JP2000263510A - 竹炭を用いた製品 - Google Patents

竹炭を用いた製品

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JP2000263510A
JP2000263510A JP11071317A JP7131799A JP2000263510A JP 2000263510 A JP2000263510 A JP 2000263510A JP 11071317 A JP11071317 A JP 11071317A JP 7131799 A JP7131799 A JP 7131799A JP 2000263510 A JP2000263510 A JP 2000263510A
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urethane foam
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な方法で、且つ短時間で竹炭を強化でき
る竹炭の原形補強方法を提供すること。 【解決手段】 節のない竹炭本体12の外周面に合成樹
脂製のシートからなるシート材15を巻回し、さらにシ
ート材15の外周面に粘着テープなどの巻き付け固定部
材16を巻回して竹炭本体12の外周面を仮補強する。
次に、竹炭本体12内に発泡ウレタンフォーム17を充
填し、発泡ウレタンフォーム17の膨張、硬化後、巻き
付け固定部材16とシート材15を取り外す。これによ
り、竹炭本体12は空気中の湿度や温度変化の影響にも
関わらず、割れを抑え、また、ひび割れた竹炭も強度が
十分な加工材として使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生竹を焼成して炭
化させた竹炭に強度を持たせるようにした竹炭の原形補
強方法及びその竹炭を用いた製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、炭を室内などに置くことが流行し
てきている。これは、炭には脱臭効果があると言われて
おり、部屋に炭を置くことで、部屋の臭いをとるもので
ある。また、脱臭効果としては、木炭より竹炭の方がよ
り効果があると言われている。さらに、炭から遠赤外線
やマイナスイオンなどが放射されているとも言われてお
り、これらにより新陳代謝が活発となり、健康面でも効
果があるとも言われている。炭の種類としては、主とし
て木炭が使われているが、最近では特に竹炭が人気を博
している。これは、竹炭の表面が美しい質感となって表
れ、室内に置く場合にはインテリアとしての機能をも発
揮するからである。
【0003】ところで、木炭の場合は内部は詰まってい
るため、表面にひびが入っていても落とさない限り割れ
ることはない。しかし、竹炭は内部が詰まっている木炭
とは異なり、円筒形で内部は空洞となっているために、
焼き上がり後も空気中の湿度や温度変化の影響を非常に
受け易く、少しずつひびや割れが進行するのが現状であ
る。
【0004】そこで、竹炭の原形を補強する方法とし
て、例えば、特許第2646199号(特開平8−57
816号公報)が挙げられる。この公報に記載されてい
る技術は、竹炭に有機溶剤で希釈した1液性常温硬化樹
脂を浸透させるものであり、特に、竹炭の繊維の隙間に
浸透させ、さらに、竹炭の粉末を2液性常温硬化樹脂の
2液混合物と混ぜ、竹炭の内周面、上端面及び下端面に
所定の厚みで塗布しているものである。これにより、竹
炭の素材としての強度を確保し、かつ十分な防水性を得
ているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例(特許第2646199号)で記載されているよ
うな、竹炭の繊維に樹脂を含浸させる強化方法では、竹
炭の持つ質感などの良さを十分に活かしきれず、その
上、樹脂が硬化するまで非常に長い時間がかかり、製造
工程でのロス時間が多くなるという問題がある。また、
例えば、竹炭を縦に利用して木製などの台の上面に固定
する場合、竹炭の切り口の端面がリング状となっている
ため、接着剤を竹炭のリング状の端面に沿って塗布しな
ければならず、また、接着面積が少ないために満遍なく
接着剤を塗布する必要がある。そのため、作業性が悪い
という問題もあった。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みて提供したもの
であって、簡単な方法で、且つ短時間で竹炭を強化でき
る竹炭の原形補強方法を提供することを第1の目的と
し、また、第2の目的としては、竹炭を縦に利用して台
に固定する場合にも、竹炭と台との接着面積を広くして
確実に接着固定を可能とした竹炭を用いた製品を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載の竹炭の原形補強方法では、両端の開口面が貫通
した竹炭本体12の外周面に仮補強部材15、16を巻
回し、次いで、竹炭本体12内に発泡ウレタンフォーム
17を充填するようにしていることを特徴としている。
【0008】かかる竹炭の原形補強方法により、竹炭本
体12内に発泡ウレタンフォーム17を充填しても仮補
強部材15、16により発泡ウレタンフォーム17の膨
張力による竹炭本体12の破損を防止でき、また、発泡
ウレタンフォーム17の充填、硬化後は発泡ウレタンフ
ォーム17の外周面と竹炭本体12の内周面とが密着し
て、湿度や温度変化による竹炭本体12の割れの進行を
防ぐことができ、さらに、ひび割れた竹炭も強度が十分
な加工材として種々の用途に利用することができる。
【0009】請求項2記載の竹炭の原形補強方法では、
竹炭本体12の内部の節を削除して両端の開口面を貫通
させ、この竹炭本体12の外周面に仮補強部材15、1
6を巻回し、次いで、竹炭本体12内に発泡ウレタンフ
ォーム17を充填するようにしていることを特徴として
いる。
【0010】かかる竹炭の原形補強方法により、亀甲竹
など曲がりくねった竹炭材料でも節さえ抜くことで、発
泡ウレタンフォーム17を竹炭本体12に充填できるの
で、希少価値のある竹炭材料として利用することができ
る。
【0011】請求項3記載の竹炭を用いた製品では、両
端の開口面が貫通した竹炭本体12の内部に中仕切り板
14を挿入配設し、この竹炭本体12の外周面に仮補強
部材15、16を巻回し、竹炭本体12の一方の開口面
から発泡ウレタンフォーム17を充填し、発泡ウレタン
フォーム17の非充填部分を水受け部22とし、この水
受け部22の内面に防水と補強を兼ねた樹脂23を塗布
すると共に、繊維24を積層し、上記水受け部22とは
反対側の竹炭本体12側を平面状に切断し、この切断面
を台板21に接着固定して一輪差し20を形成している
ことを特徴としている。
【0012】かかる構成により、竹炭本体12の下面と
発泡ウレタンフォーム17の下面とを合わせた面積を台
板21との接着面積として利用でき、つまり、竹炭本体
12の下面の周縁に沿って満遍なく接着剤を塗布しなく
ても、発泡ウレタンフォーム17の下面を含めた部分を
ラフに塗布しても良いものであり、そのため、接着工程
における作業性を向上させることができる。
【0013】さらに、請求項4記載の竹炭を用いた製品
では、上記樹脂23及び繊維24は、二液性常温硬化樹
脂23と、ガラス繊維24であることを特徴としてい
る。かかる構成により、竹炭で構成した材料を一輪差し
20の水受け部22は二液性常温硬化樹脂23とガラス
繊維24とで、防水と補強を兼ねて形成することがで
き、かかる竹炭を一輪差し20として応用でき、一輪差
し20にも関わらず、竹炭の持つ質感の良さを表現する
ことができ、今までに存在しなかった一輪差し20を提
供できるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。竹の種類としては種々
のものがあるが、本発明では亀甲竹と呼ばれる曲がりく
ねった竹を用いた場合について説明する。もちろん、亀
甲竹だけでなく、真っ直ぐな竹を用いた場合にも適用で
きるものである。
【0015】図1(a)は、所定の長さの寸法の竹を焼
き上げて製造した竹炭素材10の斜視図を示し、この竹
炭素材10の原形補強方法と、該竹炭素材10を用いて
一輪差しの加工方法について説明する。竹炭素材10を
一輪差しに対応した適当な長さにノコギリ11により切
断して竹炭本体12を形成する。次に、図1(b)に示
すように、竹炭本体12の中の節を工具13を用いて全
部削除する。この節を抜く場合、工具13の種類として
は何でも良いが、本実施形態では、例えばヤスリを使用
している。これにより、内部を空洞とし、両端面を貫通
させた竹炭本体12を形成している。
【0016】次に、竹炭本体12で一輪差しを形成する
ので、水受け部の底用の中仕切り板14を設ける必要が
ある。そこで、図1(c)に示すように、例えば、ボー
ル紙などで略円形に形成した中仕切り板14を竹炭本体
12の内部に挿入する。この場合、中仕切り板14の周
面に接着剤を塗布しておき、所定の寸法の位置まで中仕
切り板14を竹炭本体12内に挿入して、中仕切り板1
4を竹炭本体12の内周面に貼り付けをする。この中仕
切り板14の形状は、竹炭本体12内に位置させる断面
形状に合わせるようにしている。なお、中仕切り板14
は、ボール紙としているが、ボール紙以外の肉厚のある
紙や硬質の紙でも良い。所謂コシのある紙である。な
お、中仕切り板14は竹炭本体12の内周面の形状に合
わせるために、切断のし易さという観点からは紙製の方
が好適例である。しかし、硬質の紙製に限らず、木製で
も良く、また、他の材料を用いても良い。
【0017】次に、竹炭本体12の内部に原形補強用と
して発泡ウレタンフォームを充填するため、その発泡ウ
レタンフォームの充填の際に、発泡ウレタンフォーム自
体が膨張するので、竹炭本体12にひびが入ったり、割
れたりする可能性がある。そこで、図2(a)に示すよ
うに、発泡ウレタンフォームを竹炭本体12内に充填す
る前に、竹炭本体12の外周面の全体にわたってシート
材(例えば、合成樹脂製のシート)15を巻回し、さら
に、シート材15の外周面に巻き付け固定部材(例え
ば、粘着テープ)16を巻回して、発泡ウレタンフォー
ムの充填時の膨張破損防止用として竹炭本体12の外周
面を仮補強する。
【0018】そして、図2(b)に示すように、シート
材15及び巻き付け固定部材16を巻装した竹炭本体1
2をワーク台の上面などに立てて、上面の開口部から発
泡ウレタンフォーム17を充填する。なお、竹炭本体1
2内には上記中仕切り板14が設けてあるので、充填さ
れる発泡ウレタンフォーム17は、中仕切り板14と一
輪差しとした場合の水受け部側の反対の空洞部分に充填
されることになる。この発泡ウレタンフォーム17は、
二液性硬質発泡ウレタンフォームが好適例である。竹炭
本体12内に発泡ウレタンフォーム17の原液を充填
後、発泡ウレタンフォーム17は膨張し、しばらく時間
が経過すると硬化する。この硬化時間は分単位であり、
次の作業にかかる時間が少なくて済む。発泡ウレタンフ
ォーム17が硬化した後、竹炭本体12に巻装している
巻き付け固定部材16とシート材15を取り外す。
【0019】次に、図3に示すように、発泡ウレタンフ
ォーム17は膨張するために、竹炭本体12の端面より
突出している部分の発泡ウレタンフォーム17をノコギ
リ11で切断する。切断する箇所は、竹炭本体12の端
面と面一となるように発泡ウレタンフォーム17のみを
切断しても良く、また、竹炭本体12の端部を含めて切
断するようにしても良い。発泡ウレタンフォーム17を
充填した竹炭本体12を図4に示すように、一輪差し2
0として使用する場合には、図3に示す上面が台板21
と接着する面となるので、切断面を平らにし、また、滑
らかに磨いても良い。
【0020】このように、焼き上がり後も空気中の湿度
や温度変化の影響を受け、少しずつ割れが進行するもの
もある竹炭をそのままでは加工材として使用できない
が、本発明のように発泡ウレタンフォーム17を内部に
充填することで、発泡ウレタンフォーム17の外周面と
竹炭本体12の内周面とが密着することになる。これに
より、空気中の湿度や温度変化の影響を受けるにも関わ
らず竹炭本体12の割れを抑え、また、ひび割れた竹炭
も強度を十分備えた加工材として使用することができる
ものである。また、亀甲竹など曲がりくねった材料で
も、節さえ抜けば発泡ウレタンフォーム17を充填する
ことで、希少価値のある材料として利用できる。
【0021】さらに、竹炭の繊維に樹脂を含浸させる従
来の強化方法では、竹炭の持つ質感の良さを十分に活か
しきれないが、本発明のように、竹炭の繊維に何も含浸
させない強化方法では、竹炭の持つ質感の良さをそのま
ま活かすことができる。また、竹炭の繊維に樹脂を含浸
させる従来の強化方法では、樹脂の硬化時間(15時間
程度)をそれなりに必要とするが、本発明のように発泡
ウレタンフォーム17を充填する方法では、分単位の待
ち時間で次の作業工程を行なえて、製品(例えば、一輪
差し20)の完成までの時間を早くすることができる。
【0022】このように、発泡ウレタンフォーム17の
発泡時の膨張力を抑え込む補強を本発明のようにシート
材15や巻き付け固定部材16などで十分することで、
竹炭は割れることもない。また、発泡ウレタンフォーム
17は発泡後硬化すれば、膨張率(竹炭本体12の長さ
方向)は、温度:50℃、湿度:95%、48時間放置
の状態での条件でも、0.4%とほとんど影響が見られ
ない。また、低温時においては、膨張率は、0%と全く
影響が見られない。
【0023】次に、上記のようにして形成した竹炭本体
12を一輪差し20として製造する場合について説明す
る。適宜な大きさの木材を輪切りにして図4に示すよう
な台板21を形成し、この台板21の上面に竹炭本体1
2の水受け部22を上にして接着固定する。図5は上記
一輪差し20の水受け部22の部分を示す要部拡大断面
図であり、水受け部22の内面を二液性常温硬化樹脂
(例えば、エポキシ樹脂)23と、ガラス繊維(厚み約
1mm)24で防水加工及び補強加工を行なうようにし
ている。
【0024】すなわち、水受け部22となる竹炭本体1
2の内周面に二液性常温硬化樹脂23を塗布し、次に、
適当な大きさのガラス繊維24に二液性常温硬化樹脂2
3を浸透させ、これらガラス繊維24と二液性常温硬化
樹脂23とが混ざり合ったものを竹炭本体12の内面全
体に何度かに分けて貼りつけて積層する。そして、積層
する際に、その都度、貼り付けたガラス繊維24に含ま
れる空気を無くすために、刷毛などで十分に押さえて脱
泡する。硬化後は上部にはみ出たガラス繊維24を削り
取り、水受け部22の内面と竹炭本体12の上端面に二
液性常温硬化樹脂23を塗布する。
【0025】これにより、水受け部22の防水と補強と
を行なうことができ、また、竹炭本体12の上端面を含
めた水受け部22の内面に二液性常温硬化樹脂(エポキ
シ樹脂)23を塗布するので、手が触れてもケガなどを
しない滑らかな面となっている。
【0026】なお、上記水受け部22の二液性常温硬化
樹脂23及びガラス繊維24による防水加工及び補強加
工は、台板21に接着固定する前でも、後のどちらでも
良い。
【0027】ここで、竹炭本体12を縦にして台板21
に接着固定する場合、竹炭の繊維に樹脂を含浸させる従
来の方法では、竹炭本体12の切り口(切断面)はリン
グ状となっているために、接着剤をリング状に満遍なく
塗布する必要があり、そのため、接着工程での作業性が
悪かった。また、竹炭本体12自体の下面しか接着面積
として利用することができないという問題もある。しか
し、竹炭本体12の内部に発泡ウレタンフォーム17を
充填する本発明の方法では、竹炭本体12の下面の面積
と発泡ウレタンフォーム17の底面の面積とを合わせた
底面全体を台板21への接着面積として利用できるもの
である。そのため、竹炭本体12の周縁に沿って接着剤
を塗布する必要がなく、発泡ウレタンフォーム17の下
面にラフに接着剤を塗布しても良く、接着工程における
作業性を向上させることができる。また、接着面積が円
形となるので、竹炭本体12を台板21に接着固定する
場合にも、竹炭本体12を台板21に、より確実に接着
固定することもできる。
【0028】上記の実施の形態では、節の間隔が比較的
狭い場合の竹(例えば、亀甲竹)について説明したが、
竹炭の中に節がない場合、一輪差しに応用せず、単に竹
炭として製造する場合には、図1(a)、図2及び図3
の工程だけで良い。もちろん、竹炭の長さに関係がない
場合には、図2及び図3の工程だけで良い。さらに、発
泡ウレタンフォーム17の膨張分の容積を予め考慮して
おき、竹炭本体12への充填後に発泡ウレタンフォーム
17の上下が竹炭本体12の上下面まで来るようにして
おくことで、図3の工程を省くことができる。
【0029】なお、竹炭本体12の内部に中仕切り板1
4を配設しない場合には、特に図示はしていないが、竹
炭本体12の下面の開口面を何らかの手段で塞ぐように
することは言うまでもない。
【0030】また、竹炭本体12内への発泡ウレタンフ
ォーム17の充填時の仮補強の部材として、シート材1
5は合成樹脂製のシート(ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ビニールなどの合成樹脂製のシート)、巻き付け固
定部材16は粘着テープを使用していたが、これらに限
定されるものではない。シート材15として、紙や、不
織布などのシート、布地などのいずれを用いても良い。
なお、シート材15の材料としては、上記の合成樹脂製
のシートが好適例である。また、巻き付け固定部材16
として、包帯状のものや、帯状の布地などのシート材1
5を確実に巻き付け固定できる部材であればどのような
ものでも良い。さらに、シート材15、あるいは巻き付
け固定部材16のいずれかで竹炭本体12の仮補強を行
なうようにしても良い。
【0031】また、竹炭の原形補強方法で形成した竹炭
本体12を上記では一輪差し20の場合に応用した製品
について説明したが、一輪差し20に限られらるもので
はなく、どのような製品に応用しても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明の竹炭の原形補強方法によれば、
焼き上がり後も空気中の湿度や温度変化の影響を受け、
少しずつ割れが進行するものもある竹炭をそのままでは
加工材として使用できなかったものが、発泡ウレタンフ
ォームを竹炭内に充填することで、空気中の湿度や温度
変化の影響にも関わらず、割れを抑え、また、ひび割れ
た竹炭も強度が十分な加工材として使用することができ
る。また、竹炭の繊維に樹脂を含浸させる従来の強化方
法では、竹炭の持つ質感の良さを十分に活かしきれない
場合もあったが、繊維に何も含浸させない強化方法によ
り、竹炭の持つ質感の良さを活かすことができる。
【0033】さらに、竹炭の繊維に樹脂を含浸させる従
来の強化方法では、樹脂の硬化時間をそれなりに必要と
するが、発泡ウレタンフォームを竹炭に充填する強化方
法では、分単位の待ち時間で次の作業工程を行なうこと
ができ、完成品までの工程時間を短くすることができ
る。また、亀甲竹など曲がりくねった竹炭材料でも、節
さえ抜けば発泡ウレタンフォームを充填でき、そのた
め、希少価値のある材料として利用することができるも
のである。
【0034】一輪差しを作る場合など竹炭を縦に利用し
て台に固定する場合、竹炭の繊維に樹脂を含浸させる従
来の強化方法では、竹炭の切り口のリング状の面積しか
利用できないが、発泡ウレタンフォームを竹炭に充填す
る強化方法では、竹炭の内部の底部まで発泡ウレタンフ
ォームが位置しているので、竹炭及び発泡ウレタンフォ
ームの底面全体を接着面積として利用でき、従来のよう
に竹炭の周縁に沿って接着剤を塗布しなくても、接着剤
をラフに塗っても良く、接着工程における作業性を向上
させることができる。また、竹炭及び発泡ウレタンフォ
ームの底面全体を接着面積として利用できるので、竹炭
を台に確実に固定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態の竹炭の原形補強
方法において竹炭を所定の長さに切断する工程を示す図
である。(b)は本発明の実施の形態の竹炭の原形補強
方法において竹炭の内部の節を抜く工程を示す図であ
る。(c)は本発明の実施の形態の竹炭の原形補強方法
において一輪差しを形成する場合の中仕切り板を竹炭内
に配置する工程を示す図である。
【図2】(a)は本発明の実施の形態の竹炭の外周にシ
ート材と巻き付け固定部材とを巻回する工程を示す図で
ある。(b)は本発明の実施の形態の竹炭の中に発泡ウ
レタンフォームを充填する工程を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の発泡ウレタンフォームの
膨張突出部分を切断して平らな接着面を形成する工程を
示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の竹炭を台板に接着固定し
て形成した一輪差しの斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態の一輪差しの水受け部の要
部拡大断面図である。
【符号の説明】
12 竹炭本体 14 中仕切り板 15 シート材 16 巻き付け固定部材 17 発泡ウレタンフォーム 20 一輪差し 21 台板 22 水受け部 23 二液性常温硬化樹脂 24 ガラス繊維
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月19日(1999.11.
19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】竹炭を用いた製品
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生竹を焼成して炭
化させた竹炭に強度を持たせ、その竹炭を用いた製品に
関するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明は、上述の点に鑑みて提供したもの
であって、簡単な方法で、且つ短時間で竹炭を強化で
き、またその竹炭を縦に利用して台に固定する場合に
も、竹炭と台との接着面積を広くして確実に接着固定を
可能とした竹炭を用いた製品を提供するものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載の竹炭を用いた製品では、両端の開口面が貫通し
た竹炭本体12の内部に中仕切り板14を挿入配設し、
この竹炭本体12の外周面に仮補強部材15、16を巻
回し、竹炭本体12の一方の開口面から発泡ウレタンフ
ォーム17を充填し、発泡ウレタンフォーム17の非充
填部分を水受け部22とし、この水受け部22の内面に
防水と補強を兼ねた樹脂23を塗布すると共に、繊維2
4を積層し、上記水受け部22とは反対側の竹炭本体1
2側を平面状に切断し、この切断面を台板21に接着固
定して一輪差し20を形成していることを特徴としてい
る。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】さらに、請求項2記載の竹炭を用いた製品
では、上記樹脂23及び繊維24は、二液性常温硬化樹
脂23と、ガラス繊維24であることを特徴としてい
る。かかる構成により、竹炭で構成した材料を一輪差し
20の水受け部22は二液性常温硬化樹脂23とガラス
繊維24とで、防水と補強を兼ねて形成することがで
き、かかる竹炭を一輪差し20として応用でき、一輪差
し20にも関わらず、竹炭の持つ質感の良さを表現する
ことができ、今までに存在しなかった一輪差し20を提
供できるものである。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】削除
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】削除
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【発明の効果】本発明の竹炭を用いた製品によれば、
輪差しを作る場合など竹炭を縦に利用して台に固定する
場合、竹炭の繊維に樹脂を含浸させる従来の強化方法で
は、竹炭の切り口のリング状の面積しか利用できない
が、発泡ウレタンフォームを竹炭に充填する強化方法で
は、竹炭の内部の底部まで発泡ウレタンフォームが位置
しているので、竹炭及び発泡ウレタンフォームの底面全
体を接着面積として利用でき、従来のように竹炭の周縁
に沿って接着剤を塗布しなくても、接着剤をラフに塗っ
ても良く、接着工程における作業性を向上させることが
できる。また、竹炭及び発泡ウレタンフォームの底面全
体を接着面積として利用できるので、竹炭を台に確実に
固定することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B230 AA08 AA16 AA21 BA10 BA16 CB25 DA02 EA20 EB01 EB04 EB23 EB27 EB28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端の開口面が貫通した竹炭本体(12)
    の外周面に仮補強部材(15)(16)を巻回し、次い
    で、竹炭本体(12)内に発泡ウレタンフォーム(1
    7)を充填するようにしていることを特徴とする竹炭の
    原形補強方法。
  2. 【請求項2】竹炭本体(12)の内部の節を削除して両
    端の開口面を貫通させ、この竹炭本体(12)の外周面
    に仮補強部材(15)(16)を巻回し、次いで、竹炭
    本体(12)内に発泡ウレタンフォーム(17)を充填
    するようにしていることを特徴とする竹炭の原形補強方
    法。
  3. 【請求項3】両端の開口面が貫通した竹炭本体(12)
    の内部に中仕切り板(14)を挿入配設し、この竹炭本
    体(12)の外周面に仮補強部材(15)(16)を巻
    回し、竹炭本体(12)の一方の開口面から発泡ウレタ
    ンフォーム(17)を充填し、発泡ウレタンフォーム
    (17)の非充填部分を水受け部(22)とし、この水
    受け部(22)の内面に防水と補強を兼ねた樹脂(2
    3)を塗布すると共に、繊維(24)を積層し、上記水
    受け部(22)とは反対側の竹炭本体(12)側を平面
    状に切断し、この切断面を台板(21)に接着固定して
    一輪差し(20)を形成していることを特徴とする竹炭
    を用いた製品。
  4. 【請求項4】上記樹脂(23)及び繊維(24)は、二
    液性常温硬化樹脂(23)と、ガラス繊維(24)であ
    ることを特徴とする請求項3記載の竹炭を用いた製品。
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