JP2000261028A - 半導体位置検出器及びこれを用いた測距装置 - Google Patents

半導体位置検出器及びこれを用いた測距装置

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JP2000261028A
JP2000261028A JP5905599A JP5905599A JP2000261028A JP 2000261028 A JP2000261028 A JP 2000261028A JP 5905599 A JP5905599 A JP 5905599A JP 5905599 A JP5905599 A JP 5905599A JP 2000261028 A JP2000261028 A JP 2000261028A
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conductive layer
light
position detector
length direction
semiconductor position
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English (en)
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Tatsuo Takeshita
辰夫 竹下
Masayuki Sakakibara
正之 榊原
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で小型、かつ、測定誤差の少ない測距装
置を提供する。 【解決手段】 測距装置10は、測定対象物Mに光を投
射するLED12と、LED12から投射されて測定対
象物Mによって反射した光の入射位置を検出するPSD
14と、PSD14によって検出された光の入射位置に
基づいて、測定対象物Mまでの距離を演算する演算回路
16と、LED12の投光面、PSD14の受光面のそ
れぞれに対向して配置されたレンズ18,20を備えて
いる。PSD14の受光面には、基線長方向に延びると
ともに略同一長の直線状の導電層部24a〜24hを複
数並設してなる基幹導電層24が設けられ、導電層部2
4a〜24hそれぞれの一方の端部を結ぶ直線と基線長
方向とのなす角はほぼ45゜となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体位置検出器
及びこれを用いた測距装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】測定対象物までの距離を測定する測距装
置として、光源と半導体位置検出器とを備えた測距装置
が知られている。かかる測距装置は、三角測量の原理を
用いたものであり、光源から投射されて測定対象物で反
射した光が、半導体位置検出器の受光面に入射する位置
に基づいて、測定対象物までの距離を測定する。すなわ
ち、半導体位置検出器の受光面に光が入射する位置は、
測定対象物までの距離に応じて、所定の基線長方向に変
化する。従って、受光面上の光の入射位置を検出するこ
とで、測定対象物までの距離を測定することが可能とな
る。
【0003】上記測距装置に用いられる半導体位置検出
器としては、上記基線長方向に延び、その一端部を結ぶ
直線と基線長方向とのなす角が直角となるように並設さ
れた複数の導電層部からなる基幹導電層の両端部に一対
の信号取り出し電極を設けた構成が知られている。かか
る構成の半導体位置検出器によれば、光の入射に伴って
発生した電荷(キャリア)は基幹導電層のうち光の入射
位置の近傍に存する部分に流入する。その後、当該キャ
リアは、流入した位置から基幹導電層の両端までの抵抗
値に反比例するように分配されて基幹導電層内を伝搬
し、それぞれの信号取り出し電極から出力される。従っ
て、双方の信号取り出し電極から出力される出力電流を
比較することで、受光面上の光の入射位置を検出するこ
とが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記測距装置
には、以下に示すような問題点があった。すなわち、光
源から測定対象物に向けて光を投射し、測定対象物によ
る反射光を検出する測距装置においては、光源から投射
した光の一部が測定対象物からはずれるという現象(以
下、スポット欠けという)が生ずる場合がある。スポッ
ト欠けが生じると、半導体位置検出器は光源から投射さ
れた光の一部のみしか検出することができず、測定対象
物までの距離の測定誤差を生ずる場合がある。特に、半
導体位置検出器の受光面への光の入射位置は、測定対象
物までの距離に応じて上記基線長方向に変化するため、
当該基線長方向にスポット欠けが生じた場合は、測定誤
差が大きくなる。すなわち、光の入射によって発生した
キャリアは、基幹導電層のうち光の入射位置の近傍に存
する部分に流入するため、基幹導電層の複数の導電層一
端部を結ぶ直線と基線長方向とのなす角が直角である上
記従来の半導体位置検出器を用いた場合、スポット欠け
による入射光の基線長方向の重心ずれがそのまま測定誤
差となる。
【0005】これに対して、例えば特開平5−1645
52号公報に開示された測距装置は、基線長方向に対し
て非対称な形状のスポット光を投射し、当該スポット光
を三連の受光素子によって受光することで、スポット欠
けによる測定誤差を補正している。しかし、かかる測距
装置は、非対称な形状のスポット光を投射する発光素
子、及び、三連の受光素子を用いなければならず、各素
子あるいは測距装置自体が複雑化、大型化し、安価に構
成することができない。
【0006】そこで本発明は、上記問題点を解決し、安
価で小型に構成でき、かつ、測定誤差の少ない測距装
置、及び、これに用いる半導体位置検出器を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の半導体位置検出器は、受光面上の所定の基
線長方向における光の入射位置に応じて、基幹導電層の
両端部に設けられた一対の電極それぞれから出力される
電流が変化する半導体位置検出器であって、基幹導電層
は、一対の電極間に略同一長に延びる複数の導電層部を
並設してなり、導電層部それぞれの一方の端部を結ぶ直
線と基線長方向とのなす角は鋭角となっていることを特
徴としている。
【0008】複数の導電層部を並設してなる基幹導電層
を備えることで、光入射により発生したキャリアを複数
の導電層で収集することが可能となり、スポット欠けに
よりいずれかの導電層部にキャリアが流入しない場合で
あっても、他の導電層部にはキャリアが流入することに
なる。従って、スポット欠けが生じた場合であっても光
の入射位置の測定誤差が小さくなる。特に、導電層部そ
れぞれの一方の端部を結ぶ直線と基線長方向とのなす角
は鋭角となっているため、各導電層部は一定の割合で基
線長方向にシフトして併設されることになる。その結
果、基線長方向に生じたスポット欠けの影響を削減する
ことができる。
【0009】また、本発明の半導体位置検出器において
は、導電層部それぞれの一方の端部を結ぶ直線と基線長
方向とのなす角は、85゜以下となっていることを特徴
としてもよい。
【0010】導電層部それぞれの一方の端部を結ぶ直線
と基線長方向とのなす角を85゜以下とすることで、基
線長方向に生じたスポット欠けの影響を効果的に削減す
ることができる。
【0011】また、本発明の半導体位置検出器において
は、導電層部それぞれの一方の端部を結ぶ直線と基線長
方向とのなす角は、30゜以上となっていることを特徴
としてもよい。
【0012】導電層部それぞれの一方の端部を結ぶ直線
と基線長方向とのなす角を30゜以上とすることで、半
導体位置検出器の基線長方向の長さが長くなることを防
止することができ、半導体位置検出器の小型化が図れ
る。
【0013】また、本発明の半導体位置検出器において
は、導電層部それぞれの一方の端部を結ぶ直線と基線長
方向とのなす角は、略45゜となっていることを特徴と
してもよい。
【0014】導電層部それぞれの一方の端部を結ぶ直線
と基線長方向とのなす角を略45゜とすることで、半導
体位置検出器(の基線長方向)を水平方向に配置した場
合であっても、鉛直方向に配置した場合であっても、ほ
ぼ同等の出力を得ることができる。
【0015】また、本発明の半導体位置検出器において
は、一対の電極はそれぞれ、略三角形の形状をしている
ことを特徴としてもよい。
【0016】電極を略三角形の形状とすることで、導電
層部が形成されていない部分に効率よく大面積の電極を
形成することができ、半導体位置検出器が大型化するこ
とを防止できる。
【0017】また、本発明の半導体位置検出器において
は、第1導電型の半導体からなる基板上に、第2導電型
の半導体からなる基幹導電層が形成されていることを特
徴としてもよい。
【0018】また、本発明の半導体位置検出器において
は、導電層部それぞれは、基線長方向に延びる直線状に
形成されていることを特徴としてもよい。
【0019】また、本発明の半導体位置検出器において
は、導電層部それぞれは、基線長方向と鋭角をなす方向
に延びる直線状に形成されていることを特徴としてもよ
い。
【0020】また、本発明の半導体位置検出器において
は、導電層部それぞれは、当該導電層部の延びる方向と
略垂直方向に延びる複数の突起部を有することを特徴と
してもよい。
【0021】また、本発明の半導体位置検出器において
は、導電層部それぞれは、基線長方向に延びる鋸歯状に
形成されていることを特徴としてもよい。
【0022】また、本発明の半導体位置検出器において
は、導電層部それぞれは、基線長方向に延びる波状に形
成されていることを特徴としてもよい。
【0023】上記課題を解決するために、本発明の測距
装置は、測定対象物に光を投射する光源と、光源から投
射されて測定対象物によって反射した光を受光面に入射
させ、受光面上の所定の基線長方向における光の入射位
置に応じて、基幹導電層の両端部に設けられた一対の電
極それぞれから出力される電流が変化する半導体位置検
出器と、半導体位置検出器の出力に基づいて、測定対象
物までの距離を演算する演算手段とを備え、半導体位置
検出器は、上記のいずれかの半導体位置検出器であるこ
とを特徴としている。
【0024】測距装置に、複数の導電層部を並設してな
る基幹導電層を備える半導体位置検出器を用いた場合、
光入射により発生したキャリアを複数の導電層で収集す
ることが可能となり、スポット欠けによりいずれかの導
電層部にキャリアが流入しない場合であっても、他の導
電層部にはキャリアが流入することになる。従って、ス
ポット欠けが生じた場合であっても光の入射位置の測定
誤差が小さくなり、その結果、測距誤差が小さくなる。
特に、導電層部それぞれの一方の端部を結ぶ直線と基線
長方向とのなす角は鋭角となっている半導体位置検出器
を用いることで、基線長方向に生じたスポット欠けの影
響を削減することができる。
【0025】また、本発明の測距装置においては、光源
は、スリット光を投射する光源であり、半導体位置検出
器の受光面に入射するスリット光の断面の長手方向が、
導電層部それぞれの一方の端部を結ぶ直線が延びる方向
と略平行となるように配置されていることを特徴として
もよい。
【0026】光源からスリット光を投射し、スリット光
の断面の長手方向と導電層部それぞれの一方の端部を結
ぶ直線が延びる方向とを略平行とすることで、導電層部
それぞれについて当該スリット光が同一の位置に入射す
ることになる。従って、スポット欠けによりいずれかの
導電層部にキャリアが流入しない場合であっても、他の
導電層部における同一位置にキャリアが流入することに
なる。その結果、スポット欠けが生じた場合であっても
光の入射位置の測定誤差が極めて小さくなり、測距誤差
が極めて小さくなる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る測距装置
について、図面を参照して説明する。尚、本発明の半導
体位置検出器は、本実施形態に係る測距装置に含まれ
る。
【0028】まず、本実施形態に係る測距装置の構成に
ついて説明する。図1は本実施形態に係る測距装置の構
成図、図2は本実施形態に係る測距装置の斜視図であ
る。
【0029】本実施形態に係る測距装置10は、図1に
示すように、測定対象物Mに光を投射する光源である発
光ダイオード(以下LED12という)と、LED12
から投射されて測定対象物Mによって反射した光の入射
位置に応じた信号を出力する半導体位置検出器(以下P
SD14という)と、PSD14の出力に基づいて、測
定対象物Mまでの距離を演算する演算手段である演算回
路16と、LED12の投光面、PSD14の受光面の
それぞれに対向して配置されたレンズ18,20を備え
て構成される。以下、各構成要素について詳細に説明す
る。
【0030】図3はPSD14の正面図(ただし、後述
のパッシベーション膜は省略してある)、図4は図3の
I−I線に沿った断面図、図5は図3のII−II線に沿った
断面図である。尚、説明に用いるPSDの断面図は、そ
の端面を示す。
【0031】PSD14は、n型(第1導電型)Siか
らなる半導体基板22のおもて面側に、p型(第2導電
型)Siからなる基幹導電層24を所定の深さまで形成
して構成され、当該おもて面はPSD14の受光面とし
て作用する。ここで、半導体基板22の表面は長方形と
なっており、当該長方形の長辺に平行な方向を基線長方
向(光の入射位置の変化を検出する方向)として、光の
入射位置の検出が行われる。
【0032】基幹導電層24は、基線長方向に延びると
ともに略同一長の直線状の導電層部24a〜24hを複
数並設してなり、導電層部24a〜24hそれぞれの一
方の端部を結ぶ直線と基線長方向とのなす角は、ほぼ4
5゜となっている。従って、各導電層部24a〜24h
は一定の割合で基線長方向にシフトして併設されること
になる。
【0033】基幹導電層24の両端部、より詳細には各
導電層部24a〜24hの両端部には、基幹導電層24
と比較して高濃度に不純物がドープされたp型Siから
なる一対の高濃度層28が基幹導電層24よりも深い位
置まで形成されており、各高濃度層28は、各導電層部
24a〜24hの端部とそれぞれ接続されている。さら
にそれぞれの高濃度層28の上部には、略三角形状の一
対の信号取り出し電極30がオーミック接続されてい
る。
【0034】半導体基板22のおもて面側の外周部、隣
接する導電層部24a〜24hの間隙には、半導体基板
22と比較して高濃度に不純物がドープされたn型Si
からなる高濃度層32が形成されている。高濃度層32
は、高濃度層28とほぼ同一の深さまで形成されてお
り、各導電層部24a〜24h間の電気的絶縁を確保し
ている。従って、高濃度層32により、各導電層部24
a〜24h間に電流が流れることが阻止される。
【0035】半導体基板22の裏面には、半導体基板2
2と比較して高濃度に不純物がドープされたn型Siか
らなる高濃度層34が形成されており、さらに高濃度層
34には、裏面電極36がオーミック接続されている。
よって、信号取り出し電極30と裏面電極36との間に
所定の電圧を印加することにより、PSD14を動作さ
せることができる。
【0036】半導体基板22のおもて面の外周部には、
高濃度層32にオーミック接続された環状の外枠電極3
8が設けられている。外枠電極38は、受光面の外周部
への光の入射を阻止するとともに、信号取り出し電極3
0との間に所定の電圧を印加することによってPSD1
4を動作させることもできる。
【0037】また、半導体基板22のおもて面であっ
て、信号取り出し電極30、外枠電極38が形成された
部分以外の全面には、受光面である半導体基板22のお
もて面を保護すべく、パッシベーション膜40が形成さ
れている。
【0038】上記構成から、PSD14においては、受
光面に光が入射すると光の入射に応じてキャリアが発生
し、当該キャリアが基幹導電層24の両端部に設けられ
た一対の信号取り出し電極30それぞれから電流として
出力される。その際、受光面上の基線長方向における光
の入射位置に応じて、すなわち、光の入射位置とそれぞ
れの信号取り出し電極30との距離に応じて、それぞれ
の信号取り出し電極30から出力される電流が変化する
ため、当該電流に基づいて光の入射位置を検出すること
ができる。
【0039】LED12は、図1あるいは図2に示すよ
うに、PSD14の基線長方向の延長線上に、PSD1
4から所定の間隔を持って配置されている。ここで、L
ED12は、スリット光を投射することができる光源で
あり、当該スリット光の断面の長手方向が基線長方向と
ほぼ45°の角度を有するように配置されている。従っ
て、測定対象物Mによって反射し、PSD14の受光面
に入射する当該スリット光の断面の長手方向は、導電層
部24a〜24hそれぞれの一方の端部を結ぶ直線が延
びる方向と略平行となる。
【0040】LED12の投光面に対向する位置には、
レンズ18が配置されている。LED12の投光面とレ
ンズ18との距離は、レンズ18の焦点距離fに一致し
ており、LED12から投射されたスリット光は、レン
ズ18によって集光されて測定対象物Mに対して投射さ
れる。
【0041】また、PSD14の受光面に対向し、レン
ズ18と間隔Bを持って、レンズ20が配置されてい
る。PSD14の受光面とレンズ20との距離も、レン
ズ20の焦点距離fに一致しており、測定対象物Mによ
る反射光は、レンズ20によって集光されてPSD14
の受光面に入射する。ここで、レンズ20の中心線は、
PSD14の受光面上に形成された基幹導電層24のL
ED12側の端部(より詳細には、中央部の導電層部2
4dの端部)と一致している。従って、無限遠側に存在
する測定対象物Mからの反射光は、PSD14の基幹導
電層24のLED12側の端部側に入射し、測定対象物
Mがレンズ18(あるいはレンズ20)に近くなるにつ
れて、反射光の入射位置は、基幹導電層24のLED1
2側の端部から遠ざかる。
【0042】演算回路16は、PSD14の出力に基づ
いて、測定対象物Mまでの距離を演算する。具体的に
は、PSD14の信号取り出し電極30のうち一方から
出力される電流I1と他方から出力される電流I2とを
入力し、I1,I2によりレンズ18(あるいはレンズ
20)から測定対象物Mまでの距離を演算する。詳細な
演算方法については後述する。
【0043】続いて、本実施形態に係る測距装置の作用
について説明する。まず、本実施形態に係る測距装置1
0における測距原理について説明する。図6は、測距装
置10における測距原理を示す図である。
【0044】PSD14の受光面に光が入射すると、こ
の入射光に応じてPSD14内部で正孔電子対(電荷)
が発生し、拡散する。かかる正孔電子対(電荷)の一方
は、PSD14の内部の電界に従って近傍の導電層部2
4a〜24hに流れ込む。導電層部24a〜24hに流
れ込んだ電荷(キャリア)は当該導電層部24a〜24
h内を伝搬し、高濃度層28を経由して一対の信号取り
出し電極30に伝搬する。その結果、各信号取り出し電
極30からは、導電層部24a〜24hそれぞれから伝
搬した電荷(キャリア)が加算され、それぞれ電流I
1,I2として取り出される。ここで、各導電層部24
a〜24hは電気抵抗を有するため、光の入射に伴って
発生したキャリアは、導電層部24a〜24hへ流れ込
んだ位置と各信号取り出し電極30(正確には、導電層
部24a〜24hそれぞれの端部)との距離に反比例す
るように抵抗分割されて各信号取り出し電極30に伝搬
する。従って、信号取り出し電極30のうち一方(LE
D12側)から出力される電流をI1、他方から出力さ
れる電流をI2、基幹導電層24の長さ(すなわち、各
導電層部24a〜24hの長さ)をCとすると、基幹導
電層24のLED12側の端部から光の入射位置までの
距離Xは、
【0045】
【数1】 で表される。
【0046】また、三角測量の原理を用いると、レンズ
18(あるいはレンズ20)から測定対象物Mまでの距
離Lは、
【0047】
【数2】 と表される。ここで、上述の如く、Bはレンズ18とレ
ンズ20の中心間の距離、fはレンズ18及びレンズ2
0の焦点距離、Xは基幹導電層24のLED12側の端
部から光の入射位置までの距離を表す。従って、各信号
取り出し電極30から出力される電流I1,I2を用い
て、レンズ18(あるいはレンズ20)から測定対象物
Mまでの距離Lが求められることになる。具体的には、
図6に示すように、レンズ18から測定対象物M(=M
1)までの距離L(=L1)が短い場合は、基幹導電層
24のLED12側の端部から光の入射位置までの距離
X(=X1)が長くなり、レンズ18から測定対象物M
(=M2)までの距離L(=L2)が長い場合は、基幹
導電層24のLED12側の端部から光の入射位置まで
の距離X(=X2)が短くなる。
【0048】続いて、スポット欠けが生じた場合の、本
実施形態に係る測距装置10における測距の様子を、従
来技術にかかる測距装置における測距の様子と比較して
説明する。
【0049】通常、スポット欠けとは、光源から測定対
象物に向けて光を投射し、測定対象物による反射光を検
出する測距装置において、光源から投射した光の一部が
測定対象物からはずれる現象、あるいは、はずれる部分
をいう。すなわち、図7に示すように、測定対象物Mに
投射光Pを当てた場合、投射光Pのうち測定対象物Mに
当たっていない部分(図7の斜線部P1)がスポット欠
けとなる。スポット欠けが生じた場合、PSD等の位置
検出器は、光源から投射された光の一部しか検出するこ
とができず、測定対象物までの距離の測定誤差を生ずる
場合がある。特に、位置検出器の受光面への光の入射位
置は、測定対象物までの距離に応じて基線長方向に変化
するため、基線長方向にスポット欠けが生じた場合は、
測定誤差が大きくなる。
【0050】ここでまず、従来技術にかかる測距装置に
おける測距の様子について説明する。従来技術にかかる
測距装置は、略同一長に延びる複数の導電層部を並設し
てなるが、各導電層部それぞれの一方の端部を結ぶ直線
と基線長方向とのなす角が直角である基幹導電層を受光
面に形成したPSDを位置検出器として用いている。L
EDから投射されるLED投射光としては、図8(a)
に示すように縦500μm、横200μmのスリット光
を用いている。また、測定対象物としては、図8(b)
に示すように縦長の長方形、あるいは、横長の長方形の
測定対象物を考える。スポット欠けが生じない場合は、
上記LED投射光は測定対象物によって反射し、図8
(c)に示すような断面形状を有するPSD入射光とし
てPSDに入射する。その際の基幹導電層とPSD入射
光との位置関係は図8(d)に示すようになる。
【0051】上記測定条件において、種々の場合のPS
Dにおける位置検出誤差を、図9(a)〜(d)に示
す。ここで、図中の記号Rはスポット欠けが生じなかっ
た場合の検出位置、記号Sはスポット欠けが生じた場合
の検出位置、Δはスポット欠けが生じた場合の位置検出
誤差を示す。また、斜線部は測定対象物、網点部はLE
D投射光を示し、当該斜線部と網点部との重なり部分の
光がPSDに入射することになる。尚、BLは基線長方
向を示す。
【0052】図9(a)に示すように、スポット欠けが
上下、すなわち基線長方向と垂直方向の端部に、対称に
生じた場合は、スポット欠けは基線長方向における位置
検出に影響を及ぼさず、位置検出誤差は0となる。図9
(b)に示すように、スポット欠けが上下に非対称に生
じた場合も、スポット欠けは基線長方向における位置検
出に影響を及ぼさず、位置検出誤差は0となる。さら
に、図9(c)に示すようにスポット欠けが生じない場
合は、当然の如く位置検出誤差は0となる。これに対し
て、図9(d)に示すように、スポット欠けが左右すな
わち基線長方向に非対称に生じた場合は、各導電層部の
うち当該スポット欠けが生じた部分に対応する部分には
全くキャリアが流れ込まず、スポット欠けが生じないと
きと比較して、各導電層部のキャリアが流入するエリア
が著しく変化してしまう。その結果、重心位置のずれが
生じ、大きな位置検出誤差が生ずる(図9(d)の場合
で50μm)。ここで、PSDにおける50μmの位置
検出誤差は、PSDの基幹導電層の長さC=1000μ
mとして5%に相当する。
【0053】また、LEDから投射されるLED投射光
して、図10(a)に示すように縦200μm、横50
0μmのスリット光を用いた場合のPSDにおける位置
検出誤差を、図11(a)〜(d)に示す。測定対象物
としては、図10(b)に示すように縦長あるいは横長
の長方形の測定対象物を考え、スポット欠けが生じない
場合のPSD入射光の形状、及び、基幹導電層とPSD
入射光との位置関係はそれぞれ、図10(c)、(d)
に示すようになる。
【0054】図11(a)に示すように、スポット欠け
が生じない場合は、当然の如く位置検出誤差は0とな
る。図11(b)に示すように、スポット欠けが上下に
非対称に生じた場合は、スポット欠けは基線長方向にお
ける位置検出に影響を及ぼさず、位置検出誤差は0とな
る。図11(c)に示すように、スポット欠けが左右に
対称に生じた場合も、スポット欠けは基線長方向におけ
る位置検出に影響を及ぼさず、位置検出誤差は0とな
る。これに対して、図11(d)に示すように、スポッ
ト欠けが左右に非対称に生じた場合は、各導電層部のう
ち当該スポット欠けが生じた部分に対応する部分には全
くキャリアが流れ込まず、スポット欠けが生じないとき
と比較して、各導電層部のキャリアが流入するエリアが
著しく変化してしまう。その結果、重心位置のずれが生
じ、大きな位置検出誤差が生ずる(図11(d)の場合
で125μm)。ここで、PSDにおける125μmの
検出誤差は、PSDの基幹導電層の長さC=1000μ
mとして12.5%に相当する。
【0055】次に、本実施形態に係る測距装置10にお
ける測距の様子について説明する。本実施形態に係る測
距装置10は、略同一長に延びる複数の導電層部24a
〜24hを並設してなるとともに各導電層部24a〜2
4hそれぞれの一方の端部を結ぶ直線と基線長方向との
なす角が45゜である基幹導電層24を受光面に形成し
たPSD14を位置検出器として用いている。LED1
2から投射されるLED投射光としては、図12(a)
に示すように500μm×200μmの断面を有するス
リット光を用いるが、測定対象物Mで反射し、PSD1
4に入射する際に、図12(c)、(d)に示すように
基線長方向に対して45°の方向に当該スリット光が延
びるようにLED12が配置されている。尚、測定対象
物Mとしては、図12(b)に示すように縦長あるいは
横長の長方形の測定対象物を考える。また、PSD14
の受光面において、導電層部24a〜24hそれぞれの
一方の端部を結ぶ直線と基線長方向とのなす角が45゜
となっている、すなわち、各導電層部24a〜24hは
一定の割合で基線長方向にシフトして併設されているの
で、基幹導電層24とPSD入射光との位置関係は図1
2(d)に示すようになる。
【0056】図13(a)に示すようにスポット欠けが
上下に対称に生じた場合、あるいは、図13(c)に示
すようにスポット欠けが左右に対称に生じた場合は、ス
ポット欠けは基線長方向における位置検出に影響を及ぼ
さず、位置検出誤差は0となる。これに対して、図13
(b)に示すようにスポット欠けが上下に非対称に生じ
た場合、あるいは、図13(d)に示すようにスポット
欠けが左右に非対称に生じた場合、位置検出誤差を生じ
る。しかし、導電層部24a〜24hそれぞれの一方の
端部を結ぶ直線と基線長方向とのなす角が45゜となっ
ている、すなわち、各導電層部24a〜24hは一定の
割合で基線長方向にシフトして併設されているため、基
線長方向に大きいスポット欠けが生じても、スポット欠
けの影響を受けない導電層部を生じさせることができ
る。従って、導電層部24a〜24hに流入するキャリ
アを加算した際に、重心位置ずれが緩和される。具体的
には、図13(b)、(d)に示す場合における位置検
出誤差は、27μmと極めて小さい。ここで、PSD1
4における27μmの位置検出誤差は、PSD14の基
幹導電層24の長さC=1000μmとして2.7%に
相当する。
【0057】続いて、本実施形態に係る測距装置の効果
について説明する。本実施形態に係る測距装置10は、
導電層部24a〜24hそれぞれの一方の端部を結ぶ直
線と基線長方向とのなす角が45゜となっている、すな
わち、各導電層部24a〜24hは一定の割合で基線長
方向にシフトして併設されているため、基線長方向に大
きいスポット欠けが生じても、スポット欠けの影響を受
けない導電層部を生じさせることができる。従って、導
電層部24a〜24hに流入するキャリアを加算した際
に、重心位置ずれが緩和される。従って、PSD14に
おける位置検出誤差が極めて小さくなり、その結果、測
距誤差が極めて小さくなる。また、特殊なLED、PS
D等を用いていないため、極めて安価、小型に構成でき
る。ここで特に、導電層部24a〜24hそれぞれの一
方の端部を結ぶ直線と基線長方向とのなす角を45゜と
することで、基線長方向を水平方向に配置した場合であ
っても、鉛直方向に配置した場合であっても、同等の出
力を得ることができる。
【0058】また、本実施形態に係る測距装置10は、
LED12からスリット光を投射し、PSD14の受光
面に入射するスリット光の断面の長手方向が、導電層部
24a〜24hそれぞれの一方の端部を結ぶ直線が延び
る方向と平行となるように配置されているため、導電層
部24a〜24hそれぞれについて当該スリット光が同
一の位置に入射することになる。従って、スポット欠け
によりいずれかの導電層部24a〜24hにキャリアが
流入しない場合であっても、他の導電層部24a〜24
hにおける同一位置にキャリアが流入することになる。
その結果、スポット欠けが生じた場合であっても光の入
射位置の測定誤差が極めて小さくなり、測距誤差が極め
て小さくなる。
【0059】上記実施形態に係る測距装置は、スリット
光を投射するLED12を用いていたが、スリット光に
限定されるものではなく、正方形や円形等の他形状のス
ポット光を投射するものであってもよい。他形状のスポ
ット光を用いた場合であっても、スポット欠けに起因す
る測距誤差を十分小さくすることが可能となる。
【0060】上記実施形態に係る測距装置10に用いる
PSDには、基幹導電層24の形状等について種々の変
形が考えられる。以下、各変形例にかかるPSDについ
て説明する。
【0061】まず第1の変形例にかかるPSDについて
説明する。図14は本変形例にかかるPSD42の正面
図(ただし、パッシベーション膜40は省略してあ
る)、図15は図14のI−I線に沿った断面図、図16
は図14のII−II線に沿った断面図である。本変形例に
かかるPSD42が、上記実施形態にかかるPSD14
と異なる点は、上記実施形態にかかるPSD14におい
ては、基幹導電層24が、基線長方向に延びるとともに
略同一長の直線状の導電層部24a〜24hを複数並設
して形成されていたのに対し、本変形例にかかるPSD
42は、基線長方向に延びるとともに略同一長の直線状
の導電層部24a〜24fを複数並設するとともに導電
層部24a〜24fそれぞれに、導電層部24a〜24
fの延びる方向と略垂直方向に延びる複数の突起部24
iを有している点である。PSD42をこのような構成
としても、測距誤差が小さく、安価かつ小型な測距装置
を構成できる。また、導電層部24a〜24fの延びる
方向と略垂直方向に延びる複数の突起部24iを設ける
ことで、光の入射に伴って発生したキャリアを効率よく
収集することが可能となる。
【0062】続いて第2の変形例にかかるPSDについ
て説明する。図17は本変形例にかかるPSD44の正
面図(ただし、パッシベーション膜40は省略してあ
る)、図18は図17のI−I線に沿った断面図である。
本変形例にかかるPSD44が、上記実施形態にかかる
PSD14と異なる点は、上記実施形態にかかるPSD
14においては、基幹導電層24が、基線長方向に延び
るとともに略同一長の直線状の導電層部24a〜24h
を複数並設して形成されていたのに対し、本変形例にか
かるPSD44は、基幹導電層24が、基線長方向と鋭
角をなす方向に延びるとともに略同一長の直線状の導電
層部24a〜24eを並設して形成されている点であ
る。PSD44をこのような構成としても、測距誤差が
小さく、安価かつ小型な測距装置を構成できる。
【0063】続いて第3の変形例にかかるPSDについ
て説明する。図19は本変形例にかかるPSD46の正
面図(ただし、パッシベーション膜40は省略してあ
る)、図20は図19のI−I線に沿った断面図、図21
は図19のII−II線に沿った断面図である。本変形例に
かかるPSD46が、上記実施形態にかかるPSD14
と異なる点は、上記実施形態にかかるPSD14におい
ては、基幹導電層24が、基線長方向に延びるとともに
略同一長の直線状の導電層部24a〜24hを複数並設
して形成されていたのに対し、本変形例にかかるPSD
46は、基幹導電層24が、基線長方向に延びる鋸波状
の導電層部24a〜24cを複数並設して形成されてい
る点である。PSD46をこのような構成としても、測
距誤差が小さく、安価かつ小型な測距装置を構成でき
る。
【0064】続いて第4の変形例にかかるPSDについ
て説明する。図22は本変形例にかかるPSD48の正
面図(ただし、パッシベーション膜40は省略してあ
る)、図23は図22のI−I線に沿った断面図、図24
は図22のII−II線に沿った断面図である。本変形例に
かかるPSD48が、上記実施形態にかかるPSD14
と異なる点は、上記実施形態にかかるPSD14におい
ては、基幹導電層24が、基線長方向に延びるとともに
略同一長の直線状の導電層部24a〜24hを複数並設
して形成されていたのに対し、本変形例にかかるPSD
48は、基幹導電層24が、基線長方向に延びる波状の
導電層部24a〜24dを複数並設して形成されている
点である。PSD48をこのような構成としても、測距
誤差が小さく、安価かつ小型な測距装置を構成できる。
【0065】続いて第5の変形例にかかるPSDについ
て説明する。図25は本変形例にかかるPSD50の正
面図(ただし、パッシベーション膜40は省略してあ
る)、図26は図25のI−I線に沿った断面図、図27
は図25のII−II線に沿った断面図である。本変形例に
かかるPSD50が、上記実施形態にかかるPSD14
と異なる点は、上記実施形態にかかるPSD14におい
ては、基幹導電層24を構成する導電層部24a〜24
hの端部が基線長方向に対して斜め(45゜)に形成さ
れていたのに対し、本変形例にかかるPSD50は、基
幹導電層24を構成する導電層部24a〜24hの端部
が基線長方向に対して垂直に形成されている点である。
基幹導電層24を構成する導電層部24a〜24hの端
部をこのような形状としても、導電層部24a〜24h
それぞれの一方の端部を結ぶ直線と基線長方向とのなす
角は45゜となり、測距誤差が小さく、安価かつ小型な
測距装置を構成できる。
【0066】上記実施形態あるいは変形例にかかる半導
体位置検出器においては、導電層部24a〜24hそれ
ぞれの一方の端部を結ぶ直線と基線長方向とのなす角は
45゜となっていたが、これは鋭角であれば任意の角度
をとることができる。また、導電層部24a〜24hそ
れぞれの一方の端部を結ぶ直線が延びる方向と基線長方
向とのなす角を85゜以下とすることで、基線長方向に
生じたスポット欠けの影響を効果的に削減することがで
きる。また、導電層部24a〜24hそれぞれの一方の
端部を結ぶ直線が延びる方向と基線長方向とのなす角を
30゜以上とすることで、PSD14の小型化が図れ
る。
【0067】
【発明の効果】本発明の半導体位置検出器は、導電層部
それぞれの一方の端部を結ぶ直線と基線長方向とのなす
角を鋭角とすることで、基線長方向に大きいスポット欠
けが生じても、スポット欠けの影響を受けない導電層部
を生じさせることができる。その結果、導電層部に流入
するキャリアを加算した際に、重心位置ずれが緩和さ
れ、位置検出誤差が極めて小さくなる。また、3連の受
光素子等を用いる必要もなく、極めて安価、小型に構成
できる。
【0068】また、本発明の半導体位置検出器は、導電
層部それぞれの一方の端部を結ぶ直線と基線長方向との
なす角を45゜とすることで、半導体位置検出器(の基
線長方向)を水平方向に配置した場合であっても、鉛直
方向に配置した場合であっても、同等の出力を得ること
ができる。
【0069】本発明の測距装置は、導電層部それぞれの
一方の端部を結ぶ直線と基線長方向とのなす角を鋭角と
した半導体位置検出器を用いることで、基線長方向に大
きいスポット欠けが生じても、半導体位置検出器の位置
検出誤差を極めて小さくすることができる。また、非対
称な形状の投射光を投射する発光素子や3連の受光素子
等を用いる必要もない。従って、測距装置を極めて安
価、小型に構成できる。
【0070】さらに本発明の測距装置は、スリット光を
投射する光源を用い、半導体位置検出器の受光面に入射
するスリット光の断面の長手方向が、半導体位置検出器
の導電層部それぞれの一方の端部を結ぶ直線の延びる方
向と略平行となるように光源を配置することで、導電層
部それぞれについて当該スリット光が同一の位置に入射
することになる。従って、スポット欠けによりいずれか
の導電層部にキャリアが流入しない場合であっても、他
の導電層部における同一位置にキャリアが流入すること
になる。その結果、スポット欠けが生じた場合であって
も光の入射位置の測定誤差が極めて小さくなり、測距誤
差が極めて小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】測距装置の構成図である。
【図2】測距装置の斜視図である。
【図3】PSDの正面図である。
【図4】図3のI−I線に沿った断面図である。
【図5】図3のII−II線に沿った断面図である。
【図6】測距原理を示す図である。
【図7】スポット欠けを示す図である。
【図8】測定条件を示す図である。
【図9】測定結果を示す図である。
【図10】測定条件を示す図である。
【図11】測定結果を示す図である。
【図12】測定条件を示す図である。
【図13】測定結果を示す図である。
【図14】PSDの正面図である。
【図15】図14のI−I線に沿った断面図である。
【図16】図14のII−II線に沿った断面図である。
【図17】PSDの正面図である。
【図18】図17のI−I線に沿った断面図である。
【図19】PSDの正面図である。
【図20】図19のI−I線に沿った断面図である。
【図21】図19のII−II線に沿った断面図である。
【図22】PSDの正面図である。
【図23】図22のI−I線に沿った断面図である。
【図24】図22のII−II線に沿った断面図である。
【図25】PSDの正面図である。
【図26】図25のI−I線に沿った断面図である。
【図27】図25のII−II線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10…測距装置、12…LED、14,42,44,4
6,48,50…PSD、16…演算回路、18,20
…レンズ、22…基板、24…基幹導電層、28,3
2,34…高濃度層、30…信号取り出し電極、36…
裏面電極、38…外枠電極、40…パッシベーション膜

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光面上の所定の基線長方向における光
    の入射位置に応じて、基幹導電層の両端部に設けられた
    一対の電極それぞれから出力される電流が変化する半導
    体位置検出器において、 前記基幹導電層は、前記一対の電極間に略同一長に延び
    る複数の導電層部を並設してなり、 前記導電層部それぞれの一方の端部を結ぶ直線と前記基
    線長方向とのなす角は鋭角となっていることを特徴とす
    る半導体位置検出器。
  2. 【請求項2】 前記導電層部それぞれの一方の端部を結
    ぶ直線と前記基線長方向とのなす角は、85゜以下とな
    っていることを特徴とする請求項1に記載の半導体位置
    検出器。
  3. 【請求項3】 前記導電層部それぞれの一方の端部を結
    ぶ直線と前記基線長方向とのなす角は、30゜以上とな
    っていることを特徴とする請求項1または2に記載の半
    導体位置検出器。
  4. 【請求項4】 前記導電層部それぞれの一方の端部を結
    ぶ直線と前記基線長方向とのなす角は、略45゜となっ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の半導体位置検
    出器。
  5. 【請求項5】 前記一対の電極はそれぞれ、略三角形の
    形状をしていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の半導体位置検出器。
  6. 【請求項6】 第1導電型の半導体からなる基板上に、
    第2導電型の半導体からなる前記基幹導電層が形成され
    ていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の半導体位置検出器。
  7. 【請求項7】 前記導電層部それぞれは、前記基線長方
    向に延びる直線状に形成されていることを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体位置検出器。
  8. 【請求項8】 前記導電層部それぞれは、前記基線長方
    向と鋭角をなす方向に延びる直線状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半
    導体位置検出器。
  9. 【請求項9】 前記導電層部それぞれは、該導電層部の
    延びる方向と略垂直方向に延びる複数の突起部を有する
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の半導体位置
    検出器。
  10. 【請求項10】 前記導電層部それぞれは、前記基線長
    方向に延びる鋸歯状に形成されていることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体位置検出
    器。
  11. 【請求項11】 前記導電層部それぞれは、前記基線長
    方向に延びる波状に形成されていることを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体位置検出器。
  12. 【請求項12】 測定対象物に光を投射する光源と、 前記光源から投射されて前記測定対象物によって反射し
    た光を受光面に入射させ、前記受光面上の所定の基線長
    方向における光の入射位置に応じて、基幹導電層の両端
    部に設けられた一対の電極それぞれから出力される電流
    が変化する半導体位置検出器と、 前記半導体位置検出器の出力に基づいて、前記測定対象
    物までの距離を演算する演算手段とを備え、 前記半導体位置検出器は、 請求項1〜11のいずれか1項に記載の半導体位置検出
    器であることを特徴とする測距装置。
  13. 【請求項13】 前記光源は、 スリット光を投射する光源であり、 前記半導体位置検出器の前記受光面に入射する前記スリ
    ット光の断面の長手方向が、前記導電層部それぞれの一
    方の端部を結ぶ直線が延びる方向と略平行となるように
    配置されていることを特徴とする請求項12に記載の測
    距装置。
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