JP2000262347A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP2000262347A
JP2000262347A JP11071135A JP7113599A JP2000262347A JP 2000262347 A JP2000262347 A JP 2000262347A JP 11071135 A JP11071135 A JP 11071135A JP 7113599 A JP7113599 A JP 7113599A JP 2000262347 A JP2000262347 A JP 2000262347A
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JP
Japan
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seat
pad
vehicle seat
press sheet
hardness
Prior art date
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Pending
Application number
JP11071135A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Matsumoto
栄治 松本
Kazushi Furuki
一志 古木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異硬度としてもシート本来の座り心地が損な
われず、硬度調節が容易な車両用シートを提供する。 【解決手段】 車両用シート1は、シートパッド2、プ
レスシート3及び表皮4を備える。シートパッド2は、
ポリウレタン発泡体であり、メイン部11の両側にサイ
ド部12が形成されている。プレスシート3は、シート
パッド2と同種材料であり、シートパッド2よりも硬
い。プレスシート3は、サイド部12に固着されてお
り、シートパッド2と一体となっている。表皮4は、シ
ートパッド2の表面側に設けられるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば四輪車や二
輪車に用いる車両用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用シートにおいて、座り心地の一要
素にサイドサポート性がある。このサイドサポート性を
向上させるために、シートのメイン部とサイド部とのパ
ット硬さを変える各種の方法が用いられる。例えば、図
6に示すように、シート91のメイン部91aとサイド
部91bに異なる原料92a、92bをそれぞれ用い
て、両者を異硬度とする方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、異種原料92
a、92bによる成形を同時に行うため、その境界部9
3での反応制御が難しくなり、工程内不良が増加してし
まう傾向がある。また、硬度の変更も容易に行うことが
できない。このほか、図7に示すように、シート94の
サイド部94bにインサート95をそれぞれ入れて異硬
度とする方法もあるが、インサート95として例えば粉
砕ウレタンを接着硬化させたチップモールド材を用いた
場合、近傍の材料との異硬度差が大きくなるため、サイ
ド部94bを上から押さえたときの触感の悪化(異物
感)や、座席の重量アップなどの問題が生じてしまう。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、異
硬度としてもシート本来の座り心地が損なわれず、硬度
調節が容易な車両用シートを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するためになされたものであり、表皮で覆われる発
泡体からなるシートパッドのサイド部に、該発泡体より
も硬いプレスシートを設けた。このプレスシートは、イ
ンサート材として用いられる。本発明は、異硬度部を必
要とする車両用シートに適用できる。例えばサイドサポ
ート性が求められる場合や、乗降時に手を付く特定領域
を有する場合である。なお、ここにいうサイド部とは、
他の部分よりも高硬度を要求される部分をいい、例えば
サイドサポート性のある車両用シートのサイド部や、シ
ートクッションの縁部等をいう。
【0005】この発泡体とプレスシートとは、同種材料
であることが好ましい。例えば、上記シートパッドは、
ポリウレタン発泡体で、上記プレスシートは、ウレタン
圧縮成形体であるように構成する。このプレスシート
は、ウレタン端材で圧縮成形しても良い。その場合に
は、ウレタン端材を加熱及び加圧して成形する。具体的
には、100乃至220℃の範囲で加熱し、20乃至2
00kg/cm2の範囲で加圧するのが好適である。
【0006】上記プレスシートは、厚さが0.5乃至2
0mm、密度が80乃至800kgf/cm3であると
しても良い。プレスシートの厚さや密度を適宜変更する
ことができ、サイド部を必要な硬度にすることができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る車両用シート
の実施の形態について図面に基づいて説明する。本発明
の一実施形態に係る車両用シート1は、図1及び図2に
示すように、シート本体であるシートパッド2、プレス
シート3及び表皮4を備える。シートパッド2は、車両
用シート1にサイドサポート性をもたせるために、メイ
ン部11の両側にサイド部12が形成されている。すな
わち、乗員(図示省略)はメイン部11の領域に腰掛
け、体部側部をサイド部12で保持し、乗員が横方向
(図2における左右方向)に動くのを防止している。ま
た、シートパッド2は、ポリウレタン発泡体であり、座
り心地を良くするために比較的硬度が低い。このため、
シートパッド2よりも硬いプレスシート3を各サイド部
12にそれぞれ設けて、サイドサポート性を向上させて
いる。このプレスシート3は、シートパッド2と同種材
料のウレタンを圧縮成形したものである。プレスシート
3は、図2に示すように、アーチ形状をしており、サイ
ド部12の外形曲線に合うようになっている。プレスシ
ート3は、サイド部12に固着されており、シートパッ
ド2と一体となっている。表皮4は、シートパッド2の
表面側に設けられるものである。車両用シート製作に際
し、この表皮4は、従来の方法でシートパッド2を覆
う。なお、本実施形態では、図1に示すように、シート
クッションについて説明しているが、シートバックにも
同様に適用できるので、その説明を省略する。
【0008】次に、車両用シート1の製造方法について
図3及び図4を用いて説明する。図3に示すように、上
型51及び下型52からなる圧縮成形用金型5を用意す
る。この金型5は、所定の温度まで加熱でき、また、所
定の圧力を加圧できるような装置(図示省略)を備えて
いる。まず、ウレタン端材を金型内に投入する(第1プ
レス工程)。このウレタン端材は、ウレタンシートを発
泡した際に生じるバリや、スラブウレタン製造時に生じ
る端材等、廃棄処分するものを用いている。投入後、1
00乃至220℃の範囲で加熱するとともに、20乃至
200kg/cm2の範囲で加圧して所定形状に圧縮成
形する(第2プレス工程)。こうして成形したプレスシ
ート3を金型5から取出す(第3プレス工程)。ここ
で、プレスシート3は、厚さや密度を適宜変更可能であ
る。例えば、プレスシート3の厚さが0.5乃至20m
m、その密度が80乃至800kg/cm 3の範囲で成
形する。プレスシート3の厚さや密度は、車両用シート
1のサイド部12の硬度を左右する。したがって、求め
られる硬度に応じて、その厚さや密度を適宜変更すれば
よい。
【0009】次に、図4に示すように、上型61及び下
型62からなる発泡成形用金型6を用意する。まず、プ
レスシート3を、サイド部12に相当する金型6の所定
位置にセットする(第1発泡工程)。すなわち、プレス
シート3をインサート材として用いている。その後、ウ
レタン原料7を金型6内に投入し(第2発泡工程)、キ
ュア工程に移行する(第3発泡工程)。こうして発泡成
形したシートパッド2を金型6から取出す(第4発泡工
程)。このように、従来とほとんど同一の発泡工程で、
異硬度の形成を行うことができる。プレスシート3は、
ポリウレタン発泡体が含浸した状態でシートパッド2と
結合するので、接着剤を用いる必要はない。また、予め
金型6内にプレスシート3をセットしているので、シー
トパッド2の外形に凹凸が形成されることはない。ま
た、シートパッド2とプレスシート3とは、本来同種材
料であるので、製品化後の車両用シートのリサイクルに
おいても支障がない。また、従来の場合と異なり、異硬
度部を設けることに伴う触感の悪化は見られず、サイド
部12では、ポリウレタン本来の柔軟性を保ったまま異
硬度感を実現することができる。
【0010】本発明の別の実施形態に係る車両用シート
について、図5を用いて説明する。この車両用シート8
は、四輪車におけるリヤシートである。リヤシートは、
フロントシート程サイドサポート性が要求されないが、
乗員が乗降する際に手をつく部位(例えばシートクッシ
ョンの前縁部等)がある。この部分は、他の部分よりも
高硬度とした方が、乗降し易くなる。このため、図5に
示すように、車両用シート8にプレスシート3を設け
て、高硬度部81を形成している。その製造方法は、上
記と同様であるので、その説明を省略する。
【0011】
【発明の効果】本発明は、表皮で覆われる発泡体からな
るシートパッドのサイド部に、該発泡体よりも硬いプレ
スシートを設けたので、サイド部を異硬度としても触感
の悪化が見られず、また、シートパッド本来の柔軟性が
失われず、座り心地が損なわれることはない。
【0012】上記シートパッドは、ポリウレタン発泡体
で、上記プレスシートは、ウレタン圧縮成形体である場
合には、シートパッドとプレスシートは同種材料からな
るので、リサイクルを容易に行うことができる。
【0013】上記プレスシートは、厚さが0.5乃至2
0mm、密度が80乃至800kgf/cm3であるよ
うに構成すると、プレスシートの厚さや密度を適宜変更
することによって硬さの調整が容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用シートの斜視
図である。
【図2】図1の線II−IIによる断面図である。
【図3】図1の車両用シートにおけるプレスシートの製
造方法を段階的に表す工程図である。
【図4】図1の車両用シートにおけるシートパッドの製
造方法を段階的に表す工程図である。
【図5】本発明の別の実施形態に係る車両用シートの斜
視図である。
【図6】従来の車両用シートの断面図であり、図2に対
応した図面である。
【図7】従来の車両用シートの断面図であり、図2に対
応した図面である。
【符号の説明】
1、8 車両用シート 11 メイン部 12 サイド部 2 シートパッド 3 プレスシート 4 表皮 5 圧縮成形用金型(インサート製作用金型) 51、61 上型 52、62 下型 6 発泡成形用金型(ポリウレタン発泡金型) 7 ウレタン原料 81 高硬度部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮で覆われる発泡体からなるシートパ
    ッドのサイド部に、該発泡体よりも硬いプレスシートを
    設けたことを特徴とする車両用シート。
  2. 【請求項2】 上記シートパッドは、ポリウレタン発泡
    体で、上記プレスシートは、ウレタン圧縮成形体である
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 【請求項3】 上記プレスシートは、厚さが0.5乃至
    20mm、密度が80乃至800kgf/cm3である
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011224248A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Toyota Boshoku Corp シート及びシート用クッション体
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