JP2000265274A - 導電性Ta系膜形成材料、導電性Ta系膜形成方法、及び配線膜形成方法、並びにULSI - Google Patents
導電性Ta系膜形成材料、導電性Ta系膜形成方法、及び配線膜形成方法、並びにULSIInfo
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Abstract
することである。 【解決手段】 金属タンタル、炭化タンタル、窒化タン
タル、珪化タンタル、窒珪化タンタル等の導電性のTa
系膜を形成する材料であって、Taを有する化合物と、
炭化水素系の溶媒及び/又はアミン系の溶媒とを含む導
電性Ta系膜形成材料。
Description
成材料、導電性Ta系膜形成方法、及び配線膜形成方
法、並びに銅配線膜が形成されてなるULSIに関す
る。
ける進歩は著しく、LSIからULSIに移って来てい
る。そして、信号の処理速度を向上させる為、微細化が
進んでいる。特に、電気信号を伝達する為の導電部分
(配線)は、その細さが要求されている。しかし、配線
を細くすると、当然、電気抵抗は高くなる。そこで、よ
り低抵抗な配線材料が求められて来た。例えば、W配線
膜からAl配線膜に移って来た。そして、次世代では、
Cu配線膜が注目され出している。
激しい。従って、そのままでは、配線膜とすることは困
難である。そこで、考えられた手段が、拡散防止膜(バ
リア膜)を基板上に設けておき、その上に銅膜を形成す
ることである。このバリア膜の材料として、金属タンタ
ル、炭化タンタル、窒化タンタル、珪化タンタル、窒化
珪化タンタル等が候補に挙がっている。特に、窒化タン
タルやタンタル等のTa系膜は、バリア性が高く、期待
されている。
の配線幅を0.18μm以下とすることが要求されてい
る。この為、バリア膜としてのTa系膜は薄いことが要
求され、そしてケミカルベーパーデポジション(CV
D)によるTa系膜の形成が必要になって来た。しか
し、CVDによるTa系膜形成の報告例は、これまで数
例に過ぎず、しかも、いずれも満足できる結果は得られ
ていない。
なものが無かったからである。例えば、CVD原料とし
て安定で良好な気化性を有するものが得られていない。
すなわち、気化性が低く、長期にわたって安定して化合
物の蒸気が輸送できない。例えば、固体であったりする
為、長期にわたって安定して化合物の蒸気が輸送できな
い。その為、多数回および長時間使用しても安定な気化
が得られ、かつ、低温加熱でも良好な気化性を有するC
VD原料の開発が望まれている。
て好ましい作用が発揮され難いものの、金属タンタル、
炭化タンタル、窒化タンタル、珪化タンタル、窒珪化タ
ンタル等は、酸化タンタルと異なって導電性を示し、か
つ、その上に銅膜を設けた場合に、銅が基板中に拡散し
て行き難いと言うバリア性にも優れている。従って、金
属タンタル、炭化タンタル、窒化タンタル、珪化タンタ
ル、窒珪化タンタル等の導電性のTa系膜を形成するこ
とは大事である。
に、Ta系化合物を炭化水素やアミン系の溶媒中に溶か
しておき、Ta系化合物が溶解した溶液に対して気化操
作を施した場合、Ta系化合物を溶媒と共に、或いは溶
媒とは別に気化させることが出来、Ta系化合物を安定
して輸送でき、しかも金属タンタル、炭化タンタル、窒
化タンタル、珪化タンタル、窒珪化タンタル等の導電性
のTa系膜を効率よく形成できることを見出すに至っ
た。
課題は、使い易い導電性Ta系膜形成材料を提供するこ
とである。本発明が解決しようとする第2の課題は、上
記導電性Ta系膜形成材料を用いた導電性Ta系膜形成
方法を提供することである。本発明が解決しようとする
第3の課題は、上記導電性Ta系膜形成方法により形成
されたバリア膜としての導電性Ta系膜の上に銅配線膜
が形成されてなるULSIを提供することである。
性のTa系膜を形成する材料であって、Taを有する化
合物と、炭化水素系の溶媒とを含むことを特徴とする導
電性Ta系膜形成材料によって解決される。
として設けられる導電性のTa系膜を形成する材料であ
って、Taを有する化合物と、炭化水素系の溶媒とを含
むことを特徴とする導電性Ta系膜形成材料によって解
決される。
って、Taを有する化合物と、アミン系の溶媒とを含む
ことを特徴とする導電性Ta系膜形成材料によって解決
される。特に、銅(銅合金を含む)配線膜の下地膜とし
て設けられる導電性のTa系膜を形成する材料であっ
て、Taを有する化合物と、アミン系の溶媒とを含むこ
とを特徴とする導電性Ta系膜形成材料によって解決さ
れる。
タンタル、炭化タンタル、窒化タンタル、珪化タンタ
ル、窒珪化タンタル等の膜を意味する。しかし、酸化タ
ンタル膜は導電性Ta系膜ではない。上記の本発明にお
いて、Taを有する化合物は、特に、下記の一般式
(1)で表される化合物が好ましい。
アルケン基、ハロゲン化アルケン基、アルキン基、ハロ
ゲン化アルキン基、アリール基、置換アリール基、Si
を持つアルキル基、Siを持つアルケン基、Siを持つ
アルキン基、Siを持つアリール基、及びSiを持つ置
換アリール基の群の中から選ばれるいずれかである。
l,Br及びIの群の中から選ばれるいずれかである。
Lはアルキル置換硫黄、ハロゲン置換硫黄、アルキル置
換ホスフィン、及びハロゲン置換ホスフィンの群の中か
ら選ばれるいずれかである。mは、nが1〜5の整数の
時、0〜4の整数であり、nが0の時、1〜4の整数で
ある。
同じであっても、異なっていても良い。nが3以下の
時、X5-n における全てのXは同じであっても、異なっ
ていても良い。mが2以上の時、Lm における全てのL
は同じであっても、異なっていても良い。〕 上記アルキル基は−Cn H2n+1(nは1以上の整数)で
表される基である。そして、ハロゲン化アルキル基は、
前記アルキル基の一つ以上の水素原子がハロゲン原子で
置換された基である。アルケン基は−Cn H2n-1(nは
2以上の整数)で表される基である。そして、ハロゲン
化アルケン基は、前記アルケン基の一つ以上の水素原子
がハロゲン原子で置換された基である。アルキン基は−
Cn H2n -3(nは2以上の整数)で表される基である。
そして、ハロゲン化アルキン基は、前記アルキン基の一
つ以上の水素原子がハロゲン原子で置換された基であ
る。アリール基は芳香族炭化水素から水素原子1個を除
いた残りの原子団である。置換アリール基は、前記アリ
ール基の一つ以上の水素原子が他の基(例えば、アルキ
ル基、ハロゲン化アルキル基、アルケン基、ハロゲン化
アルケン基、アルキン基、ハロゲン化アルキン基、ハロ
ゲン原子など)で置換された基である。Siを持つアル
キル基、Siを持つアルケン基、Siを持つアルキン
基、Siを持つアリール基、Siを持つ置換アリール基
は、各々の基(アルキル基、アルケン基、アルキン基、
アリール基、置換アリール基)がSiを持っていること
を意味する。アルキル置換硫黄は、例えばR2 S又はR
SH(Rはアルキル基、アルケン基、アルキン基、アリ
ール基、置換アリール基の群の中から選ばれるいずれ
か)で表されるものである。ハロゲン置換硫黄は、例え
ばSX2 又はS2 X2 (XはF,Cl,Br,Iの群の
中から選ばれるいずれか)、或いはSF6 で表されるも
のである。アルキル置換ホスフィンは、例えばR3 P,
R2 PH,RPH2 (Rはアルキル基、アルケン基、ア
ルキン基、アリール基、置換アリール基の群の中から選
ばれるいずれか)で表されるものである。ハロゲン置換
ホスフィンは、例えばPX3 ,PX5 (XはF,Cl,
Br,Iの群の中から選ばれるいずれか)で表されるも
のである。
は同じであっても、異なっていても良い」の意味は、例
えばR2 の時、Rが二つある訳であるが、これら二つの
Rは同じアルキル基であっても良く、異なるアルキル基
であっても良いと言う意味である。その他についても、
同様である。上記一般式のRで表されるアルキル基は、
炭素数1〜10のものが好ましい。Rで表されるアルケ
ン基は、炭素数2〜10のものが好ましい。Rで表され
るアルキン基は、炭素数2〜10のものが好ましい。R
で表されるアリール基は、炭素数6〜20のものが好ま
しい。Rで表される置換アリール基は、炭素数7〜20
のものが好ましい。Rで表されるSiを持つアルキル基
は、炭素数1〜10のものが好ましい。Rで表されるS
iを持つアルケン基は、炭素数2〜10のものが好まし
い。Rで表されるSiを持つアルキン基は、炭素数2〜
10のものが好ましい。Rで表されるSiを持つアリー
ル基は、炭素数6〜20のものが好ましい。Rで表され
るSiを持つ置換アリール基は、炭素数7〜20のもの
が好ましい。
中でも、Rが−CH3 ,−CF3 ,−C2 H5 ,−C2
F5 ,−C3 H7 ,−C3 F7 ,−C4 H9 ,−C4 F
9 ,−CH=CH2 及び−CH2 CH=CH2 の群の中
から選ばれるいずれかの導電性Ta系膜形成材料は好ま
しいものである。又、Lが(CH3 )2 S,(C
2 H5 )2 S,(C3 H7 )2 S及び(C4 H 9 )2 S
の群の中から選ばれるいずれかの導電性Ta系膜形成材
料は好ましいものである。
も特に好ましい化合物は、TaCl 5 ・S(C2 H5 )
2 ,CH3 TaCl4 ,(CH3 )2 TaCl3 ,(C
H3)3 TaCl2 ,CH3 TaCl4 ・S(C
2 H5 )2 ,(CH3 )2 TaCl 3 ・S(C2 H5 )
2 ,(CH3 )3 TaCl2 ・S(C2 H5 )2 であ
る。従って、これ等の群の中から選ばれる一種又は二種
以上のものが特に好ましい化合物である。
で表されるTaを有する化合物の他にも、下記の一般式
(2)で表される化合物も特に好ましいものである。 一般式(2) TaCi Hj Nk Sil Xm 〔但し、iは2〜40の整数、jは6〜90の整数、k
は0〜9、lは0〜2の整数、mは0〜4の整数、Xは
ハロゲン原子である。〕 上記一般式(2)で表される化合物の中でも特に好まし
い化合物は、〔(CH 3 )2 N〕5 Ta,〔(CH3 )
2 N〕4 TaCl,〔(CH3 )2 N〕3 TaCl2 ,
〔(CH3 )2 N〕2 TaCl3 ,〔(CH3 )2 N〕
TaCl4 ,〔(CH3 )2 N〕4 Ta〔CH2 Si
(CH3 )3 〕,〔(CH3 )2 N〕3 Ta〔CH2 S
i(CH3 )3 〕2 ,C2 H5 N=Ta〔N(C
2 H5 )2 〕3 ,Ta〔N(C2 H5 )2 〕4 ,C4 H
9 N=Ta〔N(C2 H5 )2 〕3 ,(C 5 H5 )2 T
aH3 ,(CH3 C5 H4 )2 TaH3 ,(C2 H5 C
5 H4 )2TaH3 ,(C3 H7 C5 H4 )2 Ta
H3 ,(C4 H9 C5 H4 )2 TaH3,〔C5 (CH
3 )5 〕2 TaH3 ,(CH3 C5 H4 )TaC
7 H7 ,(C5H5 )2 Ta(N3 )3 ,(CH3 C5
H4 )2 Ta(N3 )3 ,(C2 H5 C 5 H4 )2 Ta
(N3 )3 ,(C3 H7 C5 H4 )2 Ta(N3 )3 ,
(C4 H 9 C5 H4 )2 Ta(N3 )3 ,〔C5 (CH
3 )5 〕2 Ta(N3 )3 ,(C 5 H5 )2 Ta
(N3 )2 ,(CH3 C5 H4 )2 Ta(N3 )2 ,
(C2 H5C5 H4 )2 Ta(N3 )2 ,(C3 H7 C
5 H4 )2 Ta(N3 )2 ,(C4H9 C5 H4 )2 T
a(N3 )2 ,〔C5 (CH3 )5 〕2 Ta(N3 )2
である。従って、これ等の群の中から選ばれる一種又は
二種以上のものが特に好ましい化合物である。
般式(2)で表されるTa系化合物は、炭化水素系の溶
媒および/またはアミン系の溶媒に溶かされる。ここ
で、炭化水素系の溶媒は、その炭素数が5〜40のもの
が特に好ましい。中でも、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカ
ン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサ
デカン、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン、エ
イコサン、ヘンイコサン、ドコサン、トリコサン、シク
ロヘキサン、デカリン、トルエン、キシレン、メシチレ
ン、テトラリン、石油エーテル、リグロイン、シクロペ
ンタジエン、シクロペンタジエンダイマー、メチルシク
ロペンタジエン、メチルシクロペンタジエンダイマー、
エチルシクロペンタジエン、エチルシクロペンタジエン
ダイマー、プロピルシクロペンタジエン、プロピルシク
ロペンタジエンダイマー、ブチルシクロペンタジエン、
ブチルシクロペンタジエンダイマー、シクロヘプタトリ
エン、シクロオクタジエン、シクロオクタテトラエンは
好ましい溶媒である。特に、好ましい溶媒はヘキサン、
ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ド
デカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘ
キサデカン、ヘプタデカン、トルエン、キシレンであ
る。そして、これ等の群の中から選ばれる一種又は二種
以上のものが用いられる。
ち、その炭素数が2〜40のものが特に好ましい。中で
も、アセトニトリル、ジメチルエチルアミン、ジエチル
アミン、ジエチルメチルアミン、トリエチルアミン、プ
ロピルアミン、ジプロピルアミン、ジプロピルメチルア
ミン、ジプロピルエチルアミン、エチレンジアミン、
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、
2,2’,2”−トリアミノトリエチルアミン、メチル
ヒドラジン、ジメチルヒドラジン、エチルヒドラジン、
ジエチルヒドラジン、ブチルヒドラジン、フェニルヒド
ラジン、アジ化エチル、アジ化プロピル、アジ化ブチ
ル、アジ化フェニル、ピペリジン、N−メチルピペリジ
ン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、
キノリンは好ましい溶媒である。特に、好ましい溶媒は
ジメチルエチルアミン、ジエチルアミン、ジエチルメチ
ルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、ジプロ
ピルアミン、エチレンジアミン、N,N,N’,N’−
テトラメチルエチレンジアミンである。そして、これ等
の群の中から選ばれる一種又は二種以上のものが用いら
れる。
成する方法であって、上記の導電性Ta系膜形成材料を
基板上に付ける工程と、基板上に付いた前記導電性Ta
系膜形成材料を分解して、導電性Ta系膜を形成する工
程とを具備することを特徴とする導電性Ta系膜形成方
法によって解決される。
デポジション(CVD)により形成する方法であって、
上記の導電性Ta系膜形成材料を分解して、基板上に導
電性Ta系膜を形成する工程を具備することを特徴とす
る導電性Ta系膜形成方法によって解決される。
電性Ta系膜が形成される基板を加熱する工程を具備す
ることが好ましい。そして、導電性Ta系膜形成材料の
分解は加熱手段、光照射手段、プラズマ手段の採用によ
り行われる。Ta系膜形成材料の分解は、特に、還元雰
囲気下で行われるのが好ましい。例えば、水素、水素プ
ラズマ、窒素、窒素プラズマ、アンモニア、ヒドラジ
ン、ヒドラジン誘導体(例えば、CH3 NHNH2 ,
(CH3 )2 NNH2 ,CH3 NHNHCH3 ,RNH
NH2 (Rはアルキル基などの官能基)などのヒドラジ
ン誘導体)、シラン、シラン誘導体(例えば、Rn Si
Y4-n (Rはアルキル基などの官能基、YはH,F,C
l,Br又はI)などのシラン誘導体)、ボラン、及び
ボラン誘導体(例えば、Rn BY3-n (Rはアルキル基
などの官能基、YはH,F,Cl,Br又はI)などの
ボラン誘導体)の群の中から選ばれる一種又は二種以上
を含む気流下で、Ta系膜形成材料の分解を行うのが好
ましい。
誘導体、アジ化アルキルの群の中から選ばれる一種又は
二種以上を含む化合物の分解と同時に、或いは前記化合
物の分解の前及び/又は後で、Ta系膜形成材料の分解
を行うのが好ましい。特に、メチルヒドラジン、ジメチ
ルヒドラジン、エチルヒドラジン、ジエチルヒドラジ
ン、ブチルヒドラジン、フェニルヒドラジン、アジ化エ
チル、アジ化プロピル、アジ化ブチル、アジ化フェニル
の群の中から選ばれる一種又は二種以上を含む化合物の
分解と同時に、或いは前記化合物の分解の前及び/又は
後で、Ta系膜形成材料の分解を行うのが好ましい。こ
れにより、導電性窒化Ta系膜が形成される。
形成工程と、前記導電性Ta系膜形成工程によって形成
された導電性Ta系膜の上に銅(銅合金を含む)配線膜
を形成する銅配線膜形成工程とを具備することを特徴と
する配線膜形成方法によって解決される。又、上記の導
電性Ta系膜形成方法によって形成された導電性Ta系
膜の上に銅(銅合金を含む)配線膜が形成されてなるU
LSIによって解決される。
いて形成された窒化Ta系膜の上に銅(銅合金を含む)
配線膜が形成されてなるULSIによって解決される。
えば、金属タンタル、炭化タンタル、窒化タンタル、珪
化タンタル、窒珪化タンタル等の膜である。酸化タンタ
ルの膜は、導電性を示さないので、本発明の導電性Ta
系膜には該当しない。)形成材料は、Taを有する化合
物と、炭化水素系の溶媒とを含む。特に、銅(銅合金を
含む)配線膜の下地膜として設けられる導電性のTa系
膜を形成する材料であって、Taを有する化合物と、炭
化水素系の溶媒とを含む。
ば、金属タンタル、炭化タンタル、窒化タンタル、珪化
タンタル、窒珪化タンタル等の膜である。酸化タンタル
の膜は、導電性を示さないので、本発明の導電性Ta系
膜には該当しない。)形成材料は、Taを有する化合物
と、アミン系の溶媒とを含む。特に、銅(銅合金を含
む)配線膜の下地膜として設けられる導電性のTa系膜
を形成する材料であって、Taを有する化合物と、アミ
ン系の溶媒とを含む。
一般式(1),(2)で表される化合物である。 一般式(1) Rn TaX5-n ・Lm 〔但し、RはH、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
アルケン基、ハロゲン化アルケン基、アルキン基、ハロ
ゲン化アルキン基、アリール基、置換アリール基、Si
を持つアルキル基、Siを持つアルケン基、Siを持つ
アルキン基、Siを持つアリール基、及びSiを持つ置
換アリール基の群の中から選ばれるいずれかである。
l,Br及びIの群の中から選ばれるいずれかである。
Lはアルキル置換硫黄、ハロゲン置換硫黄、アルキル置
換ホスフィン、及びハロゲン置換ホスフィンの群の中か
ら選ばれるいずれかである。mは、nが1〜5の整数の
時、0〜4の整数であり、nが0の時、1〜4の整数で
ある。
同じであっても、異なっていても良い。nが3以下の
時、X5-n における全てのXは同じであっても、異なっ
ていても良い。mが2以上の時、Lm における全てのL
は同じであっても、異なっていても良い。〕 上記アルキル基は−Cn H2n+1(nは1以上の整数)で
表される基である。そして、ハロゲン化アルキル基は、
前記アルキル基の一つ以上の水素原子がハロゲン原子で
置換された基である。アルケン基は−Cn H2n-1(nは
2以上の整数)で表される基である。そして、ハロゲン
化アルケン基は、前記アルケン基の一つ以上の水素原子
がハロゲン原子で置換された基である。アルキン基は−
Cn H2n -3(nは2以上の整数)で表される基である。
そして、ハロゲン化アルキン基は、前記アルキン基の一
つ以上の水素原子がハロゲン原子で置換された基であ
る。アリール基は芳香族炭化水素から水素原子1個を除
いた残りの原子団である。置換アリール基は、前記アリ
ール基の一つ以上の水素原子が他の基(例えば、アルキ
ル基、ハロゲン化アルキル基、アルケン基、ハロゲン化
アルケン基、アルキン基、ハロゲン化アルキン基、ハロ
ゲン原子など)で置換された基である。Siを持つアル
キル基、Siを持つアルケン基、Siを持つアルキン
基、Siを持つアリール基、Siを持つ置換アリール基
は、各々の基(アルキル基、アルケン基、アルキン基、
アリール基、置換アリール基)がSiを持っていること
を意味する。アルキル置換硫黄は、例えばR2 S又はR
SH(Rはアルキル基、アルケン基、アルキン基、アリ
ール基、置換アリール基の群の中から選ばれるいずれ
か)で表されるものである。ハロゲン置換硫黄は、例え
ばSX2 又はS2 X2 (XはF,Cl,Br,Iの群の
中から選ばれるいずれか)、或いはSF6 で表されるも
のである。アルキル置換ホスフィンは、例えばR3 P,
R2 PH,RPH2 (Rはアルキル基、アルケン基、ア
ルキン基、アリール基、置換アリール基の群の中から選
ばれるいずれか)で表されるものである。ハロゲン置換
ホスフィンは、例えばPX3 ,PX5 (XはF,Cl,
Br,Iの群の中から選ばれるいずれか)で表されるも
のである。
特に、炭素数が1〜10のものである。Rで表されるア
ルケン基は、特に、炭素数が2〜10のものである。R
で表されるアルキン基は、特に、炭素数が2〜10のも
のである。Rで表されるアリール基は、特に、炭素数が
6〜20のものである。Rで表される置換アリール基
は、特に、炭素数が7〜20のものである。Rで表され
るSiを持つアルキル基は、特に、炭素数が1〜10の
ものである。Rで表されるSiを持つアルケン基は、特
に、炭素数が2〜10のものである。Rで表されるSi
を持つアルキン基は、特に、炭素数が2〜10のもので
ある。Rで表されるSiを持つアリール基は、特に、炭
素数が6〜20のものである。Rで表されるSiを持つ
置換アリール基は、特に、炭素数が7〜20のものであ
る。
中でも、Rが−CH3 ,−CF3 ,−C2 H5 ,−C2
F5 ,−C3 H7 ,−C3 F7 ,−C4 H9 ,−C4 F
9 ,−CH=CH2 及び−CH2 CH=CH2 の群の中
から選ばれるいずれかのTa系膜形成材料は好ましいも
のである。又、Lが(CH3 )2 S,(C2 H5 )
2S,(C3 H7 )2 S及び(C4 H9 )2 Sの群の中
から選ばれるいずれかのTa系膜形成材料は好ましいも
のである。
も特に好ましい化合物は、TaCl 5 ・S(C2 H5 )
2 ,CH3 TaCl4 ,(CH3 )2 TaCl3 ,(C
H3)3 TaCl2 ,CH3 TaCl4 ・S(C
2 H5 )2 ,(CH3 )2 TaCl 3 ・S(C2 H5 )
2 ,(CH3 )3 TaCl2 ・S(C2 H5 )2 であ
る。そして、これ等の群の中から選ばれる一種又は二種
以上のものが特に好ましい化合物である。
は0〜9、lは0〜2の整数、mは0〜4の整数、Xは
ハロゲン原子である。〕 上記一般式(2)で表される化合物の中でも特に好まし
い化合物は、〔(CH 3 )2 N〕5 Ta,〔(CH3 )
2 N〕4 TaCl,〔(CH3 )2 N〕3 TaCl2 ,
〔(CH3 )2 N〕2 TaCl3 ,〔(CH3 )2 N〕
TaCl4 ,〔(CH3 )2 N〕4 Ta〔CH2 Si
(CH3 )3 〕,〔(CH3 )2 N〕3 Ta〔CH2 S
i(CH3 )3 〕2 ,C2 H5 N=Ta〔N(C
2 H5 )2 〕3 ,Ta〔N(C2 H5 )2 〕4 ,C4 H
9 N=Ta〔N(C2 H5 )2 〕3 ,(C 5 H5 )2 T
aH3 ,(CH3 C5 H4 )2 TaH3 ,(C2 H5 C
5 H4 )2TaH3 ,(C3 H7 C5 H4 )2 Ta
H3 ,(C4 H9 C5 H4 )2 TaH3,〔C5 (CH
3 )5 〕2 TaH3 ,(CH3 C5 H4 )TaC
7 H7 ,(C5H5 )2 Ta(N3 )3 ,(CH3 C5
H4 )2 Ta(N3 )3 ,(C2 H5 C 5 H4 )2 Ta
(N3 )3 ,(C3 H7 C5 H4 )2 Ta(N3 )3 ,
(C4 H 9 C5 H4 )2 Ta(N3 )3 ,〔C5 (CH
3 )5 〕2 Ta(N3 )3 ,(C 5 H5 )2 Ta
(N3 )2 ,(CH3 C5 H4 )2 Ta(N3 )2 ,
(C2 H5C5 H4 )2 Ta(N3 )2 ,(C3 H7 C
5 H4 )2 Ta(N3 )2 ,(C4H9 C5 H4 )2 T
a(N3 )2 ,〔C5 (CH3 )5 〕2 Ta(N3 )2
である。そして、これ等の群の中から選ばれる一種又は
二種以上のものが特に好ましい化合物である。
般式(2)で表されるTa系化合物は、炭化水素やアミ
ン系の溶媒に溶かされる。この時のTa系化合物の濃度
は溶解する範囲内であれば良い。尚、Ta系化合物が沈
殿物として存在していても良い。ここで、炭化水素系の
溶媒は、特に、その炭素数が5〜40のものである。中
でも、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナ
ン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テト
ラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカ
ン、オクタデカン、ノナデカン、エイコサン、ヘンイコ
サン、ドコサン、トリコサン、シクロヘキサン、デカリ
ン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリン、石
油エーテル、リグロイン、シクロペンタジエン、シクロ
ペンタジエンダイマー、メチルシクロペンタジエン、メ
チルシクロペンタジエンダイマー、エチルシクロペンタ
ジエン、エチルシクロペンタジエンダイマー、プロピル
シクロペンタジエン、プロピルシクロペンタジエンダイ
マー、ブチルシクロペンタジエン、ブチルシクロペンタ
ジエンダイマー、シクロヘプタトリエン、シクロオクタ
ジエン、シクロオクタテトラエンは好ましい溶媒であ
る。特に、好ましい溶媒はヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカ
ン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプ
タデカントルエン、キシレンである。そして、これ等の
群の中から選ばれる一種又は二種以上のものが用いられ
る。
子を持ち、その炭素数が2〜40のものである。中で
も、アセトニトリル、ジメチルエチルアミン、ジエチル
アミン、ジエチルメチルアミン、トリエチルアミン、プ
ロピルアミン、ジプロピルアミン、ジプロピルメチルア
ミン、ジプロピルエチルアミン、エチレンジアミン、
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、
2,2’,2”−トリアミノトリエチルアミン、メチル
ヒドラジン、ジメチルヒドラジン、エチルヒドラジン、
ジエチルヒドラジン、ブチルヒドラジン、フェニルヒド
ラジン、アジ化エチル、アジ化プロピル、アジ化ブチ
ル、アジ化フェニル、ピペリジン、N−メチルピペリジ
ン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、
キノリンは好ましい溶媒である。特に、好ましい溶媒は
ジメチルエチルアミン、ジエチルアミン、ジエチルメチ
ルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、ジプロ
ピルアミン、エチレンジアミン、N,N,N’,N’−
テトラメチルエチレンジアミンである。そして、これ等
の群の中から選ばれる一種又は二種以上のものが用いら
れる。
上記のTa系膜形成材料を基板上に付ける工程と、基板
上に付いた前記Ta系膜形成材料を分解して、Ta系膜
を形成する工程とを具備する。特に、上記導電性のTa
系膜をCVDにより形成する方法であって、上記のTa
系膜形成材料を分解して、基板上にTa系膜を形成する
工程を具備する。
いることによって基板上に導電性のTa系薄膜が形成さ
れる。すなわち、炭化水素系又はアミン系溶剤中にRn
TaX5-n ・Lm 又はTaCi Hj Nk Sil Xm を溶
かした溶液を容器に入れ、そして気化させる。気化され
た原料(Rn TaX5-n ・Lm 又はTaCi Hj NkS
il Xm )は配管を経て分解反応炉に導入される。反応
炉内には成膜が施されるシリコン基板が置かれていて、
このシリコン基板は加熱手段により加熱されている。そ
して、反応炉内に導入されたRn TaX5-n ・Lm 又は
TaCi Hj N k Sil Xm がシリコン基板近くで分解
することによって導電性のTa系膜、例えば導電性窒化
Ta系膜が形成される。尚、前記溶液の形態でシリコン
基板上に輸送されても良い。
Taを有する化合物を含む溶液などが入れられる容器、
2は気化器、3は加熱器、4は分解反応炉、5はシリコ
ン基板、6は水素、水素プラズマ、アンモニア、或いは
シラン等の反応ガス、7はガス流量制御器、8は液体流
量制御器である。上記導電性Ta系膜形成方法におい
て、導電性Ta系膜が形成される基板を加熱する工程を
具備する。Ta系膜形成材料の分解は加熱手段、光照射
手段、プラズマ手段の採用により行われる。Ta系膜形
成材料の分解は、特に、還元雰囲気下で行われる。例え
ば、水素、水素プラズマ、窒素、窒素プラズマ、アンモ
ニア、ヒドラジン、ヒドラジン誘導体(例えば、CH3
NHNH2 ,(CH3 )2 NNH2 ,CH3 NHNHC
H3 ,RNHNH2 (Rはアルキル基などの官能基)な
どのヒドラジン誘導体)、シラン、シラン誘導体(例え
ば、Rn SiY4-n (Rはアルキル基などの官能基、Y
はH,F,Cl,Br又はI)などのシラン誘導体)、
ボラン、及びボラン誘導体(例えば、Rn BY3-n (R
はアルキル基などの官能基、YはH,F,Cl,Br又
はI)などのボラン誘導体)の群の中から選ばれる一種
又は二種以上を含む気流下で、Ta系膜形成材料の分解
は行われる。又、アンモニア、ヒドラジン、ヒドラジン
誘導体、アジ化アルキルの群の中から選ばれる一種又は
二種以上を含む化合物の分解と同時に、或いは前記化合
物の分解の前及び/又は後で、Ta系膜形成材料の分解
が行われる。特に、メチルヒドラジン、ジメチルヒドラ
ジン、エチルヒドラジン、ジエチルヒドラジン、ブチル
ヒドラジン、フェニルヒドラジン、アジ化エチル、アジ
化プロピル、アジ化ブチル、アジ化フェニルの群の中か
ら選ばれる一種又は二種以上を含む化合物の分解と同時
に、或いは前記化合物の分解の前及び/又は後で、Ta
系膜形成材料の分解は行われる。これにより、導電性窒
化Ta系膜が形成される。
電性Ta系膜形成工程と、前記導電性Ta系膜形成工程
によって形成された導電性Ta系膜の上に銅(銅合金を
含む)配線膜を形成する銅配線膜形成工程とを具備す
る。本発明になるULSIは、上記Ta系膜形成方法を
用いて形成された導電性のTa系膜の上に銅(銅合金を
含む)配線膜が形成されてなるULSIである。特に、
上記Ta系膜形成方法を用いて形成された導電性の窒化
Ta系膜の上に銅(銅合金を含む)配線膜が形成されて
なるULSIである。
るが、本発明はこれに限定されるものでは無い。
H3 )2 N〕5 Ta/トルエン溶液(〔(CH3 )
2 N〕5 Taの濃度は20wt%)が入れられている。
容器1b,1cには何も入れられていない。気化器2は
80〜130℃に加熱されている。
5 Ta/トルエン溶液を液体流量制御器8により制御輸
送し、〔(CH3 )2 N〕5 Taとトルエンとを共に気
化器2により気化した。気化物を冷却トラップで回収し
た処、90%以上の〔(CH3 )2 N〕5 Taが回収で
きた。又、気化実験を数十時間連続的に行ったが、輸送
量は一定であった。
H3 )2 N〕5 Ta(固形物)が入れられている。容器
1a,1bには何も入れられていない。気化器2は80
〜130℃に加熱されている。上記条件下において、
〔(CH3 )2 N〕5 Taをキャリアーガスによって昇
華輸送した。しかし、1時間後には配管が詰まり、中止
する羽目になった。
に保温して実験を再開した。気化物を冷却トラップで回
収した処、高々40%の〔(CH3 )2 N〕5 Taしか
回収できなかった。又、容器1cを開けると、〔(CH
3 )2 N〕5 Taの分解物が観察された。又、気化実験
が進むにつれて、輸送量は徐々に減少して行った。
l5 ・S(C2 H5 )2 /トルエン溶液(TaCl5 ・
S(C2 H5 )2 の濃度は6wt%)が入れられてい
る。容器1b,1cには何も入れられていない。反応ガ
スとして水素が、キャリアガスとしてヘリウムが用いら
れた。気化器2は80〜130℃に加熱されている。シ
リコン基板5は200〜450℃に加熱されている。分
解反応炉4における成膜圧力は0.2〜1.5Torr
に設定されている。
2 H5 )2 /トルエン溶液を液体流量制御器8により制
御輸送し、TaCl5 ・S(C2 H5 )2 とトルエンと
を共に気化器2により気化させ、そしてシリコン基板5
に薄膜を形成した。この薄膜は金属タンタルであり、厚
さは0.01〜0.2μmであった。
7 C5 H4 )2 TaH3 /キシレン溶液((C3 H7 C
5 H4 )2 TaH3 の濃度は1wt%)を入れ、気化器
2は150〜250℃に、シリコン基板5は200〜5
00℃にした以外は同様に行った。
〜0.2μmの金属タンタル薄膜が形成された。
C5 H4 )TaC7 H7 /シクロヘプタトリエン溶液
((CH3 C5 H4 )TaC7 H7 の濃度は3wt%)
を入れ、反応ガスとして水素プラズマを、キャリアガス
として水素を用い、気化器2は100〜200℃に、シ
リコン基板5は200〜500℃にした以外は同様に行
った。
〜0.2μmの炭化タンタル薄膜が形成された。
5 ・S(C2 H5 )2 /トルエン溶液(TaCl5 ・S
(C2 H5 )2 の濃度は6wt%)を入れ、反応ガスと
してアンモニアを、キャリアガスとして窒素を用い、気
化器2は80〜130℃に、シリコン基板5は150〜
450℃にした以外は同様に行った。
〜0.2μmの窒化タンタル薄膜が形成された。
3 )2 N〕5 Ta/トルエン溶液(〔(CH3 )2 N〕
5 Taの濃度は10wt%)を入れ、容器1cにはアジ
化エチルを入れ、反応ガスは用いず、キャリアガスとし
て窒素を用い、気化器2は80〜100℃に、シリコン
基板5は300〜500℃にした以外は同様に行った。
〜0.2μmの窒化タンタル薄膜が形成された。
N=Ta〔N(C2 H5 )2 〕3 /ジエチルアミン溶液
(C2 H5 N=Ta〔N(C2 H5 )2 〕3 の濃度は5
wt%)を入れ、反応ガスとしてアンモニアを用い、キ
ャリアガスとして窒素を用い、気化器2は40〜90℃
に、シリコン基板5は300〜500℃にした以外は同
様に行った。
〜0.2μmの窒化タンタル薄膜が形成された。
N=Ta〔N(C2 H5 )2 〕3 /ヘプタン溶液(C2
H5 N=Ta〔N(C2 H5 )2 〕3 の濃度は5wt
%)を入れ、容器1bにはモノメチルヒドラジン/ヘプ
タン溶液を入れ、反応ガスとしてシランを用い、キャリ
アガスとして窒素を用い、気化器2は40〜90℃に、
シリコン基板5は300〜500℃にした以外は同様に
行った。
〜0.2μmの窒化珪化タンタル薄膜が形成された。
3 )2 N〕4 Ta〔CH2 Si(CH3 )3 〕/ノナン
溶液(〔(CH3 )2 N〕4 Ta〔CH2 Si(C
H3 )3〕の濃度は5wt%)を入れ、反応ガスとして
シランを用い、キャリアガスとして窒素を用い、気化器
2は100〜180℃に、シリコン基板5は300〜5
00℃にした以外は同様に行った。
〜0.2μmの珪化タンタル薄膜が形成された。
形成されたシリコン基板5を160℃に加熱した。そし
て、このシリコン基板5の窒化タンタル薄膜上にヘキサ
フルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシラン
(HfacCu:TMVS)のヘプタデカン溶液(0.
2mol/L)を流し込んだ。20秒間の加熱分解後に
冷却し、溶液を流し出し、そしてノルマルヘキサンで3
回洗浄した。
沢から銅の赤金光沢に変わっていた。このシリコン基板
5の断面を電子顕微鏡で観察した処、表面から0.5μ
mの深さまで堆積物が認められた。引き続き、この断面
像の堆積物を元素分析に供した処、表層は金属銅であ
り、金属銅の下はTaとNとを主成分とする窒化タンタ
ルであった。そして、銅はシリコン基板中には拡散して
いなかった。
コン基板を160℃に加熱した。そして、このシリコン
基板上にヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチル
ビニルシラン(HfacCu:TMVS)のヘプタデカ
ン溶液(0.2mol/L)を流し込んだ。20秒間の
加熱分解後に冷却し、溶液を流し出し、そしてノルマル
ヘキサンで3回洗浄した。
光沢に変わっていた。このシリコン基板の断面を電子顕
微鏡で観察した処、表面から0.4μmの深さまで堆積
物が認められた。引き続き、この断面像の堆積物を元素
分析に供した処、表面から0.4μmの深さまでは金属
銅であり、そこから2μmの深さまでが銅−シリコンで
あり、その下がシリコンであった。従って、銅がシリコ
ン基板中に拡散していた。
形成されたシリコン基板5の窒化タンタル薄膜上に、ヘ
キサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシラ
ン(HfacCu:TMVS)/トリメチルビニルシラ
ン溶液をCVD原料として用いてCVDにより銅の薄膜
を形成した。
沢から銅の赤金光沢に変わっていた。このシリコン基板
5の断面を電子顕微鏡で観察した処、表面から0.8μ
mの深さまで堆積物が認められた。引き続き、この断面
像の堆積物を元素分析に供した処、表層は金属銅であ
り、金属銅の下はTaとNとを主成分とする窒化タンタ
ルであった。そして、銅はシリコン基板中には拡散して
いなかった。
コン基板上に、HfacCu:TMVSをCVD原料と
して用いてCVDにより銅の薄膜を形成した。この結
果、表面は鈍い銀光沢から銅の赤金光沢に変わってい
た。このシリコン基板の断面を電子顕微鏡で観察した
処、表面から0.5μmの深さまで堆積物が認められ
た。
に供した処、表面から0.5μmの深さまでは金属銅で
あり、そこから2μmの深さまでが銅−シリコンであ
り、その下がシリコンであった。従って、銅がシリコン
基板中に拡散していた。
タル、珪化タンタル、窒珪化タンタル等は、酸化タンタ
ルと異なって導電性を示し、かつ、その上に銅膜を設け
た場合に、銅が基板中に拡散して行き難いと言うバリア
性にも優れている。このようなバリア膜として優れた導
電性Ta系膜が長期にわたって効率よく綺麗に形成でき
る。
上に銅配線膜を形成した場合には、銅が基板中に拡散し
難い。従って、信号の処理速度を向上させる為、銅配線
幅が0.18μm以下の微細化が進んでいるULSIに
おいては極めて好ましい技術である。
Claims (22)
- 【請求項1】 導電性のTa系膜を形成する材料であっ
て、 Taを有する化合物と、 炭化水素系の溶媒とを含むことを特徴とする導電性Ta
系膜形成材料。 - 【請求項2】 炭化水素系の溶媒は、その炭素数が5〜
40のものであることを特徴とする請求項1の導電性T
a系膜形成材料。 - 【請求項3】 導電性のTa系膜を形成する材料であっ
て、 Taを有する化合物と、 アミン系の溶媒とを含むことを特徴とする導電性Ta系
膜形成材料。 - 【請求項4】 アミン系の溶媒は、分子内に炭素原子を
持ち、その炭素数が2〜40のものであることを特徴と
する請求項3の導電性Ta系膜形成材料。 - 【請求項5】 Taを有する化合物が下記の一般式で表
される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項
4いずれかの導電性Ta系膜形成材料。 Rn TaX5-n ・Lm 〔但し、RはH、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、
アルケン基、ハロゲン化アルケン基、アルキン基、ハロ
ゲン化アルキン基、アリール基、置換アリール基、Si
を持つアルキル基、Siを持つアルケン基、Siを持つ
アルキン基、Siを持つアリール基、及びSiを持つ置
換アリール基の群の中から選ばれるいずれかである。n
は0〜5の整数である。XはH,F,Cl,Br及びI
の群の中から選ばれるいずれかである。Lはアルキル置
換硫黄、ハロゲン置換硫黄、アルキル置換ホスフィン、
及びハロゲン置換ホスフィンの群の中から選ばれるいず
れかである。mは、nが1〜5の整数の時、0〜4の整
数であり、nが0の時、1〜4の整数である。nが2以
上の時、Rn における全てのRは同じであっても、異な
っていても良い。nが3以下の時、X5-n における全て
のXは同じであっても、異なっていても良い。mが2以
上の時、Lm における全てのLは同じであっても、異な
っていても良い。〕 - 【請求項6】 Taを有する化合物が、TaCl5 ・S
(C2 H5 )2 ,CH3 TaCl4 ,(CH3 )2 Ta
Cl3 ,(CH3 )3 TaCl2 ,CH3 TaCl4 ・
S(C2 H5 )2 ,(CH3 )2 TaCl3 ・S(C2
H5 )2 ,(CH3 )3 TaCl2 ・S(C2 H5 )2
の群の中から選ばれる一種又は二種以上のものであるこ
とを特徴とする請求項1〜請求項5いずれかの導電性T
a系膜形成材料。 - 【請求項7】 Taを有する化合物が下記の一般式で表
される有機金属化合物であることを特徴とする請求項1
〜請求項4いずれかの導電性Ta系膜形成材料。 TaCi Hj Nk Sil Xm 〔但し、iは2〜40の整数、jは6〜90の整数、k
は0〜9、lは0〜2の整数、mは0〜4の整数、Xは
ハロゲン原子である。〕 - 【請求項8】 Taを有する化合物が、〔(CH3 )2
N〕5 Ta,〔(CH3 )2 N〕4 TaCl,〔(CH
3 )2 N〕3 TaCl2 ,〔(CH3 )2 N〕2 TaC
l3 ,〔(CH3 )2 N〕TaCl4 ,〔(CH3 )2
N〕4 Ta〔CH2 Si(CH3 )3 〕,〔(CH3 )
2 N〕3 Ta〔CH2 Si(CH3 ) 3 〕2 ,C2 H5
N=Ta〔N(C2 H5 )2 〕3 ,Ta〔N(C
2 H5 )2 〕 4 ,C4 H9 N=Ta〔N(C
2 H5 )2 〕3 ,(C5 H5 )2 TaH3 ,(CH3 C
5 H4 )2 TaH3 ,(C2 H5 C5 H4 )2 Ta
H3 ,(C3 H7 C5H4 )2 TaH3 ,(C4 H9 C
5 H4 )2 TaH3 ,〔C5 (CH3 )5 〕2Ta
H3 ,(CH3 C5 H4 )TaC7 H7 ,(C5 H5 )
2 Ta(N3 )3 ,(CH3 C5 H4 )2 Ta(N3 )
3 ,(C2 H5 C5 H4 )2 Ta(N3 )3,(C3 H
7 C5 H4 )2 Ta(N3 )3 ,(C4 H9 C5 H4 )
2 Ta(N3)3 ,〔C5 (CH3 )5 〕2 Ta
(N3 )3 ,(C5 H5 )2 Ta(N3 )2,(CH3
C5 H4 )2 Ta(N3 )2 ,(C2 H5 C5 H4 )2
Ta(N3 ) 2 ,(C3 H7 C5 H4 )2 Ta(N3 )
2 ,(C4 H9 C5 H4 )2 Ta(N 3 )2 ,〔C
5 (CH3 )5 〕2 Ta(N3 )2 の群の中から選ばれ
る一種又は二種以上のものであることを特徴とする請求
項1〜請求項4又は請求項7いずれかの導電性Ta系膜
形成材料。 - 【請求項9】 銅配線膜の下地膜として設けられる導電
性Ta系膜を形成する材料であることを特徴とする請求
項1〜請求項8いずれかの導電性Ta系膜形成材料。 - 【請求項10】 導電性のTa系膜を形成する方法で
あって、請求項1〜請求項9いずれかの導電性Ta系膜
形成材料を基板上に付ける工程と、基板上に付いた前記
導電性Ta系膜形成材料を分解して、導電性Ta系膜を
形成する工程とを具備することを特徴とする導電性Ta
系膜形成方法。 - 【請求項11】 導電性のTa系膜をケミカルベーパー
デポジションにより形成する方法であって、請求項1〜
請求項9いずれかの導電性Ta系膜形成材料を分解し
て、基板上に導電性Ta系膜を形成する工程を具備する
ことを特徴とする導電性Ta系膜形成方法。 - 【請求項12】 導電性のTa系膜が形成される基板を
加熱する工程を具備することを特徴とする請求項10又
は請求項11の導電性Ta系膜形成方法。 - 【請求項13】 導電性Ta系膜形成材料の分解を加熱
により行うことを特徴とする請求項10〜請求項12い
ずれかの導電性Ta系膜形成方法。 - 【請求項14】 導電性Ta系膜形成材料の分解を光に
より行うことを特徴とする請求項10〜請求項13いず
れかの導電性Ta系膜形成方法。 - 【請求項15】 導電性Ta系膜形成材料の分解をプラ
ズマにより行うことを特徴とする請求項10〜請求項1
4いずれかの導電性Ta系膜形成方法。 - 【請求項16】 導電性Ta系膜形成材料の分解を還元
雰囲気下で行うことを特徴とする請求項10〜請求項1
5いずれかの導電性Ta系膜形成方法。 - 【請求項17】 水素、水素プラズマ、窒素、窒素プラ
ズマ、アンモニア、ヒドラジン、ヒドラジン誘導体、シ
ラン、シラン誘導体、ボラン、及びボラン誘導体の群の
中から選ばれる一種又は二種以上を含む気流下で、導電
性Ta系膜形成材料の分解を行うことを特徴とする請求
項10〜請求項16いずれかの導電性Ta系膜形成方
法。 - 【請求項18】 アンモニア、ヒドラジン、ヒドラジン
誘導体、アジ化アルキルの群の中から選ばれる一種又は
二種以上を含む化合物の分解と同時に、或いは前記化合
物の分解の前及び/又は後で、導電性Ta系膜形成材料
の分解を行うことを特徴とする請求項10〜請求項17
いずれかの導電性Ta系膜形成方法。 - 【請求項19】 メチルヒドラジン、ジメチルヒドラジ
ン、エチルヒドラジン、ジエチルヒドラジン、ブチルヒ
ドラジン、フェニルヒドラジン、アジ化エチル、アジ化
プロピル、アジ化ブチル、アジ化フェニルの群の中から
選ばれる一種又は二種以上を含む化合物の分解と同時
に、或いは前記化合物の分解の前及び/又は後で、導電
性Ta系膜形成材料の分解を行うことを特徴とする請求
項10〜請求項18いずれかの導電性Ta系膜形成方
法。 - 【請求項20】 請求項10〜請求項19いずれかの導
電性Ta系膜形成工程と、 前記導電性Ta系膜形成工程によって形成された導電性
Ta系膜の上に銅配線膜を形成する銅配線膜形成工程と
を具備することを特徴とする配線膜形成方法。 - 【請求項21】 請求項10〜請求項19いずれかの導
電性Ta系膜形成方法によって形成された導電性Ta系
膜の上に銅配線膜が形成されてなるULSI。 - 【請求項22】 請求項10〜請求項19いずれかの導
電性Ta系膜形成方法を用いて形成された窒化Ta系膜
の上に銅配線膜が形成されてなるULSI。
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