JP2000260939A - 高周波回路装置 - Google Patents

高周波回路装置

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JP2000260939A JP11066977A JP6697799A JP2000260939A JP 2000260939 A JP2000260939 A JP 2000260939A JP 11066977 A JP11066977 A JP 11066977A JP 6697799 A JP6697799 A JP 6697799A JP 2000260939 A JP2000260939 A JP 2000260939A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパイラルインダクタと容量を重ねて配置し
た場合の、鏡像効果によるインダクタンスの減少と容量
の電極に誘起される渦電流による損失を低減するととも
に、インダクタンスの低下を防ぐ。 【解決手段】 放射状のスリットを上部電極に設けた容
量33とその周囲にあるいは重ねて配置されたスパイラ
ルインダクタ32とにより高周波回路を構成する。容量
33の上部電極に形成されたスリットにより、スパイラ
ルインダクタ32の磁界により誘起される渦電流の経路
が遮断されるため、渦電流損は発生しない。また、渦電
流が発生しないことから、鏡像効果によるインダクタン
スの低下も防げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波回路装置に
関し、特に、スパイラル状に形成されたインダクタと、
MIM(Metal Insulator Metal)容量あるいはMIS
(Metal InsulatorSemiconductor)容量により構成され
る高周波回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図23は、高周波で用いられる回路装置
の等価回路を示す図である。この回路はインダクタ1と
容量2とからなり、例えば端子3を入力、端子4を出
力、端子5を接地とすれば、ローパスフィルタとなる。
また端子3を接地し、端子5を入力、端子4を出力とす
ればハイパスフィルタとなる。このような回路は、フィ
ルタやインピーダンス変換回路などに広く用いられる。
【0003】図24は、図23の等価回路を従来技術に
より作製した回路装置の例を示す図である。この回路装
置は、スパイラルインダクタ6とMIM容量12とから
なり、エアブリッジ11と配線10を介して、スパイラ
ルの中心部の配線とMIM容量12の上部電極とを接続
した構成を有する。端子9はMIM容量12の下部電極
に接続されている。端子7が図23の端子3に、端子8
が図23の端子4に、端子9が図23の端子5に、それ
ぞれ該当する。このような構成の場合、回路の面積はス
パイラルインダクタの面積とMIM容量の面積の和だけ
必要となる。
【0004】図25は、別の従来技術により作製したス
パイラルインダクタを示す図である。スパイラルを形成
する配線13は、スパイラルの中心までは巻かれておら
ず、中心に空きスペース14が設けられている。こうす
ることにより、スパイラルの中心付近の向かい合う配
線、例えば15と16の間の負の相互インダクタンスが
減少する。このため、スパイラルを形成する配線13の
総延長が同じ場合、図24のインダクタのように中心ま
でスパイラルを巻くよりも、図25のように、中心部に
スペース14を設けた方がインダクタンスは大きくな
る。即ち単位配線長当たりのインダクタンスを大きくで
きるので、インダクタのQ値は向上する。しかしインダ
クタンスが同じ場合、スパイラルインダクタの占める面
積は、図24の従来技術の場合よりも大きくなる。
【0005】また、導電性のシリコン基板上に同様の回
路を形成した場合、スパイラルインダクタの配線とシリ
コン基板の間の容量性の結合により、回路の損失が大き
くなる。回路面積を削減するための従来技術として、例
えば特開平6−169064号公報に記載された技術が
挙げられる。
【0006】図26は、前記技術を用いて作製した回路
装置の例を示す図である。この回路はMIM容量18の
上にスパイラルインダクタ17が形成されており、スパ
イラルを形成するスパイラル中心側の端19が、MIM
容量の上部電極に接続されている。端子20、端子21
が、図23の端子3、端子4に該当し、MIM容量の下
部電極が図23の端子5に該当する。
【0007】図27は、図26の回路の断面図を示す図
である。スパイラルインダクタ17は配線22により形
成され、MIM容量18は上部電極23と容量絶縁膜2
5と下部電極26により形成される。27と28は誘電
体である。スパイラルを形成する配線22とMIM容量
18の上部電極23は、スルーホール24で接続され
る。この技術に依れば、スパイラルインダクタ17とM
IM容量18とからなる回路を、図24に示す従来技術
よりも小さい面積で作製することが可能である。
【0008】しかしながら、図26、図27に示した従
来技術で作製した回路には、以下に挙げる問題点が存在
する。図28は、図26、図27の回路の等価回路を示
す図である。29はスパイラルインダクタ17のインダ
クタンス、30はMIM容量18の容量を表す。スパイ
ラルを形成する配線22とMIM容量18の上部電極2
3の間には寄生容量31が存在する。これは回路の特性
を劣化させる要因となる。また層間絶縁膜28の厚さが
充分取れない場合、鏡像効果によりスパイラルインダク
タ17のインダクタンスが減少する。
【0009】図29は、鏡像効果の例として、外形寸法
400ミクロン角のスパイラルインダクタのインダクタ
ンスを、横軸にスパイラルと接地導体の間の誘電体厚を
とってプロットしたものを示す図である。誘電体はS
を仮定した。これより誘電体厚が100ミクロン以
下になると、鏡像効果による急激なインダクタンスの低
下が生じることが分かる。即ち、図26、図27に示し
た従来技術による回路で鏡像効果を防ぐには、誘電体膜
28の厚さをスパイラルインダクタの外形寸法の数分の
1以上程度、典型的には100ミクロン以上程度とする
必要がある。
【0010】しかしながら、これは、作製コストの上昇
を招く。また、この様に厚い誘電膜を形成することは、
半導体技術を用いたMMICでは実現困難である。ま
た、誘電体膜28の厚さを厚くできない場合、鏡像効果
によるインダクタンスの減少を補うためにスパイラルの
巻き数を増やすと、回路面積が増加し、コストが増加す
る。また、インダクタンスの減少を補うためにスパイラ
ルの巻き数を増やす、もしくはスパイラルを形成する配
線を細くすると、スパイラルの配線による寄生抵抗が増
加し、回路の特性が劣化する。
【0011】また、MIM容量を形成する電極の厚みが
充分取れない場合や、電極材料の抵抗率が充分低くない
場合、磁界により電極に誘起される渦電流の抵抗損によ
りエネルギの損失を招く渦電流損が発生する。これはイ
ンダクタのQ値を低下させ、回路の損失を増加させる。
これを防ぐためには、誘電体膜28を充分厚くして、イ
ンダクタとMIM容量の距離を大きく取るか、もしくは
容量素子を形成する電極金属を充分厚くして低抵抗化す
る必要があるが、これも作製コストの上昇を招く一因と
なる。
【0012】類似の従来技術として、特開平6−855
93号公報、特開平6−85544号公報等に記載され
た技術が挙げられるが、これも特開平6−169064
号公報のものと同様の問題点を有する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
スパイラルインダクタと容量を並べて配置した従来技術
においては、大きな面積が必要となり作製コストが増加
するという問題がある。また、導電性のシリコン基板上
に同様の回路を形成した場合、スパイラルインダクタの
配線とシリコン基板の間の容量性の結合により回路の損
失が大きくなる。
【0014】また、スパイラルインダクタと容量を重ね
て配置する従来技術を用いた場合には、スパイラルイン
ダクタとMIM容量の間の誘電膜を充分厚くしないと、
スパイラルインダクタとMIM容量の電極間に寄生容量
が発生するとともに、渦電流損による損失の増加が生
じ、これらはいずれも回路性能の低下をもたらす。さら
に、鏡像効果によるインダクタンスの減少が生じる。
【0015】この減少を補うために、スパイラルの巻き
数を増やすと、寄生抵抗の増加による回路性能の低下
と、回路面積の増加によるコストの増加が生じる。ま
た、鏡像効果によるインダクタンスの減少を補うため
に、スパイラルを形成する配線を細くすると、寄生抵抗
の増加による回路性能の低下が生じる。
【0016】以上のことを避けるには、スパイラルイン
ダクタと容量電極の間の層間絶縁膜の厚さを、典型的に
は100ミクロン程度まで厚くすることと、MIM容量
の電極の抵抗を充分下げるために、電極金属膜厚を充分
厚くする必要があるが、これは作製コストの増加をもた
らす。また、半導体基板上に作製するMMICでは、厚
い絶縁膜を形成することは困難である。
【0017】本発明の目的は、以上の問題点に鑑み、作
製コストを増加させることなく、かつ回路の性能を低下
させることなく、回路面積の縮小を図ることができる高
周波回路装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、スパイラルイ
ンダクタと容量とからなる高周波回路装置において、ス
パイラルインダクタと容量素子とを互いに重ねて配置
し、あるいはスパイラルインダクタ中心部の空間に容量
素子を配置し、あるいはスパイラルインダクタの中心側
の一部分を容量素子と重ねて配置し、かつ、容量素子の
電極に渦電流損を防止するスリットを形成したことを特
徴としている。
【0019】スパイラルインダクタとスリットを有する
容量素子との接続は、スパイラルの中心部の端、スパイ
ラルの外側の端あるいはスパイラルの中間部において容
量素子と接続される。
【0020】上記スリットが形成された電極を有する容
量素子は、MIMキャパシタあるいはMISキャパシタ
として形成することができ、さらに、容量素子の2枚の
電極のうちの少なくとも片方が比抵抗の高い材料、もし
くは比抵抗の高い材料と比抵抗の低い材料の積層構造で
形成し、その比抵抗の高い材料で形成された層にはスリ
ットを設けない構成とすることもできる。
【0021】また、上記スリットが形成された電極を有
する容量素子をMISキャパシタとして形成する場合に
は、容量素子の2枚の電極のうちの片方が、n型もしく
はp型の半導体で形成され、かつその電極は、n型もし
くはp型の濃度の高い低抵抗領域と、渦電流損を防止す
るために、同じn型もしくはp型あるいは逆のp型もし
くはn型の濃度の低いスリット状の高抵抗領域によって
構成することができる。
【0022】また、容量素子の2枚の電極のうちの片方
は、n型もしくはp型のシリコンで形成することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の第1の実施
の形態を示すものであり、図1はその上面図、図2は断
面構造図である。この実施の形態は、スパイラルインダ
クタ32とMIM容量素子33とからなるローパスフィ
ルタとして構成されており、スパイラルインダクタ32
の中心部の端18でインダクタ32とMIM容量33が
接続されている。MIM容量33には、スリット34が
放射状に設けられている。また、スパイラルインダクタ
の32中心部の端18は、エアブリッジ35で取り出さ
れている。端子36が入力で、端子37が出力である。
【0024】図1のa−b断面構造図を示す図2では、
スパイラルインダクタは配線38で示されており、MI
M容量33は、上部電極39、下部電極41、誘電膜4
2で形成されている。43は誘電体基板である。MIM
容量33の上部電極39と下部電極41に設けられたス
リット40は、図1のスリット34を表している。
【0025】このMIM容量33の電極に形成された放
射状のスリット34により、スパイラルインダクタ32
の磁界によって誘起される渦電流の経路は遮断されるた
め、渦電流損は発生しない。また渦電流が発生しないこ
とから、鏡像効果によるインダクタンスの低下も防げ
る。また、スパイラルインダクタの下部にはMIM容量
の電極が存在しないため、スパイラルの配線とMIM容
量の上部電極の間の寄生容量は小さい。さらに、スパイ
ラルインダクタ32に着目すると、その中心部にはMI
M容量がおかれているために中心部に空きスペースが存
在し、このため対向する配線間の負の相互インダクタン
スが小さく押さえられており、インダクタのQ値は向上
する。
【0026】この実施の形態を、図25に示した従来技
術によるスパイラルインダクタを用いた場合と比較する
と、回路の占有面積はMIM容量の面積分だけ小さくて
済む。また、図26、図27に示した従来技術による回
路装置と比較すると、渦電流損が発生せず、かつ鏡像効
果も生じず、かつインダクタとMIM容量の電極間の寄
生容量が小さいため、回路特性の向上が図れる。また、
図26、図27に示した従来技術で、スパイラルとMI
M容量の上部電極間の誘電膜28を厚くした場合と比較
すると、厚い誘電膜が不要な分作製コストが低く押さえ
られる。
【0027】上記の実施の形態では、スパイラルインダ
クタの中心部の空間に容量素子を配置したが、スパイラ
ルインダクタとスリットを有する容量素子を重ねて形成
してもよい。その場合には、スパイラルと容量素子の電
極の間の寄生容量は発生するものの、容量素子の電極に
形成したスリットにより渦電流損と鏡像効果は抑制され
る。
【0028】従って、図23に示した従来技術による回
路よりも占有面積をさらに小さくすることができ、か
つ、図26、図27に示した従来技術による回路装置と
比較すると、渦電流損が発生せず、かつ鏡像効果も抑制
されているため、回路特性の向上が図れる。また、図2
6、図27に示した従来技術で、スパイラルとMIM容
量の上部電極間の誘電膜28を厚くした場合と比較する
と、厚い誘電膜が不要な分作製コストが低く押さえられ
る。
【0029】図3〜6は、本発明の第2の実施の形態を
示すものであり、図3は容量素子の上面図、図4は容量
素子の上に重ねて配置されたスパイラルインダクタの上
面図、図5は断面構造図、図6は等価回路を表してい
る。
【0030】図3において、容量素子はMOSからなる
MOS容量として構成され、上部電極44には放射状の
スリットが設けられている。また図4に示されているよ
うに、MOS容量とスパイラルインダクタ45の接続
は、スパイラルインダクタ45の中心付近でスパイラル
インダクタとMOS容量の上部電極46が接続されてい
る。この実施の形態では、スパイラルインダクタのう
ち、中心2回巻き程度がMOS容量の上に配置されてい
る。MOS容量の上部電極に形成された放射状のスリッ
トにより、上部電極の渦電流の経路が遮断されている。
【0031】図5は断面図を示しており、スパイラルイ
ンダクタの配線49がMOS容量の上部電極50の上に
形成されており、両者はスルーホール51で接続されて
いる。53は容量膜、54はがシリコン基板であり、上
部電極50と容量膜53とシリコン基板54によりMO
S容量が形成される。下部電極であるSi基板には渦電
流遮断するためのスリットがないので渦電流経路が存在
するが、その影響は上部電極よりは小さい。
【0032】また、シリコン基板上のスパイラルインダ
クタの損失の主要因は、インダクタの配線とシリコン基
板の間に寄生容量があり、この寄生容量の充放電がシリ
コン基板の抵抗を介して行われることに起因する。図4
の構造では、スパイラルの中心付近はMOS容量の上部
電極46によりシリコン基板から遮蔽されている。従っ
て、図4の構造を等価回路に直すと、図6のようにな
る。
【0033】図6において、55はスパイラルインダク
タのインダクタンス、59はMOS容量を表している。
また、56はスパイラルの外側部分とシリコン基板間の
寄生容量、抵抗60と容量61の並列接続はシリコン基
板、57はスパイラルの中心付近とMOS容量の上部電
極との間の寄生容量を表している。
【0034】MOS容量の上部電極の電位は端子62の
電位と同じである。従って、スパイラルを形成する配線
のうち、スパイラルの中心付近は、端子62の電位に近
い。一方、MOS容量の上部電極の電位も端子62の電
位に近いため、スパイラルの中心付近の配線とMOS容
量の上部電極の間の寄生容量57に充放電される電荷は
小さい。このため、見かけ上、スパイラルの中心付近の
寄生容量はほぼ無視できる。
【0035】従って、この実施の形態によれば、従来技
術よりも小さい占有面積で、従来技術よりも高性能の高
周波回路装置を作成することができる。またこの構造を
実現するために必要な製造プロセスは、通常の2層配線
プロセスでよいため、作製コストの増加もほとんどな
い。
【0036】図7〜9は、本発明の第3の実施の形態を
示すものであり、図7は容量素子の上面図、図8は容量
素子の上に重ねて配置されたスパイラルインダクタの上
面図、図9は断面構造図を表している。
【0037】図7において、容量素子はMOS容量とし
て形成され、容量素子の上部電極63にはスリット65
が放射状に設けられており、外部回路とは、引き出し部
64を介して接続される。また図8に示されているよう
に、MOS容量の上に形成されたスパイラルインダクタ
66は、スパイラルインダクタ66の中心付近でMOS
容量の上部電極と接続され、外部回路とは、引き出し部
67と68で接続される。
【0038】図9は断面図を示しており、本実施の形態
では、スパイラルインダクタはアルミ配線69で形成さ
れ、また、MOS容量の上部電極は、アルミ配線70
と、MOSFETのゲートにも使うWSi層71の2層
を重ねた構造になっている。
【0039】容量膜には、ゲート酸化膜作製プロセスと
同様のプロセスにより形成した酸化膜74を用いてい
る。73は層間絶縁膜、72はパッシベーション膜であ
る。基板はSiで、p濃度の高い基板77の上にp濃度
の低いエピ層76が形成されている。
【0040】下部電極は、エピ層76に形成した高濃度
のアクセプタをドーピングした高濃度p領域75であ
る。上部電極を構成する70、71にはスリット78が
設けてある。また下部電極である高濃度p層75にも、
高濃度のアクセプタドーピングをしない領域76がスリ
ット状に設けてあり、結果としてこの領域は低濃度p領
域となっている。シリコン基板は接地されている。
【0041】以上の構成により、MOS容量の下部電極
に誘起される渦電流の経路も、低濃度で高抵抗のスリッ
ト状のp領域76により遮断されているため、渦電流損
と鏡像効果が抑制される。またMOS容量の上部電極に
より、スパイラルインダクタとSi基板の間が遮断され
ているため、スパイラルインダクタの損失も低く押さえ
られる。
【0042】図10〜11は、本発明の高周波回路装置
の第4の実施の形態を示すものであり、図10はその上
面図、図11は断面構造図を表している。
【0043】本実施の形態は、スパイラルインダクタ7
9とMOS容量素子とからなり、スパイラルインダクタ
79の中心部にMOS容量素子が形成されている。スパ
イラルインダクタ79は、その中心部18でMOS容量
素子の上部電極80と接続されている。MOS容量素子
の上部電極80には放射状のスリット81が設けられて
いる。外部回路とは引き出し電極83、84で接続され
る。82はスパイラルの中心部と引き出し電極84を結
ぶ配線である。
【0044】図11は、図10のa−b断面を示してお
り、スパイラルインダクタはアルミ配線85で形成され
ている。また、MOS容量の上部電極は、アルミ配線8
6と、MOSFETのゲートにも使うポリシリコン層8
9の2層を重ねた構造になっている。容量膜には、ゲー
ト酸化膜作製プロセスと同様のプロセスにより形成した
酸化膜90を用いている。88は層間絶縁膜、87はパ
ッシベーション膜である。
【0045】下部電極として、p型のシリコン基板91
を利用している。シリコン基板は接地されている。以上
の構成により、MOS容量の上部電極に誘起される渦電
流の経路が遮断されているため、渦電流損と鏡像効果が
抑制される。またスパイラルインダクタの下にはMOS
容量の電極がないため、MOS容量とスパイラルインダ
クタの間の寄生容量も小さく押さえられる。
【0046】図12〜14は、本発明の第5の実施の形
態を示すものであり、図12は容量素子の上面図、図1
3は容量素子の上に重ねて配置されたスパイラルインダ
クタの上面図、図14は断面構造図を表している。
【0047】図12において、容量素子はMOSからな
るMOS容量として構成され、上部電極93には放射状
のスリットが設けられており、このスリットにより上部
電極の渦電流の経路が遮断される。また図13に示され
ているように、MOS容量とスパイラルインダクタ94
の接続は、スパイラルインダクタ94の中心付近でスパ
イラルインダクタとMOS容量の上部電極93が接続さ
れている。
【0048】この実施の形態では、スパイラルインダク
タのうち、中心2回巻き程度がMOS容量の上にに重ね
られており、それより外側の部分はMOS容量の外側に
ある。スパイラルインダクタ94は、その中心部でMO
S容量素子95と接続されている。外部回路とは引き出
し電極96、97で接続される。
【0049】図14において、スパイラルインダクタは
アルミ配線98で形成されている。MOS容量の上部電
極はアルミ配線99で形成されており、スリット100
が形成されている。容量膜には、ゲート酸化膜作製プロ
セスと同様のプロセスにより形成した酸化膜102を用
いている。基板はp型のシリコン基板で、p濃度の高い
基板103の上にp濃度の低いエピ層151が形成され
ている。
【0050】下部電極は、エピ層151に形成した高濃
度のアクセプタをドーピングした高濃度p領域150で
ある。下部電極である高濃度p層150にも、高濃度の
アクセプタドーピングをしない領域151がスリット状
に設けてあり、結果としてこの領域は低濃度p領域とな
っている。シリコン基板は接地されている。
【0051】以上の構成により、MOS容量の上部電極
および下部電極に誘起される渦電流の経路がスリットに
より遮断されているため、渦電流損と鏡像効果が抑制さ
れる。またスパイラルインダクタ94のうち、MOS容
量の上部電極と電位の近い部分にはMOS容量の上部電
極95があるため、この領域の実効的な寄生容量を小さ
くできる。スパイラルインダクタのうち、MOS容量の
上部電極と電位の違いの大きい部分には、MOS容量の
上部電極がないため、この領域のMOS容量とスパイラ
ルインダクタの間の寄生容量も小さく押さえられる。
【0052】なお、ここまで説明した実施の形態のう
ち、どの構造が一番回路特性が良くなるかは、その回路
の端子に接続される外部回路の特性インピーダンス、使
用する周波数、シリコン基板の抵抗率などに依存する。
【0053】例として、シリコン基板の抵抗率に着目し
て考えると、抵抗率が比較的低い場合、シリコン基板と
スパイラルインダクタの間の寄生容量の充放電電流と、
シリコン基板の抵抗で与えられる抵抗損は比較的小さ
い。この場合は、スパイラルの中心部にMOS容量を配
置し、スパイラルとMOS容量の上部電極の間の寄生容
量がより小さくなる実施の形態が好ましい。
【0054】逆に、シリコン基板の抵抗率が比較的高い
場合、シリコン基板とスパイラルインダクタの間の寄生
容量の充放電電流と、シリコン基板の抵抗で与えられる
抵抗損は比較的大きい。この場合は、MOS容量の上に
スパイラルインダクタを形成することにより、シリコン
基板とスパイラルインダクタを遮蔽する実施の形態が好
ましい。
【0055】また、シリコン基板の抵抗率が中庸の場合
は、スパイラルインダクタのうちMOS容量と接続され
る中心部分付近のみ、MOS容量と重ねて形成する実施
の形態が好ましい。
【0056】図15〜16は、本発明の第6の実施の形
態を示すものであり、図15は上面図、図16は断面構
造図を表している。
【0057】本実施の形態は、スパイラルインダクタ1
05とMOS容量素子106とからなり、スパイラルイ
ンダクタ105の中心部にMOS容量素子106が形成
されている。スパイラルインダクタ105は、その中心
部でMOS容量素子106と接続されている。MOS容
量素子の上部電極106には放射状のスリット107が
設けられている。外部回路とは引き出し電極104、1
09で接続される。108はスパイラルの中心部と引き
出し電極109を結ぶ配線である。
【0058】図16は、図15のa−b断面を示してお
り、スパイラルインダクタはアルミ配線110で形成さ
れている。MOS容量の上部電極は、アルミ配線111
と、MOSFETのゲートにも使うポリシリコン層11
2の2層を重ねた構造になっている。ポリシリコン層1
12にはスリットは設けられていない。容量膜には、ゲ
ート酸化膜作製プロセスと同様のプロセスにより形成し
た酸化膜115を用いている。114は層間絶縁膜、1
13はパッシベーション膜である。下部電極として、p
型のシリコン基板116を利用している。シリコン基板
は接地されている。
【0059】以上の構成では、ポリシリコン層112に
渦電流の経路が存在するが、ポリシリコン層112は抵
抗率が高くかつ薄いため、渦電流損は無視できるほどに
小さい。以上の構成により、MOS容量の上部電極に誘
起される渦電流の経路が遮断されているため、渦電流損
と鏡像効果が抑制される。
【0060】また上部電極のアルミ配線層に作製された
スリット部分までMOS容量として利用できるため、M
OS容量が小型化可能である。またスパイラルインダク
タの下にはMOS容量の電極がないため、MOS容量と
スパイラルインダクタの間の寄生容量も小さく押さえら
れる。
【0061】図17〜18は、本発明の第7の実施の形
態を示すものであり、図17は上面図、図18は断面構
造図を表している。
【0062】本実施の形態は、スパイラルインダクタ1
19とMIM容量素子120とからなり、スパイラルイ
ンダクタ119の中心部にMIM容量素子120が形成
されている。スパイラルインダクタ119は、その中心
部でMIM容量素子120と接続されている。MIM容
量素子120の電極には放射状のスリット121が設け
られている。外部回路とは引き出し電極118、123
で接続される。122はスパイラルの中心部と引き出し
電極123を結ぶ配線である。
【0063】図18は、図17のa−b断面を示してお
り、スパイラルインダクタは金配線124で形成されて
いる。MIM容量の上部電極は、金配線125と、タン
グステン配線126の2層を重ねた構造になっている。
下部電極は金配線127により形成されている。上部電
極、下部電極共にスリット133が設けられている。1
30は容量誘電体膜、129と131は層間絶縁膜、1
28はパッシベーション膜である。132は誘電体基板
である。
【0064】以上の構成により、MIM容量の電極に誘
起される渦電流の経路が遮断されているため、渦電流損
と鏡像効果が抑制される。またスパイラルインダクタの
下にはMIM容量がないため、MIM容量とスパイラル
インダクタの間の寄生容量も小さく押さえられる。
【0065】図19は、本発明の第8の実施の形態を示
す高周波回路装置の上面図である。本実施の形態は、ス
パイラルインダクタ135とMIM容量素子136とか
らなり、スパイラルインダクタ135の中心部にMIM
容量素子136が形成されている。スパイラルインダク
タ135は、その中心部でMOS容量素子136と接続
されている。
【0066】MIM容量素子136の電極にはスリット
137が設けられている。このスリットは、レイアウト
の生成がし易いように、図中縦と横の線だけで形成され
ている。外部回路とは引き出し電極134、139で接
続される。138はスパイラルの中心部と引き出し電極
139を結ぶ配線である。
【0067】以上の構成により、MIM容量素子の電極
に誘起される渦電流の経路が遮断されているため、渦電
流損と鏡像効果が抑制される。またスパイラルインダク
タの下にはMIM容量がないため、MIM容量とスパイ
ラルインダクタの間の寄生容量も小さく押さえられる。
またスリットが、直交する直線状のパタンだけで形成さ
れているため、レイアウトの生成が容易である。
【0068】図20は、本発明の第9の実施の形態を示
す高周波回路装置の上面図である。本実施の形態は、シ
リコン基板上に3層アルミ配線プロセスで作製されてい
る。スパイラルインダクタ140は最上層のアルミ配線
で形成されている。MOS容量141の上部電極は、最
下層のアルミ配線で形成されており、放射状のスリット
が設けられている。スパイラルインダクタ140とMO
S容量141は、スパイラルインダクタの外周側の端で
ある142で示す場所で接続される。
【0069】MOS電極の下部電極は高濃度のp型シリ
コンを用いており、上部電極のスリットに対応する部分
は、n型のシリコンとなっている。このn型シリコンの
領域は、渦電流の経路を遮断する役割を果たす。下部電
極はp型のシリコン基板を通して接地されている。
【0070】スパイラルインダクタ140はMOS容量
141の上に形成されている。外部回路とは引き出し部
143と144で接続される。このうち引き出し部14
4は、中間層のアルミ配線で形成され、スパイラルの中
心部から外部回路への引き出し部を形成している。
【0071】以上の構成により、MOS容量の電極に誘
起される渦電流の経路が遮断されているため、渦電流損
と鏡像効果が抑制される。またMOS容量の上部電極に
より、スパイラルインダクタとSi基板の間が遮断され
ているため、スパイラルインダクタの損失も低く押さえ
られる。
【0072】図21は、本発明の第10の実施の形態を
示す高周波回路装置の上面図である。本実施の形態は、
誘電体基板上に4層配線プロセスで作製されている。ス
パイラルインダクタ145は最上層の配線で形成されて
いる。MIM容量146の電極は、最下層の配線と、そ
のひとつ上の配線層で形成されており、放射状のスリッ
トが設けられている。下部電極は、バイアホールを介し
て接地されている。スパイラルインダクタ145はMI
M容量146の上に形成されている。
【0073】スパイラルインダクタ145とMIM容量
146は、スパイラルの中間部である147の位置で接
続される。外部回路とは引き出し部148と149で接
続される。このうち引き出し部149は、上から2層目
の配線で形成され、スパイラルの中心部から外部回路へ
の引き出し部を形成している。即ちこの回路装置は、図
22の等価回路で示される回路を構成している。以上の
構成により、MIM容量の電極に誘起される渦電流の経
路が遮断されているため、渦電流損と鏡像効果が抑制さ
れる。
【0074】なお本願発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、その特許請求の範囲の各請求項に
記載された発明により規定されるものであることはいう
までもない。
【0075】
【発明の効果】本発明は、スパイラルインダクタとMI
M容量を組み合わせた高周波回路において、MIM容量
を構成する電極にスリットを設けたので、MIM容量の
電極に誘起される渦電流の経路が遮断され、大きな面積
を必要とすることなく、小型、低損失かつ低コストの高
周波回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す上面図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態における容量素子の
上面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す上面図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態の等価回路である。
【図7】本発明の第3の実施の形態における容量素子の
上面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す上面図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示す上面図であ
る。
【図11】本発明の第4の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図12】本発明の第5の実施の形態における容量素子
の上面図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態を示す上面図であ
る。
【図14】本発明の第5の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図15】本発明の第6の実施の形態を示す上面図であ
る。
【図16】本発明の第6の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図17】本発明の第7の実施の形態を示す上面図であ
る。
【図18】本発明の第7の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図19】本発明の第8の実施の形態を示す上面図であ
る。
【図20】本発明の第9の実施の形態を示す上面図であ
る。
【図21】本発明の第10の実施の形態を示す上面図で
ある。
【図22】本発明の第10の実施の形態の等価回路であ
る。
【図23】本発明が適用されるインダクタと容量とから
なる高周波回路装置の説明図である。
【図24】従来技術による高周波回路装置の説明図であ
る。
【図25】従来技術による高周波回路装置の説明図であ
る。
【図26】従来技術による高周波回路装置の説明図であ
る。
【図27】従来技術による高周波回路装置の説明図であ
る。
【図28】従来技術による高周波回路装置の説明図であ
る。
【図29】鏡像効果を説明するための図である。
【符号の説明】
1,29,55 インダクタンス 2,30,59,61 容量 3,4,5,7,8,9,20,21 端子 6,13,17,32,45,66,79,94,10
5,119,135,140,145 スパイラルイ
ンダクタ 10,22,38,49,69,85,98,110,
124 配線 11,35,122 エアブリッジ 12,33 MIM容量素子 14 空きスペース 23,44,50,63,93,99,141,146
上部電極 26,127 下部電極 24,51,101 スルーホール 25,42,53,74,90,102,115,13
0 容量絶縁膜 27,28,43 誘電体 31,56 寄生容量 34,40,52,65,78,81,92,107,
117,121,133,137 スリット 54,91,116 シリコン基板 60 抵抗 70,86,111 アルミ配線 71 WSi層 72,87,113,128 パッシベーション膜 73,88,114,129,131 層間絶縁膜 75 高濃度p領域 76 p濃度の低いエピ層 77 p濃度の高い基板 80,106,120,136 MOS容量素子 89,112 ポリシリコン層 125 金配線 126 タングステン配線

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパイラル状に形成されたインダクタ
    と、容量とによって構成された高周波回路装置におい
    て、 前記スパイラル状インダクタと容量素子とが重ねて配置
    され、かつ前記容量素子の対向する2枚の電極の少なく
    とも一方に渦電流損を防止するスリットを設けたことを
    特徴とする高周波回路装置。
  2. 【請求項2】 スパイラル状に形成されたインダクタ
    と、容量とによって構成された高周波回路装置におい
    て、 前記スパイラル状インダクタの中心部の空間に容量素子
    を配置し、かつ前記容量素子の対向する2枚の電極の少
    なくとも一方に渦電流損を防止するスリットを設けたこ
    とを特徴とする高周波回路装置。
  3. 【請求項3】 スパイラル状に形成されたインダクタ
    と、容量とによって構成された高周波回路装置におい
    て、 前記スパイラル状インダクタの中心側の一部分を容量素
    子と重ねて配置し、かつ前記容量素子の対向する2枚の
    電極の少なくとも一方に渦電流損を防止するスリットを
    設けたことを特徴とする高周波回路装置。
  4. 【請求項4】 前記スパイラル状インダクタを形成する
    配線のスパイラルの中心部の端と、前記容量素子とを接
    続したことを特徴とする請求項1または2記載の高周波
    回路装置。
  5. 【請求項5】 前記スパイラル状インダクタを形成する
    配線のスパイラルの外側の端と、前記容量素子とを接続
    したことを特徴とする請求項1または2記載の高周波回
    路装置。
  6. 【請求項6】 前記スパイラルインダクタを形成する配
    線のスパイラルの中間部と、前記容量素子とを接続した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の高周波回路装
    置。
  7. 【請求項7】 前記容量素子にMIMキャパシタを用い
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の高
    周波回路装置。
  8. 【請求項8】 前記容量素子にMISキャパシタを用い
    ることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれかに記
    載の高周波回路装置。
  9. 【請求項9】 前記容量素子の2枚の電極のうちの少な
    くとも片方が比抵抗の高い材料、もしくは比抵抗の高い
    材料と比抵抗の低い材料の積層構造で形成され、その比
    抵抗の高い材料で形成された層にはスリットを設けない
    ことを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれかに記載
    の高周波回路装置。
  10. 【請求項10】 前記容量素子の2枚の電極のうちの片
    方が、n型、もしくはp型の半導体で形成され、かつそ
    の半導体のn型、もしくはp型の濃度の高い低抵抗領域
    に渦電流損を防止するための、電極部分と同じn型、も
    しくはp型の濃度の低いスリット状の領域を有すること
    を特徴とする請求項1〜6および請求項8〜9のうちの
    いずれかに記載の高周波回路装置。
  11. 【請求項11】 前記容量素子の2枚の電極のうちの片
    方が、n型、もしくはp型の半導体で形成され、かつそ
    の半導体のn型、もしくはp型の濃度の高い低抵抗領域
    に、渦電流損を防止するための、電極部分とは逆のp
    型、もしくはn型の濃度の低いスリット領域を有するこ
    とを特徴とする請求項1〜6および請求項8〜9のうち
    のいずれかに記載の高周波回路装置。
  12. 【請求項12】 前記容量素子の2枚の電極のうちの片
    方が、n型、もしくはp型のシリコンで形成されること
    を特徴とする請求項1〜6および請求項8〜9のうちの
    いずれかに記載の高周波回路装置。
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