JP2000260920A - 冷却部品取付方法,冷却部品取付装置及びモジュール - Google Patents

冷却部品取付方法,冷却部品取付装置及びモジュール

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JP2000260920A JP6518799A JP6518799A JP2000260920A JP 2000260920 A JP2000260920 A JP 2000260920A JP 6518799 A JP6518799 A JP 6518799A JP 6518799 A JP6518799 A JP 6518799A JP 2000260920 A JP2000260920 A JP 2000260920A
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Kaoru Katayama
薫 片山
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栄一 桐生
Koichi Koyano
宏一 古谷野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却性能を向上できる冷却部品取付方法,冷却
部品取付装置及びモジュールを提供することにある。 【解決手段】多層配線基板は、上ヒータ30により加熱
され、水冷ジャケットは、下ヒータ30より加熱され、
両者は独立して温度制御される。上ヒータ30は、モー
タ50によって駆動され、上下動されるとともに、その
移動速度は、クラッチ機構40によって切り替えられ
る。LSI及び水冷ジャケットの上に予め供給されてい
るハンダが加熱され、溶融した後、上ヒータ30が下降
して、LSIと水冷ジャケットがハンダを介して接触し
た後の移動速度v3を、両者が接触する前の移動速度v
2よりも遅くしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSIチップ等の
電子部品に、放熱フィンの形成された水冷ジャケット等
の冷却部品を取り付ける冷却部品取付方法,冷却部品取
付装置及びこの装置によって製造されたモジュールに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の汎用コンピュータ等の大型計算機
のモジュールでは、多層配線基板上に複数のLSIが配
置されるとともに、放熱フィンの形成された水冷ジャケ
ットを用いて、LSIからの発熱を放熱するようにして
いる。LSIから水冷ジャケットへの伝熱は、LSIの
背面に固定したAlN製の櫛歯と水冷ジャケット側に形
成されたAlN製の櫛歯をかみ合わせるとともに、モジ
ュール内部にオイル等の熱伝導部材を封入して、LSI
の発熱を水冷ジャケットに熱伝導する方式などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、汎用コンピュー
タに用いるモジュールは、LSIの高速化とともに、そ
の発熱量が大きくなってきており、従来のように、Al
N製の櫛歯とオイル等を用いた方式では、冷却性能が十
分でなく、十分な放熱効果が得られないという問題があ
ることが判明してきた。
【0004】本発明の目的は、冷却性能を向上できる冷
却部品取付方法,冷却部品取付装置及びモジュールを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電子部品が取り付けられた多層配線基板
に、冷却部品を取り付ける冷却部品取付方法において、
上記電子部品の発熱を熱伝導部材を介して上記冷却部品
に伝達して、放熱するとともに、上記電子部品若しくは
上記冷却部品の少なくとも一方に予め供給されている上
記熱伝導部材を加熱し、溶融若しくは軟化した後、上記
電子部品若しくは上記冷却部品の少なくとも一方を移動
して両者を接近させ、上記電子部品と上記冷却部品が上
記熱伝導部材を介して接触した後の移動速度を、両者が
接触する前の移動速度よりも遅くするようにしたもので
ある。かかる方法により、熱伝導部材が溶融若しくは軟
化状態にある時間を短縮して、熱伝導部材の表面の酸化
を抑制し、また、熱伝導部材による取付時における熱伝
導部材中へのガスの封じ込めによるボイドの発生を低減
して、冷却性能を向上し得るものとなる。
【0006】また、上記目的を達成するために、本発明
は、電子部品が取り付けられた多層配線基板に、冷却部
品を取り付ける冷却部品取付装置において、上記多層配
線基板を加熱する第1のヒータと、上記冷却部品を加熱
する第2のヒータと、上記上記電子部品若しくは上記冷
却部品の少なくとも一方を移動して両者を接近させると
ともに、その移動速度が切替可能な移動手段と、上記電
子部品が取り付けられた多層配線基板及び上記冷却部品
を内部に収納するチャンバーと、上記チャンバー内に不
活性ガスを導入するガス導入手段と、上記チャンバー内
を真空状態にする真空ポンプと、上記第1のヒータ,上
記第2のヒータ,上記移動手段,上記ガス導入手段,上
記真空ポンプを制御する制御手段とを備えるようにした
ものである。かかる構成により、冷却性能を向上できる
モジュールを製造し得るものとなる。
【0007】また、上記目的を達成するために、電子部
品が取り付けられた多層配線基板と、この多層配線基板
に取り付けられるとともに、上記電子部品からの発熱を
放熱する冷却部品とを有するモジュールにおいて、上記
電子部品と上記冷却部品とをハンダ若しくは高熱伝導性
接着剤若しくはグリースにより接続して、電子部品から
の発熱を上記冷却部品により放熱するようにしたもので
ある。かかる構成により、電子部品からの冷却性能を向
上し得るものとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を用いて、本発
明の一実施形態による冷却部品取付装置の構成について
説明する。最初に、図1を用いて、本実施形態による冷
却部品取付装置の全体構成について説明する。なお、本
実施形態においては、熱伝導部材としてハンダを用い、
ハンダにより冷却部品と多層配線基板上に搭載されたL
SIとを接続するものである。
【0009】チャンバー10の内部には、下ヒータ20
と、上ヒータ30が配置されている。下ヒータ20は、
電源22によって通電されることにより、発熱する。下
ヒータ20の近傍には、熱電対のような温度センサ24
が配置されており、下ヒータ20や下ヒータ20に取り
付けられる部材の温度を検出している。また、下ヒータ
20は、固定されている。
【0010】上ヒータ30は、複数のスプリング32に
よって支持板34に懸架されている。下ヒータ30は、
電源36によって通電されることにより、発熱する。上
ヒータ30を支持する支持板36は、シャフト42を介
して、クラッチ機構40に接続されている。また、クラ
ッチ機構40は、ベルト52によってステッピングモー
ター50に連結されている。ステッピングモーター50
の駆動力は、ベルト52及びクラッチ機構50を介し
て、支持板34に伝達され、上ヒータ30を上下動す
る。クラッチ機構50は、速度を切り替えるために用い
られており、内部のギアの切替により、上ヒータ30の
上下動の速度を、高速と中速と低速の3種類の速度に切
り替える。また、上ヒータ30の近傍には、熱電対のよ
うな温度センサ38が配置されており、上ヒータ30や
上ヒータ30に取り付けられる部材の温度を検出してい
る。
【0011】チャンバー10の内部は、真空ポンプ60
によって真空引きされる。チャンバー10の内部の圧力
は、圧力センサ12によって測定される。また、チャン
バー10の内部の酸素濃度は、O2センサ14によって
測定される。また、図示しない窒素ガス供給源に収容さ
れた窒素(N2)ガス及びヘリウムガス供給源に収容さ
れたヘリウム(He)ガスは、制御手段80を用いて、
ON/OFFバルブ74,76の開閉を切り替え、チャ
ンバー10の内部に導入される。
【0012】制御手段80は、温度センサ24,38に
よって検出された温度が、所定温度になるように、電源
22,36のオン・オフや通電量を制御する。制御手段
80は、クラッチ機構40の速度切替やステッピングモ
ーター50のオン・オフを制御して、上ヒータ30の上
下動制御を行う。また、制御手段80は、圧力センサ1
2によって測定されたチャンバー10の内部の圧力や、
O2センサによって検出されたチャンバー10の内部の
酸素濃度に基づいて、真空ポンプ60のオン・オフや、
ON/OFFバルブ74,76のオン・オフ切替を制御
する。
【0013】次に、図2〜図6を用いて、本実施形態に
よる冷却部品取付装置を用いた冷却部品の取付工程につ
いて説明する。図2は、冷却部品の取付工程の途中状態
を示す側面図であり、図3は、冷却部品の取付工程の取
付完了状態を示す側面図であり、図4は、冷却部品の取
付工程におけるチャンバー内圧力の変化を示すタイミン
グチャートであり、図5は、冷却部品の取付工程におけ
る上下ヒータ間の距離の変化を示すタイミングチャート
であり、図6は、冷却部品の取付工程における部品の温
度変化を示すタイミングチャートである。なお、図1と
同一符号は、同一部分を示している。
【0014】最初に、図2を用いて、LSIの搭載され
た多層配線基板に、水冷ジャケットを取り付ける場合の
構成について説明する。下ヒータ20には、均熱治具9
0を用いて、放熱フィンの形成された冷却部品である水
冷ジャケット100が位置決めされ、固定されている。
均熱治具90は、水冷ジャケット100を位置決めした
上で、保持するとともに、下ヒータ20の熱を水冷ジャ
ケット100に熱伝達する際に、下ヒータ20からの熱
を拡散して伝達することにより、水冷ジャケット100
の熱バラツキを低減している。下ヒータ20自体も、熱
バラツキの少ない面ヒータを用いているが、それでも、
加熱面内における熱のバラツキは、±10℃程度あるの
に対して、均熱治具90を用いることにより、加熱対象
である水冷ジャケット100の熱バラツキを±2℃まで
低減することができる。均熱治具90には、複数の位置
決めピン92と、この位置決めピン92に挿入されたス
プリング94が設けられている。水冷ジャケット100
の上には、ハンダ110が予め供給されている。また、
水冷ジャケット100の外周に設けられた封止部102
の上面にも、ハンダ114が供給されている。
【0015】また、上ヒータ30には、均熱治具96を
用いて、複数のLSI106が取り付けられた多層配線
基板104が位置決めされ、固定されている。均熱治具
96は、均熱治具90と同様に、多層配線基板104を
位置決めした上で、保持するとともに、上ヒータ30の
熱を多層配線基板104に熱伝達する際に、上ヒータ3
0からの熱を拡散して伝達することにより、多層配線基
板104の熱バラツキを低減している。均熱治具96に
は、均熱治具90に設けられた位置決めピン92に対応
して、位置決め穴98が形成されている。LSI106
の上面(図示する状態では、下面)には、ハンダ112
が予め供給されている。このとき、上下の均熱治具は、
位置決めピンに取り付けられたバネにより、両者を引き
離す反発力を受け、冷却部品とLSI上のハンダが接触
しない距離を保っている。
【0016】なお、水冷ジャケット100に供給されて
いるハンダ110の位置は、LSI106の上面の位置
に対応する位置である。また、LSI106は、ハンダ
ボール等を用いて、多層配線基板104に接合されてい
るが、このとき用いるハンダボールの融点は、ハンダ1
10,112,114よりも高いものである。例えば、
ハンダ110,112,114として、錫−鉛系の融点
が183℃のハンダを用いる場合には、LSI106の
固着用のハンダは、これらのハンダの融点よりも、融点
が約30℃高い錫−銀系のハンダを用いている。
【0017】また、加熱は、窒素やヘリウムなどの不活
性ガスが充填されたチャンバ内で実施し、ハンダの酸化
を抑制している。さらに、このガスの圧力は、制御手段
80により、ON/OFFバルブ74,76を操作し、
数Torr〜1500Torrまで任意に変化させることができる。
【0018】なお、図2に示した状態は、冷却部品の取
付工程の途中状態を示しており、このとき、ハンダ11
0とハンダ112は、接触する直前の状態である。この
ときの下ヒータ20と、上ヒータ30の間の距離を、D
3とする。
【0019】この後、ヒータ移動速度を低速に切替え、
図4に示す固着完了時のD4の位置までヒータを接近さ
せる。その後、この位置を維持したまま冷却を行うこと
により、冷却部品の取付が完了する。
【0020】次に、本実施形態による冷却部品取付装置
の動作について、図4〜図6を用いて、説明する。図4
に示すように、チャンバー10内の下ヒータ20及び上
ヒータ30に、ワークである水冷ジャケット100及び
多層配線基板104をセットした後、図1に示した制御
手段80は、真空ポンプ60の動作を開始して、チャン
バー10の内部を真空引きして、減圧する。ここで、図
4の縦軸は、チャンバー10の内部圧力を示している。
例えば、図4の時刻t0に真空ポンプ60を作動したと
すると、真空ポンプ60の動作開始前のチャンバー10
の内部圧力P1は、大気圧(約760Torr)であ
る。そして、真空引きが開始することにより、チャンバ
ー10の内部が減圧される。チャンバー10の内部を減
圧することによって、チャンバー10の内部の酸素濃度
を低減する。
【0021】制御手段80は、圧力センサ12を用い
て、チャンバー10の内部圧力を検出し、内部圧力が、
例えば、時刻t1において、P2になると、真空ポンプ
60を停止する。例えば、圧力P2は、0.2Torr
に設定する。
【0022】次に、制御手段80は、バルブ74を開き
窒素ガスを、チャンバー10の内部に導入する。制御手
段80は、圧力センサ12を用いて、チャンバー10の
内部圧力を監視して、内部圧力がP1になるまで、窒素
ガスをチャンバー10の内部に導入する。例えば、時刻
t2に、内部圧力がP1になると、制御手段80は、バ
ルブ74を閉じる。上述の方法によって、チャンバー内
部の酸素濃度が低下する。そこで、制御手段80は、酸
素濃度センサ14を用いて、チャンバー10の内部の酸
素濃度を検出する。チャンバー内に、酸素ガスの残留量
が多いと、ハンダ110,112,114が溶融した
後、ハンダ110とハンダ112の固着が完了するまで
の間(ハンダの溶融時間)に、ハンダ110,112の
表面に酸化膜が形成され、酸化膜が形成されると、ハン
ダ固着後のボイドの原因となるため、残留酸素ガスの濃
度が所定濃度以下になるようにしている。チャンバー内
部の残留酸素濃度と、ハンダ溶融時間との関係について
調べたところ、残留酸素濃度が0.3ppm以下であれ
ば、酸化膜の成長は、一定の厚さまで成長した後は、そ
れ以上成長しないことが判明した。そこで、窒素ガス封
入後の酸素濃度は、0.3ppm以下になるようにして
いる。酸素濃度が所定濃度以下になると、次の工程に進
む。酸素濃度が所定濃度以下でない場合には、時刻t0
〜t3の工程,即ち、チャンバー10内部の減圧,チャ
ンバー10への窒素ガスの導入,酸素濃度チェックの工
程を繰り返す。
【0023】酸素濃度が、所定濃度以下であれば、制御
手段80は、時刻t3において再び、真空ポンプ60を
作動させて、チャンバー10の内部を減圧する。そし
て、チャンバー10の内部の圧力が、再び、P2になる
と、時刻t4において、制御手段80は、バルブ76を
開くと共に、流路切替弁78を作動させて、ヘリウムガ
スを、チャンバー10の内部に導入する。制御手段80
は、圧力センサ12を用いて、チャンバー10の内部圧
力を監視して、内部圧力がP1になるまで、ヘリウムガ
スをチャンバー10の内部に導入する。内部圧力がP1
になると、制御手段80は、バルブ76を閉じる。そこ
で、制御手段80は、酸素濃度センサ14を用いて、チ
ャンバー10の内部の酸素濃度を検出して、所定濃度以
下であることを確認する。
【0024】酸素濃度が、所定濃度以下であれば、制御
手段80は、時刻t5において再び、真空ポンプ60を
作動させて、チャンバー10の内部を減圧する。そし
て、チャンバー10の内部の圧力が、再び、P2になる
と、時刻t6において、制御手段80は、バルブ76を
開いて、ヘリウムガスを、チャンバー10の内部に導入
する。制御手段80は、圧力センサ12を用いて、チャ
ンバー10の内部圧力を監視して、内部圧力がP3にな
るまで、ヘリウムガスをチャンバー10の内部に導入す
る。内部圧力がP3になると、制御手段80は、バルブ
76を閉じる。ここで、内部圧力P3は、例えば、50
Toorとしている。大気圧よりも減圧した状態として
いることによって、この後、ハンダを溶融した際に、ハ
ンダ内部に存在するボイドが、外部に取り出される。こ
のように、圧力をP3とするのは、ハンダ内部に存在す
るボイドを取り出すためのものであるため、大気圧より
も低くすればよいものである。また、このときの圧力
は、ヒーターの熱を均熱治具,多層配線基板,水冷ジャ
ケットに効率的に伝えることが可能な最低限のガス量に
より決まる。例えば、圧力P3は、50Toor〜76
0Toorの間で可変できる。
【0025】ここで、ガスの種類の切替は、以下の理由
で行っている。ヘリウムガスは、窒素ガスに比べて、熱
伝導率が高いため、ハンダの溶融・固着時には、チャン
バー10の内部をヘリウムガス雰囲気としている。但
し、ヘリウムガスは、窒素ガスに比べて高価であるた
め、チャンバー10の内部の酸素濃度が所定濃度になる
までは、チャンバーの減圧と窒素ガス導入を行うことに
より、使用するガスのコストを低減するようにしてい
る。
【0026】次に、時刻t7において、チャンバー10
の内部の圧力がP3になると、図5に示すように、制御
手段80は、モータ50を駆動して、上ヒータ30を下
降させる。ここで、図5の縦軸は、図2に示した下ヒー
タ20の均熱治具90との接触面と上ヒータ30の均熱
治具94との接触面の間の距離Dを示している。時刻t
0〜t7間での間、上ヒータ30と下ヒータ20の間の
距離は、D1である。距離D1は、冷却部品の取付工程
開始時の距離であり、図5に示す距離D4は、冷却部品
取り付け完了時の上ヒータ30と下ヒータ20の間の距
離である。距離D4が、例えば、35mmであるとき、
距離D1は、例えば、85mmである。即ち、固着開始
前から固着完了時までの上ヒータ30の移動量は、50
mm(=85−35)である。
【0027】制御手段80は、ステッピングモータ50
に供給するパルス数によって、上ヒータ30の移動量を
制御できるため、上ヒータ30と下ヒータ20の間の距
離がD2になるまで、上ヒータ30を下降する。距離D
2は、例えば、40mmである。このとき、制御手段8
0は、クラッチ機構40の内部のギア比を切り替えて、
上ヒータ30を高速度v1で下降させる。上ヒータ30
の下降速度は、例えば、2mm/sとしている。上ヒー
タ30の下降量は、約45mmであるため、約22.5
秒間の短時間で、上ヒータ30を距離D2の位置まで高
速で下降できる。
【0028】時刻t8において、上ヒータ30と下ヒー
タ20の間の距離がD2になると、制御手段80は、モ
ータ50の駆動を停止して、上ヒータ30の下降を停止
するとともに、電源22,36をオンして、下ヒータ2
0及び上ヒータ30への通電を開始する。
【0029】ここで、図6は、下ヒータ20によって加
熱される下側の均熱治具90の温度及び上ヒータ30に
よって加熱される上側の均熱治具96の温度Tを示して
いる。水冷ジャケット90は、窒化アルミニウム(Al
N)製であり、一方、多層配線基板104は、セラミッ
クスや金属の接合体製であるため、両者の材質が異なる
とともに、両者の重量も異なるため、両者の熱容量が異
なっている。そこで、本実施形態においては、図1若し
くは図2に示したように、水冷ジャケット90を加熱す
るためのヒータ20と、多層配線基板104を加熱する
ためのヒータ30を独立のヒータとするとともに、ヒー
タ電源22,36も独立したものを用いることにより、
両者を独立して温度制御できるようにしている。
【0030】図6に示すように、時刻t8において、通
電を開始したとすると、通電開始前の温度T1は常温で
あり、その後、通電の経過とともに、温度が上昇する。
そして、温度センサ24,38を用いて、均熱治具9
0,96の温度を監視して、時刻t9に、温度がT2に
なると、その温度を維持するように、電源22,36を
制御する。ここで、温度T2は、ハンダ110,11
2,114の融点よりも、30℃高い温度としている。
例えば、ハンダ110,112,114の融点が、18
3℃の場合、温度T3を210℃としている。ハンダ1
10,112,114の温度が融点以上になると、ハン
ダ110,112,114は、溶融を開始する。
【0031】なお、上述したように、本実施形態におい
ては、水冷ジャケット90を加熱するためのヒータ20
と、多層配線基板104を加熱するためのヒータ30を
独立のヒータとするとともに、ヒータ電源22,36も
独立したものを用いているので、水冷ジャケット90の
温度と多層配線基板104の温度とが、同一の時刻t9
に、同じ温度T2となるように制御することができる。
両者が同一の時刻に同一温度となるようにタイミングを
合わせることにより、ハンダが溶融している時間をでき
るだけ短くすることができ、その結果、溶融ハンダの表
面に形成される酸化膜の生成量を低減して、ボイドの発
生を低減することができる。
【0032】次に、図5に示すように、時刻t9におい
て、均熱治具90,96の温度が所定温度T2以上にな
ると、制御手段80は、モータ50を駆動して、上ヒー
タ30の下降を開始する。このとき、制御手段80は、
クラッチ機構40を切り替えて、上ヒータ30の下降速
度を中速度v2としている。中速度v2は、例えば、5
0μm/sである。そして、制御手段80は、上ヒータ
30と下ヒータ20の間の距離がD3になると、クラッ
チ機構40を切り替えて、上ヒータ30の下降速度を低
速度v3としている。低速度v3は、例えば、9μm/
sである。ここで、距離D3は、例えば、36mmであ
る。最終的な固着完了時の距離D4は、35mmである
ので、固着完了時よりも、1mm浮いた位置である。上
ヒータ30と下ヒータ20の間の距離がD3になると、
水冷ジャケット90の上に供給されたハンダ110と、
LSI106の上面に供給されたハンダ112が接触す
る。ハンダ110,112の高さは、ハンダの量によっ
て異なるため、ハンダの量に応じて、距離D3は、下側
のハンダと上側のハンダが接触する直前の距離となるよ
うに設定することができる。従って、ハンダ同士が接触
するまで余分なハンダ溶融時間を短くすることになり、
ハンダぬれ拡がりを阻害する表面酸化膜の形成を低減す
ることができる。
【0033】上述したように、本実施形態においては、
下側のハンダと上側のハンダが接触を開始すると、上ヒ
ータの下降速度v3を、その前の下降速度v2よりも低
速になるようにしている。その結果、互いに溶融してい
るハンダ同士が、ゆっくりと押しつけられていくことに
なる。
【0034】ボイドの発生を抑えるためには、溶融した
ハンダ同士を点接触させ、徐々に等方的に接触面積を増
加させることが必要となる。ここで、ハンダ同士の接触
後の上ヒータの下降速度v3が早いと、ハンダのぬれ拡
がりによる流動よりも、強制的な流動が大きく、複数箇
所での接触が生じたり、等方的な拡がりが行えないた
め、チャンバー10内のヘリウムガスが上下のハンダの
隙間に封じ込められるため、固着したハンダ内にボイド
が発生しやすくなることが判明した。そこで、溶融した
ハンダ同士をゆっくりと接触させることにより、ハンダ
内部にヘリウムガスを封じ込めることを防ぎ、ボイドの
発生を抑制している。ハンダ同士の固着時の上ヒータの
下降速度v3を変えて、ボイドの発生率の変化について
検討したところ、下降速度,即ち、固着速度を20μm
/s以下にすると、ボイドの発生率を3%以下に抑えら
れることが判明した。
【0035】即ち、本実施形態においては、ハンダ溶融
後において、ハンダ同士が接触するまでの上ヒータの下
降速度v2は、その後の固着速度v3に比べて早くする
ことにより、ハンダが溶融状態にあるハンダ溶融時間を
短縮して、溶融ハンダの表面に形成される酸化膜の発生
を抑制し、良好なぬれ性を維持し、また、ハンダ同士が
接触した後の上ヒータの下降速度,即ち、固着速度v3
を速度v2に比べて遅くすることにより、ハンダ固着時
における溶融ハンダ中へのヘリウムガスの封じ込めによ
るボイドの発生を低減することができる。
【0036】次に、図5に示すように、制御手段80
は、上ヒータ30と下ヒータ20の間の距離が、時刻t
10において、距離D4になるまで、上ヒータ30を下
降させる。距離D4は、例えば、35mmである。この
状態は、図3に示すようになる。なお、図2と同一符号
は、同一部分を示している。このとき、図1に示したよ
うに、上ヒータ30は、スプリング32によって、支持
板34に懸架されているならい構造としているため、水
冷ジャケット100とLSI106とが互いに平行でな
い場合でも、徐々に上ヒータ30が下降する過程で、多
層配線基板104を、水冷ジャケット100に均一に押
しつけることができる。上ヒータ30と下ヒータ20の
間の距離がD4になると、制御手段80は、上ヒータ3
0の下降を停止して、上ヒータ30をその位置に保持す
る。即ち、LSI106の取り付けられた多層配線基板
104を、スプリング94のバネ力に抗して、水冷ジャ
ケット100に押しつけた状態とする。
【0037】また、このとき、図2に示した封止部10
2のハンダも溶融しており、多層配線基板104に接触
する。
【0038】次に、図4に示すように、時刻t11にお
いて、制御手段80は、バルブ76を開いて、ヘリウム
ガスをチャンバー10の内部に導入する。制御手段80
は、圧力センサ12を用いて、チャンバー10の内部圧
力を監視して、内部圧力がP4になるまで、ヘリウムガ
スをチャンバー10の内部に導入する。時刻t12にお
いて、内部圧力がP4になると、制御手段80は、バル
ブ76を閉じる。ここで、内部圧力P4は、例えば、1
400Toorとしており、大気圧よりも高い圧力とし
ている。時刻t10以降においては、ハンダは溶融した
状態であるので、ハンダの内部にヘリウムガスが封じ込
められたとしても、チャンバー10の内部圧力を封じ込
められたときのヘリウムガスの圧力(P3)よりも高く
することにより、内部に封じ込められたヘリウムガス
が、外部との圧力差(P4−P3)によって潰されるた
め、ボイドの大きさを小さくすることができる。
【0039】次に、時刻t13において、制御手段80
は、ヒータ20,30への通電を停止する。これによっ
て、図6に示すように、均熱治具90,96の温度は、
自然冷却により低下する。
【0040】そして、制御手段80は、温度センサ2
4,38により、均熱治具90,96の温度がT3以下
になったことを検出する。温度T3は、ハンダ110,
112,114の融点以下の温度である。ハンダの融点
が、例えば、183℃とすると、温度T3は、例えば、
150℃としている。
【0041】時刻T14において、温度T3になると、
次に、図5に示すように、制御手段80は、モータ50
を駆動して、上ヒータ30を上昇させる。そして、均熱
治具90と均熱治具94の間の距離がD1になるまで、
上ヒータ30を上昇させる。このとき、制御手段80
は、クラッチ機構40の内部のギア比を切り替えて、上
ヒータ30を高速度v1で上昇させる。上ヒータ30の
上昇速度は、例えば、2mm/sとしている。上ヒータ
30の上昇量は、約50mmであるため、約25秒間の
短時間で、上ヒータ30を元の位置まで高速で上昇でき
る。時刻t15において、均熱治具90と均熱治具94
の間の距離がD1になると、制御手段80は、モータ5
0の駆動を停止して、上ヒータ30の上昇を停止する。
【0042】次に、図6及び図4に示すように、制御手
段80は、時刻t16において、チャンバー10の内部
の温度がT4以下になると、チャンバー10の内部のヘ
リウムガスを外部に放出する。チャンバー10の内部の
圧力は、P1(大気圧)となる。温度T4は、ヘリウム
ガスの温度が高温でなければよいため、例えば、50℃
〜100℃としている。
【0043】以上の工程を経ることによって、多層配線
基板104に取り付けられたLSI106と、水冷ジャ
ケット100を、ハンダ110,112によって固着す
ることができ、高い冷却性能となる封止構造のモジュー
ルを完成することができる。
【0044】なお、以上の説明では、予め、水冷ジャケ
ット100の上面と、LSI106の上面の両面にハン
ダ110,112を供給するものとして説明したが、い
ずれか一方の面にのみハンダを予め供給するようにして
もよいものである。例えば、水冷ジャケット100の上
面にハンダを供給する場合には、LSI106の上面に
は、金(Au)等のメタライズ層を形成しておくことに
より、溶融したハンダとメタライズ層のヌレ性を改善し
て、水冷ジャケット100とLSI106の固着を良好
にすることができる。また、この際、上述したように、
溶融したハンダと溶融したハンダを固着する場合とは異
なり、溶融したハンダとメタライズ層を固着する場合の
固着速度v3は、3μm/s以下とする。この速度とす
ることにより、ハンダ中へのボイドの発生量を低減する
ことができる。また、以上の説明では、水冷ジャケット
100とLSI106とをハンダにより固着して、熱伝
達する構成としているが、LSI106からの発熱を水
冷ジャケット100に熱伝導するための熱伝導部材とし
ては、ハンダに代えて、熱硬化性樹脂を用いることもで
きる。水冷ジャケット100の上面と、LSI106の
上面の少なくとも一方に予め熱硬化性樹脂を供給した状
態で、速度v2で両者が接触する直前までLSIの取り
付けられた多層配線基板を下降させた後、固着速度v3
で多層配線基板を下降させる。このとき、固着速度v3
は、速度v2よりも遅くすることで、固着に要する時間
を短くできるとともに、固着時のボイドの発生を低減す
ることができる。その後、両者を樹脂の硬化温度以上ま
で加熱する。なお、熱硬化性樹脂の硬化温度は、例え
ば、150℃程度であり、水冷ジャケット100と多層
配線基板104の封止にはハンダ114等は用いること
ができないため、両者の封止には、Oリング等を使用す
る。さらに、LSI106からの発熱を水冷ジャケット
100に熱伝導するための熱伝導部材としては、粘度の
高いグリースを用いることもできる。熱伝導係数の大き
なグリースは、常温では、粘土のような硬度を有してい
るため、加熱して軟化する必要がある。そこで、水冷ジ
ャケット100の上面に予め固体状態に近いグリースを
供給した後、両者を加熱して軟化する。そして、速度v
2で両者が接触する直前までLSIの取り付けられた多
層配線基板を下降させた後、固着速度v3で多層配線基
板を下降させる。このとき、固着速度v3は、速度v2
よりも遅くすることで、固着に要する時間を短くできる
とともに、固着時のボイドの発生を低減することができ
る。なお、グリースの軟化温度は、ハンダの融点に比べ
て低いため、水冷ジャケット100と多層配線基板10
4の封止にはハンダ114等は用いることができないた
め、両者の封止には、Oリング等を使用する。
【0045】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ハンダ溶融後において、ハンダ同士が接触するまで
の上ヒータの下降速度v2は、その後の固着速度v3に
比べて早くすることにより、ハンダが溶融状態にあるハ
ンダ溶融時間を短縮して、溶融ハンダの表面に形成され
る酸化膜の発生を抑制して、ハンダの良好なぬれ性を確
保し、また、ハンダ同士が接触した後の上ヒータの下降
速度,即ち、固着速度v3を速度v2に比べて遅くする
ことにより、ハンダ固着時における溶融ハンダ中へのヘ
リウムガスの封じ込めによるボイドの発生を低減するこ
とができる。また、チャンバー内の酸素濃度を低減する
ことにより、固着したハンダ内へのボイドの発生を低減
することができる。また、チャンバー内の酸素濃度を低
減するために、ヘリウムガスや窒素ガス等の不活性ガス
をチャンバー内に導入するが、その際、ヘリウムガスを
用いることにより、ヘリウムガスは、窒素ガスに比べ
て、熱伝導率が高いため、ハンダの溶融・固着時には、
熱伝導性を向上することができる。一方、ヘリウムガス
は、窒素ガスに比べて高価であるため、チャンバー10
の内部の酸素濃度が所定濃度になるまでは、チャンバー
の減圧と窒素ガス導入を行うことにより、使用するガス
のコストを低減するようにしている。また、ハンダを溶
融し、固着する際には、チャンバーの内部圧力P3を、
大気圧よりも減圧した状態としていることによって、ハ
ンダを溶融した際に、ハンダ内部に形成されているボイ
ド中の気体成分が、ハンダ内部から吸引され、ハンダ内
部にボイドが形成されることを低減することができる。
また、水冷ジャケットと多層配線基板のように、熱容量
の異なる部材に対して、上ヒータと下ヒータの2つの独
立したヒータを用いるため、それぞれ独立して温度制御
が可能であるため、水冷ジャケット90の温度と多層配
線基板104の温度とが、同一の時刻t9に、同じ温度
T2となるように制御することができる。従って、両者
が同一の時刻に同一温度となるようにタイミングを合わ
せることにより、ハンダが溶融している時間をできるだ
け短くすることができ、その結果、溶融ハンダの表面に
形成される酸化膜の生成量を低減して、ボイドの発生を
低減することができる。また、溶融したハンダを固着
後、チャンバーの内部圧力を、大気圧よりも高い圧力P
4としているので、溶融・固着したハンダの内部にヘリ
ウムガスが封じ込められたとしても、チャンバー10の
内部圧力を封じ込められたときのヘリウムガスの圧力
(P3)よりも高くすることにより、内部に封じ込めら
れたヘリウムガスが、外部との圧力差(P4−P3)に
よって潰されるため、ボイドの大きさを小さくすること
ができる。また、水冷ジャケットとLSIは、熱伝導率
の高いハンダによって直接固着しているため、LSIの
発熱量が大きくなっても、冷却性能を向上することがで
きる。
【0046】次に、図1及び図7〜図9を用いて、本実
施形態による冷却部品取付装置を用いたモジュールの開
封処理工程について説明する。図7は、モジュールの開
封工程におけるチャンバー内圧力の変化を示すタイミン
グチャートであり、図8は、モジュールの開封工程にお
ける上下ヒータ間の距離の変化を示すタイミングチャー
トであり、図9は、モジュールの開封工程における部品
の温度変化を示すタイミングチャートである。
【0047】図1〜図6に示した工程によって、水冷ジ
ャケットと多層配線基板を封止してモジュールを完成し
た後、LSIの動作チェック等を行うことにより、LS
Iの動作不良が検出される場合がある。このような場合
には、モジュールを開封して不良品を交換する。そのた
めには、水冷ジャケットと多層配線基板を固着している
ハンダ114を溶融すると共に、水冷ジャケットとLS
Iを固着しているハンダ110,112をも溶融する必
要がある。
【0048】図1に示したチャンバー10内の下ヒータ
20の上に、冷却モジュールと多層配線基板が固着され
たモジュールをセットした後、図1に示した制御手段8
0は、真空ポンプ60の動作を開始して、チャンバー1
0の内部を真空引きして、減圧する。ここで、図7の縦
軸は、チャンバー10の内部圧力を示している。例え
ば、図7の時刻t20に真空ポンプ60を作動したとす
ると、真空ポンプ60の動作開始前のチャンバー10の
内部圧力P1は、大気圧(約760Torr)である。
そして、真空引きが開始することにより、チャンバー1
0の内部が減圧される。チャンバー10の内部を減圧す
ることによって、チャンバー10の内部の酸素濃度を低
減する。
【0049】制御手段80は、圧力センサ12を用い
て、チャンバー10の内部圧力を検出し、内部圧力が、
例えば、時刻t21において、P2になると、真空ポン
プ60を停止する。例えば、圧力P2は、0.2Tor
rに設定する。
【0050】次に、制御手段80は、バルブ74を開く
と共に、流路切替弁78を作動させて、窒素ガスをチャ
ンバー10の内部に導入する。制御手段80は、圧力セ
ンサ12を用いて、チャンバー10の内部圧力を監視し
て、内部圧力がP1になるまで、窒素ガスをチャンバー
10の内部に導入する。例えば、時刻t22に、内部圧
力がP1になると、制御手段80は、バルブ74を閉じ
る。真空ポンプ60を用いて、チャンバー10の内部を
減圧した後、窒素ガスを導入することによって、チャン
バー内部の酸素濃度が低下する。そこで、制御手段80
は、酸素濃度センサ14を用いて、チャンバー10の内
部の酸素濃度を検出する。チャンバー内に、酸素ガスの
残留量が多いと、ハンダが溶融した後、ハンダの表面に
酸化膜が形成されやすくなり、酸化膜が形成されると、
再固着時のボイドの原因となるため、残留酸素ガスの濃
度が所定濃度以下になるようにしている。チャンバー内
部の残留酸素濃度と、ハンダ溶融時間との関係について
調べたところ、残留酸素濃度が0.3ppm以下であれ
ば、酸化膜の成長は、一定の厚さまで成長した後は、そ
れ以上成長しないことが判明した。そこで、窒素ガス封
入後の酸素濃度は、0.3ppm以下になるようにして
いる。酸素濃度が所定濃度以下になると、次の工程に進
む。酸素濃度が所定濃度以下でない場合には、時刻t2
0〜t22の工程,即ち、チャンバー10内部の減圧,
チャンバー10への窒素ガスの導入,酸素濃度チェック
の工程を繰り返す。
【0051】酸素濃度が、所定濃度以下であれば、制御
手段80は、時刻t23において再び、真空ポンプ60
を作動させて、チャンバー10の内部を減圧する。そし
て、チャンバー10の内部の圧力が、再び、P2になる
と、時刻t24において、制御手段80は、バルブ76
を開き、ヘリウムガスをチャンバー10の内部に導入す
る。制御手段80は、圧力センサ12を用いて、チャン
バー10の内部圧力を監視して、内部圧力がP1になる
まで、ヘリウムガスをチャンバー10の内部に導入す
る。内部圧力がP1になると、制御手段80は、バルブ
76を閉じる。そこで、制御手段80は、酸素濃度セン
サ14を用いて、チャンバー10の内部の酸素濃度を検
出して、所定濃度以下であることを確認する。
【0052】酸素濃度が、所定濃度以下であれば、制御
手段80は、時刻t25において再び、真空ポンプ60
を作動させて、チャンバー10の内部を減圧する。そし
て、チャンバー10の内部の圧力が、再び、P2になる
と、時刻t26において、制御手段80は、バルブ76
を開いて、ヘリウムガスをチャンバー10の内部に導入
する。制御手段80は、圧力センサ12を用いて、チャ
ンバー10の内部圧力を監視して、内部圧力がP4にな
るまで、ヘリウムガスをチャンバー10の内部に導入す
る。内部圧力がP4になると、制御手段80は、バルブ
76を閉じる。ここで、内部圧力P3は、例えば、14
00Toorとしており、大気圧よりも高い圧力として
いる。図4の時刻t12以降の工程について説明したよ
うに、ハンダ固着時には、チャンバー10の内部圧力を
P4(14000torr)として、ハンダ内部に封じ
込められるヘリウムガスの圧縮して小さくなるようにし
ている。したがって、時刻t30以降において、ハンダ
は溶融した状態にしたとき、チャンバー10の内部の圧
力が、ハンダ内部に封じ込められたボイド中のヘリウム
ガスの圧力よりも低いと、溶融したハンダ内部からボイ
ド中のヘリウムガスが膨張して、ハンダを周囲に飛び散
らせる恐れがある。飛び散ったハンダは、配線層等に付
着して、配線短絡の恐れがあるため、このような事態を
避けるため、ハンダ固着時と同等若しくはそれ以上の内
部圧力P4としている。
【0053】ヘリウムガスは、窒素ガスに比べて、熱伝
導率が高いため、ハンダの溶融・開封時には、チャンバ
ー10の内部をヘリウムガス雰囲気としている。但し、
ヘリウムガスは、窒素ガスに比べて高価であるため、チ
ャンバー10の内部の酸素濃度が所定濃度になるまで
は、チャンバーの減圧と窒素ガス導入を行うことによ
り、使用するガスのコストを低減するようにしている。
【0054】次に、時刻t27において、チャンバー1
0の内部の圧力がP4になると、図8に示すように、制
御手段80は、モータ50を駆動して、上ヒータ30を
下降させる。ここで、図5の縦軸は、図2に示した下ヒ
ータ20の均熱治具接触面と上ヒータ30の均熱治具接
触面の間の距離Dを示している。時刻t0〜t7間での
間、下ヒータ20と上ヒータ30の間の距離は、D1で
ある。距離D1は、モジュールの開封工程開始時の距離
であり、固着開始時の距離D1と同じである。図5に示
す距離D4は、開封のための加熱開始時の下ヒータ20
と上ヒータ30の間の距離であり、固着完了時の位置D
4と同じである。距離D4が、例えば、35mmである
とき、距離D1は、例えば、85mmである。即ち、開
封開始前から開封完了時までの上側の均熱治具94の移
動量,即ち、上ヒータ30の移動量は、50mm(=8
5−35)である。
【0055】制御手段80は、ステッピングモータ50
に供給するパルス数によって、上ヒータ30の移動量を
制御できるため、下ヒータ20と上ヒータ30の間の距
離がD4になるまで、上ヒータ30を下降することによ
り、上ヒーター30がモジュールを固定した均熱治具に
接触する。このとき、制御手段80は、クラッチ機構4
0の内部のギア比を切り替えて、上ヒータ30を高速度
v1で下降させる。上ヒータ30の下降速度は、例え
ば、2mm/sとしている。上ヒータ30の下降量は、
約50mmであるため、約25秒間で、上ヒータ30を
距離D4の位置まで高速で下降できる。
【0056】時刻t29において、均熱治具90と均熱
治具94の間の距離がD4になると、制御手段80は、
モータ50の駆動を停止して、上ヒータ30の下降を停
止する。
【0057】また、図9に示すように、時刻t29に
は、下ヒータ20と上ヒータ30への通電を開始する。
ここで、図9は、下ヒータ20によって加熱される下側
の均熱治具90の温度及び上ヒータ30によって加熱さ
れる上側の均熱治具96の温度Tを示している。水冷ジ
ャケット90は、窒化アルミニウム(AlN)製であ
り、一方、多層配線基板104は、セラミックスや金属
の接合体製であるため、両者の材質が異なるとともに、
両者の重量も異なるため、両者の熱容量が異なってい
る。そこで、本実施形態においては、図1若しくは図2
に示したように、水冷ジャケット90を加熱するための
ヒータ20と、多層配線基板104を加熱するためのヒ
ータ30を独立のヒータとするとともに、ヒータ電源2
2,36も独立したものを用いることにより、両者を独
立して温度制御できるようにしている。
【0058】図9に示すように、時刻t29において、
通電を開始したとすると、通電開始前の温度T1は常温
であり、その後、通電の経過とともに、温度が上昇す
る。そして、温度センサ24,38を用いて、均熱治具
90,96の温度を監視して、時刻t30に、温度がT
2になると、その温度を維持するように、電源22,3
6を制御する。ここで、温度T2は、ハンダ110,1
12,114の融点よりも、30℃高い温度としてい
る。例えば、ハンダ110,112,114の融点が、
183℃の場合、温度T3を210℃としている。ハン
ダ110,112,114の温度が融点以上になると、
ハンダ110,112,114は、溶融を開始する。
【0059】なお、上述したように、本実施形態におい
ては、水冷ジャケット90を加熱するためのヒータ20
と、多層配線基板104を加熱するためのヒータ30を
独立のヒータとするとともに、ヒータ電源22,36も
独立したものを用いているので、水冷ジャケット90の
温度と多層配線基板104の温度とが、同一の時刻t3
0に、同じ温度T2となるように制御することができ
る。両者が同一の時刻に同一温度となるようにタイミン
グを合わせることにより、ハンダが溶融している時間を
できるだけ短くすることができ、その結果、溶融ハンダ
の表面に形成される酸化膜の生成量を低減して、再固着
時のボイドの発生を低減することができる。
【0060】次に、均熱治具90,96の温度が上昇し
て、多層配線基板104,LSI106及び水冷ジャケ
ット100の温度が、ハンダの融点以上になると、ハン
ダや溶融し始める。
【0061】そして、図8に示すように、ハンダが十分
に溶融した時刻t31において、制御手段80は、モー
タ50を駆動して、上ヒータ30の上昇を開始する。こ
のとき、制御手段80は、クラッチ機構40を切り替え
て、上ヒータ30の下降速度を低速度v4としている。
低速度v4は、例えば、200μm/sである。そし
て、制御手段80は、下ヒータ20と上ヒータ30の間
の距離がD2になると、クラッチ機構40を切り替え
て、上ヒータ30の下降速度を高速度v1としている。
高速度v1は、例えば、2mm/sである。なお、図1
〜図6の説明では、クラッチ機構40によって、高速度
v1(2mm/s),中速度v2(50μm/s),低
速度v3(9μm/s)の3種類の速度に切り替えられ
るものとしているが、モジュールの開封を行うために
は、さらに、第4の速度v4(200μm/s)を用い
ている。この第4の速度v4も、クラッチ機構40の内
部のギアの切替により実現できるものである。
【0062】ここで、距離D2は、例えば、40mmで
ある。最終的な固着完了時の距離D4は、35mmであ
るので、固着完了時よりも、5mm浮いた位置である。
均熱治具90,96の間の距離がD2になると、水冷ジ
ャケット100の上に残るハンダとLSI106に残る
ハンダがほぼ分離した状態となる。
【0063】上述したように、本実施形態においては、
溶融した下側のハンダと上側のハンダ同士を離す際に、
上ヒータの上昇速度v4を、その後の上昇速度v1より
も低速になるようにしている。その結果、互いに溶融し
ているハンダ同士が、ゆっくりと離されることになる。
【0064】溶融したハンダ同士を離す際に、ゆっくり
と離すことにより、溶融したハンダが周囲に飛び散っ
て、配線等に付着し、短絡することを防止することがで
きる。
【0065】また、このとき、図3に示した封止部10
2のハンダも溶融しており、多層配線基板104を上昇
して、水冷ジャケット100と多層配線基板104とを
離して、モジュールを開封することができる。
【0066】次に、図8に示すように、制御手段80
は、均熱治具90と均熱治具96の間の距離が、時刻t
32において、距離D2になると、上ヒータ30の上昇
速度をv1として上昇を早くする。そして、時刻t33
において、制御手段80は、均熱治具90と均熱治具9
6の間の距離が、距離D1になると、上ヒータ30の上
昇を停止する。
【0067】また、図9に示すように、時刻t32にお
いては、制御手段80は、上ヒータ30と下ヒータ20
への通電を停止する。
【0068】次に、図9及び図7に示すように、制御手
段80は、時刻t34において、チャンバー10の内部
の温度がT4以下になると、チャンバー10の内部のヘ
リウムガスを外部に放出する。チャンバー10の内部の
圧力は、P1(大気圧)となる。温度T4は、ヘリウム
ガスの温度が高温でなければよいため、例えば、50℃
〜100℃としている。
【0069】以上の工程を経ることによって、多層配線
基板104に取り付けられたLSI106と水冷ジャケ
ット100を固着していたハンダを溶融し、また、水冷
ジャケット100と多層配線基板104を垂直方向に引
き離すことで、モジュールを開封することができる。
【0070】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、、溶融した下側のハンダと上側のハンダ同士を離す
際に、上ヒータの上昇速度v4を、その後の上昇速度v
1よりも低速になるようにしている。その結果、互いに
溶融しているハンダ同士が、ゆっくりと離されることに
なるので、溶融したハンダが周囲に飛び散って、配線等
に付着し、短絡することを防止することができる。ま
た、チャンバー内の酸素濃度を低減することにより、モ
ジュール開封時の溶融したハンダ表面への酸化膜の成長
を低減でき、再封止の際のボイドの発生を低減すること
ができる。さらに、チャンバー内の酸素濃度を低減する
ために、ヘリウムガスや窒素ガス等の不活性ガスをチャ
ンバー内に導入するが、その際、ヘリウムガスを用いる
ことにより、ヘリウムガスは、窒素ガスに比べて、熱伝
導率が高いため、ハンダの溶融・固着時には、熱伝導性
を向上することができる。一方、ヘリウムガスは、窒素
ガスに比べて高価であるため、チャンバー10の内部の
酸素濃度が所定濃度になるまでは、チャンバーの減圧と
窒素ガス導入を行うことにより、使用するガスのコスト
を低減するようにしている。また、モジュールを開封す
る際、ハンダ溶融時のチャンバーの内部圧力P3を、大
気圧よりも高圧としているので、ハンダを溶融した際
に、ハンダ内部に形成されているボイド中の気体成分が
膨張してハンダが飛び散るのを防止することができる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、冷却部品による電子部
品の冷却性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置の
全体構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置に
よる冷却部品の取付工程の途中状態を示す側面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置に
よる冷却部品の取付工程の取付完了状態を示す側面図で
ある。
【図4】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置に
よる冷却部品の取付工程におけるチャンバー内圧力の変
化を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置に
よる冷却部品の取付工程における上下ヒータ間の距離の
変化を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置に
よる冷却部品の取付工程における部品の温度変化を示す
タイミングチャートである。
【図7】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置に
よるモジュールの開封工程におけるチャンバー内圧力の
変化を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の一実施形態による冷却部品取付装置に
よるモジュールの開封工程における上下ヒータ間の距離
の変化を示すタイミングチャートである。
【図9】モジュールの開封工程における部品の温度変化
を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…チャンバー 12…圧力センサ 14…O2センサ 20…下ヒータ 22,36…電源22 30…上ヒータ 32…スプリング 34…支持板 38…温度センサ 40…クラッチ機構 50…ステッピングモーター 60…真空ポンプ 80…制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 薫 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 桐生 栄一 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 古谷野 宏一 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 西川 徹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 Fターム(参考) 5F036 AA01 BB21

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子部品が取り付けられた多層配線基板
    に、冷却部品を取り付ける冷却部品取付方法において、 上記電子部品の発熱を熱伝導部材を介して上記冷却部品
    に伝達して、放熱するとともに、 上記電子部品若しくは上記冷却部品の少なくとも一方に
    予め供給されている上記熱伝導部材を加熱し、溶融若し
    くは軟化した後、上記電子部品若しくは上記冷却部品の
    少なくとも一方を移動して両者を接近させ、上記電子部
    品と上記冷却部品が上記熱伝導部材を介して接触した後
    の移動速度を、両者が接触する前の移動速度よりも遅く
    したことを特徴とする冷却部品取付方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の冷却部品取付方法におい
    て、さらに、 上記電子部品が取り付けられた多層配線基板に対して、
    上記冷却部品をチャンバー内で取り付けるとともに、 このチャンバーの内部の酸素濃度を低減した状態で、上
    記電子部品が取り付けられた多層配線基板に対して、上
    記冷却部品を取り付けることを特徴とする冷却部品取付
    方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の冷却部品取付方法におい
    て、さらに、 上記チャンバー内を真空にした後、上記チャンバー内に
    不活性ガスを導入して、チャンバー内の酸素濃度を低減
    することを特徴とする冷却部品取付方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の冷却部品取付方法におい
    て、さらに、 上記チャンバー内を真空にした後、上記チャンバー内に
    第1のガスを導入し、さらに真空にした後、上記チャン
    バー内に第1のガスよりも熱伝導係数の大きなガスを導
    入して、チャンバー内の酸素濃度を低減することを特徴
    とする冷却部品取付方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の冷却部品取付方法におい
    て、さらに、 上記電子部品が取り付けられた多層配線基板に対して、
    上記冷却部品をチャンバー内で取り付けるとともに、 このチャンバーの内部の圧力を減圧した状態で、上記電
    子部品が取り付けられた多層配線基板に対して、上記冷
    却部品を取り付けることを特徴とする冷却部品取付方
    法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の冷却部品取付方法におい
    て、さらに、 このチャンバーの内部の圧力を減圧した状態後、上記電
    子部品が取り付けられた多層配線基板に対して、上記冷
    却部品を取り付ける際に初期圧力よりも高圧状態で両者
    を取り付けることを特徴とする冷却部品取付方法。
  7. 【請求項7】請求項1記載の冷却部品取付方法におい
    て、さらに、 上記電子部品が取り付けられた多層配線基板と、上記冷
    却部品を独立して温度制御することにより、所定温度ま
    で加熱して上記熱伝導部材を溶融若しくは軟化した後、
    上記熱伝導部材を介して両者を熱的に接続したことを特
    徴とする冷却部品取付方法。
  8. 【請求項8】電子部品が取り付けられた多層配線基板
    に、冷却部品を取り付けてモジュールを供給した後、冷
    却部品を外して、モジュールを開封する冷却部品取付方
    法において、 上記電子部品及び上記冷却部品を加熱して上記熱伝導部
    材を溶融若しくは軟化した後、上記電子部品若しくは上
    記冷却部品の少なくとも一方を移動して両者を離す際の
    移動速度を、両者が完全に離れた後の移動速度よりも遅
    くしたことを特徴とする冷却部品取付方法。
  9. 【請求項9】電子部品が取り付けられた多層配線基板
    に、冷却部品を取り付ける冷却部品取付装置において、 上記多層配線基板を加熱する第1のヒータと、 上記冷却部品を加熱する第2のヒータと、 上記電子部品若しくは上記冷却部品の少なくとも一方を
    移動して両者を接近させるとともに、その移動速度が切
    替可能な移動手段と、 上記電子部品が取り付けられた多層配線基板及び上記冷
    却部品を内部に収納するチャンバーと、 上記チャンバー内に不活性ガスを導入するガス導入手段
    と、 上記チャンバー内を真空状態にする真空ポンプと、 上記第1のヒータ,上記第2のヒータ,上記移動手段,
    上記ガス導入手段,上記真空ポンプを制御する制御手段
    とを備えたことを特徴とする冷却部品取付装置。
  10. 【請求項10】電子部品が取り付けられた多層配線基板
    と、この多層配線基板に取り付けられるとともに、上記
    電子部品からの発熱を放熱する冷却部品とを有するモジ
    ュールにおいて、 上記電子部品と上記冷却部品とをハンダ若しくは高熱伝
    導性接着剤若しくはグリースにより接続して、電子部品
    からの発熱を上記冷却部品により放熱することを特徴と
    するモジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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