JP2000265591A - 畳下の断熱構造および構法 - Google Patents

畳下の断熱構造および構法

Info

Publication number
JP2000265591A
JP2000265591A JP7372999A JP7372999A JP2000265591A JP 2000265591 A JP2000265591 A JP 2000265591A JP 7372999 A JP7372999 A JP 7372999A JP 7372999 A JP7372999 A JP 7372999A JP 2000265591 A JP2000265591 A JP 2000265591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
insulating material
heat
tatami
insulating materials
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7372999A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Azuma
忠雄 東
Hideki Fujiwara
秀樹 藤原
Susumu Tanaka
進 田中
Masami Sugihara
正美 杉原
Mikitaka Nakabayashi
幹貴 中林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP7372999A priority Critical patent/JP2000265591A/ja
Publication of JP2000265591A publication Critical patent/JP2000265591A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 畳の下の部分と地面との間に断熱材を配設し
た畳下の断熱構造において、畳下の断熱効果を向上する
ことを課題とする。 【解決手段】 大引間11に断熱材15を配設するとと
もに、該大引11の側面および底面を断熱材15により
被装する。該断熱材15を大引11に嵌合する肉薄の取
付け金具16・17により支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畳の下の部分と地
面との間に断熱材を取付ける方法および金具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、耐震性およびコスト面より、鉄骨
プレファブ住宅の需要が高まると共に、地球環境の保護
の立場より、エネルギーの効率的な利用によりエネルギ
ー資源の節約を行うべく、住宅内の効率的な冷暖房の実
施が求められている。この効率的な冷暖房を実施する方
法として、住宅への断熱材の装着がある。断熱材を装着
した部分が多くなるほど住宅内の保温性を向上させ、外
部の温度変化を緩和し、住宅内の冷暖房の効率を上げ、
該冷暖房に使用するエネルギー消費量が減少させる方法
が知られている。例えば、畳下に断熱用のスチロールス
ポンジを配設するなどである。従来、畳下用スチロール
の固定方法は標準化されておらず、現場において技術者
の判断により行われている。その固定方法はおもに、木
材にて構成されていた束等の一部を利用して断熱用のス
チロールスポンジを取付け固定するなどの方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の社会状況より、
鉄骨式のプレファブ住宅においても畳下用断熱材を配設
する要求が出ている。しかし、木造住宅の場合には、断
熱材を簡単に固定する部分が存在するため、断熱材の取
付けを行うことが容易にできるが、これまでは、現場に
おいて熟練した技術者が経験とカンに頼って、断熱材の
取付け、固定を行っており、設計側からのスタンダード
な施工方法や金具の指示は出されていなかった。このた
め、断熱材の取付け、固定方法が現場を担当した技術者
により様々であり、必要となる部材が様々となる場合が
ある。これにより、住宅建設の際の工期を予定の通りに
進めるにあたり、支障が生じる可能性がある。また、他
の技術者が修繕や補修、改装を行う際に、断熱材の取付
け、固定方法が不明であるため、作業過程において作業
が困難になる可能性があり、現場の技術者に負担を強い
る可能性がある。また、大引きの鋼製化に伴い、大引き
部の断熱仕様に新しい技術が必要とされた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決すべく、次のような手段を用いるものである。請求項
1に記載のごとく、畳の下の部分と地面との間に断熱材
を配設した畳下の断熱構造において、大引間に断熱材を
配設するとともに、該大引の側面および底面を断熱材に
より被装する。
【0005】請求項2に記載のごとく、畳の下の部分と
地面との間に断熱材を配設した畳下の断熱構造におい
て、大引間に断熱材を配設するとともに、該大引の側面
および底面を断熱材により被装する畳下の断熱構造であ
って、該断熱材を大引に嵌合する肉薄の取付け金具によ
り支持する。
【0006】請求項3に記載のごとく、畳の下の部分と
地面との間に断熱材を配設する畳下の断熱構法におい
て、基礎および束により大引を支持し、前記大引に金具
を装着し、断熱材を大引間に配設し、該断熱材を前記金
具により支持する。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態について図
を用いて説明する。図1は軸組工法による建築された住
宅の正面図、図2は住宅の骨組みの構成を示す図、図3
は住宅の基礎の構成を示す斜視図、図4は畳下用断熱材
の取付け構成を示す斜視図、図5は同じく底面斜視図、
図6は間仕切り付近における畳下用断熱材の取付け構成
を示す斜視図、図7は畳下の構成を示す断面図、図8は
固定金具の斜視図、図9は大引き及び固定金具の斜視
図、図10は大引付近に配設された断熱材の構成を示す
正面断面図、図11は固定金具の斜視図、図12は大引
き及び固定金具の斜視図、図13は外周基礎付近の大引
に配設された断熱材の構成を示す正面断面図、図14は
位置Aの断熱材の構成を示す部分斜視図、図15は位置
Bの断熱材の構成を示す部分斜視図、図16は位置Cの
断熱材の構成を示す部分斜視図、図17は位置Dの断熱
材の構成を示す部分斜視図、図18は位置Eの断熱材の
構成を示す部分斜視図、図19は位置Fの断熱材の構成
を示す部分斜視図、図20は畳下の断熱材配設構成を示
す斜視図である。
【0008】図1乃至図3において、住宅1は鉄骨によ
る軸組工法により構成されたものである。住宅1の柱お
よび壁軸組4は、コンクリートにより構成された基礎2
の上に立設されており、該基礎2にはアンカーボルト等
が埋設されており、アンカーボルト等により前記柱およ
び壁軸組4が基礎2に固設された構成となっている。ま
た、柱および壁軸組4の上部は梁5などに接続されてお
り、該梁5の上部にさらに柱もしくは壁軸組4などを立
設し、2階部分を構成するものである。これにより、住
宅1の横方向の剛性を増し、地震や強風に十分に耐え得
る構成となるものである。柱および壁軸組4と梁5はボ
ルトなどにより固設されており、組み立て時の接続が容
易であり、作業者がラチェットレンチやスパナなどによ
り容易に組み立て作業を行うことができる。また、解体
時の作業も容易に行うことができる構成になっている。
住宅1の基礎2はに示す如く該住宅1の基礎2はコンク
リートにより構成されており、該基礎2には外周基礎2
aおよび間仕切基礎2bが構成されている。該基礎2の
外周基礎2aの内側および間仕切基礎2b上には後述す
る大引が配設され、該大引上には根太が配設される。該
根太の上方には畳が構成され、根太および大引により畳
を支持する構成になっている。
【0009】次に、畳の下に断熱材を配設する構成につ
いて、図4乃至図7において説明する。大引11は、外
周基礎2aに固設された受け金具2d・2fもしくは間
仕切り2bに固設された大引固定金具2gに固定されて
おり、該大引11は下方を鋼製束12もしくは間仕切り
2bにより支持されている。大引11を配設した外周基
礎2aの内側には断熱材15が配設されており、該断熱
材15は大引11間および大引11の下方に配設される
構成になっている。該断熱材15はスチロールスポンジ
等の断熱性素材により構成されており、加工性の良いも
のを使用することにより、現場における微調整を容易に
行うことができる。また、断熱材15の大引11の当接
部は、直角に切れ込んだ構成になっており、該断熱材1
5の端部が大引11の側面および、底面に当接する構成
になっている。
【0010】大引11には断熱材取付け金具16・17
が装着されており、該断熱材取付け金具16・17によ
り断熱材15が支持される。断熱材取付け金具17は、
側面の近傍に外周基礎2aが配設された大引11に装着
され、断熱材15を支持するものであり、断熱材取付け
金具16はその他の大引11に装着され、断熱材取付け
金具16を支持するものである。すなわち、断熱材15
は断熱材取付け金具16・16間もしくは断熱材取付け
金具17・17間に配設される構成になっている。該断
熱材取付け金具16・17は図5に示すごとく、断熱材
15を下方より、該断熱材取付け金具16・17の一端
により支持する構成になっている。
【0011】また、図6に示すごとく、大引11と間仕
切り2bが交わっており、該大引11が間仕切り2b上
を通過している構成になっている部分においては、断熱
材15は大引11の側面および間仕切り2bの上面に当
接する構成になっている。この場合に、断熱材15が間
仕切り2bに当接し、該間仕切り2b付近には前記断熱
材取付け金具16を配設することなく、間仕切り2bに
より断熱材15を支持させる構成となっている。これに
より、余分に断熱材取付け金具16を仕様する必要がな
く、作業を容易に行うことができる。
【0012】すなわち、図7に示すごとく、断熱材15
の端部は当接している大引11の固定状態によりことな
る。外周基礎2aの内側面に沿って配設された大引11
に当接する断熱材15の端部は該大引11の底面の端ま
で延出されており、鋼性束12により支持される大引1
1に当接する断熱材15の端部は該大引11の底面の中
間付近まで延出されている。また、前述の間仕切り2b
に固設された大引11に当接した断熱材15は、大引1
1の側面に当接し、間仕切り2bの上面および側面に当
接している。上記のごとく、大引11・11間に断熱材
15を配設し、該大引11の上方に根太13を配設し、
該根太13の上方に畳19を構成する。これにより、畳
19への熱の伝達が緩和され、冷暖房を効率的に行うこ
とができる。
【0013】次に、図8乃至図10において、断熱材取
付け金具16の形状について説明する。断熱材取付け金
具16は一体成形されており、三つの嵌合部16c・1
6c・16c、2つの支持部16b・16bおよび該嵌
合部16cと支持部16bを接続する接続部16dによ
り形成されている。嵌合部16cは支持部16dに対し
て一方に一つ、他方に二つ配設された形状になってお
り、該支持部16dの両側に位置する嵌合部16c・1
6c間の幅はほぼ大引11の幅に等しく構成されてい
る。また、断熱材取付け金具16の接続部16dと支持
部16bが接続される部位の幅は狭く構成されており、
該支持部16bを接続部16dに対して容易に折り曲げ
可能に構成している。このため、該支持部16bを折り
曲げる際に特別な工具を必要とせず、手袋を装着した手
等により作業者が容易に行うことができる。これによ
り、断熱材15の配設作業を容易にかつ迅速に行うこと
ができる。
【0014】断熱材15の断熱材取付け金具16による
支持方法について説明する。断熱材取付け金具16は、
図9および図10に示すごとく、該断熱材取付け金具1
6の嵌合部16cを大引11の側面凹部に嵌合させ、該
大引11に装着される。この後、大引11の下方より、
断熱材15を大引11に当接させ、前記断熱材取付け金
具16の支持部16b・16bを図10に示すごとく、
左右にそれぞれ水平位置まで折り曲げる。これにより、
断熱材15の下面に該支持部16bが当接し、2つの断
熱材15の端部が支持される。断熱材取付け金具16は
上記のような形状であるため、該断熱材取付け金具16
を容易に成形できるとともに、安価に製造できる。この
ため、断熱材15の配設にかかる経費を安価にすること
ができる。また、一つの断熱材取付け金具16により、
二つの断熱材15の端部を支持するため、断熱材取付け
金具16の配設数を最小限に抑えることができる。ま
た、作業にかかる手間が減少する。上記のごとく、規格
化された断熱材取付け金具16により断熱材15を配設
するので、該断熱材15の配設作業方法が規格化され、
断熱材15の取付け作業を容易に行うことができる。作
業方法が規格化されることにより、作業工程を組みやす
く、作業内容に則した作業工程を実現できる。また、作
業工程において余分な猶予期間を短縮できるため、作業
に掛かる人件費を節約でき、住宅建設のためのコストを
低減できる。
【0015】また、断熱材15により、大引11の底面
および側面が被装されるため、該大引11の底面および
側面よりの熱の伝達を低減することができる。即ち、冬
においては、地面と大引11間に断熱材15が配設さ
れ、該地面より冷気が大引11に伝達され、該大引11
が冷却されるのを防止できる。また、夏においては地面
より暖気が大引11に伝達され、該大引11が暖められ
るのを防止できる。すなわち、断熱材15により、大引
11の底面および側面が被装されるため該大引11が熱
を吸収もしくは伝達する面積が減少し、該大引11によ
る熱の伝達を抑止できる。これにより、該断熱材15を
配設した大引11上に畳を配設することにより、外の温
度変化を受けにくい、快適な、畳のひかれた空間を構成
できる。
【0016】また、断熱材15をスチロールスポンジ等
の軽量かつ、容易に変形し、断熱効果の高い素材により
構成することにより、該断熱材15の配設作業を容易に
行える。前記断熱材取付け金具16により断熱材15を
大引11に押し付け、該断熱材15を大引11に密着さ
せ、断熱材15・15間の隙間をなくし、さらに断熱効
果を向上させることもできる。また、断熱材取付け金具
16の肉厚が薄く構成されているため、該断熱材取付け
金具16による断熱材15の変形を最小限にすることが
でき、断熱効率が低下することがない。断熱材取付け金
具16の保持できる熱量が小さく、熱量を伝達する面積
が小さいため、断熱効果に与える影響を小さくできる。
また、断熱材の取付けおよび取り外しを容易にできる。
【0017】次に、図11乃至図13において、断熱材
取付け金具17の形状について説明する。断熱材取付け
金具17は一体成形されており、三つの嵌合部17c・
17c・17c、2つの支持部17b・17bおよび該
嵌合部17cと支持部17bを接続する正面視逆L 字形
の接続部17dにより形成されている。接続部17dの
上端部に2つの嵌合部17c・17cが配設されてお
り、該接続部17dの角部に1つの嵌合部17cが配設
されている。また、支持部17dの両側に位置する嵌合
部17c・17c間の幅はほぼ大引11の幅に等しく構
成されている。断熱材取付け金具17は図11、図12
に示すごとく、接続部17dと支持部17bが接続され
る部位の幅は狭く構成されており、該支持部17bを接
続部17dに対して容易に折り曲げ可能に構成してい
る。このため、該支持部17bを折り曲げる際に特別な
工具を必要とせず、手袋を装着した手等により作業者が
容易に行うことができる。これにより、断熱材15の配
設作業を容易にかつ迅速に行うことができる。
【0018】断熱材15の断熱材取付け金具17による
支持方法について説明する。断熱材取付け金具17は、
図12および図13に示すごとく、該断熱材取付け金具
17の嵌合部17cを大引11の側面凹部に嵌合させ、
該大引11に装着される。この後、大引11の下方よ
り、断熱材15を大引11に当接させ、前記断熱材取付
け金具17の支持部17b・17bをそれぞれ接続部1
7d延出側に水平位置まで折り曲げる。これにより、断
熱材15の下面に該支持部17b・17bが当接し、断
熱材15が支持される。
【0019】該断熱材取付け金具17を用いることによ
り、図13に示すごとく、外周基礎2aの内側面に固設
された大引11に断熱材15を取付けることができ、該
大引11と外周基礎2aの関係を変えることなく行うこ
とができる。このため、該断熱材15を大引11・11
間に隙間無く、配設することができると共に、該作業を
容易に行うことができる。さらに、該断熱材取付け金具
16が嵌合により、大引11に装着されるため、断熱材
取付け金具17の取付けおよび取り外しを容易に行うこ
とができる。また、断熱材15の配設を容易に行うこと
が可能であるため、断熱材15の取付け作業が容易であ
るとともに、畳下部分の補修等を行う際に容易に断熱材
15および取付け金具17を取り外しすることができ
る。
【0020】また、断熱材15により、外周基礎2aの
側面に沿って固設された大引11の底面および側面が被
装されるため、該大引11の底面および側面よりの熱の
伝達を低減することができる。即ち、冬においては、地
面と大引11間に断熱材15が配設され、該地面より冷
気が大引11に伝達され、該大引11が冷却されるのを
防止できる。また、夏においては地面より暖気が大引1
1に伝達され、該大引11が暖められるのを防止でき
る。すなわち、断熱材15により、大引11の底面およ
び側面が被装されるため該大引11が熱を吸収もしくは
伝達する面積が減少し、該大引11による熱の伝達を抑
止できる。これにより、該断熱材15を配設した大引1
1上に畳を配設することにより、外の温度変化を受けに
くい、快適な、畳のひかれた空間を構成できる。
【0021】また、断熱材15をスチロールスポンジ等
の軽量かつ、容易に変形し、断熱効果の高い素材により
構成することにより、該断熱材15の配設作業を容易に
行える。前記断熱材取付け金具17により断熱材15を
大引11に押し付け、該断熱材15を大引11に密着さ
せ、断熱材15・15間の隙間をなくし、さらに断熱効
果を向上させることもできる。また、断熱材取付け金具
17の肉厚が薄く構成されているため、該断熱材取付け
金具17による断熱材15の変形を最小限にすることが
でき、断熱効率が低下することがない。
【0022】次に、断熱材15の構成について説明す
る。断熱材15は図4および図6に示すごとく、該断熱
材15を配設する位置により、該断熱材15の形状を変
化させ、大引11、外周基礎2aもしくは間仕切り2b
に隙間なく配設される。受け金具2f配設位置である位
置Aに配設される断熱材15の構成を図14において説
明する。該位置Aにおいて、大引11は外周基礎2aに
固設された受け金具2fにより該外周基礎2aに固設さ
れる構成になっている。このため、該位置Aに配設され
る断熱材15には、該断熱材15の配設が前記受け金具
2fに阻害されないように切り欠き部151が設けら
れ、該切り欠き部151に受け金具2fが位置するた
め、断熱材15の配設が阻害されない。これにより、断
熱材15を基礎2および大引11の配置構成にあわせて
配設でき、該断熱材15による大引11の被装面積を大
きくとれる。このため、該断熱材15による断熱効率が
低減しない。
【0023】次に、間仕切り2bに当接する位置Bにお
ける断熱材15の構成について、図15において説明す
る。位置Bにおいて、断熱材15の上面は間仕切り2b
の上面より上に、該断熱材15の下面は間仕切り2bの
上面より下に位置する。このため、断熱材15の間仕切
り2bに当接する部分は逆L字形に構成されており、断
熱材15の下部が間仕切り2bの側面に当接し、断熱材
15の上部が間仕切り2bの上部に延設された構成にな
っている。上記の構成により、間仕切り2b配設位置B
においても、断熱材15を隙間無く配設でき、断熱効率
を向上できる。また、間仕切り2bの上部を断熱材15
により被装できるため、該間仕切り2bよりの熱の伝達
を防止できる。
【0024】次に大引11と束12が接続された位置C
に配設される断熱材15の構成について説明する。図1
6において、断熱材15の角に切り欠き部152が設け
られている。該位置Cにおいて、大引11は束12に接
続され、該束12により該大引11は支持されている。
このため、該位置Cに配設される断熱材15には、該断
熱材15の配設が前記束12に阻害されないように切り
欠き部152が設けられ、該切り欠き部152に束12
が位置するため、断熱材15の配設が阻害されない。こ
のため、位置Cにおいても断熱材15を配設でき、大引
11は束12に接続された位置Cにおける大引11の露
出面積を減少し、該大引11よりの熱伝達量を低減し、
断熱効率を維持できる。
【0025】次に、受け金具2d配設位置かつ間仕切り
2b付近である位置Dに配設される断熱材15の構成を
図17において説明する。該位置Dにおいて、大引11
は外周基礎2aに固設された受け金具2dにより該外周
基礎2aに沿って固設される構成になっている。このた
め、該位置Dに配設される断熱材15には、該断熱材1
5の配設が前記受け金具2dに阻害されないように切り
欠き部153が設けられ、該切り欠き部153に受け金
具2dが位置するため、断熱材15の配設が阻害されな
い。また、断熱材15の端部は前記図15に示した断熱
材15のように端部が間仕切り2b上に延出された構成
になっている。これにより、断熱材15を基礎2および
大引11の配置構成にあわせて配設でき、該断熱材15
による大引11の被装面積を大きくとれる。また、間仕
切り2bの上部を断熱材15により被装し、該間仕切り
2bよりの熱伝達を最小限にとどめることができる。こ
のため、該断熱材15による断熱効率が低減しない。
【0026】次に、受け金具2d配設位置かつ外周基礎
2aの角部である位置Eに配設される断熱材15の構成
を図18において説明する。該位置Eにおいて、大引1
1は外周基礎2aに固設された受け金具2dにより該外
周基礎2aに沿って固設される構成になっている。この
ため、該位置Dに配設される断熱材15には、該断熱材
15の配設が前記受け金具2dに阻害されないように切
り欠き部154が設けられ、該切り欠き部153に受け
金具2dが位置するため、断熱材15の配設が阻害され
ない。また、断熱材15の端部は大引11と直交する外
周基礎2a側面に当接するように長さが調節されてい
る。これにより、断熱材15を基礎2および大引11の
配置構成にあわせて隙間無く、配設でき、該断熱材15
による大引11の被装面積を大きくとれる。このため、
該断熱材15による断熱効率が低減しない。
【0027】次に、受け金具2d配設位置である位置F
に配設される断熱材15の構成を図19において説明す
る。該位置Fにおいて、大引11は外周基礎2aに固設
された受け金具2dにより該外周基礎2aに沿って固設
される構成になっている。このため、該位置Fに配設さ
れる断熱材15には、該断熱材15の配設が前記受け金
具2dに阻害されないように角部に切り欠き部155が
設けられ、該切り欠き部155に受け金具2dが位置す
るため、断熱材15の配設が阻害されない。これによ
り、断熱材15を基礎2および大引11の配置構成にあ
わせて隙間無く、配設でき、該断熱材15による大引1
1の被装面積を大きくとれる。このため、該断熱材15
による断熱効率が低減しない。
【0028】上記のごとく、断熱材15を大引11、外
周基礎2aおよび間仕切り2bの構成にあわせて、切り
欠き部を設けることにより、断熱材15のを配設した際
の隙間を減少させるとともに、畳下の断熱効果を向上で
きる。畳19の下の構造は、主に図20に示すごとく、
大引11の側面および底面を断熱材15により被装し、
該断熱材15の上方かつ大引11・11間に根太13を
配設し、該大引11および根太13の上方に畳19を配
設する構成になっている。このため、該大引11と地面
が断熱材15により隔絶され、該地面より断熱材15へ
の冷気もしくは暖気の伝達が低減される。また、大引1
1の側面および底面が断熱材15により被装されるた
め、該大引11が熱を伝達される面積がすくなく、該大
引11の熱伝達による断熱効果の低減を抑止できる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、請求項1に記載のごとく、畳
の下の部分と地面との間に断熱材を配設した畳下の断熱
構造において、大引間に断熱材を配設するとともに、該
大引の側面および底面を断熱材により被装するので、該
大引と地面が断熱材により隔絶され、該地面より断熱材
への冷気もしくは暖気の伝達が低減される。また、大引
の側面および底面が断熱材により被装されるため、該大
引が熱を伝達される面積がすくなく、該大引の熱伝達に
よる断熱効果の低減を抑止できる。
【0030】請求項2に記載のごとく、畳の下の部分と
地面との間に断熱材を配設した畳下の断熱構造におい
て、大引間に断熱材を配設するとともに、該大引の側面
および底面を断熱材により被装する畳下の断熱構造であ
って、該断熱材を大引に嵌合する肉薄の取付け金具によ
り支持するので、該断熱材取付け金具16による断熱材
15の変形を最小限にすることができ、断熱効率が低下
することがない。金具の保持できる熱量が小さく、熱量
を伝達する面積が小さいため、断熱効果に与える影響を
小さくできる。また、断熱材の取付けおよび取り外しを
容易にできる。
【0031】請求項3に記載のごとく、畳の下の部分と
地面との間に断熱材を配設する畳下の断熱構法におい
て、基礎および束により大引を支持し、前記大引に金具
を装着し、断熱材を大引間に配設し、該断熱材を前記金
具により支持するので、容易な形状の取付け金具により
断熱材の配設を行うことができる。大引に嵌合すること
によって取付け金具が装着されるため、該金具の取付け
および取り外しを容易に行うことができる。また、断熱
材の配設を容易に行うことが可能であるため、断熱材の
取付け作業が容易であるとともに、畳下部分の補修等を
行う際に容易に断熱材および取付け金具を取り外しする
ことができる。作業方法が規格化され、断熱材の取付け
作業を容易に行うことができる。作業方法が規格化され
ることにより、作業工程を組みやすく、作業内容に則し
た作業工程を実現できる。また、作業工程において余分
な猶予期間を短縮できるため、作業に掛かる人件費を節
約でき、住宅建設のためのコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】軸組工法による建築された住宅の正面図であ
る。
【図2】住宅の骨組みの構成を示す図である。
【図3】住宅の基礎の構成を示す斜視図である。
【図4】畳下用断熱材の取付け構成を示す斜視図であ
る。
【図5】同じく底面斜視図である。
【図6】間仕切り付近における畳下用断熱材の取付け構
成を示す斜視図である。
【図7】畳下の構成を示す断面図である。
【図8】固定金具の斜視図である。
【図9】大引き及び固定金具の斜視図である。
【図10】大引付近に配設された断熱材の構成を示す正
面断面図である。
【図11】固定金具の斜視図である。
【図12】大引き及び固定金具の斜視図である。
【図13】外周基礎付近の大引に配設された断熱材の構
成を示す正面断面図である。
【図14】位置Aの断熱材の構成を示す部分斜視図であ
る。
【図15】位置Bの断熱材の構成を示す部分斜視図であ
る。
【図16】位置Cの断熱材の構成を示す部分斜視図であ
る。
【図17】位置Dの断熱材の構成を示す部分斜視図であ
る。
【図18】位置Eの断熱材の構成を示す部分斜視図であ
る。
【図19】位置Fの断熱材の構成を示す部分斜視図であ
る。
【図20】畳下の断熱材配設構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 基礎 2a 外周基礎 2b 間仕切り基礎 11 大引 15 断熱材 16・17 断熱材取付け金具
フロントページの続き (72)発明者 田中 進 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 杉原 正美 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 中林 幹貴 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DD01 EA06 FA12 HB02 HD09 LA09 LA11 LA13 LA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畳の下の部分と地面との間に断熱材を配
    設した畳下の断熱構造において、大引間に断熱材を配設
    するとともに、該大引の側面および底面を断熱材により
    被装することを特徴とする畳下の断熱構造。
  2. 【請求項2】 畳の下の部分と地面との間に断熱材を配
    設した畳下の断熱構造において、大引間に断熱材を配設
    するとともに、該大引の側面および底面を断熱材により
    被装する畳下の断熱構造であって、該断熱材を大引に嵌
    合する肉薄の取付け金具により支持することを特徴とす
    る畳下の断熱構造。
  3. 【請求項3】 畳の下の部分と地面との間に断熱材を配
    設する畳下の断熱構法において、基礎および束により大
    引を支持し、前記大引に金具を装着し、断熱材を大引間
    に配設し、該断熱材を前記金具により支持することを特
    徴とする畳下の断熱構法。
JP7372999A 1999-03-18 1999-03-18 畳下の断熱構造および構法 Pending JP2000265591A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7372999A JP2000265591A (ja) 1999-03-18 1999-03-18 畳下の断熱構造および構法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7372999A JP2000265591A (ja) 1999-03-18 1999-03-18 畳下の断熱構造および構法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000265591A true JP2000265591A (ja) 2000-09-26

Family

ID=13526626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7372999A Pending JP2000265591A (ja) 1999-03-18 1999-03-18 畳下の断熱構造および構法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000265591A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009057774A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Sekisui Chem Co Ltd 床断熱構造及び床断熱工法
JP2014077331A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Mag Isover Kk 床の断熱構造
JP2014077332A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Mag Isover Kk 断熱材の支持具

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009057774A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Sekisui Chem Co Ltd 床断熱構造及び床断熱工法
JP2014077331A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Mag Isover Kk 床の断熱構造
JP2014077332A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Mag Isover Kk 断熱材の支持具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000265591A (ja) 畳下の断熱構造および構法
JP2000265609A (ja) 床下の断熱構造および構法
JP3836993B2 (ja) 断熱材取付け金具
JP3128897U (ja) 断熱材付鍔付保持具
JPH08312169A (ja) 集合住宅の複合化ユニット工法
JP2000273979A (ja) 断熱材取付け方法および取付け金具
JPH0334972Y2 (ja)
JP3800811B2 (ja) 建築物の床構造及びその施工方法
JP2577428B2 (ja) 配管ケースの組立方法
KR102474848B1 (ko) 건축물 외장금속패널 시공구조
KR100464605B1 (ko) 건축물의 지붕구조
CN214940946U (zh) 装配式钢结构建筑
JPH0233529Y2 (ja)
JPS6039373Y2 (ja) 外壁パネルの取付装置
KR20120047018A (ko) 설치가 용이한 전열교환기용 설치대
JP3159747B2 (ja) 鉄骨胴縁付き外壁パネルの耐火構造
JPS6343293Y2 (ja)
JP2006097455A (ja) 外断熱工法のコンクリート建物における外装材支持金物
JPS6237049Y2 (ja)
JPS6223929Y2 (ja)
KR20220131634A (ko) H 빔용 단열패널 고정장치 및 이를 이용한 h 빔 단열 시공방법
JPH0541124Y2 (ja)
JP2000160733A (ja) 外装材の支持金物および建物の外壁構造
KR20240006754A (ko) 무하지 단열 및 차수 일체형 중량 마감 외장 시스템
JP2002054353A (ja) 外断熱コンクリート躯体への枠体取付け構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040405

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060215

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060425

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060829

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02