JP2000264196A - ガイドウエイ交通システムに用いられる自動運転車両 - Google Patents

ガイドウエイ交通システムに用いられる自動運転車両

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JP2000264196A
JP2000264196A JP6736399A JP6736399A JP2000264196A JP 2000264196 A JP2000264196 A JP 2000264196A JP 6736399 A JP6736399 A JP 6736399A JP 6736399 A JP6736399 A JP 6736399A JP 2000264196 A JP2000264196 A JP 2000264196A
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JP
Japan
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steering
guide
driving vehicle
guide wheel
guide wall
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Application number
JP6736399A
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English (en)
Inventor
Masahiro Mio
昌宏 美尾
Tetsuji Katayama
哲治 片山
Susumu Okawa
進 大川
Yoshito Hori
義人 堀
Hiromitsu Kanehara
弘光 金原
Toshio Tanahashi
敏雄 棚橋
Masato Jinno
正人 神野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乗り心地をなるべく損なわずに、安全性が十分
確保できるようなガイドウエイ交通システムに用いられ
る自動運転車両を提供することである。 【解決手段】両側に案内壁が設置された道路上の横方向
位置に関する情報を検出し、その検出情報に基づいて操
舵機構を制御して当該道路上の所定軌道に沿うように走
行すると共に、車体の両側部から突出する左右の案内輪
を備え、走行中に左右の案内輪の少なくとも一方と対向
する案内壁との間に隙間が形成されるようにした自動走
行車両であって、案内輪が対向する案内壁に当接したと
きに応答情報を出力する当接応答手段と、該当接応答手
段が応答情報を出力したときにその案内輪が案内壁から
離れるように上記操舵機構を制御する操舵制御手段とを
備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガイドウエイ交通
システムに用いられる自動運転車両に係り、詳しくは、
両側に案内壁が設置された道路上の横方向位置に関する
情報を検出し、その検出情報に基づいて操舵機構を制御
して当該道路上の所定軌道に沿うように走行すると共
に、車体の両側部から突出する左右の案内輪を備え、走
行中に左右の案内輪のいずれかが走行状況に応じて対向
する案内壁と当接するようにした自動走行車両に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、道路の両側に設置した案
内壁によって車両の両側方に突出する案内輪を挟んで当
該車両をガイドするガイドウエイ交通システムが提案さ
れている(神戸製鋼技法/Vol.40 No.2 (p.35 〜3
9))。このようなガイドウエイ交通システムでは、左
右の案内輪がシャフトにて連結されると共に、そのシャ
フトと操舵輪を転舵させるための操舵機構とがリンクに
て結合されている。そして、左右の案内輪が案内壁に当
接した状態で車両が走行するとき、道路Rの形状に従っ
てシャフトにて連結される左右の案内輪が横方向に移動
する。その案内輪の横方向の移動がシャフトからリンク
を介して操舵機構に伝達し、車両が道路Rの形状に従っ
て操舵されるように、該操舵機構が操舵輪を転舵する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなガイドウエ
イ交通システムでは、車両が走行している間、常に案内
輪が案内壁に当接している状態となるので、案内壁に当
接する案内輪を介して車両に振動が伝達されてしまう。
その結果、車両の乗り心地に難点がある。また、この種
のガイドウエイ交通システムでは、用いられる自動走行
車両の安全性が十分確保できるものでなければならな
い。
【0004】そこで、本発明の課題は、乗り心地をなる
べく損なわずに、安全性が十分確保できるようなガイド
ウエイ交通システムに用いられる自動運転車両を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1に記載されるように、両側に案
内壁が設置された道路上の横方向位置に関する情報を検
出し、その検出情報に基づいて操舵機構を制御して当該
道路上の所定軌道に沿うように走行すると共に、車体の
両側部から突出する左右の案内輪を備え、走行中に左右
の案内輪の少なくとも一方と対向する案内壁との間に隙
間が形成されるようにした自動走行車両であって、案内
輪が対向する案内壁に当接したときに応答情報を出力す
る当接応答手段と、該当接応答手段が応答情報を出力し
たときにその案内輪が案内壁から離れるように上記操舵
機構を制御する操舵制御手段とを備えるように構成され
る。
【0006】このような自動走行両は、横方向の検出情
報に基づいて操舵機構を制御して道路上の所定軌道に沿
って走行する。この走行中に、その走行状況に応じて片
方の案内輪が対向する案内壁に当接した際に、他の方の
案内輪と対向する案内壁との間に隙間が生ずる。その結
果、両側の案内輪を介して同時に振動が車両に伝達する
ことがない。
【0007】また、例えば、横風、道路の凹凸等の何ら
かの原因で、当該自動運転車両が所定軌道から逸脱して
一方の案内輪が案内壁に当接した場合には、当接応答手
段から応答情報が出力されると、当該案内輪が案内壁か
ら離れるように操舵機構が制御される。その結果、自動
走行車両が早期に当該所定軌道に復帰することができる
と共に、案内壁から案内輪に作用する力を早期に低減さ
せることができる。
【0008】案内輪が案内壁に当接した際の衝撃の大き
さに応じて、案内輪を案内壁から離す速度を調整できる
という観点から、本発明は、請求項2に記載されるよう
に、上記自動車両において、上記当接応答手段は、案内
輪が対向する案内壁に当接したときに案内壁から当該案
内輪に作用する力に対応した情報を応答情報として出力
する横方向力応答手段を有し、上記操舵制御手段は、横
方向力応答手段からの応答情報に基づいて、案内壁から
案内輪に作用する力に応じた量だけ操舵機構にて駆動さ
れる操舵輪を転舵させるように当該操舵機構を制御する
転舵量制御手段を有するように構成することができる。
【0009】より信頼性の高い強制的な操舵制御が可能
となるという観点から、本発明は、請求項3に記載され
るように、上記自動運転車両において、上記操舵機構
は、横方向位置の検出情報に基づいてステアリングシャ
フトを回動させるステアリングアクチュエータと、ステ
アリングシャフトの回動に応じて操舵輪を転舵させる液
圧駆動機構とを有すると共に、該液圧駆動機構は、操舵
輪を強制的に右方向に転舵させるための右強制駆動液圧
系と、操舵輪を強制的に左方向に転舵させるための左強
制駆動液圧系とを備え、上記操舵制御手段は、上記当接
応答手段が応答情報を出力したときに、その案内輪が案
内壁から離れるように、上記右強制駆動液圧系及び左強
制駆動液圧系のいずれか一方を有効にする液圧系切換え
手段を備えるように構成することができる。
【0010】このような自動運転車両では、一般的に動
作の信頼性の高い液圧を動力源として利用した液圧駆動
機構の各右強制駆動液圧系と左強制駆動液圧系を単に切
換えるようにして操舵輪の強制的な転舵を実現している
ので、比較的信頼性の高い強制的な操舵制御が実現でき
る。強制的な操舵制御が比較的容易にできるという観点
から、本発明は、請求項4に記載されるように、上記自
動運転車両において、上記操舵機構は、横方向位置の検
出情報に基づいてステアリングシャフトを回動させるス
テアリングアクチュエータと、ステアリングシャフトの
回動に応じて操舵輪を転舵させる液圧駆動機構とを有
し、上記操舵制御手段は、上記当接応答手段が応答情報
を出力したときに、その案内輪が案内壁から離れるよう
に、上記ステアリングアクチュエータを制御するアクチ
ュエータ駆動制御手段を備えるように構成することがで
きる。
【0011】このような自動運転車両では、操舵輪の転
舵の方向を左右切り換えるには、ステアリングシャフト
の回動方向を変えるようにステアリングアクチュエータ
を制御するだけでよく、比較的容易に操舵制御ができ
る。案内輪が案内壁に押しつけられる力に応じてその案
内輪を案内壁から離す応答性を制御できるという観点か
ら、本発明は、請求項5に記載されるように、上記自動
運転車両において、上記当接応答手段は、案内輪が対向
する案内壁に当接したときに案内壁から当該案内輪に作
用する力に対応した情報を応答情報として出力する横方
向力応答手段を有し、上記アクチュエータ駆動制御手段
は、横方向力応答手段からの応答情報に基づいた案内輪
に作用する力の大きさに対応した量だけステアリングシ
ャフトが回動するように上記ステアリングアクチュエー
タを制御するように構成することができる。
【0012】このような自動運転車両では、案内輪が案
内壁に強く押しつけられると、横方向力応答手段にてか
らの情報に基づいた案内輪に作用する力は大きくなり、
大きな力に対応した量だけステアリングシャフトが回動
される。従って、操舵輪は大きく転舵され、案内輪がよ
り早期に案内壁から離れるようになる。また、左右の案
内輪に作用する二種類の力に関する情報を単一の検出情
報として得ることができるという観点から、本発明は、
請求項6に記載されるように、上記自動運転車両におい
て、上記横方向力応答手段は、右案内輪に作用する力を
検出する右方向力検出手段と、左案内輪に作用する力を
検出する左方向力検出手段と、右方向力検出手段にて検
出された力と左方向検出手段にて検出された力の差に対
応した情報を応答情報として出力する差情報出力手段と
を備えるように構成できる。
【0013】このような自動運転車両では、右案内輪に
作用する力と左案内輪に作用する力の差を検出情報とし
ているため、当該差が正値、負値のいずれかで右案内輪
及び左案内輪の何れが案内壁に当接しているかを判定で
き、また、当該差の大きさによって案内輪に作用する力
を判定できるような検出情報を上記操舵制御手段に供給
することができる。
【0014】また、機械的機構にて確実に動作できると
いう観点から、本発明は、請求項7に記載されるよう
に、上記自動運転車両において、上記当接応答手段は、
上記各案内輪を支持すると共に、案内壁に当接する案内
輪を介して作用する横方向力に応じて変位する横力応動
支持機構を有し、該横力応動支持機構の変位を応答情報
として出力するようにし、上記操舵制御手段は、操舵機
構に作用し、外部から作用する力に応じて操舵輪を右方
向及び左方向に強制的に転舵させる強制転舵機構と、上
記横方向応動支持機構で発生した変位に基づいた力を強
制転舵機構に伝達し、横力応動支持機構にて発生する変
位が小さくなるように該強制転舵機構が操舵輪を右方向
または左方向に転舵させるようにした第一の伝達機構と
を備えるように構成することができる。
【0015】また、自動運転車両を案内壁に沿わして走
行させることが好適である場合がある。このような走行
状態を実現できるという観点から、本発明は、請求項8
に記載されるように上記自動運転車両において、更に、
上記横方向応動支持機構で発生した変位に基づいた力を
強制転舵機構に伝達し、横力応動支持機構にて発生する
変位が大きくなるように該強制転舵機構が操舵輪を右方
向または左方向に転舵させるようにした第二の伝達機構
と、上記第一の伝達機構と上記第二の伝達機構を選択的
に切換える切換え機構とを備えるように構成できる。
【0016】一定の操舵角に保持できるという観点か
ら、本発明は、請求項9に記載されるように、上記自動
運転車両において、更に、上記第一の伝達機構または第
二の伝達機構から強制転舵機構に一端伝達された力を保
持する保持機構を有するように構成できる。また、前述
したように、案内壁に沿わして車両の安全性を確保する
という観点から、本発明は、請求項10に記載されるよ
うに、両側に案内壁が設置された道路上の横方向位置に
関する情報を検出し、その検出情報に基づいて操舵機構
を制御して当該道路上の所定軌道に沿うように走行する
と共に、車体の両側部から突出する左右の案内輪を備
え、走行中に左右の案内輪の少なくとも一方と対向する
案内壁との間に隙間が形成されるようにした自動走行車
両であって、案内輪が対向する案内壁に当接したときに
応答情報を出力する当接応答手段と、該横力応答手段が
応答情報を出力したときにその案内輪の案内壁への当接
状態を維持するように上記操舵機構を制御する操舵制御
手段とを備えるように構成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明の実施の一形態に係る自動
運転車両が適用されるガイドウエイ交通システムは、例
えば、図1に示すように構成される。図1において、道
路RDの両側に案内壁GWR 及びGWL が設置されてい
る。道路RD上に設定された軌道CL上には、例えば、
磁気的に検出できる磁気マーカが所定の間隔で設置され
ている。このような道路RDを走行する自動運転車両1
00は、上記軌道CL上に設置された各磁気マーカから
発生する磁界を検出する。その検出された磁界の強度が
道路の横方向位置の検出情報として認識される。そし
て、その検出情報に基づいて操舵機構が制御され、自動
走行車両100は、該所定軌道CLに沿って走行する。
自動運転車両100は、また、車体の両側部から突出す
る案内輪を備えている。
【0018】この自動運転車両100の詳細な構造は、
例えば、図2に示すようになっている。図2において、
自動運転車両100の前輪101R、101L(操舵
輪)の更に前方(FR)両側部から突出するように前方
案内輪31R、31Lが設けられると共に、車両100
の後輪102R、102Lの更に後方両側部から突出す
るように後方案内輪32a、32bが設けられている。
各前方案内輪31R、31Lは、それぞれ、支持機構4
1R、41Lにて回転自在に支持され、各後方案内輪3
2R、32Lは、それぞれ、支持機構42R、42Lに
て回転自在に支持されている。また、自動運転車両10
0が軌道CLに沿って走行する際に左右の案内輪31R
(32R)、31L(32L)とそれぞれが対向する案
内壁GWR、GWL との間に所定の隙間が形成されるよ
うに、各支持機構41R(42R)、41L(42L)
が車体に固定されている。
【0019】また、自動運転車両100の制御系は、例
えば、図3に示すように構成されている。図3におい
て、道路RDの軌道CL上に設置した各磁気マーカから
発生する磁界を検出する磁気マーカセンサ12、車速に
応じたパルス信号を出力する車速センサ14、操舵角を
検出する操舵角センサ16及びアクセル開度を検出する
アクセル開度センサ18からの各情報が自動運転制御ユ
ニット10に供給されている。また、記憶ユニット20
には、走行コース上に設置された駅等の停止すべき位
置、分岐路の位置、その他基準となる位置等に関する情
報が格納されており、自動運転制御ユニット10は、記
憶ユニット20からそれらの情報を取得できるようにな
っている。
【0020】自動運転制御ユニット10は、磁気マーカ
センサ12にて検出されれる各磁気マーカからの磁界の
強度に基づいて道路RDの横方向位置を検出し、当該自
動運転車両100が軌道CLに沿って走行するように、
操舵角センサ16での検出操舵角を監視しながら、検出
された該横方向位置に基づいてステアリングアクチュエ
ータ26を制御する。また、車速センサ14からの車輪
速パルスに基づいて車速を検出し、所定の速度パターン
で当該自動運転車両100が走行するように、アクセル
開度センサ18からのアクセル開度を監視しつつ、アク
セルアクチュエータ22を制御すると共に、ブレーキア
クチュエータ24を制御する。
【0021】上記のような制御系により、自動運転車両
100は、道路RD上に設定された軌道CLに沿って、
所定の速度パターンに従って走行する。また、当該自動
運転車両100には、前方案内輪31R、31Lのいず
いれかが案内壁に当接した場合に強制的な操舵を行う機
構が搭載されている。該機構の第一の例は、図4に示す
ような構成になっている。
【0022】図4において、右側の前方案内輪31Rの
支持機構41Rは、前方案内輪31Rを回転自在に支持
するブラケット411Rと該ブラケット411Rを支持
するロッド412Rとを有している。ロッド412Rの
表面には、歪みゲージ51Rが取り付けられている。ま
た、左側の前方案内輪31Lの支持機構41Lも同様
に、前方案内輪31Lを回転自在に支持するブラケット
411Lと該ブラケット411Lを支持するロッド41
2とを有している。そして、該ロッド412Lの表面に
は、歪みゲージ51Lが取り付けられている。
【0023】また、操舵機構は、ステアリングシャフト
110を回動させるステアリングアクチュエータ26と
しての駆動モータ111及びステアリングシャフト11
0の回動に応じて操舵輪(前輪101R、101L)を
転舵させるパワーステアリングギアボックス112とを
有している。このパワーステアリングボックス112に
は、パワーステアリング油圧源120から油圧ライン1
26を介して油圧が供給され、ステアリングシャフト1
10の回動に応じた油圧が操舵輪の支持機構(図示略)
に作用して該操舵輪を転舵するようになっている。この
油圧ライン126には、通常、開状態となる電磁弁56
が設けられている。
【0024】パワーステアリング油圧源120から操舵
輪を左方向に転舵させるための油圧をステアリングギア
ボックス112に供給する左増圧ライン122aが設け
られると共に、その油圧を減圧するための左減圧ライン
122bがステアリングギアボックス112と減圧源1
30との間に設けられている。また、パワーステアリン
グ油圧源120から操舵輪を右方向に転舵させるための
油圧をステアリングギアボックス112に供給する右増
圧ライン124aが設けられると共に、その油圧を減圧
するための右減圧ライン124bがステアリングギアボ
ックス112と減圧源130との間に設けられている。
上記左増圧ライン122a及び左減圧ライン122bに
対して、各油圧ライン122a、122bの開放、閉鎖
を行う左電磁弁ユニット52が設けられ、上記右増圧ラ
イン124a及び右減圧ライン124bに対して、各油
圧ライン124a、124bの開放、閉鎖を行う右電磁
弁ユニット54が設けられている。
【0025】なお、減圧源130に溜まった油液は、逆
止弁132を介してパワーステアリング油圧源120に
戻されるようになっている。上記左右のロッド412
R、412Lに取り付けた歪みゲージ51R及び51L
からのロッド412R及び412Lの歪みに対応した歪
み検出信号が油圧切換え制御回路50に供給されてい
る。油圧切換え制御回路50は、各歪みゲージ51R及
び51Lからの歪み信号に基づいて上記左電磁弁ユニッ
ト52に対して切換え駆動信号SL 及び上記右電磁弁ユ
ニット54に対する切換え駆動信号SR を出力する。
【0026】具体的には、右側の前方案内輪31Rを支
持するロッド412Rに取り付けた歪みゲージ51Rか
らの歪み検出信号の信号レベルが基準レベル以上となる
と、左増圧ライン122aを開放すると共に左減圧ライ
ン122bを閉鎖するための切換え信号SL (+−)が
左電磁弁ユニット52に、右増圧ライン124aを閉鎖
すると共に右減圧ライン124bを開放するための切換
え信号SR (−+)が右電磁弁ユニット54にそれぞれ
油圧切換え制御回路50から出力される。一方、左側の
前方案内輪31Lを支持するロッド412Lに取り付け
た歪みゲージ51Lからの歪み検出信号の信号レベルが
基準レベル以上となると、左増圧ライン122aを閉鎖
すると共に左減圧ライン122bを開放するための切換
え信号SL (−+)が左電磁弁ユニット52に、右増圧
ライン124aを開放すると共に右減圧ライン124b
を閉鎖するための切換え信号SR (+−)が右電磁弁ユ
ニット54にそれぞれ油圧切換え制御回路50から出力
される。
【0027】また、上記切換え信号SR 、SL が上記い
ずれかの信号状態にある場合、その信号状態に基づいて
通常開状態となる電磁弁56が遮断状態に切り換えられ
る。なお、上記切換え信号SL 及びSR の出力条件とな
る歪み信号の基準レベルは、前方案内輪31R、31L
が案内壁に当接した際の、強制的な操舵の応答性を高め
るために、比較的低いレベルに設定される。
【0028】上記のような自動運転車両100は、通常
は、磁気マーカセンサ12からの検出信号に基づいて横
方向位置を検出し、軌道CLに沿って走行するように、
当該検出情報に基づいて操舵機構の駆動モータ111
(ステアリングアクチュエータ26)の駆動制御がなさ
れる。この状態では、左右の前方案内輪31R、31L
及び左右の後方案内輪32R、32Lは、対向する案内
壁GWR 、GWL に当接しない。
【0029】このように軌道CLに沿って走行している
際に、横風、路面の凹凸あるいは、自動運転制御ユニッ
ト10がフェールした等の原因で、自動走行車両100
が軌道CLから逸脱し、例えば、右側の前方案内輪31
Rが対向する案内壁GWR に当接すると、案内壁GWR
から前方案内輪31Rを介してロッド412Rに力が作
用する。そして、そのロッド412Rに作用する力によ
って該ロッド412Rに取り付けた歪みゲージ51Rか
らの歪み検出信号が基準レベル以上となると、該歪み信
号に基づいて油圧切換え制御回路50から出力される切
換え信号SL (+−)及びSR (−+)によって左電磁
弁ユニット52及び右電磁弁ユニット54が駆動され、
左増圧ライン122a及び右減圧ライン124bが開放
される共に、左減圧ライン122b及び右増圧ライン1
24aが閉鎖される。その結果、パワーステアリング油
圧源120から左増圧ライン122aを介して操舵輪を
左方向に転舵させる油圧がパワーステアリングギアボッ
クス112に供給される。この時、操舵輪を右方向に転
舵させる油圧の発生源となる油液がステアリングギアボ
ックス112から右減圧ライン124bを介して減圧源
130に回収される。また、電磁弁56が上記切換え信
号SL 、SR の状態に基づいて遮断状態に切換えられ、
液圧ライン126を介して供給される通常の操舵制御に
用いられる液圧のパワーステアリングギアボックス11
2への伝達が遮断される。
【0030】このように操舵輪を左方向に転舵される液
圧がパワーステアリングギアボックス112に供給され
ることにより、操舵輪(前輪101R、101L)が左
方向に転舵され、当該自動運転車両100は、案内壁G
WR から離れる方向に進む。そして、右側の案内輪31
Rが案内壁GWR から離れて、歪みゲージ51Rからの
歪み検出信号のレベルが基準レベルより小さくなると、
油圧切換え制御回路50からの切換え信号SR 、SL が
無効となり、左電磁弁ユニット52及び右電磁弁ユニッ
ト54が初期状態に復帰して、パワーステアリング油圧
源120からパワーステアリングギアボックス112に
強制的に供給される液圧が遮断される。同時に、電磁弁
56が開放され、パワーステアリング油圧源120から
液圧ライン126を介して通常の操舵制御に用いられる
液圧がパワーステアリングギアボックス112に供給さ
れる。
【0031】この状態で、再度、自動運転制御ユニット
10による磁気マーカセンサ12での検出信号に基づい
た操舵機構の制御が可能な状態となる。また、何らかの
原因で自動走行車両100が軌道CLから逸脱し、上記
の場合とは逆に、左側の前方案内輪31Lが対向する案
内壁GWL に当接すると、案内壁GWL から前方案内輪
31Lを介してロッド412Lに力が作用する。そし
て、そのロッド412Lに作用する力によって該ロッド
412Lに取り付けた歪みゲージ51Lからの歪み検出
信号が基準レベル以上となると、該歪み信号に基づいて
油圧切換え制御回路50から出力される切換え信号SL
(−+)及びSR (+−)によって左電磁弁ユニット5
2及び右電磁弁ユニット54が駆動され、右増圧ライン
124a及び左減圧ライン122bが開放される共に、
右減圧ライン142b及び左増圧ライン122aが閉鎖
される。その結果、パワーステアリング油圧源120か
ら左増圧ライン122aを介して操舵輪を左方向に転舵
させる油圧が強制的にパワーステアリングギアボックス
112に供給され、操舵輪が左方向に転舵される。
【0032】これにより、当該自動運転車両100は、
案内壁GWL から離れる方向に進む。そして、左側の前
方案内輪31Lが案内壁GWL から離れると、前述した
場合と同様に、磁気マーカセンサ12からの検出信号に
基づいた操舵制御が可能な状態となる。上記のように、
右側の前方案内輪31R及び左側の前方案内輪31Lの
いずれかが案内壁に当接すると、その案内輪が案内壁か
ら離れるように、強制的に操舵機構が制御されるので、
自動運転車両100は、軌道CLにより早く復帰するこ
とができる。また、案内輪が案内壁に当接して該案内輪
の支持機構(ブラケット411R、ロッド412R)に
大きな荷重がかかる前に、あるいは、大きな荷重が長時
間かかることなく、案内輪が案内壁から離れるので、案
内輪の支持機構にかかるストレスを小さくすることがで
きる。更に、自動運転制御ユニット10がフェールした
場合であっても、案内輪が案内壁に押しつけられた状態
で走行して、案内輪や車体等が破損することを未然に防
止することができる。
【0033】なお、上記切換え信号SL 及びSR の出力
条件となる歪み信号の基準レベルは、前方案内輪31
R、31Lが案内壁に当接した際の、強制的な操舵の応
答性を高めるためる観点からは、比較的低いレベルに設
定されることが好ましいが、急激な強制的な操舵を避け
る観点から、該基準レベルは、前方案内輪31R、31
Lの支持機構の強度を考慮したうえで、適当なレベルに
設定することができる。
【0034】当該自動運転車両に搭載される強制的な操
舵を行う機構の第二の例は、図5に示すように構成され
る。図5において、図4に示す部分と同一の部分につい
ては同一の参照番号が付されている。この例では、前方
案内輪を介してロッドに作用する力に応じて、操舵機構
の駆動モータ111(ステアリングアクチュエータ2
6)を制御する構成となっている。
【0035】図5において、図3に示す第一の例と同様
に、右側の前方案内輪31Rを支持するロッド412R
に歪みゲージ51Rが取り付けられると共に、左側の前
方案内輪31Lを支持するロッド412Lに歪みゲージ
51Lが取り付けられている。各歪みゲージ51R、5
1Lからの歪み検出信号は、接触判定回路50aに供給
されている。この接触判定回路50aは、上記各歪みゲ
ージ51R及び51Lからの歪み検出信号に基づいて、
前方案内輪31R及び31Lのいずれかが案内壁に当接
しているか否かを表す接触判定信号So を出力すると共
に、歪みゲージ51Rからの歪み検出信号と歪みゲージ
51Lからの歪み検出信号との差信号を接触圧信号Sd
として出力する。この接触圧信号Sd は、例えば、右側
の前方案内輪31Rを支持するロッド412Rに取り付
けた歪みゲージ51Rからの歪み検出信号のレベルが左
側の前方案内輪31Lを支持するロッド412Lに取り
付けた歪みゲージ51Lからの歪み検出信号のレベルが
大きい場合に、正の値をとり、逆の場合に、負の値をと
る。接触判定回路50aからの接触判定信号So 及び接
触圧信号Sd は、アクチュエータ駆動回路60に供給さ
れる。
【0036】アクチュエータ駆動回路60は、上記接触
圧信号Sd に基づいて駆動信号を出力する第一の駆動信
号生成回路61と、自動運転制御ユニット10(図3参
照)からの操舵信号に基づいて駆動信号を出力する第二
の駆動信号生成回路62と、第一の駆動信号生成回路6
1からの駆動信号と第二の駆動信号生成回路62からの
駆動信号とのいずれかを出力駆動信号として選択するス
イッチユニット63を有している。
【0037】スイッチユニット63は、接触判定回路5
0aからの接触判定信号So の状態に従って駆動信号の
選択動作を行う。接触判定信号So が、いずれかの前方
案内輪31Rまたは31Lが案内壁に当接していること
を表す状態となる場合に、第一の駆動信号生成回路61
からの駆動信号を選択するように切換えられる。一方、
接触判定信号So が、いずれの前方案内輪31R及び3
1Lが案内壁に当接していないことを表す状態となる場
合に、第二の駆動信号生成回路62からの駆動信号を選
択するように切り換えられる。
【0038】アクチュエータ駆動回路60から出力され
る駆動信号は、駆動モータ111(ステアリングアクチ
ュエータ26)に供給される。この駆動信号によって駆
動される駆動モータ111は、ステアリングシャフト1
10を回動させ、パワーステアリングギアボックス11
2の油圧を制御することによって操舵輪の転舵を行う。
【0039】なお、上記アクチュエータ駆動回路60に
設けられる第二の駆動信号生成回路62は、磁気マーカ
センサ12からの検出信号に基づいて自動運転制御ユニ
ット10が生成する操舵信号に基づいて駆動信号を生成
するものであるが、図3においては、この第二の駆動信
号生成回路62を図示することが省略されている。自動
運転車両100が軌道CLに沿って走行している場合
は、両方の前方案内輪31R及び31Lは案内壁GWR
、GWL から離れた状態にあり、両歪みゲージ51
R、51Lから有効な歪み検出信号は出力されない。従
って、接触判定回路50aからは、前方案内輪31R、
31Lのいずれもが案内壁GWR 、GWLに接触してい
ない状態の接触判定信号So が出力される。この接触判
定信号Soによって、スイッチユニット63が、第二の
駆動信号生成回路62からの駆動信号を選択するように
保持され、第二の駆動信号生成回路62からの駆動信号
が駆動モータ111に供給される。その結果、駆動モー
タ111は、自動運転制御ユニット10からの操舵信号
に基づいた駆動信号によって制御され、自動運転車両1
00が軌道CL上を走行する状態が維持される。
【0040】このような状態で、突風、道路面の凹凸、
自動運転制御ユニット10のフェール等に起因して、前
方案内輪31R、31Lのいずれかが、案内壁に当接す
ると、その案内壁に当接した前方案内輪31Rまたは3
1Lを支持するロッド412Rまたは412Lに取り付
けた歪みゲージ51Rまたは51Lからの歪み検出信号
の検出レベルが大きくなる。その結果、接触判定回路5
0aからは、前方案内輪31Rまたは31Lが案内壁に
当接している状態を表す接触判定信号So が出力され
る。このような状態の接触判定信号So によって、スイ
ッチユニット63が第一の駆動信号生成回路61からの
駆動信号を選択するように切り換えられる。
【0041】また、接触判定回路50aは、歪みゲージ
51R、51Lからの歪み検出信号の差に対応した接触
圧信号Sd を第一の駆動信号生成回路61に供給し、こ
の第一の駆動信号生成回路61からの駆動信号によって
駆動モータ111が駆動される。接触圧信号Sd に対応
した第一の駆動信号生成回路61からの駆動信号は、案
内壁に当接した前方案内輪31Rまたは31Lを当該案
内壁から離す方向に操舵輪(前輪101R及び101
L)を転舵させるように駆動モータ111を駆動させる
ものである。例えば、右側の前方案内輪31Rが案内壁
GWR に当接して、歪みゲージ51Rからの歪み検出信
号のレベルが歪みゲージ51Lからの歪み検出信号レベ
ルより大きくなって、接触圧信号Sd が正の差値に対応
するものとなると、その正の差値に対応した駆動信号に
よって駆動モータ111は、操舵輪を左方向に転舵する
ようにに回転される。一方、左の前方案内輪31Lが案
内壁GWL に当接して、歪みゲージ51Lからの歪み検
出信号のレベルが歪みゲージ51Rからの歪み検出信号
レベルより大きくなって、接触圧信号Sd が負の差値に
対応するものとなると、その負の差値に対応した駆動信
号によって駆動モータ111は、前記の場合と反対方向
に回転される。この駆動モータ111の回転によって、
操舵輪が右方向に転舵される。
【0042】なお、上記のように接触圧信号Sd に基づ
いて案内壁に接触した前方案内輪が当該案内壁から離れ
るように操舵輪が転舵される結果、この前方案内輪が完
全に案内壁から離れると、歪みゲージ51R、51Lか
らの歪み検出信号のレベル差がなくなる。そのため、前
方案内輪31R及び31Lの双方が案内壁に当接してい
ない状態の接触判定信号So が接触判定回路50aから
出力される。このような状態の接触判定信号So によっ
てスイッチユニット63が第二の駆動信号生成回路62
からの駆動信号を選択するように切り換えられる。
【0043】従って、以後、自動運転制御ユニット10
からの操舵信号に対応した駆動信号によって駆動モータ
が制御される。その結果、自動運転車両100は、軌道
CLに沿って走行する状態に復帰する。上記第二の例に
おいても、前方案内輪31Rまたは31Lのいずれかが
案内輪に当接すると、この前方案内輪31Rまたは31
Lが案内壁から離れるように操舵機構が制御される。そ
の結果、突風や路面の凹凸で一時的にいずれかの前方案
内輪が案内壁に当接しても、自動運転車両100は、よ
り早期に軌道CLに復帰することができる。また、自動
運転制御ユニット10がフェールした場合であっても、
前方案内輪31Rまたは31Lや車体が案内壁に衝突し
て破損してしまうことを未然に防止することができる。
更に、前方案内輪31Rまたは31Lが案内壁に当接す
る場合であっても、案内壁からの前方案内輪31Rまた
は31Lを介して支持機構に作用する反力を早期に低減
することができる。
【0044】また、更に、操舵機構に設けられる駆動モ
ータ111の信頼性が保証できる場合には(定期的な交
換等)、上記第一の例のように操舵機構の油圧系等を特
殊な構造に変更することなく、容易に強制的な操舵制御
が可能となる。当該自動運転車両100に搭載される強
制的な操舵を行う機構の第三の例は、図6に示すように
構成される。
【0045】この例では、前方案内輪が案内壁に当接し
て車体側に押し戻される量に比例した量だけ操舵輪を転
舵させる機構を機械的に構成している。図6において、
前方案内輪31R(31L)の支持機構は、前方案内輪
31R(31L)を回転自在に支持するブラケット41
1R(411L)と、このブラケット411R(411
L)を支持する単動型の油圧シリンダユニット413R
(413L)とを備えた構造となっている。油圧シリン
ダユニット413R(413L)は、一方の端部がブラ
ケット411R(411L)に固定されたロッド413
Ra(413La)、ダンパ413Rb(413L
b)、ロッド413Ra(413La)の他端に固定さ
れたピストン413Rc(413Lc)、油圧室413
Rd(413Ld)及びガスダンパ室413Re(41
3Le)を備えている。ロッド413Ra(413L
a)は、当該油圧シリンダユニット413R(413
L)の軸方向に移動自在となり、前方案内輪31R(3
1L)に作用する横力がロッド413Ra(413L
a)を介して油圧室413Rd(413Ld)内の油液
及びガスダンパ室413Re(413Le)内のガスに
て受けるように構成されている。
【0046】右側の前方案内輪31Rに対して設けられ
た油圧シリンダユニット413Rと、左側の前方案内輪
31Lに対して設けられた油圧シリンダユニット413
Lとが、背中合わせにそのれぞれの軸が一致するように
車体に設置されている。複動型片側ロッド式の油圧シリ
ンダユニット150が操舵機構を強制的に駆動させる強
制駆動機構として設けられている。この油圧シリンダユ
ニット150は、ロッド150a、第一の油圧室150
b、仕切りピストン150c及び第二の油圧室150d
を備えている。第一の油圧室150bと第二の油圧室1
50dは、仕切りピストン150cによって仕切られて
おり、ロッド150aは、仕切りピストン150cと一
体となって、軸方向に移動自在となっている。
【0047】右側の前方案内輪31Rに対して設けられ
た油圧シリンダユニット413Rの油圧室413Rdと
強制駆動機構として用いられる油圧シリンダユニット1
50の第二の油圧室150dが油管131にて結合され
ている。左側の前方案内輪31Lに対して設けられた油
圧シリンダユニット413Lの油圧室413Ldと上記
油圧シリンダユニット150の第一の油圧室150bが
油管132にて結合されている。
【0048】強制駆動機構として用いられる油圧シリン
ダユニット150のロッド150aの先端が操舵機構の
タイロッド160にリンクを介して結合され、ロッド1
50aの軸方向の動きによって操舵輪(前輪101R、
10L)が強制的に左右の方向に転舵するようになって
いる。また、このタイロッド160は、ステアリングの
駆動機構からのアーム162と結合しており、ステアリ
ングアクチュエータ26(図3参照)からの動力が駆動
機構を介してアーム162に伝達される。このステアリ
ングアクチュエータ26からの動力に基づいたアーム1
62の動きによってタイロッド160が駆動され、操舵
輪が転舵される。
【0049】上記のような機構を有する自動運転車両1
00では、通常、磁気マーカセンサ12からの検出信号
に基づいて横方向位置を検出し、その検出情報に基づい
て軌道CLに沿って走行するように操舵機構(アーム1
62を含む)。何らかの原因(突風、路面の凹凸、自動
操舵制御ユニット10のフェール等)によって自動運転
車両100が軌道CLから逸脱し、例えば、左側の前方
案内輪31Lが案内壁GWL に当接すると、当該自動運
転車両100が案内壁GWL に近づくに従って、案内壁
GWL からの反力によって油圧シリンダユニット413
Lのピストン413Lcがロッド413Laと共に当該
油圧シリンダユニット413Lに押し込まれる。そのた
め、ピストン413Lcによって圧縮される油圧室41
3Le内の油液が油管132を通して油圧シリンダユニ
ット150の第一の油圧室150bに供給される。する
と、この第一の油圧室150b内の油圧が上昇して仕切
りピストン150cと共にロッド150aが第二の油圧
室150dの方向に動かされる。その結果、該ロッド1
50aに連結するタイロッド160が、操舵輪が右方向
に転舵されるように動かされる。
【0050】このとき、第二の油圧室150d内の油液
は油管131を介して油圧シリンダユニット413Rの
液室413Rdに移動して油圧室413Rdの油圧が上
昇する。この油圧室413Rd内の油圧の上昇により、
ロッド413Raがピストン413Rcと共に、油圧シ
リンダユニット413Rから突出する方向に移動され
る。
【0051】上記のように操舵輪が右方向に転舵される
と、それに従って、自動運転車両100は、案内壁GW
L から遠ざかる方向に走行し、左側の前方案内輪31L
は案内壁GWL から離れる。その過程で、左側の前方案
内輪31Lを介してロッド413Laに作用する力が弱
くなるに従って、ロッド413Laは油圧シリンダユニ
ット413Lから突出する方向に動く。そのため、油圧
室413Rdの油圧が徐々に低下し、それに伴って、油
圧シリンダユニット150の第一の油圧室150bから
油管132を介して油液が移動する。この油液の移動に
よって、第一の油圧室150b内の油圧が低下してロッ
ド150aが仕切りピストン150cと共に油圧シリン
ダユニット150から突出する方向に移動する。
【0052】油圧シリンダユニット150のピストン1
50cの動きによって、一端、右方向に転舵された操舵
輪が徐々に逆の左方向に戻される。この時、油圧シリン
ダユニット150の第二の油圧室150dの油圧が低下
し、油圧シリンダユニット413Rの油圧室413Rd
から油液が油管131を介して油圧シリンダユニット1
50の第二の油圧室150dに戻される。
【0053】そして、左側の前方案内輪31Lが完全に
案内壁GWL から離れると、各油圧シリンダユニット4
13L及び413Rの油圧室413Ld及び413Rd
と、油圧シリンダユニット150の第一及び第二の油圧
室150b及び150d内の油圧の均衡がとれ、油圧シ
リンダユニット150のロッド150aの位置が維持さ
れる。その結果、操舵輪は、操舵駆動機構によって制御
される操舵角に維持された状態となる。
【0054】また、右側の前方案内輪31Rが案内壁G
WR に当接した場合は、油圧シリンダユニット413
R、油管131、油圧シリンダユニット150、油管1
32及び油圧シリンダユニット413Lの間で、上述し
た場合と反対方向に油液が移動する。その結果、ロッド
150aが油圧シリンダユニット150から突出する方
向にされ、そのロッド150aの移動に伴うタイロッド
160の駆動によって操舵輪が左方向に転舵される。
【0055】従って、自動運転車両100は、案内壁G
WR から徐々に離れる方向に走行し、右側の前方案内輪
31Rは案内壁GWR から離れる。上述したように、第
三の例に係る機構によれば、前方案内輪31Rまたは3
1Lが案内壁に当接する場合、前方案内輪31Rまたは
31Lが案内壁からの反力によって車体方向に押し込ま
れる量に略比例した量だけ、該前方案内輪31Rまたは
31Lが案内壁から離れるように操舵輪が転舵されるの
で、自動運転車両100は、前方案内輪31Rまたは3
1Lが案内壁に当接した状態からスムーズにもとの走行
状態に復帰することができる。以下、このような強制的
な操舵制御をストローク比例操舵モードでの操舵制御と
いう。
【0056】当該自動運転車両100に搭載される強制
的な操舵を行う機構の第四の例は、図7に示すように構
成される。この例では、図6に示す構造に油液の経路の
切換える電磁弁を設けることによって、多様なモードで
の操舵制御を可能したものである。図7において、図6
に示す第三の例と同様に、各前方案内輪31R及び31
Lに対して単動型の油圧シリンダユニット413R及び
413Lを設けると共に、強制操舵機構として複動型片
側ロッド式の油圧シリンダユニット150が設けられて
いる。
【0057】油圧シリンダユニット413Rの油圧室4
13Rdから延びる油路133と油圧シリンダユニット
150の第二の油圧室150dから延びる油路135と
が電磁切換え弁71を介して接続されている。油圧シリ
ンダユニット413Lの油圧室423Ldから延びる油
路134と油圧シリンダユニット150の第一の油圧室
150bとが電磁切換え弁72を介して接続されてい
る。また、上記油路135から分岐して延びる油路13
7と上記油路138から分岐して延びる油路138が電
磁切換え弁73を介して接続されている。
【0058】通常、各電磁切換え弁71、72及び73
はオフ状態である。この状態は、図7に示される状態で
あり、電磁弁71及び72が閉鎖状態で、電磁弁73が
導通状態となる。この状態の動作モードを案内輪機構切
離モードという。この案内輪機構切離モードでは、図8
に示すように、油路133と135が遮断され(×
印)、油路134と136が遮断され(×印)、油路1
37と138が導通された(○印)状態である。
【0059】この案内輪機構切離モードでは、油圧シリ
ンダユニット150から各油圧シリンダユニット413
R及び413Lが油圧系において切り離された状態とな
る。従って、操舵機構によってタイロッド160が動か
されると、油圧シリンダユニット150のロッド150
aが軸方向に移動する。そのロッド150aの動きに伴
って第一及び第二の油圧室150b及び150dの容積
が変化する。その際、油液は、第一の油圧室150bか
ら油路136及び138、電磁切換え弁73及び油路1
37及び133を介して第二の油圧室150dに移動
し、また、第二の油圧室150dから逆の油路を経て第
一の油圧室150aに移動する。
【0060】また、電磁切換え弁71、72及び73が
オン作動されると、電磁切換え弁71及び72が導通状
態となって、電磁切換え弁73が閉鎖状態になる。この
状態の動作モードは、前述したようなストローク比例操
舵モードとなる。このストローク比例操舵モードでは、
図9に示すように、油路133と135が導通され(○
印)、油路134と136が導通され(○印)、油路1
37と138が遮断された(×印)状態である。
【0061】このようなストローク比例操舵モードで
は、前述したように、前方案内輪31Rまたは31Lが
案内壁に当接すると、前方案内輪31Rまたは31Lの
ストロークに略比例した量だけ、当該前方案内輪31R
または31Lが案内壁から離れるように、操舵輪が強制
的に転舵される。当該自動走行車両100は、例えば、
図10に示すような強制操舵制御ユニット200を有し
ている。この強制操舵制御ユニット200は、地図情
報、位置検出情報等の入力情報に基づいて、道路状況に
あったモードでの強制操舵制御が行えるように、上記電
磁切換え弁71、72、73の切換え制御を行う。
【0062】図7に示す構造の機構を有する自動運転車
両100の強制操舵制御ユニット200は、例えば、図
11に示すような手順に従って、上記電磁切換え弁7
1、72、73の切換え制御を行う。図11において、
自動運転車両100が走行すべき専用道の入口に達した
ことの指示を取得すると(S1)、強制操舵制御ユニッ
ト200は、図9に示すように、電磁切換え弁71、7
2及び73をオン作動させる。その結果、ストローク比
例操舵モードでの動作状態になる(S2)。この状態
で、自動運転車両100は、磁気マークセンサ12から
の検出信号等に基づいて操舵制御を行って専用道路RD
(例えば、図1参照)の軌道CLに沿うように走行す
る。その過程で、何らかの原因により、自動運転車両1
00が軌道CLから逸脱して、前方案内輪31Rまたは
31Lが案内壁に当接すると、その前方案内輪31Rま
たは31Lが案内壁から離れるように、強制的に操舵輪
が転舵される。その結果、自動運転車両100は、早期
に軌道CLに復帰される。
【0063】このように、自動運転車両100がストロ
ーク比例操舵モードの動作状態で軌道CLに沿うように
走行している過程で、強制操舵制御ユニット200は、
当該専用道路RDの出口に達したか否かを判定している
(S3)。そして、専用道路RDの出口に達したことを
判定すると、図8に示すように、電磁切換え弁71、7
2及び73をオフ動作させる。その結果、案内輪機構切
離モードでの動作状態となる。
【0064】この案内輪機構切離モードでの動作状態で
は、操舵機構の動作が案内輪の動作に影響を受けること
ない状態で、自動運転車両100は走行することができ
る。従って、案内輪を車体に格納した(格納機構は図示
せず)後、当該自動運転車両100は、運転者の運転操
作(ステアリング操作、アクセル操作、ブレーキ操作)
に従って一般道路を走行することができる。
【0065】当該自動運転車両100に搭載される強制
的な操舵を行う機構の第五の例は、図12に示すように
構成される。図12において、図7に示す部分と同一の
部分には同一の参照番号が付されている。この例もま
た、図6に示す構造に油液の経路の切換える電磁弁を設
けることによって、多様なモードでの操舵制御を可能し
たものである。
【0066】図12において、図6に示す第三の例と同
様に、各前方案内輪31R及び31Lに対して単動型の
油圧シリンダユニット413R及び413Lを設けると
共に、強制操舵機構として複動型片側ロッド式の油圧シ
リンダユニット150が設けられている。図7に示す第
四の例とは逆に、右側の前方案内輪31Rを支持する油
圧シリンダユニット413Rの油圧室413Rdから延
びる油路139が電磁切換え弁72を介して油圧シリン
ダユニット150の第一の油圧室から延びる油路136
に接続されると共に、左側の前方案内輪31Lを支持す
る油圧シリンダユニット413Lの油圧室413Ldか
ら延びる油路140が電磁切換え弁71を介して油圧シ
リンダユニット150の第二の油圧室から延びる油路1
35に接続されている。
【0067】通常、各電磁切換え弁71、72及び73
はオフ状態にあり(図8参照)、前述した例と同様に、
案内輪機構切離モードの動作状態となる。また、電磁切
換え弁71、72及び73がオン作動されると、電磁切
換え弁71及び72が導通状態となって、電磁切換え弁7
3が遮断状態になる。この場合、図13に示すように、
油路140と135が導通され(○印)、油路139と
136が導通され(○印)、油路137と138が遮断
された(×印)状態となる。
【0068】この状態において、右側の前方案内輪31
Rが案内壁GWR に当接すると、油圧シリンダユニット
413Rのロッド413Raがシリンダ内に押し込ま
れ、その圧力が油圧室413Rdから油路139、電磁
切換え弁72、油路136を介して油圧シリンダユニッ
ト150の第一の油圧室150bに伝達される。する
と、第一の油圧室150bの油圧が上昇し、仕切りピス
トン150cと共にロッド150aがシリンダ内に進入
するように移動する。このロッド150aの動きによっ
てタイロッド160が、操舵輪が右方向に転舵するよう
に駆動される。その結果、右側の前方案内輪31Rは、
ますます案内壁GWR に押し付けられる。
【0069】また、左側の前方案内輪31Lが案内壁G
WL に当接すると、油圧シリンダユニット413Lのロ
ッド413Laがシリンダ内に押し込まれ、その圧力が
油圧室413Laから油路140、電磁切換え弁71、
油路135を介して油圧シリンダユニット150の第二
の油圧室150dに伝達される。すると、第二の油圧室
150dの油圧が上昇し、仕切りピストン150cと共
にロッド150aがシリンダから突出するように移動す
る。このロッド150aの動きによってタイロッド16
0が、操舵輪が左方向に転舵するように駆動される。そ
の結果、左側の前方案内輪31Lは、ますます案内壁G
WL に押し付けられる。
【0070】上記のような動作モードを以下、ガイドウ
エイ押し付け操舵モードという。また、更に、上記ガイ
ドウエイ押し付け操舵モードでの動作中において、電磁
切換え弁73がオン状態を維持しつつ、電磁切換え弁7
1及び72をオフ動作させると、図14に示すように、
油路137と138が遮断状態を維持した状態で、油路
140と135が遮断され(×印)、油路139と13
6が遮断された(×印)状態となる。
【0071】この状態では、油路135、137及び油
圧シリンダユニット150の第二の油圧室150dが閉
じた状態となって、その内部の圧力が保持される。ま
た、油路136、138及び油圧シリンダ150の第一
の油圧室150bもまた閉じた状態となって、その内部
の圧力が保持される。その結果、油圧シリンダユニット
150のロッド150aが固定された状態となる。この
ロッド150a の固定によってタイロッド160が固定
されて、操舵輪の操舵角が維持される。
【0072】このような動作モードを以下、操舵角保持
モードという。上記のようなガイドウエイ押し付け操舵
モード及び操舵角保持モードは、例えば、図15に示す
ように、分岐路BRが交差する道路Rを自動運転車両1
00が走行する場合に有効である。道路Rを走行する自
動運転車両100が分岐路BRとの交差点を通過する場
合、当該自動運転車両100が誤って分岐路BRに進入
してしまうことや、道路Rと分岐路BRとの接続端部P
に衝突してしまうことは確実に避けなければならない。
【0073】そこで、図15に示すように、分岐路BR
との交差点の開始位置および終了位置に、それぞれ識別
磁気マーカ301及び302を設置し、その交差点開始
位置から終了位置までの間、道路Rの案内壁GWL を道
路の内側に突出させて分岐部案内壁300を形成する。
自動運転車両100がこのような道路Rを走行する場
合、強制操舵制御ユニット200(図10参照)は、例
えば、図16に示す手順に従って、電磁切換え弁71、
72及び73の制御を行う。
【0074】図16において、自動運転車両100が走
行すべき専用道路(図15に示すような分岐路BRを含
む)の入口に達したことの指示を取得すると(S1
1)、強制操舵制御ユニット200は、図8に示すよう
に、電磁切換え弁71、72及び73をオフ状態にし
て、案内輪機構切離モードにする(S12)。この状態
で、自動運転車両100は、磁気マークセンサ12から
の検出信号等に基づいて操舵制御を行って専用道路Rの
軌道CLに沿うように走行する。その過程で、強制操舵
制御ユニット200は、入力情報に基づいて当該自動運
転車両100が専用道路の出口に達したか否かの判定
(S13)、磁気マークセンサ12からの検出信号に基
づいて分岐路開始点の識別磁気マーカ301が検出され
たか否か(S14)の判定を繰り返し実行する。
【0075】このような処理を実行しつつ、案内輪機構
切離モードの状態で自動運転車両100が走行する。自
動運転車両100が専用道路の出口に達する前に、分岐
路開始点に設置された識別磁気マーカ301が検出され
ると、強制操舵制御ユニット200は、図13に示すよ
うに、電磁切換え弁71、72及び73をオン動作させ
て、ガイドウエイ押し付けモードにする(S15)。こ
の状態で、強制操舵制御ユニット200は、操舵角セン
サ16(図3参照)からの検出信号を監視しつつ、現在の
操舵角が所定の操舵角αに達したか否かを判定する(S
16)。
【0076】自動運転車両100が分岐路開始点を通過
して更に走行すると、左側の案内輪31L、32Lが分
岐部案内壁300に当接する。すると、ガイドウエイ押
し付けモードにより、操舵輪が強制的に左方向に転舵さ
れる。その結果、左側の案内輪31L、32Lがますま
す分岐部案壁300に押し付けられる。ここで、操舵輪
の操舵角が所定の操舵角αに達したことを強制操舵制御
ユニット200が判定すると、図14に示すように、電
磁切換え弁73をオン状態に維持しつつ、電磁切換え弁
71及び72をオフ動作させて、操舵角保持モードにす
る(S17)。
【0077】その結果、現時点での操舵角が維持され、
左側の案内輪31L、32Lが分岐部案内壁300に押
さえつけられながら、自動運転車両100は、分岐路B
Rとの交差点を通過する。その過程で、分岐路終点の識
別磁気マーカが検出されたか否かが判定される(S1
8)。そして、分岐路終点の識別磁気マーカが検出され
ると、強制操舵制御ユニット200は、再度、図8に示
すように、各電磁切換え弁71、72及び73を制御し
て、案内輪機構切離モードにする (S12)。以後、
同様の処理が繰り返し実行される。その過程で、自動運
転車両100が専用道路の出口に達したことを強制操舵
制御ユニット200が判定すると、処理が終了される。
【0078】なお、上記の処理を行いつつ自動運転車両
100が軌道CLに沿って走行する過程で、何らかの原
因で、自動運転車両100が軌道CLから逸脱して前方
案内輪31Rまたは31Lが案内壁に当接すると、油圧
シリンダユニット413Rまたは413Lの油圧室41
3Rdまたは413Ld 内の油液及びガスダンパ413
Reまたは413Reが案内壁からの反力を受ける。
【0079】上記のような自動運転車両100では、分
岐路のある交差点を通過するときなど、案内輪を積極的
案内壁に押し付けることにより、自動運転車両が本来進
むべきでない方向に誤って進むことが防止され、より一
層の安全性が確保される。自動運転車両100に搭載さ
れる強制的な操舵を行う機構の第六の例は、図17に示
すように構成される。図17において、図7に示す部分
と同一の部分には同一の参照符号が付されている。
【0080】この例もまた、図6に示す構造に油液の経
路を切換える電磁弁を設けることによって、多様なモー
ドでの操舵制御を可能にしている。図17において、4
ポート3 位置の電磁切換え弁74が設けられている。右
側の前方案内輪31Rを支持する油圧シリンダユニット
413Rの油圧室413Rdから延びる油管133が電
磁切換え弁74を介して油圧シリンダユニット150の
第二の油圧室150dから延びる油路135と接続さて
いる。また、左側の前方案内輪31Lを支持する油圧シ
リンダユニット413Lの油圧室413Ldから延びる
油路134が電磁切換え弁74を介して油圧シリンダユ
ニット150の第一の油圧室150bから延びる油路1
36と接続されている。
【0081】電磁切換え弁74は、2つの電磁ソレノイ
ド74L 及び74Rによって油路の接続切換えを行って
いる。通常、電磁ソレノイド74R及び74Lと電磁切
換え弁73はオフ状態にあり、図18に示すように、油
路133と135が遮断され(×印)、油路134と1
36が遮断され(×印)、油路137と138が導通さ
れた(○印)状態となっている。この状態は、前述した
案内輪機構切離モードである。
【0082】電磁ソレノイド74Lがオフ状態を維持し
つつ、電磁ソレノイド74R及び電磁切換え弁73をオ
ン動作させると、図19に示すように、油路133と1
35が導通され(○印)、油路134と136が導通さ
れ(○印)、油路137と138が遮断された(×印)
状態となる。この状態は、ストローク比例操舵モードで
ある。
【0083】更に、電磁ソレノイド74Rをオフ状態に
維持しつつ、電磁ソレノイド74L及び電磁切換え弁7
3をオン動作させると、図20に示すように、油路13
3と136が導通され(○印)、油路134と135が
導通され(○印)、油路137と138が遮断された
(×印)状態となる。この状態は、ガイドウエイ押し付
けモードとなる。
【0084】また、更に、電磁ソレノイド74R及び7
4Lをオフ状態に維持しつつ、電磁切換え弁73だけを
オン動作させると、図21に示すように、油路133と
135が遮断され(×印)、油路134と136が遮断
され(×印)、油路137と138が遮断された(×
印)状態となる。この状態は、操舵角保持モードとな
る。
【0085】上記のような電磁切換え弁74の電磁ソレ
ノイド74R、74Lと電磁切換え弁73を制御して、
案内輪の動きに応じて操舵輪を強制的に制御するように
した強制操舵制御ユニット200は、例えば、図22に
示す手順に従って、処理を実行する。図22において、
自動運転車両100が走行すべき専用道の入口に達した
ことの支持を取得すると(S21)、強制操舵制御ユニ
ット200は、図19に示すように、電磁ソレノイド7
4R、74L及び電磁切換え弁73のオン、オフ制御を
行うことにより、ストローク比例操舵モードの動作状態
にする(S22)自動運転車両100がストローク比例
操舵モードの状態で、走行を続ける間、当該自動運転車
両100が専用道路の出口に達したか否かの判定(S2
3)及び分岐路開始点の識別磁気マーカが検出されたか
否かの判定(S24)がなされる。ここで、分岐開始点
の識別磁気マーカが検出されたと判定されると、強制操
舵制御ユニット200は、図20に示すように、電磁ソ
レノイド74R、74L及び電磁切換え弁73のオン、
オフ制御を行って、ガイドウエイ押し付けモードの動作
状態にする(S25)。その結果、案内輪が案内壁に押
さえつけらるように、操舵輪の転舵がなされる。そし
て、操舵角が所定角度αになると (S26)、強制操
舵制御ユニット200は、図21に示すように、電磁ソ
レノイド74R、74L及び電磁切換え弁73のオン、
オフ制御を行うことにより、操舵角保持モードの動作状
態にする(S27)。
【0086】このような制御により、案内輪が案内壁に
押し付けられた状態で、自動走行車両100は、分岐路
との交差点を通過する。そして、分岐路終点の識別マー
カが検出されたと判定されると(S28)、強制操舵制
御ユニット200は、再度、ストローク比例操舵モード
への切換えを行う(S22)。上記のような処理を繰り
返しながら、自動運転車両100が道路の軌道に沿って
走行する際に、専用道路の出口に達したことが判定され
ると(S23)、電磁ソレノイド74R、74L及び電
磁切換え弁73が、図18に示すように、オン、オフ制
御され、案内輪機構切離モードでの動作状態になる(S
29)。
【0087】この状態で、自動運転車両100は、例え
ば、運転者による運転操作によって一般道を走行する。
上記第六の例では、案内輪機構切離モード、ストローク
比例操舵モード、ガイドウエイ押し付け操舵モード、操
舵角保持モードの多様な動作状態での自動運転車両の走
行が可能となる。
【0088】自動運転車両100に搭載される強制的な
操舵を行う機構の第七の例は、図23に示すように構成
される。図23において、図7に示す部分と同一の部分
には同一の参照符号が付されている。この例もまた、図
6に示す構造に油液の経路を切換える電磁弁を設けるこ
とによって、多様なモードでの操舵制御を可能にしてい
る。
【0089】この例は、図7に示す機構と同様の構造を
有する。更に、前方案内輪31R及び31Lを支持する
油圧シリンダユニット413R及び413Lのロッド4
13Ra及び413Laのストロークを検出するストロ
ークセンサ80R及び80L、各油圧シリンダユニット
413R及び413Lの油圧室413R及び413Ld
の油圧を測定する圧力センサ82R及び82L、車体と
案内壁との距離を非接触で測定する距離センサ81R及
び81L が設けられている。
【0090】電磁切換え弁71、72及び73を制御し
て、案内輪の動きに応じて操舵輪を強制的に制御するよ
うにした強制操舵制御ユニット200は、例えば、図2
4に示す手順に従って、処理を実行する。図24におい
て、自動運転車両100が走行すべき専用道の入口に達
したことの支持を取得すると(S31)、強制操舵制御
ユニット200は、図8に示すように、電磁切換え弁7
1、72及び73のオン、オフ制御を行うことにより、
案内輪機構切離モードの動作状態とする(S32)。案
内輪機構切離異モードの動作状態となる自動運転車両1
00が走行する過程で、強制操舵制御ユニット200
は、専用道路の出口に達したか否かの判定(S33)及
びストロークセンサ80R(80L )にて検出される案
内輪31R(31L)の移動ストロークまたは、圧力セ
ンサ82R(82L)にて検出される油圧シリンダユニ
ット413R(413L )における油圧室413Rd
(413Ld)の圧力が所定値βに達したか否かの判定
(S34)を行う。
【0091】突風、路面の凹凸などの理由で、自動運転
車両100が軌道CLから逸脱して、案内輪31R(3
1L)が案内壁に当接し、当該案内輪31R(31L)
が徐々に案内壁に押し付けられてゆき、上記ストローク
センサ80R(80L)での検出ストローク値または圧
力センサ82R(80L)での検出圧力が所定値ベータ
に達したと判定されると、図9に示すように、電磁切換
え弁71、72及び73のオン、オフ制御がなされて、
ストローク比例操舵モードの動作状態となる(S3
5)。
【0092】このようにストローク比例操舵モードに切
換えられると、操舵輪がそのストロークに応じた量だ
け、上記案内輪が案内壁から離れるように転舵される。
その結果、自動運転車両100は、案内壁から離れて軌
道CLに復帰してゆく。そして、距離センサ81R(8
1L)にて検出される案内壁との距離が所定値D0以上
となると(S36)、再度、図8に示すように、電磁切
換え弁71、72及び73のオン、オフ制御がなされ
て、案内輪機構切離モードに復帰する。
【0093】以後、自動運転車両100は、この案内輪
機構切離モードの動作状態で走行を継続し、上記処理を
繰り返し実行する。その過程で、専用道路の出口を検出
すると、処理は終了する。このような制御によれば、案
内輪が案内壁に当接した直後から操舵輪が強制的に転舵
されなくなり、急激な操舵が防止される。
【0094】自動運転車両100に搭載される強制的な
操舵を行う機構の第八の例は、図25に示すように構成
される。図25において、図17に示す部分と同一の部
分には同一の参照符号が付されている。この例もまた、
図6に示す構造に油液の経路を切換える電磁弁を設ける
ことによって、多様なモードでの操舵制御を可能にして
いる。
【0095】この例は、図17に示す機構と同様の構造
を有する。更に、前方案内輪31R及び31Lの移動ス
トロークを検出するストロークセンサ80R及び80L
が設けられると共に、車体を案内壁との間の距離を非接
触にて測定する距離センサ81R及び81Lが設けられ
ている。電磁ソレノイド74R、74L及び電磁切換え
弁73を制御して、案内輪の動きに応じて操舵輪を強制
的に制御するようにした強制操舵制御ユニット200
は、例えば、図26に示す手順に従って、処理を実行す
る。
【0096】図26において、自動運転車両100が走
行すべき専用道の入口に達したことの指示を取得すると
(S41)、強制操舵制御ユニット200は、図19に
示すように、電磁ソレノイド74R、74L 及び電磁切
換え弁73のオン、オフ制御を行って、ストローク比例
操舵モードの動作状態にする(S42)。このストロー
ク比例操舵モードの動作状態となる自動運転車両100
が軌道CLに沿って走行する再に、当該専用道路の出口
に達したか否かの判定(S43)及び分岐路開始点の識
別磁気マーカの検出がなされたか否かの判定(S44)
が行われる。
【0097】この状態で、自動運転車両100が軌道C
Lから逸脱して案内輪31R(31L)が案内壁に当接
すると、ストローク比例操舵モードに従って、該案内輪
31R(31L)が案内壁から離れるように、操舵輪が
転舵される。また、自動運転車両100が走行中に、分
岐路開始点の識別磁気マーカの検出がなされると、強制
操舵制御ユニット200は、図20に示すように、電磁
ソレノイド74R、74L及び電磁切換え弁73のオ
ン、オフ制御を行って、ガイドウエイ押し付け操舵モー
ドでの動作状態とする(S45)。この状態で、案内輪
31R(31L)が分岐部案内壁に押し付けられるよう
に、操舵輪の転舵がなされる。そして、ストロークセン
サ80R(80L)にて検出される案内輪31R(31
L)の移動ストロークが所定値β以上か否かが判定され
る(S46)。
【0098】案内輪31R(31L)が案内壁に押さえ
つけられて、その検出ストロークが所定値βより大きく
なると、図21に示すように、電磁ソレノイド74R、
74L及び電磁切換え弁73のオン、オフ制御がなさ
れ、操舵角保持モードでの動作状態となる(S47)。
その結果、案内輪31R(31L)の案内壁への押圧力
が必要以上に上昇しない状態で、自動運転車両100は
分岐路との交差点を通過する。
【0099】そして、分岐路終了の識別マーカが検出さ
れると(S48)、再度、ストローク比例操舵モードで
の処理が開始される。以後、上記と同様の手順で繰り返
し処理が実行される。上記第八の例では、ガイドウエイ
押し付け操舵モードにおいて、案内輪が案内壁に必要以
上強く押し付けられないので、案内輪の支持機構を簡素
化することができる。
【0100】
【発明の効果】以上、説明してきたように、請求項1乃
至9記載の本願発明によれば、案内輪が案内壁に当接し
た場合、案内輪が案内壁から離れるように操舵機構が制
御されるので、早期に通常の走行状態に復帰できると共
に、案内輪に係る負荷が早期に解消されるので、案内輪
の支持機構も軽量なもので十分安全性が確保できる。
【0101】また、請求項10記載の本願発明によれ
ば、案内輪を積極的に案内壁に沿わせるようにしため、
自動運転車両が他の方向に走行することが積極的に防止
できることから、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動運転車両が適用
されるガイドウエイ交通システムの概要を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態に係る自動運転車両の概略
的な構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る自動運転車両の制御
系を示すブロック図である。
【図4】自動運転車両に用いられる案内輪と操舵機構の
結合構造の第一の例を示す図である。
【図5】自動運転車両に用いられる案内輪と操舵機構の
結合構造の第二の例を示す図である。
【図6】自動運転車両に用いられる案内輪と操舵機構の
結合構造の第三の例を示す図である。
【図7】自動運転車両に用いられる案内輪と操舵機構の
結合構造の第四の例を示す図である。
【図8】図7に示す機構に用いられる電磁切換え弁の状
態と油路の導通、遮断の関係を示す図である。
【図9】図7に示す機構に用いられる電磁切換え弁の状
態と油路の導通、遮断の関係を示す図である。
【図10】案内輪と操舵機構とを結合する機構を制御す
る系の基本的な構成を示すブロック図である。
【図11】自動運転車両の走行時に、図7に示す機構の
制御手順の例を示すフローチャートである。
【図12】自動運転車両に用いられる案内輪と操舵機構
の結合構造の第五の例を示す図である。
【図13】図12に示す機構に用いられる電磁切換え弁
の状態と油路の導通、遮断の関係を示す図である。
【図14】図12に示す機構に用いられる電磁切換え弁
の状態と油路の導通、遮断の関係を示す図である。
【図15】分岐路のある道路の一例を示す図である。
【図16】自動運転車両の走行時に、図12に示す機構
の制御手順の例を示す図である。
【図17】自動運転車両に用いられる案内輪と操舵機構
の結合構造の第六の例を示す図である。
【図18】図17に示す機構に用いられる電磁切換え弁
の状態と油路の導通、遮断の関係を示す図である。
【図19】図17に示す機構に用いられる電磁切換え弁
の状態と油路の導通、遮断の関係を示す図である。
【図20】図17に示す機構に用いられる電磁切換え弁
の状態と油路の導通、遮断の関係を示す図である。
【図21】図17に示す機構に用いられる電磁切換え弁
の状態と油路の導通、遮断の関係を示す図である。
【図22】自動運転車両の走行時に、図17に示す機構
の制御手順の例を示すフローチャートである。
【図23】自動運転車両に用いられる案内輪と操舵機構
の結合構造の第七の例を示す図である。
【図24】自動運転車両の走行時に、図23に示す機構
の制御手順の例を示すフローチャートである。
【図25】自動運転車両に用いられる案内輪と操舵機構
の結合構造の第八の例を示す図である。
【図26】自動運転車両の走行時に、図25に示す機構
の制御手順の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 自動運転制御ユニット 12 磁気マーカセンサ 16 操舵角センサ 18 アクセル開度センサ 20 記憶ユニット 31R、31L 前方案内輪 32R、32L 後方案内輪 50 油圧切換え制御回路 50a 接触判定回路 51R、51L 歪みゲージ 52 左電磁弁ユニット 54 右電磁弁ユニット 56 電磁弁 60 アクチュエータ駆動回路 61 第一の駆動信号生成回路 62 第二の駆動信号生成回路 63 スイッチユニット 71、72、73、74 電磁切換え弁 100 自動運転車両 101R、101L 前輪 102R、102L 後輪 110 ステアリングシャフト 111 駆動モータ 112 パワーステアリングギアボックス 120 パワーステアリング油圧源 200 強制操舵制御ユニット 150 油圧シリンダユニット 412R、412L ロッド 413R、413L 油圧シリンダユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大川 進 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 堀 義人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 金原 弘光 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 棚橋 敏雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 神野 正人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5H180 AA27 CC17 CC24 LL02 LL09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側に案内壁が設置された道路上の横方向
    位置に関する情報を検出し、その検出情報に基づいて操
    舵機構を制御して当該道路上の所定軌道に沿うように走
    行すると共に、車体の両側部から突出する左右の案内輪
    を備え、走行中に左右の案内輪の少なくとも一方と対向
    する案内壁との間に隙間が形成されるようにした自動走
    行車両であって、 案内輪が対向する案内壁に当接したときに応答情報を出
    力する当接応答手段と、 該当接応答手段が応答情報を出力したときにその案内輪
    が案内壁から離れるように上記操舵機構を制御する操舵
    制御手段とを備えた自動運転車両。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動運転車両において、 上記当接応答手段は、案内輪が対向する案内壁に当接し
    たときに案内壁から当該案内輪に作用する力に対応した
    情報を応答情報として出力する横方向力応答手段を有
    し、 上記操舵制御手段は、横方向力応答手段からの応答情報
    に基づいて、案内壁から案内輪に作用する力に応じた量
    だけ操舵機構にて駆動される操舵輪を転舵させるように
    当該操舵機構を制御する転舵量制御手段を有する自動運
    転車両。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自動運転車両において、 上記操舵機構は、横方向位置の検出情報に基づいてステ
    アリングシャフトを回動させるステアリングアクチュエ
    ータと、ステアリングシャフトの回動に応じて操舵輪を
    転舵させる液圧駆動機構とを有すると共に、該液圧駆動
    機構は、操舵輪を強制的に右方向に転舵させるための右
    強制駆動液圧系と、操舵輪を強制的に左方向に転舵させ
    るための左強制駆動液圧系とを備え、 上記操舵制御手段は、上記当接応答手段が応答情報を出
    力したときに、その案内輪が案内壁から離れるように、
    上記右強制駆動液圧系及び左強制駆動液圧系のいずれか
    一方を有効にする液圧系切換え手段を備えた自動運転車
    両。
  4. 【請求項4】請求項1記載の自動運転車両において、 上記操舵機構は、横方向位置の検出情報に基づいてステ
    アリングシャフトを回動させるステアリングアクチュエ
    ータと、ステアリングシャフトの回動に応じて操舵輪を
    転舵させる液圧駆動機構とを有し、 上記操舵制御手段は、上記当接応答手段が応答情報を出
    力したときに、その案内輪が案内壁から離れるように、
    上記ステアリングアクチュエータを制御するアクチュエ
    ータ駆動制御手段を備えた自動運転車両。
  5. 【請求項5】請求項3記載の自動運転車両において、 上記当接応答手段は、案内輪が対向する案内壁に当接し
    たときに案内壁から当該案内輪に作用する力に対応した
    情報を応答情報として出力する横方向力応答手段を有
    し、 上記アクチュエータ駆動制御手段は、横方向力応答手段
    からの応答情報に基づいた案内輪に作用する力の大きさ
    に対応した量だけステアリングシャフトが回動するよう
    に上記ステアリングアクチュエータを制御するようにし
    た自動運転車両。
  6. 【請求項6】請求項2または5記載の自動運転車両にお
    いて、 上記横方向力応答手段は、右案内輪に作用する力を検出
    する右方向力検出手段と、左案内輪に作用する力を検出
    する左方向力検出手段と、右方向力検出手段にて検出さ
    れた力と左方向検出手段にて検出された力の差に対応し
    た情報を応答情報として出力する差情報出力手段とを備
    えた自動運転車両。
  7. 【請求項7】請求項1記載の自動運転車両において、 上記当接応答手段は、上記各案内輪を支持すると共に、
    案内壁に当接する案内輪を介して作用する横方向力に応
    じて変位する横力応動支持機構を有し、該横力応動支持
    機構の変位を応答情報として出力するようにし、 上記操舵制御手段は、操舵機構に作用し、外部から作用
    する力に応じて操舵輪を右方向及び左方向に強制的に転
    舵させる強制転舵機構と、 上記横方向応動支持機構で発生した変位に基づいた力を
    強制転舵機構に伝達し、横力応動支持機構にて発生する
    変位が小さくなるように該強制転舵機構が操舵輪を右方
    向または左方向に転舵させるようにした第一の伝達機構
    とを備えた自動運転車両。
  8. 【請求項8】請求項7記載の自動運転車両において、 更に、上記横方向応動支持機構で発生した変位に基づい
    た力を強制転舵機構に伝達し、横力応動支持機構にて発
    生する変位が大きくなるように該強制転舵機構が操舵輪
    を右方向または左方向に転舵させるようにした第二の伝
    達機構と、 上記第一の伝達機構と上記第二の伝達機構を選択的に切
    換える切換え機構とを備えた自動運転車両。
  9. 【請求項9】請求項8記載の自動運転車両において、 更に、上記第一の伝達機構または第二の伝達機構から強
    制転舵機構に一端伝達された力を保持する保持機構を有
    する自動運転車両。
  10. 【請求項10】両側に案内壁が設置された道路上の横方
    向位置に関する情報を検出し、その検出情報に基づいて
    操舵機構を制御して当該道路上の所定軌道に沿うように
    走行すると共に、車体の両側部から突出する左右の案内
    輪を備え、走行中に左右の案内輪の少なくとも一方と対
    向する案内壁との間に隙間が形成されるようにした自動
    走行車両であって、 案内輪が対向する案内壁に当接したときに応答情報を出
    力する当接応答手段と、 該横力応答手段が応答情報を出力したときにその案内輪
    の案内壁への当接状態を維持するように上記操舵機構を
    制御する操舵制御手段とを備えた自動運転車両。
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