JP2000267224A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000267224A
JP2000267224A JP11072153A JP7215399A JP2000267224A JP 2000267224 A JP2000267224 A JP 2000267224A JP 11072153 A JP11072153 A JP 11072153A JP 7215399 A JP7215399 A JP 7215399A JP 2000267224 A JP2000267224 A JP 2000267224A
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JP
Japan
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image
layer
photoisomerization
ink
image forming
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Pending
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JP11072153A
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English (en)
Inventor
Yukiko Mizuguchi
由紀子 水口
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮明な画像が長期にわたって安定して得られ
る画像形成装置を提供する。 【解決手段】 可逆的に光異性化する光異性化層12b
を像担持ドラム12に設け、この像担持ドラム12上の
光異性化層12bに選択的に露光することにより濡れ性
をもつ潜像を形成し、この潜像にインク28を付着させ
て現像し、現像されたインク画像をシートSに転写して
画像を印刷する画像形成装置10において、光異性化層
12bの表面を積極的に削り取る削り部材24を設けた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光異性化材料が露
光により濡れ性をもつ性質を利用して、像担持体の光異
性化層を選択的に露光して潜像を形成し、この潜像をイ
ンクで現像した後に記録媒体に転写して画像を印刷する
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平1−255857号公報に
おいて、例えばアゾベンゼンを含む光異性化層を設けた
像形成体を有する画像形成装置が開示されている。この
画像形成装置では、像形成体表面の光異性化層に対して
画像情報に応じて選択的に露光し、これにより露光部の
濡れ性を増大させて化学的に潜像を形成し、その後、こ
の潜像をインクで現像してインク画像を形成し、このイ
ンク画像を像形成体から記録媒体に転写して画像印刷を
行う。画像印刷後、像形成体の表面はクリーニングさ
れ、上記潜像は光異性化層に可視光を一様に照射するこ
とにより消去される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この画
像形成装置では、潜像の形成および消去を繰り返し行う
につれて光異性化層が劣化し、これにより露光した際の
光異性化反応が低下してゆき、鮮明な画像が得られなく
なってくるという問題があった。一方、現像、転写、ク
リーニングという印刷工程が繰り返される過程で、光異
性化層の表面が僅かではあるが削れて新しい光異性化層
が露出するが、最表面を僅かに削るだけでは劣化した表
層部分を完全に取り除くことができず、上記問題の解決
までには至らない。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、可逆
的に光異性化する光異性化層を像担持体に設け、この像
担持体上の光異性化層に選択的に露光することにより濡
れ性をもつ潜像を形成し、この潜像にインクを付着させ
て現像し、現像されたインク画像を記録媒体に転写して
画像を印刷する画像形成装置において、上記光異性化層
の表面を積極的に削り取る削り部材を設けたことを特徴
とする。
【0005】本発明の画像形成装置では、上記削り部材
による上記光異性化層の削り厚さが、10万回の印刷に
対して1〜1000μmであることが好ましい。
【0006】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によれば、光異性
化層の表面を積極的に削り取る削り部材を設けてあるた
め、潜像の形成および消去の繰り返しにより劣化した光
異性化層の部分を完全に除去することができる。その結
果、光異性化層の表面には劣化していない部分が常に露
出しているので、かぶりや濃度むらのない鮮明な画像な
画像を長期にわたって安定して得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の
画像形成装置10の概略構成を示す。画像形成装置10
は、像担持ドラム(像担持体)12を備えている。像担
持ドラム12は矢印14方向に回転駆動可能になってい
る。像担持ドラム12の周囲には、その回転方向に沿っ
て順に、露光装置16、インク現像装置18、転写ロー
ラ20、クリーニング部材22、削り部材24およびイ
レーズランプ26がそれぞれ配置されている。
【0008】図2に示すように、像担持ドラム12は、
金属等からなるローラ状または円筒状の基体12aと、
この基体12aの外周に設けた光異性化層12bとから
なる。光異性化層12bは、図12(a)に示すように
高分子40中に光異性化材料42を分散したもの、ある
いは、図12(b)に示すように高分子40の主鎖や側
鎖に光異性化材料42を化学的結合させたものにより構
成される。なお、図12(a),(b)のいすれの場合
においても、2種以上の光異性化材料や高分子材料を混
合して用いてもよい。
【0009】上記のように構成される光異性化層12b
の表面は、通常は疎水性を有するためにインクが付着す
ることはないが、所定の光(例えば、紫外線)の照射を
受けると化学的変化により濡れ性が増大してその露光部
にインクが付着可能になるという性質を有する。一方、
上記のように濡れ性が増大した光異性化層の部分に可視
光を照射すると、元の性質すなわち表面が疎水性の状態
に戻る。このような光異性化層の性質の可逆的な変化が
「光異性化」と言われる。
【0010】可逆的光異性化材料42としては、イオン
解離するトリフェニルメタン系色素、シス−トランス異
性化するアゾベンゼン系、インジゴ系またはスチルベン
系の化合物、ケト−エノール互変異性するアゾヒドラゾ
ン系化合物、開閉環反応するフルギド系、ジアリールエ
テン系、スピロピラン系またはスピロオキサジン系の化
合物などを好適に用いることができるが、これらに限定
されるものではない。あるいは、光触媒反応により疎水
性と親水性の可逆変化を起こす酸化チタン、酸化鉄、硫
化カドミウム、硫化モリブデン、酸化亜鉛、酸化バナジ
ウム、酸化ジルコニウム、酸化タングステンなどもま
た、可逆的光異性化材料42として用いることができ
る。
【0011】一方、高分子材料40としては、光異性化
化合物の官能基の光異性化が十分に行えれば特に制限さ
れないが、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリメタクリ
レート、セルロース、ポリビニルブチラール、ポリエス
テル、フェノキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアクリレー
ト、ポリカーボネートなどが好ましい。
【0012】図1を再び参照すると、露光装置16は、
入力される画像情報に応じて像担持ドラム12の表面を
選択的に露光し、これにより露光部の濡れ性が増大して
潜像が形成される。インク現像装置18は、内部にイン
ク28を収容するとともに、矢印30方向に回転駆動さ
れる現像ローラ32を備えており、現像ローラ32の外
周に薄層状態で保持されたインク28が像担持ドラム1
2との対向部へと供給されるようになっている。
【0013】転写ローラ20は、図示しない給紙トレイ
から送られて来た記録紙等のシート(記録媒体)Sを像
担持ドラム12との間に挟持しながら矢印34方向に回
転駆動されることによりシートSを矢印36方向に搬送
する。なお、転写ローラ20に対してシート搬送方向下
流側に、図示しないインク定着装置を必要に応じて設け
てもよい。
【0014】クリーニング部材22は、先端を像担持ド
ラム12の表面に当接させたブレードからなり、像担持
ドラム12の表面に付着するインクやゴミを回収する。
【0015】削り部材24は、ブレード状に形成されて
おり、そのエッジ部が像担持ドラム12の表面すなわち
光異性化層12bの表面に接触している。像担持ドラム
12に対する削り部材24の接触角および接触圧は、可
逆的な光異性化反応の繰り返しにより劣化した光異性化
層12bの表層部を完全に削り取ることができるように
設定されている。具体的には、10万回の印刷に対して
光異性化層12bを1〜1000μm程度の厚みだけ削
り取るようにするのが好ましい。また、光異性化層12
bの削り作業は、各印刷のたびに連続して行われてもよ
いし、あるいは、削り部材24を像担持ドラム12に対
して接離可能に設けておき、所定枚数の印刷ごとに削り
部材24を像担持ドラム12に接触させて定期的に行わ
れてもよい。
【0016】削り部材24の材質としては、ウレタン、
ネオプレン、シリコン等の合成ゴムや天然ゴム、ゴム弾
性を有する素材にアルミナ、酸化ジルコニウム、酸化セ
リウム、シリカ等の研磨剤を練り込んだもの、ポリエス
テルフィルムなどの基板上に研磨粒子(例えば、炭化ケ
イ素、酸化アルミニウム、人造ダイアモンド、酸化クロ
ム、酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、炭酸バ
ナジウムなど)をコーティングした弾性研磨工具である
ラッピングフィルム、研磨シート、ステンレス板やりん
青銅板などの金属弾性部材などを好適に用いることがで
きるが、これらに限定されるものではない。
【0017】なお、本実施形態では、削り部材24をブ
レード状に形成したが、これに限定されるものではな
く、他の形状、例えばブラシ状、ローラ状、ベルト状、
テープ状などであってもよい。また、削り部材24をク
リーナーブレードとしても兼用し、クリーニング部材2
2を省略してもよい。さらに、削り部材24は光異性化
層12bの表面を平滑に削るのではなく、必要であれば
一定の粗さをつけて削るようにしてもよい。
【0018】イレーズランプ26は、像担持ドラム12
上の光異性化層12bに可視光を一様に照射して潜像を
消去する。イレーズランプ26の光源には、ハロゲンラ
ンプ、キセノンランプ、白熱光源、蛍光灯、発光ダイオ
ード、レーザなどが使用できる。また、潜像消去は加熱
によっても促進されるため、イレーズランプ26と共に
加熱装置を併設してもよい。
【0019】次に、上記構成からなる画像形成装置10
の動作について説明する。矢印14方向に回転駆動され
る像担持ドラム12の表面に、露光装置16から例えば
紫外線が画像情報に応じて選択的に露光される。このと
き、光異性化層12bの露光部は化学的に変化してその
表面の濡れ性が増大し、これにより潜像が形成される。
【0020】上記潜像は像担持ドラム12の回転にした
がってインク現像装置18の対向部に移動し、そこで現
像ローラ32の外周に保持されているインクと接触す
る。このとき、インクは光異性化層12bの非露光部の
表面にはその疎水性により付着せず、濡れ性の大きい潜
像部にのみインクが付着する。これにより潜像がインク
で現像されてインク画像となる。インク画像は像担持ド
ラム12の回転にしたがって転写ローラ34の対向部に
移動し、そこでシートSに転写されて画像が印刷され
る。画像が印刷されたシートSは、図示しない排紙トレ
イ上に排出される。
【0021】インク画像が転写された後に像担持ドラム
12上に残留して付着したインクやゴミは、クリーニン
グ部材22により除去される。その後、潜像は像担持ド
ラム12の回転にしたがってイレーズランプ26の対向
部に移動し、そこで可視光が照射されることにより消去
される。これにより、次の印刷工程の準備が完了する。
【0022】上記のような印刷工程が繰り返し行われて
いる間に、削り部材24は劣化した光異性化層12bの
表層部を連続的または定期的に僅かに削り取る。その結
果、光異性化層12bの表面には劣化していない部分が
常に露出しているので、かぶりや濃度むらのない鮮明な
画像を長期にわたって安定して得ることができる。
【0023】ここで、上記画像形成装置10を用いて印
刷実験を行った。像担持ドラム12は、アルミニウム製
の基体12aの外周に光異性化層12bをディップコー
トにより形成したものを用いた。光異性化層12bを形
成するためのディッピング液は、トロラヒドロフラン
(THF)を溶剤として、ポリカーボネートにスピロピ
ランを重量比1対1の割合で分散させた組成とした。可
逆性光異性化材料であるスピロピランには、ACROS
ORGANICS社製 1,3,3-trimethyl-6-hydroxys
piro(2H-1-benzopyran-2,2'-indoline)を用いた。
【0024】削り部材24は、硬度95°、厚さ2m
m、有効幅(保持されている部分から像担持ドラムに接
触する先端までの長さ)10mmのポリウレタンを用
い、図3に示すように像担持ドラム12との接触角を3
0°とした。
【0025】露光装置16の光源に紫外線ランプを用
い、このランプから照射された紫外線をキノ・メレスグ
リオ(株)社製のフィルタ(03F IU008)を通し
て波長340nmの紫外線で潜像形成を行った。
【0026】上記印刷工程を1000回行うごとに削り
部材24で光異性化層12bを1μm削り、これを10
回繰り返した後(すなわち光異性化層12bにおける可
逆的光異性化反応1万回で、光異性化層12bを10μ
m削った後)印刷を行ったところ、鮮明な画像が得られ
た。
【0027】これに対し、光異性化層12bを削らずに
他の条件を上記と同様にして印刷工程(すなわち可逆的
光異性化反応)を1万回繰り返した後の印刷で得られた
画像には、かぶりが発生するとともに濃度むらがあっ
た。これにより、本実施形態の画像形成装置の効果を確
認することができた。
【0028】なお、上記画像形成装置10では、像担持
体12をドラム状としたが、これに限らず、例えばベル
ト状にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる画像形成装置の概略構成図。
【図2】 像担持ドラムの端部の部分拡大図。
【図3】 像担持ドラムに対する削り部材の接触角を示
す図。
【符号の説明】
10…画像形成装置、12…像担持ドラム(像担持
体)、12a…基体、12b…光異性化層、16…露光
装置、18…インク現像装置、20…転写ローラ、22
…クリーニング部材、24…削り部材、26…イレーズ
ランプ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可逆的に光異性化する光異性化層を像担
    持体に設け、この像担持体上の光異性化層に選択的に露
    光することにより濡れ性をもつ潜像を形成し、この潜像
    にインクを付着させて現像し、現像されたインク画像を
    記録媒体に転写して画像を印刷する画像形成装置におい
    て、 上記光異性化層の表面を積極的に削り取る削り部材を設
    けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記削り部材による上記光異性化層の削
    り厚さは、10万回の印刷に対して1〜1000μmで
    あることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
JP11072153A 1999-03-17 1999-03-17 画像形成装置 Pending JP2000267224A (ja)

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Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

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Effective date: 20050613