JP2000267455A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000267455A
JP2000267455A JP11066145A JP6614599A JP2000267455A JP 2000267455 A JP2000267455 A JP 2000267455A JP 11066145 A JP11066145 A JP 11066145A JP 6614599 A JP6614599 A JP 6614599A JP 2000267455 A JP2000267455 A JP 2000267455A
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forming apparatus
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JP11066145A
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Nobutaka Takeuchi
信貴 竹内
So Kai
創 甲斐
Takashi Kawashima
俊 川嶋
Masahiko Akafuji
昌彦 赤藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に渡り安定して、像担持体に形成された
トナー像の表面を均一に修復し、ガサツキが無く濃度の
均一な高品質な画像を得ることができる画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 現像領域の下流側で、且つ、転写領域の
上流側に、感光体ドラム1に近接し、感光体ドラム上に
形成されたトナー像を補正するための画像補正部材9を
備え、画像補正部材と感光体ドラムとの間に電界を形成
して画像を補正する画像形成装置であって、該画像補正
部材上のトナーを除去する手段11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリなどの電子写真方式の画像形成装置に
関し、詳しくは、光導電層を有する像担持体と、光照射
により該像担持体上に静電潜像を形成する露光装置と、
像担持体上の静電潜像をトナー像化する現像剤担持体を
備えた現像装置と、像担持体上のトナー像を転写材に転
写する転写装置とを有する画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】上記画像形成装置において、像担持体上
に静電潜像が形成される際、静電潜像のエッジ部の潜像
電位がその他の画像領域部より大きくなり、このため、
像担持体上に形成されるトナー像のエッジ部へのトナー
付着量がその他の画像領域部より多くなることが知られ
ている(図25参照)。また、一般的に、ベタ画像では
その他の画像領域部において適切な画像濃度となるよう
設定されている。すなわち、その他の画像領域部におけ
る画像濃度は適切な値であり、その他の画像領域部にお
けるトナー付着量が該画像濃度を得るための適切な量で
ある。これらのことより、エッジ部のトナー付着量がそ
の他の画像領域部より多い、すなわち、エッジ部のトナ
ー付着量が適切なトナー付着量より過剰であり、ベタ画
像はエッジ部の濃度のみが濃く、輪郭のあるトナー像と
なってしまう。
【0003】また、像担持体上のトナー像が転写材に転
写される際に、エッジ部のトナー付着量が多く盛り上が
っていると、エッジ部のトナーが散ったり、本来の潜像
よりはみ出し画像が大きくなってしまう等の異常画像が
発生する。また、付着量の多く盛り上がったエッジ部の
トナーにより、その他の画像領域部のトナーまたは像担
持体と、転写材との間に空気の層ができ、転写装置によ
り印加される転写バイアスが不均一にかかってしまう。
このため転写材上に転写されるトナー像は不均一な画像
となってしまう。さらに、転写材上への付着量が同一で
あった場合には、エッジ部のトナーが転写残トナーとし
て回収されてしまう。このように、像担持体上のトナー
像のエッジ部に過剰なトナーが付着することで、画像品
質を低下させ、さらには過剰なトナーを無駄に消費して
しまうことになる。
【0004】ところで、特開平6−274040号公報
では、「現像領域の下流側直近位置に像担持体に対向し
て設けた電極に、|Vpp−2Vcont|/Vf2<16d2
/|Q|(但し、Vpp:電極へかかる交番電圧のピーク
・ツウ・ピーク電圧、Vcont:画像コントラスト電位、
Vf:周波数、d:像担持体−電極間のギャップ、Q:
トナーの平均摩擦帯電電荷量)を満足する交番電圧を印
加する現像装置」が提案されている。この現像装置によ
れば、上記条件の交番電圧を上記電極に印加することに
より、像担持体上のトナー像の乱れた部位のトナー、ま
たは不均一なトナー像のトナーを、像担持体上で電極に
接触することなく振動運動させてトナー像に再付着して
修復し、ガサツキがなく濃度が均一で高品質な画像を容
易に得ることができ、かつ、トナーの電極への付着によ
る汚染やトナーの無駄な消費を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
おいて開示された現像装置では、像担持体は回転移動し
ているのに対し、電極が固定されている。このため、ト
ナーが交番電界によって一往復する際、像担持体上のあ
る位置Pから離れたトナーが再び像担持体上に戻る位置
は、元の位置Pから僅かに下流側にずれることになる。
一往復のズレは非常に僅かでも振動によって、繰り返さ
れるとズレ量も大きくなくなる。このように、移動した
トナーは潜像の外に飛び出して画像が膨らみ、線画像で
は線幅が太くなったり、散ってしまうという不具合があ
る。また、ベタ画像では、画像後端側にトナーが寄り画
像後端側の濃度の高い画像となってしまうという不具合
がある。このため、上述のエッジ部の潜像電位がその他
の画像領域部より大きいためエッジ部のトナー付着量が
過剰になってしまうという問題に関しては、さらにエッ
ジ部のトナー付着量を増加させてしまうという、悪い方
向にある。
【0006】また、トナーを振動させてもそれより下流
側に行き場のない画像後端側におけるエッジ部のトナー
は、結局、量の多いまま像の表面のみ修復されることに
なる。このように、上記公報に開示された現像装置では
エッジ部のトナー付着量が局部的に過剰になってしまう
という問題は解決できない。また、過剰なトナーを無駄
に消費してしまうという問題も解決できない。
【0007】そこで、本出願人は、上記問題点に鑑み、
像担持体に形成されたトナー像の表面を均一に修復し、
ガサツキが無く濃度の均一な高品質な画像を得るため
に、「光導電層を有する像担持体と、光照射により該像
担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、現像剤担
持体とを有する画像形成装置であって、上記現像剤担持
体と像担持体との現像領域の下流側で、且つ、転写装置
と該像担持体との転写領域の上流側に、該像担持体に近
接されてなる、該像担持体上に形成されたトナー像を補
正するための画像補正部材を備え、該画像補正部材と像
担持体との間に電界を形成して画像を補正する画像補正
手段を有することを特徴とする画像形成装置」を提案し
ている(特願平11−9100号)。この画像形成装置
によれば、現像領域と転写領域との間に画像補正部材を
設けて、該像担持体上に形成されたトナー像の余剰トナ
ーを、該像担持体と画像補正部材との間に形成した電界
の作用で解離させ、該トナー像の表面を均一に修復し、
均一なトナー量とすることが可能になる。これにより、
該転写領域において該トナー像に均一に転写電界をかけ
ることができ、ガサツキが無く濃度の均一な高画質な画
像を形成することが可能になる。
【0008】ここで、上記画像形成装置においては、像
担持体と画像補正部材との間に形成した電界の作用で剥
離した像担持体上の余剰トナーは、画像補正部材上に付
着する。このため経時では、画像補正部材上に付着した
トナーにより、画像補正部材と像担持体との間に均一な
電界を形成することが難しく、該トナー像の表面を均一
に修復し、均一なトナー量とすることができなくなり、
ガサツキが無く濃度の均一な高画質な画像を得る効果は
持続しない。そこで、ガサツキが無く濃度の均一な高画
質な画像を得る効果を持続させるために、画像補正部材
表面にトナー汚染がないよう保つ必要がある。
【0009】また、この画像形成装置において、画像補
正部材より除去したトナーを回収できれば、回収したト
ナーを再び作像手段に搬送し、トナーリサイクルをおこ
ないトナーを無駄なく使用することも可能である。
【0010】ところで、特願平11−9100号におい
て提案した装置は、像担持体と画像補正部材との間に形
成した電界の作用で電荷を有するトナーを像担持体上よ
り剥離するものであり、トナーが非磁性、磁性を問わず
有効であった。このなかでも、磁性を有するトナーを用
いて像担持体上の静電潜像をトナー像化する現像装置を
採用する画像形成装置においては、上記画像形成装置と
は異なる構成の別の装置で、トナー像の表面を均一に修
復し、均一なトナー量とすることで、ガサツキが無く濃
度の均一な高品質な画像を得ることが考えられる。
【0011】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その第一の目的とするところは、長期に渡り安
定して、像担持体に形成されたトナー像の表面を均一に
修復し、ガサツキが無く濃度の均一な高品質な画像を得
ることができる画像形成装置を提供することである。ま
た、その第二の目的とするところは、上記第一の目的に
加え、像担持体上に形成されたトナー像より剥離された
トナーを回収することのできる画像形成装置を提供する
ことである。また、その第三の目的とするところは、磁
性を有するトナーにより像担持体に形成されたトナー像
の表面を均一に修復し、ガサツキが無く濃度の均一な高
品質な画像を得ることのできる画像形成装置を提供する
ことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために請求項1の発明は、光導電層を有する像担持体
と、光照射により該像担持体上に静電潜像を形成する露
光装置と、像担持体上の静電潜像をトナー像化する現像
剤担持体を備えた現像装置と、像担持体上のトナー像を
転写材に転写する転写装置とを有する画像形成装置にお
いて、該現像剤担持体と該像担持体とが対向する現像領
域の下流側で、且つ、該転写装置と該像担持体とが対向
する転写領域の上流側に、該像担持体に近接し、該像担
持体上に形成されたトナー像を補正するための画像補正
部材を備え、該画像補正部材と該像担持体との間に電界
を形成して画像を補正する画像形成装置であって、該画
像補正部材上のトナーを除去する手段を有することを特
徴とするものである。
【0013】請求項1の画像形成装置においては、画像
補正部材上のトナーを除去して画像補正部材表面にトナ
ー汚染がないよう保つことにより、画像補正部材と像担
持体との間に形成される電界を均一にすることができ
る。この均一な電界により像担持体上の余剰トナーを剥
離することで、長期に渡り安定して、該トナー像の表面
を均一に修復し均一なトナー量とし、ガサツキが無く濃
度の均一な高画質な画像を得ることが可能になる。
【0014】また、請求項2の発明は、請求項1の画像
形成装置において、画像補正部材が回転可能であり、該
画像補正部材上のトナーを除去する手段が該画像補正部
材に当接するよう配置した除去部材であることを特徴と
するものである。
【0015】請求項2の画像形成装置においては、回転
可能な画像補正部材に除去部材を当接させ、該除去部材
により画像補正部材上に付着したトナーを除去するの
で、常に画像補正部材表面にトナー汚染がないよう保
ち、画像補正部材と像担持体との間に形成される電界を
常に均一にすることができる。
【0016】また、請求項3の発明は、請求項2の画像
形成装置において、除去部材が回転体であることを特徴
とするものである。
【0017】請求項3の画像形成装置においては、画像
補正部材と除去部材を共に回転体とすることによって、
さらに画像補正部材上のトナーを除去する効果を高める
ことができ、常に画像補正部材表面にトナー汚染がない
よう保ち、画像補正部材と像担持体との間に形成される
電界を常に均一にすることができる。
【0018】また、上記第一の目的を達成するために請
求項4の発明は、光導電層を有する像担持体と、光照射
により該像担持体上に静電潜像を形成する露光装置と、
像担持体上の静電潜像をトナー像化する現像剤担持体を
備えた現像装置と、像担持体上のトナー像を転写材に転
写する転写装置とを有する画像形成装置において、該現
像剤担持体と該像担持体とが対向する現像領域の下流側
で、且つ、該転写装置と該像担持体とが対向する転写領
域の上流側に、該像担持体に近接し、該像担持体上に形
成されたトナー像を補正するための画像補正部材を備
え、該画像補正部材と該像担持体との間に電界を形成し
て画像を補正する画像形成装置であって、画像形成後、
該画像補正部材にトナーと同極性の電圧を印加するよう
構成したことを特徴とするものである。
【0019】請求項4の画像形成装置においては、画像
形成後、画像補正部材にトナーと同極性の電圧を印加す
ることによって、画像補正部材上に付着したトナーを像
担持体上に戻して画像補正部材上にトナー汚染がないよ
う保ち、画像補正部材と像担持体との間に形成される電
界を均一にすることができる。この均一な電界により像
担持体上の余剰トナーを剥離することで、長期に渡り安
定して、該トナー像の表面を均一に修復し均一なトナー
量とし、ガサツキが無く濃度の均一な高画質な画像を得
ることが可能になる。
【0020】また、請求項5の発明は、請求項4の画像
形成装置において、画像形成後、画像補正部材を像担持
体に当接するよう構成したことを特徴とするものであ
る。
【0021】請求項5の画像形成装置においては、画像
形成後、画像補正部材にトナーと同極性の電圧を印加し
ながら画像補正部材を像担持体に当接させることによっ
て、より効率的に画像補正部材上に付着したトナーを像
担持体上に戻して画像補正部材上にトナー汚染がないよ
う保ち、画像補正部材と像担持体との間に形成される電
界を均一にすることができる。
【0022】また、上記第二の目的を達成するために請
求項6の発明は、請求項1の画像形成装置において、画
像補正部材から除去したトナーを回収するためのトナー
回収装置を有することを特徴とするものである。
【0023】請求項6の画像形成装置においては、トナ
ー回収装置により画像補正部材より除去したトナーを回
収することが可能となる。
【0024】上記トナー回収装置により回収したトナー
を、再び作像手段に搬送すれば、トナーリサイクルをお
こなうことも可能である。このようなトナーリサイクル
は、単色トナーを用いた画像形成装置においては容易に
おこなうことができる。ところが、像担持体上に複数の
トナーを重ねる画像形成装置においては、トナー回収装
置で回収されたトナーは、複数のトナーが混在した状態
であり、各トナーに対応した作像手段に分別して戻すこ
とは非常に困難である。このため、回収したトナーは廃
棄したい。
【0025】そこで、請求項7の発明は、請求項6の画
像形成装置において、トナー回収装置内のトナーを保管
するトナー保管装置を設け、トナー回収装置とトナー保
管装置とが分割できるよう構成したことを特徴とするも
のである。
【0026】請求項7の画像形成装置においては、トナ
ー回収装置が画像補正部材より回収したトナーをトナー
保管装置に保管し、トナー回収装置よりトナー保管装置
を分割することでトナーを簡単に廃棄することができ
る。
【0027】また、上記第三の目的を達成するために請
求項8の発明は、光導電層を有する像担持体と、光照射
により該像担持体上に静電潜像を形成する露光装置と、
磁性を有するトナーにより該像担持体上の静電潜像をト
ナー像化する現像剤担持体を備えた現像装置と、像担持
体上のトナー像を転写材に転写する転写装置とを有する
画像形成装置において、該現像剤担持体と該像担持体と
が対向する現像領域の下流側で、且つ、該転写装置と該
像担持体とが対向する転写領域の上流側に、該像担持体
に近接し、該像担持体上に形成されたトナー像を補正す
るための画像補正部材を備え、該画像補正部材と該像担
持体との間に磁界を形成して画像を補正することを特徴
とするものである。
【0028】請求項8の画像形成装置においては、現像
領域と転写領域との間に画像補正部材を設けて、像担持
体と画像補正部材との間に形成した磁界の作用で、像担
持体上に形成されたトナー像の余剰トナーを剥離し、該
トナー像の表面を均一に修復し、均一なトナー量とす
る。さらに、転写領域においても、トナー像に均一に転
写電界をかけることができ、ガサツキが無く濃度の均一
な高画質な画像を得ることが可能になる。
【0029】また、請求項9の発明は、請求項8の画像
形成装置において、画像補正部材が移動体で形成されて
いることを特徴とするものである。
【0030】請求項9の画像形成装置においては、画像
補正部材が移動体で形成されているので、画像形成部材
の像担持体との対向部分を移動して新しい部分と入れ替
えることができる。一方、画像補正部材が固定部材で形
成されている場合は、像担持体より剥離された余剰トナ
ーが画像補正部材上に付着し、画像補正部材と像担持体
との間で所望の磁界を形成できなくなり、トナーを剥離
する能力が低下してしまうことがある。ところが、本画
像形成装置では、画像補正部材が移動体で形成されてい
るので、余剰トナーが画像補正部材上に一定量溜まった
後、画像形成部材の像担持体との対向部分を移動して新
しい部分と入れ替え、トナー汚染のされていない部分を
像担持体と対向させ、画像補正部材の機能を保つ。この
ようにして、長期に渡り安定して、該トナー像の表面を
均一に修復し均一なトナー量とし、ガサツキが無く濃度
の均一な高画質な画像を得ることが可能になる。
【0031】また、請求項10の発明は、請求項8の画
像形成装置において、画像補正部材上のトナーを除去す
る手段を有することを特徴とするものである。
【0032】請求項10の画像形成装置においては、画
像補正部材上のトナーを除去して画像補正部材表面にト
ナー汚染がないよう保つことにより、画像補正部材と像
担持体との間に形成される磁界を均一にすることができ
る。この均一な磁界により像担持体上の余剰トナーを剥
離することで、長期に渡り安定して、該トナー像の表面
を均一に修復し均一なトナー量とし、ガサツキが無く濃
度の均一な高画質な画像を得ることが可能になる。
【0033】また、請求項11の発明は、請求項8の画
像形成装置において、画像補正部材が、転写材の大きさ
に対応して長手方向に分割できるよう構成したことを特
徴とするものである。
【0034】請求項11の画像形成装置においては、転
写材の大きさに対応して分割された画像補正部材が、転
写材の大きさに応じて、各部分で別々の強さの磁界を形
成することができる。これにより、転写材の大きさに対
応して像担持体上に必要のない余剰トナーが付着してし
まい画質を低下することを、転写材の大きさに応じて各
部分に適切な磁界を形成することで、像担持体上の余剰
トナーを剥離して防止する。具体的には、転写材の対応
しない部分に磁界を形成し、像担持体上の転写材領域外
に付着した余剰トナーを剥離し、転写装置が該余剰トナ
ーを吸着して経時で転写性能が低下することを防止す
る。また、転写材の大きさよりも画像領域が大きい時、
画像領域以外の部分に磁界を形成し、画像領域以外の部
分に付着した余剰トナーを剥離し、地汚れが発生するの
を防止する。このように、転写材の大きさに応じて、各
部分で別々の強さの磁界を形成することで、高画質化お
よび高画質の維持を可能とする。
【0035】また、請求項12の発明は、請求項8の画
像形成装置において、作像条件に応じて像担持体表面近
傍の磁束密度を変化させることを特徴とするものであ
る。なお、作像条件とは、プリンタに配置された各種の
センサにより検出された特性値、または、プリンタ本体
に制御される条件等をいう。各種センサにより検出され
た特性値とは、具体的には、透磁率センサにより検出さ
れた像担持体上のトナー付着量、トナー濃度センサによ
り検出された現像装置内のトナー濃度、表面電位計によ
り検出された感光体の表面電位、感光体の露光後電位、
フォトセンサにより検出された像担持体上の基準画像の
反射濃度、温湿度等をさす。
【0036】請求項12の画像形成装置においては、作
像条件に応じて、像担持体上の余剰トナーの除去量を適
正な量とするよう像担持体表面近傍の磁束密度を変化さ
せることができるので、さらなる高画質化または高画質
の維持を可能とする。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真方式のレーザープリンタ(以下、プリンタと
いう)に適用した第一の実施形態について説明する。図
1は本実施形態に係るプリンタの概略構成図である。ま
ずプリンタの概略について説明する。図1に示すプリン
タは、像担持体として回転駆動される感光体ドラム1の
周りに、感光体ドラム1の表面を帯電する帯電ローラー
等の帯電装置2、レーザー光線等を感光体ドラム1に照
射して静電潜像を形成する潜像形成手段としての露光装
置3、現像ローラ41により感光体ドラム1に形成され
た静電潜像に対し帯電したトナーを付着させることでト
ナー像を形成させる現像装置4、感光体ドラム1上に形
成されたトナー像を均一にするように画像補正をする画
像補正部材9、感光体ドラム1上に形成されたトナー像
を転写紙6に転写する転写ローラ等の転写装置5、転写
後に感光体ドラム1上に残ったトナーを除去するクリー
ニング装置7、感光体ドラム1上の残留電位を除去する
除電装置8が順番に配設されている。
【0038】上述のように構成されたプリンタでは、感
光体ドラム1の表面は帯電装置2により一様に帯電され
た後、画像情報に基づき露光装置2のレーザー光線等を
照射され、感光体ドラム1上に潜像形成を形成する。感
光体ドラム1上に形成された静電潜像に現像装置4によ
り帯電したトナーを付着させることでトナー像を形成す
る。感光体ドラム1上のトナー像は、画像補正部材9に
よりトナー像の表面を均一に修復されるが、この動作に
ついては後で詳しく説明する。一方、転写紙6は図示し
ない給紙トレイから搬送ローラー等によって転写装置5
まで搬送される。そして転写装置5によって感光体ドラ
ム1上に形成されたトナー像が転写紙6へ転写された
後、図示しない定着装置に送られ、トナーを転写紙6に
定着することで画像が得られる。
【0039】次に画像補正部材9について図2に基づき
説明する。まず、画像補正部材9の構成について説明す
る。画像補正部材9は、現像装置4の下流側で、且つ、
転写装置5の上流側で、感光体ドラム1に対向し近接す
る位置に配設されている。この画像補正部材9には電源
10よりバイアスが印加され、対向する感光体ドラム1
との間に電界を形成する。画像補正部材9に印加される
バイアスは、トナーの極性に対し反対の極性のものであ
る。例えば、トナーがマイナスの極性を示すものであれ
ば画像補正部材9に印加されるバイアスの極性はプラス
となる。
【0040】画像補正部材9は表面部の体積抵抗率が1
Ωm以上の金属、樹脂、ゴム等で構成されている。
また、表面部の体積抵抗率が10Ωm以下の金属の廻
りに樹脂、ゴム等の化学生成品を巻き付けて表面部の体
積抵抗率が10Ωm以上になるように構成された部材
でも良い。表面部は絶縁であっても画像補正部材9から
は電界の発生が行われていれば良く、むしろ表面部の体
積抵抗率が高いほど感光体ドラム1にリークしないの
で、均一な電界を感光体ドラム1との間に形成すること
ができる。
【0041】ここで、表面部の体積抵抗率が10Ωm
以下の部材を使用した際には、感光体ドラム1に画像補
正部材9に印加したバイアスが感光体ドラム1の一部に
リークする可能性が高く、リークした際には印加された
バイアスにより感光体ドラム1を傷つけたり、適正な電
荷を感光体ドラム1上に作り出せず異常画像を発生して
しまう虞がある。
【0042】次に、画像補正部材9と感光体ドラム1と
の間に形成される電界の作用により、画像補正部材9が
感光体ドラム1上のエッジ部に盛り上がった余剰トナー
を剥離し、トナーの盛り上がりを整える動作について説
明する。画像補正部材9にトナーの極性に対し反対の極
性のバイアスを印加し、対向する感光体ドラム1との間
に電界を形成する。この電界の作用で、感光体ドラム1
上のトナー像より、エッジ部に盛り上がった余剰トナー
を画像補正部材9に引き付けることで剥離する。このと
き印加するバイアスは、空隙が0.25mmの場合37
5V以上とすることによって効果が現れることが判明し
た。したがって、単位距離(1mm)あたり1500V
以上の画像補正バイアスを印加すればよい。印加するバ
イアスを大きくすれば電界強度が大きくなるのでより多
くのトナーを引き付けることが可能であるが、大きすぎ
ると感光体ドラム1上のすべてのトナーを引き付けてし
まうので、大きければ良いというものでもない。そこ
で、印加する画像補正バイアスは16000V/mm以
下であれば、必要以上にトナーを引き付けず、感光体ド
ラム1上に適正なトナー付着量を維持することが判明し
た。このようにして、トナー像を均一に修復し、トナー
像のトナー付着量を均一とする。
【0043】上述のように、画像補正部材9にトナーの
極性と逆極性のバイアスを印加することで感光体ドラム
1との間に形成される電界の作用によって、余剰トナー
は感光体ドラム1上か剥離され、画像補正部材9上に付
着する。しかし、経時では、画像補正部材上9に付着す
るトナーは増加していき、感光体ドラム1と画像補正部
材9との間に形成される電界は弱められる。これは、感
光体ドラム1上の余剰トナーを剥離し、高画質な画像を
得るための妨げとなる。
【0044】そこで、本発明では、画像補正部材9上の
トナーを除去する手段を設ける。図3は画像補正部材上
のトナーを除去する手段の一例の概略構成図である。図
3では、画像補正部材9はメッシュ等を用い、画像補正
部材9上のトナーを除去する手段としてエアー吸引装置
91を用いる。画像補正部材9と感光体ドラム1との間
に形成される電界の作用によって感光体ドラム1上の余
剰トナーを剥離している時は、上記エアー吸引装置91
は非稼働であり、剥離された余剰トナーは画像補正部材
9上に付着する。そして、該電界の作用によって余剰ト
ナーを剥離し、均一に修復したトナー像を転写部に送り
こんだ後に、上記エアー吸引装置91を稼働する。画像
補正部材9表面に付着したトナーは、エアーにより吸引
され、画像補正部材9表面より除去されるので、画像補
正部材9としてのメッシュ表面はきれいに保たれ、画像
補正部材9と感光体ドラム1との間に形成される電界は
均一になる。このため、電界により余剰トナーを剥離
し、トナー像を均一に修復し、トナー像のトナー付着量
を均一とする作用は、長期に渡り安定する。
【0045】また、図4は画像補正部材上のトナーを除
去する手段の他の例の概略構成図である。図4では、画
像補正部材9は板状部材を用い、画像補正部材9上のト
ナーを除去する手段として画像補正部材9の感光体ドラ
ム1側に画像補正部材表面に付着したトナーを除去する
スリッター92を設ける。このスリッター92は図示し
ないクラッチ、ソレノイド、バネ、モータ等により、画
像補正部材9表面をスライドし、画像補正部材9表面よ
りトナーを除去するので、画像補正部材9はきれいにな
り、感光体ドラム1との間に形成される電界は均一にな
る。このため、電界により余剰トナーを剥離し、トナー
像を均一に修復し、トナー像のトナー付着量を均一とす
る作用は、長期に渡り安定する。このスリッター92の
動作は最低でも紙間毎に行うことで画像に影響無く安
定、且つ高画質に作像することが可能となる。
【0046】また、図5は画像補正部材9上のトナーを
除去する手段の他の例の概略構成図である。図5では、
画像補正部材9は回転軸を有するローラである。このロ
ーラは、図示しないモータ等の駆動手段によって回転軸
を中心に回転し、表面を移動させることができる。この
ように、画像補正部材9は回転可能であり、画像補正部
材9の常に新しい部分で感光体ドラム1上の余剰トナー
を剥離することができるため、トナー像を均一に修復す
る作用は安定する。さらに、回転することによって、画
像補正部材9と感光体ドラム1とが電界を形成する部分
が変化するため、画像補正部材9自体の寿命も伸びる。
そして、画像補正部材9上のトナーを除去する手段とし
てローラ91表面に当接するクリーニングブレード93
を設ける。このクリーニングブレード93は、ゴムなど
の比較的柔らかい材質からなり、画像補正部材9の長手
方向に均一にカウンター方式、または、トレーリング方
式のいずれかで当接させる。そして、画像補正部材9自
体が回転することで、除去部材93により画像補正部材
9上の余剰トナーが良好に除去されるので、画像補正部
材9はきれいになり、感光体ドラム1との間に形成され
る電界は常に均一になる。このため、電界により余剰ト
ナーを剥離し、トナー像を均一に修復し、トナー像のト
ナー付着量を均一とする作用は、長期に渡り安定する。
また、画像補正部材9と除去部材16との当接面も常に
変化するため、画像補正部材9の劣化を最小限に抑える
ことができる。
【0047】また、図6は画像補正部材9上のトナーを
除去する手段の他の例の概略構成図である。図6では、
画像補正部材9として回転軸を有するローラを用い、画
像補正部材9上のトナーを除去する手段として、回転軸
を有する除去ローラ94を設ける。画像補正部材9は感
光体ドラム1に対し順方向に回転し、除去ローラ94は
画像補正部材9と反対方向に回転する。このように画像
補正部材9と除去ローラ94がカウンター方向に回転し
ているため、画像補正部材9の入口部と除去ローラ94
の出口部よりトナーが除去され落下する。これにより、
画像補正部材9はきれいになり、感光体ドラム1との間
に形成される電界は常に均一になる。このため、電界に
より余剰トナーを剥離し、トナー像を均一に修復し、ト
ナー像のトナー付着量を均一とする作用は、長期に渡り
安定する。除去ローラ94の材料としては、ゴム、ウレ
タン等の比較的やわらかい素材を用いると、ニップ領域
が増加し、当接圧が均一となりやすいので望ましい。
【0048】また、図7は画像補正部材上のトナーを除
去する手段の他の例の概略構成図である。図7では、画
像補正部材9として回転軸を有するローラを用い、画像
補正部材9上のトナーを除去する手段として、回転軸を
有する除去ローラ95を画像補正部材9に接触するよう
設ける。画像補正部材9は感光体ドラム1に対し順方向
に回転し、除去ローラ95は画像補正部材9と順方向に
回転する。画像補正部材9と除去ローラ95は同速もし
くは、除去ローラ95は画像補正部材9より低速で回転
する。そして、除去ローラ95にトナーの極性に対し反
対の極性で、画像補正部材9に印加されるバイアスより
大きなバイアスを電源96より印加し、このバイアスの
電位差により、画像補正部材9上のトナーを除去ローラ
16上に転写する。これにより、画像補正部材9はきれ
いになり、感光体ドラム1との間に形成される電界は常
に均一になる。このため、電界により余剰トナーを剥離
し、トナー像を均一に修復し、トナー像のトナー付着量
を均一とする作用は、長期に渡り安定する。
【0049】また、図8は画像補正部材上のトナーを除
去する手段の他の例の概略構成図である。図8では、画
像補正部材9として回転軸を有するローラを用い、画像
補正部材9上のトナーを除去する手段として、回転軸を
有する除去ローラ95を、画像補正部材9と空隙を有し
て設ける。画像補正部材9は感光体ドラム1に対し順方
向に回転するが、除去ローラ95は画像補正部材9と順
方向でも、逆方向でもよい。そして、除去ローラ95に
トナーの極性に対し反対の極性で、画像補正部材9に印
加されるバイアスより大きなバイアスを電源96より印
加し、このバイアスの電位差により、画像補正部材9上
のトナーを除去ローラ95上に移動させる。これによ
り、画像補正部材9はきれいになり、感光体ドラム1と
の間に形成される電界は常に均一になる。このため、電
界により余剰トナーを剥離し、トナー像を均一に修復
し、トナー像のトナー付着量を均一とする作用は、長期
に渡り安定する。このように、図8にしめす装置では、
画像補正部材9と除去ローラ95はメカ的な接触がない
ため、画像補正部材9と除去ローラ95が互いに削られ
ることがなく長寿命となる。また、トルクの増大もな
く、低トルクな装置で画像補正部材9の表面をきれいに
することができる。
【0050】以上述べたように、画像補正部材9上のト
ナーを除去する手段により画像補正部材9表面にトナー
汚染がないよう保つことにより、画像補正部材9と感光
体ドラム1との間に形成される電界を均一にすることが
できる。これにより、長期に渡り安定して該電界により
余剰トナーを剥離し、該トナー像の表面を均一に修復
し、均一なトナー量とすることが可能になる。このこと
によって、転写領域において該トナー像に均一に転写電
界をかけることができ、ガサツキが無く濃度の均一な高
画質な画像を安定して形成することが可能になる。
【0051】ところで、画像補正部材9上より除去する
手段により除去されたトナーを回収できれば、回収した
トナーを現像装置4へ戻し、トナーリサイクルをおこな
いトナーを無駄なく使用することも可能である。そこ
で、トナーリサイクルを可能にするため、画像補正部材
9上より除去したトナーを回収する回収装置を設けたも
のについて説明する。図11は回収装置をもうけたプリ
ンタの概略構成図である。また、図12は回収装置にて
回収したトナーを現像装置へ戻すためのトナー搬送装置
の概略構成図である。図11にしめすプリンタでは、画
像補正部材9の下側に、画像補正部材9上のトナーを除
去する手段としての除去部材11によって除去されたト
ナーを回収するためのトナー回収装置12を設けてい
る。このトナー回収装置12は、除去部材11によって
除去されたトナーがすべて回収されるように、画像補正
部材9に長手方向に平行に配置され、中に溜まったトナ
ーがこぼれおちないように、画像補正部材9を下側から
覆うよう形成されている。そして、トナー回収装置内1
2には、回収されたトナーを一方向に搬送するためのス
クリュウなどの搬送部材13が長手方向に備え付けてあ
り、該搬送部材13が回転することによって回収されて
いるトナーが一方向に搬送される。この搬送部材13
は、感光体ドラム1あるいは現像装置の駆動部から駆動
を得ている。
【0052】そして、図12に示すように、トナー回収
装置内12の回収トナーは一方向に搬送された後、トナ
ー回収装置12と現像装置4を繋ぐ搬送パイプ14によ
って現像装置4に搬送される。このとき、現像装置4に
トナーを搬送するために、搬送パイプ14内にスクリュ
ウなどの搬送部材を用いてもよい。また、エアーなどに
よりトナーを飛ばす方法で搬送させてもよい。現像装置
4に搬送された回収トナーは、現像装置4内の現像剤と
攪拌混合され、再び現像に供される。このように、画像
補正部材9上より除去部材11により除去されたトナー
をトナー回収装置12により回収し、現像装置4に戻す
ことができる。この装置によれば、感光体ドラム1より
剥離された余剰トナーを現像装置4に戻し、トナーリサ
イクルをおこないトナーを無駄なく使用することが可能
となる。
【0053】また、クリーニング装置7によりクリーニ
ングした感光体ドラム1上の転写残トナーを現像装置に
戻すトナーリサイクルをおこなっているプリンタであれ
ば、トナー回収装置内12のトナーをクリーニング装置
7、または、クリーニング装置7によりクリーニングさ
れた感光体ドラム1上の転写残トナーを現像装置4に戻
すためのリサイクル経路に搬送してもよい。
【0054】上述のような、感光体ドラム1から画像補
正部材9により剥離された余剰トナーを現像装置4に戻
すトナーリサイクルは、単色トナーを用いたプリンタに
おいては容易におこなうことができる。ところが、感光
体ドラム1上に複数のトナーを重ねるプリンタにおいて
は、トナー回収装置12で回収されたトナーは、複数の
トナーが混在した状態であり、各トナーに対応した現像
装置に分別して戻すことは非常に困難である。
【0055】そこで、トナー回収装置内12の回収トナ
ーは現像装置4には搬送せず廃棄する。例えば、複数の
トナーを感光体ドラム1に重ねるような場合は、トナー
回収装置内12内のトナーを機内の図示しない廃棄経路
に搬送するよう構成すればよい。これにより、容易に廃
棄することができる。また、トナーを廃棄する他の手段
として、図14にしめすように、トナー回収装置内12
のトナー搬送方向側の端に回収されたトナーを保管して
おくトナー保管装置15を設ける。このトナー保管装置
15は、トナー回収装置12とは分割可能とする(図1
5)。このトナー保管装置15内部には、例えば、トナ
ー量検知手段が配置されており、トナーがある一定量以
上になるとトナー検知手段により、トナー保管装置15
が満杯と判断する。そして、トナー保管装置15が満杯
と判断されたとき、トナー保管装置15をトナー回収装
置12からトナーが入った状態で分割する。取り外した
トナー保管装置15は内部のトナーを廃棄トナーとして
廃棄し、再びトナー回収装置12に取り付けることが可
能である。このように、複数のトナーを感光体ドラム1
に重ねるような場合は、トナー回収装置内12内のトナ
ーを容易に廃棄することができる。
【0056】つぎに、本発明をプリンタに適用した第二
の実施形態について説明する。第二の実施形態に係るプ
リンタの主要構成部は、第一の実施形態にしめすプリン
タと同様であるので説明を省略する。第二の実施形態に
係るプリンタの特徴部は、画像補正部材9上の余剰トナ
ーを感光体ドラム1を用いて除去するものであり、以下
これについて説明する。
【0057】図9は画像補正部材9上のトナーを、感光
体ドラム1を用いて除去する手段の概略構成図である。
図9に示す装置は、画像補正部材9として回転軸を有す
るローラを用い、画像補正部材9にバイアスを印加する
ために連動するスイッチA、Bと、スイッチAを介して
画像補正部材9にトナーと逆極性のバイアスを印加する
ための電源を10と、スイッチBを介して画像補正部材
9にトナーと同極性のバイアスを印加する電源を97と
を備えている。このような装置において、画像形成時
は、スイッチAをONさせ、画像補正部材9にトナーと
逆極性のバイアス、例えば、トナーがマイナスの極性を
示すものであれば画像補正部材9にプラスの極性のバイ
アスを印加する。一方、画像形成後は、スイッチBをO
Nさせ、画像補正部材9にトナーと同極性のバイアス、
例えば、トナーがマイナスの極性を示すものであれば画
像補正部材9にマイナスの極性のバイアスを印加する。
このように制御することによって、画像形成時には、画
像補正部材9と感光体ドラム1との間に形成される電界
の作用によって感光体ドラム1上の余剰トナーを剥離
し、剥離された余剰トナーは画像補正部材9表面に付着
する。そして、画像形成後は、画像補正部材9表面に付
着したトナーは、画像補正部材9と感光体ドラム1との
間に形成される電界の作用によって感光体ドラム1上に
移動する。これにより、画像補正部材9上はきれいに保
たれ、画像補正部材9と感光体ドラム1との間に形成さ
れる電界は均一になる。このため、電界により余剰トナ
ーを剥離し、トナー像を均一に修復し、トナー像のトナ
ー付着量を均一とする作用は、長期に渡り安定する。一
方、感光体ドラム1に移動したトナーは感光体ドラム1
のクリーニング装置7にて除去される。また、図9で
は、画像補正部材9は回転するローラ形状のものを示し
たが、板状部材でもよい。
【0058】また、図10は画像補正部材9上のトナー
を、感光体ドラム1を用いて除去する手段の他の例の概
略構成図である。画像補正部材9にバイアスを印加する
装置の構成およびバイアスの制御方法は、上述の図9に
しめすた装置と同様である。図10にしめす装置では、
さらに、画像形成後、または非作像時に画像補正部材9
を感光体ドラム1に当接させるよう、図示しないモー
タ、クラッチ、または、ソレノイドにより、画像補正部
材9の位置を変化させるものである。このように、画像
形成後、または非作像時に画像補正部材9を感光体ドラ
ム1に当接させることにより、画像補正部材9と感光体
ドラム1との間に形成される電界の作用が大きくなり、
画像補正部材9のトナーは感光体ドラム1上に移動しや
すくなる。これにより、画像補正部材9上はきれいに保
たれ、画像補正部材9と感光体ドラム1との間に形成さ
れる電界は均一になる。このため、電界により余剰トナ
ーを剥離し、トナー像を均一に修復し、トナー像のトナ
ー付着量を均一とする作用は、長期に渡り安定する。
【0059】つぎに、本発明をプリンタに適用した第三
の実施形態について説明する。図16は第三の実施形態
に係るプリンタの概略構成図である。第三の実施形態に
係るプリンタの主要構成部は、第一の実施形態にしめす
プリンタと同様であるので説明を省略する。図16にし
めすプリンタは、感光体ドラム1に形成された潜像に対
し帯電した磁性を有するトナー(以下、磁性トナーとい
う)を付着させることでトナー像を形成する。また、現
像装置4の下流側で、且つ、転写装置5の上流側で、感
光体ドラム1に対向し近接する位置に、感光体ドラム1
上に形成されたトナー像を均一にするように画像補正を
する画像補正部材16を備えている。そして、画像補正
部材16と感光体ドラム1との間に磁界を形成して、エ
ッジ部に盛り上がった余剰トナーを磁力によって剥離
し、盛り上がりを整えたトナー像を転写部に送ることに
よって安定した画像を得るものである。
【0060】まず、画像補正部材16の構成について説
明する。画像補正部材16は、平面または曲率を持った
板状部材など任意な形状をとることができるが、広い面
積で感光体ドラム1に直交する磁界を形成するような形
状がよい。また、画像補正部材16は、鉄・コバルト・
ニッケルなどの金属合金および酸化物などの強磁性体か
らなる永久磁石等で構成されている。このような構成に
することで、画像補正部材16と感光体ドラム1との間
に磁界を形成する。
【0061】次に、画像補正部材16と感光体ドラム1
との間に形成される磁界の作用により、画像補正部材1
6が感光体ドラム1上のエッジ部に盛り上がった余剰ト
ナーを取り除き、トナーの盛り上がりを整える動作につ
いて説明する。画像補正部材9と感光体ドラム1との間
に形成された磁界の作用で、感光体ドラム1上の磁性ト
ナーにより形成されたトナー像より、エッジ部に盛り上
がった余剰トナーを画像補正部材16に引き付けること
で剥離する。このとき、磁石の着磁量(磁束密度)は、
着磁量を大きくすれば磁界が強くなるので、より多くの
トナーを引き付けることが可能であるが、大きすぎると
感光体ドラム1上のすべてのトナーを引き付けてしまう
ので、大きければ良いというものでもない。そこで、着
磁量は必要以上にトナーを引き付けず、感光体ドラム1
上に適正なトナー付着量を維持するよう適宜選択する。
このようにして、トナー像を均一に修復し、トナー像の
トナー付着量を均一とする。ついで、トナーの盛り上が
りを整えたトナーを転写部に送ることにより安定した画
像を供給することが可能となった。
【0062】また、図16にしめす装置では、余剰トナ
ーを完全に剥離できないことがある。この場合は、図1
7に示すように、複数の画像補正部材16a、16b、
16cを設けることで対応が可能である。こうすること
によってトナー像に繰り返し磁力がかかり、一番上流側
の画像補正部材16aで剥離しきれなかったトナーをそ
の下流の画像補正部材16bで、画像補正部材16bで
剥離しきれなかったトナーを更に下流の画像補正部材1
6cで剥離することができ、確実に余剰トナーを剥離す
ることができる。
【0063】しかし、図17にしめす装置では、各々の
画像補正部材16a、16b、16cと感光体ドラム1
との距離が等しく、画像補正部材表面の磁束密度も同じ
であるので、上流にある画像補正部材16aでのトナー
剥離量が多く、下流16cに行くに従ってトナー剥離量
が少ない。このような画像補正部材16を経時で使用し
ていくと、上流にある画像補正部材16a上に多くの余
剰トナーが直ぐ付着してしまい、画像補正部材16aと
感光体ドラム1との間に均一な磁界を形成することが難
しく、上記複数の画像補正部材を設けて、確実に余剰ト
ナーを剥離する効果が得られない。そこで、各画像補正
部材16a、16b、16cで余剰トナーの剥離量がほ
ぼ等しくなるような磁界を形成するよう、画像補正部材
16a、16b、16cと感光体ドラム1との距離を調
整する。具体的には、上流から下流に向かって段階的に
画像補正部材16と感光体ドラム1との距離を近づける
と、感光体ドラム1表面での磁束密度が徐々に大きくな
り、剥離量をほぼ等しくすることができる。このよう
に、複数の画像補正部材16a、16b、16cを設け
て、各画像補正部材の余剰トナー剥離量をほぼ等しくす
ることで、画像補正部材のトナー汚染の偏りを防止し、
複数の画像補正部材を設けた効果を持続しやすくする。
また、各々の画像補正部材16a、16b、16cと感
光体ドラム1との距離を同じにしたまま、画像補正部材
のトナー汚染の偏りを防止し、複数の画像補正部材を設
けた効果を持続しやすくすることもできる。これは、各
々の画像補正部材16a、16b、16cの磁束密度を
下流に向かうに従い大きくすればよい。これにより、感
光体ドラム1表面での磁束密度は下流に向かうに従い大
きくなり、上述と同様の効果を得ることができる。
【0064】また、上記の板状部材のように感光体ドラ
ム1に対向する部分が固定されている画像形成部材16
では、感光体ドラム1上より剥離すべき余剰トナーの量
が、画像形成部材のトナー剥離能力、または、保持能力
を超えてしまうことがある。この場合は、画像形成部材
を移動体とし、剥離トナーが一定量溜まった後、画像形
成部材16の感光体ドラム1との対向部分、または、部
材全体を移動して新しい部分に入れ替え、画像補正部材
16の機能を保つ。
【0065】さらに、移動体として回転体を用い、その
表面にブレードを当接させ回転体である画像補正部材上
のトナーを掻き落とすようにする。これにより、感光体
ドラム1から剥離して画像補正部材に付着したトナーを
順次部材から取り除き、画像補正部材をきれいに保つこ
とにより、長期に渡りその機能が維持できる。
【0066】ところで、感光体ドラム1上には、条件に
よって作られるトナー像のトナー量(トナー像の厚み)
にバラツキがある。例えば、温度、湿度、作像に関わる
装置または部品の経時変化等のいろいろな条件により、
感光体ドラム1上のトナー量は変化する。このため、画
像補正部材による感光体ドラム表面近傍の磁束密度をト
ナーの付着量が多い時(トナー像が厚い時)にあわせて
設定すると、トナー量が少ない時(トナー像が薄い時)
は必要以上に剥離してしまい、画像濃度が低下してしま
う。逆に画像補正部材による感光体ドラム表面近傍の磁
束密度をトナー付着量の少ない時(トナー像が薄い時)
に合わせてあると、トナー量が多い時(トナー像が厚い
時)に余剰トナーを取りきることが出来ない。そこで、
図16にしめす画像補正部材16を動かして感光体ドラ
ム1との距離を変えることで、感光体ドラム1表面での
磁束密度を変化させる。これにより、余剰トナーを剥離
する磁力を変え、その時々の条件によって適正な剥離を
行なう。このため、常に安定して均一化(平滑化)され
たトナー像が転写領域に搬送され、高い画質を得ること
が可能となる。
【0067】また、転写紙のサイズに対応して画像補正
部材16を長手方向に分割し、各部分で感光体ドラム1
との距離を変え、別々の磁力をトナーに与えることによ
り更に画質を向上させることが出来る。例えば、感光体
の転写紙外の部分にも現像によって僅かにトナーが付着
しており、そのまま転写装置に送られると転写装置がそ
のトナーを吸着して経時で転写性能が低下する場合があ
る。これを防ぐため、転写紙外の部分に対応している画
像補正部材16を感光体ドラム1に近づけることにより
感光体ドラム1表面近傍での磁束密度を高めて、トナー
にかかる磁力を強くし、その不要なトナーを剥離してか
らトナー像が転写装置に送るようにする。また、画像領
域がA4サイズで転写紙がA3であるように画像領域以
外の部分が大きい場合がある。そこで、画像領域以外の
部分の地汚れをなくすため、画像領域以外の部分に対応
した画像補正部材16を感光体ドラム1に近づけ、磁力
を強くして地汚れを起こすトナーを剥離する。このよう
に、画像補正部材を長手方向で分割すると様々な目的に
合った対応が可能となり、いずれも高画質化または高画
質維持を実現できる。
【0068】また、画像補正部材16と感光体ドラム1
との距離を変え、感光体ドラム1上のトナーにかかる磁
力を変化させる時、プリンタに配置された各種のセンサ
出力に基づき最適な距離を決め、感光体ドラム1上のト
ナー剥離量を調整することで、さらに高画質化または高
画質維持を実現できる。図16にしめすように、プリン
タに配置された各種のセンサとしては、感光体ドラム上
のトナー付着量を検出する透磁率センサ20、現像装置
内のトナー濃度を検出するトナー濃度センサ21、感光
体の帯電電位の検出器22、感光体ドラムを露光後電位
の検出器23、感光体ドラム上の基準画像の反射濃度を
検知するフォトセンサ24、温湿度計25等がある。以
下、各種のセンサ出力に基づき最適な距離を決め、感光
体ドラム1上のトナー剥離量を調整する動作について説
明する。尚、以下の説明では各種センサの出力値を単独
で用いて画像補正部材16を制御するものとしている
が、同時に2つまたはそれ以上のセンサの出力値に基づ
き制御を行っても良く、出力値を複数用いることによ
り、より細かな制御が可能となる。
【0069】まず、プリンタが感光体ドラム1上に付着
するトナー量を検知する手段を備え、該検知手段により
検出したトナー付着量の増減によって、画像補正部材1
6と感光体ドラム1との距離を変え、適正なトナー剥離
を行うものについて説明する。感光体ドラム1上の付着
トナー量の検知手段としては、磁性を有するトナーの付
着量を検出できる透磁率センサ20を現像装置4下流の
感光体ドラム1に対向する位置に配置し、該透磁率セン
サ20によりトナー付着量を検出する。トナー付着量が
多く、画像濃度が高い場合は、前述の問題に加え、画像
上には転写残、画像チリ、ライン太り、虫食いなど様々
な異常が発生することがあり、感光体上のトナー付着量
を減少させることが必要である。そこで、透磁率センサ
20によりトナー付着量が多いと検出された場合、画像
補正部材16を感光体ドラム1に近づけ、感光体ドラム
1上のトナーにかかる磁力を増加させる。これによっ
て、多くの余剰トナーを剥離することができ、適正な画
像を転写装置5に送ることが可能である。一方、感光体
ドラム1上のトナー量が少ないと検出された場合は、画
像補正部材16を感光体ドラム1から遠ざける。このよ
うに画像補正部材16の位置を制御する事によって、必
要以上にトナーを剥離してしまい画像濃度を低下させて
しまうという弊害を避けることができる。このとき検出
されるトナー付着量と、適正に余剰トナーを剥離するた
めの感光体ドラム1表面近傍の磁束密度との関係を図1
8に示す。
【0070】また、プリンタが感光体ドラム1上の基準
画像の画像濃度を検出する手段を備え、該検知手段の検
出値に基づき、画像補正部材16と感光体ドラム1との
距離を変え、適正なトナー剥離を行うものについて説明
する。感光体ドラム1上の画像濃度の検知手段として
は、フォトダイオード24を用い、基本画像として感光
体ドラム1上に作像した1cm角程度の黒ベタ画像の反
射濃度を測定する方法が一般的である。フォトダイオー
ド24により、感光体ドラム1上の画像濃度が高く検出
された場合は、画像補正部材16を感光体に近づけ、感
光体ドラム1上のトナーにかかる磁力を増加させる。一
方、画像濃度が低く検知された場合は、画像補正部材1
6と感光体ドラム1とを遠ざけ、該磁力を減少させる。
このとき検出される感光体ドラム1上の基準画像の画像
濃度と、適正に余剰トナーを剥離するための感光体ドラ
ム1表面近傍の磁束密度との関係を図19に示す。
【0071】また、プリンタが現像装置4内の現像剤の
トナー濃度センサを備え、該トナー濃度センサの検出値
に基づき、画像補正部材16と感光体ドラム1との距離
を変え、適正なトナー剥離を行うものについて説明す
る。現像装置4内の現像剤のトナー濃度センサとして
は、現像剤の透磁率変化を検知する透磁率センサ21を
用いる。現像剤のトナー濃度の減少が検出された場合
は、感光体ドラム1のトナー付着量は減少するので、過
剰にトナーを回収しないよう画像補正部材16と感光体
ドラム1とを遠ざけ、感光体ドラム1上のトナーにかか
る磁力を減少させる。一方、トナー濃度の増加が検出さ
れた場合は、感光体ドラム1に付着するトナー量も増加
するので、画像補正部材16を感光体ドラム1に近づ
け、感光体ドラム1上のトナーにかかる磁力を増加させ
る。このとき検出されるトナー濃度と適正に余剰トナー
を剥離するための感光体ドラム1表面近傍の磁束密度と
の関係を図20に示す。
【0072】また、プリンタが感光体ドラム1の表面電
位を検出する手段を備え、該検知手段により検知された
帯電電位に基づき、画像補正部材16と感光体ドラム1
との距離を変え、適正なトナー剥離を行うものについて
説明する。感光体ドラム1の表面電位を検出する手段と
しては、感光体ドラム1表面に近接配置される表面電位
計22を用いる。一般的に、感光体ドラム1の帯電電位
は、環境変動や経時変化によって変動してしまう。ま
た、正規現像(ポジポジ現像)を用いるプリンタでは、
ベタ画像部の濃度を直接変化させるために意図的に感光
体ドラム1の帯電電位を変化させている。そこで正規現
像においては、表面電位の絶対値が大きくなったと検出
された場合は、画像濃度は上昇するので、画像補正部材
16を感光体ドラム1に近づけて磁力を強める。一方、
帯電電位の絶対値が小さくなったと検出された場合は、
画像濃度は低くなるので、画像補正部材16を感光体1
から遠ざけ、磁力を弱めるようにする。このとき検出さ
れる帯電電位と適正に余剰トナーを剥離するための感光
体ドラム1表面近傍の磁束密度との関係を図21に示
す。
【0073】また、プリンタが感光体ドラム1の表面電
位を検出する手段を備え、該検知手段により検知された
露光後の電位に基づき、画像補正部材16と感光体ドラ
ム1との距離を変え、適正なトナー剥離を行うものにつ
いて説明する。感光体ドラム1の表面電位を検出する手
段としては、感光体ドラム1表面に近接配置される表面
電位計22を用いる。また、反転現像(ネガポジ現像)
を用いるプリンタでは、露光後電位の絶対値が小さくな
ったと検出された場合は、画像濃度は上昇するので、画
像補正部材16を感光体ドラム1に近づけて磁力を強め
る。一方、露光後電位の絶対値が大きくなったと検出さ
れた場合は、画像濃度は低くなるので、画像補正部材1
6を感光体ドラム1から遠ざけ、磁力を弱めるようにす
る。このとき検出される露光後電位と適正に余剰トナー
を剥離するための感光体ドラム1表面近傍の磁束密度と
の関係を図22に示す。
【0074】また、プリンタが温度、湿度を検出する手
段を備え、該検知手段により検知された温湿度に基づ
き、画像補正部材16と感光体ドラム1との距離を変
え、適正なトナー剥離を行うものについて説明する。温
度、湿度計を検出する手段としては、温湿度計25を用
い、トナー付着量に影響を与える現像装置4近傍の機内
の温度および湿度を検出する。ここで、現像剤が高温高
湿環境におかれた場合、現像剤の帯電量は低下し、画像
濃度は大幅に上昇する。そこで、温湿度が高くなったと
検出された場合は、画像濃度は上昇するので、画像補正
部材16を感光体ドラム1に近づけて磁力を強める。一
方、現像剤を低温低湿環境においた場合、現像剤の帯電
量は増加し、画像濃度は低下する。そこで、温湿度が低
くなったと検出された場合は、画像濃度は低くなるの
で、画像補正部材16を感光体ドラム1から遠ざけ、磁
力を弱めるようにする。このとき検出される温湿度と適
正に余剰トナーを剥離するための感光体ドラム1表面近
傍の磁束密度との関係を図24に示す。
【0075】このように、各種のセンサ出力に基づき、
画像補正部材16と感光体ドラム1との最適な距離を決
め、感光体ドラム1上のトナー剥離量を調整する以外に
も、種々の画像形成条件に基づき、画像補正部材16と
感光体ドラム1との最適な距離を決め、感光体ドラム1
上のトナー剥離量を調整することで、高画質化または高
画質維持を実現できる。ここでは、一例として、画像形
成条件として現像ローラ41に印加する現像バイアスの
変化に基づき、画像補正部材16と感光体ドラム1との
距離を変え、適正なトナー剥離を行うものについて説明
する。現像電界が増加するように現像バイアスが変化し
た場合は、画像濃度は上昇するので、画像補正部材16
を感光体ドラム1に近づけて磁力を強める。一方、現像
電界が減少するように現像バイアスが変化した場合は、
画像濃度は低くなるので、画像補正部材16を感光体ド
ラム1から遠ざけ、磁力を弱めるようにする。このとき
の現像バイアスと適正に余剰トナーを剥離するための感
光体ドラム1表面近傍の磁束密度との関係を図23に示
す。
【0076】このように、各種のセンサの出力、また
は、プリンタ本体に制御される条件等の作像条件に基づ
き、画像補正部材16と感光体ドラム1との最適な距離
を決め、感光体ドラム1上のトナー剥離量を適正とする
よう、磁束密度を調整することで、高画質化または高画
質維持を実現できる。
【0077】
【発明の効果】請求項1乃至7の発明によれば、長期に
渡り安定して、像担持体に形成されたトナー像の表面を
均一に修復し、ガサツキが無く濃度の均一な高品質画像
を得ることができるという優れた効果がある。
【0078】特に、請求項2および3の発明によれば、
画像補正部材と像担持体との間に形成される電界を常に
均一にすることができるという優れた効果がある。
【0079】特に、請求項6及び7の発明によれば、像
担持体上に形成されたトナー像より剥離されたトナーを
回収することができるという優れた効果がある。
【0080】特に、請求項7の発明によれば、トナーを
簡単に廃棄することができるという優れた効果がある。
【0081】請求項8乃至12の発明によれば、磁性を
有するトナーにより像担持体に形成されたトナー像の表
面を均一に修復し、ガサツキが無く濃度の均一な高品質
画像を得ることのできるという優れた効果がある。
【0082】特に、請求項9及び10の発明によれば、
長期に渡り安定して、ガサツキが無く濃度の均一な高画
質な画像を得ることができるという優れた効果がある。
【0083】特に、請求項11の発明によれば、転写材
の大きさに応じて、各部分で別々の強さの磁界を形成す
ることで、高画質化および高画質の維持を可能とすると
いう優れた効果がある。
【0084】特に、請求項12の発明においては、作像
条件に応じて、像担持体上の余剰トナーの除去量を適正
な量とし、さらなる高画質化または高画質の維持を可能
とするという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態に係るプリンタの概略構成図。
【図2】第一の実施形態に係る画像補正部材の概略構成
図。
【図3】第一の実施形態に係る画像補正部材上のトナー
を除去する手段の一例の説明図。
【図4】第一の実施形態に係る画像補正部材上のトナー
を除去する手段の一例の説明図。
【図5】第一の実施形態に係る画像補正部材上のトナー
を除去する手段の一例の説明図。
【図6】第一の実施形態に係る画像補正部材上のトナー
を除去する手段の一例の説明図。
【図7】第一の実施形態に係る画像補正部材上のトナー
を除去する手段の一例の説明図。
【図8】第一の実施形態に係る画像補正部材上のトナー
を除去する手段の一例の説明図。
【図9】第二の実施形態に係る画像補正部材上のトナー
を除去する手段の一例の説明図。
【図10】第二の実施形態に係る画像補正部材上のトナ
ーを除去する手段の一例の説明図。
【図11】第一の実施形態に係るトナー回収装置の概略
構成図。
【図12】第一の実施形態に係るトナー回収装置および
トナー搬送装置の概略構成図。
【図13】第一の実施形態に係るトナー回収装置の概略
構成図。
【図14】第一の実施形態に係るトナー保管装置の概略
構成図。
【図15】第一の実施形態に係るトナー回収装置とトナ
ー保管装置の説明図。
【図16】第三の実施形態に係るプリンタの概略構成
図。
【図17】第三の実施形態に係る画像補正部材の概略構
成図。
【図18】第三実施形態に係る画像補正部材通過前の感
光体ドラム上のトナー付着量と感光体ドラム近傍の磁束
密度との関係を示す図。
【図19】第三実施形態に係る反射画像濃度と感光体ド
ラム近傍の磁束密度との関係を示す図。
【図20】第三実施形態に係るトナー濃度と感光体ドラ
ム近傍の磁束密度との関係を示す図。
【図21】第三実施形態に係る感光体帯電電位と感光体
ドラム近傍の磁束密度との関係を示す図。
【図22】第三実施形態に係る感光体露光後電位と感光
体ドラム近傍の磁束密度との関係を示す図。
【図23】第三実施形態に係る現像バイアスと感光体ド
ラム近傍の磁束密度との関係を示す図。
【図24】第三実施形態に係る温湿度センサ出力値と感
光体ドラム近傍の磁束密度との関係を示す図。
【図25】感光体ドラム上に形成された潜像の電位を示
す説明図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電装置 3 露光装置 4 現像装置 5 転写装置 6 転写紙 7 クリーニング装置 8 除電装置 9 画像補正部材 10 電源 11 除去部材 12 トナー回収装置 13 搬送部材 14 搬送パイプ 15 トナー保管装置 16 画像補正部材 16a、16b、16c 画像補正部材 20 透磁率センサ 21 トナー濃度センサ 22 表面電位計 23 表面電位計 24 フォトセンサ 25 温湿度計 41 現像ローラ 91 エアー吸引装置 92 スリッター 93 クリーニングブレード 94 除去ローラ 95 除去ローラ 96 電源 97 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川嶋 俊 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 赤藤 昌彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H027 EA18 EC11 ED24 2H032 BA05 BA23 BA27 CA15 2H034 BC01 BC07 BC09 BE04 CA02 CA05 CA08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光導電層を有する像担持体と、光照射によ
    り該像担持体上に静電潜像を形成する露光装置と、像担
    持体上の静電潜像をトナー像化する現像剤担持体を備え
    た現像装置と、像担持体上のトナー像を転写材に転写す
    る転写装置とを有する画像形成装置において、 該現像剤担持体と該像担持体とが対向する現像領域の下
    流側で、且つ、該転写装置と該像担持体とが対向する転
    写領域の上流側に、該像担持体に近接し、該像担持体上
    に形成されたトナー像を補正するための画像補正部材を
    備え、該画像補正部材と該像担持体との間に電界を形成
    して画像を補正する画像形成装置であって、 該画像補正部材上のトナーを除去する手段を有すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、画像補
    正部材が回転可能であり、該画像補正部材上のトナーを
    除去する手段が該画像補正部材に当接するよう配置した
    除去部材であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、除去部
    材が回転体であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】光導電層を有する像担持体と、光照射によ
    り該像担持体上に静電潜像を形成する露光装置と、像担
    持体上の静電潜像をトナー像化する現像剤担持体を備え
    た現像装置と、像担持体上のトナー像を転写材に転写す
    る転写装置とを有する画像形成装置において、 該現像剤担持体と該像担持体とが対向する現像領域の下
    流側で、且つ、該転写装置と該像担持体とが対向する転
    写領域の上流側に、該像担持体に近接し、該像担持体上
    に形成されたトナー像を補正するための画像補正部材を
    備え、該画像補正部材と該像担持体との間に電界を形成
    して画像を補正する画像形成装置であって、 画像形成後、該画像補正部材にトナーと同極性の電圧を
    印加するよう構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置において、画像形
    成後、画像補正部材を像担持体に当接するよう構成した
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1の画像形成装置において、画像補
    正部材から除去したトナーを回収するためのトナー回収
    装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項6の画像形成装置において、トナー
    回収装置内のトナーを保管するトナー保管装置を設け、
    トナー回収装置とトナー保管装置とが分割できるよう構
    成したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】光導電層を有する像担持体と、光照射によ
    り該像担持体上に静電潜像を形成する露光装置と、磁性
    を有するトナーにより該像担持体上の静電潜像をトナー
    像化する現像剤担持体を備えた現像装置と、像担持体上
    のトナー像を転写材に転写する転写装置とを有する画像
    形成装置において、 該現像剤担持体と該像担持体とが対向する現像領域の下
    流側で、且つ、該転写装置と該像担持体とが対向する転
    写領域の上流側に、該像担持体に近接し、該像担持体上
    に形成されたトナー像を補正するための画像補正部材を
    備え、該画像補正部材と該像担持体との間に磁界を形成
    して画像を補正することを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項8の画像形成装置において、画像補
    正部材が移動体で形成されていることを特徴とする画像
    形成装置。
  10. 【請求項10】請求項8の画像形成装置において、画像
    補正部材上のトナーを除去する手段を有することを特徴
    とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項8の画像形成装置において、画像
    補正部材が、転写材の大きさに対応して長手方向に分割
    できるよう構成したことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項8の画像形成装置において、作像
    条件に応じて像担持体表面近傍の磁束密度を変化させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012155260A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Brother Ind Ltd クリーニング装置

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