JP2000264817A - アイメークアップ化粧料 - Google Patents
アイメークアップ化粧料Info
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Abstract
く、睫及び眉毛へ繊維が束付きしたり、枝分かれ状に付
着することが無く、均一な付着性を有し、化粧がしやす
く、且つ、化粧持続性が良好である等の優れた品質を有
するアイメークアップ化粧料を提供する。 【解決手段】パーフルオロポリエーテルジアルキルリン
酸及びその塩、パーフルオロポリエーテルジアルキル硫
酸及びその塩、パーフルオロポリエーテルジアルキルカ
ルボン酸及びその塩から選択される、分子量が300以
上であるパーフルオロポリエーテル基を有する化合物で
表面処理した繊維を含有することを特徴とする優れたア
イメークアップ化粧料。
Description
睫及び眉毛へ繊維が束付きしたり、枝分かれ状に付着す
ることが無く、均一な付着性を有し、且つ、化粧持ちの
良好な睫用及び/又は眉毛用のアイメークアップ化粧料
に関する。
化粧料は睫や眉毛の形を整えて、より美しく見せるため
に用いられており、求められる機能としては、睫のカー
ル力、睫及び眉毛のロングラッシュ感、ボリューム感の
アップ等が挙げられる。これらの機能を満たすために種
々の原料が配合され、カール感やボリューム感を出すた
めにワックス成分や皮膜形成剤が多く配合されたり、ボ
リューム感やロングラッシュ感を出すために繊維が配合
されることがある。
いられていた繊維は製品系での分散性が悪く、睫や眉毛
につけたとき繊維が不均一で、尚且つ、睫や眉毛に沿っ
て付着せず、枝分かれ状に付着したり睫や眉毛の上で束
付きするなど、外観上の美しさが損なわれていた。その
ため、繊維の分散性を向上させる目的で界面活性剤等を
配合し、その改善が試みられてきたが、その効果は充分
とは言えなかった。更に、これらの繊維をパーフルオロ
アルキルリン酸ジエタノールアミン塩から選ばれる特定
の化合物で処理することにより分散性の向上が図れ、睫
や眉毛に均一かつ毛の方向に沿って付着させることがで
きるものの、化粧持続性に関しては、必ずしも満足でき
るものでは無かった。
明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結
果、特定のパーフルオロポリエーテル基を有する化合物
で繊維の表面を処理することにより繊維の分散性が向上
し、その繊維を配合することによって、繊維が睫や眉毛
に均一、且つ毛の方向に沿って付着し、束付きや枝分か
れ状の付着等を抑え、且つ化粧持続性が向上するという
優れた特性を有するアイメークアップ化粧料が得られる
ことを見出し本発明を完成させた。
ーテルジアルキルリン酸及びその塩、パーフルオロポリ
エーテルジアルキル硫酸及びその塩、パーフルオロポリ
エーテルジアルキルカルボン酸及びその塩から選択され
る、分子量が300以上であるパーフルオロポリエーテ
ル基を有する化合物で表面処理した繊維を含有すること
を特徴とする優れたアイメークアップ化粧料を提供する
ものである。
理するパーフルオロポリエーテル基を有する化合物と
は、パーフルオロポリエーテルジアルキルリン酸及びそ
の塩、パーフルオロポリエーテルジアルキル硫酸及びそ
の塩、パーフルオロポリエーテルジアルキルカルボン酸
及びその塩から選択されるものである。これらの化合物
はパーフルオロポリエーテル基を含有し、且つ、繊維表
面と親和性を持つためのリン酸基及び硫酸基及びカルボ
キシル基から選択される極性基を二個有するものであ
る。極性基が、一個のものより、二個のものの方が、睫
や眉毛等の親和性が良好であるため、付着性がより良好
である。また、パーフルオロポリエーテル基とは、パー
フルオロアルキレン又はパーフルオロアルキルと結合し
ているエーテル酸素が少なくとも2以上有する基をいう
こととする。従って、本発明に係るパーフルオロポリエ
ーテルアルキルリン酸及びその塩には、特開平5−39
209号公報及び特開平5−58841号公報に記載の
ようなエーテル酸素を一つしか持たないパーフルオロオ
キシアルキル基を含有する化合物は含まれない。パーフ
ルオロポリエーテル基の分子量は300以上であり、好
ましくは500以上であり、好ましい上限は概ね700
0程度である。300未満では、撥水・撥油性の付与を
十分に行うことができない。
好ましいパーフルオロオキシアルキレン基には、例えば
パーフルオロオキシメチレン基、パーフルオロオキシエ
チレン基、パーフルオロオキシイソプロピレン基、パー
フルオロオキシn−プロピレン基などが挙げられる。こ
れらから少なくとも一種以上が選択され、且つ重合して
パーフルオロポリエーテル基を構成する。この中で、特
に好ましいパーフルオロポリエーテル基は下記一般式
(1)、(2)で表わされる基である。
00以上であり、l、mは0以上の整数を示し、nは1
以上の整数を示し、l=m≠0であり、l/n=1〜1
00であり、より好ましくは20〜40であり、m/n
=0.1〜50であり、より好ましくは0.2〜20で
あり、Xは同一又は異なっても良く、F又はCF3であ
る。)
上のパーフルオロオキシアルキレン基を含有する場合に
おいて、それぞれ同種のものが連続重合している場合に
限られず、ランダム重合或いはブロック重合でも構わな
い。
ーテル基を有する化合物と繊維との固着力の観点より、
前記化合物から繊維との親和性を有する極性基が容易に
離脱しないことが必要であり、そのために前記化合物に
は、少なくとも1以上のオキシアルキレン基を含むこと
が好ましい。より好ましくは、1〜2である。3以上の
オキシアルキレン基が存在すると前記化合物の撥水・撥
油性が劣ったものとなるからである。同様に固着力の点
で、オキシアルキレン基に加え更に、アルキレン基を含
ませてもよい。アルキレン基の好ましい炭素数は2以下
である。
る化合物は、パーフルオロポリエーテルジアルキルリン
酸及びその塩、パーフルオロポリエーテルジアルキル硫
酸及びその塩、パーフルオロポリエーテルジアルキルカ
ルボン酸及びその塩が挙げられ、これらを一種又は二種
以上用いることができる。この中でも好ましくは、パー
フルオロポリエーテルジアルキルリン酸又はその塩であ
る。より好ましくは下記一般式(3)、(4)で表わさ
れる化合物である。
子量は300以上であり、より好ましくは500以上で
あり、m/n=0.1〜50であり、より好ましくは
0.2〜20であり、rは1〜2であり、qは1又は2
である。)
ン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造繊
維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合
成繊維、等が挙げられるが、通常化粧品に用いられるも
のならば、何等これらに限定されるものではない。
粧料への分散性及び使用性の観点より、太さは1〜20
デニール(以下Dと記す)が好ましく、長さは0.1〜
5mmが好ましく、1〜3mmがより好ましい。これら
の繊維は材質、太さ又は長さにおいて1種又は2種以上
を組み合わせて用いることができる。
有する化合物で表面処理する方法は、特に制限されず、
通常の粉体表面処理方法を適用することができる。例え
ば、パーフルオロポリエーテル基を有する化合物を溶剤
(有機媒体あるいは極性溶媒)に溶解または分散し、繊
維と混合し、その後溶剤を除去、乾燥することによって
容易に処理繊維を得ることができる。尚、上記処理後、
繊維にパーフルオロポリエーテル基を有する化合物をよ
り強く吸着させるために、高温で焼き付けても良い。ま
た、表面処理にあっては繊維を同時に2種以上混合して
処理することもできる。
その他のフッ素系化合物、シリコーン、レシチン、水素
添加レシチン、コラーゲン、高級脂肪酸、高級アルコー
ル、エステル、ワックスなどの公知のコーティング剤で
同時に又は重ねて処理してもよい。
物による処理量は、その種類によって異なるが、好まし
くは繊維の0.01〜10重量%(以下、単に「%」と
略す)、より好ましくは0.1〜7%が好ましい。少な
すぎると十分な効果が得られず、多すぎると繊維本来の
特性が失われてしまう恐れがあるからである。
て、特定のパーフルオロポリエーテル基を有する化合物
により表面処理された繊維の含有量は、繊維の種類によ
っても異なるが、好ましくは0.01〜10%、より好
ましくは0.1〜5%配合であり、10%を超えると化
粧料中への分散が困難になる。
粧料一般に使用できる成分を本発明の効果を妨げない範
囲で使用できる。例えば、油脂・ロウ類・炭化水素・高
級脂肪酸・高級アルコール・エステル類・金属石ケン・
シリコーン油・弗素系油等の油剤類、低級アルコール
類、多価アルコール類、非イオン界面活性剤・陰イオン
界面活性剤・陽イオン界面活性剤・両イオン界面活性剤
・変性シリコーンオイル等の界面活性剤類、無機粉体・
有機粉体・光輝性粉体・タール系色素等の粉体類、染料
・天然色素等の色素類、被膜形成剤類、保湿剤類、香料
類、防腐剤類、紫外線吸収剤類、酸化防止剤類、殺菌剤
・植物抽出物・動物抽出物・酵素・薬剤・酸・アルカリ
等の特殊成分類、水溶性高分子物質類、精製水等を挙げ
ることができる。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
物5%処理ナイロン繊維(1.5D,1mm) ビーカーに2−プロパノール500gを入れ、下記一般
式(5)に示すパーフルオロポリエーテルジアルキルリ
ン酸5gを加え、攪拌しながらナイロン繊維95gを加
え、混合分散する。室温で十分攪拌した後、80℃にて
1時間混合後、減圧乾燥し、パーフルオロポリエーテル
化合物5%処理繊維を得た。
リエーテルアルキルリン酸の平均分子量は1050であ
り、パーフルオロポリエーテル基の平均分子量は606
である。)
物5%処理ナイロン繊維(1.5D,1mm) ビーカーに水500mlを入れ、攪拌しながらナイロン
繊維100gを加え、室温で十分攪拌した。このナイロ
ン繊維分散液に、攪拌しながら、下記一般式(6)に示
すパーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩の
20%水溶液25gを徐々に添加し、添加後1時間半攪
拌を行った。塩酸で中和した後、瀘過を行い、乾燥して
パーフルオロアルキル化合物5%処理ナイロン繊維を得
た。(CmF2m+1CH2CH2O)nP(=O)[ONH2(CH
2CH2OH)2]3-n…(6)(式中、m、nはそれぞれ
m=6〜18、2≧n≧1であり、平均分子量は954
であり、パーフルオロアルキル基の平均分子量は619
である。)
マルション皮膜タイプマスカラ 表1に示す処方の合成樹脂エマルション皮膜タイプマス
カラを調製し、繊維の分散性、睫へのなじみやすさ、繊
維の付着均一性、化粧のしやすさ、化粧持続性等につい
て評価した。その結果を併せて表1に示す。
る。 B:Aに(7)〜(8)及び(10)〜(12)を加
え、均一に分散する。 C:Bに(1)と(9)を加え、混合し、均質にする。 D:Cを容器に充填して、合成樹脂エマルション皮膜タ
イプマスカラを得た。
ードを用いて合成樹脂エマルション皮膜タイプマスカラ
の薄膜を引き、乾燥後、凝集物の有無を目視で下記基準
により判定した。 基準: 全くなし ◎ ややある ○ ある △ 非常にある ×
性、化粧のしやすさ、化粧持続性の評価) 実施例1〜3及び比較例1〜4の合成樹脂エマルション
皮膜タイプマスカラについて、女性パネル20名による
使用テストを行い、下記基準により判定した。 基準: 非常によい 3点 良い 2点 普通 1点 悪い 0点 判定: 平均点 2.5点以上 ◎ 2.0点以上2.5点未満 ○ 1.5点以上2.0点未満 △ 1.5点未満 ×
合成樹脂エマルション皮膜タイプマスカラは比較例と比
べ、繊維の分散性、睫へのなじみやすさ、繊維の付着均
一性、化粧のしやすさ、化粧持続性の総ての項目が優れ
たものであった。
分散する。 B:(7)〜(10)及び(12)を加熱混合する。 C:AにBを加え、乳化し、冷却後、(11)を加え
る。 D:Cを容器に充填して、乳化皮膜タイプマスカラを得
た。 実施例4の乳化皮膜タイプマスカラは、繊維の分散性、
睫へのなじみやすさ、繊維の付着均一性、化粧のしやす
さ、化粧持続性の総ての項目が優れたものであった。
る。 C:AとBを均一に混合する。 D:Cを容器に充填して、溶剤タイプマスカラを得た。 実施例5の溶剤タイプマスカラは、繊維の分散性、睫へ
のなじみやすさ、繊維の付着均一性、化粧のしやすさ、
化粧持続性の総ての項目が優れたものであった。
へのなじみやすさ、繊維の付着均一性、化粧のしやす
さ、化粧持続性の総ての項目が優れたものであった。
維の分散性に優れ、睫及び眉毛へなじみやすく、睫及び
眉毛へ繊維が束付きしたり、枝分かれ状に付着すること
が無く、均一な付着性を有し、化粧がしやすく、且つ化
粧持続性が良好である等の優れた品質を有するものであ
った。
Claims (2)
- 【請求項1】 パーフルオロポリエーテルジアルキルリ
ン酸及びその塩、パーフルオロポリエーテルジアルキル
硫酸及びその塩、パーフルオロポリエーテルジアルキル
カルボン酸及びその塩から選択される、分子量が300
以上であるパーフルオロポリエーテル基を有する化合物
で表面処理した繊維を含有することを特徴とするアイメ
ークアップ化粧料。 - 【請求項2】 繊維の太さが1〜20デニール、長さが
0.1〜5mmの範囲である請求項1記載のアイメーク
アップ化粧料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP07265099A JP4063440B2 (ja) | 1999-03-17 | 1999-03-17 | アイメークアップ化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07265099A JP4063440B2 (ja) | 1999-03-17 | 1999-03-17 | アイメークアップ化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000264817A true JP2000264817A (ja) | 2000-09-26 |
JP4063440B2 JP4063440B2 (ja) | 2008-03-19 |
Family
ID=13495481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07265099A Expired - Fee Related JP4063440B2 (ja) | 1999-03-17 | 1999-03-17 | アイメークアップ化粧料 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4063440B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002154932A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-05-28 | Kose Corp | 睫用化粧料 |
WO2022014399A1 (ja) * | 2020-07-16 | 2022-01-20 | 株式会社伊勢半 | アイメイクアップ化粧料 |
-
1999
- 1999-03-17 JP JP07265099A patent/JP4063440B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002154932A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-05-28 | Kose Corp | 睫用化粧料 |
WO2022014399A1 (ja) * | 2020-07-16 | 2022-01-20 | 株式会社伊勢半 | アイメイクアップ化粧料 |
JP2022018606A (ja) * | 2020-07-16 | 2022-01-27 | 株式会社伊勢半 | アイメイクアップ化粧料 |
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---|---|
JP4063440B2 (ja) | 2008-03-19 |
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