JP2000264393A - 非常用貯水槽 - Google Patents

非常用貯水槽

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JP2000264393A
JP2000264393A JP11073523A JP7352399A JP2000264393A JP 2000264393 A JP2000264393 A JP 2000264393A JP 11073523 A JP11073523 A JP 11073523A JP 7352399 A JP7352399 A JP 7352399A JP 2000264393 A JP2000264393 A JP 2000264393A
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Takezo Yoshimura
武三 吉村
Yoshinori Yoshida
義徳 吉田
Naoki Tomita
直岐 冨田
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Kurimoto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震等の災害時に貯水槽内の水道水を利用で
きるようにした非常用貯水槽において、槽内部にいわゆ
る死水領域が生じず、内部の水道水を常に新鮮に保つこ
とのできるようにする。 【解決手段】 筒状本体の一方の端部に流入管を、他方
の端部に流出管を設け、これら流入管と流出管の外側端
部をそれぞれ外部の水道配管と接続した非常用貯水槽に
おいて、前記流入管と流出管の筒状本体内に挿入された
部分を、該筒状本体の端部でその天井部から底面付近ま
で達する端部側起立部と、該端部側起立部の下端部から
筒状本体の底面に沿って中央部まで延びる延長部と、該
延長部の先端部から立ち上がる中央側起立部とを有する
概略凹形状に形成すると共に、これら端部側起立部と中
央側起立部とにそれぞれ複数の流通口を穿設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道配管の途中に
介装される非常用貯水槽の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地震等の災害時に貯水槽内の水道水を利
用できるようにした種々の構造の非常用貯水槽が知られ
ている。この種の非常用貯水槽に貯水された水道水を非
常時等に飲料水として利用するためには、内部の水道水
を常に新鮮に保つ必要があるが、貯水槽内部に機械的な
攪拌装置等を設けるのは現実的には難しいので、古い水
が滞留しやすいという問題点があった。
【0003】これを解決するため、流入管の開口を前後
に分岐し、一方をノズルとし、他方を多孔板としたもの
(特開平9−323790号)や、流入管の先端に水の
方向をタンクの円周方向に変換するT時型のパイプを設
けたもの(特開昭57−133881号)等種々のもの
が提案されているが、必ずしも満足できる効果は得られ
ていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
非常用貯水槽において、水道水が本体内に流入する流入
管と該本体から流出する流出管の構造・配置を工夫する
ことにより、貯水槽内部にいわゆる死水領域が生じず、
内部の水道水を常に新鮮に保つことのできる非常用貯水
槽を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかる非常用貯水槽は、筒状本体の一方の端部に
流入管を、他方の端部に流出管を設け、これら流入管と
流出管の外側端部をそれぞれ外部の水道配管と接続した
非常用貯水槽において、前記流入管と流出管の筒状本体
内に位置する部分を、該筒状本体の端部でその天井部か
ら底面付近まで達する端部側起立部と、該端部側起立部
の下端部から筒状本体の底面に沿って中央部まで延びる
延長部と、該延長部の先端部から立ち上がる中央側起立
部とを有する概略凹形状に形成すると共に、これら端部
側起立部と中央側起立部とにそれぞれ複数の流通口を穿
設したことを特徴としている。
【0006】流入管と流出管に設けられている流通口の
大きさについては、端部側起立部に設けられている流通
口の総面積Saと中央側起立部に設けられている流通口
の総面積Sbとの比が、Sb/Sa=1/6〜1/4と
なるように、端部側流通口の総面積を大きくしておくの
が好ましい。また、流入管と流出管に設けられている流
通口は、筒状本体の端面側に向って開口するものと、中
央側に向かって開口するものとを共に設けておき、前記
中央側に向かって開口する流通口の向きは、筒状本体の
壁面側に向くように前記延長部の軸線に対し傾斜させて
おくのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】図1以下の各図は本発明の実施の
形態を具体的に例示するもので、この非常用貯水槽1
は、両端部が外に凸な球面状に形成された円筒からなる
筒状本体(タンク)2に流入管3と流出管4とが取り付
けられている。筒状本体2の上面側両端部には、前記流
入管3と流出管4とが挿入されるフランジ付き開口部
5,6が設けられている。
【0008】流入管3は、水平部(延長部)31と、該
水平部の両端からほぼ垂直に立ち上がる起立部32,3
3が設けられた側面視概略凹形状に形成されている。水
平部31は、本体2の端部から底面2aに沿って該底面
よりも若干持ち上がった位置を中央部まで延長されてお
り、一方の起立部32は該本体の流入側の端部にほぼ垂
直に設けられ、その上側端部が前記流入側の開口部5か
ら外部に通じている。また、流入管3の反対側の起立部
33は、本体2の長手方向における中央部でほぼ垂直に
立ち上がっており、その上端部が本体2の天井部付近に
まで達している。なお、これら水平部31、起立部3
2、33は厳密な意味で水平又は垂直である必要はな
く、起立部は上下方向、水平部は横方向に延びていれば
よい。また、図示例では、流入管3と流出管4の中央側
起立部33,43が本体2の丁度真ん中の位置に側面視
で重複するように配置されているが、これらは必ずしも
厳密に中央位置にある必要はなく、図1における本体2
の左右中間部(中央に近い方が好ましい)にあればよ
い。
【0009】流入管3の両側の起立部には流通口35
(A,B,C,D,E)が穿設されている。両側の起立
部のうち端部側の起立部32には3個の流通口A,B,
Cが設けられ、その内の1個の流通口Aは本体の端面2
bに向かって真っ直ぐに開口し、他の2個B,Cは本体
の中央側に向かって開口している。なお、これら2個の
流通口B,Cは、水平部31の軸線に対し平面視で角α
(図示例では45度)だけ本体2の互いに相反する内壁
に向かって傾斜している(図6参照)。
【0010】流入管3の中央側の起立部33には、流出
端部側へ向かって開口する2個の流通口D,Eが設けら
れており、これら2個の流通口D,Eは、平面視におい
て水平部31の軸線に対し互いに相反する壁面側へ角α
だけ傾斜して開口している。
【0011】上記流入管3の端部側の起立部32に設け
られている流通口A,B,Cは互いに同一面積の穴とし
て形成され、中央側の流通口D,Eも互いに同じ面積の
穴として形成されているが、これら流通口D,Eは前記
端部側の流通口よりも若干面積の小さい穴となってい
る。また、端部側の流通口A,B,Cの総面積Saと中
央側の流通口D,Eの総面積Sbの比は、Sb/Sa=
1/6〜1/4となっている。
【0012】流出管4の構造も流入管3の構造と同じで
あり、水平部41と端部側の起立部42と中央側の起立
部43とを備えた概略凹形状となっている。両起立部4
2,43にはそれぞれ3個の流通口A,B,Cと2個の
流通口D,Eが設けられており、その角度、寸法も流入
管3のものと同じである。したがって、流入管3と流出
管4は互換性を有し、配置だけが対称的となっている。
【0013】この非常用貯水槽1は、水道配管路の一部
に仕切弁、緊急遮断弁等を介して流入管3と流出管4を
接続して設置される。そして、通常の状態では、配水管
路の一部として機能し、自由に水が流入、流出する。一
方、地震等の災害が発生し、配水管路が破損した場合
は、弁を閉じて貯水槽内の水が流出しないように処理
し、該貯水槽内の水を飲料水、消防用水等として確保す
る。
【0014】図5乃至図7はこの非常用貯水槽における
水の流通状態を模式的に表すもので、流入管3を通って
流入した水は、各流通口から本体内へ流出する。端部側
の起立部32に設けられている流通口のうち、端面に向
かう1個の流通口Aから流出した水は、本体2の球面状
の端面に当たって流れ方向が反転し流出部側へ流れる。
また、他の2個の流通口B,Cから流出した水は、本体
の内壁に当たって該内壁に沿って螺旋状に回転しつつ流
出側へ流れる。さらに、中央側の起立部の流通口D,E
から流出した水は、やはり本体の内壁に当たって螺旋状
に回転し流出側へ流れる。このため、いわゆる死水領域
が生じず、本体内の水が常時攪拌されるため、古い水が
残留しない。
【0015】上記流入管3を通って流入した水は、流出
管4を通って本体の外部へ流出する。この流出管4に
は、中央側の起立部43に設けられている2個の流通口
D,Eと端部側起立部42に設けられている3個の流通
口A,B,Cから水が流入し、該流出管4を通って本体
の外部へ流出する。この場合も、中央部及び端部から水
が流出管4に流入するので、古い水が残留しにくい。
【0016】この非常用貯水槽1は、上記の通り、本体
2内の隅々まで水が循環することができる。また、本体
2内の水と、配水管路等から送られてくる新たな水との
入れ替え時間の短縮が図れる。図はメチレンブルーを2
0ppm溶かした水の置換を、吸光度を測ることにより
計測した結果を表すもので、この実験例では置換倍率
4.5で完全に入れ替わったことがわかる。従来の構造
の同じ容積のタンクでは、少なくとも7倍以上の水を流
入・流出させなければ水を入れ替えられなかったので、
水の入れ替えに長時間を要していたが、図示例の貯水槽
では、これを大幅に短縮することが可能であった。
【0017】なお、この種の非常用貯水槽は、通常は水
道管路網内に介装されるので、水道水の消費状態等によ
って水の流通方向が反転することがある。この場合、上
記非常用貯水槽1は、流入管3と流出管4とが同じ構造
・寸法に形成されているので、流れの方向が反転しても
同じ作用・効果が得られるという利点がある。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる非常用貯水槽は、流入管と流出管の構造を概略
凹形状として、一方の端部が本体の中央部付近に位置す
るように配置すると共に、その起立部(縦向きの部分)
に特有の構造で複数の流通口を設けたので、本体内の隅
々まで水を循環させることが可能となり、本体内の水と
新たに流入する水との入れ替え時間を短縮することがで
きるとともに、水の劣化を防止でき、内部の水を常に新
鮮に保つことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】非常用貯水槽の内部を表す側面図である。
【図2】その平面図である。
【図3】流出管(流入管)の側面図である。
【図4】図3におけるM−M断面図(a)、N−N断面
図(b)、Q−Q断面図(c)、R−R断面図(d)、
T−T断面図(e)である。
【図5】水の流れを表す横断面図である。
【図6】水の流れを表す平面図である。
【図7】水の流れを表す側面図である。
【図8】図示例の貯水槽における水の置換状態を表すグ
ラフである。
【図9】図10に示す従来の貯水槽における水の置換状
態を表すグラフである。
【図10】従来の非常用貯水槽を例示する側面図であ
る。
【符号の説明】
1 非常用貯水槽 2 本体(タンク) 3 流入管 4 流出管 31(41) 水平部 32(42),33(43) 起立部 A,B,C,D,E 流通口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 直岐 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 Fターム(参考) 3E070 AA03 AA13 AB02 GB01 GB02 GB04 GB09 UA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状本体の一方の端部に流入管を、他方
    の端部に流出管を設け、これら流入管と流出管の外側端
    部をそれぞれ外部の水道配管と接続した非常用貯水槽に
    おいて、前記流入管と流出管の筒状本体内に挿入された
    部分を、該筒状本体の端部でその天井部から底面付近ま
    で達する端部側起立部と、該端部側起立部の下端部から
    筒状本体の底面に沿って中央部まで延びる延長部と、該
    延長部の先端部から立ち上がる中央側起立部とを有する
    概略凹形状に形成すると共に、これら端部側起立部と中
    央側起立部とにそれぞれ複数の流通口を穿設したことを
    特徴とする非常用貯水槽。
  2. 【請求項2】 端部側起立部に設けられている流通口の
    総面積Saと中央側起立部に設けられている流通口の総
    面積Sbとの比が、Sb/Sa=1/6〜1/4である
    請求項1に記載の非常用貯水槽。
  3. 【請求項3】 前記流通口として、筒状本体の端面側に
    向って開口する流通口と、中央側に向かって開口する流
    通口とが流入管と流出管にそれぞれ設けられている請求
    項1又は2に記載の非常用貯水槽。
  4. 【請求項4】 筒状本体の中央側に向かって開口する流
    通口の向きが、平面視において延長部の軸線に対し筒状
    本体の壁面に向かう方向に傾斜している請求項1乃至3
    のいずれかに記載の非常用貯水槽。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264098A (ja) * 2008-04-02 2009-11-12 Tamada Kogyo Kk 非常用貯水槽

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