JP3267413B2 - シリンジポンプセット - Google Patents

シリンジポンプセット

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JP3267413B2
JP3267413B2 JP28245993A JP28245993A JP3267413B2 JP 3267413 B2 JP3267413 B2 JP 3267413B2 JP 28245993 A JP28245993 A JP 28245993A JP 28245993 A JP28245993 A JP 28245993A JP 3267413 B2 JP3267413 B2 JP 3267413B2
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JP
Japan
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syringe
pusher
drug solution
pump
motor
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長久 大平
良一 佐野
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者に抗生物質等の薬
液を少量ずつ長時間持続的に投与するシリンジポンプセ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、患者が携帯して使用する薬液注入
ポンプには、薬液を容量50ml程度のバッグに充填し
てポンプの内部に収め、薬液バッグに接続管等を介して
接続されている軟質チューブをモータによって駆動され
るローラやフィンガー等の送液手段で押圧し、薬液を人
体に注入する微量ポンプと、図8に示すような、薬液を
充填したシリンジ62をポンプ61に装着保持し、シリ
ンジの押し子63を押すことによって薬液を注入するシ
リンジポンプがある。
【0003】図8を用いて従来のシリンジポンプの構成
について説明する。従来のシリンジポンプ61は、モー
タ65とモータ65の回転を減速する減速機66、減速
機66の軸に接続されている送りねじ67、送りねじ6
7と係合又は離脱可能で、送りねじの回転と共に移動す
るハーフナット68、ハーフナット68に固定され、シ
リンジの押し子63を押圧する押動ヘッド64から構成
される。そして、薬液を充填したシリンジ62をポンプ
61に装着し、押し子63を押動ヘッド64に固定す
る。そして、モータ65を駆動すると送りねじ67上を
ハーフナット68が移動し、それとともにハーフナット
68に固定された押動ヘッド64によってシリンジの押
し子63が押され薬液が注入されるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記薬
液バッグを用いるポンプにおいては、ポンプ本体が小型
にできるため携帯性に優れるという利点はあるが、薬液
をバッグに充填する際にシリンジに一度薬液を取り、そ
の後シリンジから薬液バッグに薬液を移し変えるという
方法が用いられているため、薬液をバッグに充填するの
に手間がかかり、また、薬液バッグとシリンジが必要で
あるためコストも高くついていた。
【0005】一方、薬液を充填したシリンジを本体に装
着して用いるポンプにおいては、シリンジに薬液を直接
充填することができるためバッグを用いたものに比べる
と手間がかからず、また薬液バッグが必要でないためコ
ストの面でも有利であるが、薬液を充填した際に押し子
がシリンジ本体の外に長く伸び、また、その押し子を押
圧する押動ヘッドの移動する送りねじが必要となるた
め、シリンジポンプ本体が大きくなり携帯性が悪いとい
う欠点があった。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、従来の携帯用の微量ポンプ、シリンジポンプの問題
点を解決し、作業効率が良く、小型のシリンジポンプセ
ットを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のシリンジポンプ
セットは、注入すべき所定量の薬液を貯留するためのシ
リンジと、該シリンジ内に薬液を注入するための取り外
し可能な部分を有する押し子と、前記シリンジ先端部に
接続される軟質チューブと、該軟質チューブを押圧して
薬液を送液するための送液手段と、該送液手段を駆動す
るためのモータと、該モータを駆動するための電源と、
前記モータの駆動を制御するための制御回路とを備えた
ことを特徴とするシリンジポンプセット。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
【0009】図1(a)は、本発明の実施例によるシリ
ンジの全体図、図2は、本発明の実施例によるシリンジ
ポンプセットの正面図である。まずはじめに、押し子3
により吸引することによりシリンジ2内に薬液を必要量
充填する。薬液を充填したらシリンジ2の先端に接続管
4を介して軟質チューブ5を接続する。そして、薬液を
充填すると、押し子3が引かれた状態となり、シリンジ
本体2から押し子3が飛び出した状態になるので、図1
(b)のように押し子3を先端部3aと取り外し可能な
部分である後端部3bに分割して、後端部3bを取り外
すことによって押し子3を短くする。押し子3後端部3
bの取り外し方法としては図3〜図7に示すような方法
が用いられる。
【0010】図3は、本発明の押し子の実施例1に係る
もので、押し子先端部3aに凹部20、後端部3bに凸
部21が設けられているものである。最初は先端部3a
の凹部20に後端部3bの凸部21が挿入され、略90
°回転して後端部3bの凸部21が先端部3aの係合部
22に係合し、後端部3bが抜け落ちないように固定さ
れている。そして、薬液をシリンジ2内に充填し、後端
部3bが不必要になると、後端部3bを先端部3aに対
して略90°回転させて取り外すようになっている。
【0011】図4は、本発明の押し子の実施例2に係る
もので、押し子先端部3aに溝部30、後端部3bに突
出部31が設けられている。そして、先端部3aの溝部
30の内部には係合溝32が作られている。また、後端
部3bの突出部31先端付近には、図のように折り曲げ
形成された弾性部材として金属板33が取り付けられて
いる。この金属板33は弾性を有し、先端部3aの溝部
30に挿入されている時は、金属板33の凸部34が係
合溝32に引っ掛かり、抜け落ちないように固定されて
いる。シリンジに薬液を充填し、後端部3bを先端部3
aから取り外す際には、金属板33の固定されていない
側の端部35を押すことによって、係合溝32に引っ掛
かっていた金属板33の凸部34が外れ、先端部3aと
後端部3bが取り外せるようになる。
【0012】図5は、本発明の押し子の実施例3に係る
もので、押し子先端部3aに係合部40、後端部3bに
係合部41が設けられている。最初は、係合部40と係
合部41は組み合わせられており、後端部3bが不要に
なった際に、後端部3bを先端部3aに対してスライド
させ、取り外すようになっている。
【0013】図6は、本発明の押し子の実施例4に係る
もので、押し子先端部3aに雌ねじ45、後端部3bに
雄ねじ46が設けられたものであり、後端部3bを先端
部3aに対して回転させることによって後端部3bを取
り外すようになっている。
【0014】図7は、本発明の押し子の実施例5に係る
もので、押し子3の途中部分に細径部50を設け、薬液
の充填後、細径部50で押し子3を折って先端部3aと
後端部3bとに分割し、後端部3bを取り除くものであ
る。
【0015】次に、図2を用いて本発明の実施例による
シリンジポンプの動作を説明する。まず、上記のような
方法で押し子3を短くした状態でシリンジ2を図2
(a)に示すように本体に装着し、さらに、接続管4を
介してシリンジ先端部2aと接続された軟質チューブ5
を送液ローラ7とポンプ本体1の内壁10の間に挟持す
る。シリンジ2と軟質チューブ5のポンプ本体1への装
着が終了したらカバー9を閉じ、軟質チューブ5の他端
を針等を介して人体に接続する。
【0016】ポンプ1の駆動機構は、図2(b)の側面
図に示すように電源11、制御回路12、モータ13、
モータ13の回転を減速する減速機14からなる。電源
11としては、充電式の蓄電地が好適に用いられ、制御
回路12は、従来のローラポンプに用いられているもの
とほとんど同じであり、ここでは説明を省略する。そし
て、電源11および制御回路12によって所定の薬液を
注入できるようにモータ13が駆動される。モータ13
は、そのままでは回転数が大きすぎ、また、トルクが小
さいため、減速機14を用いて回転数を小さく、トルク
を大きくするようになっている。減速機14の軸に取り
付けられた回転板6上には、4個の送液ローラ7がそれ
ぞれ回転板6上に固定された軸8に軸受け等によって回
転可能に軸支されている。そして、これらの送液ローラ
7の各周部とポンプ1の内壁10との間に軟質チューブ
5が挟持されるようになっている。すなわち、送液ロー
ラ7のうち2個が図2に示すように軟質チューブ5を同
時に押圧した状態から回転板6の回転に伴い反時計回り
方向に回転して圧閉点を移動させることにより、軟質チ
ューブ5内の薬液を吐出側に送り出すものである。そし
て、さらに回転板6が回転することにより、次のローラ
7が軟質チューブ5を押圧し、これが繰り返されること
によって、薬液は順次送り出されていく。薬液が送り出
されると、シリンジ本体2内は負圧となり、押し子3a
を押さなくとも押し子3aはシリンジ本体2の先端部2
a方向に徐々に引き込まれていく。
【0017】上述の実施例では、本発明の好適な実施例
である送液手段に送液ローラを用いたローラポンプ方式
により説明を行ったが、送液手段にフィンガーを用いた
ペリスタリックポンプ方式(圧電素子を順次駆動し送液
する場合も含む)を採用することも可能である。そし
て、様々な態様が本明細書に記載の特許請求の範囲によ
ってのみ限定される本発明の範囲から逸脱することなく
実施可能であることは当業者には明らかである。それ故
に、本発明はここで示され説明された実施例のみに限定
されるものではない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、注入すべ
き所定量の薬液を貯留するためのシリンジと、該シリン
ジ内に薬液を注入するための取り外し可能な部分を有す
る押し子と、前記シリンジに接続される軟質チューブ
と、該軟質チューブを押圧して薬液を送液するための送
液手段と、該送液手段を駆動するためのモータと、該モ
ータを駆動するための電源と、前記モータの駆動を制御
するための制御回路とを備えたことにより、作業効率が
良く、小型軽量で携帯可能で、薬液を少量ずつ長時間持
続的に投与できるシリンジポンプセットを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のシリンジポンプに用いるシリ
ンジの全体図である。
【図2】図2は、本発明のシリンジポンプの実施例の断
面図である。
【図3】図3は、本発明のシリンジポンプに用いるシリ
ンジの押し子の実施例1による分割方法を示した図であ
る。
【図4】図4は、本発明のシリンジポンプに用いるシリ
ンジの押し子の実施例2による分割方法を示した図であ
る。
【図5】図5は、本発明のシリンジポンプに用いるシリ
ンジの押し子の実施例3による分割方法を示した図であ
る。
【図6】図6は、本発明のシリンジポンプに用いるシリ
ンジの押し子の実施例4による分割方法を示した図であ
る。
【図7】図7は、本発明のシリンジポンプに用いるシリ
ンジの押し子の実施例5による分割方法を示した図であ
る。
【図8】図8は、シリンジポンプの従来例の図である。
【符号の説明】
1 シリンジポンプ本体 2 シリンジ 3a 押し子先端部 3b 押し子後端部 4 接続管 5 軟質チューブ 6 回転板 7 送液ローラ 10 シリンジポンプ内壁 11 電源 12 制御回路 13 モータ 14 減速機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/142 A61M 5/145 A61M 5/148

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注入すべき所定量の薬液を貯留するため
    のシリンジと、該シリンジ内に薬液を注入するための取
    り外し可能な部分を有する押し子と、前記シリンジ先端
    部に接続される軟質チューブと、該軟質チューブを押圧
    して該シリンジ内の薬液を送液するための送液手段と、
    該送液手段を駆動するためのモータと、該モータを駆動
    するための電源と、前記モータの駆動を制御するための
    制御回路とを備えたことを特徴とするシリンジポンプセ
    ット。
JP28245993A 1993-11-11 1993-11-11 シリンジポンプセット Expired - Lifetime JP3267413B2 (ja)

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JP5998385B2 (ja) * 2013-04-22 2016-09-28 株式会社アクアテック 薬液送液装置
JP5816708B2 (ja) * 2014-02-21 2015-11-18 大研医器株式会社 薬液注入装置

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