JP2000266059A - 転がり軸受用冠型保持器 - Google Patents

転がり軸受用冠型保持器

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JP2000266059A
JP2000266059A JP11071300A JP7130099A JP2000266059A JP 2000266059 A JP2000266059 A JP 2000266059A JP 11071300 A JP11071300 A JP 11071300A JP 7130099 A JP7130099 A JP 7130099A JP 2000266059 A JP2000266059 A JP 2000266059A
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ball
bearing
crown type
pocket
cage
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Tomoya Hattori
智哉 服部
Kazuhisa Kitamura
和久 北村
Hiroshi Ono
小野  浩
Kazunori Hayashida
一徳 林田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/41Ball cages comb-shaped
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空中や高温の環境下で用いることのできる
固体潤滑材料からなる冠型保持器で、各ポケット内に玉
を組み入れる際に割損する恐れがなく、しかも、万が一
運転中に割損しても軸受がロックする恐れのない転がり
軸受用冠型保持器を提供する。 【解決手段】 ポケット52の開口寸法Lを玉4の直径
の1.00〜1.01倍の範囲とし、最大幅寸法W1
軸受両端のシールド板6a,6bの内側面間距離W2
0.80〜0.98倍とすることにより、玉4のポケッ
ト52内への挿入時に冠型保持器5に対して無理な力が
働くことを防止し、また、運転中に冠型保持器5が割損
しても、シールド板6a,6bを規制部材として機能さ
せ、割損片が軸受内で移動することを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は転がり軸受用の冠型
保持器に関し、更に詳しくは、シールド玉軸受に用いら
れ、かつ、グラファイト等の固体潤滑材料によって形成
された冠型保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体製造工程における真空脱ガ
ス工程をはじめとして、真空中や高温下等のグリースや
油を使用することのできない環境下で用いられる軸受に
おいては、グラファイト等の固体潤滑材料によって形成
された保持器を用いたり、あるいは転動体の間に同じく
固体潤滑材料によって形成されたスペーサを挿入する等
の対策が採られることが多い。
【0003】ところで、深溝玉軸受に多用される冠型保
持器は、環状の基体に玉を保持するための複数のポケッ
トが形成され、その各ポケットが基体の一端面側で開口
した構造を有するとともに、その各ポケットの基体一端
面側での開口寸法が使用する玉の直径よりも小さく設定
されて、各ポケットへの玉の組み込みは、いわゆるスナ
ップフィットなどと称される無理嵌めによって行われる
が、このような冠型保持器をグラファイト等の固体潤滑
材料で形成すると、固体潤滑材料は一般に脆くて強度が
小さいために、ポケット内への玉の無理嵌めに耐えるこ
とができずにポケットの底部が割損してしまう場合があ
る。
【0004】このような問題に対処すべく、本出願人は
既に、図6に斜視図を示すように、冠型保持器101の
基体102から一端面側に突出して各ポケット103の
壁体を形成する柱部104の中央部に、ポケット103
の開口側の端面からポケット103の底部と略同等の深
さにまで達するスリット105を形成した転がり軸受用
冠型保持器を提案している(特開平7−63222
号)。
【0005】この提案に基づく冠型保持器によれば、ポ
ケット103内にその開口部103aから玉を無理嵌め
する際の柱部104の変形をスリット105で吸収する
ことができるため、玉の無理嵌め時にポケット103の
底部での割損を防止することができ、しかも、その変形
の支点となるスリット105の底の部分がポケット10
3の底部と同等の深さに位置しているが故にポケット1
03との距離Δを長くなることから、材質をグラファイ
ト等の脆い材料としてもスリット105の底部での割れ
もが生じない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した提案に基づく
冠型保持器により、グラファイト等の脆弱な材料である
固体潤滑材料を用いても、保持器を割損させることなく
玉の無理嵌めが可能となったが、ポケット103の開口
寸法Lの公差を厳しく設定する必要があるなど、加工コ
ストが高くなるという欠点がある。また、固体潤滑材料
を用いた保持器では、その材質が脆弱であるが故に、軸
受の運転中に保持器がポケットの底部から割損する可能
性が残されており、このような場合には軸受がロックし
てしまい、大きなトラブルに繋がる恐れがある。
【0007】一方、グリースや油を使用できない環境下
で用いられる軸受における他の対策である、固体潤滑材
料からなるスペーサを転動体の間に介在させる方法は、
転動体とスペーサとの間に軸受周方向に隙間があるた
め、転動体の等配性が悪化し、軸受としての精度を確保
することができないという欠点がある。また、転動体軌
道内に転動体およびスペーサを密に配置する必要がある
ため、軌道輪の肩部を欠落させてなる入れ溝を設ける必
要が生じ、加工コストが高くなるという問題もある。
【0008】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、真空中や高温環境下で用いることのできる固体
潤滑材料からなる冠型保持器で、各ポケットに玉を組み
込んでも割損や損傷する恐れがなく、しかも、万が一軸
受の運転中に割損しても軸受がロックする恐れのない転
がり軸受用冠型保持器の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の転がり軸受用冠型保持器は、両端部にそれ
ぞれ密封装置が装着されてなる密封装置付玉軸受に用い
られるとともに、環状の基体に玉を保持するための複数
のポケットが形成され、かつ、その各ポケットが基体の
一端面側に開口してなる冠型保持器において、全体が固
体潤滑材料で形成されているとともに、軸方向両端面に
上記密封装置の円板状部に対して径方向に沿って微小な
隙間を介して対向する平坦部を形成したことによって特
徴づけられる(請求項1)。
【0010】ここで、本発明においては、上記各ポケッ
トの上記基体一端面側への開口寸法を玉の直径の1.0
〜1.10倍とし、かつ、当該保持器の上記平坦部の幅
寸法を、この平坦部に対向する位置における上記各密封
装置の円板状部の内側面間距離の0.8〜0.98倍と
した構成(請求項2)を、好適に採用することができ
る。
【0011】本発明の冠型保持器に用いられる固体潤滑
材料の具体的な材質は特に限定されるものではないが、
例えばグラファイトのように単体の固体潤滑剤のほか、
二硫化タングスタンや二硫化モリブデン等の固体潤滑剤
とマトリクスとしての金属との焼結体(例えば富士ダイ
ス社製商品名ミラクルピロー、東芝タンガロイ社製商品
名SL合金等)を採用することができる。
【0012】請求項1に係る発明の構成によると、冠型
保持器の軸方向両端面に、シールド板等の密封装置と微
小な隙間を介して対向する平坦面を形成しているため、
万が一、使用中に保持器が割損しても、その破片の平坦
部が密封装置に支えられ、軸受は保持器の破片をその両
端の密封装置の間に保持したまで回転し続けることがで
き、保持機の破片が軌道内部に入り込んで軸受の回転を
阻害することを防止することができる。
【0013】また、請求項2に係る発明の特徴的構成を
採用すると、ポケットの開口寸法を玉の直径の1.0〜
1.10倍にすることにより、保持器に対して負荷を加
えることなく各ポケット内への玉を挿入することを可能
とし、脆弱な固体潤滑材料を用いた冠型保持器であって
も、組み込み時における割損の可能性をなくするととも
に、保持器の平坦部における幅寸法を、その平坦部に対
向する部位における、軸受両端面部に装着される密封装
置の内側面間の距離の0.8〜0.98倍とすることに
よって、運転中に万が一保持器が割損しても、軸受両端
部のシールド板を規制部材として利用し、保持器の割損
片が玉軌道内に入り込んで軸受をロックさせてしまうこ
とを確実に防止することができる。
【0014】ポケットの開口寸法の玉の直径に対する倍
率が1.0未満であると、ポケット内への玉の挿入時に
作用する力により脆弱な固体潤滑材料からなる保持器を
損傷させる恐れがあり、同倍率が1.10を越えると、
玉の周方向への等配性が悪化して軸受としての精度を確
保することができず、また、ポケット間の柱部の強度が
弱くなる。
【0015】また、ポケットの平坦部の幅寸法の、両側
の密封装置の内側面間寸法に対する倍率が0.8未満で
あると、後述する試験結果から明らかなように、保持器
の割損時にその割損片が軸受の軸方向に移動してポケッ
ト間の柱部を割損させ、それが玉軌道に入り込んで軸受
の回転トルクを増大させ、ひいてはロックさせてしま
い、また、同倍率が0.98を越えると、保持器の割損
片と密封装置との接触に起因して保持器に欠けが発生
し、その欠け片が玉軌道内に入り込んで大きな振動を生
起させることが判明している。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
好適な実施の形態について述べる。図1は本発明の実施
の形態の冠型保持器5を組み込んだシールド型深溝玉軸
受1の軸平行断面図であり、図2〜図4はその冠型保持
器5の説明図で、図2は図1における矢視Aで示す正面
図であり、図3は同じく図1における矢視Bで示す背面
図、図4は図3のC−C断面図である。
【0017】シールド型深溝玉軸受1は、内輪2と外輪
3、およびこれらの間に形成される玉軌道内に転動自在
に配置された複数の玉4と、その各玉4相互の軸受周方
向への位置を規制する冠型保持器5と、軸受両端面部に
それぞれ装着されたシールド板6a,6bによって構成
されている。各シールド板6a,6bは環状の金属板で
あって、それぞれの外縁部が外輪3の両端面近傍の内周
面に形成された溝31内に嵌め込まれた状態で、内輪2
の外周面の肩部に近接することによって、内輪2と外輪
3との間に形成される環状空間7をシールドする。各シ
ールド板6a,6bの外縁部には、外輪3の溝31内に
嵌め込むための湾曲部61が形成され、また、内縁部に
は内輪1の外周面に近接して内側に略直角に折れ曲がっ
た折れ曲がり部62が形成されており、湾曲部61と折
れ曲がり部62との間は一様に平坦な平板部63となっ
ている。
【0018】さて、冠型保持器5は、その材質が例えば
グラファイトなどの固体潤滑剤、あるいは二硫化タング
ステンや二硫化モリブデン等の固体潤滑剤と金属製のマ
トリクスとの焼結体などの固体潤滑材料であり、環状の
基体51に玉4を収容するための複数のポケット52を
形成したものであり、各ポケット52には、基体51の
一端面側に開口する玉入り口52aが形成されいる。そ
して、その玉入り口52aの開口寸法Lは、玉4の直径
Dの1.00〜1.10倍の範囲、例えば1.00倍で
ある。
【0019】また、この冠型保持器5は、シールド板6
a,6bの湾曲部61および折れ曲がり部62との干渉
を避けるために、外周面の両端にコーナー面53が形成
されているとともに、内周面の両端には逃げ部54が形
成されているが、そのコーナー面53および逃げ部54
を除く部分の両端面は、前記したシールド板6a,6b
の平板部63に対向する平坦部55,56を形成してい
る。そして、その平坦部55,56間の寸法、つまり保
持器5の最大幅寸法W1 は、図1に示すように、軸受1
に組み込まれた状態のシールド板6a,6bの前記した
平板部63の内側面間の距離W2 の0.8〜0.98
倍、例えば0.9倍である。
【0020】以上のシールド型深溝玉軸受1を組み立て
るには、内輪2と外輪3との間の玉軌道に玉4を必要数
だけ挿入配置した状態で、その一端側から冠型保持器5
を玉入り口52aの形成側端面を差し込むことによっ
て、各ポケット52にそれぞれ玉4が挿入され、冠型保
持器5が組み込まれる。その後、外輪3の両端の各溝3
1にシールド板6a,6bの湾曲部61をそれぞれ嵌め
込むことによって組立を終了する。
【0021】以上の組立工程における冠型保持器5の組
み込みに際して、玉入り口52aの開口寸法Lが玉4の
直径Dの1.00〜1.10倍の範囲とされるため、玉
4はポケット52内にスムーズに挿入される結果、冠型
保持器5に対して無理な力が作用することがなく、冠型
保持器5が割損してしまうことがない。そして、組み立
てられたシールド型深溝玉軸受1は、各玉4に冠型保持
器5の固体潤滑材料が転写され、グリースや油を使用す
ることのできない真空中や高温の環境下でも使用が可能
であり、また、各玉4が各ポケット51によって玉軌道
上で周方向に一定のピッチで配置されるため、軸受とし
ての精度も高いものとなる。
【0022】また、以上の本発明の実施の形態の運転中
において、冠型保持器5が何らかの原因により万が一割
損しても、その最大幅寸法W1 とシールド板6a,6b
の平板部63の内側面間距離W2 との上記した関係によ
り、下記に示す実験結果から明らかなように、シールド
板6a,6bが規制部材として機能して、冠型保持器5
の割損片によって軸受1がロックしてしまうといった問
題は生じない。以下にその試験結果について述べる。
【0023】以上の本発明の実施の形態における冠型保
持器5の最大幅寸法W1 とシールド板6a,6bの平板
部63の内側面間距離W2 との関係を種々に変化させて
試験を行った。試験に供した軸受は、♯608(内輪内
径8mm、外輪外径22mm、幅7mm)相当の軸受で
あり、内輪2、外輪3および玉4の材質はSUS440
Cとした。また、冠型保持器5の材質は、固体潤滑剤で
ある二硫化タングステンとマトリクス金属としてのタン
グステンとの焼結体を用いた。そして、シールド板6
a,6bの平板部63の内側面間距離W2 を一定とし、
冠型保持器5の最大幅寸法W1 をW2 の0.75倍〜
0.995倍の範囲で相違させたものを用意した。
【0024】また、試験に際しては、各冠型保持器5
に、図5(A),(B)に正面図およびそのA矢視図を
示すように、互いに隣接するポケット52の底部に割れ
目Cを入れて割損させた。そして、〔表1〕で示す条件
のもとに各軸受の回転試験を行った。
【0025】
【表1】
【0026】試験結果を〔表2〕に示す。この試験結果
から明らかなように、冠型保持器5の最大幅寸法W1
シールド板6a,6bの平板部63の内側面間距離W2
に対して0.80〜0.98倍とした本発明実施例1〜
5では、400時間連続で回転させても異常は見られな
かったのに対し、上記倍率を0.75倍とした比較例1
の軸受は試験開始後0.3時間で回転トルクが大となっ
て停止した。その原因を調査したところ、冠型保持器5
の2つの割れ目Cの間の割損片が軸受内部で軸方向に移
動し、保持器5の他のポケット52間の柱部を割損させ
ていたことが判明した。また、上記倍率を0.998倍
とした比較例2の軸受は試験開始後47時間で振動が大
となった。その原因を調査したところ、シルード板6
a,6bの折れ曲がり部62に冠型保持器5が接触して
欠けが発生していた。そして、そのかけらが内・外輪の
軌道面にかみ込んで振動が大となったと推定される。
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、冠型保
持器の材質を固体潤滑材料として、その軸方向両端面に
密封装置の円板状部に対して径方向に沿って微小な隙間
を介して対向する平坦部を形成したから、グリースや油
を用いることのできない真空中や高温の環境下で使用で
き、かつ、固体潤滑材料をスペーサとして用いる場合に
比して玉の等配性が良好な高精度の軸受が得られ、しか
も、脆弱な材料からなる冠型保持器が回転中に万が一割
損しても、その割損片はその平坦部が軸受の両端の密封
装置に支えられ、割損片が両側の密封装置の間に保持さ
れたまま軸受は回転し続けることが可能となり、割損片
が軌道に噛み込んで軸受の回転を阻害することを防止す
ることができる。
【0029】また、上記の構成において、ポッケトの開
口寸法を玉の直径の1.00〜1.10倍とするととも
に、最大幅寸法をその最大寸法部位が対向する位置にお
けるシールド板の内側面間距離の0.80〜0.98倍
とすると、ポケット内への玉の挿入時に保持器が割損す
る恐れがなく、また、運転中に万が一冠型保持器が割損
しても軸受がロックしてしまうことも確実に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の冠型保持器5を組み込ん
だシールド型深溝玉軸受1の軸平行断面図である。
【図2】図1の矢視Aで示す冠型保持器5の正面図であ
る。
【図3】図1の矢視Bで示す冠型保持器5の背面図であ
る。
【図4】図3のC−C断面図である。
【図5】本発明実施例および比較例の回転試験を行うに
際に前もって保持器に付した割れ目の説明図で、(A)
は正面図で(B)はそのB矢視図である。
【図6】固体潤滑材料を用い、かつ、玉のポケット内へ
の嵌め込み時に割損を生じさせないようにした従来の冠
型保持器の構成を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 シールド型深溝玉軸受 2 内輪 3 外輪 31 溝 4 玉 5 冠型保持器 51 基体 52 ポケット 52a 玉入り口 53 コーナー面 54 逃げ部 55,56 平坦部 6a,6b シールド板 61 湾曲部 62 折れ曲がり部 63 平板部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 浩 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 林田 一徳 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA02 AA32 AA42 AA54 AA62 BA25 BA50 BA73 EA53 EA54 EA55 FA31 FA60 GA57 GA60

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部にそれぞれ密封装置が装着されて
    なる密封装置付玉軸受に用いられるとともに、環状の基
    体に玉を保持するための複数のポケットが形成され、か
    つ、その各ポケットが基体の一端面側に開口してなる冠
    型保持器において、 全体が固体潤滑材料で形成されているとともに、軸方向
    両端面に上記密封装置の円板状部に対して径方向に沿っ
    て微小な隙間を介して対向する平坦部を形成したことを
    特徴とする転がり軸受用冠型保持器。
  2. 【請求項2】 上記各ポケットの上記基体一端面側への
    開口寸法が玉の直径の1.0〜1.10倍であり、か
    つ、当該保持器の上記平坦部の幅寸法が、この平坦部に
    対向する位置における上記各密封装置の円板状部の内側
    面間距離の0.8〜0.98倍であることを特徴とする
    請求項1に記載の転がり軸受用冠型保持器。
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