JP2000261383A - マルチポートサテライト光無線伝送装置 - Google Patents

マルチポートサテライト光無線伝送装置

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JP2000261383A
JP2000261383A JP11065655A JP6565599A JP2000261383A JP 2000261383 A JP2000261383 A JP 2000261383A JP 11065655 A JP11065655 A JP 11065655A JP 6565599 A JP6565599 A JP 6565599A JP 2000261383 A JP2000261383 A JP 2000261383A
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port
light
satellite
reception
optical wireless
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JP11065655A
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English (en)
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Yoshitaka Sakurai
芳隆 櫻井
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HITTSU KENKYUSHO KK
Hits Laboratories Inc
Original Assignee
HITTSU KENKYUSHO KK
Hits Laboratories Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射の影響を防止し得るようにマルチポート
サテライトの送受光特性の指向性を狭くしながらも子機
およびマルチポートサテライトを迅速かつ適確に探索し
得るマルチポートサテライト光無線伝送装置を提供す
る。 【解決手段】 マルチポートサテライト3のポート11
を探索すべく子機7からの光を広い範囲にわたって順次
転向させ、マルチポートサテライト3の方を向いて、マ
ルチポートサテライト3のコーナーキューブアレイに当
ると、このコーナーキューブアレイで子機の方向に反射
された反射光が子機7で受光され、この受光方向に子機
7は光無線送受信部の送受光方向を設定して光を送出
し、マルチポートサテライト3は光無線送受信手段の受
光方向を広い範囲にわたって順次転向して子機を探索す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば天井等に設
置され、光無線送受信部を持つポートを有するマルチポ
ートサテライトと該マルチポートサテライトから離隔し
て各電気機器等に取り付けられ、前記ポートの光無線送
受信部と光の送受信を行い得る光無線送受信部を持つ複
数の子機との間で光無線通信を行うマルチポートサテラ
イト光無線伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のマルチポートサテライト光無線
伝送装置は、光無線通信を利用して、例えば家庭におけ
るテレビ、ビデオレコーダ、パソコン等の各種電気機器
に対する配線による情報の伝達の代わりに光無線通信に
よる情報の伝達を行い、これにより各電気機器に対する
複雑な配線を削除し、電気機器の取り付けや取り扱いを
簡単化するために有効なものである。
【0003】このように各電気機器に対する光無線通信
を行うために、マルチポートサテライト光無線伝送装置
では、図17に示すように、電気機器等が設置される場
所の天井等にマルチポートサテライト91を取り付ける
とともに、このマルチポートサテライト91と光無線通
信を行う子機92を各電気機器95に取り付ける。マル
チポートサテライト91および各子機92はそれぞれ互
いに光無線通信を行うための送受光部を備えており、マ
ルチポートサテライト91の送受光部から送信された光
は子機92の送受光部で受信され、子機92の送受光部
から送信された光はマルチポートサテライト91の送受
光部で受光され、これにより光無線通信を行うようにな
っている。
【0004】このような光無線通信を行う従来のマルチ
ポートサテライト光無線伝送装置においては、マルチポ
ートサテライト91は、適確かつ迅速に子機92を検出
して子機と光送受信し得るように図17に符号93で示
すように広い送受光指向特性、すなわち無指向性の送受
光部を有し、マルチポートサテライト91から広く放射
された無指向性の光93は各子機92で容易に検出され
て受光することができるとともに、各子機92から放射
された光94も無指向性の送受光部で容易に受光し得る
ようになっている。
【0005】また、各子機92は他の子機との干渉を防
止し、マルチポートサテライト91と光無線通信を適確
に行うとともに、マルチポートサテライト91に子機自
身の位置を報知し得るように比較的狭い指向性の送受光
部を有し、この子機の送受光部からの光94はマルチポ
ートサテライト91に向けて送出され、マルチポートサ
テライト91の送受光部からの光93は子機92の送受
光部で受光し、これによりマルチポートサテライト91
と各子機92は光を利用した情報の伝送を行うようにな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のマルチ
ポートサテライト光無線伝送装置では、マルチポートサ
テライト91の送受光部は無指向性であるため、図18
に示すように、壁96等で反射された光の影響を受け易
いという問題がある。
【0007】また、従来のマルチポートサテライト光無
線伝送装置による光無線通信では、転送レートは例えば
10Mbps程度までは達成可能であるが、転送レート
が例えば100Mbpsや200Mbps等のような高
速になると、反射の影響を取り除くことが困難であると
いう問題がある。
【0008】このような反射の影響を防止するために、
マルチポートサテライトの送受光部の指向性を狭くすれ
ばよいが、マルチポートサテライトの送受光部の指向性
を狭くすると、子機がマルチポートサテライトの位置を
検出することが困難になり、迅速な光無線通信を行うこ
とが困難になるという問題がある。
【0009】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、反射の影響を防止し得るよう
にマルチポートサテライトの送受光特性の指向性を狭く
しながらも子機およびマルチポートサテライトを迅速か
つ適確に探索し得るマルチポートサテライト光無線伝送
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、比較的狭い送受光指向特
性の光無線送受信手段を備えたポートを有するマルチポ
ートサテライトと前記ポートと光の送受信を行うように
比較的狭い送受光指向特性の光無線送受信手段を有する
子機を有するマルチポートサテライト光無線伝送装置で
あって、前記子機に設けられ、前記マルチポートサテラ
イトのポートを探索すべく該子機の前記光無線送受信手
段からの光を広い範囲にわたって順次転向させるように
送出するポート探索手段と、前記マルチポートサテライ
トに設けられ、子機がマルチポートサテライトのポート
を探索すべく子機の前記光無線送受信手段の送受光方向
がマルチポートサテライトの方を向いて子機の光無線送
受信手段からの光が当った場合、この光を前記子機の方
向に反射するコーナーキューブアレイと、前記子機に設
けられ、子機の光無線送受信手段の送受光方向がマルチ
ポートサテライトの方を向いて、前記コーナーキューブ
アレイからの反射光を受光した場合、この受光方向に子
機の光無線送受信手段の送受光方向を設定し、この送受
光方向に子機の光無線送受信手段から光を送出する子機
送受光方向設定手段と、前記マルチポートサテライトに
設けられ、前記送受光方向の設定された子機の光無線送
受信手段からの光の方向を探索すべくマルチポートサテ
ライトの光無線送受信手段の受光方向を広い範囲にわた
って順次転向する子機探索手段とを有することを要旨と
する。
【0011】請求項1記載の本発明にあっては、マルチ
ポートサテライトのポートを探索すべく子機からの光を
広い範囲にわたって順次転向させ、マルチポートサテラ
イトの方を向いて、マルチポートサテライトのコーナー
キューブアレイに当ると、このコーナーキューブアレイ
で子機の方向に反射された反射光が子機で受光され、こ
の受光方向に子機は光無線送受信部の送受光方向を設定
して光を送出し、マルチポートサテライトは光無線送受
信手段の受光方向を広い範囲にわたって順次転向し、子
機の光の方向を探索するため、マルチポートサテライト
および子機ともに比較的狭い送受指向性を持ちながらも
子機はマルチポートサテライトの位置を適確かつ迅速に
探索することができ、光無線通信を適確に行うことがで
きる。
【0012】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記マルチポートサテライトが、
前記子機送受光方向設定手段で送受光方向の設定された
子機の光無線送受信手段からの光を受光する広範囲受光
手段と、この広範囲受光手段が子機の光無線送受信手段
からの光を受光した場合に、前記子機探索手段の動作を
開始させる子機探索開始手段とを更に有することを要旨
とする。
【0013】請求項2記載の本発明にあっては、子機が
マルチポートサテライトを探索した後、マルチポートサ
テライトは広範囲受光手段が子機からの光を受光した場
合に、子機探索手段の動作を開始させる。
【0014】更に、請求項3記載の本発明は、比較的狭
い送受光指向特性の光無線送受信手段を備えたポートを
有するマルチポートサテライトと前記ポートと光の送受
信を行うように比較的狭い送受光指向特性の光無線送受
信手段を有する子機を有するマルチポートサテライト光
無線伝送装置であって、前記子機に設けられ、前記マル
チポートサテライトのポートを探索すべく該子機の前記
光無線送受信手段からの光を広い範囲にわたって順次転
向させるように送出するポート探索手段と、前記マルチ
ポートサテライトに設けられ、子機がマルチポートサテ
ライトのポートを探索すべく子機の前記光無線送受信手
段から送出される光を受光し得る広範囲受光特性を備え
た広範囲受光手段および該広範囲受光手段が前記子機か
らの光を受光した場合、広範囲にわたって光を送出する
広範囲送光手段を備えた広範囲送受光手段と、前記子機
に設けられ、前記広範囲送光手段からの光を受光した場
合、この受光方向に子機の前記光無線送受信手段の送受
光方向を設定し、この送受光方向に子機の光無線送受信
手段から光を送出する子機送受光方向設定手段と、前記
マルチポートサテライトに設けられ、前記広範囲受光手
段が子機からの光を受光した場合、子機の光無線送受信
手段からの光の方向を探索すべくマルチポートサテライ
トの光無線送受信手段の受光方向を広い範囲にわたって
順次転向する子機探索手段とを有することを要旨とす
る。
【0015】請求項3記載の本発明にあっては、マルチ
ポートサテライトのポートを探索すべく子機からの光を
広い範囲にわたって順次転向させ、マルチポートサテラ
イトの方を向いた場合にマルチポートサテライトの広範
囲受光手段が子機からの光を受光すると、マルチポート
サテライトの広範囲送光手段から広範囲に光が送出さ
れ、この光を子機で受光すると、この受光方向に子機は
光無線送受信部の送受光方向を設定して光を送出し、マ
ルチポートサテライトは広範囲受光手段が子機からの光
を受光すると光無線送受信手段の受光方向を広い範囲に
わたって順次転向開始し、子機の光の方向を探索するた
め、マルチポートサテライトおよび子機ともに比較的狭
い送受指向性を持ちながらも子機はマルチポートサテラ
イトの位置を適確かつ迅速に探索することができ、光無
線通信を適確に行うことができる。
【0016】請求項4記載の本発明は、比較的狭い送受
光指向特性の光無線送受信手段を備えたポートを有する
マルチポートサテライトと前記ポートと光の送受信を行
うように比較的狭い送受光指向特性の光無線送受信手段
を備えた子機を有するマルチポートサテライト光無線伝
送装置であって、前記子機に設けられ、前記マルチポー
トサテライトのポートを探索すべく該子機の前記光無線
送受信手段からの光を広い範囲にわたって順次転向させ
るように送出するポート探索手段と、前記マルチポート
サテライトに設けられ、子機がマルチポートサテライト
のポートを探索すべく子機の光無線送受信手段がマルチ
ポートサテライトの方を向いた場合に、子機の光無線送
受信手段から送出される光を受光する少なくとも3個以
上複数の受光手段と、前記マルチポートサテライトに設
けられ、前記複数の受光手段のそれぞれで受信した子機
からの光の複数の受光状態に基づき、子機の位置を特定
する子機位置特定手段と、前記マルチポートサテライト
に設けられ、前記子機位置特定手段で位置を特定された
子機の方向にポートの光無線送受信手段の送受光方向を
設定し、この送受光方向にポートの光無線送受信手段か
ら光を送出するポート送受光方向設定手段と、前記子機
に設けられ、前記ポート送受光方向設定手段で送受光方
向の設定されたポートの光無線送受信手段から送出され
る前記光を受光し、この受光方向に該子機の光無線送受
信手段を設定する子機送受光方向設定手段とを有するこ
とを要旨とする。
【0017】請求項4記載の本発明にあっては、マルチ
ポートサテライトのポートを探索すべく子機からの光を
広い範囲にわたって順次転向させ、マルチポートサテラ
イトの方を向いた場合に、マルチポートサテライトは子
機からの光を少なくとも3個以上複数の受光手段で受光
し、この複数の受光状態に基づき子機の位置を特定し、
この位置を特定された子機の方向にポートの光無線送受
信手段の送受光方向を設定して光を送出し、この光を子
機は受光し、この受光方向に子機の光無線送受信手段を
設定して光を送出するため、マルチポートサテライトお
よび子機ともに比較的狭い送受指向性を持ちながらも子
機およびマルチポートサテライトは互いに相手の位置を
適確かつ迅速に探索することができ、光無線通信を適確
に行うことができる。
【0018】また、請求項5記載の本発明は、比較的狭
い送受光指向特性の光無線送受信手段を備えたポートを
有するマルチポートサテライトと前記ポートと光の送受
信を行うように比較的狭い送受光指向特性の光無線送受
信手段を備えた子機を含有するマルチポートサテライト
光無線伝送装置であって、前記子機に設けられ、前記マ
ルチポートサテライトのポートを探索すべく比較的狭い
指向性を有する超音波を広い範囲にわたって順次転向さ
せるように送出する超音波送出手段と、前記マルチポー
トサテライトに設けられ、子機がマルチポートサテライ
トのポートを探索すべく子機の前記超音波送出手段がマ
ルチポートサテライトの方を向いた場合に、子機の超音
波送出手段から送出される超音波を受信する少なくとも
3台以上複数の超音波受信手段と、前記マルチポートサ
テライトに設けられ、前記複数の超音波受信手段のそれ
ぞれで受信した子機からの超音波の複数の受信状態に基
づき、子機の位置を特定する子機位置特定手段と、前記
マルチポートサテライトに設けられ、前記子機位置特定
手段で位置を特定された子機の方向にポートの光無線送
受信手段の送受光方向を設定し、この送受光方向にポー
トの光無線送受信手段から光を送出するポート送受光方
向設定手段と、前記子機に設けられ、前記ポート送受光
方向設定手段で送受光方向の設定されたポートの光無線
送受信手段から送出される前記光を受光し、この受光方
向に該子機の光無線送受信手段を設定する子機送受光方
向設定手段とを有することを要旨とする。
【0019】請求項5記載の本発明にあっては、マルチ
ポートサテライトのポートを探索すべく超音波を広い範
囲にわたって順次転向させるように送出し、マルチポー
トサテライトの方を向いた場合に、子機からの超音波が
少なくとも3台以上複数の超音波受信手段で受信され、
この超音波の複数の受信状態に基づき、子機の位置を特
定し、この位置を特定された子機の方向にポートの光無
線送受信手段の送受光方向を設定して光を送出し、この
光を子機は受光し、この受光方向に子機の光無線送受信
手段を設定して光を送出するため、マルチポートサテラ
イトおよび子機ともに比較的狭い送受指向性を持ちなが
らも子機およびマルチポートサテライトは互いに相手の
位置を適確かつ迅速に探索することができ、光無線通信
を適確に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施
形態に係るマルチポートサテライト光無線伝送装置の構
成を示す説明図である。同図に示すマルチポートサテラ
イト光無線伝送装置は、例えばIEEE1394に準拠
した200Mbpsの高速転送レートを実現し得る光フ
ァイバ等からなる幹線1に接続され、設置場所の天井等
に取り付けられた光無線リピータであるマルチポートサ
テライト3、およびテレビ、ビデオレコーダ、パソコン
等の各種電気機器5に取り付けられ、このマルチポート
サテライト3と光無線通信を行う複数の子機7を有す
る。また、マルチポートサテライト3は、幹線1からメ
ディアボックス9を介して外部の情報ネットワーク等に
接続されている。
【0021】マルチポートサテライト3は、複数のポー
ト11を有し、各ポート11は光の送受信を行うことが
できる光無線送受信部を有している。また、各子機7も
各ポート11の光無線送受信部と光の送受信を行うこと
ができる光無線送受信部を有し、マルチポートサテライ
ト3の各ポート11と各子機7は、それぞれの光無線送
受信部を用いて、互いに光無線通信を行い、外部の情報
ネットワーク等からメディアボックス9、幹線1を介し
てマルチポートサテライト3に伝達される情報をポート
11の光無線送受信部から光信号として子機7の光無線
送受信部に送信し、更に子機7の光無線送受信部から電
気機器5に供給するとともに、また電気機器5からの情
報を子機7の光無線送受信部で光信号に変換してマルチ
ポートサテライト3のポート11の光無線送受信部に送
信し、このポート11の光無線送受信部はこの受信した
光信号を幹線1、メディアボックス9を介して外部の情
報ネットワーク等に送信したりまたは他のポート11の
光無線送受信部を介して他の電気機器5に取り付けられ
ている他の子機7の光無線送受信部に送信し、この他の
子機7は該子機自身に取り付けられている他の電気機器
5に送信するというようにマルチポートサテライト3の
各ポート11と各子機7は光無線通信を利用して、外部
の情報ネットワーク等と各電気機器5との間および各電
気機器5間における情報のやり取りを仲介するようにな
っている。
【0022】図2は、図1に示したマルチポートサテラ
イト3に設けられた複数のポート11と複数の子機7が
それぞれ有する光無線送受信部の受光特性および発光特
性を示す説明図である。マルチポートサテライト3の各
ポート11の光無線送受信部は、他の通信経路との干渉
を回避するために図2において符号13で示すように絞
られた狭い受光指向特性を有するとともに、他の子機7
への干渉も回避するように同様に狭い発光指向特性を有
している。また、各子機7の光無線送受信部も符号15
で示すように比較的狭い発受光指向特性を有している。
【0023】図3は、図1に示した第1の実施形態にお
けるマルチポートサテライト3の詳細な構成を示す図で
ある。なお、図3に示すマルチポートサテライト3は、
子機7がマルチポートサテライト3に対して放射した光
に対してマルチポートサテライト3から反射される光を
利用して子機7がマルチポートサテライト3を検出する
反射利用サーチ方式を利用しているものである。
【0024】図3において、マルチポートサテライト3
は、4個のポート11を有し、このポート11が取り付
けられている下面のほぼ中央に広い受光指向特性の広指
向受光装置17が取り付けられているとともに、この広
指向受光装置17が取り付けられている部分を除くマル
チポートサテライト3の下面の全体に拡大して示すよう
にコーナーキューブアレイ19が取り付けられている。
【0025】コーナーキューブアレイ19は、子機7か
ら送出された光が当たった場合に、この光を光源である
子機7の方向に反射するように構成されているものであ
る。具体的には、子機7がマルチポートサテライト3と
光無線通信を行うためにマルチポートサテライト3を探
索しようとして、子機7が図2で説明したように狭い発
受光指向特性15の光無線送受信部から送出したパイロ
ット光がコーナーキューブアレイ19に当たった場合
に、コーナーキューブアレイ19はこのパイロット光を
ポート11の方に反射するものである。また、マルチポ
ートサテライト3に取り付けられた広指向受光装置17
も子機7からのパイロット光を受光するために使用され
るものである。
【0026】以上のように構成される第1の実施形態に
係るマルチポートサテライト光無線伝送装置の作用、特
にコーナーキューブアレイ19による反射を利用した子
機7によるマルチポートサテライト3のポート11のサ
ーチについて図3〜図5を参照しながら図6の示すフロ
ーチャートに従って説明する。
【0027】まず、子機7は、マルチポートサテライト
3のポート11を探索するために、図4(a)に示すよ
うに、光無線送受信部から狭い発受光指向特性のパイロ
ット光21を発生し(図6のステップS11)、このパ
イロット光21を図4(a)の矢印23で示すように広
い範囲にわたって前後左右に順次移動させ規則的な転向
を行う(ステップS13)。このようなパイロット光の
転向動作において子機7の光無線送受信部からのパイロ
ット光21がマルチポートサテライト3の方を向くと、
図4(b)に示すように、このパイロット光はマルチポ
ートサテライト3のコーナーキューブアレイ19に当た
り、コーナーキューブアレイ19から反射光25が子機
7の方に反射される(ステップS15)。
【0028】子機7は、図4(b)に示すように、光無
線送受信部がコーナーキューブアレイ19からの反射光
25を受光すると、この反射光の受光方向に光無線送受
信部の送受光方向を設定し、この送受光方向に光無線送
受信部から光を送出する。このように子機7の光無線送
受信部から送出された光は、図4(c)において符号2
7で示すように、マルチポートサテライト3の広指向受
光装置17によって受光される。
【0029】マルチポートサテライト3は、図4(c)
に示したように、広指向受光装置17が子機7からの光
27を受光すると、この子機7からの光の方向、すなわ
ち子機7の位置を識別すべくマルチポートサテライト3
の1つのポート11の光無線送受信部の受光方向を図5
において矢印29で示すように広い範囲にわたって順次
移動させ転向を行い、子機7のサーチを行う(ステップ
S17)。この結果、マルチポートサテライト3のポー
ト11の光無線送受信部は、自分自身の方向に送受光方
向を設定している子機7の光無線送受信部からの光を受
光すると、この受光方向に自分自身の送受光方向、すな
わちポート11の光無線送受信部の送受光方向を設定
し、該光無線送受信部は子機7の光無線送受信部と光無
線通信を行うことができるようになる。
【0030】なお、上述したように、子機7がパイロッ
ト光21を矢印23で示すように広範囲にわたって前後
左右に順次移動させ規則的な転向を行う子機によるサー
チ動作およびマルチポートサテライト3の1つのポート
11が子機7からのパイロット光21を検出して受光す
べくポート11の光無線送受信部の受光方向を矢印29
で示すように広範囲にわたって順次移動させ規則的な転
向を行うマルチポートサテライト3のポート11による
サーチ動作の両サーチ動作は、高速化を達成するため、
詳細には大まかにサーチを行う粗サーチ、およびこの粗
サーチで大まかに相手の位置を検出した後、詳細に位置
を検出すべく微細なサーチを行う微サーチの2段階のサ
ーチを行うようになっている。
【0031】粗サーチでは、子機7からのパイロット光
21およびポート11の光無線送受信部の受光方向の移
動量を例えば5度ずつのように大きく移動させながら全
範囲をサーチし、この粗サーチで大まかな相手の位置を
検出した後、この検出した大まかな位置を中心とした小
さな範囲で微サーチを行い、相手の位置を正確に検出す
るようになっている。この微サーチでは、子機7のパイ
ロット光21およびポート11の受光方向の移動量を例
えば1度ずつのように小さく移動させながら前記小さな
範囲をサーチするようになっている。
【0032】また、このようなサーチ動作においては、
全範囲をサーチしながら、この範囲内における信号の受
信状況の一覧を作成し、この一覧の中から最も感度の良
かった場所を選択するようになっている。
【0033】また更に、上述したように、子機7がマル
チポートサテライト3の位置を検出し、この検出した方
向に子機7の光無線送受信部の送受信方向を設定した
後、マルチポートサテライト3が子機7の位置を識別す
べく1つのポート11の光無線送受信部の受光方向を広
範囲にわたって順次移動させ転向を行うサーチ動作にお
いて、マルチポートサテライト3が1つのポート11を
選択する処理は、複数のポート11に識別番号#1,#
2,#3,#4を割り当て、#1のポート11が使用中
であったら、#2のポート11を選択し、#2も使用中
であったら、次の#3のポート11を選択するというよ
うに識別番号IDの若い順に未使用のポート11から選
択するようになっている。
【0034】このポートの選択動作について図19に示
すフローチャートを参照して説明する。図19において
は、まず変数nを定義し、この変数nを0に初期化する
(ステップS81)。それから、識別番号IDがn番の
ポート11、本例では識別番号IDが0番のポート11
が使用中であるか否かをチェックする(ステップS8
3)。このポート11が使用中でない場合には、このポ
ート11を選択して(ステップS91)、処理を終了す
るが、使用中である場合には、識別番号IDのnを+1
インクリメントし(ステップS85)、ポート11のす
べてについて同じ動作を繰り返し行い(ステップS8
7)、識別番号IDの若い順に未使用のポート11から
選択するようになっている。すべてのポート11が使用
中であった場合には、サーチ不能となる(ステップS8
9)。
【0035】次に、図7を参照して、本発明の第2の実
施形態に係るマルチポートサテライト光無線伝送装置に
ついて説明する。なお、この第2の実施形態は、マルチ
ポートサテライト3が子機7からの光を受けると、この
光に応答して子機7に光を返送するアック型双方向利用
サーチ方式を利用しているものである。
【0036】また、図7に示す第2の実施形態のマルチ
ポートサテライト3も、図1に示したものと同じシステ
ム構成のマルチポートサテライト光無線伝送装置に適用
されるとともに、またマルチポートサテライト3の各ポ
ート11および各子機7のそれぞれの光無線送受信部
も、図2で説明したように狭い発受光指向特性13およ
び15を有するものであることは同じである。
【0037】図7に示すマルチポートサテライト3は、
4つのポート11を有し、このポート11が取り付けら
れている下面のほぼ中央に、図7に拡大して示すよう
に、広い受光特性を備えた広指向受光装置31が取り付
けられるとともに、広い範囲にわたって光を放射する4
つの広指向発光装置33が広指向受光装置31の周囲に
配設されている。
【0038】次に、図7に示す第2の実施形態のマルチ
ポートサテライト光無線伝送装置の作用、特に広指向受
光装置31および広指向発光装置33を利用したアック
型双方向利用サーチの処理手順について図8(a),
(b)、図9を参照しながら図10に示すフローチャー
トに従って説明する。
【0039】まず、子機7は、マルチポートサテライト
3のポート11を探索するために、図8(a)に示すよ
うに、光無線送受信部から狭い発受光指向特性のパイロ
ット光21を発生し(図10(a)のステップS2
1)、このパイロット光21を図8(a)の矢印23で
示すように広い範囲にわたって前後左右に順次移動させ
規則的な転向を行う(ステップS23)。このようなパ
イロット光の転向動作において子機7の光無線送受信部
からのパイロット光21がマルチポートサテライト3の
方を向いて、マルチポートサテライト3の広指向受光装
置31に当たり、広指向受光装置31が子機7からのパ
イロット光21を受光すると(ステップS25)、広指
向受光装置31はこの受光に応答して広指向発光装置3
3を起動し、広指向発光装置33から図8(b)に符号
35で示すように広角な光を発生する。
【0040】マルチポートサテライト3の広指向発光装
置33が広角な光35を発生すると、この光35は、図
8(b)に示すように、子機7の光無線送受信部で受光
される。子機7は、マルチポートサテライト3の広指向
発光装置33から光35を受光すると、この受光方向に
光無線送受信部の送受光方向を設定し、この送受光方向
に光無線送受信部から光を送出する。
【0041】マルチポートサテライト3は、広指向受光
装置31が子機7のパイロット光21を受光すると、上
述したように広指向発光装置33を起動すると同時に、
子機7からの光の方向、すなわち子機7の位置を識別す
べく1つのポート11の光無線送受信部の受光方向を図
9において矢印29で示すように広い範囲にわたって順
次移動させ転向を行い、子機7のサーチを行う(ステッ
プS27)。
【0042】このマルチポートサテライト3による子機
7のサーチでは、図10(b)にフローチャートで示す
ように、マルチポートサテライト3の1つのポート11
の光無線送受信部は、その受光方向を図9の矢印29で
示すように転向させながら子機のサーチを行っている場
合に、子機7の光無線送受信部からの光、すなわちパイ
ロット光を受光すると(ステップS31)、この受光方
向に自分自身の送受光方向、すなわちポート11の光無
線送受信部の送受光方向を設定し、該光無線送受信部は
この送受光方向にパイロット光を発生して(ステップS
33)、子機7を検出したことを子機7に通知し、ポー
ト11の光無線送受信部は子機7の光無線送受信部と光
無線通信を行うことができるようになる。
【0043】次に、図11を参照して、本発明の第3の
実施形態に係るマルチポートサテライト光無線伝送装置
について説明する。なお、この第3の実施形態は、光方
位検出器を用いた双方向サーチを利用しているものであ
る。また、図11に示す第3の実施形態のマルチポート
サテライト3も、図1に示したものと同じシステム構成
のマルチポートサテライト光無線伝送装置に適用される
とともに、またマルチポートサテライト3の各ポート1
1および各子機7のそれぞれの光無線送受信部も、図2
で説明したように狭い発受光指向特性13および15を
有するものであることは同じである。
【0044】図11に示すマルチポートサテライト3
は、4つのポート11を有し、この4個のポート11が
取り付けられている下面のほぼ中央に、図11に拡大し
て示すように、3個以上複数の、本実施形態では4個の
受光手段37を有する。本実施形態では、この4個の受
光手段37が子機7からのパイロット光を受光した場合
に、4個の受光手段37の受光状態の違いにより子機7
の方向を特定しようとするものである。
【0045】次に、図11に示す第3の実施形態のマル
チポートサテライト光無線伝送装置の作用、特に光方位
検出器である受光手段37を用いた双方向サーチの処理
手順について図12(a),(b)を参照しながら図1
3に示すフローチャートに従って説明する。
【0046】まず、子機7は、マルチポートサテライト
3のポート11を探索するために、上述したと同様に、
光無線送受信部から狭い発受光指向特性のパイロット光
21を発生し、このパイロット光21を広い範囲にわた
って前後左右に順次移動させ規則的な転向を行う。この
ようなパイロット光の転向動作において子機7の光無線
送受信部からのパイロット光21がマルチポートサテラ
イト3の方を向いて、マルチポートサテライト3の各受
光手段37に当たり、図12(a)に示すように、各受
光手段37が子機7からのパイロット光21を受光する
と、マルチポートサテライト3は、この各受光手段37
からの受光信号を受け取り、この受光信号のレベル等の
違いに基づいて子機7の方向を計算する(図13のステ
ップS41)。
【0047】マルチポートサテライト3は、受光手段3
7の受光信号に基づき子機7の方向を計算すると、この
計算方向に1つのポート11の光無線送受信部を転向
し、該光無線送受信部の送受光方向を設定し(ステップ
S43)、更にマルチポートサテライト3は、この送受
光方向の設定と同時に、この設定した送受光方向に光無
線送受信部から図12(b)に示すように光39を送出
する。すなわち、ポート11の光無線送受信部は、子機
7の方向に光39を送出する。この結果、子機7の光無
線送受信部は、ポート11の光無線送受信部からの光3
9を受光し、この受光に応答してポート11に向けて光
41を返送する(ステップS45)。この結果、ポート
11の光無線送受信部は、子機7の光無線送受信部と光
無線通信を行うことができるようになる。
【0048】次に、図14を参照して、本発明の第4の
実施形態に係るマルチポートサテライト光無線伝送装置
について説明する。なお、この第4の実施形態は、超音
波による音波位検出器を用いた双方向サーチを利用して
いるものである。また、図14に示す第4の実施形態の
マルチポートサテライト3も、図1に示したものと同じ
システム構成のマルチポートサテライト光無線伝送装置
に適用されるとともに、またマルチポートサテライト3
の各ポート11および各子機7のそれぞれの光無線送受
信部も、図2で説明したように狭い発受光指向特性13
および15を有するものであることは同じである。
【0049】図11に示すマルチポートサテライト3
は、4つのポート11を有し、この4個のポート11が
取り付けられている下面のほぼ中央に、図14に拡大し
て示すように、3個以上複数の、本実施形態では3個の
超音波マイク45を有する。また、本実施形態では、各
子機7は、比較的狭い指向性を有する超音波を発生する
超音波発生手段を備えている。そして、3個の超音波マ
イク45が子機7の超音波発生手段からの超音波を受信
した場合に、3個の超音波マイク45が受信した超音波
の位相差から子機7の方向を特定しようとするものであ
る。
【0050】次に、図14に示す第4の実施形態のマル
チポートサテライト光無線伝送装置の作用、特に音波位
検出器である超音波マイク45を用いた双方向サーチの
処理手順について図15(a)〜(c)を参照して説明
する。なお、本実施形態の処理手順を示すフローチャー
トは図13とほぼ同じであるので、図示を省略する。
【0051】まず、子機7は、マルチポートサテライト
3のポート11を探索するために、超音波発生手段から
比較的狭い指向特性のパイロット超音波を図15(a)
において符号47で示すように発生し、このパイロット
超音波47を広い範囲にわたって前後左右に順次移動さ
せ規則的な転向を行う。
【0052】このようなパイロット光の転向動作におい
て子機7の超音波発生手段からのパイロット超音波47
がマルチポートサテライト3の方を向いて、マルチポー
トサテライト3の各超音波マイク45で図15(b)に
示すように検知されると、マルチポートサテライト3
は、この各超音波マイク45からの検知信号を受け取
り、この検知信号の位相差に基づいて子機7の方向を特
定する。
【0053】マルチポートサテライト3は、各超音波マ
イク45の検知信号に基づき子機7の方向を計算する
と、この計算方向に1つのポート11の光無線送受信部
を転向し、該光無線送受信部の送受光方向を設定し、更
にマルチポートサテライト3は、この送受光方向の設定
と同時に、この設定した送受光方向に光無線送受信部か
ら図15(c)に示すように光49を送出する。すなわ
ち、ポート11の光無線送受信部は、子機7の方向に光
49を送出する。この結果、子機7の光無線送受信部
は、ポート11の光無線送受信部からの光49を受光
し、この受光に応答してポート11に向けて光51を返
送する。この結果、ポート11の光無線送受信部は、子
機7の光無線送受信部と光無線通信を行うことができる
ようになる。
【0054】次に、図16に示すフローチャートを参照
して、第3および第4の実施形態のように複数の受光手
段37または超音波マイク45で子機7の方向を検出し
た場合に、マルチポートサテライト3が複数のポート1
1の中からいずれか1つのポート11を選択するポート
選択処理について説明する。
【0055】マルチポートサテライト3は、第3または
第4の実施形態のように複数の受光手段37または複数
の超音波マイク45を用いて、子機7の方向を検出する
と、まず空きのポートがあるか否かをチェックし(ステ
ップS51)、空きのポートがない場合には、サーチに
失敗したことになる(ステップS53,S55)。
【0056】空きのポートがある場合には、この空きの
ポートのうち識別番号(ID)の最も若いポートを選択
する(ステップS57)。この選択したポートの識別番
号(ID)に対して使用中のマークをつけ(ステップS
59)、この識別番号(ID)のポートを使用ポートに
決定する(ステップS61)。
【0057】なお、図16の処理では、空きのポートの
うち識別番号(ID)が最も若いポートを使用ポートと
して決定しているが、この代わりに子機の方向を検出し
た場合に、この子機の方向に最も近いポートを選択する
ようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マルチポートサテライトのポートを探索すべく子機から
の光を広い範囲にわたって順次転向させ、マルチポート
サテライトの方を向いて、コーナーキューブアレイに当
ると、このコーナーキューブアレイからの反射光が子機
で受光され、この受光方向に子機は光無線送受信部の送
受光方向を設定して光を送出し、マルチポートサテライ
トは光無線送受信手段の受光方向を広い範囲にわたって
順次転向して子機を探索するので、マルチポートサテラ
イトおよび子機ともに比較的狭い送受指向性を持ちなが
らも子機はマルチポートサテライトの位置を適確かつ迅
速に探索することができ、光無線通信を適確に行うこと
ができる。
【0059】また、本発明によれば、マルチポートサテ
ライトのポートを探索すべく子機からの光を広い範囲に
わたって順次転向させ、マルチポートサテライトの方を
向いた場合にマルチポートサテライトの広範囲受光手段
が子機の光を受光すると、マルチポートサテライトの広
範囲送光手段から光が送出され、この光を子機で受光
し、この受光方向に子機は光無線送受信部の送受光方向
を設定して光を送出し、マルチポートサテライトは広範
囲受光手段が子機からの光を受光すると光無線送受信手
段の受光方向を広い範囲にわたって順次転向開始して子
機を探索するので、マルチポートサテライトおよび子機
ともに比較的狭い送受指向性を持ちながらも子機はマル
チポートサテライトの位置を適確かつ迅速に探索するこ
とができ、光無線通信を適確に行うことができる。
【0060】更に、本発明によれば、マルチポートサテ
ライトのポートを探索すべく子機からの光を広い範囲に
わたって順次転向させ、マルチポートサテライトの方を
向いた場合にマルチポートサテライトは子機の光を複数
の受光手段で受光し、この複数の受光状態に基づき子機
の位置を特定し、この位置を特定された子機の方向にポ
ートの光無線送受信手段の送受光方向を設定して光を送
出し、この光を子機は受光し、この受光方向に子機の光
無線送受信手段を設定して光を送出するので、マルチポ
ートサテライトおよび子機ともに比較的狭い送受指向性
を持ちながらも子機およびマルチポートサテライトは互
いに相手の位置を適確かつ迅速に探索することができ、
光無線通信を適確かつ高速に行うことができる。
【0061】本発明によれば、マルチポートサテライト
のポートを探索すべく超音波を広い範囲にわたって順次
転向させ、マルチポートサテライトの方を向いた場合に
子機からの超音波を複数の超音波受信手段で受信し、こ
の超音波の複数の受信状態に基づき子機の位置を特定
し、この位置を特定された子機の方向にポートの光無線
送受信手段の送受光方向を設定して光を送出し、この光
を子機は受光し、この受光方向に子機の光無線送受信手
段を設定して光を送出するので、マルチポートサテライ
トおよび子機ともに比較的狭い送受指向性を持ちながら
も子機およびマルチポートサテライトは互いの位置を適
確かつ迅速に探索することができ、光無線通信を適確か
つ高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るマルチポートサ
テライト光無線伝送装置の構成を示す説明図である。
【図2】図1に示したマルチポートサテライトに設けら
れた複数のポートと複数の子機がそれぞれ有する光無線
送受信部の受光特性および発光特性を示す説明図であ
る。
【図3】図1に示した第1の実施形態におけるマルチポ
ートサテライトの詳細な構成を示す図である。
【図4】図3に示したマルチポートサテライトを使用し
たマルチポートサテライト光無線伝送装置の反射利用サ
ーチ動作を示す説明図である。
【図5】図4に示したマルチポートサテライト光無線伝
送装置の反射利用サーチ動作の続きを示す説明図であ
る。
【図6】図3に示したマルチポートサテライトを使用し
たマルチポートサテライト光無線伝送装置の反射利用サ
ーチ動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るマルチポートサ
テライト光無線伝送装置に使用されるマルチポートサテ
ライトの構成を示す図である。
【図8】図7に示したマルチポートサテライトを使用し
たマルチポートサテライト光無線伝送装置のアック型双
方向利用サーチ動作を示す説明図である。
【図9】図8に示したマルチポートサテライト光無線伝
送装置のアック型双方向利用サーチ動作の続きを示す説
明図である。
【図10】図7に示したマルチポートサテライト光無線
伝送装置のアック型双方向利用サーチ動作を示すフロー
チャートである。
【図11】本発明の第3の実施形態に係るマルチポート
サテライト光無線伝送装置に使用されるマルチポートサ
テライトの構成を示す図である。
【図12】図11に示したマルチポートサテライト光無
線伝送装置の光方位検出器を用いた双方向サーチ動作を
示す説明図である。
【図13】図11に示したマルチポートサテライト光無
線伝送装置の光方位検出器を用いた双方向サーチ動作を
示すフローチャートである。
【図14】本発明の第4の実施形態に係るマルチポート
サテライト光無線伝送装置に使用されるマルチポートサ
テライトの構成を示す図である。
【図15】図14に示したマルチポートサテライト光無
線伝送装置の音波位検出器を用いた双方向サーチ動作を
示す説明図である。
【図16】第3および第4の実施形態のように複数の受
光手段または超音波マイクで子機の方向を検出した場合
に、マルチポートサテライトが複数のポートの中からい
ずれか1つのポートを選択するポート選択処理を示すフ
ローチャートである。
【図17】従来のマルチポートサテライト光無線伝送装
置を説明するための図である。
【図18】図17に示す従来のマルチポートサテライト
光無線伝送装置における反射の影響を説明するための図
である。
【図19】図1に示す実施形態におけるポート選択割り
当て手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 マルチポートサテライト 5 電気機器 7 子機 11 ポート 19 コーナーキューブアレイ 31 広指向受光装置 33 広指向発光装置 37 受光手段 45 超音波マイク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的狭い送受光指向特性の光無線送受
    信手段を備えたポートを有するマルチポートサテライト
    と前記ポートと光の送受信を行うように比較的狭い送受
    光指向特性の光無線送受信手段を有する子機を有するマ
    ルチポートサテライト光無線伝送装置であって、 前記子機に設けられ、前記マルチポートサテライトのポ
    ートを探索すべく該子機の前記光無線送受信手段からの
    光を広い範囲にわたって順次転向させるように送出する
    ポート探索手段と、 前記マルチポートサテライトに設けられ、子機がマルチ
    ポートサテライトのポートを探索すべく子機の前記光無
    線送受信手段の送受光方向がマルチポートサテライトの
    方を向いて子機の光無線送受信手段からの光が当った場
    合、この光を前記子機の方向に反射するコーナーキュー
    ブアレイと、 前記子機に設けられ、子機の光無線送受信手段の送受光
    方向がマルチポートサテライトの方を向いて、前記コー
    ナーキューブアレイからの反射光を受光した場合、この
    受光方向に子機の光無線送受信手段の送受光方向を設定
    し、この送受光方向に子機の光無線送受信手段から光を
    送出する子機送受光方向設定手段と、 前記マルチポートサテライトに設けられ、前記送受光方
    向の設定された子機の光無線送受信手段からの光の方向
    を探索すべくマルチポートサテライトの光無線送受信手
    段の受光方向を広い範囲にわたって順次転向する子機探
    索手段とを有することを特徴とするマルチポートサテラ
    イト光無線伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記マルチポートサテライトは、前記子
    機送受光方向設定手段で送受光方向の設定された子機の
    光無線送受信手段からの光を受光する広範囲受光手段
    と、この広範囲受光手段が子機の光無線送受信手段から
    の光を受光した場合に、前記子機探索手段の動作を開始
    させる子機探索開始手段とを更に有することを特徴とす
    る請求項1記載のマルチポートサテライト光無線伝送装
    置。
  3. 【請求項3】 比較的狭い送受光指向特性の光無線送受
    信手段を備えたポートを有するマルチポートサテライト
    と前記ポートと光の送受信を行うように比較的狭い送受
    光指向特性の光無線送受信手段を有する子機を有するマ
    ルチポートサテライト光無線伝送装置であって、 前記子機に設けられ、前記マルチポートサテライトのポ
    ートを探索すべく該子機の前記光無線送受信手段からの
    光を広い範囲にわたって順次転向させるように送出する
    ポート探索手段と、 前記マルチポートサテライトに設けられ、子機がマルチ
    ポートサテライトのポートを探索すべく子機の前記光無
    線送受信手段から送出される光を受光し得る広範囲受光
    特性を備えた広範囲受光手段および該広範囲受光手段が
    前記子機からの光を受光した場合、広範囲にわたって光
    を送出する広範囲送光手段を備えた広範囲送受光手段
    と、 前記子機に設けられ、前記広範囲送光手段からの光を受
    光した場合、この受光方向に子機の前記光無線送受信手
    段の送受光方向を設定し、この送受光方向に子機の光無
    線送受信手段から光を送出する子機送受光方向設定手段
    と、 前記マルチポートサテライトに設けられ、前記広範囲受
    光手段が子機からの光を受光した場合、子機の光無線送
    受信手段からの光の方向を探索すべくマルチポートサテ
    ライトの光無線送受信手段の受光方向を広い範囲にわた
    って順次転向させる子機探索手段とを有することを特徴
    とするマルチポートサテライト光無線伝送装置。
  4. 【請求項4】 比較的狭い送受光指向特性の光無線送受
    信手段を備えたポートを有するマルチポートサテライト
    と前記ポートと光の送受信を行うように比較的狭い送受
    光指向特性の光無線送受信手段を備えた子機を有するマ
    ルチポートサテライト光無線伝送装置であって、 前記子機に設けられ、前記マルチポートサテライトのポ
    ートを探索すべく該子機の前記光無線送受信手段からの
    光を広い範囲にわたって順次転向させるように送出する
    ポート探索手段と、 前記マルチポートサテライトに設けられ、子機がマルチ
    ポートサテライトのポートを探索すべく子機の光無線送
    受信手段がマルチポートサテライトの方を向いた場合
    に、子機の光無線送受信手段から送出される光を受光す
    る少なくとも3個以上複数の受光手段と、 前記マルチポートサテライトに設けられ、前記複数の受
    光手段のそれぞれで受信した子機からの光の複数の受光
    状態に基づき、子機の位置を特定する子機位置特定手段
    と、 前記マルチポートサテライトに設けられ、前記子機位置
    特定手段で位置を特定された子機の方向にポートの光無
    線送受信手段の送受光方向を設定し、この送受光方向に
    ポートの光無線送受信手段から光を送出するポート送受
    光方向設定手段と、 前記子機に設けられ、前記ポート送受光方向設定手段で
    送受光方向の設定されたポートの光無線送受信手段から
    送出される前記光を受光し、この受光方向に該子機の光
    無線送受信手段を設定する子機送受光方向設定手段とを
    有することを特徴とするマルチポートサテライト光無線
    伝送装置。
  5. 【請求項5】 比較的狭い送受光指向特性の光無線送受
    信手段を備えたポートを有するマルチポートサテライト
    と前記ポートと光の送受信を行うように比較的狭い送受
    光指向特性の光無線送受信手段を備えた子機を含有する
    マルチポートサテライト光無線伝送装置であって、 前記子機に設けられ、前記マルチポートサテライトのポ
    ートを探索すべく比較的狭い指向性を有する超音波を広
    い範囲にわたって順次転向させるように送出する超音波
    送出手段と、 前記マルチポートサテライトに設けられ、子機がマルチ
    ポートサテライトのポートを探索すべく子機の前記超音
    波送出手段がマルチポートサテライトの方を向いた場合
    に、子機の超音波送出手段から送出される超音波を受信
    する少なくとも3台以上複数の超音波受信手段と、 前記マルチポートサテライトに設けられ、前記複数の超
    音波受信手段のそれぞれで受信した子機からの超音波の
    複数の受信状態に基づき、子機の位置を特定する子機位
    置特定手段と、 前記マルチポートサテライトに設けられ、前記子機位置
    特定手段で位置を特定された子機の方向にポートの光無
    線送受信手段の送受光方向を設定し、この送受光方向に
    ポートの光無線送受信手段から光を送出するポート送受
    光方向設定手段と、 前記子機に設けられ、前記ポート送受光方向設定手段で
    送受光方向の設定されたポートの光無線送受信手段から
    送出される前記光を受光し、この受光方向に該子機の光
    無線送受信手段を設定する子機送受光方向設定手段とを
    有することを特徴とするマルチポートサテライト光無線
    伝送装置。
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US7257282B2 (en) 2003-01-06 2007-08-14 Canon Kabushiki Kaisha Process of information transmission in optical circuit device and optical circuit device therefor
JP2012142842A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Yokogawa Electric Corp 赤外線通信装置及びフィールド機器
JP2013534397A (ja) * 2010-07-20 2013-09-02 エラ−コンタクト ゲゼルシャフトミットベシュレンクターハフトゥング 2台の軌条車両間でデータを伝送するためのデバイス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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