JP2000261662A - 画像データ修整方法、画像データ修整装置および画像データ修整制御プログラムを記録した媒体 - Google Patents

画像データ修整方法、画像データ修整装置および画像データ修整制御プログラムを記録した媒体

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JP2000261662A
JP2000261662A JP11058327A JP5832799A JP2000261662A JP 2000261662 A JP2000261662 A JP 2000261662A JP 11058327 A JP11058327 A JP 11058327A JP 5832799 A JP5832799 A JP 5832799A JP 2000261662 A JP2000261662 A JP 2000261662A
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JP11058327A
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English (en)
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Hidekuni Moriya
英邦 守屋
Naoki Kuwata
直樹 鍬田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データ修整処理における画像データの属
性が固定であるが故にユーザの所望する条件を満たすこ
とができない状況が発生するという課題があった。 【解決手段】 ユーザは、画像データ修整処理を高速に
実施したい場合は、ステップS150の画像データ属性
選択処理において、輝度データを選択し、高品質の画像
出力を取得したい場合は、RGBデータを選択すれば、
それぞれ所望の画像データ修整処理を実現することが可
能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ修整方
法、画像データ修整装置および画像データ修整制御プロ
グラムを記録した媒体に関し、特に、画像データを取り
扱う属性を所定の指示によって決定し、この決定した属
性に基づいて画像データを修整する画像データ修整方
法、画像データ修整装置および画像データ修整制御プロ
グラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】スキャナやデジタルカメラによって取り
込む画像の画質を良好にするために、この画像について
の画像データに対して画像データ修整処理を実施する。
具体的には、画像データをコンピュータに取り込んで、
コンピュータ上で動作するフォトレタッチのアプリケー
ションを起動し、所望の色成分を強調したり、コントラ
ストを強調したりする。あるいは、所定の色成分の影響
を弱めるために、色成分の除去を行うなど、多種の画像
データ修整処理を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の画像デ
ータ修整方法においては、修整する画像データの属性が
固定であった。すなわち、属性が輝度信号に基づくもの
であれば、画像データの輝度信号に対して画像データ修
整処理を実行し、一方、RGB信号に基づくものであれ
ば、画像データのRGB信号に対して画像データ修整処
理を実行する。かかる場合、ユーザが高品質の出力結果
を所望している場合に、輝度信号に基づいて画像データ
修整処理が実行されると、RGB信号に基づいて画像デ
ータ修整処理が実行されたときと比較して、出力結果が
見劣りする。また、ユーザが短時間での画像データ修整
処理を所望している場合に、RGB信号に基づいて画像
データ修整処理が実行されると、輝度信号に基づいて画
像データ修整処理が実行されたときと比較して、実行時
間が長くなる。すなわち、固定的であるが故にユーザの
所望する条件を満たすことができない状況が発生すると
いう課題があった。
【0004】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、所定の指示に従って画像データ修整処理を実行
する画像データの属性を決定し、より使い勝手が良くな
るとともに、ユーザは所望の条件により出力結果を得る
ことが可能な画像データ修整方法、画像データ修整装置
および画像データ修整制御プログラムを記録した媒体の
提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、画像をドットマトリクス
状の画素で多階調表現した画像データを取得する画像デ
ータ取得工程と、各画素の画像データを修整するに際
し、取り扱う画像データの属性を指示する画像データ属
性指示工程と、上記画像データ属性指示工程の指示する
属性に基づいて、上記画像データに対して所定の画像デ
ータ修整処理を実施する画像データ修整工程とを具備す
る構成としてある。
【0006】上記のように構成した請求項1にかかる発
明において、画像データ取得工程は、画像をドットマト
リクス状の画素で多階調表現した画像データを取得す
る。そして、画像データ属性指示工程は、上記画像デー
タ取得工程にて取得した画像データを構成する各画素の
画像データに対する画像データ修整処理を行うにあた
り、取り扱う画像データの属性を指示する。そして、画
像データ修整工程は、画像データ属性指示工程の指示す
る属性に基づいて、画像データに対し、所定の画像デー
タ修整処理を実施する。すなわち、画像データ修整処理
を行うにあたり、処理にて使用する画像データの属性を
所定の固定属性によって実行するのではなく、画像デー
タ属性指示工程にて指示された属性を選択し、この選択
に基づいて画像データ修整処理を実行する。
【0007】ここで、画像データ取得工程は、画像をド
ットマトリクス状の画素で多階調表現した画像データを
取得することができればよい。従って、画像の入力元
は、スキャナであってもよいし、デジタルカメラであっ
てもよく、ドットマトリクス状の画素で多階調表現した
画像データを取得可能であれば、適宜変更可能である。
また、画像はモノクロの画像であってもよいし、カラー
画像であってもよい、カラー画像の場合には表色空間に
おける座標系の取り方であるとか、階調範囲などについ
ても特に限定されるものではない。
【0008】画像データ属性指示工程は、画像データを
取り扱う属性を指示することができればよく、ユーザに
よって選択された属性を指示してもよいし、画像データ
を分析し、この画像データの構成に適した属性を指示し
てもよい。また、本画像データ修整方法を適用する機器
のリソースの状態に応じて属性を指示してもよい。むろ
ん、これらに限定されるものではなく、画像データ修整
工程が画像データ修整処理にて取り扱う属性を指示する
ことができれば、適宜変更可能である。かかる属性は、
画像データを構成する多階調表現した画素から導入する
ことができるものであればよく、二値データであっても
よいし、R(赤)G(緑)B(青)データであってもよ
いし、このRGBデータより算出した輝度データであっ
てもよい。むろん、これらに限定されるものではなく、
画像データの状態を表現可能なものであれば、適宜変更
可能である。画像データ修整工程にて実施される画像デ
ータ修整処理は、画像データを修整して、再現される画
像の画質を調整するものであればよく、画像のシャープ
化,アンシャープ化,ソフト化など適宜採用可能であ
る。かかる場合、画像データ修整処理は、各画素に対し
て所定のフィルタを適用することが多く、所定の画素を
シャープにしたい場合は、所定の鮮鋭化フィルタを同画
素に適用し、階調を強調化したり、所定の画素をアンシ
ャープにしたい場合は、所定の平滑化フィルタを適用
し、階調を平均化する。
【0009】画像データ修整工程にて、画像データを構
成する各画素に対して所定の画像データ修整処理を実施
する前に、各画素の特性を判定しておくと、好適であ
る。そこで、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載
の画像データ修整方法において、上記画像データ修整工
程は、上記画像データ取得工程にて取得した画像データ
の各画素を対象画素とし、上記画像データ属性指示工程
の指示する属性に従い、各対象画素について所定の周囲
画素との階調差をベクトル値として算出し、同ベクトル
値が大きい周囲画素数が相対的に多い対象画素をエッジ
画素と判定し、同ベクトル値が小さい周囲画素数が相対
的に多い対象画素をモアレ画素と判定する画素特性判定
工程を備える構成としている。上記のように構成した請
求項2にかかる発明において、画像データ特性判定工程
は、画像データ取得工程にて取得した画像データの各画
素を対象画素とし、画像データ属性指示工程の指示する
属性に従い、各対象画素について所定の周囲画素との階
調差をベクトル値として算出し、同ベクトル値が大きい
周囲画素数が相対的に多い対象画素をエッジ画素と判定
し、同ベクトル値が小さい周囲画素数が相対的に多い対
象画素をモアレ画素と判定する。ここで、画素特性判定
工程においてベクトル値の大小を判断する態様は、所定
のしきい値を基準にして判断してもよいし、ベクトル値
の平均値を基準にしてもよい。また、この基準にする値
は、ベクトル値の分布を作成した場合の標準偏差であっ
てもよいし、最瀕値であってもよい。また、中央値であ
ってもよく、適宜変更可能である。むろん、ベクトル値
が大きいと判断する領域と、小さく判断する領域と、そ
れ以外の領域を区分して判断してもよい。画素特性判定
工程において、単に、ベクトル値が大小に区別された各
画素の画素数を比較して相対的な多さを判定してもよい
し、所定の画素数を大小に区別された各画素の累積が所
定のしきい値を越えるものを相対的な多さを判定する対
象にしてもよい。そして、画像データ修整工程は、画素
特性判定工程にて判定された画素の特性に対応した画像
データ修整処理を実行することができればよく、例え
ば、エッジ画素に対しては、そのエッジ度を強調するた
めに、上述した鮮鋭化フィルタを適用する。また、モア
レ画素に対しては、そのモアレ成分を低減するために、
上述した平滑化フィルタを適用する。
【0010】画像データ取得工程にて取得した画像デー
タが備える多階調表現は画像の色情報を表現可能であれ
ば、適宜採用することができる。そして、画像データ属
性指示工程は、この色情報に基づいて画像データを修整
処理する属性を指示する。かかる場合、指示する属性の
具体的な一例として、請求項3にかかる発明は、請求項
1または請求項2のいずれかに記載の画像データ修整方
法において、上記画像データ属性指示工程は、高速度に
よる画像データ修整処理を所望する場合、属性として輝
度信号を指示するとともに、高品質の画像データ修整処
理を所望する場合、属性としてRGB信号を指示する構
成としてある。上記のように構成した請求項3にかかる
発明において、画像データ属性指示工程は、画像データ
修整処理にて取り扱う画像データの属性を指示するに際
し、当該処理を高速に実現したい場合には、属性として
輝度信号を指示する。また、画像データ修整処理後に生
成される画像データの画質を高品質にて実現したい場合
には、属性としてRGB信号を指示する。すなわち、画
像データがR(赤)G(緑)B(青)データから構成さ
れている場合、輝度信号はこれらのRGBデータに基づ
いて算出することができる。画像データを構成する画素
数が100画素であった場合、輝度信号によれば、各画
素分しか算出されないため、100個の輝度の階調によ
る画像データが存在することになる。一方、RGBデー
タによれば、各画素に3色あるため、300個の階調に
よる画像データが存在することになる。従って、画像デ
ータ修整処理にて取り扱うデータ数が異なってくるた
め、高速に画像データ修整処理を実現したい場合は、輝
度信号を指示することになる。一方、高品質の出力を実
現したい場合は、RGB信号を指示することになる。こ
れは、次の理由による。輝度信号はRGB信号が等しい
割合で混合されたものではなく、RGB信号がそれぞれ
約30%、約60%、約10%の割合で混合されたもの
である。このため、例えば、Bデータにモアレ成分を多
く含む場合は、輝度信号を修整してその修整をRGB信
号に反映させる方法ではBデータのモアレ成分を十分に
低減できない。このとき、Bデータのモアレ成分を十分
に低減するためにはRGBデータそれぞれに対して修整
処理を実施する必要がある。従って、高品質の出力を実
現したい場合は、RGB信号を指示することになる。
【0011】画像データ属性指示工程が画像データ修整
処理を実施する際の画像データの属性を指示する態様
は、多種の方法が観念される。その具体的な一例とし
て、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のい
ずれかに記載の画像データ修整方法において、上記画像
データ属性指示工程は、ユーザの選択に基づいて、取り
扱う画像データの属性を指示する構成としてある。上記
のように構成した請求項4にかかる発明において、画像
データ属性指示工程は、ユーザの選択に基づいて、取り
扱う画像データの属性を指示する。例えば、ユーザが高
速度の処理を所望する場合、所定の操作によって、属性
として輝度信号を選択する。そして、画像データ属性指
示工程は、この選択を入力し、輝度信号を指示する。ま
た、ユーザが高品質の出力を所望する場合、所定の操作
によって属性としてRGB信号を選択する。そして、同
様に、画像データ属性指示工程は、この選択を入力し、
RGB信号を指示する。上述したユーザが所望の属性を
選択する態様は、多種の方法を採用することができる。
例えば、コンピュータ上で画像データを取り扱う場合
は、ディスプレイなどの表示装置に画像データを表示さ
せ、この表示の状況によりキーボードやマウスなどの入
力装置から選択させてもよいし、スキャナにて画像を取
り込む場合は、ユーザがスキャン対象物の所定の位置に
属性を示す所定の目印を付加しておき、画像データ属性
指示工程にてこの目印に該当する画像データが存在する
か否かを判別し、判別の結果に基づいて属性の指示を行
うようにしてもよい。
【0012】上述したようにユーザが画像データの属性
を指示する場合、画像データの元画像において、一部分
は、所定の属性によって取り扱い、他の一部分は、他の
属性によって取り扱うように指示することができると好
適な場合がある。そこで、請求項5にかかる発明は、請
求項4に記載の画像データ修整方法において、上記画像
データ属性指示工程は、画像データ取得工程にて取得し
た画像データの部分に対して取り扱う画像データの属性
を指示する構成としてある。上記のように構成した請求
項5にかかる発明において、画像データ属性指示工程
は、画像データ取得工程にて取得した画像データの部分
に対して取り扱う画像データの属性を指示する。すなわ
ち、ユーザが表示装置にて取得した画像データの状態を
把握し、所定の領域を選択するとともに、その領域に対
応する属性を選択可能にし、画像データ修整工程は、所
定の属性が選択された所定の領域を検出すると、この領
域に対しては選択された属性に基づき画像データ修整処
理を実行する。例えば、画像データに文字部分と写真部
分があるとき、文字部分に対して属性として輝度信号を
指示し、写真部分に対して属性としてRGB信号を指示
する。
【0013】画像データ属性指示工程は、ユーザの指示
によって画像データ修整処理にて取り扱う画像データの
属性を指示してもよいし、このような外部からの指示に
よらず、画像データの構成に基づいて取り扱う属性を指
示してもよい。そこで、請求項6にかかる発明は、請求
項1〜請求項3のいずれかに記載の画像データ修整方法
において、上記画像データ属性指示工程は、上記画像デ
ータ取得工程にて取得した画像データを解析し、取り扱
う画像データの属性を指示する構成としてある。上記の
ように構成した請求項5にかかる発明において、画像デ
ータ属性指示工程は、上記画像データ取得工程にて取得
した画像データを解析し、取り扱う画像データの属性を
指示する。すなわち、画像データが二値データにより構
成されている場合は、輝度信号を指示し、RGBデータ
により構成されている場合は、RGBデータを指示す
る。むろん、画像データを解析した結果、画像データが
RGBデータから構成されているものの画像全体がモノ
クロ的画像であれば、輝度信号を指示してもよい。
【0014】画像データ修整工程は、画素特性判定工程
の判定に従って所定の画像データ修整を実行する。かか
る画像データ修整の具体的な一例として、請求項7にか
かる発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画
像データ修整方法において、上記画像データ修整工程
は、上記画素特性判定工程にてエッジ画素と判定された
画素に対しては鮮鋭化フィルタを適用し、エッジを強調
化する構成としてある。上記のように構成した請求項6
にかかる発明において、画像データ修整工程は、画素特
性判定工程にてエッジ画素と判定された画素に対して
は、所定の鮮鋭化フィルタを適用しエッジを強調化す
る。
【0015】また、他の画像データ修整の具体的な一例
として、請求項8にかかる発明は、請求項1〜請求項7
のいずれかに記載の画像データ修整方法において、上記
画像データ修整工程は、上記画素特性判定工程にてモア
レ画素と判定された画素に対しては平滑化フィルタを適
用し、モアレを平均化する構成としてある。上記のよう
に構成した請求項7にかかる発明において、画像データ
修整工程は、上記画素特性判定工程にてモアレ画素と判
定された画素に対しては、所定の平滑化フィルタを適用
し、モアレを平均化する。かかる鮮鋭化フィルタおよび
平滑化フィルタは、画像データを構成する各画素を対象
画素として、この対象画素を中心とする隣接画素に適用
するものであり、3*3行列や5*5行列の画素集合に
よって形成される。むろん、行列を形成する画素集合
は、特に限定されるものではなく、適宜変更可能であ
る。また、例えば、画像データ属性指示工程にて属性を
輝度信号と指示された場合は、各画素の輝度データにフ
ィルタを適用し、一方、属性をRGB信号と指示された
場合は、RGBデータごとにフィルタを適用し、出力画
素を取得する。
【0016】このように、所定の画像データを取り扱う
属性を指示に基づいて、画像データを修整する手法は必
ずしも方法に限られる必要はなく、その方法を組み込ん
だ装置としても機能することは容易に理解できる。この
ため、請求項9にかかる発明は、所定の画像データを取
り扱う属性を指示に基づいて、画像データを修整する画
像データ修整装置であって、画像をドットマトリクス状
の画素で多階調表現した画像データを取得する画像デー
タ取得手段と、各画素の画像データを修整するに際し、
取り扱う画像データの属性を指示する画像データ属性指
示手段と、上記画像データ属性指示手段の指示する属性
に基づいて、上記画像データに対して所定の画像データ
修整処理を実施する画像データ修整手段とを具備する構
成としてある。すなわち、必ずしも方法に限らず、その
方法を組み込んだ装置としても有効であることに相違は
ない。
【0017】ところで、このような所定の画像データを
取り扱う属性を指示に基づいて、画像データを修整する
画像データ修整装置は単独で存在する場合もあるし、あ
る機器に組み込まれた状態で利用されることもあるな
ど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含
むものである。従って、ソフトウェアであったりハード
ウェアであったりするなど、適宜変更可能である。発明
の思想の具現化例として所定の画像データを取り扱う属
性を指示に基づいて、画像データを修整する画像データ
修整装置のソフトウェアとなる場合には、かかるソフト
ウェアを記録した記録媒体上においても当然に存在し、
利用されるといわざるをえない。
【0018】その一例として、請求項10にかかる発明
は、所定の画像データを取り扱う属性を指示に基づい
て、画像データを修整する画像データ修整制御プログラ
ムを記録した媒体であって、画像をドットマトリクス状
の画素で多階調表現した画像データを取得する画像デー
タ取得ステップと、各画素の画像データを修整するに際
し、取り扱う画像データの属性を指示する画像データ属
性指示ステップと、上記画像データ属性指示ステップの
指示する属性に基づいて、上記画像データに対して所定
の画像データ修整処理を実施する画像データ修整ステッ
プとを具備する構成としてある。
【0019】むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体で
あってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後
開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考え
ることができる。また、一次複製品、二次複製品などの
複製段階については全く問う余地無く同等である。その
他、供給方法として通信回線を利用して行なう場合でも
本発明が利用されていることにはかわりない。さらに、
一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実
現されている場合においても発明の思想において全く異
なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて
必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとして
あってもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、所定の指
示に従って画像データ修整処理を実行する画像データの
属性を決定し、より使い勝手が良くなるとともに、ユー
ザは、好みに合った出力結果を得ることが可能な画像デ
ータ修整方法を提供することができる。また、請求項2
にかかる発明によれば、画像データ修整処理を実施する
基準を設定することが可能になる。さらに、請求項3に
かかる発明によれば、画像データを取り扱う具体的な属
性を提示することができる。さらに、請求項4にかかる
発明によれば、簡易な構成によって、画像データについ
てユーザの所望の取り扱いが可能になる。さらに、請求
項5にかかる発明によれば、全画像データを同一の属性
にて取り扱うのではなく、画像データの部分ごとに所望
の属性を指示することが可能になる。さらに、請求項6
にかかる発明によれば、ユーザの指示がない場合など
に、画像データに適した属性を指示することが可能にな
る。
【0021】さらに、請求項7にかかる発明によれば、
エッジ画素と判定された対象画素に対して簡易な手法に
より、この対象画素を強調化する鮮鋭化処理を実施する
ことが可能になる。さらに、請求項8にかかる発明によ
れば、モアレ画素と判定された対象画素に対して簡易な
手法により、この対象画素を平均化する平滑化処理を実
施することが可能になる。さらに、請求項9にかかる発
明によれば、所定の指示に従って画像データ修整処理を
実行する画像データの属性を決定し、より使い勝手が良
くなるとともに、ユーザは、好みに合った出力結果を得
ることが可能な画像データ修整装置を提供することがで
きる。さらに、請求項10にかかる発明によれば、所定
の指示に従って画像データ修整処理を実行する画像デー
タの属性を決定し、より使い勝手が良くなるとともに、
ユーザは、好みに合った出力結果を得ることが可能な画
像データ修整制御プログラムを記録した媒体を提供する
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる画像データ修整方法のクレーム対応図を示してい
る。同図において、本画像データ修整方法は、画像デー
タ取得工程A1にて画像をドットマトリクス状の画素で
多階調表現した画像データを取得する。そして、画像デ
ータ修整工程A2は、この画像データに対して所定の画
像データ修整処理を実施する。かかる画像データ修整処
理を実施するにあたり、画像データ属性指示工程A3
は、画像データ修整処理において取り扱う属性、例え
ば、輝度信号またはRGB信号などを指示する。この指
示は、ユーザの選択により実施される場合や、画像デー
タの構成によって実施される場合などがある。従って、
属性として輝度信号が指示されると画像データ修整工程
A2は、画像データ修整処理を各画素の輝度データによ
って実行する。また、属性としてRGB信号が指示され
ると画像データ修整工程A2は、画像データ修整処理を
各画素のRGBデータによって実行する。ここで、画像
データ修整工程A2は画素特性判定工程A21において
各画素の特性、すなわち、画素がエッジ画素であるかモ
アレ画素であるかを判定し、判定した特性に応じた画像
データ修整処理を実行可能になっている。
【0023】次に、本画像データ修整方法を実体化した
画像データ修整装置を構成するために適用したカラー複
写装置の外観斜視図を図2に示す。本カラー複写装置1
0は、カラースキャナ20と、コピーサーバ30と、カ
ラープリンタ40とから構成されており、コピーサーバ
30による制御に基づいてカラースキャナ20にて画像
をスキャンすると、スキャンにより読み込まれた画像デ
ータに対して同コピーサーバ30が画像処理を実施して
印刷データを生成し、この印刷データに基づいてカラー
プリンタ40が印刷を行う。
【0024】図3はカラースキャナ20の概略構成を示
しており、フラットベッドタイプを採用している。同図
において、スキャン対象物を載置する透明板材21の下
方には照明ランプ22とラインセンサ23とが往復スラ
イド移動可能に支持されるとともに、これらを駆動する
ための駆動ベルト24aとプーリ24bと駆動モータ2
4cとが配置され、制御回路25に接続されている。画
像を読み込むときには、制御回路25からの制御信号に
基づいて照明ランプ22が点灯すると、透明板材21を
介してスキャン対象物を照明するので、同スキャン対象
物からの反射光が同透明板材21を介してラインセンサ
23に照射される。
【0025】ここで、ラインセンサ23には光の三原色
に対応するRGBフィルタとCCD素子とが一色につき
一列、通常三列配置されており、この三列のCCD素子
によりスキャン対象物の水平方向にわたる一列分の色配
置を読み込み、画像データとして出力する。一方、制御
回路25は駆動モータ24cを駆動させることにより、
これらの照明ランプ22とラインセンサ24とを一体的
にスキャン対象物の垂直方向に向かって移動させ、微少
距離分だけ移動させる毎にラインセンサ23から画像デ
ータを取得して出力する。これにより、外部的にはスキ
ャン対象物を水平方向に主走査しながら垂直方向に副走
査し二次元の画像データを生成していくことになる。
【0026】図4および図5はコピーサーバ30を概略
ブロック図により示している。同コピーサーバ30は概
略的にはコンピュータと同等であり、CPU31のバス
32に対してRAM33とROM34と操作パネル35
とハードディスク36とI/F37とが接続される構成
になっている。ここで、カラースキャナ20やカラープ
リンタ40はI/F37を介して接続されている。ま
た、ROM34には基本的な演算プログラムや変換テー
ブルが書き込まれており、CPU31はRAM33をワ
ークエリアとして使用しながら同演算プログラムを実行
するし、必要に応じて上記変換テーブルを参照する。本
実施形態においてはI/F37を特定していないが、同
I/F37はカラースキャナ20やカラープリンタ40
をコピーサーバ30に接続可能であればよく、LPTポ
ートにより接続する形態であってもよいし、USBポー
トやSCSIにより接続する形態であっても構わない。
【0027】また、ハードディスク36は、カラースキ
ャナ20を駆動するスキャナドライバ38aやプリンタ
40を駆動するプリンタドライバ38bを備え、同スキ
ャナドライバ38aはカラースキャナ20から画像デー
タを同プリンタドライバ38bはカラープリンタ40へ
画像データをそれぞれ入出力可能になっている。そし
て、ハードディスク36はこの画像データを一時的に蓄
えるようなバッファとして使用したり、スキャナドライ
バ38aが入力した画像データを読み込み、同画像デー
タを構成する各画素の特徴を判定し、この判定に従って
所定の画像データ修整処理を実施し、この画像データ修
整処理を実施した画像データをプリンタドライバ38b
に出力し、カラープリンタ40に印刷を実行させる画像
データ修整制御プログラム39などを格納している。こ
の他、操作パネル35にはスキャン開始ボタン35aで
あるとか、印刷枚数を入力したり、画像を修整する項目
を設定や、スキャン対象物が写真などを配置されたカラ
ー画像であるか、または、文書などのモノクロ画像であ
るかを設定するテンキー35bなどの各種の操作ボタン
とともに、操作情報を確認するための液晶表示器35c
なども備えられ、CPU31はバス32を介して同操作
パネル35の操作状況を監視可能となっている。
【0028】図6はカラープリンタ40の構成を概略的
に示しており、記録紙上に対してドットマトリクス状に
色インクを吐出して印字を行うインクジェット方式を採
用している。より詳細には、三つの印字ヘッドユニット
41aからなる印字ヘッド41と、この印字ヘッド41
を制御する印字ヘッドコントローラ42と、同印字ヘッ
ド41を桁方向に移動させる印字ヘッド桁移動モータ4
3と、印字用紙を行方向に送る紙送りモータ44と、こ
れらの印字ヘッドコントローラ42と印字ヘッド桁移動
モータ43と紙送りモータ44における外部機器とのイ
ンターフェイスにあたるプリンタコントローラ45とか
ら構成されている。このカラープリンタ40は印字イン
クとして四色の色インクを使用するものであり、各印字
ヘッドユニット41aにはそれぞれ独立した二列の印字
ノズルが形成されている。供給する色インクは印字ノズ
ルの列単位で変えることができ、この場合は図示左方の
印字ヘッドユニット41aについては二列とも黒色イン
ク(K)を供給し、図示右方の印字ヘッドユニット41
aについては左列にマゼンタ色インク(M)を供給する
とともに右列にイエロー色インク(Y)を供給し、図示
真ん中の印字ヘッドユニット41aについては左列にシ
アン色インク(C)を供給するとともに右列は不使用と
している。
【0029】なお、本実施形態においては、四色の色イ
ンクを使用しているが、三つの印字ヘッドユニット41
aにおける二列の印字ノズルを最大限に利用して六色の
色インクを使用することも可能である。この場合、シア
ンとマゼンタについては濃色インクと淡色インクとを使
用するものとし、さらにイエローとブラックとを使用し
て合計六色とすることができる。 本実施形態において
は、このようなコピーサーバ30を核とする一体型に形
成した専用のカラー複写装置10として本画像データ下
地判定装置を適用しているが、図7に示すようなカラー
スキャナ51とカラープリンタ52を備えたパソコン5
3によって、カラー複写システムを採用したとしても同
様に実現できることはいうまでもない。
【0030】図8は、上述したコピーサーバ30が実行
するカラー複写処理のうち、本発明にかかる画像データ
修整処理の処理内容について概略をフローチャートによ
り示している。同図において、本カラー複写装置10の
操作者は、カラースキャナ20のフラットベッド21に
スキャン対象物を載置すると、操作パネル35aにてス
キャン開始ボタン35aを押し下げる。これによりカラ
ースキャナ20は上述した動作に基づきスキャンを開始
する。最初に、スキャン対象物の画像を含むフラットベ
ッド21全体の画像について所定の解像度の画素からな
る画像データを生成するために、スキャン処理を実行す
る(ステップS100)。次に、生成された画像データ
に対して画像データ修整処理を実行するにあたり、処理
に適用する画像データの属性を選択する画像データ属性
選択処理を実行する(ステップS150)。そして、ス
キャン処理にて生成された画像データの各画素を対象画
素とし、選択された属性に基づいて、各対象画素と周囲
画素との階調差を演算する階調差演算処理を実行すると
ともに(ステップS200)、この階調差に基づいて各
画素がエッジ画素であるかモアレ画素であるか中間画素
であるかという画素の特性を判定する画素特性判定処理
を実行する(ステップS300)。次に、各画素の特性
がエッジ画素の場合は、鮮鋭化処理を実施し、モアレ画
素の場合は平滑化処理を実施し、中間画素の場合は、元
画素のデータを保持する画像データ修整処理を実行する
(ステップS400)。かかる画像データ修整処理も選
択された属性に基づいて実行される。この画像データ修
整処理が完了すると、カラープリンタ40に出力する印
刷データを生成する画像データ変換処理を実行する(ス
テップS500)。そして、この画像データ変換した印
刷データはカラープリンタ40に転送され、このカラー
プリンタ40にて印刷出力される。このように、画像デ
ータ修整処理を実行する画像データの属性を選択可能に
しているため、例えば、画像データ修整処理を高速に実
行したい場合は、属性として輝度信号を選択すれば良い
し、画像データ修整処理により高品質の画質を得たい場
合は、属性としてRGB信号を選択すれば良く、所望の
画像データ修整処理環境を得ることが可能になる。
【0031】次に、ステップS100〜S500の各処
理について、より具体的な処理内容を図9〜図20のフ
ローチャートを使用して説明する。図9のフローチャー
トはステップS100のスキャン処理の処理内容を示し
ている。上述したように本カラー複写装置の操作者がフ
ラットベッド21に文書をスキャン対象物として載置
し、スキャナ開始ボタン35aを押し下げると、I/O
37を介してカラースキャナ20に対して画像読み取り
指令が送出されスキャンが開始される(ステップS10
5)。そして、操作者がテンキー35bにて設定したス
キャンの解像度、あるいは、予め、このカラー複写装置
10に設定されている解像度を読み出す(ステップS1
10)。ここで、カラースキャナ20の制御回路25は
照明ランプ22を点灯させ、駆動モータ24cに駆動指
令を出力して同照明ランプ22とラインセンサ23とを
スライド移動させることにより画像の走査を開始する
(ステップS115)。そして、所定距離分を移動する
ごとに制御回路25はラインセンサ23は読み取った画
像を解像度により分割された画素の画像データを生成し
(ステップS120)、コピーサーバ30に送信する。
コピーサーバ30の側ではこの画像データをI/F37
を介して受け取り、ハードディスク36にスプールす
る。ここで、上記分割された画素について全ての走査が
終了したと判定すると(ステップS125)、上記スプ
ールされた画像データをハードディスク36に格納する
(ステップS130)。従って、スキャン対象物に対し
て、所定の解像度のスキャンを実行し、画像データを取
得しつつ格納するスキャン処理が本発明にかかる画像デ
ータ取得工程A1を構成する。
【0032】このようにカラースキャナ20にてスキャ
ン対象物の画像の画像データを生成する。この画像デー
タに対しては画質の向上などを目的とし多種の画像デー
タ修整処理が施される。かかる画像データ修整処理を実
施する場合、画像データを所定の属性によって取り扱う
必要がある。図10は、この属性を選択するステップS
150の画像データ属性選択処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。同図において、ユーザがコピーサー
バ30の操作パネル35で設定した属性を取得する(ス
テップS155)。そして、この属性が輝度であれば
(ステップS160)、以降、画像データを取り扱う場
合、輝度データに対して所定の処理を実行するように設
定する(ステップS165)。一方、取得した属性がR
GBであれば、以降、画像データを取り扱う場合、RG
Bデータに対して所定の処理を実行するように設定する
(ステップS170)。
【0033】図11は、ステップS200の階調差演算
処理の処理内容をフローチャートにより示している。同
図において、スキャン処理によって生成されたスキャン
対象物の画像についての画像データを読み出す(ステッ
プS205)。そして、上述した画像データ属性選択処
理にて選択された属性が輝度データであるか否かを判別
する(ステップS206)。輝度データの場合は、画像
データを構成する各画素を走査し、走査した画素をこの
画素の特性を判定する対象画素としつつ、この対象画素
の輝度を算出する(ステップS210)。この輝度Yは
次式(1)に対象画素を構成する各要素色R(赤)G
(緑)G(青)データの階調を代入して算出する。 Y=0.30R+0.59G+0.11B ・・・(1) 次に、この対象画素を中心とする5*5の行列にて形成
される周囲画素の輝度を式(1)に基づいて算出する
(ステップS215)。一方、選択された属性がRGB
データの場合は、対象画素の各RGBデータを抽出する
とともに(ステップS216)、周囲画素の各RGBデ
ータを抽出する(ステップS217)。
【0034】そして、属性が輝度データの場合は、周囲
画素の輝度の階調から対象画素の輝度の階調を減算し、
階調差を算出する。一方、属性がRGBデータの場合
は、RGBデータの各階調において周囲画素の階調から
対象画素の階調を減算し、階調差を算出する(ステップ
S220)。各周囲画素との階調差の算出が完了する
と、この階調差ごとに含まれる画素の度数に基づく分布
を作成するとともに(ステップS225)、予め決めら
れたエッジ画素,モアレ画素,中間画素と判定される区
分ごとに集計する(ステップS230)。そして、後述
する画素特性判定処理を実行することによって、対象画
素がエッジ画素であるかモアレ画素であるか中間画素で
あるかを判定する(ステップS235)。そして、ステ
ップS205にて読み出した画像データの全画素につい
て対象画素として画素特性判定処理による画素の特性を
判定を実行したか否かを判別する(ステップS24
0)。全画素について特性が判定されていれば、階調差
演算処理を終了し、全画素について特性を判定していな
ければ、対象画素を移動し、ステップS210以降の処
理を繰り返す。ここで、上述した階調差演算処理につい
て具体的に図12を使用して説明する。図12(a)は
5*5行列の元画像データを示している。小区分が画素
単位を示しており、斜線を掛けた画素(0,0)が対象
画素を構成し、この対象画素(0,0)を含め、画素
(−2,−2)〜画素(2,2)が周囲画素を構成す
る。また、各画素に示した数値は階調を示している。そ
して、次式(2)により対象画素と周囲画素との階調差
を算出する。 b(n1,n2)=a(n1,n2)−a(N1,N2) ・・・(2) n1=N1−2,N1−1,N1,N1+1,N1+2 n2=N2−2,N2−1,N2,N2+1,N2+2 ここで、a(N1,N2)は対象画素の階調を示してお
り、本実施形態では、a(N1,N2)=64となって
いる。また、a(n1,n2)は周囲画素の元階調を示
すとともに、b(n1,n2)は、周囲画素と対象画素
との階調差を示している。このように算出された結果を
図12(b)の5*5行列に示す。そして、この各階調
差の分布を作成しつつ、図12(c)に示す各区間ごと
に集計された分布を生成する。本実施形態においては、
この区間を区間1[−255,−50)、区間2[−5
0,−10)、区間3[−10,10)、区間4[10,
50)、区間5[50,255]とし、この区間1〜区間
5について階調差の度数を集計する。かかる場合、それ
ぞれの集計数をC1〜C5とすると、C1=0,C2=
1,C3=11,C4=13,C=0となることが分か
る。また、本実施形態においては分布の区間を区間1
[−255,−50)、区間2[−50,−10)、区間
3[−10,10)、区間4[10,50)、区間5[5
0,255]としているが、むろん、この区間の設定方
法は、特に限定されるものではなく、適宜変更可能であ
る。ステップS225〜235の処理は、属性が輝度デ
ータの場合は、各画素について唯一の輝度データに対し
て実行される。一方、属性がRGBデータの場合は、各
画素のRGBデータごとに対して実行される。
【0035】次に、上述したステップS235にて実施
する画素特性判定処理について説明する。図13は、こ
の画素特性判定処理の処理内容をフローチャートにより
示している。同図において、最初に、対象画素について
集計されたC1〜C5を取得する(ステップS30
5)。そして、このC1〜C5が次式(3)にて示すエ
ッジ画素判定条件を満たすか否かを判定する(ステップ
S310)。 C1>C2>Te,C4=C5=0 または、 ・・・(3) C5>C4>Te,C1=C2=0 ここで、上記Teは、あらかじめ決められた所定のしき
い値を示しており、本実施形態はTe=5により実施す
る。むろん、Te=5に限定されるものではなく、適宜
変更可能である。この式(3)を満たす場合は、対象画
素をエッジ画素と判定し(ステップS315)、この画
素の特性を指示する画素特性フラグをエッジフラグとす
る(ステップS320)。かかるエッジフラグは、属性
が輝度データの場合は、各画素に対して画素特性フラグ
は唯一であるため、図14(a)に示すように対象画素
ごとに備えられる特性を示すビットデータの所定のビッ
ト位置をオン・オフにする構成を採用し、属性がRGB
データの場合は、図14(b)に示すように対象画素ご
との各RGBデータに備えられる特性を示すビットデー
タをオン・オフする構成を採用する。また、他の例とし
て、図15(a)に示すように画像データを構成する画
素範囲と同一の構成を示す特性フラグテーブルを生成
し、対応する画素位置にエッジフラグを示すデータを書
き込むようにしてもよい。むろん、図15(a)は属性
が輝度データの場合を示しており、RGBデータの場合
は、図15(b)に示すようにRGBごとに特性フラグ
テーブルを生成する。
【0036】また、ステップS310にて対象画素がエ
ッジ画素判定条件を満たさない場合、次式(4)にて示
すモアレ画素判定条件を満たすか否かを判定する(ステ
ップS325)。 C2>C1>Tm,C4=C5=0 または、 ・・・(4) C4>C5>Tm,C1=C2=0 ここで、上記Tmは、あらかじめ決められた所定のしき
い値を示しており、本実施形態はTm=3により実施す
る。むろん、Tm=3に限定されるものではなく、適宜
変更可能である。この式(4)を満たす場合は、対象画
素をモアレ画素と判定し(ステップS330)、この画
素の特性を指示する画素特性フラグをモアレフラグとす
る(ステップS335)。かかるモアレフラグは、上述
したように図14(a)(b)または図15(a)
(b)に示すように対象画素の階調データを示すビット
データの所定のビット位置をオンあるいはオフにしても
よいし、画像データを構成する画素範囲と同一の構成を
示す特性フラグテーブルを生成し、対応する画素位置に
モアレフラグを示すデータを書き込むようにしてもよ
い。
【0037】一方、ステップS325の判定において、
モアレ画素判定条件を満たさない画素は、中間画素と判
定する(ステップS340)。そして、この画素の特性
を指示する画素特性フラグを中間フラグとする(ステッ
プS345)。かかる中間フラグについても、上述した
ように図14(a)(b)または図15(a)(b)に
示すように対象画素の階調データを示すビットデータの
所定のビット位置をオンあるいはオフにしてもよいし、
画像データを構成する画素範囲と同一の構成を示す特性
フラグテーブルを生成し、対応する画素位置に中間フラ
グを示すデータを書き込むようにしてもよい。ここで、
選択されている属性がRGBデータの場合は、RGBご
とにステップS305〜S345の処理が実行されてい
るか否かを判定する必要がある(ステップS350,S
355)。
【0038】ここで、エッジ画素、モアレ画素および中
間画素の構成と分布の一例を図16〜図18に示す。こ
の図16〜図18は、属性が輝度データの場合を示して
いる。属性がRGBデータの場合は、RGBごとに分布
が生成されることになる。図16は、対象画素がエッジ
画素を形成する場合を示している。図16(a)は5*
5行列の元画像データを示しており、小区分が画素単位
を示している。また、斜線を掛けた画素(0,0)が対
象画素を構成し、この対象画素(0,0)を含め、画素
(−2,−2)〜画素(2,2)が周囲画素を構成す
る。各小区分内に示した数値は各画素の階調を示してい
る。そして、式(2)により対象画素と周囲画素との階
調差を算出する。算出結果を図16(b)の5*5行列
に示す。そして、この各階調差の分布を作成しつつ、図
16(c)に示す各区間ごとに集計された分布を生成す
る。かかる場合、それぞれの集計数をC1〜C5とする
と、C1=0,C2=0,C3=1,C4=7,C5=
17となることが分かる。従って、上述した式(3)の
条件を満たすことから上記対象画素はエッジ画素と判定
される。
【0039】図17は、対象画素がモアレ画素を形成す
る場合を示している。図17(a)は5*5行列の元画
像データを示しており、小区分が画素単位を示してい
る。また、斜線を掛けた画素(0,0)が対象画素を構
成し、この対象画素(0,0)を含め、画素(−2,−
2)〜画素(2,2)が周囲画素を構成する。各小区分
内に示した数値は各画素の階調を示している。そして、
式(2)により対象画素と周囲画素との階調差を算出す
る。算出結果を図17(b)の5*5行列に示す。そし
て、この各階調差の分布を作成しつつ、図17(c)に
示す各区間ごとに集計された分布を生成する。かかる場
合、それぞれの集計数をC1〜C5とすると、C1=
0,C2=0,C3=5,C4=12,C5=8となる
ことが分かる。従って、上述した式(4)の条件を満た
すことから上記対象画素はモアレ画素と判定される。
【0040】また、図18は、対象画素が中間画素を形
成する場合を示している。図18(a)は5*5行列の
元画像データを示しており、小区分が画素単位を示して
いる。また、斜線を掛けた画素(0,0)が対象画素を
構成し、この対象画素(0,0)を含め、画素(−2,
−2)〜画素(2,2)が周囲画素を構成する。各小区
分内に示した数値は各画素の階調を示している。そし
て、式(2)により対象画素と周囲画素の階調差を算出
する。算出結果を図18(b)の5*5行列に示す。そ
して、この各階調差の分布を作成しつつ、図18(c)
に示す各区間ごとに集計された分布を生成する。かかる
場合、それぞれの集計数をC1〜C5とすると、C1=
0,C2=1,C3=21,C4=2,C5=1となる
ことが分かる。従って、上述した式(3)および(4)
のいずれの条件も満たさないことから中間画素と判定さ
れる。従って、スキャン処理にて生成したスキャン対象
物の画像データに対する画像データ修整処理をする場合
のデータの属性を選択指定することより画像データ属性
選択処理が画像データ属性指示工程A3を構成する。ま
た、取得した画像データ構成する各画素について周囲画
素との階調差による分布から対象画素がエッジ画素であ
るかモアレ画素であるか中間画素であるかを判定するこ
とより階調差演算処理および画素判定処理が画素特性判
定工程A21を構成する。
【0041】次に、ステップS400の画像データ修整
処理の処理内容を図19のフローチャートにより示す。
同図において、最初に、上述したスキャン処理にて生成
するとともに、画素特性判定処理にて各画素の特性フラ
グが格納された画像データを読み出す(ステップS40
5)。そして、この画像データを構成する各画素につい
て特性フラグを確認する。まず、特性フラグがエッジフ
ラグであるか否かを判定し(ステップS410)、エッ
ジフラグであれば、当該画素に対して図20に示す鮮鋭
化フィルタを適用する(ステップS415)。この鮮鋭
化フィルタは3*3行列によって形成され、斜線を掛け
た小区分の対象画素に大きな係数を設定し、この対象画
素の階調を強調するために、その上下左右の周囲画素に
負の係数を設定し、直接接しない周囲画素にはゼロを係
数に設定している。また、鮮鋭化フィルタの適用は、次
式(6)により表わすことができる。ここで、元画素の
階調をa(N1,N2)とし、鮮鋭フィルタを適用した
後の出力画素をc(N1,N2)とする。
【数式1】 ただし、h(k1,k2)は、図20から次式(7)お
よび(8)となる。 h(−1,−1)=0、h(−1,0)=−1、h(−1,1)=0、h(0 ,−1)=−1、h(0,0)=5、h(0,1)=−1、h(1,−1)=0 、h(1,0)=−1、h(1,1)=0 ・・・(7) h(−1,−1)+h(−1,0)+h(−1,1)+h(0,−1)+h( 0,0)+h(0,1)+h(1,−1)+h(1,0)+h(1,1)=1 ・・・(8) 本実施形態においては、3*3行列の鮮鋭化フィルタを
適用し、エッジ画素の強調化を実施する構成を採用した
が、むろん、鮮鋭化フィルタは3*3行列に限定される
ものではなく、式(8)、すなわち、すべての小区分の
係数の和が1になる条件を満たすならば、5*5行列で
あってもよく、適宜変更可能である。そして、鮮鋭化フ
ィルタを適用した画素を修整画素として格納する(ステ
ップS420)。また、ステップS410にて特性フラ
グがエッジフラグでないと判定した場合は、特性フラグ
がモアレフラグか否かを判定する(ステップS42
5)。モアレフラグであれば、当該画素に対して図21
に示す平滑化フィルタを適用する(ステップS43
0)。この平滑化フィルタは3*3行列によって形成さ
れ、斜線を掛けた小区分の対象画素と、この対象画素の
階調を周囲画素と平均化するために、その対象画素およ
び周囲画素に同一の係数を設定する。また、平滑化フィ
ルタの適用は、次式(9)により表わすことができる。
ここで、元画素の階調をa(N1,N2)とし、平滑化
フィルタを適用した後の出力画素をc(N1,N2)と
する。
【数式2】 ただし、g(k1,k2)は、図21から次式(10)
および(11)となる。 g(−1,−1)=1/9、g(−1,0)=1/9、g(−1,1)=1/ 9、g(0,−1)=1/9、g(0,0)=1/9、g(0,1)=1/9、 g(1,−1)=1/9、g(1,0)=1/9、g(1,1)=1/9 ・・・(10) g(−1,−1)+g(−1,0)+g(−1,1)+g(0,−1)+g( 0,0)+g(0,1)+g(1,−1)+g(1,0)+g(1,1)=1 ・・・(11) 本実施形態においては、3*3行列の平滑化フィルタを
適用し、モアレ画素の平均化を実施する構成を採用した
が、むろん、平滑化フィルタは3*3行列に限定される
ものではなく、式(11)、すなわち、すべての小区分
の係数の和が1になる条件を満たすならば、5*5行列
であってもよいし、適宜係数に重みをつけてもよい。例
えば 対象画素より遠い周囲画素には低い係数を設定
し、近い周囲画素には大きい係数を設定する。むろん、
係数の和は1になるようにする。そして、平滑化フィル
タを適用した画素を修整画素として格納する(ステップ
S420)。一方、ステップS425にて特性フラグが
モアレフラグでない場合は、当該画素を中間画素と判定
し、鮮鋭化フィルタおよび平滑化フィルタを適用しない
(ステップS435)。すなわち、元画素の階調を出力
画素の階調に保持する。そして、この中間画素について
も修整画素として格納する(ステップS420)。ここ
で、画像データ修整処理を実行するにあたり、選択され
た属性がRGBの場合は、RGBごとに画像データ修整
処理を実行する必要がある(ステップS440,S44
5)。以上のような、エッジ画素,モアレ画素,中間画
素の判定を全画素について実施し(ステップS45
0)、元画像データを構成する各画素に対して鮮鋭化フ
ィルタおよび平滑化フィルタを施した画像データを生成
する(ステップS455)。ここで、各画素の輝度デー
タに基づいて各フィルタを適用する画像データ修整処理
を実行する場合、画像データ修整処理後のRGBデータ
の階調をR’G’B’とし、修整前のRGBデータの階
調をRGBとする。また、輝度Yに対して鮮鋭化フィル
タおよび平滑化フィルタを適用した後の輝度をY’とす
ると、R’B’G’は、次式(12)によって算出する
ことができる。 ΔY=Y’−Y R’=R+ΔY G’=G+ΔY ・・・(12) B’=B+ΔY 一方、各画素のRGBデータに基づいて各フィルタを適
用した場合、RGBデータに対して直に各フィルタを適
用するため、各フィルタを掛けたR’G’B’がそのま
ま修整後の画像データとなる。このようにスキャナ処理
にて取得した画像データに対して、画素特性判定処理の
判定に基づき所定のフィルタを適用して画像データを修
整することから画像データ修整処理が画像データ修整工
程A2を構成する。
【0042】画像データ修整処理が実施され生成された
画像データは、色変換処理などが施されてカラープリン
タ40に送出され印刷が実行される。ここで、修整後の
画像データに対してカラープリンタ40に送出される前
に実行される画像データ変換処理の処理内容を図22の
フローチャートに示す。同図において、最初に、画像デ
ータ修整処理が実行され、各画素が出力階調により構成
されている画像データを入力し(ステップS505)、
色変換する(ステップS510)。画像データが一般的
なRGB256階調であるとするとプリンタ50ではC
MYK2階調の印刷用色画像データが必要となるので、
色変換と階調変換が必要になる。従って、ステップ51
0では、RGB256階調の色画像データをCMYK2
56階調の色画像データに変換する。このとき標準的は
手法に基づいてLUTを利用して色変換処理を実行すれ
ばよい。次に、CMYK256階調をCMYK2階調へ
とハーフトーン化し(ステップS515)、ハーフトー
ン化した印刷データをパラレル通信でパソコン10から
プリンタ50へと送信する(ステップS520)。
【0043】そして、カラープリンタ40では、この印
刷データを入力し、印刷媒体に印刷を実行する。ところ
で、上述した各種のプログラムの位置づけは処理の流れ
に沿った説明を行っているが、複数の機器がタイミング
を取り合って実行するので、実際にはさまざまな態様で
実現されている。また、各プログラムは独立実行される
ようなものであっても良いし、他のプログラムの一部で
あっても良い。さらに、ソフトウェア処理をハードウェ
ア処理で置き換えることも可能であり、この意味でモジ
ュールという語はソフトウェアとしてもハードウェアと
しても共通な手段を指している。
【0044】このように、属性を輝度データにすると各
画素のRGBデータから輝度を算出した後は、この輝度
に対して各処理を実行するため、処理構成を簡素化する
ことができ、画像データ修整処理の処理速度は高速にな
る。また、属性をRGBデータにすると各画素の各RG
Bデータに対して各処理を実行するため、処理構成が大
きくなり画像データ修整処理の処理速度は低速になる。
一方、RGBデータがそれぞれ修整処理に反映されるた
め、画像データ修整処理によって得られる画像データの
画質を高品質にする。従って、ユーザは、画像データ修
整処理を高速に実施したい場合は、ステップS150の
画像データ属性選択処理において、輝度データを選択
し、高品質の画像出力を取得したい場合は、RGBデー
タを選択すれば、それぞれ所望の画像データ修整処理を
実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像データ修整方
法のクレーム対応図である。
【図2】本画像データ下地領域設定方法を実体化するた
めに適用したカラー複写装置の概略外観図である。
【図3】本カラー複写装置のスキャナの構成を示した概
略図である。
【図4】本カラー複写装置のコピーサーバの構成を示し
た概略ブロック図である。
【図5】同コピーサーバの構成を示した概略ブロック図
である。
【図6】本カラー複写装置のカラープリンタの構成を示
した概略図である。
【図7】本カラー複写装置の変形例を示したコンピュー
タシステムの概略外観図である。
【図8】同コピーサーバが実行するカラー複写処理の概
略の処理内容を示したフローチャートである。
【図9】同コピーサーバが実行するスキャン処理の処理
内容を示したフローチャートである。
【図10】同コピーサーバが実行する画像データ属性選
択処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図11】同コピーサーバが実行する階調差演算処理の
処理内容を示したフローチャートである。
【図12】同階調差演算処理にて階調差から分布を作成
する過程を示した図である。
【図13】同コピーサーバが実行する画素特性判定処理
の処理内容を示したフローチャートである。
【図14】画素特性を格納する一例を示した図である。
【図15】画素特性を格納する他の一例を示した図であ
る。
【図16】エッジ画素の具体的な一例を示す図である。
【図17】モアレ画素の具体的な一例を示す図である。
【図18】中間画素の具体的な一例を示す図である。
【図19】同コピーサーバが実行する画像データ修整処
理の処理内容を示したフローチャートある。
【図20】鮮鋭化フィルタの一例を示した図である。
【図21】平滑化フィルタの一例を示した図である。
【図22】同コピーサーバが実行する画像データ変換処
理の処理内容を示したフローチャートである。
【符号の説明】
S100…スキャン処理 S150…画像データ属性選択処理 S200…階調差演算処理 S300…画素特性判定処理 S400…画像データ修整処理 S500…画像データ変換処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA11 BA26 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE03 CE05 CH01 CH11 DB02 DB06 DB09 DC16 DC22 DC25 5C077 LL16 LL19 MP07 MP08 PP02 PP03 PP28 PP32 PP47 PQ08 PQ12 PQ22

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像をドットマトリクス状の画素で多階
    調表現した画像データを取得する画像データ取得工程
    と、 各画素の画像データを修整するに際し、取り扱う画像デ
    ータの属性を指示する画像データ属性指示工程と、 上記画像データ属性指示工程の指示する属性に基づい
    て、上記画像データに対して所定の画像データ修整処理
    を実施する画像データ修整工程とを具備することを特徴
    とする画像データ修整方法。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の画像データ修整方
    法において、 上記画像データ修整工程は、上記画像データ取得工程に
    て取得した画像データの各画素を対象画素とし、上記画
    像データ属性指示工程の指示する属性に従い、各対象画
    素について所定の周囲画素との階調差をベクトル値とし
    て算出し、同ベクトル値が大きい周囲画素数が相対的に
    多い対象画素をエッジ画素と判定し、同ベクトル値が小
    さい周囲画素数が相対的に多い対象画素をモアレ画素と
    判定する画素特性判定工程を備えることを特徴とする画
    像データ修整方法。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の画像データ修整方法において、 上記画像データ属性指示工程は、高速度による画像デー
    タ修整処理を所望する場合、属性として輝度信号を指示
    するとともに、高品質の画像データ修整処理を所望する
    場合、属性としてRGB信号を指示することを特徴とす
    る画像データ修整方法。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の画像データ修整方法において、 上記画像データ属性指示工程は、ユーザの選択に基づい
    て、取り扱う画像データの属性を指示することを特徴と
    する画像データ修整方法。
  5. 【請求項5】 上記請求項4に記載の画像データ修整方
    法において、 上記画像データ属性指示工程は、画像データ取得工程に
    て取得した画像データの部分に対して取り扱う画像デー
    タの属性を指示することを特徴とする画像データ修整方
    法。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の画像データ修整方法において、 上記画像データ属性指示工程は、上記画像データ取得工
    程にて取得した画像データを解析し、取り扱う画像デー
    タの属性を指示することを特徴とする画像データ修整方
    法。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載の画像データ修整方法において、 上記画像データ修整工程は、上記画素特性判定工程にて
    エッジ画素と判定された画素に対しては鮮鋭化フィルタ
    を適用し、エッジを強調化することを特徴とする画像デ
    ータ修整方法。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜請求項7のいずれかに記
    載の画像データ修整方法において、 上記画像データ修整工程は、上記画素特性判定工程にて
    モアレ画素と判定された画素に対しては平滑化フィルタ
    を適用し、モアレを平均化することを特徴とする画像デ
    ータ修整方法。
  9. 【請求項9】 所定の画像データを取り扱う属性を指示
    に基づいて、画像データを修整する画像データ修整装置
    であって、 画像をドットマトリクス状の画素で多階調表現した画像
    データを取得する画像データ取得手段と、 各画素の画像データを修整するに際し、取り扱う画像デ
    ータの属性を指示する画像データ属性指示手段と、 上記画像データ属性指示手段の指示する属性に基づい
    て、上記画像データに対して所定の画像データ修整処理
    を実施する画像データ修整手段とを具備することを特徴
    とする画像データ修整装置。
  10. 【請求項10】 所定の画像データを取り扱う属性を指
    示に基づいて、画像データを修整する画像データ修整制
    御プログラムを記録した媒体であって、 画像をドットマトリクス状の画素で多階調表現した画像
    データを取得する画像データ取得ステップと、 各画素の画像データを修整するに際し、取り扱う画像デ
    ータの属性を指示する画像データ属性指示ステップと、 上記画像データ属性指示ステップの指示する属性に基づ
    いて、上記画像データに対して所定の画像データ修整処
    理を実施する画像データ修整ステップとを具備すること
    を特徴とする画像データ修整制御プログラムを記録した
    媒体。
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