積が得られず、回転を安定化させる効果が不十分で
ある。
【0006】また、ハウジングには重量やコストの観点
から樹脂材料が用いられるが、筐体としての精度や強度
が十分ではなく、感光体ドラムの回転に伴ってハウジン
グの内面と感光体ドラムの表面や端部フランジの摺動面
との距離が変動し回転ムラが発生しやすい。これらの現
象は、小径の感光体ドラムと樹脂性のハウジングを用い
る小型のプリンターで特に大きな課題となる。よって、
感光体の外部から摺擦部材を圧接して十分な制動力を発
生させるためには、強い圧接力を発生させる手段とそれ
に耐えて支えることができる剛性の高い構造材が必要に
なる。もしくは摺擦する有効面積を大きく取る必要があ
り、これらはいずれも製品コストの上昇やサイズの増大
につながる。
【0007】本発明は、これらの課題に鑑み、汚れ等に
強く、小型で安価な回転ドラム装置であって、その回転
ドラム等の回転を確実に安定化させる機構を有する回転
ドラム装置及びこの回転ドラム装置を用い、濃度ムラ及
び色ムラのない高品位の画像を記録することのできる画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願の請求項1に記載の発明に係る回転ドラム装置
では、図1に示すように、第1の外周面14Bと第1の
中空部8とを有する回転ドラム14と;第1の中空部8
を貫通する支持軸12であって、回転ドラム14を該支
持軸12に関して相対的に回転させながら回転ドラム1
4を支持する支持軸12と;第1の中空部8の第1の内
周面14Aと支持軸12との間に配置され、第1の内周
面14Aと支持軸12のいずれか一方と直接または間接
的に摺擦するように構成された、摺擦部材11とを備
え;回転ドラム14は、定着前のトナー像を担持するよ
うに、またはトナー像が転写される被転写材を担持する
ように構成された円柱形状部を、第1の外周面14Bに
有することを特徴とする。
【0009】典型的には、支持軸は円柱形状の固定軸で
あり、その回りに回転ドラムが回転し、支持軸の外周面
または回転ドラムの第1の中空部の第1の内周面に、こ
の第1の内周面と支持軸との間に配置された摺擦部材が
直接または間接的に摺擦する。間接的に摺擦するとは、
支持軸をある部品の中空部に挿入しその部品の外周面で
摺擦させ、または回転ドラムの中空部にある部品を挿入
しその部品の内周面で摺擦させる場合等をいう。
【0010】回転ドラムの第1の中空部内に、回転ドラ
ムの第1の内周面と支持軸のいずれか一方と摺擦するよ
うに構成された、摺擦部材を備えるので、回転ドラムと
摺擦部材との摩擦力、または支持軸と摺擦部材との摩擦
力、摺擦部材の振動吸収力によって、回転ドラムまたは
支持軸を回転させる回転駆動力に抗する抵抗力、回転ド
ラムまたは支持軸の回転速度変動、回転振動を抑制する
抑制力が発生する。また、摺擦部材は回転ドラムの第1
の中空部内に備えられるので、トナー等から隔離するよ
うにすることができ、摺擦部材による摩擦力が汚染等に
よって減少することがない。
【0011】請求項2に記載の回転ドラム装置は、請求
項1に記載の回転ドラム装置において、第2の外周面と
第2の中空部とを有し、前記摺擦部材を前記第2の中空
部の第2の内周面、または前記第2の外周面に装着する
円筒状のホルダーを備え;前記ホルダーを前記第1の中
空部に嵌入したこと、または前記支持軸を前記第2の中
空部に嵌入したことを特徴とする。
【0012】前述のようにホルダーを備えるので、摺擦
部材の外周直径、内周直径、及び長さ等を調整し、これ
らを所定の値とすることができ、回転ドラムまたは支持
軸の回転速度変動、回転振動を効率よく抑制するように
することができる。
【0013】請求項3に記載の回転ドラム装置は、請求
項1または請求項2に記載の回転ドラム装置において、
前記回転ドラムは、該回転ドラムを前記支持軸に軸支す
る軸受を有し;前記摺擦部材は前記軸受の近傍に配置さ
れていることを特徴とする。
【0014】摺擦部材が軸受の近傍、即ち支持軸または
回転ドラム等の回転体の撓みの影響が小さい場所に配置
されているので、回転体の撓みによる摺擦部材の回転体
への押圧力の変化が最小限に抑えられ、摺擦部材の回転
速度変動及び回転振動の抑制力を略一定に保つことがで
きる。典型的には、支持軸はその軸端付近に二つの軸受
を有し、二つの摺擦部材がそれぞれの軸受の近傍に配置
される。
【0015】請求項4に記載の回転ドラム装置は、請求
項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転ドラム装
置において、前記摺擦部材の、前記回転ドラムの回転軸
方向の長さは、前記回転ドラムの前記方向の長さよりも
十分に短く形成されていることを特徴とする。
【0016】十分に短くとは、支持軸等の回転体の撓み
の影響を受けない程度である。例えば、典型的には回転
ドラムはその内部に二つの軸受を有し、その軸受の軸方
向距離は回転ドラムの回転軸方向の長さより小さい。こ
の場合摺擦部材の、回転ドラムの回転軸方向の長さは、
典型的には、回転ドラムそのものの回転軸方向長さの1
/3以下である。摺擦部材の、回転ドラムの回転軸方向
の長さが十分に小さいので、摺擦部材への回転体の撓み
の影響が小さく、摺擦部材の回転速度変動及び回転振動
の抑制力を略一定に保つことができる。
【0017】上記課題を解決するために、本願の請求項
5に記載の発明に係る画像形成装置では、請求項1乃至
請求項4のいずれか1項に記載の回転ドラム装置と;前
記回転ドラムを介して前記被転写材に転写されたトナー
像を定着する定着装置を備える。典型的には、被転写材
は、シート、紙である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、各図において互いに
同一あるいは相当する部材には同一または類似の符号を
付し、重複した説明は省略する。
【0019】図1は、本発明の回転ドラム装置としての
感光体ドラム1の第1の実施の形態の概略構成を示す断
面図である。この図において、11は回転安定化部材と
しての摺擦部材、12は回転を規制された、本発明の支
持軸としての固定軸、13は摺擦部材11を固定軸12
に押圧しかつ軸方向に脱落することを防止するためのホ
ルダー、14は回転ドラムとしての感光体、15、16
はフランジ、17、18は軸受である。
【0020】摺擦部材11は円筒形状を有し、その中空
部10を貫通する断面円形の固定軸12の中心軸方向中
央部に配置されている。摺擦部材11は、その径方向外
側に配置された円筒形状のホルダー13の第2の中空部
としての中空部9内に配置されている。ホルダー13
は、さらにその径方向外側に配置された同じく円筒形状
の感光体14の第1の中空部としての中空部8内に配置
されている。
【0021】摺擦部材11は固定軸12に対して回転可
能に設置され、その回転中心軸は、固定軸12の中心軸
に一致する。ホルダー13は、感光体14の内径に近い
外径を有し、感光体14の第1の内周面としての内周面
14Aに接着または圧入され固定される。よって、ホル
ダー13と感光体14は一体となって摺擦部材11に対
して回転可能であり、その回転中心軸は摺擦部材11の
回転中心軸に一致する。摺擦部材11のその回転軸方向
の長さは、ホルダー13のその回転軸方向の長さに等し
いが、前者の長さは後者の長さより短く設定してもよ
い。
【0022】感光体14の両端部にはそれぞれフランジ
15、16が、感光体14の内周面14Aに部分的に嵌
合されて取り付けられている。このフランジ15、16
の側面凹部15A、16Aには、軸受17、18が嵌合
され、感光体14は軸受17、18を介して、軸受1
7、18を貫通する固定軸12に対し、回転支持されて
いる。
【0023】一方のフランジ15の外周には、感光体1
4を回転させるための回転駆動力を受け取るためのギア
15Bが加工され、感光体14を駆動する駆動源(不図
示)から発生した駆動力が、ギヤ15Bと噛み合う別の
ギア20からギヤ15Bに伝達される。固定軸12は、
側板19にその両端部において挿入され、回転しないよ
うに固定されている。感光体14はホルダー13と一体
となって、固定軸12の回りに回転する。軸受17、1
8は固定軸12の側板19へ挿入された端部の内側近傍
に取り付けられている。
【0024】ホルダ−13は、前述のように感光体14
の内周面14Aに接着または圧入され、摺擦部材11を
固定軸12に押し付ける役割を有する。摺擦部材11は
固定軸12に対しすべりを発生させて回転し、同時にホ
ルダー13の内周面13Aに対しすべりを発生させて回
転している。またホルダー13は、摺擦部材11が固定
軸12の軸方向に移動しないように、摺擦部材11を規
制している。感光体14及びホルダー13は軸受17、
18によって固定軸12の軸方向に移動しないように規
制されている。
【0025】摺擦部材11には、不織布やバフ等、比較
的軽量で安価な材料を用いることができるので、感光体
ドラム1の重量やコストの増加を少なく抑えることがで
きる。緩衝性・トルク安定性・耐久性等の点にすぐれた
羊毛のプレスフェルトも用いることができ、このプレス
フェルトが最も望ましい。プレスフェルトは一般に板状
に加工されたものが市販されており、1mmから10m
m程度の厚さのものを本発明に使用することができる。
図中、例えばこの板状フェルトを四角形に切断し円筒形
状に丸めて用いることができるが、あるいは短冊状に切
断してスパイラル状に丸めたものをホルダー13に装着
してもよい。ホルダー13は樹脂または金属等から製作
される。
【0026】固定軸12は一般にステンレス鋼、快削鋼
等の鉄鋼材から製作される。固定軸12の表面で、特に
摺擦部材11と摺擦する所は、粗い仕上げであると均一
な摩擦特性が得られずまた摺擦部材11にダメージを与
えることになる。逆に鏡面に近いような面では摺擦部材
11との間で大きくスリップし所望の制振効果が得られ
ないので、摺擦速度や制動トルクに応じて適当な所定の
表面粗さに仕上げておく必要がある。また固定軸12の
径方向の断面形状が摺擦部材11と摺擦する所で偏心し
ていると、感光体14の回転速度に周期的変動を生じ
る。よって固定軸12は、円筒度・真直度にも注意を要
し、特にジャーナル部、摺擦部材11と摺擦する外周表
面は精度よく加工しなければならない。
【0027】本実施の形態のように、ホルダー13が摺
擦部材11を第2の内周面としての内周面13Aに装着
する場合であって、ホルダー13が感光体14の中空部
10に嵌入されるときは、典型的には、円筒形状のホル
ダー13の第2の外周面としての外周面13Bの直径と
円筒形状の感光体14の内周面14Aの直径は、少なく
とも止まり嵌の関係にあり、あるいは好ましくは前者の
直径が後者の直径よりわずかに大きく、ホルダー13を
感光体14に圧入する。ホルダー13の内周面13Aの
直径は、摺擦部材11の厚さの分を考慮し、摺擦部材1
1が固定軸12に押し付けられるように、固定軸12の
直径より大きくする。ホルダー13が感光体14の中空
部10に接着される場合は、典型的には、ホルダー13
の外周面13Bの直径は感光体14の内周面14Aの直
径より、わずかに小さい。
【0028】この場合、摺擦部材11と固定軸12が接
触するが固定軸12の部分にスリーブを設け、スリーブ
の外周面を摺擦部材が摺擦するようにしてもよい。この
ようにすると、スリーブの外径により、摺擦部材の径を
変えることができ、摺擦条件を調整することができる。
【0029】ホルダー13が摺擦部材11を外周面13
Bに装着する場合(図示せず)は、典型的には、固定軸
12はホルダー13の第2の中空部としての中空部9に
嵌入され、円筒形状のホルダー13の内周面13Aの直
径と固定軸12の直径は、少なくとも止まり嵌の関係に
あり、あるいは好ましくは前者の直径が後者の直径より
わずかに小さく、固定軸12をホルダー13に圧入す
る。ホルダー13の外周面13Bの直径は、摺擦部材1
1の厚さの分を考慮し、摺擦部材11がホルダー13の
外周面13Bに押し付けられるように、感光体14の内
周面14Aの直径より小さくする。この場合は、固定軸
12はホルダー13の中空部9に接着されてもよく、典
型的には、ホルダー13の内周面13Aの直径は固定軸
12の直径より、わずかに大きい。
【0030】この場合、ホルダー13の外周面13Bに
装着された摺擦部材11と感光体14の内周面14Aと
の間にスリーブを設け、スリーブの内周面を摺擦部材1
1が摺擦するようにしてもよい。このようにすると、感
光体14の内周面14Aと摺擦部材11の摺擦を避ける
ことができ、スリーブの内径により、摺擦部材11の径
を変えることができ、摺擦条件を調整することができ
る。
【0031】フランジ15、16は、樹脂または金属の
広い種類から作られ、また感光体14の基板を電気的に
接地する目的からは、導電性樹脂や金属で作るとよい。
【0032】感光体14にホルダー13を介して摺擦部
材11を圧接して十分な制振効果を得るには、回転中に
発生している回転変動力に十分匹敵するかそれを上回る
制動力が必要である。摺擦部材11としてクリーニング
ブレードのようなゴム材を採用し、これを圧接した場合
には、大きな摩擦力のために制動力は大きいが、減衰速
度が速すぎてバンディングを抑制する効果はほとんど得
られず、逆に振動を発生する場合がある。それに比較し
適度な摩擦係数を有する、例えば、フェルトのようなも
のを圧接して制振効果を得るには、大きな圧接力が必要
となる。
【0033】本発明の感光体ドラム1では、従来の感光
体ドラムと違い、感光体の外部から外力により摺擦部材
を感光体の非画像形成部に圧接して制動力を発生させる
のではない。したがって、強い圧接力を発生する、感光
体の外部に設けられた圧接力発生手段と、圧接力に耐え
て圧接力発生手段を支えることができる剛性の高い構造
材を感光体外部に設ける必要はない。また、本実施の形
態の感光体ドラム1では、摺擦部材11をホルダー13
の外周面13Bまたは内周面13Aに装着するので、小
さい感光体ドラム1で摺擦する有効面積を大きく取るこ
とができる。これらはいずれも製品コストの減少や装置
のサイズの縮小につながる。
【0034】即ち、本発明の第1の実施の形態の感光体
ドラム1では、固定軸12をホルダー13と摺擦部材1
1で締め付けて大きな圧接力を発生しているために、簡
単な構造で大きな摩擦力が得られる。また回転安定化の
ための機構は全て感光体14の内部にしまい込むことが
できるため、本実施の形態の感光体ドラム1を組み込ん
だ画像形成装置内のスペースを奪うことなく、十分な振
動抑制機能を追加することができる。また回転変動の大
きさや駆動トルクに合わせて適度な制振効果の得られる
圧接力に調節する場合には、フェルトの装着箇所、ホル
ダー13の内外径・摺擦部材11であるフェルトの厚さ
・フェルトの密度等を変えたり、固定軸12に対する摺
擦部分の長さや個数を増減することにより、広い範囲で
容易に圧接力を変えることができる。
【0035】また本実施の形態の感光体ドラム1では、
図1に示すように、感光体14はその軸方向中央を含み
軸方向の広い領域で固定軸12に支持されることによ
り、回転変動と同様にバンディングの原因となる、外部
の加振源から受ける振動に対しても減衰効果が働き、画
質の向上に寄与する。
【0036】次に、図2を用いて、図1に示す感光体ド
ラム1を用いた画像形成装置2について説明する。この
画像形成装置2には、通常の電子写真方式の画像形成装
置に用いられる、例えば、感光体ドラム1、帯電装置2
2、LED(発光ダイオード)(図示せず)またはレー
ザースキャナ23Aなどからなる露光装置23、現像装
置24、転写装置25、定着装置27、クリーニング装
置28、除電装置29などがそれぞれ備えられている。
【0037】この画像形成装置2を用いて画像を出力す
る場合の工程を簡単に説明する。まず始めに、感光体ド
ラム1が帯電装置22によって約−350Vに一様に帯
電される。次に、レーザースキャナ23Aによって画像
部を露光し、表面電位を約−50Vまで減衰させて静電
潜像を得る。この静電潜像を現像装置24によって現像
しトナー像を得る。このトナー像は転写装置25によっ
て用紙26に静電転写された後、定着装置27によって
熱定着され排出される。感光体ドラム1の表面は、転写
残留トナーをクリーニング装置28によって除去された
後、除電装置29によって除電され、静電潜像は消去さ
れる。
【0038】本画像形成装置2を用いて、画像評価実験
を行った。このときの実験条件の詳細は下記の通りであ
る。 (実験条件) 感光体 直径30mm OPC(摺擦部材(フェルト)付き ) 帯電装置 帯電ローラ方式 ROS レーザー780nm 現像方式 非磁性一成分現像 クリーニング ブレード方式 転写装置 転写ローラ方式 プロセス速度 100mm/s 潜像電位 背景部:−350V、画像部:−50V 現像ロール スリーブ径 18mm(直径) スリーブ回転速度:150mm/s 帯電電圧 DC成分:−370V AC成分:1.5kVP−P(1kHz) 現像バイアス DC成分:−200V AC成分:1.5kVP−P(2kHz) 転写電圧 +500V トナー ポリエステル と シリカ0.8
【0039】上記条件で画像を出力して画質を評価した
ところ、均一な中間調画像が得られた。また比較のた
め、摺擦部材11を用いずに画像を出力したところバン
ディングが発生し、均一な中間調画像が得られなかっ
た。
【0040】このときの中間調画像の濃度ムラをミクロ
濃度計で測定し、FFT(高速フーリエ変換)解析し
た。その結果を図3(摺擦部材11を用いない場合)及
び図4(摺擦部材11を用いた場合)に示す。図3及び
図4において、横軸は出力周波数(サイクル/mm)、
縦軸は出力パーセント(%)である。摺擦部材11を用
いない場合は、図3に示すように、さまざまな周波数の
濃度ムラが発生しているのに対し、摺擦部材11を用い
た場合は、図4に示すように、濃度ムラの発生を示す周
波数がほとんどなくなっていることがわかった。
【0041】図1に示すように一般に、感光体ドラム1
には、帯電装置22、転写装置25等が接触し、帯電装
置22、転写装置25等からの押圧荷重がかかる。特に
転写装置25からは、トナー像を転写するための比較的
強い荷重がかかっている。
【0042】図6に、感光体ドラム61に転写装置63
から荷重がかかっている場合を模式的に示す。感光体ド
ラム61の肉厚が十分でなかったり、転写装置63から
の転写荷重が非常に大きな場合、図に示すように、この
荷重により感光体ドラム61は撓みや歪みが発生する。
このとき、感光体ドラム61内面と固定軸62との距離
の変化は、中央部で最大、両端部で最小となっている。
摺擦部材(図1参照)が周方向に均等に充填されている
場合は問題ないが、周方向の厚さや密度にムラがある場
合、感光体ドラム61の一周に応じた周期で制振効果が
変動し、回転の安定性にも影響を及ぼす。
【0043】したがって、感光体ドラム61や固定軸6
2に撓みの発生が予測される場合には、摺擦部材(図1
参照)を固定軸62に摺擦させる位置は固定軸62の端
部の方が好ましく、軸受(図1参照)に近い位置が好ま
しい。
【0044】次に、図5に、本発明の第2の実施の形態
の感光体ドラム41を示す。図中、51、52は摺擦部
材、53は回転を規制された固定軸、54は感光体、5
5、56はフランジ、57、58は軸受である。本実施
の形態の感光体ドラム41が前述の第1の形態の感光体
ドラム1と相違する点を述べると、本実施の形態では、
フランジ55、56がホルダー(図1参照)の役割をも
果たし、摺擦部材51、52がフランジ55、56の内
周面55A、56Aに装着され、固定軸53に圧接され
ている。
【0045】摺擦部材51、52には、第1の実施形態
と同様、緩衝性やトルク特性のすぐれた羊毛のプレスフ
ェルトを用い、この摺擦部材51、52をフランジ5
5、56に挿入し、フランジ55、56を感光体54の
内周面54Aに接着剤により固定した。本実施の形態の
ように摺擦部材51、52をフランジ55、56に挿入
し一体構成とすることで部品点数が少なくなり、コスト
低減の効果もある。
【0046】次に、第1の実施形態と同様、本実施の形
態の感光体ドラム41を図4の画像形成装置に用いて画
像を出力して画質を評価した。このとき、感光体54の
軸方向の中心部に、比較的強い荷重を加えて感光体54
を意図的に撓ませた。この撓ませた状態で画像を出力し
たところ、感光体54の撓みの影響は極軽微で、均一な
中間調画像が得られた。
【0047】本実施の形態において、回転中心軸方向の
長さの短い摺接部材(例えば、感光体の軸方向長さの1
/6)を固定軸53の中央部付近に配置し、その回転中
心外側に摺接部材と軸方向長さが同じホルダーを取付
け、摺接部材が固定軸に圧接されるようにしてもよい。
摺接部材及びホルダーの回転中心軸方向長さが短いの
で、摺擦部材が回転体の撓みによる影響を受けにくく、
摺擦部材の回転体へ押圧力の変動が抑えられ、摺擦部材
の回転速度変動及び回転振動の抑制力を略一定に保つこ
とができる。
【0048】なお、以上回転ドラムは感光体ドラムとし
て説明してきたが、回転ドラムは、転写ドラム(紙担持
ドラムを含む)、中間転写ドラムであってもよい。
【0049】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、摺擦
部材を回転ドラムの第1の内周面と支持軸の間に配置
し、回転ドラムの第1の内周面と支持軸のいずれか一方
と直接または間接的に摺擦するように構成したので、摺
擦部材の摺擦面積を十分に取ることができ、安価な構成
で十分な摺擦部材の圧接力を発生させることができ、摺
擦部材が回転ドラムの回転速度変動、回転振動を抑制
し、また摺擦部材を回転ドラムの中空部内に配置したの
で、摺擦部材のトナー等による汚染を防止し、摺擦部材
が回転ドラムの回転速度変動、回転振動を抑制する抑制
力を維持することができる回転ドラム装置を提供するこ
とができる。このような回転ドラム装置を用いれば、濃
度ムラ及び色ムラのない高品位の画像を記録することの
できる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施の形態を説明する模
式的断面図である。
【図2】本発明を画像形成装置に用いる場合の模式的構
成図である。
【図3】従来例の濃度ムラの周波数解析の結果である。
【図4】本発明を用いた場合の濃度ムラの周波数解析の
結果である。
【図5】本発明における第2の実施形態を説明する模式
的断面図である。
【図6】感光体の撓みによる不具合を説明するための感
光体ドラムと転写装置の接触状態を示す概念断面図であ
る。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 画像形成装置 8 中空部 9 中空部 10 中空部 11 摺擦部材 12 固定軸 13 ホルダー 13A 内周面 13B 外周面 14 感光体 14A 内周面 15 フランジ 15A 側面凹部 15B ギヤ 16 フランジ 16A 側面凹部 17、18 軸受 19 側板 20 ギヤ 21 感光体ドラム 22 帯電装置 23 露光装置 23A レーザースキャナ 24 現像装置 25 転写装置 26 用紙 27 定着装置 28 クリーニング装置 29 除電装置 41 感光体ドラム 51、52 摺擦部材 53 固定軸 54 感光体 54A 内周面 55 フランジ 55A 内周面 56 フランジ 56A 内周面 57、58 軸受 61 感光体ドラム 62 固定軸 63 転写装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H032 AA05 BA01 BA08 BA16 BA19 BA21 2H035 CA07 CB03 CB04 CG03 2H071 CA02 CA05 CA09 DA09 DA12 DA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の外周面と第1の中空部とを有する
    回転ドラムと;前記第1の中空部を貫通する支持軸であ
    って、前記回転ドラムを該支持軸に関して相対的に回転
    させながら前記回転ドラムを支持する支持軸と;前記第
    1の中空部の第1の内周面と前記支持軸との間に配置さ
    れ、前記第1の内周面と前記支持軸のいずれか一方と直
    接または間接的に摺擦するように構成された、摺擦部材
    とを備え;前記回転ドラムは、定着前のトナー像を担持
    するように、またはトナー像が転写される被転写材を担
    持するように構成された円柱形状部を、前記第1の外周
    面に有することを特徴とする;回転ドラム装置。
  2. 【請求項2】 第2の外周面と第2の中空部とを有し、
    前記摺擦部材を前記第2の中空部の第2の内周面、また
    は前記第2の外周面に装着する円筒状のホルダーを備
    え;前記ホルダーを前記第1の中空部に嵌入したこと、
    または前記支持軸を前記第2の中空部に嵌入したことを
    特徴とする;請求項1に記載の回転ドラム装置。
  3. 【請求項3】 前記回転ドラムは、該回転ドラムを前記
    支持軸に軸支する軸受を有し;前記摺擦部材は前記軸受
    の近傍に配置されていることを特徴とする;請求項1ま
    たは請求項2に記載の回転ドラム装置。
  4. 【請求項4】 前記摺擦部材の、前記回転ドラムの回転
    軸方向の長さは、前記回転ドラムの前記方向の長さより
    も十分に短く形成されていることを特徴とする;請求項
    1乃至請求項3のいずれか1項に記載の回転ドラム装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の回転ドラム装置と;前記回転ドラムを介して前記
    被転写材に転写されたトナー像を定着する定着装置を備
    える;画像形成装置。
JP11071089A 1999-03-16 1999-03-16 回転ドラム装置及び画像形成装置 Pending JP2000267503A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11071089A JP2000267503A (ja) 1999-03-16 1999-03-16 回転ドラム装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11071089A JP2000267503A (ja) 1999-03-16 1999-03-16 回転ドラム装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000267503A true JP2000267503A (ja) 2000-09-29

Family

ID=13450470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11071089A Pending JP2000267503A (ja) 1999-03-16 1999-03-16 回転ドラム装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000267503A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007112131A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Xerox Corp プリンタ画像ドラム
JP2011197224A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Ricoh Co Ltd ベルト装置及び画像形成装置
JP2014123064A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Kyocera Document Solutions Inc 感光体ドラム、画像形成装置および防振構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007112131A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Xerox Corp プリンタ画像ドラム
JP2011197224A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Ricoh Co Ltd ベルト装置及び画像形成装置
JP2014123064A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Kyocera Document Solutions Inc 感光体ドラム、画像形成装置および防振構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5151734A (en) Process cartridge detachably mountable to image forming apparatus featuring a peripherally supported image bearing drum
US7010246B2 (en) Image forming apparatus, drum unit, image forming module, and method of insertion and removal of a damper into and from an image carrier drum
JP3430389B2 (ja) 回転体の駆動装置及び画像形成装置
EP0692744B1 (en) Image forming apparatus having a rotatable photoreceptor
JP3257267B2 (ja) 画像形成装置
JP2561400B2 (ja) 電子写真装置及びこの装置に着脱可能なプロセスカートリッジ
JP2000267503A (ja) 回転ドラム装置及び画像形成装置
JPH07271130A (ja) 画像形成装置
JP4579390B2 (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2000206762A (ja) 帯電ロ―ラ、プロセスカ―トリッジ、及び画像形成装置
JP4262191B2 (ja) 接触帯電手段を具備した、画像形成装置及び画像形成装置に具備されるプロセスカートリッジ
JP3402310B2 (ja) 摺接部材および感光体ドラム組立体
JP3456370B2 (ja) 画像形成装置の現像装置
JP2005345485A (ja) 接触帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2012155267A (ja) クリーニング装置、プロセスユニットおよび画像形成装置
JP4331509B2 (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2008026597A (ja) 画像形成装置
JP4467004B2 (ja) 画像形成装置
JPH05188840A (ja) 画像形成装置
JPH08114980A (ja) 現像装置
JP2007121892A (ja) 画像形成装置の帯電装置
JP2023152796A (ja) 画像形成装置及び感光体ドラムアセンブリセット
JP3280515B2 (ja) 画像形成装置
KR100534112B1 (ko) 화상형성장치의 현상장치
JPH03140989A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060105