JP2000261623A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JP2000261623A
JP2000261623A JP11064235A JP6423599A JP2000261623A JP 2000261623 A JP2000261623 A JP 2000261623A JP 11064235 A JP11064235 A JP 11064235A JP 6423599 A JP6423599 A JP 6423599A JP 2000261623 A JP2000261623 A JP 2000261623A
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image reading
reflecting
reading apparatus
reflector
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Atsushi Kaneko
篤志 金子
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射鏡を有した縮小光学系の画像読み取り装
置において、特別な追加部品を要することなく、しかも
反射鏡の大型化や重量増を招くことなく、反射鏡の振動
を抑制する。 【解決手段】 反射鏡M2,M3と、これらを支持する
反射鏡支持手段24,25とを有した画像読み取り装置
1において、前記反射鏡M2,M3をその長手方向2箇
所にて支持するとともに、その2箇所の支持位置の間隔
が前記反射鏡M2,M3の両端近傍を支持する場合より
も狭く配して、両端近傍を支持する場合に比べて前記反
射鏡M2,M3の一次固有値に対する周波数応答が減少
するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、フ
ァクシミリ装置またはコンピュータ用の入力装置(スキ
ャナ装置等)のように、読み取り対象となる原稿からそ
の原稿に描かれている画像を光学的に読み取る画像読み
取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像読み取り装置の光学系は、セルフォ
ック・レンズ等で光学像を結像して密着型イメージセン
サで読み取るものと、縮小光学系を用いて光学像を結像
しCCD(Charge Coupled Device)等の縮小型センサで
読み取るものとに大別される。このうち、縮小光学系を
用いたものでは、装置小型化等のために、原稿からの光
路を折り畳むことを目的として、光軸方向の変更を行う
反射鏡を有しているのが一般的である。
【0003】このような反射鏡を有した縮小光学系の画
像読み取り装置において、その読み取り画像の品質を向
上させるためには、反射鏡が共振する周波数(反射鏡の
固有振動数の値、以下「固有値」と称す)を高め、か
つ、反射鏡の共振し易さに相当する応答特性(入力に対
する変形量の比)を低減する必要がある。すなわち、反
射鏡に発生する振動を極力抑えて、画質劣化が生じるの
を防ぐ必要がある。
【0004】ただし、反射鏡は、光反射面を有効に活用
し、かつ、支持機構の簡略化を図るべく、その長手方向
の両端近傍のみで支持されていることが多いため、外部
からの励振に容易に共振してしまう可能性が高い。
【0005】これに対し、通常は、反射鏡の裏面に板金
等による補強部材を貼付したり、反射鏡自体の厚さを増
すことで、その曲げ剛性を向上させて、反射鏡の固有値
を向上させ、かつ、その応答特性を改善することが行わ
れている。これにより、反射鏡に発生する一次曲げ振動
の振幅は、補強部材や厚さの増加等がない場合に比べて
1/5程度になり、画像読み取り装置としての性能上問
題のない値にまで減少する。ところが、この場合には、
反射鏡自体または反射鏡の設置スペースの大型化や、反
射鏡等を搭載する走査部材(キャリッジ)の慣性質量の
増大による駆動電流の増加等、といった弊害を招いてし
まうことになる。
【0006】そのために、縮小光学系の画像読み取り装
置については、上述したような弊害を招くことなく、反
射鏡に発生する振動を抑えるための様々な技術が、従来
より提案されている。例えば特開平7−294799号
公報には、反射鏡の両端近傍と中央近傍1箇所との計3
箇所の離間支持を行うことにより、反射鏡の振動発生を
抑制するものが開示されている。また、例えば特開平7
−303174号公報には、複数の反射鏡を備えている
場合に、それぞれの固有値を異なるように設定すること
で、外部からの励振があっても各反射鏡が共鳴し難くし
たものが開示されている。さらに、例えば特開平10−
39423号公報には、弾性体と重りとからなる、いわ
ゆるダイナミック・ダンパーを反射鏡に取り付けること
で、反射鏡の振動発生を抑制するものが開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−294799号公報に開示されたものでは、反射鏡
の固有値を高めることはできるが、その応答特性につい
ては全く改善されない。すなわち、反射鏡の共振し易さ
は、反射鏡の両端近傍2箇所のみで支持する場合と変わ
らない。また、反射鏡の中央近傍1箇所を支持している
ので、光反射領域の確保のためには、反射鏡の短手方向
の大型化が必要になるおそれがある。
【0008】また、特開平7−303174号公報に開
示されたものでは、複数の反射鏡の共鳴を抑えることは
できるが、各反射鏡単体の特性を改善するものではない
ため、本質的な解決にはなっていない。つまり、反射鏡
自体の固有値および応答特性については全く改善されな
い。
【0009】さらに、特開平10−39423号公報に
開示されたものでは、ダイナミック・ダンパーを追加す
る必要があるため、装置の小型化および低コスト化の障
害となるおそれがある。また、ダイナミック・ダンパー
の追加によって、反射鏡の応答特性は改善されるもの
の、その固有値については高めることができない。その
ため、反射鏡の固有値を高めた場合と比べると、変倍走
査時に駆動周波数(強制振動)が固有値およびその倍数
と一致する可能性が高く、十分な振動低減効果が得られ
ない可能性がある。
【0010】そこで、本発明は、反射鏡を有した縮小光
学系の画像読み取り装置において、小型化および低コス
ト化を容易にしつつ、読み取り画像の品質の向上を可能
にするために、特別な追加部品を要することなく、しか
も反射鏡の大型化や重量増を招くことなく、反射鏡の固
有値を高め、かつ、その応答特性を改善することができ
る画像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された画像読み取り装置で、少なくと
も1枚の反射鏡と、その反射鏡を支持する反射鏡支持手
段とを有し、原稿を露光走査して得られた光を前記反射
鏡で反射して撮像素子に入射させることで当該原稿から
の画像読み取りを行うものにおいて、前記反射鏡支持手
段は、前記反射鏡の長手方向2箇所にてその反射鏡を支
持するように形成され、前記2箇所の支持位置は、その
間隔が前記反射鏡の長手方向両端近傍を支持する場合よ
りも狭く、かつ、前記長手方向両端近傍を支持する場合
に比べて前記反射鏡の一次固有値に対する周波数応答が
減少する位置に配されていることを特徴とするものであ
る。
【0012】上記構成の画像読み取り装置によれば、反
射鏡の支持位置の間隔が、反射鏡の長手方向両端近傍を
支持する場合に比べて、狭く配されている。つまり、2
箇所の支持位置は、両端近傍支持の場合に比べて、反射
鏡の曲げ剛性を向上させ得る位置に配されている。しか
も、2箇所の支持位置は、両端近傍支持の場合に比べ
て、反射鏡の一次固有値に対する周波数応答が減少する
位置、例えばその配置間隔と反射鏡長手方向の大きさと
の比が所定範囲内に含まれる位置に配されている。した
がって、このような支持位置にて支持される反射鏡は、
その長手方向2箇所のみの支持であっても、振動防止の
ための部材を追加したりその厚さを増加させることな
く、外部からの励振に共振し難くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
画像読み取り装置について説明する。
【0014】〔第1の実施の形態〕ここでは、請求項
1,2,3および4に記載の発明に係る画像読み取り装
置について説明する。図1は本実施の形態における画像
読み取り装置の要部の構成例を示す図であり、図2はそ
の画像読み取り装置の全体の構成例を示す図である。
【0015】先ず、本実施の形態における画像読み取り
装置全体の概略構成のついて、図2(a)および(b)
を参照しながら説明する。
【0016】図例のように、本実施の形態の画像読み取
り装置1は、箱状に形成された筐体(フレーム)10を
備えるとともに、その筐体10上に原稿台(プラテンガ
ラス)11が略水平に取り付けられている。この原稿台
11上には、画像が描かれた面を下方に向けた状態で、
原稿Sがセットされる。また、筐体10の内部には、図
中左右方向に離間して第一および第二走査部材(キャリ
ッジ)C1,C2が、図示せぬガイドレールに沿って矢
印方向に移動自在に収納されている。さらに、筐体10
の図中左端部には、各走査部材C1,C2と略平行に、
回転自在に支持された駆動軸12が設けられている。こ
の駆動軸12は、駆動ベルト13を介して連結された駆
動モータ14により回動させられる。
【0017】この駆動軸12には、その軸方向上の2箇
所に駆動プーリ15が設けられている。また、筐体10
の図中右端部側の駆動プーリ15と対応する位置には、
回転自在に支持されたフレームアイドラプーリ16が設
けられている。さらに、第二走査部材C2の主走査方向
(移動方向と直交する方向)の両端部には、内側および
外側アイドラプーリ17,18が同軸的に、かつ、それ
ぞれ独自に回転自在に装着されている。
【0018】フレームアイドラプーリ16の上方には、
コイルスプリング19を介してスキャンワイヤ20の一
端部が固定されている。このスキャンワイヤ20は、鋼
製の縒り線からなる素線をナイロンで被覆したもの等か
らなり、コイルスプリング19を介した固定端側から、
先ず第二走査部材C2の外側アイドラプーリ18に巻き
掛けられ、次いで、フレームアイドラプーリ16、駆動
プーリ15の順に巻き掛けられ、最後に第二走査部材C
2の内側アイドラプーリ17に巻き掛けられた後、図中
左方に引き回されて他端部が筐体10に固定される。
【0019】このスキャンワイヤ20の駆動プーリ15
と内側アイドラプーリ17との間の部分に、第一走査部
材C1が係止されている。第一走査部材C1には、原稿
台11上の原稿Sを照射するハロゲンランプ等のランプ
21と、その照射によって得られる原稿Sからの反射光
を受ける第一反射鏡M1と、が搭載されている。これに
対し、第二走査部材C2には、第一反射鏡M1の反射光
を受ける第二反射鏡M2と、この第二反射鏡M2の反射
光を受ける第三反射鏡M3と、が搭載されている。
【0020】このように構成された画像読み取り装置1
では、原稿Sに描かれている画像を読み取るのにあたっ
て、先ず、読み取り前の通常状態であるホームポジショ
ン(図示の状態)から、駆動モータ14が駆動軸12お
よび駆動プーリ15を図中(イ)方向に回動させる。こ
れにより、第一走査部材C1が図中右方向に移動し、そ
れに伴い第二走査部材C2も第一走査部材C1の半分の
速度で右方向に連動して移動する。
【0021】第一および第二走査部材C1,C2が移動
を開始すると、この画像読み取り装置1では、第一走査
部材C1のランプ21が原稿台11上の原稿Sを照射す
ることで、その原稿Sに対する走査を行う。そして、そ
の照射によって得られる原稿Sからの反射光の光軸方向
を、第一反射鏡M1、第二反射鏡M2および第三反射鏡
M3により変更して、図示せぬCCDセンサ等の縮小型
センサに入射させる。その後、第一走査部材C1が原稿
Sの長さ分だけ移動すると、走査を終了するとともに、
駆動モータ14が逆回転して直ちに通常状態に復帰す
る。
【0022】次に、以上のように構成された画像読み取
り装置1における特徴的な要部、具体的には第二走査部
材C2における第二および第三反射鏡M2,M3の支持
機構について、図1(a)および(b)を参照しながら
説明する。なお、第二反射鏡M2と第三反射鏡M3と
は、共に同様の平板状に形成されているものとする。
【0023】図1(a)に示すように、第二走査部材C
2は、第二および第三反射鏡M2,M3のそれぞれを、
これらの長手方向(主走査方向)の2箇所に設けられた
反射部材支持枠24および反射部材固定クリップ25に
より支持固定している。
【0024】反射部材支持枠24は、図1(b)に示す
ように、第二走査部材C2を構成する部材(板金部材
等)の一部であり、第二および第三反射鏡M2,M3を
その背面側から支持固定するものである。そのために、
反射部材支持枠24には、突起部24aが設けられてお
り、この突起部24aが第二および第三反射鏡M2,M
3のそれぞれの背面に当接することで、これらを所定の
角度に位置決めするようになっている。
【0025】なお、反射部材支持枠24の突起部24a
は、第二および第三反射鏡M2,M3のそれぞれに対す
る長手方向2箇所の支持位置のうち、一方の側に二つ、
他方の側に一つが設けられている。つまり、反射部材支
持枠24は、第二および第三反射鏡M2,M3を、それ
ぞれ3点(一方が2点、他方が1点)で支持する。これ
は、3点で支持すれば、第二および第三反射鏡M2,M
3に変形を与えることなく、これらの面位置を確定し得
るためである。
【0026】反射部材固定クリップ25は、第二および
第三反射鏡M2,M3をそれぞれ背面側から把持する形
状のバネ材等からなるもので、その背面側に付勢するこ
とでそれぞれを反射部材支持枠24の突起部24aに押
し付けて固定するものである。
【0027】このような反射部材支持枠24および反射
部材固定クリップ25は、先に述べたように、第二およ
び第三反射鏡M2,M3の長手方向に2箇所ずつ設けら
れている。しかも、その2箇所は、図1(a)に示すよ
うに、第二および第三反射鏡M2,M3の長手方向中央
近傍を中心にして、略均等に割り振られている。
【0028】さらに、反射部材支持枠24および反射部
材固定クリップ25は、第二および第三反射鏡M2,M
3の長手方向端部から所定量(図中A)だけ中央側に寄
った位置に設けられている。すなわち、2箇所の支持位
置の間隔(図中B)が、その長手方向両端近傍を支持す
る場合よりも狭くなる位置に設けられている。
【0029】このときの所定量は、長手方向両端近傍を
支持する場合に比べて、第二および第三反射鏡M2,M
3それぞれの一次固有値に対する周波数応答が減少する
ような値とする。具体的には、後述するように、第二お
よび第三反射鏡M2,M3の長手方向の大きさを100
%とした場合に、端部からの所定量が14.7%〜2
6.7%に相当するようにする。このときの2箇所の支
持位置の間隔は、46.6(=100−26.7×2)
%〜70.6(=100−14.7×2)%となる。
【0030】ここで、反射鏡の支持位置とその周波数応
答特性との関係について説明する。図3〜図11は、反
射鏡の支持位置を変化させたときの周波数応答特性の測
定結果を示す説明図である。なお、各図中において、横
軸は加振周波数、縦軸は振幅(対数値)を示しており、
また実線表示は反射鏡中央近傍の周波数応答特性を、破
線表示は反射鏡端部近傍の周波数応答特性を示している
ものとする。なお、それぞれの場合における加振力はす
べて一定であるものとする。
【0031】これらの図を見ても分かるように、反射鏡
に発生する一次曲げ振動の振幅は、反射鏡の両端近傍
(両端からそれぞれ1.7%の位置)を支持した場合
(図3参照)に対して、その支持位置を中央側に寄せる
ことで小さくなる(図4〜図11参照)。これは、支持
位置を中央側に寄せることで、その支持間隔が狭くな
り、反射鏡の曲げ剛性を向上させ得るようになるからで
ある。
【0032】特に、その支持位置が両端から21.7%
である場合(図9参照)には、一次曲げ振動の振幅が極
小値となる。このときの振幅は、両端近傍を支持した場
合に比べて、1/300程度になる。ただし、一次曲げ
振動の振幅は、従来の技術の項でも説明したように、両
端近傍を支持した場合に比べて1/5程度になれば、画
像読み取り装置としての性能上問題がなくなる。したが
って、反射鏡の支持位置は、両端から21.7%とする
ことが最も好適であるが、必要に応じて振幅が1/5程
度以下になる範囲、すなわち14.7%〜26.7%の
範囲で支持すれば、十分に振動の発生を抑制し得るよう
になる。
【0033】また、支持位置を両端近傍から中央側に寄
せることで、反射鏡の曲げ剛性を向上させ得ることか
ら、一次曲げ振動の固有値も上昇する。特に、両端から
21.7%の位置を支持した場合には、両端近傍を支持
した場合に対して約2倍となる。これにより、変倍走査
時に駆動周波数(強制振動)が固有値およびその倍数と
一致する可能性が非常に低くなる。
【0034】これらのことから、本実施の形態における
画像読み取り装置1では、第二および第三反射鏡M2,
M3それぞれの長手方向端部から14.7%〜26.7
%に相当する位置に、反射部材支持枠24および反射部
材固定クリップ25を配し、これにより第二および第三
反射鏡M2,M3それぞれにおける一次曲げ振動の固有
値を長手方向両端近傍を支持する場合に比べて上昇さ
せ、その一次固有値に対する周波数応答を1/5以下に
減少させている。
【0035】ところで、このような画像読み取り装置1
において、第二および第三反射鏡M2,M3は、第二走
査部材C2に搭載されているため、原稿Sに対する走査
により光路中の位置が変化する。そのために、第二およ
び第三反射鏡M2,M3は、その反射面全体が使用され
ているわけではなく、通常、図12に示す網掛けの範囲
(以下「光反射領域」と称す)のみが使用される。すな
わち、反射面上における光反射領域以外の四隅付近(以
下「非光反射領域」と称す)は、原稿Sからの反射光の
光軸方向変換には使用されない。
【0036】これに対して、反射部材支持枠24および
反射部材固定クリップ25は、第二および第三反射鏡M
2,M3を支持固定するのにあたって、その反射面上に
存在する非光反射領域を用いるようになっている。つま
り、第二および第三反射鏡M2,M3の反射面側に延び
る反射部材固定クリップ25は、光反射領域に突出する
ことなく、非光反射領域を用いてそれぞれを反射部材支
持枠24側に付勢するように形成されている。
【0037】したがって、この画像読み取り装置1で
は、反射部材支持枠24および反射部材固定クリップ2
5を、上述した14.7%〜26.7%に相当する位置
に配しても、第二および第三反射鏡M2,M3を支持す
るためにその短手方向寸法を大きくする必要がなくな
る。これは、非光反射領域の部分であれば、反射部材固
定クリップ25が突出しても、第二および第三反射鏡M
2,M3のそれぞれを大きくする必要がないからであ
る。それよりも、むしろ、両端近傍に反射鏡支持のため
の余白を設ける必要がなくなるので、第二および第三反
射鏡M2,M3の小型化を達成することができる。
【0038】以上に説明したように、本実施の形態にお
ける画像読み取り装置1は、請求項1に記載の発明の如
く、反射部材支持枠24および反射部材固定クリップ2
5の配置位置を、第二および第三反射鏡M2,M3の両
端近傍から中央側に寄せることで、これらの一次固有値
に対する周波数応答を減少させている。すなわち、第二
および第三反射鏡M2,M3は、長手方向2箇所のみで
支持されていても、その両端近傍を支持する場合に比べ
て、固有値が向上し、かつ、応答特性が改善され、結果
として外部からの励振に共振し難くなる。これにより、
この画像読み取り装置1では、第二および第三反射鏡M
2,M3の共振を極力抑制でき、読み取り画質の劣化を
防げるようになる。また、そのために、特別な追加部品
を要することもなく、しかも第二および第三反射鏡M
2,M3の大型化や重量増等を招くこともないので、装
置の小型化および低コスト化を容易にしつつ、読み取り
画像の品質を向上させることができる。
【0039】特に、本実施の形態の画像読み取り装置1
では、請求項2に記載の発明の如く、第二および第三反
射鏡M2,M3それぞれの支持間隔が、その長手方向の
大きさに対して46.6%〜70.6%に相当するよう
になっている。すなわち、第二および第三反射鏡M2,
M3それぞれの長手方向端部から14.7%〜26.7
%に相当する位置に、反射部材支持枠24および反射部
材固定クリップ25を配している。これにより、この画
像読み取り装置1では、第二および第三反射鏡M2,M
3に生じ得る振動を、その両端近傍を支持した場合の1
/5程度、すなわち画像読み取り装置としての性能上問
題がない程度にまで抑制し得るようになる。
【0040】また、本実施の形態の画像読み取り装置1
では、請求項3に記載の発明の如く、反射部材固定クリ
ップ25が第二および第三反射鏡M2,M3における非
光反射領域を用いてこれらを支持するように形成されて
いる。したがって、この画像読み取り装置1では、反射
部材支持枠24および反射部材固定クリップ25を上述
した14.7%〜26.7%に相当する位置に配して
も、第二および第三反射鏡M2,M3の大型化を招いて
しまうことがない。
【0041】なお、本実施の形態では、第二および第三
反射鏡M2,M3を支持する反射部材支持枠24および
反射部材固定クリップ25について詳しく説明したが、
第一走査部材C1に搭載された第一反射鏡M1について
も、同様にして支持することが考えられる。
【0042】また、本実施の形態では、請求項4に記載
の発明の如く、第一および第二走査部材C1,C2のそ
れぞれに、第一,第二および第三反射鏡M1,M2,M
3を搭載した画像読み取り装置1、すなわち一般に広く
普及している縮小光学系の画像読み取り装置を例に挙げ
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、反射鏡を有した縮小光学系の画像読み取り装置であ
れば、他のものであっても適用可能である。
【0043】〔第2の実施の形態〕次に、請求項5およ
び6に記載の発明に係る画像読み取り装置について説明
する。ただし、ここでは、上述した第1の実施の形態と
の相違点についてのみ説明するものとする。
【0044】本実施の形態においても、第1の実施の形
態の場合と同様に、反射部材支持枠24および反射部材
固定クリップ25を上述した14.7%〜26.7%に
相当する位置に配することによって、第二および第三反
射鏡M2,M3に対する支持位置の最適化を図ってい
る。これにより、第二および第三反射鏡M2,M3で
は、図13(a)に示すような一次曲げ振動に関して、
その周波数応答が大幅に改善される。ただし、図13
(b)に示すような二次曲げ振動に関しては、両端近傍
を支持した場合に比べて略同等であり、また、図13
(c)に示すような三次曲げ振動に関しては、両端近傍
を支持した場合に比べて悪化してしまう。実際には、読
み取り画質に与える影響としては、一次曲げ振動の影響
が支配的であり、二次/三次振動に関する配慮は不要な
場合が多いが、要求される画像読み取りの精度が今後向
上していくのに伴って、二次/三次振動に対する配慮が
必要になる事態も考えられる。
【0045】図14(a)は反射鏡両端から21.7%
の位置で支持した場合における、反射鏡の二次振動の変
形モードを示す説明図、図14(b)は、同じく三次振
動の変形モードを示す説明図である。これらの図より明
らかなように、二次/三次振動の場合とも、反射鏡の両
端部分が顕著に変形していることが分かる。すなわち、
両端部分の振動を減衰すれば、二次/三次振動の振動を
小さくすることが可能である。ところが、両端部分を固
定してしまうと、一次振動を最小にするために設定した
支持点と合わせて長手方向の4箇所、すなわち少なくと
も5箇所の接触点で反射鏡を支持することになり、反射
鏡の平面度を損ねてしまう可能性が高くなる。
【0046】そこで、本実施の形態の画像読み取り装置
では、反射鏡両端部分を粘弾性部材で接触支持すること
により、一次振動に対する効果を阻害することなく、二
次/三次振動を有効に減衰している。
【0047】図15は本実施の形態における画像読み取
り装置の要部の構成例を示す図である。図例のように、
本実施の形態では、第二および第三反射鏡M2,M3そ
れぞれの両端部近傍の背面側に、第二走査部材C2を構
成する部材(板金等)との間に挟装された状態で、粘弾
性部材26が設けられている。ただし、粘弾性部材26
は、反射鏡の側端面に接する状態で設けられていてもよ
い。
【0048】粘弾性部材26は、第二および第三反射鏡
M2,M3それぞれの両端部分の振動発生を抑制するた
めの振動抑制手段として機能するもので、小さな押圧力
で変形し、押圧力を解除したときにゆっくりと復帰する
ような特性を持つ材料により形成されたものである。具
体的には、例えばアスファルト等の粘性部材を含侵させ
たスポンジ等が考えられる。
【0049】以上に説明したように、本実施の形態にお
ける画像読み取り装置は、請求項5および6に記載の発
明の如く、第二および第三反射鏡M2,M3それぞれの
両端部近傍に粘弾性部材26が設けられている。すなわ
ち、粘弾性部材26が第二および第三反射鏡M2,M3
それぞれの両端部近傍の背面側または側端面に接してい
る。これにより、この画像読み取り装置では、第二およ
び第三反射鏡M2,M3の端部近傍における振動が減衰
されることとなる。つまり、一次振動に対する効果が阻
害されることなく、二次/三次振動が有効に減衰される
ので、より高精度の画像読み取りを実現することができ
る。
【0050】なお、本実施の形態では、粘弾性部材26
を用いて振動を減衰する場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではない。例えば、第二およ
び第三反射鏡M2,M3それぞれの両側端面が摺動可能
な状態で、それぞれの側端面を壁面状の摩擦部材に当接
させるようにしてもよい。この場合には、第二および第
三反射鏡M2,M3それぞれの両端部に振動が発生して
も、それぞれの側端面が摩擦部材と摺動することによっ
て、その振動が有効に減衰される。このときの摩擦部材
としては、例えばポリエチレン等の樹脂部材が考えられ
る。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の画像読
み取り装置は、反射鏡の支持位置の間隔を、その長手方
向両端近傍を支持する場合に比べて狭くすることで、反
射鏡の一次固有値に対する周波数応答を減少させてい
る。すなわち、反射鏡は、長手方向2箇所のみで支持さ
れていても、その両端近傍を支持する場合に比べて、固
有値が向上し、かつ、応答特性が改善され、結果として
外部からの励振に共振し難くなる。これにより、この画
像読み取り装置では、反射鏡の共振を極力抑制でき、読
み取り画質の劣化を防げるようになる。また、そのため
に、特別な追加部品を要することもなく、しかも反射鏡
の大型化や重量増等を招くこともないので、装置の小型
化および低コスト化を容易にしつつ、読み取り画像の品
質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読み取り装置の第1実施の
形態における要部の構成例を示す図であり、(a)はそ
の斜視図、(b)はその断面図である。
【図2】 本発明に係る画像読み取り装置の第1実施の
形態における全体の構成例を示す図であり、(a)はそ
の平面図、(b)はその側断面図である。
【図3】 反射鏡の両端からそれぞれ1.7%の位置を
支持した場合における反射鏡の周波数応答特性の測定結
果を示す説明図である。
【図4】 反射鏡の両端からそれぞれ6.7%の位置を
支持した場合における反射鏡の周波数応答特性の測定結
果を示す説明図である。
【図5】 反射鏡の両端からそれぞれ11.7%の位置
を支持した場合における反射鏡の周波数応答特性の測定
結果を示す説明図である。
【図6】 反射鏡の両端からそれぞれ15%の位置を支
持した場合における反射鏡の周波数応答特性の測定結果
を示す説明図である。
【図7】 反射鏡の両端からそれぞれ18.3%の位置
を支持した場合における反射鏡の周波数応答特性の測定
結果を示す説明図である。
【図8】 反射鏡の両端からそれぞれ20%の位置を支
持した場合における反射鏡の周波数応答特性の測定結果
を示す説明図である。
【図9】 反射鏡の両端からそれぞれ21.7%の位置
を支持した場合における反射鏡の周波数応答特性の測定
結果を示す説明図である。
【図10】 反射鏡の両端からそれぞれ23.3%の位
置を支持した場合における反射鏡の周波数応答特性の測
定結果を示す説明図である。
【図11】 反射鏡の両端からそれぞれ26.7%の位
置を支持した場合における反射鏡の周波数応答特性の測
定結果を示す説明図である。
【図12】 反射鏡の光反射面上における光反射領域の
一例を示す説明図である。
【図13】 反射鏡に発生する曲げ振動の概要を示す説
明図であり、(a)は一次曲げ振動を示す図、(b)は
二次曲げ振動を示す図、(c)は三次曲げ振動を示す図
である。
【図14】 反射鏡両端から21.7%の位置を支持し
た場合における反射鏡の変形モードの概要を示す説明図
であり、(a)は二次曲げ振動の変形モードを示す図、
(b)は三次曲げ振動の変形モードを示す図である。
【図15】 本発明に係る画像読み取り装置の第2実施
の形態における要部の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…画像読み取り装置、11…原稿台、21…ランプ、
24…反射部材支持枠、24a…突起部、25…反射部
材固定クリップ、26…粘弾性部材、C1…第一走査部
材、C2…第二走査部材、M1…第一反射鏡、M2…第
二反射鏡、M3…第三反射鏡、S…原稿

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1枚の反射鏡と、その反射鏡
    を支持する反射鏡支持手段とを有し、原稿を露光走査し
    て得られた光を前記反射鏡で反射して撮像素子に入射さ
    せることで当該原稿からの画像読み取りを行う画像読み
    取り装置において、 前記反射鏡支持手段は、前記反射鏡の長手方向2箇所に
    て該反射鏡を支持するように形成され、 前記2箇所の支持位置は、その間隔が前記反射鏡の長手
    方向両端近傍を支持する場合よりも狭く、かつ、前記長
    手方向両端近傍を支持する場合に比べて前記反射鏡の一
    次固有値に対する周波数応答が減少する位置に配されて
    いることを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記2箇所の支持位置は、前記反射鏡の
    長手方向の大きさを100%とした場合にその間隔が4
    6.6%〜70.6%に相当するように配されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記反射鏡支持手段は、前記反射鏡の光
    反射面上に存在する非光反射領域を用いて当該反射鏡を
    支持するように形成されていることを特徴とする請求項
    1または2記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 読み取り対象となる原稿が載置される原
    稿台と、 前記原稿台に沿って移動し得るとともに、該原稿台上の
    原稿を照射する照明手段を搭載した第一走査部材と、 前記第一走査部材の略半分の速度で該第一走査部材と同
    方向に移動し得る第二走査部材とを備えるとともに、 前記少なくとも一つの反射鏡および該反射鏡を支持する
    反射鏡支持手段は、前記第一走査部材と前記第二走査部
    材との両方またはいずれか一方に搭載されたものである
    ことを特徴とする請求項1,2または3記載の画像読み
    取り装置。
  5. 【請求項5】 前記反射鏡支持手段に支持される反射鏡
    の振動を抑制する振動抑制手段が設けられたことを特徴
    とする請求項1,2,3または4記載の画像読み取り装
    置。
  6. 【請求項6】 前記振動抑制手段は、前記反射鏡の裏面
    または側端面に接する粘弾性部材からなることを特徴と
    する請求項5記載の画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 前記振動抑制手段は、前記反射鏡の側端
    面が摺動可能な状態で該側端面に当接する摩擦部材から
    なることを特徴とする請求項5記載の画像読み取り装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6754451B1 (en) 1999-06-08 2004-06-22 Nec Corporation Infrared transmission/reception apparatus and infrared transmission/reception method

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