JP2000262880A - 撹拌翼 - Google Patents

撹拌翼

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JP2000262880A
JP2000262880A JP11067985A JP6798599A JP2000262880A JP 2000262880 A JP2000262880 A JP 2000262880A JP 11067985 A JP11067985 A JP 11067985A JP 6798599 A JP6798599 A JP 6798599A JP 2000262880 A JP2000262880 A JP 2000262880A
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JP
Japan
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blade
stirring
wing
stirring blade
liquid
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Application number
JP11067985A
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English (en)
Inventor
Koichi Kato
好一 加藤
Yamato Yasuhara
大和 安原
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Satake Chemical Equipment Mfg Ltd
Original Assignee
Satake Chemical Equipment Mfg Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中・高粘性領域の液体の撹拌において、液深
が増大しても混合性能の低下しないような撹拌装置用の
撹拌翼を提供する。 【解決手段】 撹拌翼2は、上向きの三角形状に形成さ
れた平板状の上部翼3と、下向きの三角形状に形成され
た平板状の下部翼4とを有しており、これら上部翼3と
下部翼4とが一部交叉部分を有して互いに直交する相対
配置に形成されていると共にこれら上部翼3と下部翼4
とを挿通する回転中心軸5にこれら上部翼3と下部翼4
とを固定して該撹拌翼2を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品工業、食品
工業、化学工業等において、中・高粘性を有する混合液
体を分散、混合するのに好適な撹拌装置の撹拌翼に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の中・高粘性液用の撹拌翼として、
図6に示す如く、略菱形に形成した撹拌翼aの対角線b
に沿って回転中心軸cを設けた例が知られている(特開
平10−128092号公報)。
【0003】これは、特に低粘性液と高粘性液からなる
2液を撹拌して分散・混合を行うときに所要駆動動力が
少なくてすみ、且つ分散性能に秀れている利点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記菱形に形
成した撹拌翼aは、特に高粘性領域において液深が増大
した時に撹拌翼a内の上下間での流れの交流が不充分に
なり、混合性能が低下するという問題があった。
【0005】本発明はこの問題点を解消し、高粘性領域
において液深が増大しても高い混合性能を維持できるよ
うな撹拌翼を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成すべく撹拌容器内で撹拌翼を回転させて撹拌する方式
の液体用撹拌装置において、該撹拌翼は、上向きに狭ま
る形状に形成された平板状の上部翼と、下向きに狭まる
形状に形成された平板状の下部翼とからなり、これら上
部翼と下部翼とが互いに異なる回転角度で回転中心軸に
固定していることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の1実施の形態を図1乃至
図5により説明する。
【0008】図1に示す液体の撹拌装置1において、2
は本発明の撹拌翼であり、1aは撹拌容器、1bは撹拌
する液体である。
【0009】即ち、撹拌翼2は、上部翼3と下部翼4と
が互いに直交する状態即ち食い違い角度が90°で回転
中心軸5に固定されて形成されており、該撹拌翼2は回
動可能に撹拌槽1b内に垂設されている。
【0010】前記上部翼3及び下部翼4は平板状の板材
からなる。該上部翼3は上向きに狭まる例えば三角形状
に形成されていると共にその内側に例えば三角形状の中
抜き部3aを有して枠状に形成されており、更に該上部
翼3の下辺部3bの両側辺部3cの側端縁が回転中心軸
5に平行に形成されている。
【0011】又、前記下部翼4は図2に示す如く下向き
に狭まる例えば三角形状に形成されていると共にその内
側に例えば三角形状の中抜き部4aを有して枠状に形成
されており、更に該下部翼4の上辺部4bの両側辺部4
cの側端縁が前記回転中心軸5に平行に形成されてい
る。
【0012】尚、これら上部翼3と下部翼4は、前記下
辺部3bと上辺部4bにおいて互いに交叉をしている。
【0013】図2はこれら上部翼3と下部翼4の相互の
位置関係を示す斜視図である。
【0014】前記上部翼3の下辺部3b及び下部翼4の
上辺部4bは撹拌翼2の最も幅広な部分であり、又前記
側辺部3c、4cの側端縁の外周に近接して、複数の静
翼6が設置されている。
【0015】これらの静翼6は各々ブラケット6aによ
って撹拌容器1aに固定されており、又、これらの静翼
6は、図3に示す如く、回転中心軸5に対して角度を有
して設置されている。
【0016】次に本実施の形態の撹拌翼2を用いた撹拌
装置1の性能及び効果について説明する。
【0017】図4に従来の撹拌翼を用いた撹拌装置の1
例(以下、A型と称する)を示す。
【0018】該A型の撹拌装置と、本実施の形態の撹拌
装置1の混合性能の比較実験の結果を図5に示した。
【0019】即ち、図5において横軸Z/Dは、撹拌槽
内の液深Zと槽径Dとの比であり、この液深割合Z/D
が大きい径、液深が深いことを示す。
【0020】又、図5の横軸NTMは無次元混合時間で
あり、NTMが大きい程、混合に長時間を要することを
示す。
【0021】本撹拌試験は1700CPの水飴を用いた
ヨード・ハイポ法によって行ない、単位液体量当りの動
力Pvは0.5KW/m一定とした。
【0022】尚、ヨードハイポ法とは、前記水飴液に試
薬濃度1Nのヨードを混入してこれをこげ茶色に着色
し、次いでパイポ(チオ硫酸ナトリウム)を該水飴液に
注入して前記撹拌翼で撹拌し、該水飴液のこげ茶色が消
える迄の時間で混合性能を調べる方法である。本撹拌試
験ではヨード1に対しハイポを1.2の割合で注入し
た。
【0023】図5から明らかなように、従来の撹拌翼を
用いたA型撹拌装置では、液深割合Z/Dが大きくなる
につれて、所定の混合に要する無次元混合時間NTM
急速に増大するのに対し、本実施の形態の撹拌装置1で
は、液深割合Z/Dが大きくなっても無次元混合時間N
TMの増大は少ない。
【0024】このように、本実施の形態の撹拌装置1に
用いた撹拌翼2は、液深が増大しても混合性能の低下の
少ないことが特徴である。
【0025】これは、上部翼3と下部翼4とを互いに食
い違いを有して回転中心軸5に固定したので、互いに先
行する翼の背面の負圧部と追従する翼の前面の高圧部と
によって、撹拌翼2内の上下に交流する流れが強まると
共に、該撹拌翼2からの吐出流も強化されて、撹拌槽内
全体の混合性能が向上したためである。
【0026】又、上部翼3と下部翼4とが互いに交叉す
る部分を有するようにしたことも前記上下に交流する流
れの強化に効果を有している。
【0027】更に、上部翼3の両側辺部3c及び下部翼
4の両側辺部4cが回転中心軸5に平行であるので、強
い放射方向の液の流れを生み出し、又靜翼6により局所
的な強い液の混合作用即ちせん断作用が生ずる。
【0028】尚、前記実施の形態では食い違い角度が9
0°の例を示したが、翼枚数を増やして10〜90°の
範囲に形成してもよい。
【0029】
【発明の効果】このように本発明によれば、中・高粘性
領域の液体の撹拌において、液深が増大しても混合性能
の低下しないような撹拌翼を提供できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撹拌翼を用いた撹拌装置の縦断面図で
ある。
【図2】同上撹拌翼の1部斜視図である。
【図3】図1に示す撹拌装置の他の縦断面図である。
【図4】従来の撹拌翼を用いたA型撹拌装置の縦断面図
である。
【図5】液深の変化に対する撹拌装置の混合性能の比較
試験の結果を示すグラフである。
【図6】従来の撹拌翼を用いた撹拌装置の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 撹拌装置 1a 撹拌容器 2 撹拌翼 3 上部翼 4 下部翼 3c、4c 側辺部 5 回転中心軸 6 静翼

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撹拌容器内で撹拌翼を回転させて撹拌す
    る方式の液体用撹拌装置において、該撹拌翼は、上向き
    に狭まる形状に形成された平板状の上部翼と、下向きに
    狭まる形状に形成された平板状の下部翼とからなり、こ
    れら上部翼と下部翼とが互いに食い違いを有して回転中
    心軸に固定していることを特徴とする撹拌翼。
  2. 【請求項2】 前記上部翼と下部翼との互いの食い違い
    の角度は10°〜90°であることを特徴とする請求項
    1に記載の撹拌翼。
  3. 【請求項3】 前記上部翼の下辺部と前記下部翼の上辺
    部とが一部において交叉部分を有していることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の撹拌翼。
  4. 【請求項4】 前記上部翼と下部翼とは各々内側を中抜
    きしてこれら上部翼と下部翼とを枠状に形成すると共
    に、これら上部翼及び下部翼の両側辺部の側端縁が前記
    回転中心軸と平行に形成したことを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれか1に記載の撹拌翼。
  5. 【請求項5】 前記撹拌翼の外方に、前記側端縁に近接
    して複数の静翼を前記容器に固定して具備していること
    を特徴とする請求項4に記載の撹拌翼。
JP11067985A 1999-03-15 1999-03-15 撹拌翼 Pending JP2000262880A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005012218A1 (ja) * 2003-08-05 2005-02-10 Mitsui Chemicals, Inc. テレフタル酸の製造方法及びテレフタル酸
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US7348455B2 (en) 2001-12-04 2008-03-25 Mitsubishi Chemical Corporation Process for producing (meth)acrylic acids

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