JPH11145510A - 半導体位置検出器 - Google Patents

半導体位置検出器

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JPH11145510A
JPH11145510A JP30442397A JP30442397A JPH11145510A JP H11145510 A JPH11145510 A JP H11145510A JP 30442397 A JP30442397 A JP 30442397A JP 30442397 A JP30442397 A JP 30442397A JP H11145510 A JPH11145510 A JP H11145510A
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JP
Japan
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conductive layer
psd
light
semiconductor
incident
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Application number
JP30442397A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Takeshita
辰夫 竹下
Masayuki Sakakibara
正之 榊原
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光の入射位置の検出特性に優れ、測距装置に
用いた場合に遠距離における測距精度の向上が図れる半
導体位置検出器を提供すること。 【解決手段】 半導体基板2の受光面21に導電層4が
形成され、その受光面21への光の入射により導電層4
を通じ入射位置に応じた電流を出力する半導体位置検出
器であって、その導電層4は受光面21上に複数並設さ
れた線状部41を備え、その線状部41の幅が長手方向
に沿って広がっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の入射位置を検
出可能とし、測距装置等に用いられる半導体位置検出器
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体位置検出器(PSD)は所謂三角
測量の原理等を用いて被測定物の距離を測定する装置と
して知られている。PSDはアクティブ方式の距離測定
器としてカメラ等の撮像機器に搭載されており、このよ
うな撮像機器においてはPSDによって測定された被測
定物の距離に基づいて撮影レンズのフォーカシングが行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のPSDにおいて
は、被測定物までの距離に応じてPSDの受光面上の入
射光スポットの位置が移動する。PSDに光が入射する
ことによって発生する電荷は入射位置から抵抗層両端の
電極までの抵抗値にほぼ反比例して分割されるので、入
射光スポット位置に応じてPSDからの出力電流が変化
し、この出力電流に基づいて被測定物までの距離を検出
することができる。ところが、三角測量法の原理を用い
て距離測定を行う場合、近距離にある被測定物までの距
離が変化したときには入射光スポットの位置が受光面上
で大きく移動するのに対し、遠距離にある被測定物まで
の距離が変化したときには入射光スポットの位置はあま
り変化しない。すなわち、従来、遠距離にある被測定物
までの距離検出精度は近距離における精度と比較して低
いとされていた。そこで、入射光スポットの照射される
抵抗層の幅を受光面の近距離側から遠距離側に向かうに
したがって1次関数的に狭くすることで、遠距離にある
被測定物からの入射光スポットの移動量が微小であって
も抵抗層の抵抗分割比が大きく変化するようにしたもの
が特開平4−240511号公報に記載されている。
【0004】しかしながら、同公報に記載のPSDで
は、抵抗層の幅を遠距離側から近距離側に向かうにした
がって1次関数的に広くする、すなわち、抵抗層を近距
離側から遠距離側に向かうにしたがって1次関数的に狭
くしている。この抵抗層は受光面を形成している。抵抗
層は、微小な抵抗がマトリクス状に結線された微小抵抗
集合体として考えることができる。抵抗層に光が入射す
ることによって発生する電荷は、入射位置から抵抗層両
端の電極までの各抵抗値に反比例して分割されるが、抵
抗層幅方向に整列した微小抵抗群の一部のみにスポット
形状の入射光が照射されると、発生した電荷は抵抗層長
さ方向に沿って均一にこれを通過せず、したがって、抵
抗層の形状から理論的に計算される入射光位置と出力電
流との関係式が、入射光位置及び入射光形状毎に異な
り、出力電流から単一の関係式を用いて入射光位置を正
確に演算することは困難である。すなわち、出力電流か
ら正確な入射光位置を得るためには、入射光位置及び入
射光形状毎に異なる複数の演算回路を必要とする。換言
すれば、上記従来のPSDにおいては、抵抗層幅方向に
整列した微小抵抗群の全部に入射光が照射される場合、
すなわち、スリット形の入射光が抵抗層を縦断するよう
に入射する場合にのみ、単一の演算回路を用いて入射光
位置を求めることができる。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、従来に比して位置検出精度を更に向
上させることができ、且つ、入射光形状に制限がない半
導体位置検出器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る半導体位置検出器は、半導体基
板の受光面に導電層が形成されその受光面への光の入射
により導電層を通じその入射位置に応じた電流を出力す
る半導体位置検出器であって、導電層が受光面上に複数
並設された線状部を備え、その線状部の幅が線状部の長
手方向に沿って広がっていることを特徴とする。
【0007】また本発明に係る半導体位置検出器は、導
電層における線状部の幅寸法がその長手方向の長さ寸法
に対し1次以上2次以下の関数として広くなっているこ
とを特徴とする。
【0008】更に本発明に係る半導体位置検出器は、導
電層の線状部の最も狭い幅を有する一端部に隣接した半
導体領域と、入射光に応じて半導体領域を通過した電荷
が導電層を介することなく流れ込むことが可能な位置に
設けられ出力電流の一方が取り出される信号取出電極と
を更に備えたことを特徴とする。
【0009】これらの発明によれば、導電層は複数並設
した幅の狭い線状部を備えているため、光の入射位置か
ら各信号取出用電極までの導電層の形状により決定され
る抵抗値に則した所望の出力を、入射光の形状に依存す
ることなく得ることができる。また、導電層の線状部の
幅は、導電層(抵抗層)が受光面と同一である特開平4
−240511号公報に記載のPSDよりも狭いため、
不純物濃度を上げて抵抗率を下げても所望の抵抗値を得
ることができる。すなわち、不純物濃度を上げることに
より、制御可能な最小不純物濃度の全体の不純物濃度に
対する割合が小さくなるため、抵抗率のばらつきが小さ
くなり、位置検出精度が向上する。従って、測距装置等
に用いた際に測距性能が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の種々の実施形態について説明する。尚、各図において
同一要素には同一符号を付して説明を省略する。また、
図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致していな
い。
【0011】(第一実施形態)図1(a)は、第一実施
形態に係る半導体位置検出器(以下、「PSD」とい
う。)の平面図である。図1(b)は、図1(a)のIb
−IbにおけるPSD1の断面図である。図1(c)は、
図1(a)のIc−IcにおけるPSD1の断面図である。
なお、説明に用いるPSD1の断面図は、その端面を示
す。図1(b)、(c)において、PSD1は、低濃度
n型Siからなる半導体基板2を有しており、この半導
体基板2は、例えば図1(a)に示すように平面から見
て長方形に形成される。半導体基板2の裏面側(図1
(b)、(c)では下側)には、高濃度n型Siからな
る半導体層3が設けられている。また、PSD1の半導
体基板2の表面部分(図1(b)、(c)では上側)は
検出すべき光が入射される受光面21となっており、こ
の受光面21には導電層4が設けられている(図1
(c))。
【0012】図1(a)に示すように、導電層4は、受
光面21への光の入射により生じた電流の流通路であっ
て、その入射位置から両端までの各抵抗値に反比例する
ように電流を分割するものであり、例えば、p型Siに
より形成され、導電層4の抵抗率は半導体基板2の抵抗
率よりも低くなっている。この導電層4は、受光面21
上に複数並設された線状部41により構成されている。
線状部41は、互いにほぼ平行に設けられており、隣り
合うものと所定の間隔をおいて形成されている。また、
導電層4は、各領域においてほぼ一様な抵抗率を有して
おり、図1(c)に示すように、その深さ方向の寸法は
ほぼ一定となっている。この導電層4は幅が狭い線状部
41を有することにより、導電層4の不純物濃度を上げ
て抵抗率を下げても所望の抵抗値を得ることができる。
すなわち、不純物濃度を上げることにより、制御可能な
最小不純物濃度の全体の不純物濃度に対する割合が小さ
くなるため、抵抗率のばらつきが小さくなり、位置検出
精度が向上する。
【0013】更に、導電層4の線状部41は、その幅が
線状部41の長手方向に沿って広がるように形成されて
おり、例えば、図1(a)に示すように、導電層4の線
状部41の幅は、一方側から他方側へ向かうに従ってそ
の幅寸法がその長手方向の寸法に対して1次関数的に広
がっている。3次、4次等の高次関数の関係を満たす場
合には、導電層4の線状部41の幅狭側における長さ寸
法の変化に対する幅寸法の変化が著しく小さく、幅寸法
を非常に高い精度で制御する必要があるため、通常の製
造精度で導電層4を製造すると位置検出精度が劣化して
しまう。また、通常の製造精度で必要とされる位置検出
精度を得るためには、幅寸法を広くする必要があるた
め、PSD1を非常に大型化しなければならない。一
方、1次以上2次以下の関数の関係を満たす場合には、
導電層4の線状部41の幅狭側における長さ寸法の変化
に対する幅寸法の変化は大きい。従って、通常の製造精
度で導電層4を製造しても、製造精度に対する幅寸法の
変化率が大きいため、必要とされる特性を得ることがで
きる。従って、導電層4の線状部41は、その幅が線状
部41の長手方向の寸法に対して1次以上2次以下の関
数的に広がるように設けられるのが望ましい。つまり、
線状部41の幅寸法をY、線状部41の長さ寸法をXと
し、線状部41の幅寸法YをY=aXn+b(a及びb
は定数)で表す場合、1≦n≦2とするのが望ましい。
なお、図1において、PSD1の導電層4は五つの線状
部41により構成されているが、線状部41は複数であ
れば五つ以下又は五つ以上であってもよい。なお、この
導電層4の線状部41は、その幅が滑らかに広がるもの
に限られるものでなく、その幅が長手方向に沿って段階
的に広がる場合であってもよい。
【0014】図1(c)において、PSD1の半導体基
板2には、信号取出用半導体層51、52が設けられて
いる。信号取出用半導体層51、52は高濃度p型Si
により形成されており、信号取出用半導体層51は導電
層4の線状部41の幅広側の端部と接続され、信号取出
用半導体層52は導電層4の線状部41の幅狭側の端部
と接続されている。また、信号取出用半導体層51、5
2は、半導体基板2の表面から下方へ導電層4の深さよ
りも深い位置まで延びている。
【0015】図1に示すように、PSD1には、信号取
出電極61、62が設けられている。信号取出電極6
1、62は、導電層4(線状部41)の両端からの出力
電流を取り出すための電極であり、半導体基板2の上方
に形成され、それぞれ信号取出用半導体層51、52と
接続されている。また、図1に示すように、PSD1に
は、半導体基板2の受光面21の外縁部分に外枠半導体
層22が設けられている。外枠半導体層22は、高濃度
n型Siにより形成されており、導電層4及び信号取出
用半導体層51、52の形成された半導体基板2の表面
領域を包囲し、半導体基板2の表面から下方へ所定の深
さまで延びている。
【0016】また、図1に示すように、PSD1の半導
体基板2には、導電層隔離用の半導体層23が設けられ
ている。半導体層23は、導電層4の線状部41間にお
ける電荷の移動、即ち電流の入出を防止するためのもの
であり、高濃度n型Siにより形成されており、導電層
4の線状部41を包囲するように形成され、半導体基板
2の表面から所定深さまで延びている。
【0017】図1に示すように、PSD1には、外枠電
極63が設けられている。外枠電極63は、PSD1の
外部から半導体基板2へ外乱光が入射するのを阻止する
ためのものである。また、この外枠電極63は、外枠半
導体層22とオーミック接触しており、外枠電極63と
信号取出電極61、62との間に所定の電圧を印加して
PSD1を作動させることもできる。また、図1
(b)、(c)に示すように、PSD1の半導体基板2
の表面には、パッシベーション膜7が設けられている。
パッシベーション膜7は、受光面21を覆って導電層4
などを保護するための膜である。なお、図1(a)にお
いては、説明の便宜上、パッシベーション膜7の図示を
省略してある。
【0018】更に、図1(b)、(c)に示すように、
PSD1の裏面には、電極64が設けられており、この
電極64は裏面側n型半導体層3とオーミック接触して
いる。
【0019】本実施形態に係るPSD1では、導電層4
が幅狭で抵抗率のばらつきの小さい線状部41を複数並
設しているため、入射光形状の影響を受けず、位置を正
確に検出することができ、位置検出精度を従来のPSD
より向上させることができる。
【0020】次に、PSD1の使用方法及びその動作に
ついて説明する。
【0021】図2にPSD1を用いた測距装置を示す。
この測距装置は、カメラ等の撮像機器に設置され被写体
までの距離計測に用いられるものであり、PSD1と、
発光ダイオード(LED)101と、投光用レンズ10
2と、集光用レンズ103と、演算回路104とを備え
ている。LED101は、被写体などの測距目標物に対
して光を投じるものであり、PSD1と所定の距離を隔
てて配置されている。PSD1には、信号取出電極6
1、62と電極64との間に所定の電圧を印加して、導
電層4と半導体基板2からなるpn接合ダイオードに逆
バイアスが与えられている。また、PSD1は、導電層
4の線状部41が延びる方向(図1(a)では左右方
向)がレンズ102とレンズ103の光軸間距離(基線
長)Bによって規定される線分と平行となるように配置
されている。また、信号取出電極62が信号取出電極6
1よりもレンズ103の光軸に近くなるように配置され
ている。更に、レンズ102、103とPSD1の受光
面21との間の距離fは、これらのレンズ102、10
3の焦点距離に略一致している。なお、集光レンズ10
3の光軸上には、線状部41の最も信号取出電極62に
近い端部に一致する受光面21が位置する。
【0022】この状態において、LED101から出射
された赤外光が投光用レンズ102を介して被測定物に
照射されると、被測定物からの反射光は集光レンズ10
3を介してPSD1の受光面21に入射する。そして、
受光面21に光が入射されると、この光の入射に応じて
PSD1の内部で正孔電子対(電荷)が発生し、拡散及
びPSD1内部の電界にしたがって、その一方は導電層
4の線状部41内に流れ込む。そして、その電荷は受光
面21上の光の入射位置から線状部41を通じてそれぞ
れ分配されて信号取出電極61及び信号取出電極62か
ら出力電流として取り出される。
【0023】このとき、図2において、LED101か
ら出射された赤外光が投光用レンズ102を介して近距
離(L1)にある被測定物OB1に照射されると、被測
定物OB1からの反射光は集光レンズ103を介してP
SD1の受光面21の近距離側、すなわち、信号取出電
極61に近い側に入射することになる。一方、LED1
01の赤外光が遠距離(L2)にある被測定物OB2に
照射されると、遠距離(L2)にある被測定物OB2か
らの反射光は、集光レンズ103を介してPSD1の受
光面21の遠距離側、すなわち、信号取出電極62に近
い側に入射することになる。ここで、導電層4(線状部
41)の信号取出電極62側の端部位置を基準位置と
し、近距離にある被測定物OB1で反射された光の入射
位置をその基準位置から距離X1隔てた位置であると
し、また、遠距離にある被測定物OB2で反射された光
の入射位置を基準位置から距離X2隔てた位置であると
し、更に、導電層4の両端間の距離をCとすると、被測
定物までの距離L(L1、L2)と入射光スポット位置
X(X1、X2)は、次の式で与えられる関係となる。
【0024】
【数1】
【0025】また、この被測定物までの距離L(L1、
L2)と入射光スポット位置X(X1、X2)の関係を
具体的に図3に示す。なお、本実施形態のPSD1では
基線長B=30mm、焦点距離f=15mmとする。
【0026】図3に示すように、距離Lが長くなるにし
たがって距離Lの変動量に対する入射光スポット位置X
の移動量は小さくなる。一方、導電層4の線状部41の
幅寸法と線状部41の長さ方向の寸法とは、前述したよ
うに、Y=aX+bの関係となっている。すなわち、線
状部41の幅は、線状部41の一端からの線状部41の
長さ方向に沿った位置の1次関数である。この場合、入
射光スポット位置Xと光電流相対出力(%)とは図4に
示す関係となる。図4において、I1は光の入射により
導電層4を通じて信号取出電極62から出力される電流
であり、I2は光の入射により導電層4を通じて信号取
出電極61から出力される電流である。また、導電層4
の距離Cを1000μmとし、その幅Yと位置(長手方
向の寸法)XがY=0.1X+10(μm)を満たすも
のとする。また、光電流相対出力とは、導電層4両端か
らの出力電流I1及びI2の全出力電流I1+I2に対
する比率である。
【0027】また、比率R1=I1/(I1+I2)及
びR2=I2/(I1+I2)が算出された場合、入射
光スポット位置Xは以下の式で求められる。
【0028】
【数2】
【0029】また、演算回路104は、出力電流I1及
びI2から比率R1及びR2を演算した後、位置Xを演
算し、予め算出された距離Lと位置Xとの関係を示す表
を格納したメモリ内の位置Xに対応する距離Lを検索す
ることによって、距離Lを求めることができる。なお、
入射光位置Xは、以下の関係を有するので、以下の式か
ら直接に位置Xを演算した後、上式から距離Lを算出し
てもよい。
【0030】
【数3】
【0031】(第二実施形態)次に、第二実施形態に係
る半導体位置検出器について説明する。
【0032】図5に本実施形態に係るPSD1aを示
す。図5(a)はPSD1aの平面図、図5(b)は図
5(a)のV−Vにおける断面図である。PSD1aは、
第一実施形態のPSD1と同様に導電層4が複数の線状
部41により形成されており、そのPSD1とほぼ同様
な構造を有している。このPSD1aは、線状部41が
PSD1aの外縁部分に対して非平行に形成されている
点で、第一実施形態のPSD1と異なっている。なお、
図5において、PSD1aの導電層4は四つの線状部4
1により構成されているが、線状部41は複数であれば
四つ以下又は四つ以上であってもよい。
【0033】このようなPSD1aであっても、前述の
第一実施形態のPSD1と同様な作用効果を得ることが
できる。
【0034】(第三実施形態)次に、第三実施形態に係
る半導体位置検出器について説明する。
【0035】図6に本実施形態に係るPSD1bを示
す。図6(a)はPSD1bの平面図、図6(b)は図
6(a)のVI−VIにおける断面図である。PSD1b
は、第一実施形態のPSD1と同様に導電層4が複数の
線状部41により形成されており、そのPSD1とほぼ
同様な構造を有している。このPSD1bは、複数の線
状部41が並設されているが、それらが相互に必ずしも
平行とされていない点で、第一実施形態のPSD1と異
なっている。なお、図6において、PSD1bの導電層
4は四つの線状部41により構成されているが、線状部
41は複数であれば四つ以下又は四つ以上であってもよ
い。
【0036】このようなPSD1bであっても、前述の
第一実施形態のPSD1と同様な作用効果を得ることが
できる。
【0037】(第四実施形態)次に、第四実施形態に係
る半導体位置検出器について説明する。
【0038】前述した第一実施形態から第三実施形態ま
でのPSD1〜1bにあっては、導電層4と信号取出用
半導体層51、52とが別個に形成されたものであった
が、PSD1〜1bはそのようなものに限られるもので
はなく、導電層4と信号取出用半導体層51、52が一
体に形成されたものであってもよい。
【0039】図7に本実施形態に係るPSD1cを示
す。図7(a)はPSD1cの平面図、図7(b)は図
7(a)のVIIb−VIIbにおける断面図である。図7
(c)は図7(a)のVIIc−VIIcにおける断面図であ
る。PSD1cは、その製造時において、導電層4と信
号取出用半導体層51c、52cを同時に形成して、そ
れら導電層4と信号取出用半導体層51、52を一体と
したものである。
【0040】このようなPSD1cによれば、第一実施
形態から第三実施形態に係るPSD1〜1bと同様な効
果に加え、製造工程を減らすことにより製造効率の向上
が図れるという効果も得られる。
【0041】(第五実施形態)次に、第五実施形態に係
る半導体位置検出器について説明する。
【0042】図8に本実施形態に係るPSD1dを示
す。図8(a)はPSD1dの平面図、図8(b)は図
8(a)のVIIIb−VIIIbにおける断面図である。図8
(c)は図8(a)のVIIIc−VIIIcにおける断面図であ
る。PSD1dは、受光面21上に複数の線状部41か
らなる導電層4が設けられたものであり、第一実施形態
のPSD1とほぼ同様な構造を有している。このPSD
1dは、導電層4両端に接した部分から所定の間隔だけ
直上に信号取出電極61、62の無い信号取出用半導体
層51d、52dが設けられている点で第一実施形態の
PSD1と異なっている。なお、図8におけるPSD1
dは第一実施形態のPSD1の変形例であるが、導電層
4と信号取出用半導体層51d、52dをそれぞれ独立
させ、それらを信号取出電極61、62で接続しても同
様の効果を得ることができる。また、本実施形態に係る
PSD1dにおける上述の構造を第二実施形態その他の
PSD1a〜1cに適用してもよい。
【0043】このようなPSD1dによれば、前述の第
一実施形態のPSD1と同様な効果が得られる。また、
第一実施形態のPSD1では導電層4端側にスポット光
が入射した場合、入射光の一部が信号取出電極61、6
2により遮られるため、その遮られた部分に応じて入射
光重心位置がずれるが、本実施形態に係るPSD1dに
おいては、このような場合であっても入射光に応じて発
生した電荷を信号取出用半導体層51d、52dにて収
集することが可能となり、位置検出精度をさらに向上さ
せることができる。従って、測距装置等に用いた際に測
距性能が向上する。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
の入射位置が導電層の幅の狭い線状部から出力される出
力電流により検出されるため、導電層の形状から理論的
に計算させる入射光位置と出力電流との関係式が入射光
位置及び入射光形状ごとに変わることがない。従って、
出力電流から単一の関係式を用いて入射光位置を正確に
演算することができ、従来のように入射光位置及び入射
光形状ごとに異なる複数の演算回路を必要としない。
【0045】また、導電層の線状部を1次以上2次以下
の関数としたことで、通常の製造精度での製造でも正確
な位置検出が可能であると共に、遠距離測定時における
被測定物からの入射光の移動量に対する導電層の抵抗分
割比の変化が大きく、出力電流からの入射光位置の演算
も容易である。
【0046】更に、本発明によれば、不純物濃度を上げ
て所望の抵抗値を得ることができるため、抵抗値のばら
つきが小さくなり、位置検出精度の向上が図れる。この
ため、入射光形状の制限がなく、出力電流から単一の関
係式を用いて入射光位置を正確かつ容易に演算できると
共に、測距装置に用いた場合に遠距離側での測距精度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係る半導体位置検出器の説明図
である。
【図2】半導体位置検出器の使用方法の説明図である。
【図3】半導体位置検出器における入射光スポット位置
と測定距離との関係を示す図である。
【図4】本発明に係る半導体位置検出器における入射光
スポット位置と光電流相対出力との関係を示す図であ
る。
【図5】第二実施形態に係る半導体位置検出器の説明図
である。
【図6】第三実施形態に係る半導体位置検出器の説明図
である。
【図7】第四実施形態に係る半導体位置検出器の説明図
である。
【図8】第五実施形態に係る半導体位置検出器の説明図
である。
【符号の説明】
1…半導体位置検出器、2…半導体基板、21…受光
面、4…導電層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の受光面に導電層が形成さ
    れ、その受光面への光の入射により前記導電層を通じそ
    の入射位置に応じた電流を出力する半導体位置検出器に
    おいて、 前記導電層は、前記受光面上に複数並設された線状部を
    備え、前記線状部の幅が前記線状部の長手方向に沿って
    広がっていること、を特徴とする半導体位置検出器。
  2. 【請求項2】 前記導電層における線状部は、その幅寸
    法が前記長手方向の長さ寸法に対し1次以上2次以下の
    関数として広くなっていることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体位置検出器。
  3. 【請求項3】 前記導電層の前記線状部の最も狭い幅を
    有する一端部に隣接した半導体領域と、 前記入射光に応じて前記半導体領域を通過した電荷が前
    記導電層を介することなく流れ込むことが可能な位置に
    設けられ、前記出力電流の一方が取り出される信号取出
    電極と、を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の半導体位置検出器。
JP30442397A 1997-11-06 1997-11-06 半導体位置検出器 Pending JPH11145510A (ja)

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