JP5998385B2 - 薬液送液装置 - Google Patents

薬液送液装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5998385B2
JP5998385B2 JP2013089567A JP2013089567A JP5998385B2 JP 5998385 B2 JP5998385 B2 JP 5998385B2 JP 2013089567 A JP2013089567 A JP 2013089567A JP 2013089567 A JP2013089567 A JP 2013089567A JP 5998385 B2 JP5998385 B2 JP 5998385B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
syringe
tube
chemical
chemical solution
plunger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013089567A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014212805A (ja
Inventor
長雄 玉川
長雄 玉川
広昭 井上
広昭 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aquatech Ltd
Original Assignee
Aquatech Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aquatech Ltd filed Critical Aquatech Ltd
Priority to JP2013089567A priority Critical patent/JP5998385B2/ja
Publication of JP2014212805A publication Critical patent/JP2014212805A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5998385B2 publication Critical patent/JP5998385B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)

Description

本発明は、チューブポンプを用いた薬液送液装置に係り、特に、シリンジ内に収容された薬液をチューブポンプによって送液させるようにした薬液送液装置に関するものである。
薬液を送液させるポンプとして、従来においては、一般にシリンジポンプが使用されている。
そして、シリンジポンプにおいては、一般に、薬液を収容させるシリンジ部内においてプランジャーをスライドさせるようにしており、このプランジャーをシリンジ部の先端から離れる方向にスライドさせて、薬液をシリンジ部内に吸い上げた後、このシリンジ部にプランジャーを装着させた状態で、プランジャーを徐々にシリンジ部の先端側に移動させて、シリンジ部内に収容された薬液をシリンジ部の先端から徐々に押し出して、薬液を送液させるようにしている。
ここで、プランジャーを徐々にシリンジ部の先端側に移動させるにあたり、従来においては、モーターを回転させてギア機構によりスライダーをスライドさせ、このスライダーによりプランジャーを徐々にシリンジ部の先端側に移動させて、シリンジ部内に収容された薬液をシリンジ部の先端から徐々に押し出すようにしたものや、特許文献1に示されるように、押し棒(プランジャー)に設けられた鋸状突起にコンタクトを接触させ、このコンタクトを鋸状突起に押し付けて押し棒を前進させ、この押し棒に設けられたピストン部を徐々にシリンジ部の先端側に移動させて、シリンジ部内に収容された薬液をシリンジ部の先端から徐々に押し出すようにしたものが示されている。
しかし、モーターを回転させてギア機構によりスライダーをスライドさせてプランジャーを移動させる場合、ギア機構におけるギア間の遊びやずれ等によって、スライダーの移動にむらが生じて、プランジャーを一定した速度で安定して移動させることが困難であり、またコンタクトを押し棒に設けられた鋸状突起に押し付け、押し棒を前進させてプランジャーを移動させる場合には、鋸状突起の精度誤差や、押し付け時におけるコンタクトや鋸状突起の変形等により、押し棒の移動にむらが生じ、押し棒に設けられたピストン部を一定した量で移動させることが困難であった。
さらに、上記のようにプランジャーをシリンジ部内において移動させる場合、プランジャーとシリンジ部の内周面との摩擦抵抗によって、プランジャーを移動させる速度が変化し、またプランジャーを押す方向にずれが生じると、プランジャーとシリンジ部の内周面との間の摩擦抵抗が変化して、プランジャーを一定した速度で移動させることが困難になった。
この結果、シリンジ部の先端から一定量の薬液を安定して送液させることが困難になり、特に、微小量の薬液、例えば、1μl/分の割合で薬液を長期にわたって安定して送液させることが非常に困難になるという問題があった。
また、従来においては、特許文献2に示されるように、薬液貯蔵タンクと連通した薬液輸送用チューブを、リング状加圧部材と偏芯ローターを備えたチューブポンプに装着させた状態で、前記の偏芯ローターを回転させて、前記のリング状加圧部材により薬液輸送用チューブの圧接部分を一方向に移動させて、薬液貯蔵タンク内における薬液を、薬液輸送用チューブを通して送液するようにした薬液注入用チューブポンプが提案されている。
しかし、この薬液注入用チューブポンプの場合、薬液輸送用チューブを通して送液される薬液の量を、送液を行っている途中において適切に検知することは困難であった。
特開2012−62761号公報 特開2012−187365号公報
本発明は、シリンジ内に収容された薬液を送液させるにあたり、チューブポンプを用いて、シリンジ内に収容された薬液を一定した量で安定して送液できるようにすると共に、送液を行っている途中においても、送液されている薬液の量を適切に検知できるようにすることを課題とするものである。
本発明の薬液送液装置においては、前記の課題を解決するため、チューブポンプの薬液導入部側にチューブの一端と連通するようにしてシリンジ取付部を設け、このシリンジ取付部に薬液を収容させたシリンジを着脱自在に装着させるにあたり、前記のシリンジとして、薬液を収容するシリンジ部と、シリンジ部内でスライドして薬液をシリンジ部内に吸い上げるプランジャーとを有し、前記のプランジャーをその軸方向に貫通するようにして通気路が設けられたものを用い、前記のシリンジ部内に挿入させるプランジャーの挿入方向後端側における通気路の通気口を閉塞させた状態で、プランジャーを挿入方向と逆方向にスライドさせて、薬液をシリンジ部内に吸い上げる一方、薬液が収容されたシリンジを前記のシリンジ取付部に装着させた状態で、前記の通気口を開放させるようにした。
そして、本発明の薬液送液装置においては、チューブポンプの薬液導入部側にチューブの一端と連通するようにして設けられたシリンジ取付部に、薬液を収容させたシリンジを着脱自在に装着させ、前記のチューブポンプによってシリンジ内に収容された薬液を送液させるようにする。
ここで、シリンジとしては、前記のように薬液を収容するシリンジ部と、シリンジ部内でスライドして薬液をシリンジ部内に吸い上げるプランジャーとで構成されたものを用い、前記のプランジャーとしては、その軸方向に貫通するようにして通気路が設けられたものを用いるようにしている
そして、薬液を前記のシリンジ内に収容させて、このシリンジを前記のシリンジ取付部に装着させるにあたっては、シリンジ部内に挿入させるプランジャーの挿入方向後端側における通気路の通気口を閉塞させた状態で、プランジャーを挿入方向と逆方向にスライドさせて、薬液をシリンジ部内に吸い上げる一方、薬液が収容されたシリンジを前記のシリンジ取付部に装着させた状態で、前記の通気口を開放させるようにする。このように、薬液が収容されたシリンジをシリンジ取付部に装着させた状態で、前記の通気口を開放させると、前記のチューブポンプによってシリンジ内に収容された薬液を送液させる際に、前記の通気路を通してシリンジ内に気体が導かれて、シリンジ内が負圧になるのが防止され、プランジャーをスライドさせなくても、シリンジ内に収容された薬液がチューブポンプによって適切に送液されるようになる。
また、前記のようにシリンジをシリンジ取付部に装着させた状態で、前記の通気口を開放させた場合、前記の通気路を通してシリンジ内に不純物が混入するおそれがあるため、前記の通気路の途中にフィルター部を設け、このフィルター部により不純物を除去し、通気路を通してシリンジ内に不純物が混入するのを防止することが好ましい。
また、前記のようにシリンジをチューブポンプのシリンジ取付部に取り付けた状態で、このシリンジ内における薬液の液量の変化を検知する液量検知手段を設けると、チューブポンプによって薬液を送液させている途中においても、チューブポンプによって送液された薬液の量を適切に検知できるようになる。
また、前記のチューブポンプとしては、チューブ収容部内にチューブと回転加圧部材とを備えたチューブユニットと、前記の回転加圧部材を回転させる回転装置を備えた回転装置ユニットとが分離可能に構成されたものを用いることが好ましい。このようにすると、異なった薬液が収容されたシリンジから薬液を送液させる場合には、シリンジ取付部が設けられた前記のチューブユニットだけを交換させるだけでよく、交換作業が簡単に行えるようになる。また、チューブユニットと回転装置ユニットとを分離させた状態で、消毒・保存等が行え、これらの取り扱いも簡単に行えるようになる。
本発明の薬液送液装置のように、チューブポンプの薬液導入部にチューブの一端と連通するようにして設けられたシリンジ取付部に、薬液を収容させたシリンジを着脱自在に装着させ、前記のチューブポンプによってシリンジ内に収容された薬液を送液させるようにすると、従来のシリンジポンプのように、薬液を収容させたシリンジ部内において、プランジャーをモーターやギア機構等でスライドさせる必要がなく、一定量の薬液を安定して送液させることができるようになる。
また、チューブポンプによってシリンジ内に収容された薬液を送液させている途中においても、シリンジ内における薬液の液量の変化を検知することにより、送液されている薬液の量を適切に検知することができるようになる。
本発明の実施形態に係る薬液送液装置において、チューブポンプの薬液導入部側に設けたシリンジ取付部に、シリンジを装着させた状態を示した概略説明図である。 同実施形態に係る薬液送液装置に使用するチューブポンプを示し、(A)はチューブユニットの分解斜視図、(B)は回転装置ユニットの斜視図である。 図2に示したチューブポンプにおいて、チューブユニットと回転装置ユニットとを分離させた状態を示した概略断面図である。 図2に示したチューブポンプにおいて、チューブユニットと回転装置ユニットとを取り付けた状態を示した概略断面図である。 本発明の実施形態に係る薬液送液装置に使用するシリンジを示し、(A)はシリンジ部の概略正面図、(B)はプランジャーの概略断面図である。 図5に示したシリンジにおいて、プランジャーを挿入方向と逆方向にスライドさせて、シリンジ部内に薬液を吸い上げる状態を示した概略断面図である。 本発明の実施形態に係る薬液送液装置において、薬液を収容させたシリンジをチューブポンプに設けられたシリンジ取付部に取り付け、シリンジ内に収容された薬液をチューブポンプによって送液させる状態を示した部分断面説明図である。 本発明の実施形態に係る薬液送液装置において、シリンジ内における薬液の液量の変化を液量検知手段によって検知する例を示した概略説明図である。 本発明の実施形態に係る薬液送液装置に使用するチューブポンプの変更例を示した概略説明図である。
本発明の実施形態に係る薬液送液装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る薬液送液装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態における薬液送液装置においては、図1に示すように、チューブポンプ10における薬液導入部側に、チューブ11の一端と連通するようにしてシリンジ取付部12を設け、このシリンジ取付部12に、薬液Lを収容させたシリンジ20を取り付けるようにしている。
ここで、前記のチューブポンプ10としては、図2(A)に示すチューブユニット10Aと、図2(B)に示す回転装置ユニット10Bとが分離可能になったものを用いている。
そして、前記のチューブユニット10Aは、図2(A)に示すように、円形状のチューブ収容部13aと連通するようにして2つの案内凹部13bが設けられたハウジング13と、チューブ収容部13aの内壁面に沿ってリング状に配置されて、薬液導入部側の案内凹部13bに導かれた端部に前記のシリンジ取付部12が取り付けられる一方、他方の端部が薬液導出部側の案内凹部13bを通してハウジング13の外部に導かれる前記のチューブ11と、チューブ収容部13aに配置されたチューブ11の内周側において回転して、チューブ11をチューブ収容部13aの内壁面に押圧させて変形させる部分を周方向に移動させる回転加圧部材14と、チューブ収容部13aを閉塞するように前記のハウジング13の上面に設けられる透明な蓋体15を備えている。
一方、前記の回転装置ユニット10Bにおいては、図2(B)に示すように、前記のチューブユニット10Aに設けられた回転加圧部材13を回転させるモーター(回転装置)16を、ベース部材17に設けている。
そして、前記のチューブユニット10においては、前記の回転加圧部材14として、回転軸14aの回転により偏芯回転する偏芯ローター14bと、この偏芯ローター14bの外周に設けられてチューブ11を押圧する押圧部材14cとで構成されたものを用い、回転加圧部材14の回転軸14aの一端部を前記の蓋体15に設けられた穴部15aに回転可能に保持させる一方、この回転軸14aの他端部を、前記のハウジング13に設けられた貫通孔13cを通して回転装置ユニット10Bに向けて突出させるようにしている。
一方、前記の回転装置ユニット10Bにおいては、前記のチューブユニット10Aと対面するベース部材17の面に、前記のように貫通孔13cを通して突出された回転加圧部材14の回転軸14aを導入させる凹部17aを設け、この凹部17a内に前記のモーター16の回転軸16aを突出させている。
そして、この実施形態においては、前記の回転加圧部材14の回転軸14aとモーター16の回転軸16aとを分離可能に連結させて、モーター16により前記の回転加圧部材14を回転させるようにしている。
ここで、回転加圧部材14の回転軸14aとモーター16の回転軸16aとを分離可能に連結させるにあたっては、図3に示すように、チューブユニット10Aにおいて、ハウジング13の下に突出させた回転加圧部材14における回転軸14aの端部の径を大きくし、この端部の外周に摩擦抵抗を高める摩擦部14dを設ける一方、回転装置ユニット10Bにおいて、ベース部材17に設けられた前記の凹部17a内に突出されたモーター16の回転軸16aの端部に、嵌め込む凹部18aを有するゴム等の高摩擦抵抗の材料で構成された連結部材18を設けている。
そして、図4に示すように、モーター16の回転軸16aの端部に設けた連結部材18の嵌め込む凹部18a内に、前記の回転加圧部材14の回転軸14aの端部に設けられた摩擦部14dを嵌め込んで、モーター16の回転軸16aと回転加圧部材14の回転軸14aとを連結させるようにしている。
そして、このようにモーター16の回転軸16aと回転加圧部材14の回転軸14aとを連結させた状態で、モーター16を駆動させて、モーター16の回転軸16aの回転を、前記の回転加圧部材14の回転軸14aに伝達させ、回転加圧部材14における偏芯ローター14bを偏芯回転させ、この偏芯ローター14bの外周に設けられた押圧部材14cにより、前記のチューブ11をチューブ収容部13aの内壁面に押圧させて変形させる位置を周方向に移動させるようにしている。
また、この実施形態においては、前記のチューブユニット10Aと回転装置ユニット10Bとを所定位置に連結させた状態で保持させるように、図3に示すように、前記のチューブユニット10Aにおいて、回転装置ユニット10Bと対面するハウジング13の面に、磁性材料で構成された位置決めピン19aを突出させる一方、回転装置ユニット10Bにおけるベース部材17の面に、前記の位置決めピン19aを挿入させる位置決め穴19bを設けると共に、この位置決め穴19bの底部に磁石19cを設けている。
そして、図4に示すように、磁性材料で構成された位置決めピン19aを前記の位置決め穴19bに挿入させ、位置決め穴19bに設けられた前記の磁石19cの磁力により、位置決めピン19aを位置決め穴19bに係止させて、チューブユニット10Aを回転装置ユニット10Bに位置決め保持させるようにしている。
一方、チューブポンプ10におけるシリンジ取付部12に取り付けるシリンジ20は、図1及び図5(A),(B)に示すように、薬液Lを収容させる中空のシリンジ部21と、このシリンジ部21内においてスライドするプランジャー22とを有しており、前記のシリンジ部21の先端部を前記のシリンジ取付部12内に挿入させるようにしている。
ここで、前記のプランジャー22においては、図5(B)に示すように、プランジャー22を軸方向に貫通する通気路23が設けられると共に、この通気路23の途中に、フィルター24aを収容させたフィルター部24が設けられている。
ここで、このシリンジ20内に薬液Lを収容させて、このシリンジ20をチューブポンプ10におけるシリンジ取付部12に取り付けるにあたっては、図7に示すように、シリンジ部21内に挿入させるプランジャー22の挿入方向後端側の端部における通気路23の通気口23aを指等で閉塞させた状態で、プランジャー22を挿入方向と逆方向にスライドさせて、薬液Lをシリンジ部21内に吸い上げて、シリンジ20内に薬液Lを収容させるようにする。
そして、このように薬液Lをシリンジ20内に収容させた状態で、シリンジ部21の先端部をチューブポンプ10に設けられたシリンジ取付部12内に挿入させて、薬液Lが収容されたシリンジ20をシリンジ取付部12に取り付け、この状態で、前記のように閉塞された通気路23の通気口23aを開放させる。
次いで、このように薬液Lが収容されたシリンジ20をチューブポンプ10のシリンジ取付部12に取り付け状態で、チューブポンプ10における前記のモーター16を駆動させて、前記の回転加圧部材14を回転させるようにする。
このように回転加圧部材14の回転軸14aを回転させると、前記のように回転加圧部材14における偏芯ローター14bが偏芯回転し、この偏芯ローター14bの外周に設けられた押圧部材14cによってチューブ11がチューブ収容部13aの内壁面に押圧されて変形する位置が周方向に移動し、図8に示すように、前記のシリンジ20内に収容された薬液Lがチューブ11内に導かれると共に、このチューブ11内に導かれた薬液Lが、押圧部材14cによる押圧位置の移動に伴ってリング状に配置されたチューブ11を通して周方向に送られ、薬液導出部側の案内凹部13bを通してハウジング13の外部に導かれたチューブ11の端部に送液されるようになる。
ここで、このようにシリンジ20内に収容された薬液Lをチューブポンプ10におけるチューブ11を通して送液させるようにした場合、シリンジ20のプランジャー22に設けられた通気路23を通して気体が吸引されると共に、この通気路23の途中に設けられたフィルター部24におけるフィルター24aにより気体に含まれる不純物が除去され、不純物のない気体がシリンジ20内に導かれて、シリンジ20内が負圧になるのが防止され、プランジャー22をスライドさせなくても、シリンジ20内に収容された薬液Lがチューブポンプ10により一定した量で安定して適切に送液されるようになる。
ここで、この実施形態における薬液送液装置においては、薬液Lを収容させるシリンジ20のシリンジ部21に目盛りを設けており、前記のようにチューブポンプ10によって薬液Lを送液させている状態で、シリンジ20内における薬液Lの液量の変化をこの目盛りにより検知し、チューブポンプ10によって送液された薬液Lの液量を検出するようにしている。
また、シリンジ20内における薬液Lの液量の変化を自動的に検知するため、液量検知手段30として、例えば、図8に示すように、シリンジ20を介して対向するように、光源31と光学センサー32とを設け、光源31からシリンジ20を通して導かれる光を光学センサー32により検知して、シリンジ20内における薬液Lの液量の変化を検出させるようにすることもできる。なお、液量検知手段30は、特にこのようなものに限定されず、シリンジ20内における薬液Lの変化を検知できるものであればどのようなものであってもよい。
また、この実施形態における薬液送液装置においては、前記のようなチューブポンプ10を用いるようにしたが、使用するチューブポンプ10はこのようなものに限定されない。
例えば、図9に示すように、回転加圧部材14として、チューブ11の内周側において回転軸14aにより回転する回転体14eから所要角度を介して放射状に複数(図に示す例では4つ)のアーム14fを突出させ、各アーム14fにそれぞれチューブ11を押圧する押圧ローラ14gを設けたものを用いることができる。
この場合、前記の回転軸14aにより回転体14eを回転させると、チューブ11を押圧させる各押圧ローラ14fが周方向に移動して、シリンジ20内に収容された薬液Lが、シリンジ20に連通されたチューブ11の一端側から押圧ローラ14g間のチューブ11内に導かれ、このように押圧ローラ14g間のチューブ11内に導かれた薬液Lが順々に周方向に送られて、薬液導出部側の案内凹部13bを通してハウジング13の外部に導かれたチューブ11の端部に送液されるようになる。
10 チューブポンプ、10A チューブユニット、10B 回転装置ユニット
11 チューブ
12 シリンジ取付部
13 ハウジング、13a チューブ収容部、13b 案内凹部、13c 貫通孔
14 回転加圧部材、14a 回転軸、14b 偏芯ローター、14c 押圧部材、14d 摩擦部、14e 回転体、14f アーム、14g 押圧ローラ
15 蓋体、15a 穴部
16 回転装置、16a 回転軸
17 ベース部材、17a 凹部
18 連結部材、18a 嵌め込む凹部
19a 位置決めピン、19b 位置決め穴、19c 磁石
20 シリンジ
21 シリンジ部
22 プランジャー
23 通気路、23a 通気口
24 フィルター部、24a フィルター
L 薬液

Claims (4)

  1. チューブポンプの薬液導入部側にチューブの一端と連通するようにしてシリンジ取付部を設け、このシリンジ取付部に薬液を収容させたシリンジを着脱自在に装着させるにあたり、前記のシリンジとして、薬液を収容するシリンジ部と、シリンジ部内でスライドして薬液をシリンジ部内に吸い上げるプランジャーとを有し、前記のプランジャーをその軸方向に貫通するようにして通気路が設けられたものを用い、前記のシリンジ部内に挿入させるプランジャーの挿入方向後端側における通気路の通気口を閉塞させた状態で、プランジャーを挿入方向と逆方向にスライドさせて、薬液をシリンジ部内に吸い上げる一方、薬液が収容されたシリンジを前記のシリンジ取付部に装着させた状態で、前記の通気口を開放させることを特徴とする薬液送液装置。
  2. 請求項1に記載の薬液送液装置において、前記のプランジャーにおける通気路の途中にフィルター部を設けたことを特徴とする薬液送液装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の薬液送液装置において、前記のシリンジをチューブポンプのシリンジ取付部に取り付けた状態で、このシリンジ内における薬液の液量の変化を検知する液量検知手段を設けたことを特徴とする薬液送液装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の薬液送液装置において、前記のチューブポンプは、チューブ収容部内にチューブと回転加圧部材とを備えたチューブユニットと、前記の回転加圧部材を回転させる回転装置を備えた回転装置ユニットとが分離可能に構成されていることを特徴とする薬液送液装置。
JP2013089567A 2013-04-22 2013-04-22 薬液送液装置 Expired - Fee Related JP5998385B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013089567A JP5998385B2 (ja) 2013-04-22 2013-04-22 薬液送液装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013089567A JP5998385B2 (ja) 2013-04-22 2013-04-22 薬液送液装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014212805A JP2014212805A (ja) 2014-11-17
JP5998385B2 true JP5998385B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=51939172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013089567A Expired - Fee Related JP5998385B2 (ja) 2013-04-22 2013-04-22 薬液送液装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5998385B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59149152A (ja) * 1983-02-16 1984-08-27 テルモ株式会社 血液採取器
JP3267413B2 (ja) * 1993-11-11 2002-03-18 テルモ株式会社 シリンジポンプセット
JP4381735B2 (ja) * 2003-07-03 2009-12-09 株式会社根本杏林堂 薬液注入システム
JP2012187365A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Aquatech:Kk 薬液注入用チューブポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014212805A (ja) 2014-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107106765B (zh) 给药液装置
WO2010061743A1 (ja) コネクタ
CN107847665B (zh) 给药液装置
MX2013012370A (es) Receptaculo de descarga de cantidad fija.
JP2004073373A (ja) シリンジポンプ
JP6431855B2 (ja) 薬液充填ユニット及び充填アダプタ
EP3017836A1 (en) Pulseless rotary peristaltic pump
JP5323437B2 (ja) シリンジポンプ
CN110402157A (zh) 药液给予装置
JP5318209B2 (ja) シリンジ駆動装置
JP5205497B2 (ja) 流体輸送カートリッジ
JP5998385B2 (ja) 薬液送液装置
CN105188804B (zh) 用于将注射器容纳到流体输出装置中的设备以及对此的方法和这样的容纳的应用
JP6543250B2 (ja) 医療用注射装置のためのハウジング
KR20190001221U (ko) 플런저에 랙기어를 구비한 주사기 펌프
JP5693566B2 (ja) 服用量注入装置
JP4831412B2 (ja) シリンジポンプ
SE1151146A1 (sv) Medicineringsanordning såsom en injektor av penn-typ
US20210369952A1 (en) Drug solution delivery apparatus
EP3135328B1 (en) Syringe pump
JP6537869B2 (ja) 液体注出装置本体及び液体注出装置
WO2016132936A1 (ja) 薬液投与装置
JP2014105607A (ja) チューブポンプ
JP2016064014A (ja) 薬液充填装置
JP2005052367A (ja) シリンジポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5998385

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees