JP2000262614A - 薬液注入器 - Google Patents

薬液注入器

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JP2000262614A
JP2000262614A JP11073859A JP7385999A JP2000262614A JP 2000262614 A JP2000262614 A JP 2000262614A JP 11073859 A JP11073859 A JP 11073859A JP 7385999 A JP7385999 A JP 7385999A JP 2000262614 A JP2000262614 A JP 2000262614A
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medicine
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JP11073859A
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Takeshi Tsuji
剛 辻
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Med Tech Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】患者に薬液を注入する際、薬液を薬瓶等から移
し替える操作を不要とすることにより、薬液の気中浮遊
菌の混入及び接触による汚染を防止し、看護者または在
宅等における患者本人の薬液取替え操作を容易かつ確実
に行うようにし、さらには注入時の動力損失を少なくし
て小型モータによる注入駆動を可能にすると共に、携帯
に便利な小型軽量化を達成し得る薬液注入器を提供す
る。 【解決手段】端部に吐出口2を備えた固定容器部3と他
端から内側に折返し変形する薄肉周部を有する変形容器
部4とから成る薬納容器1の内部に薬液5が充填され、
変形容器部4の端底部に外方から押幹6を当てて変形容
器部4の薄肉周部を内側に折り返しながら押幹6を押し
入れることにより、薬納容器1内の薬液5を固定容器部
3の吐出口2から吐出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インシュリン等の薬液
を患者に注入するための薬液注入器を携帯可能に小型化
したもので、薬液を薬瓶等から移し替える操作を不要と
した薬液注入器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インシュリン等の各種ホルモン、
或は抗ガン剤、その他の薬液を患者に注入する際、薬瓶
等に収容された薬液を注射器で吸入してから患者に注入
するようにしていた。
【0003】ところが、このような処置においては、注
射器を消毒包装から取り出したり、薬瓶等から所定容量
の薬液を注射器に吸い込んだり、患者への注入処置の後
に、注射器を消毒包装内へ戻して密閉処置する等の面倒
な作業が必要であり、またこのような処置の際に汚染接
触や空気感染を起こす等の問題があった。
【0004】さらに、近年になって、在宅患者や日常生
活を継続している患者本人が薬液を注入するために、小
型且つ軽量化された携帯型の注入器が開発されるように
なっている。
【0005】このため、従来の携帯型注入器は、ピスト
ンを設けたシリンジの吐出口にチューブを介して注入針
を接続し、ピストンを手動によって押し出すことにより
シリンジ内に充填された薬液を吐出口から注入針へと送
り出すようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のシリンジ型注入器は、シリンジ内に薬液を移し替
える操作を必要とするため、薬液に気中浮遊菌が混入し
たり、接触による汚染が発生するという問題があった。
【0007】また、ピストンは、その外周に設けられた
ゴム等の可撓性材料によってシリンジの内周に密着状態
で接触しているため、ピストンを移動する際の摺動抵抗
による負荷損失が大である。
【0008】従って、モータを使用した注入器を構成す
る際、小型モータの使用が困難であり、またモータの動
力源として使用するバッテリーの電力損失が大であるた
め、注入器を小型軽量化することが困難となっていた。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解消する
ために成されたものであり、患者に薬液を注入する際、
薬液を薬瓶等から移し替える操作を不要とすることによ
り、薬液の気中浮遊菌の混入及び接触による汚染を防止
し、看護者または在宅等における患者本人の薬液取替え
操作を容易かつ確実に行うようにし、さらには注入時の
動力損失を少なくして小型モータによる注入駆動を可能
にすると共に、携帯に便利な小型軽量化を達成し得る薬
液注入器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の薬液注入器は、端部に吐出口を備えた固
定容器部と他端から内側に折返し変形する薄肉周部を備
えた変形容器部とから成る薬納容器の内部に薬液が充填
され、前記変形容器部の端底部に外方から押幹を当てて
該変形容器部の薄肉周部を内側に折り返しながら前記押
幹を押し入れることにより、前記薬納容器内の薬液を前
記固定容器部の吐出口から吐出するようにしたものであ
る。
【0011】また、前記薬納容器は別体且つ同材料によ
る固定容器部と変形容器部とから成り、前記固定容器部
は全体が厚肉の筒状容器から成り、その開口側端部にフ
ランジを備える一方、前記変形容器部は前記固定容器部
と同様の内径を有すると共に、折返し変形可能な薄肉の
筒状容器からなり、その開口側端部にフランジが形成さ
れ、これらの固定容器部のフランジと変形容器部のフラ
ンジとが接合されることにより薬納容器として一体化さ
れた構成とするのがよい。
【0012】また、前記薬納容器の吐出口がルアーテー
パ形状に形成されると共に該吐出口の元部に着装溝が形
成され、注入針に接続されたチューブの一端に結合した
ソケットの内周の突出環状部が前記吐出口の着装溝に嵌
着されることにより、該ソケットを前記吐出口に着脱自
在に接続するようにしてもよい。
【0013】また、前記薬納容器は、該薬納容器の固定
容器部を固定する固定側収納部と該薬納容器の変形容器
部の外周が膨出しない内径を有する変形側収納部とを有
するケースに着脱自在に装填するように構成するのが好
ましい。
【0014】また、前記薬納容器を収納するケースには
前記薬納容器の変形容器部の端底部に当てる押幹が前記
薬納容器と同軸に設けられ、該押幹が前記ケースに設け
られたモータで前記変形容器部を内側に折返し変形する
ように押し入れ動作を行う構成とするのが好ましい。
【0015】また、前記押幹は前記変形容器部の端部を
押圧する押圧部の反対側から軸方向に形成された内腔部
を有し、該内腔部の内周にネジ溝が形成され、該ネジ溝
に噛合する伝導ネジ軸が前記ネジ溝と同軸に配置された
状態でモータに結合されると共に、前記押幹の後端外側
に形成された回転止用凸部をケースの直線案内溝に沿っ
て摺動自在に収納して成り、前記モータの駆動によって
前記押幹を移動することにより前記変形容器部の端部を
押し入れて該変形容器部を折返し変形するようにしても
よい。
【0016】さらに、前記薬納容器を収納するケースに
前記変形容器部の端部を押し入れる前記押幹を押し出し
駆動するためのモータが設けられ、該モータの後端と前
記ケースとの間に圧力センサが設けられたことにより、
前記モータを駆動することによって前記押幹が前記変形
容器部を押し入れた際の前記薬納容器内の薬液の内圧変
化を検出することにより該薬納容器内の薬液の注入量を
検出するようにしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。
【0018】本発明の薬液注入器は、図1に示すよう
に、端部に吐出口2を備えた固定容器部3と他端から内
側に折返し変形する変形容器部4とから成る薬納容器1
の内部に薬液5が充填され、図5または図6に示すよう
に、変形容器部4の端底部4aに外方から押幹6を当て
て、変形容器部4の周部を内側に折り返しながら押幹6
を押し入れることにより、薬納容器1内の薬液5を固定
容器部3の吐出口2から吐出するようにしたものであ
る。なお、図6において、4’は変形容器部4の周部の
折返部を示す。
【0019】上記の薬納容器1は固定容器部3と変形容
器部4とを一体的に形成した構成としてもよいが、本実
施例においては、作成の都合上、図1または図2等に示
すように、固定容器部3と変形容器部4とを別体に構成
している。
【0020】また、本実施例においては、固定容器部3
と変形容器部4とをポリエチレン等の同材料によって形
成し、固定容器部3は全体を厚肉の円筒形状に形成した
ことにより変形し難い形状にしている。なお、固定容器
部3と変形容器部4との作成材料は、ポリエチレン材の
他に、薄肉とすることにより折返し変形する可撓性材料
とし、また互いに接触した時に摺動抵抗が小であるもの
が好適する。
【0021】固定容器部3は、端部に吐出口2が形成さ
れ、開口側端部にはフランジ3aが形成されている。こ
の吐出口2は、外周がルアーテーパ形状2aに形成さ
れ、元部には着装溝2bが形成され、後述するソケット
11を着脱自在に挿着し得るようにしている。
【0022】一方、変形容器部4は固定容器部3と同様
の内径を有すると共に折返し変形可能な薄肉の有底円筒
形からなり、端底部4aを有し、開口側端部には固定容
器部3のフランジ3aと同径のフランジ4aが形成され
ている。
【0023】上記の固定容器部3と変形容器部4とは、
双方のフランジ3a、4aを溶着または接着することに
より気密状に接合され、その内部の溶液室10には薬液
5が充填される。
【0024】なお、上記の薬納容器1は、製造中に衛生
的管理で作成されると共に、内部の溶液室10への薬液
充填もまた無菌状態で供給されることが望ましい。
【0025】一方、固定容器部3の吐出口2に挿着する
ソケット11は、図2に示すように、吐出口2の着装溝
2bに応じた内側形状を有し、このソケット11に薬液
5を送出する軟質材のチューブ12の一端が接続されて
いる。
【0026】なお、固定容器部3の吐出口2とソケット
11とは、図10(a) 及び(b) に示すように構成しても
よい。即ち、ルアーテーパ状の吐出口2の周囲に雌ネジ
2cを形成した外筒2dを設ける一方、ソケット11の
先端外周の両方向に張出片11a、11aを突出形成す
る。このような構成によれば、ソケット11の先端を吐
出口2の外筒2dの内部にねじ込むことにより、ソケッ
ト11が吐出口2から容易に外れないロック機構とする
ことができる。
【0027】また、図1に示すように、チューブ12の
他端には人体組織の患部に刺針するための注入針13が
接続されている。この注入針13は使用する部位や処置
方法により、形状或は構成は異なるものである。
【0028】なお、図1において、13aは注入針13
に結合された翼状部であり、13bは注入針13に装着
するキャップである。
【0029】また、吐出口2には不図示のキャップを装
着して内部の薬液5の漏洩を防止すると共に、吐出口2
の無菌状態を保つようにしてもよい。
【0030】さらに、吐出口2から薬納容器1内に薬液
5を充填する作業を無菌状態で行った後、注入針13と
チューブ12とを接続したソケット11を吐出口2に装
着して薬納容器1と一体化した状態で供給することによ
り、細菌感染の防止を行うと共に使用時の操作処理をス
ピーディに行うことができるようにしてもよい。
【0031】上記の薬納容器1はケース15に着脱自在
に装填するようにしている。このケース15は、図3乃
至図5に示すように、薬納容器1の固定容器部3を固定
するための固定側収納部16と薬納容器1の変形容器部
4の外周が薬液5の注入圧力で膨出変形しない内径を有
する変形側収納部17とを有する。
【0032】また、固定側収納部16は薬納容器1の外
形に応じた内部形状を有し、変形側収納部17との境に
は薬納容器1のフランジ3a、4aを収嵌する環状のフ
ランジ収納部16aが形成され、また薬納容器1の吐出
口2を収嵌する嵌着部18が形成されたことにより、薬
納容器1を簡単なワンタッチ操作で装填し、取り出すこ
とができるようにされている。
【0033】このケース15には薬納容器1の変形容器
部4の端底部4aに当てる押幹6が設けられている。こ
の押幹6は変形容器部4の端底部4aを押圧する先端部
6aの反対側から軸方向に形成された内腔部21を有
し、この内腔部21の内周にネジ溝22が形成され、ネ
ジ溝22に噛合する伝導ネジ軸23の外周の雄ネジ23
aがネジ溝22と同軸に配置され、ケース15の保持部
24に支持されたモータ25の減速機26を介して該減
速機26の出力軸26aが上記の伝導ネジ軸23に同軸
状に結合されている。
【0034】上記の減速機26は遊星ギアで構成するの
が望ましい。この遊星ギヤによって伝導ネジ軸23とモ
ータ25の出力軸とが同軸に結合されると共に、減速機
26の小型構成が可能となり、遊星ギヤの優れた伝達効
率を利用することによって、モータ25の小型化及び動
力源として使用するバッテリー(不図示)の小型化及び
省電力化が可能となる。
【0035】さらに、図3または図4に示すように、押
幹6の後端外側には回転止用凸部27が形成され、この
凸部27が変形側収納部17の対向位置に形成された直
線案内溝28、28に沿って摺動自在に収納されたこと
により、モータ25の駆動によって押幹6は回転防止が
なされた状態で直線方向に案内される。
【0036】ただし、上記の変形側収納部17の直線案
内溝28は、図3、図5或はその他の断面図に示すよう
に、回転止用凸部27の移動範囲に限定して設け、薬納
容器1の変形容器部4が直線案内溝28に接触しないよ
うにするのがよい。これは、変形容器部4が厚さ0.0
5〜0.3mm程度の極薄膜に形成された場合、この極薄
の変形容器部4が直線案内溝28に接触して破れたりし
ないようにするために配慮されたものであり、その他の
部位においても、変形容器部4の極薄膜を破傷しない構
成上の配慮が必要である。
【0037】さらに、モータ25の後端とケース15と
の間には圧力センサ29が設けられ、モータ25を駆動
することによって押幹6が変形容器部4を押し入れた際
に生じる薬納容器1内の薬液5の内圧変化を圧力センサ
29で直に検出することができ、薬納容器1内の薬液5
の容量変化を検出することが可能である。
【0038】このような構成において、押幹6の軸方向
と減速機26の出力軸26aとモータ25の出力軸(不
図示)とが一直線に結合されたことにより、モータ25
の後端に設けられた圧力センサ29が、モータ25に負
荷される薬納容器1内の内圧変化を効率よく感知するこ
とが可能となる。
【0039】上記のような薬液注入器の構成により、図
5に示すように、薬液5が予め充填された薬納容器1を
ケース15内にワンタッチで装填して薬納容器1の変形
容器部4の端底部4aに押幹6の先端部6aを密着させ
る。
【0040】そして、図6に示すように、モータ25を
駆動して伝導ネジ軸23が回転すると押幹6が移動し、
この押幹6の先端部6aが薬納容器1の変形容器部4の
端底部4aを押し入れることにより、該変形容器部4の
薄肉の周部が内側に折返し変形され、薬納容器1内の薬
液5が吐出口からチューブ12を介して注入針13に送
り出される。さらに、押幹6が移動すると、最終的に固
定容器部3の吐出側底部まで移動して止まる。
【0041】このような、薬納容器1の変形容器部4が
折返し変形する際、図6に示すように、変形容器部4の
外周同士(折返部4’)が二重に重なって摺動する際は
同材料同士の接触であるため摩擦抵抗は小であり、ま
た、図7のように、変形容器部4が折り返されて固定容
器部3の内周に接触した際にも、変形容器部4と固定容
器部3とは同材料で形成されているため、両者の摩擦抵
抗は小である。
【0042】従って、変形容器部4は少ない押圧力で変
形するため、モータ25の小型化及び省電力化を達成
し、装置全体の小型軽量化に寄与することができる。
【0043】本発明の他の実施例を図8に示してある。
この薬液注入器は押幹6’の後方から中芯軸方向に長軸
の雌ネジ30を形成し、ケース15内のモータ25に連
結した減速機26の出力軸を雄ネジロッド31として押
幹6’の雌ネジ30に噛合し、モータ25の駆動によっ
て雄ネジロッド31を回転することにより、押幹6’を
軸方向に移動するようにしている。
【0044】この実施例においても、押幹6’はモータ
25の出力軸と同軸であり、モータ25の後端に設けた
圧力センサ29によって薬納容器1内の薬液5の内圧変
化を直に検出することができ、薬納容器1内の薬液5の
注入変化量を検出することが可能である。
【0045】さらに、本発明の他の実施例を図9に示し
てある。この構成は、押幹6”の後端に断面円弧形の長
尺の鋼板32の一端をピン33等で結合し、鋼板32の
他端は自由端とし、ケース15内の押幹6”の後退位置
の後方位置には鋼板32を挟持する一対のローラ33
a、33bを設けることにより、装置の小型化を実現す
るようにしたものである。
【0046】このような構成において、一方のローラ3
3aは外周に等間隔で突出歯34、34…を有してこれ
を歯付ローラ33aとし、図9(c) に示すように、鋼板
32の長手方向に等間隔で形成された複数の噛合孔3
5、35…に歯付ローラ33aの突出歯34、34…を
係合し、歯付ローラ33aの回転軸に接続された減速機
26’を介してモータ25’を駆動することにより、歯
付ローラ33aを回転して鋼板32を移動するのである
が、鋼板32は元来は直線形状にあり、その状態で、断
面は図9(b) に示す湾曲状になり、押幹6”を押して注
入圧力を得る程度の垂直荷重を十分に発生することがで
きる。
【0047】また、ローラ33a、33bに挟持された
位置で鋼板32は平面化して歯付ローラ33aの突出歯
34、34…を噛合孔35、35…に係止し、押幹6”
の移動を行い、上記の実施例と同様に、押幹6”が薬納
容器1の変形容器部4を押し入れることにより、該変形
容器部4の薄肉周部が内側に折返し変形され、薬納容器
1内の薬液5を吐出口2から送り出すことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の薬液注入
器によれば、薬納容器をワンカプセル化した薬納バッグ
として扱うことができ、予め薬液が充填された薬納容器
をケースにワンタッチで装填することとができるため、
薬液を薬瓶等から移し替える操作を不要とし、また、薬
液の気中浮遊菌の混入及び接触による汚染を防止するこ
とができ、看護者または在宅等における患者本人の薬液
取替え操作を容易かつ確実に行うことが可能となる。
【0049】また、本発明の薬液注入器は、従来のよう
なシリンジ内でピストンを移動をさせるタイプの注入器
ではなく、モータの駆動によって移動する押幹の押出動
作によって予め薬液が充填された薬納容器の変形容器部
を内側に折り返しながら前進させることによって薬納容
器の吐出口から薬液を吐出するようにしたものであるた
め、薬液注入時の動力損失を少なくして小型モータによ
る注入駆動を可能にすると共に、動力源としてのバッテ
リー容量の低減を可能とすることにより、携帯に便利な
小型軽量化を達成し得る薬液注入器を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薬納容器、ソケット、注入針等の
斜視図である。
【図2】本発明による薬納容器とソケットの断面図であ
る。
【図3】本発明による薬液注入器の駆動系を示す断面図
である。
【図4】図3のA−A線位置の断面図である。
【図5】本発明による薬液注入器のケースに薬納容器を
装填した状態を示す断面図である。
【図6】本発明による薬液注入器のケースに装填した薬
納容器の注入動作において薬納容器の変形初期の状態を
示す断面図である。
【図7】本発明による薬液注入器のケースに装填した薬
納容器の注入動作において薬納容器が最大限に変形した
状態を示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図9】(a) は本発明のさらに他の実施例を示す断面図
であり、(b) は鋼板の断面図であり、(c) はモータによ
って駆動される歯付ローラと鋼板の噛合関係を示す外観
図である。
【図10】(a) は本発明の薬納容器の吐出口とソケット
の他の実施例を示す断面図であり、(b) はソケットの端
面図である。
【符号の説明】
1…薬納容器、2…吐出口、3…固定容器部、4…変形
容器部、5…薬液、6、6’、6”…押幹、3a、4a
…フランジ、11…ソケット、12…チューブ、13…
注入針、15…ケース、16…固定側収納部、17…変
形側収納部、18…嵌着部、21…内腔部、22…ネジ
溝、23…伝導ネジ軸、24…保持部、25…モータ、
26…減速機、27…回転止用凸部、28…直線案内
溝、29…圧力センサ、30…雌ネジ、31…雄ネジロ
ッド、32…鋼板、33…ピン、34…突出歯、33
a、33b…ローラ(33a…歯付ローラ)、35…噛
合孔。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端部に吐出口を備えた固定容器部と他端か
    ら内側に折返し変形する薄肉周部を備えた変形容器部と
    から成る薬納容器の内部に薬液が充填され、前記変形容
    器部の端底部に外方から押幹を当てて該変形容器部の薄
    肉周部を内側に折り返しながら前記押幹を押し入れるこ
    とにより、前記薬納容器内の薬液を前記固定容器部の吐
    出口から吐出するようにしたことを特徴とする薬液注入
    器。
  2. 【請求項2】前記薬納容器は別体且つ同材料による固定
    容器部と変形容器部とから成り、前記固定容器部は全体
    が厚肉の筒状容器から成り、その開口側端部にフランジ
    を備える一方、前記変形容器部は前記固定容器部と同様
    の内径を有すると共に、折返し変形可能な薄肉の筒状容
    器からなり、その開口側端部にフランジが形成され、こ
    れらの固定容器部のフランジと変形容器部のフランジと
    が接合されることにより薬納容器として一体化されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の薬液注入器。
  3. 【請求項3】前記薬納容器の吐出口がルアーテーパ形状
    に形成されると共に該吐出口の元部に着装溝が形成さ
    れ、注入針に接続されたチューブの一端に結合したソケ
    ットの内周の突出環状部が前記吐出口の着装溝に嵌着さ
    れることにより、該ソケットを前記吐出口に着脱自在に
    接続するようにしたことを特徴とする請求項1記載の薬
    液注入器。
  4. 【請求項4】前記薬納容器は、該薬納容器の固定容器部
    を固定する固定側収納部と該薬納容器の変形容器部の外
    周が膨出しない内径を有する変形側収納部とを有するケ
    ースに着脱自在に装填するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の薬液注入器。
  5. 【請求項5】前記薬納容器を収納するケースには前記薬
    納容器の変形容器部の端底部に当てる押幹が前記薬納容
    器と同軸に設けられ、該押幹が前記ケースに設けられた
    モータで前記変形容器部を内側に折返し変形するように
    押し入れ動作を行うことを特徴とする請求項1記載の薬
    液注入器。
  6. 【請求項6】前記押幹は前記変形容器部の端部を押圧す
    る押圧部の反対側から軸方向に形成された内腔部を有
    し、該内腔部の内周にネジ溝が形成され、該ネジ溝に噛
    合する伝導ネジ軸が前記ネジ溝と同軸に配置された状態
    でモータに結合されると共に、前記押幹の後端外側に形
    成された回転止用凸部をケースの直線案内溝に沿って摺
    動自在に収納して成り、前記モータの駆動によって前記
    押幹を移動することにより前記変形容器部の端部を押し
    入れて該変形容器部を折返し変形するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の薬液注入器。
  7. 【請求項7】前記薬納容器を収納するケースに前記変形
    容器部の端部を押し入れる前記押幹を押し出し駆動する
    ためのモータが設けられ、該モータの後端と前記ケース
    との間に圧力センサが設けられたことにより、前記モー
    タを駆動することによって前記押幹が前記変形容器部を
    押し入れた際の前記薬納容器内の薬液の内圧変化を検出
    することにより該薬納容器内の薬液の注入量を検出する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の薬液注入
    器。
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KR20160145602A (ko) 2014-04-25 2016-12-20 바이엘 헬스케어 엘엘씨 롤링 다이어프램을 갖는 시린지
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JP7053739B2 (ja) 2014-04-25 2022-04-12 バイエル・ヘルスケア・エルエルシー ローリングダイヤフラムを備えたシリンジ

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