JP2000259760A - バーコード読取装置 - Google Patents

バーコード読取装置

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JP2000259760A
JP2000259760A JP11066253A JP6625399A JP2000259760A JP 2000259760 A JP2000259760 A JP 2000259760A JP 11066253 A JP11066253 A JP 11066253A JP 6625399 A JP6625399 A JP 6625399A JP 2000259760 A JP2000259760 A JP 2000259760A
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JP
Japan
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reading
optical system
scanning direction
bar code
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JP11066253A
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English (en)
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Isao Hachiman
伊佐雄 八幡
Atsushi Akiyama
厚 秋山
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーコードの全域のデータを確実に取り込む
ようにする。 【解決手段】 読取窓に読み取るべきバーコードのセッ
ト位置を指定する読取枠34を形成し、読取枠34の主
走査方向の両側に、基準距離Aを隔てて読取マーカ3
6,37を形成し、読取光学系を副走査方向に移動させ
る過程で読取マーカ36,37を読み取り、読取マーカ
36,37の読み取り時間のずれを基に、読取枠34に
対する読取光学系の副走査方向における移動方向の相対
的な傾きを認識し、この傾きに応じて読取光学系の読取
領域を補正するように構成する。これにより、バーコー
ドの全域のデータを確実に取り込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体に表示された
バーコードを光学的に読み取るバーコード読取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近来、物体に表示されたバーコードを光
学的に読み取るバーコード読取装置の一例として、郵便
物に表示された郵便情報(バーコード)を読み取るバー
コード読取装置が開発されている。これは、不特定多数
の個人や団体を対象に発送されるダイレクトメールも多
く、郵便物の量は飛躍的に増加していることから、郵便
番号、住所表示データ等の郵便情報を読み取り、郵便物
を機械的に配達地域別に区分可能にし、これにより郵便
配達業務を合理化する必要性が高まっていることによる
ものである。
【0003】この場合、郵便物には郵便情報を表すバー
コードの他に、宛名、差出人情報、封筒のデザイン上の
絵柄等が表されているので、郵便物の表面全域を対象に
読取走査することは時間を浪費する。そこで、図15に
示すように、透光性の材料により形成された読取窓(図
示せず)に黒枠で囲った読取枠100を形成し、この読
取枠100内に郵便物のバーコードを位置させ、読取光
学系101を読取枠100の長手方向(主走査方向)と
直交する矢印方向(副走査方向)に走査することによ
り、読取枠100内のバーコードのみを短時間内に読み
取ることが行われている。
【0004】さらに、読取枠100の主走査方向の一辺
102に対して一定の基準距離Aを隔てた位置に読取マ
ーカ103を配置し、読取光学系101を副走査方向に
移動させ、読取マーカ103を読み込んだときを基準に
読取光学系101を基準距離Aだけ移動させたときを基
準に、読取光学系101によるバーコードの読み取りを
一定時間行なわせることも行われている。これは、読取
マーカ103の読み取りにより読取枠100のの位置を
認識し、バーコードの読取開始のタイミングを正確にす
るためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなバーコー
ド読取装置は、製作上のばらつき等により、読取光学系
101の副走査方向への移動方向が、読取枠100の主
走査方向の一辺101と直交する直線に対して傾くと、
読取枠100の一辺101とバーコードとが平行になら
なくなり、バーコードの一部が読取枠100からはみ出
し、バーコードの全体の画像を取り込めないことがあ
る。
【0006】本発明は上述のような点に鑑みなされたも
ので、バーコードの全域を確実に読み取ることができる
バーコード読取装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
物体の表面に表示されたバーコードのセット位置を指定
する読取枠が形成された透光性の読取窓と、多数の受光
素子を主走査方向に配列したCCDを有し走査駆動部に
より前記読取窓に沿う副走査方向に沿って駆動される読
取光学系と、前記読取光学系の読取時の移動方向におけ
る前記読取枠の上流側であって前記読取枠の主走査方向
の一辺に対して一定の基準距離を隔てた位置に配置され
前記読取光学系により読み取られる読取マーカと、を備
え、前記読取光学系を副走査方向に移動させる過程で、
前記読取光学系が前記読取マーカを読み取った時点から
前記基準距離に対応する時間が経過したときに前記読取
光学系による前記読取枠内の前記バーコードの読み取り
を一定時間行なわせるバーコード読取装置において、前
記読取マークは、前記読取枠の主走査方向の一辺の両側
に配置され、複数の前記読取マーカの読取時間のずれを
基に前記読取枠の主走査方向と直交する直線に対する前
記読取光学系の移動方向の相対的な傾きを認識する傾き
認識手段と、前記傾き認識手段により認識された傾きに
応じて前記読取光学系の読取領域を補正する補正手段と
を備える。
【0008】したがって、読取光学系を副走査方向に移
動させる過程では読取マーカと読取枠内のバーコードと
が順次読み取られる。このときに、読取マーカは読取枠
の主走査方向における両側に配置されているため、これ
らの読取マーカの読み取り時間のずれを基に、読取枠の
主走査方向と直交する直線に対する読取光学系の副走査
方向の移動方向の相対的な傾きを認識することが可能と
なり、この傾きに応じて読取光学系の読取領域が補正さ
れるため、バーコードの全域のデータが取り込めること
になる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記補正手段により補正された補正データ
を格納した不揮発性メモリのテーブルを備える。
【0010】したがって、読取枠の主走査方向と直交す
る直線に対する読取光学系の移動方向の相対的な傾き
は、個々のバーコード読取装置の単位で一定であるの
で、バーコードの読み取りの都度、読取枠の主走査方向
と直交する直線に対する読取光学系の移動方向の相対的
な傾きを認識する必要はなく、テーブルに格納した補正
データを基に読取光学系の読取領域を補正することが可
能となる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記読取枠は、複数の点の連続によ
り形成されている。
【0012】したがって、読取枠の一部をバーコードの
一部として誤認識することがない。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の発明において、前記読取枠は、溝によ
り形成されている。
【0014】したがって、バーコードが表示された物体
を含む他の器物との摩擦により読取枠が消えることがな
い。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図9に基づいて説明する。本実施の形態におれる
バーコード読取装置は、郵便情報読取装置の例である。
まず、郵便情報読取装置の主要な構成を図1に基づいて
説明する。この郵便情報読取装置1は、本体2とスキャ
ナユニット3とよりなる。本体2は電源ユニット8を含
み、スキャナユニット3を載置状態で支持するスキャナ
ユニット支持台5を固定的に備え、さらに、この本体2
には物体としての郵便物6を支える昇降自在のスタンド
7が設けられている。スキャナユニット支持台5は本体
2の上部の複数個所に形成されたボス9に螺子止めされ
ている。また、本体2にはスキャナユニット支持台5の
下面にスタンド7を圧接する圧接手段(図示せず)が設
けられている。
【0016】スキャナユニット3の筐体11には、キャ
リッジ12に搭載された読取光学系13と、キャリッジ
12を副走査方向(図1の紙面において左右方向)に駆
動する駆動機構(図示せず)と、回路が形成された基板
14とが設けられている。読取光学系13は、筐体11
の下面に設けられた透光性の板15により形成された読
取窓16を介して郵便物6を照明する蛍光灯17と、郵
便物6からの反射光を偏向する複数のミラー18,1
9,20と、ミラー20からの反射光を集光するレンズ
21と、CCD22とよりなる。CCD22を保持する
CCD基板23はフレキシブルなケーブル24を介して
基板14に接続されている。また、筐体11の前面に
は、キャリッジ12が仮想線で示すように基板14側に
移動したときに透明な読取窓16を介して郵便物6の状
態を見ることが可能なクリアカバー25が設けられてい
る。なお、読取窓16の上面の端部には、読取画像を2
値化するときの閾値を決定するための基準白板26が設
けられている。CCD22は、多数の受光素子を主走査
方向に配列してなり、一定の一次元領域の画像を読み取
るものである。
【0017】図2に示すように、スキャナユニット3は
本体2のスキャナユニット支持台5に分離可能に支持さ
れている。このスキャナユニット支持台5には、読取窓
16を嵌合させるための四角形の読取開口部27と、こ
の読取開口部27の後方に配置された複数の開口部28
と、後部両側の隅部に配置された円孔29とが形成され
ている。そして、スキャナユニット支持台5の両側には
読取開口部27と開口部28との間に配置された係止突
部(上部にテーパーを有するスタッド)30が立設され
ている。これらの係止突部30と係止し合う係止孔31
は、図3に示すように、スキャナユニット3の筐体11
の底面に形成されている。このような係止突部30と係
止孔31とは、本体2とスキャナユニット3とを分離可
能に連結する連結部として機能する。
【0018】なお、読取窓16はスキャナユニット支持
台5の読取開口部27(図2参照)に嵌合するように筐
体11の下面から部分的に突出されているので、筐体1
1を机上面等に載置したときに全体を平らに維持して置
くことができるように、筐体11の読取窓16の後部側
の底面には、四角の平坦な突部32と、後部両側の隅部
に配置された円形の突部33とが形成されている。これ
らの突部32,33は、筐体11をスキャナユニット支
持台5に載置するときに、開口部28又は円孔29に嵌
合されるように位置が定められ(図2参照)、これらの
突出高さは読取窓16の突出高さと同じである。
【0019】図3,4,8に示すように、読取窓16に
は、郵便物6の表面に表示されたバーコード(郵便情
報)6aを定位置にセットするための読取枠34と、こ
の読取枠34の長手方向(主走査方向)の一辺35に対
して一定の基準距離A(図8参照)を隔てた直線上の両
側に配置された読取マーカ(黒マーカ)35,36とが
形成されている。
【0020】図2に示すように、スキャナユニット3
は、本体2のスキャナユニット支持台5から外したとき
のために支点軸38を中心に回動するハンドル39を備
えている。
【0021】スタンド7の昇降移動高さは、定形サイズ
の郵便物6の最大許容厚さに相当する1cmに多少のマ
ージンを加えた値に設定されている。したがって、スタ
ンド7の許容昇降高さ以下の厚さの郵便物6の場合は、
図1、図5に示すように、スキャナユニット支持台5に
スキャナユニット3を装着し、バーコード6aをスキャ
ナユニット支持台5の下面により読取窓16の下に導
き、この状態で読取光学系13を副走査方向に移動させ
ながらバーコード6aを読み取るが、厚い郵便物6の場
合には、スキャナユニット支持台5から分離したスキャ
ナユニット3を、図6に示すように郵便物6の上におい
て郵便情報を読み取ることが可能である。
【0022】本実施の形態における郵便情報読取装置1
は本体2を備えているが、本体2を省略しスキャナユニ
ット3のみで構成してもよい。このように構成した場合
でも、郵便物6を机上等に置き、その郵便物6のバーコ
ード6aが表示された部分に読取窓16が位置するよう
に郵便物6の上にスキャナユニット3を置き、読取光学
系14を移動することにより、小包でもそれ以外の郵便
物6でもバーコード6aを読み取ることができる。
【0023】さらに、図2に示すように、スキャナユニ
ット3の筐体11の上部には、表示器40が設けられて
いる。本実施の形態における郵便情報読取装置1は、単
に郵便情報(バーコード)6aの読み取りを行うだけで
なく、そのバーコード6aが規格に合致しているか否か
の検査機能を備えている。これに伴い表示器40はバー
コード6aの解読だけでなく検査結果も表示する。その
ために、読取開始時に操作するスタートスイッチ41の
他に、検査が不合格の場合に不合格となった表示項目を
切り替える項目スイッチ42、検査結果の詳細を切り替
える詳細スイッチ43が表示器40の近傍に配置されて
いる。
【0024】さらに、本体2内の電源ユニット8とスキ
ャナユニット3の給電部(図示せず)とは、図5に示す
ようにケーブル44により接続されている。ここで、ス
キャナユニット3の回路構成を図7に基づいて説明す
る。まず、CPU45、このCPU45が実行するプロ
グラム等の固定データが書き込まれたROM46、ワー
クデータ等の可変データを更新自在に書き込むRAM4
7、読み取ったイメージデータを格納するイメージRA
M48がバスライン49により接続されている。ここ
で、RAM47は後述する補正データを格納する不揮発
性メモリ47aを含んでいる。
【0025】また、前記キャリッジ12を駆動する走査
駆動部としてのステッピングモータ50の動作を制御す
るモータ制御回路51、表示器40の動作を制御する表
示制御回路52、スタートスイッチ41、項目スイッチ
42、詳細スイッチ43に接続されたスイッチ制御回路
53、エラー等の警告を発するブザー54を制御するブ
ザー制御回路55、キャリッジ12がホームポジション
に位置する状態を検知するホームポジションセンサ56
が接続されたセンサ回路57、基板14(図1参照)に
設けられて読取光学系13を制御する読取光学系ユニッ
ト制御回路58等がバスライン49を介してCPU45
に接続されている。
【0026】この読取光学系ユニット制御回路58に
は、CCD22が接続されたCCD制御回路59、蛍光
灯17の動作を制御する蛍光灯制御回路60、蛍光灯1
7を暖めるヒータ61及び蛍光灯17の温度を検出する
サーミスタ62が接続されたヒータ制御回路63が接続
されている。
【0027】バーコード6aの検査項目は、コントラス
ト・チェック、サイズ・チェック、線幅チェック、スタ
ート/ストップコード・チェック、キャラクタ・チェッ
ク、桁数チェック、チェックデジット・チェック、フォ
ーマット・チェックで、それぞれの項目について、検査
基準が定められている。
【0028】このようなカスタマバーコードにより生成
されたバーコード6aは、図5に示すように、郵便物6
の表面に表示される。表示の仕方は、バーコード6aが
印刷されたラベルを郵便物6に貼付し、又は、郵便物6
の表面にバーコード6aを直接印刷することにより行
う。図1、図5に示すように、スキャナユニット支持台
5にスキャナユニット3を装着した状態で郵便物6のバ
ーコード6aを読み取る場合は、郵便物6をスキャナユ
ニット支持台5の下面により読取窓16の下に導き、こ
の状態で読取光学系13を移動させながらバーコード6
aを読み取る。
【0029】また、1cm以上の厚い郵便物6のバーコ
ード6a、或いは小包等の郵便物(図示せず)に表示さ
れたバーコード6aを読み取る場合は、スタンド7と読
取窓16との間に挿入することができないので、ハンド
ル39を把持してスキャナユニット3を本体2から外
し、バーコード6aの上に読取窓16の読取枠34が位
置するように、郵便物6の上にスキャナユニット3を置
き(図6参照)、バーコード6aを読み取る。
【0030】上述したように、読取光学系13をステッ
ピングモータ50により副走査方向に移動させる構成で
は、バーコード6aの副走査方向の長さをステッピング
モータ50の回転角(駆動ステップ数)に対応させて正
確に認識することができる。
【0031】実際にバーコード6aを読み取るときは、
スタートスイッチ41を操作して、キャリッジ12を読
取光学系13とともにホームポジションから副走査方向
に移動させる。この過程で読取光学系13が読取マーク
36,37を読み取るので、その読み取りを認識したと
きを基準にキャリッジ12を基準距離A(図8参照)だ
け移動させると、読取光学系13が読取枠34の一辺3
5に到達するので、このときを基準にさらにキャリッジ
12を一定距離移動させて読取光学系13によるバーコ
ード6aの読取を一定時間行なわせる。その後、キャリ
ッジ12をホームポジションに戻す処理に移行する。こ
のような処理は、前述した図5及び図6に示す何れの使
用形態においても同様である。
【0032】ところで、上記のスキャナユニット3を製
作する場合に、製作誤差により、読取枠34の主走査方
向と直交する直線に対する読取光学系13の移動方向が
傾くことがある。この傾きは相対的な傾きで、読取窓1
6が傾いている場合もあるが、読取枠34と読取マーカ
36,37との関係は両者が共通の板15に形成されて
いるため相対的な位置関係はかなり正確に維持すること
ができる。
【0033】このように、読取枠34の主走査方向と直
交する直線に対して読取光学系13の移動方向が相対的
に傾いている場合の補正の処理の仕方を図9に基づいて
説明する。図9は、読取光学系13の副走査方向の移動
方向の対して読取枠34を傾けた状態で示している。図
では説明のために傾きを強調したが、実際にはこれほど
傾くことはない。このような状態で読取光学系13を副
走査方向に移動(紙面下向き方向)させると、読取光学
系13は始めに黒マーカ36を読み取り、その後に反対
側の黒マーカ37を読み取ることになる。
【0034】黒マーカ36,37の間隔は一定に定めら
れ、黒マーカ36,37の読取時間のずれは、読取光学
系13が搭載されたキャリッジ12を駆動するステッピ
ングモータ50の駆動パルスをカウントする等の方法で
CPU45により認識でき、この読取時間のずれを基
に、読取枠34の主走査方向と直交する直線に対する読
取光学系13の移動方向の傾きを認識することができ
る。この機能は請求項1の傾き認識手段に相当する。
【0035】続いて、読取枠34の主走査方向と直交す
る方向に対する読取光学系13の移動方向の相対的な傾
きに応じて読取光学系13の読取領域を補正する。すな
わち、主走査方向の読み取り長さを補正し(この場合長
くする)、副走査方向の読み取り長さを補正する。これ
は請求項1の補正手段に相当する。
【0036】ここで、主走査方向の領域を補正するとい
うことは、CCD22の多数の受光素子のうち、出力を
有効とする受光素子の範囲を変えることであり、副走査
方向の読み取り長さを補正するということは、読取光学
系13の読取開始時期と読取終了時期とを変えることで
ある。
【0037】以下、具体的に説明する。図9において、
Jは読取枠34の主走査方向の長さ、Rは副走査方向の
長さで、このJ,Rは予め定められた一定の値である。
Kは黒マーク36,37の読取時間のずれにより傾きと
して認識できる可変データである。このように右側の読
取マーク36の方が副走査方向の上流側に寄っている傾
きの状態では、読取枠34も読取マーク36,37の傾
きと同方向に傾く状態である。この状態では、右側の黒
マーク36の端の一点を読み込んだ時点から読取光学系
13をKの距離だけ移動させたとき、読取枠34の四隅
の各点a,b,c,dが含まれる読取領域を設定すれば
よいことになる。このときの主走査方向の読取領域は二
点鎖線で示すように、主走査方向の読取長さN+Mと、
副走査方向の読取長さ2Sとの積である。点a(O,
P),点b(M,S+P),点c(Q,P−K),点d
(M+N,S+(P−K))の座標は、次式により求め
られる。
【0038】 Q=J/cos(sin-1(K/J)) P=Xcos(sin-1(K/J)) O=Xsin(sin-1(K/J)) N=K/tan(sin-1(K/J)) M=L/tan(sin-1(K/J)) (Lは点aと点bとの距離) S=Rcos(sin-1(K/J)) このように、読取枠34の主走査方向と直交する直線に
対する読取光学系13の移動方向の傾きに応じて、読取
光学系13の読取領域を補正することにより、バーコー
ド6aの全域を欠落することなく読み取ることができ
る。
【0039】読取枠34の主走査方向と直交する直線に
対し、読取光学系13の移動方向が傾いていない状態
は、図9の上で、読取枠34の主走査方向の一辺35が
紙面で水平になるまで、右側の読取マーク36の右端の
一点を支点に読取マーク36,37及び読取枠34を反
時計方向に回転させた状態を考えればよい。この状態で
は、左右の読取マーク36,37が同時に読み取られる
筈である。そして、その読取マーカ36,37の読取時
を基準に読取光学系13を所定距離移動させてバーコー
ド6aの読取を行なう。このときの読取領域は、図9に
おいて点線で示す範囲である。
【0040】傾き方向が逆で、左側の読取マーク37の
方が副走査方向の上流側に寄っている場合も同様の処理
でよい。
【0041】以上のように、読取枠34に対する読取光
学系13の移動方向の相対的な傾きは、個々のスキャナ
ユニット3の固定値であるので、上記の読取領域の補正
手段による補正データの取得は工場出荷時までに一回行
なえばよい。この補正データは不揮発性メモリ47aに
テーブルとして格納しておく。したがって、工場出荷後
のバーコード読み取りに際しては、テーブルに格納した
補正データに基づいて読取領域を決定し、バーコード6
aの全域を欠かすことなく読み取ることができる。
【0042】なお、読取枠34内にバーコード6aが近
接すると、読取枠34の一部をバーコード6aと誤認す
るおそれがあるので、読取枠34の線は、図10に示す
ように極力細く形成することが望ましい。
【0043】比較のために、読取枠34の線を太くした
例を図11〜図13に示す。図11は読取枠34内のバ
ーコード6aが主走査方向の一方に寄り過ぎた状態、図
12は読取枠34内のバーコード6aが主走査方向の一
方にさらに寄り過ぎた状態、図13は読取枠34内のバ
ーコード6aが主走査方向及び副走査方向に寄り過ぎた
状態を示す。図11ないし図13のそれぞれにおいて
(a)は読取枠34とバーコード6aとの位置関係を示
す一部の説明図、(b)は(a)の円内領域のバーコー
ド6aを含むデータをメモリに格納した状態を模式的に
示す説明図である。
【0044】メモリに格納したデータにおいて、図1
1、図12の状態では、読取枠34の一端の太い線が恰
もバーコードデータの一部として誤認する可能性があ
る。図13の状態は、読取枠34の一端の太い線及び横
の太い線が恰もバーコードデータの一部として誤認する
可能性がある。
【0045】図11ないし図13は極端にバーコード6
aが寄った例を示すものであるが、読取枠34内のバー
コード6aの位置が多少ずれたとしても、図10に示す
ように、読取枠34の線を細くすることにより、読取枠
34の線をバーコードデータの一部として誤認識するこ
とを回避することができる。
【0046】次に、本発明の実施の第二の実施の形態を
図14に基づいて説明する。前記実施の形態と同一部分
は同一符号を用い説明も省略する。本実施の形態におけ
る読取枠34aは、複数の点34bの連続により形成さ
れている。
【0047】このようにすることで、点34bはバーコ
ード6aの個々のバーと長さも幅が異なるため、バーコ
ードデータの一部として誤認識することがない。さら
に、図のように、点34bの形状を三角形等のようにバ
ーコード6aのバーとは形を変えることにより、さら
に、バーとの区別をつけることができる。
【0048】また、何れの読取枠34,34aの場合で
も、単に線や点を描くのではなく、溝(図示せず)の掘
り込みによって形成することにより、他の器物との接触
により消えることがなくなる。この場合、溝に塗料を埋
め込むことにより、読取枠34,34aを認識し易くす
ることができ、これにより、バーコード6aを正しくセ
ットし易くすることができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、読取窓に
バーコードのセット位置を指定する読取枠を形成し、読
取枠に対して基準距離を隔てて読取マーカを形成し、読
取光学系を副走査方向に移動させる過程で読取マーカを
読み取り、この読取マーカの読み取りにより読取枠の位
置を認識し、読取枠内のバーコードを読み取るようにし
たバーコード読取装置において、読取マーカを読取枠の
主走査方向における両側に配置し、これらの読取マーカ
の読み取り時間のずれを基に、読取枠に対する読取光学
系の副走査方向における移動方向の相対的な傾きを認識
し、この傾きに応じて読取光学系の読取領域を補正する
ように構成したので、バーコードの全域のデータを確実
に取り込むことができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、補正手段に
より補正された補正データを格納した不揮発性メモリの
テーブルを備えるので、バーコードの読み取りの都度、
読取枠の主走査方向と直交する直線に対する読取光学系
の移動方向の相対的な傾きを認識する必要はなく、テー
ブルに格納した補正データを基に読取光学系の読取領域
を補正することができる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、読取枠は、
複数の点の連続により形成されているので、読取枠の一
部をバーコードの一部として誤認識することがない。
【0052】請求項4記載の発明によれば、読取枠は、
溝により形成されているので、器物との摩擦により読取
枠が消えることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における郵便情報読
取装置の縦断左側面図である。
【図2】電源ユニットとスキャナユニットとの分離構造
を示す斜視図である。
【図3】スキャナユニットの底面を示す斜視図である。
【図4】読取窓を下方から見た斜視図である。
【図5】薄い郵便物の郵便情報を読み取る使用形態を示
す斜視図である。
【図6】厚い郵便物の郵便情報を読み取る使用形態を示
す斜視図である。
【図7】スキャナユニットの電気的ブロック図である。
【図8】読取枠と読取マークとの関係を示す説明図であ
る。
【図9】補正した読取領域と読取枠との関係を模式的に
示す説明図である。
【図10】読取枠の変形例を示す説明図である。
【図11】読取枠内のバーコードが主走査方向の一方に
寄り過ぎた状態を示すもので、(a)は読取枠とバーコ
ードとの位置関係を示す一部の説明図、(b)は(a)
の円内領域のバーコードを含むデータをメモリに格納し
た状態を模式的に示す説明図である。
【図12】読取枠内のバーコードが主走査方向の一方に
さらに寄り過ぎた状態を示すもので、(a)は読取枠と
バーコードとの位置関係を示す一部の説明図、(b)は
(a)の円内領域のバーコードを含むデータをメモリに
格納した状態を模式的に示す説明図である。
【図13】読取枠内のバーコードが主走査方向及び副走
査方向に寄り過ぎた状態を示すもので、(a)は読取枠
とバーコードとの位置関係を示す一部の説明図、(b)
は(a)の円内領域のバーコードを含むデータをメモリ
に格納した状態を模式的に示す説明図である。
【図14】本発明の第二の実施の形態における読取枠と
読取マークとの関係を示す説明図である。
【図15】従来の読取窓と読取マークと読取光学系との
関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 バーコード読取装置 6 物体の 6a バーコード 16 読取窓 13 読取光学系 22 CCD 34,34a 読取窓 34a 点 35 主走査方向の一辺 36,37 読取マーカ 47a 不揮発性メモリ A 基準距離

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の表面に表示されたバーコードのセ
    ット位置を指定する読取枠が形成された透光性の読取窓
    と、 多数の受光素子を主走査方向に配列したCCDを有し走
    査駆動部により前記読取窓に沿う副走査方向に沿って駆
    動される読取光学系と、 前記読取光学系の読取時の移動方向における前記読取枠
    の上流側であって前記読取枠の主走査方向の一辺に対し
    て一定の基準距離を隔てた位置に配置され前記読取光学
    系により読み取られる読取マーカと、を備え、 前記読取光学系を副走査方向に移動させる過程で、前記
    読取光学系が前記読取マーカを読み取った時点から前記
    基準距離に対応する時間が経過したときに前記読取光学
    系による前記読取枠内の前記バーコードの読み取りを一
    定時間行なわせるバーコード読取装置において、 前記読取マークは、前記読取枠の主走査方向の一辺の両
    側に配置され、 複数の前記読取マーカの読取時間のずれを基に前記読取
    枠の主走査方向と直交する直線に対する前記読取光学系
    の移動方向の相対的な傾きを認識する傾き認識手段と、 前記傾き認識手段により認識された傾きに応じて前記読
    取光学系の読取領域を補正する補正手段と、を備えるバ
    ーコード読取装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段により補正された補正デー
    タを格納した不揮発性メモリのテーブルを備える請求項
    1記載のバーコード読取装置。
  3. 【請求項3】 前記読取枠は、複数の点の連続により形
    成されている請求項1又は2記載のバーコード読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記読取枠は、溝により形成されている
    請求項1ないし3の何れか一記載のバーコード読取装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002318540A (ja) * 2001-04-24 2002-10-31 Nec Eng Ltd 試験管理システム
US7545722B2 (en) 2003-12-18 2009-06-09 Denso Wave Incorporated Method and apparatus for optically reading information attached to a target

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