JP2000258613A - 防眩シート、表示装置及び防眩シートの製造方法 - Google Patents

防眩シート、表示装置及び防眩シートの製造方法

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JP2000258613A
JP2000258613A JP11063049A JP6304999A JP2000258613A JP 2000258613 A JP2000258613 A JP 2000258613A JP 11063049 A JP11063049 A JP 11063049A JP 6304999 A JP6304999 A JP 6304999A JP 2000258613 A JP2000258613 A JP 2000258613A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気層を介して表示装置、例えば、タッチパ
ネル等に適用される防眩シートであって、高い透過画像
鮮明度、高いコントラスト、低い写り込み度を併せ持つ
高品位の画像を表示可能とする防眩シートを提供する。 【解決手段】 少なくとも1層からなる透明基材シート
15の一方の面に、少なくとも1層からなる防眩層16
が積層され、該透明基材シート15の他方の面に、反射
防止層17が積層されてなる防眩シート12である。該
防眩シート12は、透明基材シート15の構成部材であ
る少なくとも一層の透明シートに防眩層16を形成して
おき、他方において、透明基材シート15の構成部材で
ある少なくとも一層の透明シートに反射防止層17を形
成しておき、両者を積層することにより製造することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置等の表面
における防眩のために適用する防眩シートに関し、詳し
くは表示装置と防眩シートの間に空気層を有する場合の
空気層と防眩シートの界面での防眩シートの裏面反射を
防止した防眩シート、その製造方法、及び防眩シートを
適用した表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表示装置等の表面において外光が
表面反射して画像への視認性に悪影響が生ずるのを軽減
するために、反射光をある程度拡散するための防眩シー
トが表示装置の表面に適用されている。このような防眩
シートには、例えば、特開平6−18706号公報、特
開平10−20103号公報に開示されるように、透明
基材シートの表面にシリカ等のフィラーを含む樹脂を塗
工して表面が凹凸形状の防眩層を形成したもの、有機フ
ィラーを樹脂中に添加した樹脂を塗工して表面が凹凸形
状の防眩層を形成したもの、塗工した樹脂層表面に凹凸
を持ったフィルムをラミネートして表面が凹凸形状の防
眩層を形成したものがある。
【0003】表示装置等に適用されるこれらの防眩シー
トには、表示装置の視認性を高めるために高い透過鮮明
度、高いコントラスト、低い写り込み度を併せ持つこと
が高品質な性能として求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、タッチパネル等
の表示装置等の表面に空気層を介して、防眩シートが適
用される場合がある。図1は表示装置に対して、空気層
を介して適用した従来の防眩シートの層構成の例を示し
ている。図1において、1は表示装置、2は防眩シート
であり、該表示装置1と防眩シート2の間に設けたスペ
ーサ3により、空気層4が形成されている。該防眩シー
ト2は、透明基材シート5上に防眩層6が形成された層
構成となっている。
【0005】しかしながら、表示装置1と防眩シート2
の間に空気層4を有する場合には、防眩シート2と空気
層4との界面で屈折率差が大となるので、防眩層6、透
明基材シート5を通過した光(外光)が、防眩シート2
の裏面と空気層4との界面で反射(裏面反射)するた
め、防眩性が低下する問題点がある。
【0006】このような裏面反射による防眩性の低下を
防止するには防眩層6の透過鮮明度を低下させることが
効果的であるが、透過鮮明度を低下させると、画像の視
認性が悪くなるという問題がある。
【0007】また、裏面反射による防眩性の低下を防止
する別の方法として、防眩層6にバインダー樹脂の屈折
率と異なる屈折率のフィラーを添加してヘイズ値をあげ
る方法もあるが、これでは透過鮮明度は下がらないもの
の、ヘイズ値が上昇するため、画像のコントラストが悪
くなるという問題点がある。
【0008】そこで本発明は、空気層を介して表示装置
に適用される防眩シートであって、高い透過画像鮮明
度、高いコントラスト、低い写り込み度を併せ持つ高品
位の画像を表示可能とする防眩シート、その製造方法、
及び該防眩シートを適用した表示装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した問題点を解決す
るための本発明の防眩シートは、少なくとも1層からな
る透明基材シートの一方の面に、少なくとも1層からな
る防眩層が積層され、該透明基材シートの他方の面に、
反射防止層が積層されてなることを特徴とする。
【0010】本発明の防眩シートにおいて、透明基材シ
ートは、種類の異なる材質のシートの積層体であっても
よい。
【0011】本発明の防眩シートは、写り込み度が50
以下、透過画像鮮明度が100以上、且つ、ヘイズ値が
20以下であることが望ましい。
【0012】本発明の防眩シートは表示装置の表面に適
用され、適用された表示装置は、防眩シートと表示装置
とが防眩シートの反射防止層を表示装置側にして且つ空
気層を介して重畳されていることを特徴とする。
【0013】本発明の防眩シートの製造方法は、(1)
透明基材シートの構成部材である少なくとも一層の透明
シートに防眩層を形成しておき、(2)他方において、
透明基材シートの構成部材である少なくとも一層の透明
シートに反射防止層を形成しておき、(3)前記各工程
において得られた各透明シートを積層することにより、
透明基材シートの一方の面に少なくとも1層からなる防
眩層が積層され、該透明基材シートの他方の面に反射防
止層が積層されてなる防眩シートを得ることを特徴とす
る。
【0014】本発明を説明するために使用される用語
「シート」とは、広い意味で用いられており、いわゆる
フィルム状、フィルムよりも厚くフレキシブル性を有す
るシート状、フレキシブル性が無い板状(パネル状)の
形態を包含する。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の防眩シートの基
本的な層構成を示し、表示装置の表面層に空気層を介し
て、本発明の防眩シートが適用される場合を示す。図2
において、11は表示装置、12は防眩シートであり、
防眩シート12は、透明基材シート15の一方の面に防
眩層16が形成され、他方の面に反射防止層17が形成
された層構成となっている。該表示装置11と防眩シー
ト12の間に設けたスペーサ13により、空気層14が
形成されている。
【0016】本発明の防眩シート12は、表示装置11
側の空気層14に接する側に反射防止層17が形成され
ているので、防眩シート12における反射防止層17の
屈折率が透明基材シート15の屈折率よりも小さく且つ
空気層14の屈折率よりも大となる。したがって、防眩
シート12の表示装置11側に反射防止層17が無い従
来の防眩シートに比べて、防眩シート12における表示
装置11側の層と空気層14との屈折率差が小さくなる
ので、防眩シート12を通過した光(外光)が、防眩シ
ート12の裏面と空気層14との界面で反射(裏面反
射)することを防止できる。
【0017】透明基材シート 本発明の防眩シートに使用できる透明基材シートの素材
には、透明樹脂フィルム、透明樹脂シート、透明樹脂
板、透明ガラス等の1層又は2層以上の積層体が使用で
き、各層の材質は同一でも異なっていてもよい。
【0018】前記透明樹脂フィルム、透明樹脂シート又
は透明樹脂板に使用される樹脂には、トリアセチルセル
ロース(TAC)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ジアセチルセルロース、アセテートブチレートセ
ルロース、ポリエーテルサルホン、ポリアクリル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリスルホン、ポリエーテル、ポリメチルペンテ
ン、ポリエーテルケトン、(メタ)アクリロニトリル等
が使用できる。
【0019】本発明の防眩シートにおける前記透明基材
シートの樹脂としてTACは、複屈折が無いので光学用
途に好適である。例えば、防眩シートを偏光素子と積層
して偏光板を作製することが可能である。また、前記透
明基材シートの樹脂としてPETは、防眩層或いは反射
防止層を各種コーティング法によって塗工する場合に
は、耐熱性、耐溶剤性や機械強度等の加工性の面におい
て好適である。
【0020】防眩層 防眩シートの製造において、透明基材シート上への防眩
層の形成には、シリカ等のフィラーを含む樹脂を塗工し
て表面が凹凸形状の防眩層を形成する方法、有機フィラ
ーを樹脂中に添加した樹脂を塗工して表面が凹凸形状の
防眩層を形成する方法、塗工した樹脂層表面に凹凸を持
ったフィルムをラミネートして表面が凹凸形状の防眩層
を形成する方法がある。このような防眩層は、拡散・防
眩性に優れる特徴がある。
【0021】上記防眩層の特徴に加えて、拡散・防眩性
を低下させることなく、透過鮮明性を向上させ、シンチ
レーション(シート表面に発生する、いわゆる面ギラ)
を低下させ、且つ反射防止性をもたせるために次のよう
な防眩層としてもよい。即ち、防眩層を構成する透光性
樹脂中に透光性微粒子とを含ませ、この透光性微粒子は
粒径が0.5〜2.0であり、且つ透光性樹脂との屈折
率の差を0.04〜0.20とし、且つ、前記防眩層の
表面より突出させることにより上記特性の防眩層となる
ので望ましい。
【0022】透光性微粒子の粒径を上記範囲とする理由
は、0.5μm未満だと、透光性樹脂中に添加する透光
性微粒子の添加量を非常に大きくしないと光拡散効果が
得られないからであり、2.0μmを超えると防眩層の
表面形状が粗くなり、ヘイズ値が高くなるからである。
【0023】透光性微粒子と透光性樹脂との屈折率差を
上記範囲とする理由は、0.04未満では両者の屈折率
の差が小さすぎて、光拡散効果が得られず、また屈折率
差が0.2よりも大きいと光拡散性が高すぎて、フィル
ム全体が白化してしまうからである。透光性微粒子と透
光性樹脂との屈折率差を上記範囲とすることにより、防
眩シート全体が白化することなく、高い透過鮮明度を維
持した状態で、拡散効果により防眩シートを透過する光
を平均化することができる。
【0024】透光性微粒子を防眩層の表面より突出して
形成する理由は、防眩層表面における透光性微粒子の突
出により、表面に微細な凹凸が形成されることになるの
で、防眩作用を生ずる。
【0025】防眩層を構成する透光性樹脂としては、主
として紫外線・電子線によって硬化する樹脂、例えば、
電離放射線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂に熱可塑
性樹脂と溶剤を混合したものや、熱硬化型樹脂が好まし
く使用される。
【0026】透光性微粒子には、プラスチックビーズが
好適であり、特に、透明度が高く、マトリックス樹脂
(透光性樹脂)との屈折率差が上記のような数値となる
ものが好ましい。
【0027】透光性微粒子に用いられるプラスチックビ
ーズとしては、メラミンビーズ(屈折率1.57)、ポ
リカーボネートビーズ(屈折率1.57)、ポリエチレ
ンビーズ(屈折率1.50)、ポリスチレンビーズ(屈
折率1.60)、ポリ塩化ビニルビーズ(屈折率1.6
0)等が好適に用いられ、マトリックス樹脂中に5〜3
0重量%となるように含有させることが望ましい。
【0028】反射防止層 一般的な反射防止膜を反射防止層として用いることがで
きる。反射防止層はハードコート層の表面に以下の〜
のような膜を形成する方法が挙げられる。 厚み0.1μm程度のMgF2 などの極薄膜を反射防
止層とする方法。 金属蒸着膜を形成して反射防止層とする方法。 光の屈折率がハードコート層の屈折率よりも低い材料
の低屈折率層を設けて反射防止層とする方法。 高屈折率層がハードコート層に接し、その上に低屈折
率層を設けて反射防止層とする方法。例えば、反射防止
層におけるハードコート層に接する部位に高屈折率を有
する金属酸化物の超微粒子層を偏在させてもよい。 前記の層構成を繰返し積層して設けて反射防止層と
する方法。 中屈折率層、高屈折率層、低屈折率層を設けて反射防
止層とする方法。
【0029】
【実施例】下記の実施例、比較例における、透過画像鮮
明度、写り込み度、ヘイズ値は以下のようにして測定し
た。
【0030】透過画像鮮明度:JIS K7105によ
って求める。透過画像鮮明度は、画像鮮明度装置を用い
て、試料を透過又は反射する光を、移動する光学くしを
通して測定し、Cを透過画像鮮明度(%)、Mを最高波
高、mを最低波高とするとき次式(1)により計算で求
める。
【0031】
【数1】
【0032】透過画像鮮明度C(%)の値は、大きいほ
ど画像が鮮明で良好であることを表す。
【0033】写り込み度:図3に示すような光源ランプ
21とCCDカメラ22からなる写り込み度評価装置を
用いて、フィルム未処理面に黒テープ(ヤマト株式会社
製36mm幅)を貼り、フィルム処理凹凸面に対し、垂
直より10°の方向から5mm角の光束を入射させ、正
反射方向から光束の写り込み度合いをCCDカメラ22
で観察する。観察されたプロフィールから回帰曲線を求
め、図4に示すように横軸をピクセル、縦軸を輝度とし
て輝度分布をグラフ化し、光束エッジ部分の光強度変極
点部分の傾き角θを求め、この値を写り込み度とする。
この写り込み度は防眩性能を表し、値が小さい程、写り
込みが少なく、防眩性能が良好であることを示す。
【0034】ヘイズ値(曇値):JIS K7150に
よって積分球式光線透過率測定装置を用いて、拡散透過
率Td 及び全光線透過率Ti を測定し、全光線透過率T
i に対する拡散透過率T d の比の100分率をヘイズ値
Hとする。ヘイズ値は小さい程、画像のコントラストが
大きくなり視認性が向上する。
【0035】 〔実施例1〕 ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)…100重量部 アクリルビーズ(粒径3.5μ 屈折率1.50)…8重量部 トルエン…177重量部 アノン(化合物名:シクロヘキサン)…76重量部 光開始剤としてイルガキュアー184(商品名、チバガイギー社製)…3重量 部 上記材料を混合し塗料とした。この塗料をトリアセチル
セルロースフィルム(富士写真フィルム製、商品名:T
D−80UV、膜厚80μm)上に2.7μm/dry
となるように塗工し、溶剤を乾燥させた後、紫外線を照
射し樹脂を硬化させ防眩シートを作製した。
【0036】2mm厚のアクリル板の表面にスパッタ処
理により反射防止膜(TiO2 /SiO2 /TiO2
SiO2 :表面反射率0.3%)を形成し、その裏面に
上記防眩シートをアクリル系粘着剤を介して貼合して防
眩パネルを作製した。かくして得られた防眩パネルの光
学特性は、ヘイズ値が13、透過画像鮮明度が113、
写り込み度38.2であった。
【0037】 〔実施例2〕 ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)…100重量部 アクリルビーズ(粒径3.5μm、 屈折率1.50)…8重量部 トルエン…177重量部 アノン(化合物名:シクロヘキサン)…76重量部 光開始剤としてイルガキュアー184(商品名、チバガイギー社製)…3重量 部 上記材料を混合し塗料とした。この塗料をトリアセチル
セルロースフィルム(富士写真フィルム製、商品名:T
D−80UV、膜厚80μm)上に2.7μm/dry
となるように塗工し、溶剤を乾燥後紫外線を照射し樹脂
を硬化させ防眩シートを作製した。
【0038】2mm厚のアクリル板の表面にフッ素系塗
料(屈折率1.42)を0.1μm形成し(表面反射率
1%)、その裏面に上記防眩シートをアクリル系粘着剤
を介して貼合し防眩パネルを作製した。かくして得られ
た防眩パネルの光学特性は、ヘイズ値が13、透過画像
鮮明度が113、写り込み度が42.0であった。
【0039】 〔比較例1〕 ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)…100重量部 アクリルビーズ(粒径3.5μm、屈折率1.50)…8重量部 トルエン…177重量部 アノン(化合物名:シクロヘキサン)…76重量部 光開始剤としてイルガキュアー184(商品名、チバガイギー社製)…3重量 部 上記材料を混合し塗料とした。この塗料をトリアセチル
セルロースフィルム(富士写真フィルム社製、商品名:
TD−80UV、膜厚80μm)上に2.7μm/dr
yとなるように塗工し、溶剤を乾燥した後、紫外線を照
射し樹脂を硬化させ防眩シートを作製した。
【0040】かくして得られた防眩シートのヘイズ値は
13であり、透過画像鮮明度は133、写り込み防止性
は73であった。
【0041】2mm厚のアクリル板に上記防眩シートを
アクリル系粘着剤を介して貼合し防眩パネルを作製し
た。かくして得られた防眩パネルの光学特性は、ヘイズ
値が13、透過画像鮮明度が113、写り込み度73.
0であった。この比較例1の防眩パネルは、前記実施例
1、2と同等のコントラストを有するが、前記実施例
1、2と比べて写り込み度が高い値であり、防眩性能が
悪かった。
【0042】 〔比較例2〕 ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)…100重量部 スチレンビーズ(粒径3.5μ 屈折率1.60)…8重量部 トルエン…177重量部 アノン(化合物名:シクロヘキサン)…76重量部 光開始剤としてイルガキュアー184(商品名、チバガイギー社製)…3重量 部 上記材料を混合し塗料とした。この塗料をトリアセチル
セルロースフィルム(富士写真フィルム製、商品名:T
D−80UV、膜厚80μ)上に2.7μm/dryと
なるように塗工し、溶剤を乾燥させた後、紫外線を照射
し樹脂を硬化させ防眩シートを作製した。
【0043】かくして得られた防眩シートのヘイズ値は
25、透過画像鮮明度は100.5、写り込み防止性は
54.3であった。
【0044】2mm厚のアクリル板の表面にスパッタ処
理により反射防止膜(層構成:TiO2 /SiO2 /T
iO2 /SiO2 、表面反射率0.3%)を形成し、そ
の裏面に上記防眩シートをアクリル系粘着剤を介して貼
合した。かくして得られた防眩パネルの光学特性は、ヘ
イズ値が25、透過画像鮮明度が100、写り込み度が
47.3であった。
【0045】この防眩パネルは曇価が高く且つ、透過画
像鮮明度が低く、表示体としてのコントラストは満足の
いくものではなかった。
【0046】上記、実施例1、2及び比較例1、2にお
いて得られた防眩パネルの光学特性を下記の表1に示
す。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】本発明の防眩シートは、高い透過画像鮮
明度、高いコントラスト、低い写り込み度を併せ持つ高
品位の画像を表示可能とする。特に、空気層を介して表
示装置に適用される場合に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】表示装置に対して空気層を介して適用した従来
の防眩シートの層構成の例を示す。
【図2】本発明の防眩シートの基本的な層構成を示し、
表示装置の表面に空気層を介して、本発明の防眩シート
が適用される場合を示す。
【図3】CCDカメラと光源ランプからなる写り込み度
評価装置を示す。
【図4】横軸をピクセル、縦軸を輝度としてグラフ化し
た輝度分布を示す。
【符号の説明】
1、11 表示装置 2、12 防眩シート 3、13 スペーサ 4、14 空気層 5、15 透明基材シート 6、16 防眩層 21 光源ランプ 22 CCDカメラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1層からなる透明基材シート
    の一方の面に、少なくとも1層からなる防眩層が積層さ
    れ、該透明基材シートの他方の面に、反射防止層が積層
    されてなることを特徴とする防眩シート。
  2. 【請求項2】 請求項1の防眩シートにおいて、前記透
    明基材シートが、種類の異なる材質のシートの積層体で
    あることを特徴とする防眩シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の防眩シートにおいて、
    写り込み度が50以下、透過画像鮮明度が100以上、
    且つ、ヘイズ値が20以下であることを特徴とする防眩
    シート。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    防眩シートが表示装置の表面に適用され、該防眩シート
    と該表示装置とが防眩シートの反射防止層を表示装置側
    にして且つ空気層を介して重畳されていることを特徴と
    する表示装置。
  5. 【請求項5】 (1)透明基材シートの構成部材である
    少なくとも一層の透明シートに防眩層を形成しておき、 (2)他方において、透明基材シートの構成部材である
    少なくとも一層の透明シートに反射防止層を形成してお
    き、 (3)前記各工程において得られた各透明シートを積層
    することにより、透明基材シートの一方の面に少なくと
    も1層からなる防眩層が積層され、該透明基材シートの
    他方の面に反射防止層が積層されてなる防眩シートを得
    ることを特徴とする防眩シートの製造方法。
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