JP2000262598A - 加水発熱器 - Google Patents

加水発熱器

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JP2000262598A
JP2000262598A JP11068917A JP6891799A JP2000262598A JP 2000262598 A JP2000262598 A JP 2000262598A JP 11068917 A JP11068917 A JP 11068917A JP 6891799 A JP6891799 A JP 6891799A JP 2000262598 A JP2000262598 A JP 2000262598A
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Japan
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oil
secondary filter
additive liquid
heating
vapor
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JP11068917A
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English (en)
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Takezo Tanaka
丈三 田中
Yasuo Iida
康雄 飯田
Noriko Takei
紀子 武井
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気の出始めるまでの時間、蒸気の量、蒸気
の出ている時間等を好適に設定できる加水発熱器(アロ
マテラピー用品)を提供する。 【解決手段】 0.005乃至30kPa・s/mの通
気抵抗を有する不織布等からなる袋体5(加水発熱剤収
納体、一次フィルター)に、酸化カルシウム等からなる
所定量の加水発熱剤を収納する。上面に開口部を有する
カップ状の容器本体3内に、袋体5を収容する。容器本
体3の上面開口部に、皿状の二次フィルター7を装着す
る。二次フィルター7には多数の滴下孔7aが設けら
れ、各滴下孔7aの孔面積は、0.03乃至1cm2
あり、二次フィルター7の滴下孔7aによる空隙率は、
5乃至90%である。水、香料、精油等からなる所定量
の添加液を、二次フィルター7の上から注ぐと、添加液
が滴下孔7aから容器本体3内に滴下し、滴下した添加
液と袋体5内の加水発熱剤とが反応して、蒸気が発生す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アロマテラピー用
品等として利用され、加水発熱剤と水を含む添加液とを
反応させる加水発熱器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、植物精油、その主香成分、又は植
物精油の主要成分を調香した香料のもつ覚醒作用や沈静
作用を利用してリフレッシュ感やリラックス感を得て、
気分転換を図るアロマテラピーの習慣が生活者の間で定
着しつつある。このアロマテラピーの方法として、精油
を水に滴下してロウソクや加熱器で加熱したり、ロウソ
ク、お香、又は線香形態状のものに点火して、室内に香
料を揮散させるのが一般的である。しかし、火を使用し
て危険であることや操作が煩雑であることから、火を使
用せずに、加水発熱剤と水を反応させて発熱を促し、蒸
気と共に香料を揮散させる加水発熱器が利用されてい
る。これは香料の揮散だけでなく、蒸気も発生するた
め、視覚的にも訴える揮散方式である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
加水発熱器では、水を添加してから蒸気と共に香料が揮
散し始めるまでの時間や蒸気の出る量、蒸気の出ている
時間のコントロールが出来ていないため、水を添加する
とすぐに多量の蒸気が発生し、蒸気で火傷する危険があ
ったり、蒸気がすぐに見えなくなってしまうことがあっ
た。
【0004】本発明は、このような問題に鑑み、蒸気の
出始めるまでの時間、蒸気の量、蒸気の出ている時間等
を好適に設定することができる加水発熱器、特にアロマ
テラピー用品として有用な加水発熱器を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、加水発熱剤と水を含む添加液とを反応させる加水発
熱器において、加水発熱剤を収納する加水発熱剤収納体
が備えられ、加水発熱剤収納体には、通気抵抗が0.0
05乃至30kPa・s/mである一次フィルターが設
けられた構成となっている。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、所定の通
気抵抗を有する一次フィルターにより、添加液を注いで
から蒸気が出始めるまでの時間、蒸気の量、蒸気が出て
いる時間を好適に設定することができ、蒸気が結露する
ことなく円滑に放出される。従って、特にアロマテラピ
ー用品として、安全、容易に利用することができる。
【0007】また、請求項2に記載の発明においては、
上面に開口部を有し、加水発熱剤収納体が収容され又は
加水発熱剤収納体を構成する容器本体と、開口部に装着
され、水を含む添加液が注がれる二次フィルターとが備
えられ、二次フィルターには、添加液を滴下させる複数
の滴下孔が設けられ、各滴下孔の孔面積は、0.03乃
至1cm2であり、二次フィルターの滴下孔による空隙
率は、5乃至90%である構成となっている。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、所定の孔
面積の滴下孔による所定の空隙率を有する二次フィルタ
ーにより、添加液を注いでから蒸気が出始めるまでの時
間、蒸気の量、蒸気が出ている時間を、更に好適に設定
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係
る加水発熱器(アロマテラピー用品)の垂直切断端面図
であり、図2は、図1の二次フィルターの平面図であ
る。
【0010】本発明の実施の形態に係る加水発熱器(ア
ロマテラピー用品)は、図1に示すように、カップ状等
の外装容器1と、カップ状等の容器本体3と、袋体(加
水発熱剤収納体、一次フィルター)5と、皿状等の二次
フィルター7とをもって構成されている。
【0011】外装容器1は、紙等からなり、略円筒形で
上面が開口したカップ状等に形成されている。容器本体
3は、耐熱PET、アルミ、アルミコーティング紙等か
らなり、略円筒形で上面が開口したカップ状等に形成さ
れている。そして、容器本体3は、外装容器1の内周側
に上面開口部から着脱自在に嵌め込まれるように、外装
容器1に対応した大きさに形成されており、容器本体3
の上縁には、外側に突出した鍔状の被支持部3bが設け
られている。また、容器本体3の上部には、二次フィル
ター装着用段差部3aが設けられている。
【0012】袋体5は、所定の通気抵抗を有する不織布
等からなり、不織布等の周縁部を溶着して袋状に形成さ
れている。即ち、袋体5は、全体が一次フィルターを構
成している。袋体5(一次フィルター)の通気抵抗は、
0.005乃至30kPa・s/mが好ましく、0.0
1乃至1kPa・s/mがより好ましい。また、袋体5
は、容器本体3の内部に収容されるように、容器本体3
に対応した大きさに形成されている。そして、袋体5の
内部には、酸化カルシウム、塩化マグネシウム等の所定
量の加水発熱剤が充填されている。
【0013】二次フィルター7は、ポリプロピレン、ポ
リエチレン等からなり、略円筒形で上面が開口した偏平
カップ状(皿状)等に形成されている。そして、二次フ
ィルター7は、容器本体3の段差部3aの内周側に上面
開口部から着脱自在に嵌め込まれるように、容器本体3
の段差部3aに対応した大きさに形成されており、二次
フィルター7の上縁には、外側に突出した鍔状の被支持
部7bが設けられている。
【0014】そして、図1、2に示すように、二次フィ
ルター7には、所定の孔面積を有する多数の滴下孔7
a、7a…が、底面全体に散らばって設けられている。
滴下孔7aの孔面積は、0.03乃至1cm2が好まし
く、0.1乃至0.4cm2がより好ましい。なお、滴
下孔7a、7a…の孔面積は、全てが同一でなくてもよ
い。また、滴下孔7a、7a…は、円形、角形など種々
の形状にすることができ、形状は特に限らない。また、
二次フィルター7の空隙率、即ち、二次フィルター7の
底面全体の面積に対する全滴下孔7a、7a…の孔面積
の総和の比率は、5乃至90%が好ましく、10乃至5
0%がより好ましい。
【0015】このように構成される加水発熱器(アロマ
テラピー用品)を使用する際には、外装容器1の内周側
に上面開口部から容器本体3を嵌め込み、容器本体3の
内部に袋体5を入れ、容器本体3の上部内周側に上面開
口部から二次フィルター7を嵌め込む。そして、水、精
油、香料、界面活性剤等からなる所定量の添加液を二次
フィルター7の上から注ぐと、添加液が二次フィルター
7の滴下孔7a、7a…から容器本体3内に滴下し、滴
下した添加液と袋体5内の加水発熱剤とが反応して発熱
し、蒸気が発生すると共に、香料、精油が揮散する。
【0016】この際、添加液が二次フィルター7の滴下
孔7a、7a…により容器本体3内に散らばって滴下す
るため、添加液と加水発熱剤とが過不足なく反応する。
そして、所定の孔面積の滴下孔7a、7a…による所定
の空隙率を有する二次フィルター7と、所定の通気抵抗
を有する袋体5(一次フィルター)とにより、添加液を
注いでから蒸気が出始めるまでの時間(香料が揮散し始
めるまでの時間)、蒸気の量、蒸気が出ている時間を好
適に設定することができ、蒸気が結露することなく円滑
に放出され、アロマテラピー用品として、安全、容易に
利用することができる。
【0017】なお、添加液に用いる香料、精油は、特に
限定されないが、各種の合成品、天然品及びこれらの組
成物を構成する各成分の他、揮発して芳香を発するも
の、消臭作用のあるもの、抗菌・抗カビ作用のあるも
の、漂白作用のあるもの、防虫、防ダニ作用、生物に対
する忌避作用のあるもの、森林浴効果などの有効な作用
のあるもの、人を鎮静させる作用のあるもの、眠気を覚
ましたりする覚醒作用のあるもの等が挙げられる。
【0018】香料成分としては、脂肪族炭化水素、テル
ペン炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族
アルコール、テルペンアルコール、芳香族アルコール等
のアルコール類、脂肪族エーテル、芳香族エーテル等の
エーテル類、脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイ
ド等のオキサイド類、脂肪族アルデヒド、テルペン系の
アルデヒド、水素化芳香族アルデヒド、チオアルデヒ
ド、芳香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケト
ン、テルペンケトン、水素化芳香族ケトン、脂肪族環状
ケトン、非ベンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等の
ケトン類、アセタール類、ケタール類、フェノール類、
フェノールエーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン
酸、水素化芳香族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸
類、酸アマイド類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、
テルペン系ラクトン、水素化芳香族ラクトン、芳香族ラ
クトン等のラクトン類、脂肪族エステル、フラン系カル
ボン酸族エステル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シ
クロヘキシルカルボン酸族エステル、テルペン系カルボ
ン酸エステル、芳香族カルボン酸エステル等のエステル
類、ニトロムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、
キノリン類、ピロール、インドール等の含窒素化合物等
々の合成香料及び動物、植物からの天然香料、天然香料
及び/又は合成香料を含む調合香料の1種又は2種以上
を混合して使用することができる。例えば、合成香料と
しては、1996年化学工業日報社刊印藤元一著「合成
香料 化学と商品知識」、1969年MONTCLAI
R,N.J.刊ステファン・アークタンダー(STEF
FEN ARCTANDER)著「パヒューム アンド
フレーバー ケミカルズ(Perfume and
Flavor Chemicals)」等に記載の香料
が使用できる。天然香料としては、「香りの百科」日本
香料協会編に記載の香料が使用できる。
【0019】主な香料名を具体的に挙げると、アルデヒ
ドC6〜C12、アニスアルデヒド、アセタールR、アセ
トフェノン、アセチルアセドレン、アドキサール、アリ
ルアミルグリコレート、アリルシクロヘキサンプロピオ
ネート、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマス
コン、アンプレットリッド、アンプロキサン、アミルシ
ンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒド
ジメチルアセタール、アミルバレリアネート、アミルサ
リシレート、イソアミルアセテート、イソアミルサリシ
レート、オウランチオール、アセチルユゲノール、バグ
ダノール、べンジルアセテート、べンジルアルコール、
べンジルサリシレート、ベルガミールアセテート、ボル
ニルアセテート、ブチルブチレート、p−t−ブチルシ
クロヘキサノール、p−t−ブチルシクロヘキシルアセ
テート、o−t−ブチルシクロヘキサノール、o−t−
ブチルシクロヘキシルアセテート、ベンツアルデヒド、
ベンジルフォーメート、カリオフィレン、カシュメラ
ン、カルボン、セドロアンバー、セドリルアセテート、
セドロール、セレストリッド、シンナミックアルコー
ル、シンナミックアルデヒド、シスジャスモン、シトラ
ール、シトラールジメチルアセタール、シトラサール、
シトロネラール、シトロネロール、シトロネリルアセテ
ート、シトロネリルフォーメート、シトロネリルニトリ
ル、シクラセット、シクラメンアルデヒド、シクラプロ
ップ、キャロン、クマリン、シンナミルアセテート、δ
−C6〜C13ラクトン、ジメチルベンジルカービノー
ル、ジヒドロジャスモン、ジヒドロリナロール、ジヒド
ロミルセノール、ジメトール、ジミルセトール、ジフェ
ニルオキサイド、エチルワニリン、オイゲノール、フル
イテート、フェンチールアルコール、フェニルエチルフ
ェニルアセテート、ガラキソリッド、γ−C6〜C13
クトン、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、ミルセ
ン、β−カリオフィレン、ゲラニオール、ゲラニルアセ
テート、ゲラニルフォーメート、ゲラニルニトリル、ヘ
ディオン、ヘリオナール、ヘリオトロピン、cis−3
−ヘキサノール、cis−3−ヘキセニールアセテー
ト、cis−3−ヘキセニールサリシレ−ト、トリプラ
−ル、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシルサリ
シレート、ヒヤシンスジメチルアセタール、ハイドロト
ロピックアルコール、ヒドロキシシトロネラール、イン
ドール、イオノン、イソボルニルアセテート、イソシク
ロシトラール、イソEスーパー、イソユゲノール、イソ
ノニルアセテート、イソブチルキノリン、ジャスマー
ル、ジャスモラクトン、ジャスモフィラン、コアポン、
リグストラール、リリアール、ライムオキサイド、リナ
ロール、リナロールオキサイド、リナリルアセテート、
リラール、マンザネート、マイヨール、メンサニールア
セテート、メンソネート、メチルアンスラニレート、メ
チルユゲノール、メントール、α−メチルイオノン、β
−メチルイオノン、γ−メチルイオノン、メチルイソユ
ゲノール、メチルラベンダーケトン、メチルサリシレー
ト、ミューゲアルデヒド、ムゴール、ムスクTM−II、
ムスク781、ムスクC14、ムスコン、シベトン、シク
ロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、シクロペン
タデカノリド、アンブレッドリド、シクロヘキサデカノ
リド、10−オキサヘキサデカノリド、11−オキサヘ
キサデカノリド、12−オキサヘキサデカノリド、エチ
レンブラシレート、エチレンドデカンジオエート、オキ
サヘキサデセンー2−オン、14−メチル−ヘキサデセ
ノリド、14−メチル−ヘキサデカノリド、ムスクケト
ン、ムスクチベチン、ノピルアルコール、ノピルアセテ
ート、ネリルアセテート、ネロール、メチルフェニルア
セテート、ミラックアルデヒド、ネオベルガメート、オ
ークモスNo.1、オリボン、オキシフェニロン、パラク
レジールメチルエーテル、ペンタリッド、フェニルエチ
ルアルコール、フェニルエチルアセテート、ルバフラ
ン、ローズフェノン、ローズオキサイド、サンダロア、
サンデラ、サンタレックス、スチラリールアセテート、
スチラリールプロピオネート、ターピネオール、ターピ
ニルアセテート、テトラハイドロリナロール、テトラハ
イドロリナリールアセテート、テトラハイドロゲラニオ
ール、テトラハイドロゲラニールアセテート、トナリッ
ド、トラセオライド、トリプラール、チモール、ワニリ
ン、ベルドックス、ヤラヤラ、アニス油、べイ油、ボア
ドローズ油、カナンガ油、カルダモン油、カシア油、シ
ダーウッド油、オレンジ油、マンダリン油、タンジェリ
ン油、バジル油、ナツメグ油、シトロネラ油、クローブ
油、コリアンダー油、エレミ油、ユーカリ油、フェンネ
ル油、カルバナム油、ゼラニウム油、ヒバ油、桧油、ジ
ャスミン油、ラバンジン油、ラベンダー油、レモン油、
レモングラス油、ライム油、マンダリン油、ネロリ油、
オークモス油、オコチア油、パチュリ油、ペパーミント
油、ペリラ油、プチグレン油、パイン油、ローズ油、ロ
ーズマリー油、しょう脳油、芳油、クラリーセージ油、
サンダルウッド油、スペアミント油、スパイクラベンダ
ー油、スターアニス油、タイム油、トンカ豆チンキ、テ
レピン油、ワニラ豆チンキ、ベチバー油、イランイラン
油、グレープフルーツ油、ゆず油、ベンゾイン、ペルー
バルサム、トルーバルサム、チュベローズ油、ムスクチ
ンキ、カストリウムチンキ、シベットチンキ、アンバー
グリスチンキ等である。
【0020】また、香料の溶剤又は保留剤としてジエチ
ルフタレート、ジプロピレングリコール、ベンジルベン
ゾエート、イソプロピールミリステート、ハーコリン等
を使用することができる。
【0021】香料の量としては、添加液の組成中に0.
1〜20重量%、好ましくは、1〜8重量%の範囲から
適宜選択される。香料の配合量が0.1重量%未満で
は、適度な効果が得られず、20重量%を越えると、乳
化や可溶化するのに必要な界面活性剤の量が多量とな
り、好ましくない。
【0022】添加液に用いる界面活性剤は、袋体への水
の浸透性を高めたり、添加液中で香料を分散させる目的
で使用されるものである。使用できる界面活性剤として
は、特に限定されるものでないが、好ましくは、非イオ
ン界面活性剤が望ましい。
【0023】以上、本発明の実施の形態について述べた
が、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではな
い。例えば、上述の実施の形態では、加水発熱剤収納体
は、容器本体に収容される袋体により構成される場合に
ついて述べたが、加水発熱剤収納体は、容器本体により
構成されるようにしてもよい。また、上述の実施の形態
では、一次フィルターは、加水発熱剤収納体(袋体)全
体により構成される場合について述べたが、一次フィル
ターは、加水発熱剤収納体の一部に設けられていてもよ
い。また、上述の実施の形態では、アロマテラピー用品
に適用した場合について述べたが、アロマテラピー用品
以外にも適用することができる。
【0024】
【実施例】[一次フィルター]一次フィルター(袋体)
を構成する不織布の実施例1〜4、比較例1〜2(試
料)の性状を表1に示す。なお、通気抵抗は、KES−
F8−AP1通気性試験機により設計した。
【0025】
【表1】
【0026】表1の不織布の下縁部、側縁部をインパル
ス式シーラーで熱融着して(シール幅約5mm)、上縁
部が開口した袋状(縦8cm、横6cm)に形成し、酸
化カルシウム20gを上縁開口部から内部に充填した
後、上縁部を熱融着した。
【0027】添加液は、水、ユーカリプタスオイル、2
級アルコールエトキシレート(EO付加モル数9)を2
0:1:1(重量比)の割合で混合、撹拌し、乳化分散
させたものを使用した。ポリプロピレン製の内径8c
m、高さ8cmの円筒形のカップ(容器本体)に、酸化
カルシウムを充填した袋体(一次フィルター)を入れ、
その上から添加液20gを注いで発熱させた。
【0028】実施例1〜4、比較例1〜2について、添
加液を注いでから蒸気が出始めるまでの時間、蒸気の
量、蒸気の出ている時間を評価した結果を表2に示す。
比較例1のように、通気抵抗が大きい場合には、良好な
結果が得られず、比較例2のように、通気抵抗が小さい
場合には、蒸気の出ている時間が短いため、実施例1〜
4のように、通気抵抗は、0.005乃至30kPa・
s/mが好ましい。
【0029】
【表2】
【0030】[二次フィルター]二次フィルターの実施
例A〜C、比較例A〜B(試料)の滴下孔の孔面積、空
隙率(底面全体の面積に対する全滴下孔の孔面積の総和
の比率)を表3に示す。なお、二次フィルターは、ポリ
エチレン製で、直径80mm、高さ5mmの円筒形偏平
カップ状(皿状)に形成した。なお、比較例Bは、滴下
孔が大き過ぎ、子供の指が滴下孔に入って袋体に触れる
可能性があるため除外した。
【0031】
【表3】
【0032】アルミコーティング紙製の直径80mm、
高さ50mmの円筒形カップ状の容器の中に、前述の実
施例1の酸化カルシウム入の袋体(不織布)を入れ、容
器の上面開口部に試料(二次フィルター)を嵌め込み、
前述の実施例1〜4で使用した添加液を試料の上から注
いだ。
【0033】実施例A〜C、比較例Aについて、添加液
の滴下し易さ、蒸気の出方を調べた結果を表4に示す。
比較例Aのように、空隙率が大きくても孔面積が小さい
場合には、良好な結果が得られない。従って、実施例A
〜Cのように、孔面積は、0.03乃至1cm2が好ま
しく、空隙率は、5乃至90%が好ましい。
【0034】
【表4】
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、所定の
通気抵抗を有する一次フィルターにより、添加液を注い
でから蒸気が出始めるまでの時間、蒸気の量、蒸気が出
ている時間を好適に設定することができ、蒸気が結露す
ることなく円滑に放出される。従って、特にアロマテラ
ピー用品として、安全、容易に利用することができる。
【0036】請求項2に記載の発明によれば、所定の孔
面積の滴下孔による所定の空隙率を有する二次フィルタ
ーにより、添加液を注いでから蒸気が出始めるまでの時
間、蒸気の量、蒸気が出ている時間を、更に好適に設定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る加水発熱器(アロマ
テラピー用品)の垂直切断端面図である。
【図2】図1中の二次フィルターの平面図である。
【符号の説明】
1 外装容器 3 容器本体 3a 二次フィルター装着用段差部 3b 被支持部 5 袋体(加水発熱剤収納体、一次フィルター) 7 二次フィルター 7a 滴下孔 7b 被支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武井 紀子 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA03 BB03 HH03 KK04 LL03 MM12 MM13 MM14 MM15 MM16 MM17 MM18 MM31 NN01 QQ12 4H059 AA02 AA04 AA07 BC23 CA72 DA09 DA26 DA28 EA36 EA40

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加水発熱剤と水を含む添加液とを反応さ
    せる加水発熱器において、前記加水発熱剤を収納する加
    水発熱剤収納体が備えられ、前記加水発熱剤収納体に
    は、通気抵抗が0.005乃至30kPa・s/mであ
    る一次フィルターが設けられたことを特徴とする加水発
    熱器。
  2. 【請求項2】 上面に開口部を有し、前記加水発熱剤収
    納体が収容され又は前記加水発熱剤収納体を構成する容
    器本体と、前記開口部に装着され、前記添加液が注がれ
    る二次フィルターとが備えられ、前記二次フィルターに
    は、前記添加液を滴下させる複数の滴下孔が設けられ、
    前記各滴下孔の孔面積は、0.03乃至1cm2であ
    り、前記二次フィルターの前記滴下孔による空隙率は、
    5乃至90%である請求項1に記載の加水発熱器。
JP11068917A 1999-03-15 1999-03-15 加水発熱器 Pending JP2000262598A (ja)

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