JP2000267245A - 熱現像感光材料の画像形成方法 - Google Patents

熱現像感光材料の画像形成方法

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JP2000267245A
JP2000267245A JP11070311A JP7031199A JP2000267245A JP 2000267245 A JP2000267245 A JP 2000267245A JP 11070311 A JP11070311 A JP 11070311A JP 7031199 A JP7031199 A JP 7031199A JP 2000267245 A JP2000267245 A JP 2000267245A
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photothermographic material
exposure
heat
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Kazuhiko Hirabayashi
和彦 平林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷用途に熱現像感光材料を適用するとき、
寸法が熱現像により変化しても画像部のサイズが変化せ
ず、従って色ズレを起こすことのない熱現像感光材料を
用いた画像形成方法に関する。 【解決手段】 支持体上に有機銀塩、感光性ハロゲン化
銀、還元剤及びヒドラジン誘導体又は四級オニウム塩化
合物を有してなる熱現像感光材料を、画像のデジタルデ
ータを拡大縮小処理する画像処理部、レーザーによる走
査露光をおこなう走査露光部を有する露光装置により走
査露光し、しかる後に熱現像することを特徴とする熱現
像感光材料の画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用途での熱現
像感光材料を用いた画像形成方法に関するものであり、
詳しくは、熱現像による熱現像感光材料のサイズの変形
に対し露光面積を調整し画像サイズの変形を最小限にす
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製版作業は、手作業から電子集版にここ
数年で大きく変貌している。このような流れの中で、イ
メージセッター等のプロッターが急速に普及している。
このような精密機器にはコンベンショナル銀塩感光材料
の処理機がオンラインで接続されており、処理機中の処
理液から放出されるガスや水分の為に基盤が腐食したり
高価な機器の故障が起こったりするケースが増えてい
る。
【0003】コンベンショナル銀塩感光材料では、現
像、定着液の希釈や水洗のため水道配管が必要であるこ
とや、廃液の処理も業者に引き取ってもらう等、手間が
かかることから、水を使わないドライ処理システムの導
入が期待されている。
【0004】ドライシステムの中でも熱現像感光材料を
用いた熱現像処理が製造コスト、性能の面から最も実用
化に適している。
【0005】しかしながら、熱現像感光材料は、しばし
ば支持体のガラス転移点より高い温度で現像処理される
ため、処理後の感光材料が本来の寸法より伸びたり、縮
んだりという変形を被る。そのため感光材料上に描画し
た画像も支持体の伸縮にともなって、本来の寸法に仕上
がるはずのものが、そうならなくなってしまっている。
その為にカラー印刷に適用した場合には分解ネガ(ポ
ジ)間に寸法のずれが生じ、印刷されたときに色ずれを
おこしてしまう。
【0006】寸法性の改良は従来から考案されており、
特開昭61−235608号公報、特開平3−2753
32号公報では製膜工程中の熱固定後に弛緩する方法が
記載されている。近年、支持体上に下塗りを施すことが
多いが、下塗りを行うと一方で熱収縮が大きくなる欠点
があり、より信頼性のある方法が求められている。
【0007】また、特開平10−10676号、同10
−10677号公報には製膜後に熱処理をする記載があ
るが、これについても再現性が不十分であり、これを実
際にカラー印刷に適用した場合には分解ネガ(ポジ)間
の寸法のずれに起因する色ずれを未だにおこすレベルで
あり十分な性能を有しているとは言い難い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】印刷用途に熱現像感光
材料を適用するとき、寸法が熱現像により変化しても画
像部のサイズが変化せず、従って色ズレを起こすことの
ない熱現像感光材料を用いた画像形成方法に関する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の手段によ
り達成される。
【0010】1.支持体上に有機銀塩、感光性ハロゲン
化銀、還元剤及びヒドラジン誘導体又は四級オニウム塩
化合物を有してなる熱現像感光材料を、画像のデジタル
データを拡大縮小処理する画像処理部、レーザーによる
走査露光をおこなう走査露光部を有する露光装置により
走査露光し、しかる後に熱現像することを特徴とする熱
現像感光材料の画像形成方法。
【0011】2.熱現像感光材料の熱現像処理前後の寸
法変化に合わせて画像を拡大縮小処理する画像処理部、
レーザーによる走査露光をおこなう走査露光部を有する
露光装置により走査露光し、しかる後に熱現像すること
を特徴とする熱現像感光材料の画像形成方法。
【0012】3.熱現像感光材料の支持体の厚みが11
0μm以上150μm以下であることを特徴とする前記
1又は2に記載の熱現像感光材料の画像形成方法。
【0013】4.熱現像感光材料の支持体として、延伸
し製膜された後から露光前までの間に、該感光材料の支
持体のガラス転移点(Tg)以上(Tg+100℃)以
下の温度の環境下に30秒以上置かれた支持体を用いる
ことを特徴とする前記1、2又は3に記載の熱現像感光
材料の画像形成方法。
【0014】5.熱現像部の処理温度が100℃以上1
50℃以下で、かつ該熱現像部のパス長(ps)と該熱
現像部のローラーとの搬送方向の接触長さ(rs)の比
(rs/ps)が、0.04≦rs/ps≦1.4であ
ることを特徴とする前記1、2、3又は4に記載の熱現
像感光材料の画像形成方法。
【0015】画像のサイズの変化は、支持体の性質に起
因する部分が大きい。印刷用の感光材料は主として熱延
伸されたポリエチレンテレフタレートベース(以後PE
Tと略す)を用いており。これが更に下引きや熱現像感
光材料各層を塗設された後露光、熱現像されると、一旦
延伸されたPETベースが熱緩和を受け戻ることが大き
な原因である。
【0016】延伸したPETベースの熱緩和は原理的に
完全になくすことはできないので、本発明では、先ず、
現像前の感光材料のサイズを測定しておき、次いでこれ
を熱現像して、感光材料のサイズの変化を測定する。測
定したデータをもとに、感光材料の熱現像による伸縮を
計算し、このデータをもとに画像処理部で画像の大きさ
を計算し、レーザー走査露光領域を計算、露光をおこな
うというものである。
【0017】しかしながら、熱現像感光材料の各現像単
位ごとに伸縮率が違っていたり、感光材料ロール中の部
分部分により伸縮率が違っていたりすると正確な露光サ
イズの補正ができないので、これらの方法をより確実に
行うためには、PETベースやこれを支持体とした熱現
像感光材料においてはサイズの伸縮を少なく又、伸縮率
を一定にする手段を併用する必要がある。
【0018】画像のサイズを、拡大縮小させるには、熱
現像により生じた感光材料のサイズの変化を、考慮に入
れ、画像露光のサイズを決定すればよい。即ち、感光材
料が縮むようであれば予め縮みを見込んだ分だけ、画像
露光のサイズを大きくしておき、現像後に画像のサイズ
が変わらないように設定する。
【0019】これをするには、予め感光材料の熱現像に
よる伸縮率がどの位になるか決めておけばよい。
【0020】具体的に幾何学的に補正を行うには、感光
材料上に基準となる複数の点を打っておきこれが熱現像
後に伸縮により変化した変化量を測定して、これをもと
に変換を行う。
【0021】もっとも簡便な方法としては、複数の間隔
に基準点を決め、これを熱現像した後に基準点の間隔を
実際に測定し伸縮率を求め、このデータを、インプット
し変換処理を行い、露光サイズを決定する。通常はそれ
ほど多くない複数の点の現像前後の間隔を幾つか測定し
伸縮率を決定し、走査方向の距離と走査方向に対し直角
の方向の距離を伸縮率に応じて変換できるようなソフト
を組み込んだ画像処理部にこのデータを与えることで簡
便に行える。それに基づき熱現像感光材料を熱現像する
ことで画像のサイズの変化の小さい画像形成方法を得る
ことができる。
【0022】更に精度のよい、変換の方法としてはアフ
ィン変換処理が知られており、多数の基準点をとり写真
にしたときの実際の点とのズレの残差2乗和が最小にな
る様にアフィン変換の関数の係数を求め、求めた係数に
より幾何学的補正即ち、データ配列の角度や、倍率を変
換する方法である。
【0023】このような処理により熱現像部で感光材料
が処理前に比べ伸縮するものを、その伸縮率に合わせて
露光画像を拡大縮小させる。感光材料自身の寸法は、熱
現像処理前に対し処理後は伸縮すしても、画像部のみは
処理後に本来の寸法となる。
【0024】このような露光面積の補正を行った後に、
該感光材料はシート又はロールは熱現像のために加熱ロ
ーラーや加熱ドラムを有する熱現像機或いは熱現像部へ
送られ、熱現像される。熱現像部は別に独立に設置され
た熱現像機でも又、走査露光機等と一体化した、熱現像
部を有するレーザー・イメージセッターのようなもので
もどちらでもよい。
【0025】又、伸縮率を少なくし、かつ一定にするこ
とが感光材料のシート間のバラツキや現像ロット間のバ
ラツキを少なくでき好ましい。余りこれら現像ロット間
での又、感光材料違いでの伸縮率が異なったものになる
と、補正の回数が増え現実的ではない。
【0026】従って、熱現像感光材料の熱によるサイズ
の伸縮を少なく、又一定化することが必要であり、この
為には以下のような手段をとることが好ましい。
【0027】熱現像感光材料の支持体となるPETベー
スの調製において、延伸し製膜された後から露光前まで
の間に、該熱現像感光材料の支持体の支持体であるPE
Tベースのガラス転移点(Tg)以上(Tg+100
℃)以下の温度の環境下に30秒以上置くことにより熱
緩和を行うことで処理後の寸法の繰り返し再現性を向上
させることができる。温度はガラス転移点(Tg)以上
(Tg+70℃)以下がより好ましい。温度範囲として
はTgより低い温度では効果がなく、(Tg+100
℃)より高い温度では支持体自身の変形が大きくなり好
ましくない。
【0028】又、支持体の厚みは110μm以上150
μm以下が好ましく、110μm以上130μm以下が
より好ましい。支持体が薄すぎると熱現像時の変形が大
きくなり、厚すぎると熱現像部で搬送トラブルを起こす
ことがあり好ましくない。
【0029】熱現像の条件も材料の伸縮に関係し、熱現
像部の処理温度が100℃以上150℃以下が好まし
く、105℃以上130℃以下がより好ましい。100
℃未満では現像が不十分であり、150℃以上では未露
光部も黒化してしまい、当然ながら現像制御が難しくな
る。
【0030】又別に感光材料には、均一かつ充分な加熱
が必要であり、熱現像部のパス長(ps)と該熱現像部
のローラーとの搬送方向の接触長さ(rs)の比(rs
/ps)が、0.04≦rs/ps≦1.4であること
が好ましく、0.10≦rs/ps≦1.0がより好ま
しい。接触長さが短すぎると所望の現像時間中にローラ
ーから伝達される熱が少なすぎて、現像が不十分とな
る。また接触長さが長すぎると高熱で多くのローラーと
接触するためカールがついたり、通常は感光材料に不均
一に力がかかってしまう(搬送時のひっぱり等)ため歪
みが生じてしまうために伸縮の再現性が悪くなる。熱現
像部のパス長(ps)は感光材料の入力部から、出力部
の間の距離として定義でき、又接触長さとは実際に加熱
ローラーや加熱ドラムと接触している長さであり例えば
1個のローラーの場合はローラーへの搬入角度と搬出角
度から計算でき、又複数の加熱ローラーにより搬送され
る場合でも該ローラーの径、該ローラー間の距離、感光
材料の厚み等から計算できる値である。
【0031】本発明の熱現像感光材料は、支持体上に有
機銀塩、感光性ハロゲン化銀、還元剤及びヒドラジン誘
導体又は四級オニウム塩化合物を有してなる熱現像感光
材料であって、本発明の熱現像感光材料は、熱現像処理
にて写真画像を形成するもので、上記の構成成分の他、
必要に応じて銀の色調を抑制する色調剤等のその他の成
分を有している。本発明の熱現像感光材料は常温で安定
であるが、露光後高温(例えば、80℃〜140℃)に
加熱することで、露光でハロゲン化銀粒子に生じた潜像
の触媒作用によって感光層内での溶解物理現像がおこ
り、有機銀塩粒子が還元剤により還元され金属銀が生成
され画像が形成される。この反応過程は、外部から水等
の処理液を供給することなしで進行する。それらの技術
についてはこれまでに多くの文献特許に記載されてい
る。以下に本発明の熱現像感光材料を構成する成分につ
いて述べる。
【0032】本発明の熱現像感光材料に使用される感光
性ハロゲン化銀粒子は、ゼラチンのような保護コロイド
の存在下、シングルジェットもしくはダブルジェット法
などの写真技術の分野で公知の任意の方法により、例え
ばアンモニア法乳剤、中性法、酸性法等のいずれかの方
法でも調製できる。この様に予め調製し、次いで本発明
の他の成分と混合して本発明に用いる組成物中に導入す
ることが出来る。この場合に感光性ハロゲン化銀と有機
銀塩の接触を充分に行わせるため、例えば感光性ハロゲ
ン化銀を調製するときの保護ポリマーとして米国特許第
3,706,564号、同第3,706,565号、同
第3,713,833号、同第3,748,143号、
英国特許第1,362,970号各明細書に記載された
ポリビニルアセタール類などのゼラチン以外のポリマー
を用いる手段や、英国特許第1,354,186号明細
書に記載されているような感光性ハロゲン化銀乳剤のゼ
ラチンを酵素分解する手段、又は米国特許第4,07
6,539号明細書に記載されているように感光性ハロ
ゲン化銀粒子を界面活性剤の存在下で調製することによ
って保護ポリマーの使用を省略する手段等の各手段を適
用することが出来る。
【0033】ハロゲン化銀は、光センサーとして機能す
るものであり、画像形成後の白濁を低く抑える為又、良
好な画質を得るために粒子サイズが小さいものが好まし
い。平均粒子サイズで0.1μm以下、好ましくは0.
01μm〜0.1μm、特に0.02μm〜0.08μ
mが好ましい。又、ハロゲン化銀の形状としては特に制
限はなく、立方体、八面体の所謂正常晶や正常晶でない
球状、棒状、平板状等の粒子がある。又ハロゲン化銀組
成としても特に制限はなく、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭
化銀、臭化銀、沃臭化銀、沃化銀のいずれであってもよ
い。又、ハロゲン化銀表面の平均沃素含量については、
0.1〜10モル%が好ましい。更に好ましくは、1〜
7モル%である。
【0034】ハロゲン化銀の量はハロゲン化銀及び後述
の有機銀塩の総量に対し50%以下好ましくは25%〜
0.1%、更に好ましくは15%〜0.1%の間であ
る。
【0035】本発明の熱現像感光材料に使用される感光
性ハロゲン化銀粒子は又、英国特許第1,447,45
4号明細書に記載されている様に、有機銀塩を調製する
際にハライドイオン等のハロゲン成分を有機銀塩形成成
分と共存させこれに銀イオンを注入する事で有機銀塩の
生成とほぼ同時に生成させることが出来る。
【0036】更に他の方法としては、予め調製された有
機銀塩の溶液もしくは分散液、又は有機銀塩を含むシー
ト材料にハロゲン化銀形成成分を作用させて、有機銀塩
の一部を感光性ハロゲン化銀に変換させ、ハロゲン化銀
粒子を調製することもできる。このようにして形成され
たハロゲン化銀は有機銀塩と有効に接触しており好まし
い作用を呈する。ハロゲン化銀形成成分とは有機銀塩と
反応して感光性ハロゲン化銀を生成しうる化合物であ
り、どのような化合物がこれに該当し有効であるかは次
のごとき簡単な試験で判別する事が出来る。即ち、有機
銀塩と試験されるべき化合物を混入し必要ならば加熱し
た後にX線回折法によりハロゲン化銀に特有のピークが
あるかを調べるものである。かかる試験によって有効で
あることが確かめられたハロゲン化銀形成成分として
は、無機ハロゲン化合物、オニウムハライド類、ハロゲ
ン化炭化水素類、N−ハロゲン化合物、その他の含ハロ
ゲン化合物があり、その具体例については米国特許第
4,009,039号、同第3,457,075号、同
第4,003,749号、英国特許第1,498,95
6号各明細書及び特開昭53−27027号、同53−
25420号各公報に詳説されるが以下にその一例を示
す。
【0037】(1)無機ハロゲン化物:例えばMXn
表されるハロゲン化物(ここでXはハロゲン原子、M
は、H、NH4、及び金属原子を表し、nはMがH及び
NH4の時は1を、Mが金属原子の時はその原子価と同
じ数値を表す。金属原子としては、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、
ストロンチウム、バリウム、亜鉛、カドミウム、水銀、
錫、アンチモン、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニ
ッケル、ロジウム、セリウム等がある。)。又、臭素水
などのハロゲン分子も有効である。
【0038】(2)オニウムハライド類:例えばトリメ
チルフェニルアンモニウムブロマイド、セチルエチルジ
メチルアンモニウムブロマイド、トリメチルベンジルア
ンモニウムブロマイドの様な第4級アンモニウムハライ
ド、テトラエチルフォスフォニウムブロマイドの様な第
4級フォスフォニウムハライド、トリメチルスルフォニ
ウムアイオダイドの様な第3級スルフォニウムハライド
がある。
【0039】(3)ハロゲン化炭化水素類:例えばヨー
ドフォルム、ブロモフォルム、四塩化炭素、2−ブロム
−2−メチルプロパン等。
【0040】(4)N−ハロゲン化合物:例えばN−ク
ロロ琥珀酸イミド、N−ブロム琥珀酸イミド、N−ブロ
ムフタルイミド、N−ブロムアセトアミド、N−ヨード
琥珀酸イミド、N−ブロムフタラジノン、N−ブロムオ
キサゾリノン、N−クロロフタラジノン、N−ブロモア
セトアニリド、N,N−ジブロモベンゼンスルホンアミ
ド、N−ブロモ−N−メチルベンゼンスルホンアミド、
1,3−ジブロモ−4,4−ジメチルヒダントイン、N
−ブロモウラゾール等。
【0041】(5)その他のハロゲン含有化合物:例え
ば、塩化トリフェニルメチル、臭化トリフェニルメチ
ル、2−ブロム酢酸、2−ブロムエタノール、ジクロロ
ベンゾフェノン等がある。
【0042】これらのハロゲン化銀形成成分は有機銀塩
に対して化学量論的には少量用いられる。通常、その範
囲は有機銀塩1モルに対し0.001モル乃至0.7モ
ル、好ましくは0.03モル乃至0.5モルである。ハ
ロゲン化銀形成成分は上記の範囲で2種以上併用されて
もよい。この反応は又、後述する結合剤として使用され
るポリマーの存在下に行われることが好ましい。この際
のポリマーの使用量は有機銀塩1重量部当たり0.01
乃至100重量部、好ましくは0.1乃至10重量部で
ある。
【0043】上記した各種の方法によって調製される感
光性ハロゲン化銀は、例えば含硫黄化合物、金化合物、
白金化合物、パラジウム化合物、銀化合物、錫化合物、
クロム化合物又はこれらの組み合わせによって化学増感
する事が出来る。この化学増感の方法及び手順について
は、例えば米国特許第4,036,650号、英国特許
第1,518,850号各明細書、特開昭51−224
30号、同51−78319号、同51−81124号
各公報に記載されている。又ハロゲン化銀形成成分によ
り有機銀塩の一部を感光性ハロゲン化銀に変換する際
に、米国特許第3,980,482号明細書に記載され
ているように、増感を達成するために低分子量のアミド
化合物を共存させてもよい。
【0044】又、これらの感光性ハロゲン化銀には、照
度不軌や、階調調整の為に元素周期律表の6族から10
族に属する金属、例えばRh、Ru、Re、Ir、O
s、Fe等のイオン、その錯体又は錯イオンを含有させ
ることが出来る。特に錯イオンとして添加するのが好ま
しく、例えば照度不軌のためにIr(Cl)6 2-等のI
r錯イオンを添加してもよい。
【0045】本発明における有機銀塩粒子は還元可能な
銀源であり、有機酸及びヘテロ有機酸の銀塩、特にこの
中でも長鎖の(炭素数10〜30、好ましくは15〜2
5)脂肪族カルボン酸及び含窒素複素環化合物の銀塩粒
子が好ましい。配位子が銀イオンに対する総安定度常数
として4.0〜10.0の値をもつような有機又は無機
の錯体も好ましい。これら好適な銀塩の例としては、R
D17029及び29963に記載されており、以下の
ものが挙げられる。
【0046】有機酸の銀塩、例えば、没食子酸、蓚酸、
ベヘン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、パルミチン
酸、ラウリン酸等の銀塩。銀のカルボキシアルキルチオ
尿素塩、例えば、1−(3−カルボキシプロピル)チオ
尿素、1−(3−カルボキシプロピル)−3,3−ジメ
チルチオ尿素等の銀塩、アルデヒドとヒドロキシ置換芳
香族カルボン酸とのポリマー反応生成物の銀塩乃至錯
体、例えば、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセト
アルデヒド、ブチルアルデヒド等)とヒドロキシ置換酸
類(例えば、サリチル酸、安息香酸、3,5−ジヒドロ
キシ安息香酸)の反応生成物の銀塩乃至錯体、チオン類
の銀塩又は錯体、例えば、3−(2−カルボキシエチ
ル)−4−ヒドロキシメチル−4−チアゾリン−2−チ
オン、及び3−カルボキシメチル−4−チアゾリン−2
−チオン等の銀塩乃至錯体、イミダゾール、ピラゾー
ル、ウラゾール、1,2,4−チアゾール及び1H−テ
トラゾール、3−アミノ−5−ベンジルチオ−1,2,
4−トリアゾール及びベンゾトリアゾールから選択され
る窒素酸と銀との錯体または塩、サッカリン、5−クロ
ロサリチルアルドキシム等の銀塩、及びメルカプチド類
の銀塩。これらの中、好ましい銀塩としてはベヘン酸
銀、アラキジン酸銀またはステアリン酸銀があげられ
る。
【0047】有機銀塩化合物は、水溶性銀化合物と銀と
錯形成する化合物を混合することにより得られるが、正
混合法、逆混合法、同時混合法、特開平9−12764
3号に記載されている様なコントロールドダブルジェッ
ト法等が好ましく用いられる。例えば、有機酸にアルカ
リ金属塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
など)を加えて有機酸アルカリ金属塩ソープ(例えば、
ベヘン酸ナトリウム、アラキジン酸ナトリウムなど)を
作製した後に、コントロールドダブルジェット法によ
り、前記ソープと硝酸銀などを混合して有機銀塩の結晶
を作製する。その際にハロゲン化銀粒子を混在させても
よい。
【0048】本発明においては有機銀塩は平均粒径が1
0μm以下であり、かつ単分散であることが好ましい。
有機銀塩の平均粒径とは、有機銀塩の粒子が例えば球
状、棒状、或いは平板状の粒子の場合には、有機銀塩粒
子の体積と同等な球を考えたときの直径をいう。平均粒
径は0.05μm〜10μm好ましくは0.05μm〜
5μm、特に0.05μm〜1.0μmが好ましい。ま
た単分散とは、ハロゲン化銀の場合と同義であり、好ま
しくは単分散度が1〜30である。
【0049】また、本発明においては、有機銀塩は平板
状粒子が全有機銀の60%以上有することが好ましい。
本発明において平板状粒子とは平均粒径と厚さの比、い
わゆる下記式で表されるアスペクト比(ARと略す)が
3以上のものをいう。
【0050】AR=平均粒径(μm)/厚さ(μm) 有機銀塩をこれらの形状にするためには、前記有機銀塩
の結晶をバインダーや界面活性剤などをボールミルなど
で分散粉砕することで得られる。この範囲にすることで
濃度が高く、かつ画像保存性に優れた感光材料が得られ
る。
【0051】本発明においては感光材料の失透を防ぐた
めには、ハロゲン化銀及び有機銀塩の総量は、銀量に換
算して1m2当たり0.5g以上2.2g以下であるこ
とが好ましい。この範囲にすることで硬調な画像が得ら
れる。
【0052】本発明の熱現像感光材料に用いられる還元
剤としては、一般に知られているものが挙げられ、例え
ば、フェノール類、2個以上のフェノール基を有するポ
リフェノール類、ナフトール類、ビスナフトール類、2
個以上の水酸基を有するポリヒドロキシベンゼン類、2
個以上の水酸基を有するポリヒドロキシナフタレン類、
アスコルビン酸類、3−ピラゾリドン類、ピラゾリン−
5−オン類、ピラゾリン類、フェニレンジアミン類、ヒ
ドロキシルアミン類、ハイドロキノンモノエーテル類、
ヒドロオキサミン酸類、ヒドラジド類、アミドオキシム
類、N−ヒドロキシ尿素類等があり、さらに詳しくは例
えば、米国特許第3,615,533号、同第3,67
9,426号、同第3,672,904号、同第3,7
51,252号、同第3,782,949号、同第3,
801,321号、同第3,794,488号、同第
3,893,863号、同第3,887,376号、同
第3,770,448号、同第3,819,382号、
同第3,773,512号、同第3,839,048
号、同第3,887,378号、同第4,009,03
9号、同第4,021,240号、英国特許第1,48
6,148号若しくはベルギー特許第786,086号
各明細書及び特開昭50−36143号、同50−36
110号、同50−116023号、同50−9971
9号、同50−140113号、同51−51933
号、同51−23721号、同52−84727号若し
くは特公昭51−35851号各公報に具体的に例示さ
れた還元剤があり、本発明はこのような公知の還元剤の
中から適宜選択して使用することが出来る。選択方法と
しては、実際に熱現像感光材料をつくってみてその写真
性能を評価する事により使用した還元剤の優劣を調べる
方法が最も簡便である。
【0053】上記の還元剤の中で、有機銀塩として脂肪
族カルボン酸銀塩を使用する場合に好ましい還元剤とし
ては、2個以上のフェノール基がアルキレン基又は硫黄
によって連結されたポリフェノール類、特にフェノール
基のヒドロキシ置換位置に隣接した位置の少なくとも一
つにアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、t−ブチル基、シクロヘキシル基等)又はアシル基
(例えばアセチル基、プロピオニル基等)が置換したフ
ェノール基の2個以上がアルキレン基又は硫黄によって
連結されたポリフェノール類、例えば1,1−ビス(2
−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,5,
5−トリメチルヘキサン、1,1−ビス(2−ヒドロキ
シ−3−t−ブチル−5−メチルフェニル)メタン、
1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチ
ルフェニル)メタン、2−ヒドロキシ−3−t−ブチル
−5−メチルフェニル)−(2−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)メタン、6,6′−ベンジリデン−ビス
(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)、6,6′−ベ
ンジリデン−ビス(2−t−ブチル−4−メチルフェノ
ール)、 6,6′−ベンジリデン−ビス(2,4−ジ
メチルフェノール)、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルフェニル)−2−メチルプロパン、
1,1,5,5−テトラキス(2−ヒドロキシ−3,5
−ジメチルフェニル)−2,4−エチルペンタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジ−t−ブチルフェニル)プロパン等の米国特許第
3,589,903号、同第4,021,249号若し
くは英国特許第1,486,148号各明細書及び特開
昭51−51933号、同50−36110号、同50
−116023号、同52−84727号若しくは特公
昭51−35727号公報に記載されたポリフェノール
化合物)、米国特許第3,672,904号明細書に記
載されたビスナフトール類、例えば、2,2′−ジヒド
ロキシ−1,1′−ビナフチル、6,6′−ジブロモ−
2,2′−ジヒドロキシ−1,1′−ビナフチル、6,
6′−ジニトロ−2,2′−ジヒドロキシ−1,1′−
ビナフチル、ビス(2−ヒドロキシ−1−ナフチル)メ
タン、4,4′−ジメトキシ−1,1′−ジヒドロキシ
−2,2′−ビナフチル等、更に米国特許第3,80
1,321号明細書に記載されているようなスルホンア
ミドフェノール又はスルホンアミドナフトール類、例え
ば、4−ベンゼンスルホンアミドフェノール、2−ベン
ゼンスルホンアミドフェノール、2,6−ジクロロ−4
−ベンゼンスルホンアミドフェノール、4−ベンゼンス
ルホンアミドナフトール等を挙げることが出来る。
【0054】本発明の熱現像感光材料に使用される還元
剤の量は、有機銀塩や還元剤の種類、その他の添加剤に
よって変化するが、一般的には有機銀塩1モル当たり
0.05モル乃至10モル好ましくは0.1モル乃至3
モルが適当である。又この量の範囲内において、上述し
た還元剤は2種以上併用されてもよい。本発明において
は、前記還元剤を塗布直前に感光溶液に添加混合して塗
布した方が、感光溶液の停滞時間による写真性能変動が
小さく好ましい場合がある。
【0055】本発明の熱現像感光材料は硬調化剤として
ヒドラジン誘導体を含有する。
【0056】ヒドラジン誘導体としては、下記一般式
〔H〕で表される化合物が好ましい。
【0057】
【化1】
【0058】式中、A0はそれぞれ置換基を有してもよ
い脂肪族基、芳香族基、複素環基又は−G0−D0基を、
0はブロッキング基を表し、A1、A2はともに水素原
子、又は一方が水素原子で他方はアシル基、スルホニル
基又はオキザリル基を表す。ここで、G0は−CO−
基、−COCO−基、−CS−基、−C(=NG11
−基、−SO−基、−SO2−基又は−P(O)(G1
1)−基を表し、G1は単なる結合手、−O−基、−S−
基又は−N(D1)−基を表し、D1は脂肪族基、芳香族
基、複素環基又は水素原子を表し、分子内に複数のD1
が存在する場合、それらは同じであっても異なってもよ
い。D0は水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、
アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル
チオ基、アリールチオ基を表す。
【0059】一般式〔H〕において、A0で表される脂
肪族基は好ましくは炭素数1〜30のものであり、特に
炭素数1〜20の直鎖、分岐又は環状のアルキル基が好
ましく、例えばメチル基、エチル基、t−ブチル基、オ
クチル基、シクロヘキシル基、ベンジル基が挙げられ、
これらは更に適当な置換基(例えばアリール基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、スルホキシ基、スルホンアミド基、スルファモ
イル基、アシルアミノ基、ウレイド基等)で置換されて
いてもよい。
【0060】一般式〔H〕において、A0で表される芳
香族基は、単環又は縮合環のアリール基が好ましく、例
えばベンゼン環又はナフタレン環が挙げられ、A0で表
される複素環基としては、単環又は縮合環で窒素、硫
黄、酸素原子から選ばれる少なくとも一つのヘテロ原子
を含む複素環が好ましく、例えばピロリジン環、イミダ
ゾール環、テトラヒドロフラン環、モルホリン環、ピリ
ジン環、ピリミジン環、キノリン環、チアゾール環、ベ
ンゾチアゾール環、チオフェン環、フラン環が挙げら
れ、A0で表される−G0−D0基において、G0は−CO
−基、−COCO−基、−CS−基、−C(=NG
11)−基、−SO−基、−SO2−基又は−P(O)
(G11)−基を表す。G1は単なる結合手、−O−
基、−S−基又は−N(D1)−基を表し、D1は脂肪族
基、芳香族基、複素環基又は水素原子を表し、分子内に
複数のD1が存在する場合、それらは同じであっても異
なってもよい。D0は水素原子、脂肪族基、芳香族基、
複素環基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基を表し、好ましい
0としては水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ア
ミノ基等が挙げられる。A0の芳香族基、複素環基及び
−G0−D0基は置換基を有していてもよい。
【0061】A0として特に好ましいものはアリール基
及び−G0−D0基である。
【0062】又、一般式〔H〕において、A0は耐拡散
基又はハロゲン化銀吸着基を少なくとも一つ含むことが
好ましい。耐拡散基としてはカプラー等の不動性写真用
添加剤にて常用されるバラスト基が好ましく、バラスト
基としては写真的に不活性であるアルキル基、アルケニ
ル基、アルキニル基、アルコキシ基、フェニル基、フェ
ノキシ基、アルキルフェノキシ基等が挙げられ、置換基
部分の炭素数の合計は8以上であることが好ましい。
【0063】一般式〔H〕において、ハロゲン化銀吸着
促進基としてはチオ尿素、チオウレタン基、メルカプト
基、チオエーテル基、チオン基、複素環基、チオアミド
複素環基、メルカプト複素環基、或いは特開昭64−9
0439号に記載の吸着基等が挙げられる。
【0064】一般式〔H〕において、B0はブロッキン
グ基を表し、好ましくは−G0−D0基であり、G0は−
CO−基、−COCO−基、−CS−基、−C(=NG
11)−基、−SO−基、−SO2−基又は−P(O)
(G11)−基を表す。好ましいG0としては−CO−
基、−COCO−基が挙げられ、G1は単なる結合手、
−O−基、−S−基又は−N(D1)−基を表し、D1
脂肪族基、芳香族基、複素環基又は水素原子を表し、分
子内に複数のD1が存在する場合、それらは同じであっ
ても異なってもよい。D0は水素原子、脂肪族基、芳香
族基、複素環基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基を表し、好ま
しいD0としては水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、アミノ基等が挙げられる。A1、A2はともに水素原
子、又は一方が水素原子で他方はアシル基(アセチル
基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基等)、スル
ホニル基(メタンスルホニル基、トルエンスルホニル基
等)、又はオキザリル基(エトキザリル基等)を表す。
【0065】次に一般式〔H〕で表される化合物の具体
例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0066】
【化2】
【0067】
【化3】
【0068】
【化4】
【0069】
【化5】
【0070】
【化6】
【0071】
【化7】
【0072】その他に好ましく用いることのできるヒド
ラジン誘導体は、米国特許第5,545,505号カラ
ム11〜カラム20に記載の化合物H−1〜H−29、
米国特許第5,464,738号カラム9〜カラム11
に記載の化合物1〜12である。
【0073】これらのヒドラジン誘導体は公知の方法で
合成することができる。
【0074】ヒドラジン誘導体の添加層は、ハロゲン化
銀乳剤を含む感光層及び/又は感光層に隣接した層であ
る。また添加量はハロゲン化銀粒子の粒径、ハロゲン組
成、化学増感の程度、抑制剤の種類等により最適量は一
様ではないが、ハロゲン化銀1モル当たり10-6モル〜
10-1モル程度、特に10-5モル〜10-2モルの範囲が
好ましい。
【0075】また本発明の熱現像感光材料には、米国特
許第5,545,505号に記載のヒドロキシルアミン
化合物、アルカノールアミン化合物やフタル酸アンモニ
ウム化合物、米国特許第5,545,507号に記載の
ヒドロキサム酸化合物、米国特許第5,558,983
号に記載のN−アシル−ヒドラジン化合物、米国特許第
5,545,515号に記載のアクリロニトリロ化合
物、米国特許第5,937,449号に記載のベンズヒ
ドロールやジフェニルフォスフィンやジアルキルピペリ
ジンやアルキル−β−ケトエステルなどの水素原子ドナ
ー化合物、などの硬調化促進剤を添加することが好まし
い。その中でも下記一般式(P)で表される4級オニウ
ム化合物及び一般式〔Na〕で表されるアミノ化合物が
好ましく用いられる。
【0076】
【化8】
【0077】式中、Qは窒素原子又は燐原子を表し、R
1、R2、R3及びR4は各々、水素原子又は置換基を表
し、X-はアニオンを表す。尚、R1〜R4は互いに連結
して環を形成してもよい。
【0078】
【化9】
【0079】一般式〔Na〕において、R11、R12及び
13は各々水素原子、アルキル基、置換アルキル基、ア
ルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基、置換アリール基、又は飽和若しくは不飽和のヘテ
ロ環を表す。R11、R12及びR13で環を形成してもよ
い。特に好ましくは脂肪族の3級アミン化合物である。
これらの化合物は分子中に耐拡散性基又はハロゲン化銀
吸着基を有するものが好ましい。耐拡散性を有するため
には分子量100以上の化合物が好ましく、さらに好ま
しくは分子量300以上であり、前記一般式〔H〕にお
けるA0における耐拡散基と同義のものが挙げられる。
また、好ましい吸着基としては複素環、メルカプト基、
チオエーテル基、チオン基、チオウレア基等が挙げられ
る。
【0080】一般式〔Na〕で表される造核促進剤より
更に好ましい造核促進剤として下記一般式〔Na2〕で
表される化合物が挙げられる。
【0081】
【化10】
【0082】一般式〔Na2〕において、R1、R2、R
3及びR4は、各々水素原子、アルキル基、置換アルキル
基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、
置換アルキニル基、アリール基、置換アリール基又は飽
和若しくは不飽和のヘテロ環を表す。これらは互いに連
結して環を形成することができる。又、R1とR2、R3
とR4が同時に水素原子であることはない。XはS、S
e又はTe原子を表す。L1及びL2は各々2価の連結基
を表す。具体的には以下に示す基又はその組み合わせ及
びそれらに適当な置換基(例えばアルキレン基、アルケ
ニレン基、アリーレン基、アシルアミノ基、スルホンア
ミド基等)を有する基が挙げられる。
【0083】−CH2−、−CH=CH−、−C2
4−、ピリジンジイル、−N(Z1)−(Z1は水素原
子、アルキル基又はアリール基を表す)、−O−、−S
−、−(CO)−、−(SO2)−、−CH2N−。
【0084】又、L1又はL2で表される連結基は、該連
結基中に少なくとも1つ以上の以下の構造を含むことが
好ましい。
【0085】−[CH2CH2O]−、−[C(CH3
HCH2O]−、−[OC(CH3)HCH2O]−、−
[OCH2C(OH)HCH2]−。
【0086】以下に一般式〔Na〕又は〔Na2〕で表
される造核促進剤の具体例を挙げる。
【0087】
【化11】
【0088】
【化12】
【0089】
【化13】
【0090】
【化14】
【0091】一般式(P)において、R1〜R4で表され
る置換基としては、アルキル基(メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基
等)、アルケニル基(アリル基、ブテニル基等)、アル
キニル基(プロパルギル基、ブチニル基等)、アリール
基(フェニル基、ナフチル基等)、複素環基(ピペリジ
ニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、ピリジル
基、フリル基、チエニル基、テトラヒドロフリル基、テ
トラヒドロチエニル基、スルホラニル基等)、アミノ基
等が挙げられる。
【0092】R1〜R4が互いに連結して形成しうる環と
しては、ピペリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、
キヌクリジン環、ピリジン環、ピロール環、イミダゾー
ル環、トリアゾール環、テトラゾール環等が挙げられ
る。
【0093】R1〜R4で表される基はヒドロキシル基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシル基、ス
ルホ基、アルキル基、アリール基等の置換基を有しても
よい。
【0094】R1、R2、R3及びR4としては、水素原子
及びアルキル基が好ましい。
【0095】X-が表すアニオンとしては、ハロゲンイ
オン、硫酸イオン、硝酸イオン、酢酸イオン、p−トル
エンスルホン酸イオン等の無機及び有機のアニオンが挙
げられる。
【0096】更に好ましくは下記一般式(Pa)、(P
b)又は(Pc)で表される化合物、及び下記一般式
〔T〕で表される化合物である。
【0097】
【化15】
【0098】式中、A1、A2、A3、A4及びA5は、含
窒素複素環を完成させるための非金属原子群を表し、酸
素原子、窒素原子、硫黄原子を含んでもよく、ベンゼン
環が縮合しても構わない。A1、A2、A3、A4及びA5
で構成される複素環は置換基を有してもよく、それぞれ
同一でも異なっていてもよい。置換基としては、アルキ
ル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、アル
キニル基、ハロゲン原子、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、スルホ基、カル
ボキシ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アミド基、スルファモイル基、カルバモイル
基、ウレイド基、アミノ基、スルホンアミド基、スルホ
ニル基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、アルキル
チオ基、アリールチオ基を表す。A1、A2、A3、A4
びA5の好ましい例としては、5〜6員環(ピリジン、
イミダゾール、チオゾール、オキサゾール、ピラジン、
ピリミジン等の各環)を挙げることができ、更に好まし
い例としてピリジン環が挙げられる。
【0099】BPは2価の連結基を表し、mは0又は1
を表す。2価の連結基としては、アルキレン基、アリー
レン基、アルケニレン基、−SO2−、−SO−、−O
−、−S−、−CO−、−N(R6)−(R6はアルキル
基、アリール基、水素原子を表す)を単独又は組み合わ
せて構成されるものを表す。Bpとして好ましくは、ア
ルキレン基、アルケニレン基を挙げることができる。
【0100】R1、R2及びR5は各々、炭素数1〜20
のアルキル基を表す。又、R1及びR2は同一でも異って
いてもよい。アルキル基とは、置換或いは無置換のアル
キル基を表し、置換基としては、A1、A2、A3、A4
びA5の置換基として挙げた置換基と同様である。
【0101】R1、R2及びR5の好ましい例としては、
それぞれ炭素数4〜10のアルキル基である。更に好ま
しい例としては、置換或いは無置換のアリール置換アル
キル基が挙げられる。
【0102】Xp -は分子全体の電荷を均衡さすに必要な
対イオンを表し、例えば塩素イオン、臭素イオン、沃素
イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、p−トルエンスルホ
ナート、オキザラート等を表す。npは分子全体の電荷
を均衡さすに必要な対イオンの数を表し、分子内塩の場
合にはnpは0である。
【0103】
【化16】
【0104】上記一般式〔T〕で表されるトリフェニル
テトラゾリウム化合物のフェニル基の置換基R5、R6
7は水素原子もしくは電子吸引性度を示すハメットの
シグマ値(σp)が負のものが好ましい。
【0105】フェニル基におけるハメットのシグマ値は
多くの文献、例えばジャーナル・オブ・メディカルケミ
ストリー(Journal of Medical C
hemistry)20巻、304頁、1977年記載
のC.ハンシュ(C.Hansch)等の報文等に見る
ことが出来、特に好ましい負のシグマ値を有する基とし
ては、例えばメチル基(σp=−0.17以下何れもσ
p値)、エチル基(−0.15)、シクロプロピル基
(−0.21)、n−プロピル基(−0.13)、is
o−プロピル基(−0.15)、シクロブチル基(−
0.15)、n−ブチル基(−0.16)、iso−ブ
チル基(−0.20)、n−ペンチル基(−0.1
5)、シクロヘキシル基(−0.22)、アミノ基(−
0.66)、アセチルアミノ基(−0.15)、ヒドロ
キシル基(−0.37)、メトキシ基(−0.27)、
エトキシ基(−0.24)、プロポキシ基(−0.2
5)、ブトキシ基(−0.32)、ペントキシ基(−
0.34)等が挙げられ、これらは何れも一般式〔T〕
の化合物の置換基として有用である。
【0106】nは1或いは2を表し、XT n-で表される
アニオンとしては、例えば塩化物イオン、臭化物イオ
ン、ヨウ化物イオン等のハロゲンイオン、硝酸、硫酸、
過塩素酸等の無機酸の酸根、スルホン酸、カルボン酸等
の有機酸の酸根、アニオン系の活性剤、具体的にはp−
トルエンスルホン酸アニオン等の低級アルキルベンゼン
スルホン酸アニオン、p−ドデシルベンゼンスルホン酸
アニオン等の高級アルキルベンゼンスルホン酸アニオ
ン、ラウリルスルフェートアニオン等の高級アルキル硫
酸エステルアニオン、テトラフェニルボロン等の硼酸系
アニオン、ジ−2−エチルヘキシルスルホサクシネート
アニオン等のジアルキルスルホサクシネートアニオン、
セチルポリエテノキシサルフェートアニオン等の高級脂
肪酸アニオン、ポリアクリル酸アニオン等のポリマーに
酸根のついたもの等を挙げることができる。
【0107】以下、4級オニウム化合物の具体例を下記
に挙げるが、これらに限定されるものではない。
【0108】
【化17】
【0109】
【化18】
【0110】
【化19】
【0111】
【化20】
【0112】
【化21】
【0113】
【化22】
【0114】
【化23】
【0115】
【化24】
【0116】
【化25】
【0117】
【化26】
【0118】上記4級オニウム化合物は公知の方法に従
って容易に合成でき、例えば上記テトラゾリウム化合物
は Chemical Reviews 55 p.3
35〜483に記載の方法を参考にできる。
【0119】これら4級オニウム化合物の添加量は、ハ
ロゲン化銀1モル当たり1×10-8〜1モル程度、好ま
しくは1×10-7〜1×10-1モルである。これらはハ
ロゲン化銀粒子形成時から塗布までの任意の時期に感光
材料中に添加できる。
【0120】4級オニウム化合物及びアミノ化合物は、
単独で用いても2種以上を適宜併用して用いてもよい。
また熱現像感光材料の構成層中のいかなる層に添加して
もよいが、好ましくは感光層を有する側の構成層の少な
くとも1層、更には感光層及び/又はその隣接層に添加
する。
【0121】本発明の熱現像感光材料は、露光領域中の
有機銀塩と還元剤の反応により生じた銀画像の色調を調
整し、黒色画像を提供するために、所謂色調剤と呼ばれ
る化合物を有していてもよい。本発明に用いられる好適
なこれら色調剤の例はRD17029号に開示されてお
り、次のものがある。
【0122】イミド類(例えば、フタルイミド);環状
イミド類、ピラゾリン−5−オン類、及びキナゾリノン
(例えば、スクシンイミド、3−フェニル−2−ピラゾ
リン−5−オン、1−フェニルウラゾール、キナゾリン
及び2,4−チアゾリジンジオン);ナフタールイミド
類(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタールイミ
ド);コバルト錯体(例えば、コバルトのヘキサアンミ
ントリフルオロアセテート)、メルカプタン類(例え
ば、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール);N
−(アミノメチル)アリールジカルボキシイミド類(例
えば、N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミド);
ブロックされたピラゾール類(例えば、N,N´−ヘキ
サメチレンビス(1−カルバモイル−3,5−ジメチル
ピラゾール));イソチウロニウム(isothiur
onium)誘導体及びある種の光漂白剤の組み合わ
せ、(例えば1,8−(3,6−ジオキサオクタン)ビ
ス(イソチウロニウムトリフルオロアセテート)及び2
−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾチアゾールの
組み合わせ);フタラジノン、フタラジノン誘導体又は
これらの誘導体の金属塩(例えば、4−(1−ナフチ
ル)フタラジノン、6−クロロフタラジノン、5,7−
ジメチルオキシフタラジノン、及び2,3−ジヒドロ−
1,4−フタラジンジオン);フタラジノンとスルフィ
ン酸誘導体の組み合わせ(例えば、6−クロロフタラジ
ノンとベンゼンスルフィン酸ナトリウム又は8−メチル
フタラジノンとp−トリスルホン酸ナトリウム);フタ
ラジンとフタル酸の組み合わせ;フタラジン(フタラジ
ンの付加物を含む)とマレイン酸無水物、及びフタル
酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸又はo−フェニレ
ン酸誘導体及びその無水物(例えば、フタル酸、4−メ
チルフタル酸、4−ニトロフタル酸及びテトラクロロフ
タル酸無水物)から選択される少なくとも1つの化合物
との組み合わせ;キナゾリンジオン類、ベンズオキサジ
ン、ナフトキサジン誘導体;ベンズオキサジン−2,4
−ジオン類(例えば、1,3−ベンズオキサジン−2,
4−ジオン);ピリミジン類及び不斉トリアジン類(例
えば、2,4−ジヒドロキシピリミジン)、及びテトラ
アザペンタレン誘導体(例えば、3,6−ジメルカプト
−1,4−ジフェニル−1H,4H−2,3a,5,6
a−テトラアザペンタレン)。好ましい色調剤としては
フタラジノン又はフタラジンである。
【0123】本発明には現像を抑制あるいは促進させ現
像を制御するため、分光増感効率を向上させるため、現
像前後の保存性を向上させるためなどにメルカプト化合
物、ジスルフィド化合物、チオン化合物を含有させるこ
とができる。
【0124】本発明にメルカプト化合物を使用する場
合、いかなる構造のものでも良いが、Ar−SM、Ar
−S−S−Arで表されるものが好ましい。式中、Mは
水素原子またはアルカリ金属原子であり、Arは1個以
上の窒素、イオウ、酸素、セレニウムまたはテルリウム
原子を有する芳香環または縮合芳香環である。好ましく
は、複素芳香環はベンズイミダゾール、ナフスイミダゾ
ール、ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール、ベンズオ
キサゾール、ナフスオキサゾール、ベンゾセレナゾー
ル、ベンゾテルラゾール、イミダゾール、オキサゾー
ル、ピラゾール、トリアゾール、チアジアゾール、テト
ラゾール、トリアジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラ
ジン、ピリジン、プリン、キノリンまたはキナゾリノン
である。この複素芳香環は、例えば、ハロゲン(例え
ば、BrおよびCl)、ヒドロキシ、アミノ、カルボキ
シ、アルキル(例えば、1個以上の炭素原子、好ましく
は1〜4個の炭素原子を有するもの)および、アルコキ
シ(例えば、1個以上の炭素原子、好ましくは1〜4個
の炭素原子を有するもの)からなる置換基群から選択さ
れるものを有してもよい。メルカプト置換複素芳香族化
合物をとしては、2−メルカプトベンズイミダゾール、
2−メルカプトベンズオキサゾール、2−メルカプトベ
ンゾチアゾール,2−メルカプト−5−メチルベンゾチ
アゾール,3−メルカプト−1,2,4−トリアゾー
ル,2−メルカプトキノリン,8−メルカプトプリン,
2,3,5,6−テトラクロロ−4−ピリジンチオー
ル,4−ヒドロキシ−2−メルカプトピリミジン,2−
メルカプト−4−フェニルオキサゾールなどが挙げられ
るが、本発明はこれらに限定されない。
【0125】本発明の熱現像感光材料中にはカブリ防止
剤が含まれて良い。有効なカブリ防止剤として例えば米
国特許第3,589,903号などで知られている水銀
化合物は環境的に好ましくない。そのため非水銀カブリ
防止剤の検討が古くから行われてきた。非水銀カブリ防
止剤としては例えば米国特許第4,546,075号及
び同第4,452,885号及び特開昭59−5723
4号、特開平4−232939号等に開示されている様
なカブリ防止剤が好ましい。
【0126】特に好ましい非水銀カブリ防止剤は、米国
特許第3,874,946号及び同第4,756,99
9号に開示されているような化合物、−C(X1
(X2)(X3)(ここでX1及びX2はハロゲンでX3
水素又はハロゲン)で表される1以上の置換基を備えた
ヘテロ環状化合物である。好適なカブリ防止剤の例とし
ては、特開平9−288328号段落番号〔0030〕
〜〔0036〕に記載されている化合物等が好ましく用
いられる。
【0127】また、もう一つの好ましいカブリ防止剤の
例としては特開平9−90550号段落番号〔006
2〕〜〔0063〕に記載されている化合物である。さ
らに、その他の好適なカブリ防止剤は米国特許第5,0
28,523号及び欧州特許第600,587号、同第
605,981号、同第631,176号に開示されて
いる。
【0128】本発明の熱現像感光材料には、例えば特開
昭63−159841号、同60−140335号、同
63−231437号、同63−259651号、同6
3−304242号、同63−15245号、米国特許
第4,639,414号、同第4,740,455号、
同第4,741,966号、同第4,751,175
号、同第4,835,096号に記載された増感色素が
使用できる。本発明に使用される有用な増感色素は例え
ばResearch Disclosure Item
17643IV−A項(1978年12月p.23)、同
Item18431X項(1979年8月p.437)
に記載もしくは引用された文献に記載されている。特に
各種スキャナー光源の分光特性に適した分光感度を有す
る増感色素を有利に選択することができる。例えば特開
平9−34078号、同9−54409号、同9−80
679号記載の化合物が好ましく用いられる。
【0129】本発明の熱現像感光材料に好適なバインダ
ーは透明又は半透明で一般に無色であり、天然ポリマー
や合成ポリマー及びコポリマー、その他、フィルムを形
成する媒体、例えば、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビ
ニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、セルロ
ースアセテート、セルロースアセテートブチレート、ポ
リビニルピロリドン、カゼイン、澱粉、ポリアクリル
酸、ポリメチルメタクリレート、ポリメタクリル酸、ポ
リ塩化ビニル、コポリ(スチレン−無水マレイン酸)、
コポリ(スチレン−アクリロニトリル)、コポリ(スチ
レン−ブタジエン)、ポリビニルアセタール類、例え
ば、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポ
リエステル類、ポリウレタン類、フェノキシ樹脂、ポリ
塩化ビニリデン、ポリエポキシド類、ポリカーボネート
類、ポリビニルアセテート類、セルロースエステル類、
ポリアミド等があり、水溶性でも非水溶性でもよい。し
かしながら、これらのバインダーの中でも特に好ましい
のは、セルロースアセテート、セルロースアセテートブ
チレート、ポリビニルブチラールのような非水溶性のポ
リマーであり、この中で熱現像感光層に用いる特に好ま
しいポリマーとしてはポリビニルホルマール類があげら
れ、その中でも特に好ましいのはポリビニルブチラール
であり、保護層バックコート層として特に好ましいポリ
マーとしてはセルロースアセテート及びセルロースアセ
テートブチレートがあげられる。
【0130】本発明においては、感光層のバインダー量
が1.5〜6g/m2であることが好ましい。更に好ま
しくは1.7〜5g/m2である。1.5g/m2未満で
は未露光部の濃度が大幅に上昇し、使用に耐えない場合
がある。
【0131】本発明においては、感光層側にマット剤を
含有することが好ましく、熱現像後の画像の傷つき防止
のために、感光材料の表面にマット剤を配することが好
ましく、そのマット剤を感光層側の全バインダーに対
し、重量比で0.5〜30%含有することが好ましい。
【0132】また、支持体をはさみ感光層の反対側に非
感光層を設ける場合は、非感光層側の少なくとも1層中
にマット剤を含有することが好ましく、感光材料のすべ
り性や指紋付着防止のためにも感光材料の表面にマット
剤を配することが好ましく、そのマット剤を感光層側の
反対側の層の全バインダーに対し、重量比で0.5〜4
0%含有することが好ましい。
【0133】本発明において用いられるマット剤の材質
は、有機物及び無機物のいずれでもよい。例えば、無機
物としては、スイス特許第330,158号等に記載の
シリカ、仏国特許第1,296,995号等に記載のガ
ラス粉、英国特許第1,173,181号等に記載のア
ルカリ土類金属又はカドミウム、亜鉛等の炭酸塩等をマ
ット剤として用いることができる。有機物としては、米
国特許第2,322,037号等に記載の澱粉、ベルギ
ー特許第625,451号や英国特許第981,198
号等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−3643号
等に記載のポリビニルアルコール、スイス特許第33
0,158号等に記載のポリスチレン或いはポリメタア
クリレート、米国特許第3,079,257号等に記載
のポリアクリロニトリル、米国特許第3,022,16
9号等に記載されたポリカーボネートの様な有機マット
剤を用いることができる。
【0134】マット剤の形状は、定形、不定形どちらで
も良いが、好ましくは定形で、球形が好ましく用いられ
る。マット剤の大きさはマット剤の体積を球形に換算し
たときの直径で表される。本発明においてマット剤の粒
径とはこの球形換算した直径のことを示すものとする。
【0135】本発明に用いられるマット剤は、平均粒径
が0.5μm〜10μmであることが好ましく、更に好
ましくは1.0μm〜8.0μmである。又、粒子サイ
ズ分布の変動係数としては、50%以下であることが好
ましく、更に、好ましくは40%以下であり、特に好ま
しくは30%以下となるマット剤である。
【0136】ここで、粒子サイズ分布の変動係数は、下
記の式で表される値である。
【0137】 (粒径の標準偏差)/(粒径の平均値)×100 これらのマット剤は任意の構成層中に含むことができる
が、本発明の目的を達成するためには好ましくは感光層
以外の構成層であり、更に好ましくは支持体から見て最
も外側の層である。
【0138】本発明に係るマット剤の添加方法は、予め
塗布液中に分散させて塗布する方法であってもよいし、
塗布液を塗布した後、乾燥が終了する以前にマット剤を
噴霧する方法を用いてもよい。また複数の種類のマット
剤を添加する場合は、両方の方法を併用してもよい。
【0139】これらの素材の他、各種の添加剤が目的に
応じ感光性層、非感光性層、又はその他の形成層に添加
されてもよい。本発明の熱現像感光材料には例えば、界
面活性剤、酸化防止剤、安定化剤、可塑剤、紫外線吸収
剤、被覆助剤等を添加することができる。これらの添加
剤及び上述したその他の添加剤はResearchDi
sclosure 17029(1978年6月p.9
〜15)に記載されている化合物を好ましく用いること
ができる。
【0140】熱現像感光材料に用いる支持体の素材とし
ては各種高分子材料、ガラス、ウール布、コットン布、
紙、金属(例えばアルミニウム)等が挙げられるが、情
報記録材料としての取り扱い上は可撓性のあるシート又
はロールに加工できるものが好適である。従って本発明
の熱現像感光材料における支持体としては、プラスチッ
クフィルム(例えばセルロースアセテートフィルム、ポ
リエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリアミド
フィルム、ポリイミドフィルム、セルローストリアセテ
ートフィルム又はポリカーボネートフィルム等)が好ま
しく、本発明においては2軸延伸したポリエチレンテレ
フタレートフィルムが特に好ましい。支持体の厚みとし
ては50〜300μm程度、好ましくは70〜180μ
mである。
【0141】本発明においては帯電性を改良するために
金属酸化物および/または導電性ポリマーなどの導電性
化合物を構成層中に含ませることができる。これらはい
ずれの層に含有させてもよいが、好ましくは下引層,バ
ッキング層、感光性層と下引の間の層などに含まれる。
本発明においては米国特許5,244,773号カラム
14〜20に記載された導電性化合物が好ましく用いら
れる。
【0142】感光層、保護層及びバックコート層等本発
明の感光材料上に必要な各層を塗設する方法に特に制限
はなく、従来知られている、エアナイフコーティング、
ディップコーティング、バーコーティング、カーテンコ
ーティング、ホッパーコーティングなどの方法を用いる
ことができる。又、これらの層を2層以上同時に塗布し
てもよい。塗布液の溶媒としてはMEK、酢酸エチル、
トルエンの様な有機溶媒が好ましく用いられる。
【0143】本発明の熱現像感光材料は支持体上に少な
くとも1層の感光層を有している。支持体の上に感光層
のみを形成してもよいが、感光層の上に少なくとも一層
の非感光層を形成するのが好ましい。例えば感光層の上
には保護層が、熱現像感光層を保護する目的で、又支持
体の反対の面には感光材料間の、或いは感光材料ロール
においてくっつきを防止する為に、バックコート層が設
けられるのが好ましい。又熱現像感光層を透過する光の
量または波長分布を制御するために感光層と同じ側また
は反対の側にフィルター層を形成してもよいし、感光層
に染料又は顔料を含有させてもよい。染料としては特開
平8−201959号の化合物が好ましい。感光層は複
数層にしてもよく、又階調の調節のために高感度層、低
感度層を設け、これを組み合わせてもよい。各種の添加
剤は感光層、非感光層又はその他の形成層のいずれに添
加してもよい。
【0144】本発明の熱現像感光材料は常温で安定であ
るが、露光後高温に加熱することで現像される。加熱温
度としては80℃以上200℃以下が好ましく、さらに
好ましいのは100℃以上150℃以下である。加熱温
度が80℃以下では短時間に十分な画像濃度が得られ
ず、又200℃以上ではバインダーが溶融し、ローラー
への転写など、画像そのものだけでなく搬送性や、現像
機等へも悪影響を及ぼす。加熱することで有機銀塩(酸
化剤として機能する)と還元剤との間の酸化還元反応に
より銀画像を生成する。この反応過程は、外部からの水
等の処理液の一切の供給なしに進行する。
【0145】本発明の熱現像感光材料の露光は、赤外光
域ならば如何なる光源にも適用可能であるが、レーザー
パワーがハイパワーである事や、感光材料を透明にでき
る等の点から、赤外半導体レーザー(780nm、82
0nm)がより好ましく用いられる。
【0146】本発明において、露光はレーザー走査露光
により行うことが好ましいが、感光材料の露光面と走査
レーザー光のなす角が実質的に垂直になることがないレ
ーザー走査露光機を用いることが好ましい。
【0147】ここで、「実質的に垂直になることがな
い」とはレーザー走査中に最も垂直に近い角度として好
ましくは55度以上88度以下、より好ましくは60度
以上86度以下、更に好ましくは65度以上84度以
下、最も好ましくは70度以上82度以下であることを
いう。
【0148】レーザー光が、感光材料に走査されるとき
の感光材料露光面でのビームスポット直径は、好ましく
は200μm以下、より好ましくは100μm以下であ
る。これは、スポット径が小さい方がレーザー入射角度
の垂直からのずらし角度を減らせる点で好ましい。な
お、ビームスポット直径の下限は10μmである。この
ようなレーザー走査露光を行うことにより干渉縞様のム
ラの発生等のような反射光に係る画質劣化を減じること
が出来る。
【0149】また、本発明における露光は縦マルチであ
る走査レーザー光を発するレーザー走査露光機を用いて
行うことも好ましい。縦単一モードの走査レーザー光に
比べて干渉縞様のムラの発生等の画質劣化が減少する。
【0150】縦マルチ化するには、合波による、戻り光
を利用する、高周波重畳をかける、などの方法がよい。
なお、縦マルチとは、露光波長が単一でないことを意味
し、通常露光波長の分布が5nm以上、好ましくは10
nm以上になるとよい。露光波長の分布の上限には特に
制限はないが、通常60nm程度である。
【0151】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0152】実施例1 〈PET支持体の作製〉PET(ポリエチレンテレフタ
レート)ペレットを130℃で4時間乾燥した後、30
0℃で溶融し、T型ダイから押し出した後、急冷し未延
伸のフィルムを作製した。これを周速の異なるロールを
用い3.0倍に縦延伸、ついでテンターで4.5倍に横
延伸を実施した。この時の温度はそれぞれ110℃、1
30℃であった。この後、240℃で20秒間熱固定後
これと同じ温度で横方向に4%緩和した。この後テンタ
ーのチャック部をスリッターした後、両端にナール加工
を行い、4kg/cm2で巻き取った。このようにして
巾2.4m、長さ800m、厚み100μmのロールを
得た。110、120、150、175μmの厚みをも
ったPET支持体は、未延伸時のフィルムの膜厚調整を
行い、あとは100μm支持体作製時と同様に行い作製
した。
【0153】上記の5種類のPETフィルムの両面に8
W/m2・分のコロナ放電処理を施し、一方の面に下記
下引塗布液a−1を乾燥膜厚0.8μmになるように塗
設し乾燥させて下引層A−1とし、また反対側の面に下
記帯電防止加工した下引塗布液b−1を乾燥膜厚0.8
μmになるように塗設し乾燥させて帯電防止加工下引層
B−1とした。
【0154】 《下引塗布液a−1》 ブチルアクリレート(30重量%) t−ブチルアクリレート(20重量%) スチレン(25重量%) 2−ヒドロキシエチルアクリレート(25重量%) の共重合体ラテックス液(固形分30%) 270g (C−1) 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g ポリスチレン微粒子(平均粒径3μm) 0.05g コロイダルシリカ(平均粒径90μm) 0.1g 水で1lに仕上げる 《下引塗布液b−1》 SnO2/Sb(9/1 重量比、平均粒径0.18μm) 200mg/m2になる量 ブチルアクリレート(30重量%) スチレン(20重量%) グリシジルアクリレート(40重量%) の共重合体ラテックス液(固形分30%) 270g (C−1) 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g 水で1lに仕上げる 引き続き、下引層A−1及び下引層B−1の上表面に、
8w/m2・分のコロナ放電を施し、下引層A−1の上
には、下記下引上層塗布液a−2を乾燥膜厚0.1μm
になる様に下引上層A−2として、下引層B−1の上に
は下記下引上層塗布液b−2を乾燥膜厚0.8μmにな
る様に帯電防止機能をもつ下引上層B−2として塗設し
た。
【0155】 《下引上層塗布液a−2》 ゼラチン 0.4g/m2になる重量 (C−1) 0.2g (C−2) 0.2g (C−3) 0.1g シリカ粒子(平均粒径3μm) 0.1g 水で1lに仕上げる 《下引上層塗布液b−2》 (C−4) 60g (C−5)を成分とするラテックス液(固形分20%) 80g 硫酸アンモニウム 0.5g (C−6) 12g ポリエチレングリコール(重量平均分子量600) 6g 水で1lに仕上げる
【0156】
【化27】
【0157】
【化28】
【0158】(ハロゲン化銀乳剤Aの調製)水900m
l中にイナートゼラチン7.5g及び臭化カリウム10
mgを溶解して温度35℃、pHを3.0に合わせた
後、硝酸銀74gを含む水溶液370mlと(60/3
8/2)のモル比の塩化ナトリウムと臭化カリウムと沃
化カリウム及び〔Ir(NO)Cl5〕塩を銀1モル当
たり1×10-6モル及び塩化ロジウム塩を銀1モル当た
り1×10-6モルを含む水溶液370mlを、pAg
7.7に保ちながらコントロールドダブルジェット法で
添加した。その後4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラザインデンを添加しNaOHでp
Hを8、pAg6.5に調整することで還元増感を行い
平均粒子サイズ0.06μm、単分散度10%の投影直
径面積の変動係数8%、〔100〕面比率87%の立方
体沃臭化銀粒子を得た。この乳剤にゼラチン凝集剤を用
いて凝集沈降させ脱塩処理を行った。
【0159】(ベヘン酸Na溶液の調製)945mlの
純水にベヘン酸32.4g、アラキジン酸9.9g、ス
テアリン酸5.6gを90℃で溶解した。次に高速で撹
拌しながら1.5Mの水酸化ナトリウム水溶液98ml
を添加した。次に濃硝酸0.93mlを加えた後、55
℃に冷却して30分撹拌させてベヘン酸Na溶液を得
た。
【0160】(ベヘン酸銀とハロゲン化銀Aのプレフォ
ーム乳剤の調製)上記のベヘン酸Na溶液に前記ハロゲ
ン化銀乳剤Aを15.1g添加し水酸化ナトリウム溶液
でpH8.1に調整した後に1Mの硝酸銀溶液147m
lを7分間かけて加え、さらに20分撹拌し限外濾過に
より水溶性塩類を除去した。できたベヘン酸銀は平均粒
子サイズ0.8μm、単分散度8%の粒子であった。分
散物のフロックを形成後、水を取り除き、更に6回の水
洗と水の除去を行った後乾燥させた。
【0161】(感光性乳剤の調製)できあがったプレフ
ォーム乳剤を1/2に分割し、それにポリビニルブチラ
ール(平均分子量3000)のメチルエチルケトン溶液
(17wt%)544gとトルエン107gを徐々に添
加して混合した後に、0.5mmサイズZrO2のビー
ズミルを用いたメディア分散機で4000psiで30
℃、10分間の分散を行った。
【0162】前記支持体上に以下の各層をそれぞれ両面
同時塗布し、表1の様に試料101〜105を作成し
た。尚、乾燥は60℃、15分間で行った。
【0163】(バック面側塗布)支持体のB−1層の上
に以下の組成の液を塗布した。
【0164】 セルロースセルロースアセテートブチレート (10%メチルエチルケトン溶液) 15ml/m2 染料−A 7mg/m2 染料−B 7mg/m2 マット剤:単分散度15%平均粒子サイズ8μm単分散シリカ 90mg/m2817(CH2CH2O)12817 50mg/m2919−C64−SO3Na 10mg/m2
【0165】
【化29】
【0166】(感光層面側塗布) 感光層1:支持体のA−1層の上に以下の組成の液を塗
布銀量が2.4g/m 2になる様に塗布した。
【0167】 前記感光性乳剤 240g 増感色素(0.1%メタノール溶液) 1.7ml ピリジニウムプロミドペルブロミド(6%メタノール溶液) 3ml 臭化カルシウム(0.1%メタノール溶液) 1.7ml 酸化剤(10%メタノール溶液) 1.2ml 2−4−クロロベンゾイル安息香酸(12%メタノール溶液)9.2ml 2−メルカプトベンズイミダゾール(1%メタノール溶液) 11ml トリブロモメチルスルホキノリン(5%メタノール溶液) 17ml ヒドラジン誘導体H−26 0.4g 硬調化促進剤P−51 0.3g フタラジン 0.6g 4−メチルフタル酸 0.25g テトラクロロフタル酸 0.2g 平均粒径3μmの炭酸カルシウム 0.1g A−4(20%メタノール溶液) 20.5ml イソシアネート化合物(モーベイ社製、Desmodur N3300) 0.5g エチル(α−シアノ−β−ヒドロキシアクリレート)カリウム塩 0.5g
【0168】
【化30】
【0169】表面保護層:以下の組成の液を感光層の上
になるよう同時塗布した。
【0170】 アセトン 5ml/m2 メチルエチルケトン 21ml/m2 セルロースアセテートブチレート 2.3g/m2 メタノール 7ml/m2 フタラジン 250mg/m2 現像剤(20%メタノール溶液) 10ml/m2 マット剤:単分散度10%平均粒子サイズ4μm単分散シリカ 5mg/m2 CH2=CHSO2CH2CH2OCH2CH2SO2CH=CH2 35mg/m2 フッ素系界面活性剤 C1225(CH2CH2O)10C1225 10mg/m2817−C64−SO3Na 10mg/m2 上記の如く5種類の厚みを変化させたベース上に塗膜形
成した試料101〜105について、バインダーを除去
した後に、レプリカ法で電子顕微鏡観察して測定したと
ころ、有機銀粒子は、長軸径0.5±0.05μm、短
軸径0.4±0.05μm、厚み0.01μmの平板状
粒子が全有機銀粒子の90%である単分散度5%の粒子
であった。
【0171】塗布した5種類の感光材料は、それぞれ5
90mm×61m巻きのロール形状にし、明室装填用の
包装形態とした。
【0172】(評価方法)先ず、感光材料の熱現像によ
る寸法変化について下のように測定した。
【0173】1)熱現像前の寸法:5種類それぞれ試料
についてロールの巻き方向に20枚ずつ、610mmサ
イズにカットした。カットの精度は20枚それぞれを測
長器により測定し、カットの精度を評価したところ、±
0.001%以下であった。又、その平均値は610m
mであった。測定は23℃55%RH、3時間放置後行
った。イメージセッターは日本電気株式会社製のFT−
290Rを使用した。
【0174】又、熱現像機はDryView Proc
esser2771熱現像機を、熱現像時のrs/ps
について調節ができるように、上部のローラーの取り付
け位置を変更できるように改良したものを用いた。図1
にこの構成を、断面図を用いて示す。即ち対向する金属
のヒートブロックBとそこに埋め込まれた対向する金属
の加熱ローラーCからなるもので、この金属加熱ローラ
ーCにより感光材料が搬送されるものである。この加熱
ローラーCの中心軸を上下に調節(矢印hが調節範囲を
表す)できる装置が備えてあり、感光材料との接触長
(rs)を調整できる。ここにおいて、Aは現像部全体
を覆うケーシングであり、Bは加熱用のヒートブロッ
ク、Cはこのヒートブロックと連結した感光材料と直接
接触する対向した複数のヒートローラーである。感光材
料シートSはIで示される導入口から矢印の方向に熱現
像部に入り、Eで示される排出口より排出される。排出
後ウレタン製搬送ローラーDにより冷却部に導かれる。
ここにおいてヒートブロック間に感光材料がある長さが
熱現像部のパス長(ps)である。実施例1においては
rs/psは0.30で行った。
【0175】2)熱現像後の寸法:KX−J237LZ
で設定610mmでカットした上記の試料をそれぞれ上
記の熱現像機で処理した。この感光材料を23℃55%
RH環境下に3時間放置した後、測長器でロール巻き方
向の610mmに相当する辺の長さを測定した。その
後、熱現像した。熱現像条件は112℃でラインスピー
ドを13.7mm/secとした。それぞれの試料につ
き感光材料長を測定した結果について20枚の平均値を
とった値を熱現後感材料長aとして表1に記した。この
熱現後感材長aと熱現像前の感材長610mm(この長
さをbとする)から、熱現像による伸縮率%を計算し表
1に示した。
【0176】3)支持体厚:支持体の断面を500倍に
拡大した顕微鏡写真から測定した。
【0177】
【表1】
【0178】4)画像処理伸縮率%:画像処理を行うソ
フトを作製し、前記で測定した熱現像後の感光材料長a
及び当初の感材長(610mm)から計算した表1の伸
縮率%に基づき露光のサイズを補正すべき画像処理伸縮
補正%を設定し、補正をかけられるようにした。
【0179】次いで以下の様に露光補正の効果をみる実
験をおこなった。
【0180】5)画像寸法:5種類の試料1〜5それぞ
れにつきロールの巻き方向に490mmの間隔をあけて
トンボを露光した。トンボの太さは25μmに設定し
た。露光前の寸法については、トンボが露光されるであ
ろう部位(2ケ所)に赤外増感したハロゲン化銀乳剤を
乾燥膜厚2μm程度となるよう1cm2の面積でドライ
感光材料に塗布し、露光後その部位のみに現像液を筆で
ほんのわずか塗布しキムワイプで水分を取り、その後定
着液を筆で塗布しキムワイプで水分を取った。これをそ
れぞれの試料について5枚ずつ用意し、23℃、55%
RHに3時間放置しトンボ間の長さを測定した。トンボ
間の距離を測長器で測定した結果、その5枚の平均が4
90.0mmであり、トンボ間の設定の誤差はやはり±
0.001%以下であり、熱現像後の変化を測定するの
に充分なものであった。
【0181】6)処理後の画像寸法:上記のように設定
したトンボで露光を行ってたそれぞれ5枚の感光材料
を、現像温度112℃でラインスピードを13.7mm
/secという、上記と同じ熱現像条件で現像を行っ
た。実験1においては比較実験として試料No.101
について4)の露光サイズの補正を無しで、又実験N
o.2〜6については試料No.101〜105を用
い、前記の予め測定したそれぞれの画像露光伸縮補正%
を伸縮率%(表1に示す)の値から表2の様に設定し露
光した後、熱現像をおこなった。これらの現像後の感光
材料を23℃55%RH下に3時間放置し測長した距離
の5枚の平均値をそれぞれの実験についてについて処理
後画像寸法として表2に記載した。(処理後画像寸法m
m) 7)又、Δ画像寸法(熱現像前の寸法(トンボ間の寸
法:490.0mm)から処理後の寸法(トンボ間の寸
法)を引いた値)を表2に示した。
【0182】8)処理後の最大値−最小値:同一試料に
ついて5枚現像処理したもののトンボ間の寸法の最も長
い試料と最も短い試料の差をそれぞれの実験について表
示した。再現性の評価である。50μm前後ならば再現
性を考えたときまずまずの性能を示すと考えられる。こ
れも表2に示す。
【0183】9)搬送不良回数:590mm*610m
mサイズにカットされたそれぞれの感光材料100枚を
112℃でラインスピード13.7mm/secの条件
で熱現像処理した時の熱現像機内で搬送不良を起こした
枚数を表示した。ベース厚が厚くなると搬送不良を引き
起こしやすくなるのでそのための評価である。
【0184】これらの結果を表2に示す。
【0185】
【表2】
【0186】感光材料の伸縮による補正を行わない実験
1で使用では画像寸法のずれが大きいが、補正を行った
実験2〜6については処理後の画像寸法が平均値で見る
限りでは画像サイズがそれほど変わらずそのまま保たれ
ている(±0.1mm以内に止まっている)。又各実験
でのn=5でのバラツキも処理後最大と最小のデータの
差を見る限り、実技的に問題のない範囲に止まっている
ことが判る。
【0187】実施例2 下引き塗布後に以下のように支持体熱処理を、厚みを1
00、120及び175μmと変えた3種類のPET支
持体に行い、表3に示す様な試料No.201〜213
を調製した。
【0188】10)支持体熱処理:No.210は下引
塗布後に、ロール形状で85℃ 10%RHの雰囲気下
に2日放置した。
【0189】No.209以外は下引塗布時に乾燥ゾー
ンの温度を表3の「支持体熱処理温度」とし、そのゾー
ンを搬送されていた時間を「支持体熱処理時間」として
表3に示した。表3に記載した処理温度のゾーンは乾燥
ゾーンの後半部分に設けた。
【0190】この試料を用いて実施例1と同じように、
感光材料の熱現像による伸縮率(%)を求めこれを表3
に示した。
【0191】
【表3】
【0192】ついで同様に、この伸縮率%から画像処理
伸縮率補正%を求め、各感光材料試料を用いて露光補正
実験を行った。実験No.2−1と2−2については補
正をしていない。その結果を表4に示す。
【0193】
【表4】
【0194】補正の効果は明らかであるが、同時に、支
持体熱処理を行ったものは同一ロット間で処理後最大最
小差値が行っていないものより小さくなっていて現像ロ
ット間のバラツキが少ないことが判る。しかしながら支
持体そり温度が余りに高い試料No.208を用いたも
のはバラツキがやや大きい。その他はバラツキが少なく
ほぼ満足すべき値を示している。
【0195】実施例3 表5の様に支持体厚み、支持体熱処理を変化させた試料
No.301〜308を作製した。
【0196】上記試料No.301〜308を用いて、
熱現像機の温度設定及びrs/ps条件をローラーの位
置を上下させ変化させて、表5のような条件で現像を行
い、感材伸縮率をそれそれの条件に対し計算するため
に、実施例1と同じようにし実験3−1a〜3−18a
を行い、得られた伸縮率%を同時に表5に示した。
【0197】熱現像部のパス長(ps)とは、感光材料
を現像部全体にいきわたらせた時の現像部にあたる場所
にある感光材料の長さを測定することによって定義す
る。熱現像部の全搬送ローラー及び/または全ヒートロ
ーラーとの搬送方向の接触長さ(rs)とは、現像部の
ローラーと実際に接触している感光層側とバッキング側
の両側のトータルの搬送方向の長さであり、トータルの
接触長である。複数のローラーに接触している場合は、
これらを足し合わせた長さになる。
【0198】
【表5】
【0199】実施例1と同様にして、画像処理伸縮補正
%を設定し、それぞれ伸縮率%を求めた処理と同じ条件
で熱現像して補正の効果をみる実験No.3−1b〜3
−18bを行った。その結果を表6に示した。
【0200】又、感度をFT−290Rで光量が0.1
logEステップで変化させて露光し、実験No.3−
1bの試料の感度を100とし、相対感度で表6に記載
した。現像条件は112℃でラインスピードを13.7
mm/sec、また、実験No.3−11bにおいては
試料が全面黒化したため感度測定はできなかった。
【0201】
【表6】
【0202】画像補正の効果は同様に明らかであり、
又、rs/psが好ましい範囲外にある時や現像温度が
範囲外にあるときはバラツキが大きくなることがわか
る。
【0203】
【発明の効果】熱現像感光材料を印刷用途に用いたと
き、熱現像によるサイズの変形に対し露光面積を調整す
ることで画像部のサイズ変化を最小にし、印刷したとき
の色ズレを最小にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱現像機断面図
【符号の説明】
S 熱現像感光材料シート A ケーシング B ヒートブロック C 加熱ローラー(ヒートローラー) D ウレタン製搬送ローラー I 導入口 E 排出口 h ローラー軸位置調節範囲 ps 熱現像部パス長
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 57/00 C09B 57/00 V G03B 27/32 G03B 27/32 Z G03C 1/498 G03C 1/498 1/76 351 1/76 351 Fターム(参考) 2H106 AB04 BA36 BH00 2H112 AA03 AA11 BB03 BC02 BC10 BC18 BC32 BC41 DA20 2H123 AB00 AB03 AB23 AB28 BA00 BA36 BA38 BA40 BB00 BB02 BB31 BB32 BB33 BB39 BC00 BC16 CA00 CA22 CB00 CB03 DA06 EA07 4H056 AA01 AB03 AD28B CA05 CB07 CC08 CE03 DD05 DE02 EA13 EA14 FA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に有機銀塩、感光性ハロゲン化
    銀、還元剤及びヒドラジン誘導体又は四級オニウム塩化
    合物を有してなる熱現像感光材料を、画像のデジタルデ
    ータを拡大縮小処理する画像処理部、レーザーによる走
    査露光をおこなう走査露光部を有する露光装置により走
    査露光し、しかる後に熱現像することを特徴とする熱現
    像感光材料の画像形成方法。
  2. 【請求項2】 熱現像感光材料の熱現像処理前後の寸法
    変化に合わせて画像を拡大縮小処理する画像処理部、レ
    ーザーによる走査露光をおこなう走査露光部を有する露
    光装置により走査露光し、しかる後に熱現像することを
    特徴とする熱現像感光材料の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 熱現像感光材料の支持体の厚みが110
    μm以上150μm以下であることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の熱現像感光材料の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 熱現像感光材料の支持体として、延伸し
    製膜された後から露光前までの間に、該感光材料の支持
    体のガラス転移点(Tg)以上(Tg+100℃)以下
    の温度の環境下に30秒以上置かれた支持体を用いるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3に記載の熱現像感光
    材料の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 熱現像部の処理温度が100℃以上15
    0℃以下で、かつ該熱現像部のパス長(ps)と該熱現
    像部のローラーとの搬送方向の接触長さ(rs)の比
    (rs/ps)が、0.04≦rs/ps≦1.4であ
    ることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の熱
    現像感光材料の画像形成方法。
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