JP2000258510A - 機能検証装置、機能検証方法および機能検証プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

機能検証装置、機能検証方法および機能検証プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2000258510A
JP2000258510A JP11065556A JP6555699A JP2000258510A JP 2000258510 A JP2000258510 A JP 2000258510A JP 11065556 A JP11065556 A JP 11065556A JP 6555699 A JP6555699 A JP 6555699A JP 2000258510 A JP2000258510 A JP 2000258510A
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signal
cone
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English (en)
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Takehiko Tsuchiya
丈彦 土屋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能検証に要する労力および時間を軽減す
る。 【解決手段】 期待値と一致しない不一致外部出力信号
を検出し、不一致外部出力信号に係わるロジックコーン
を生成するロジックコーン生成手段111と、ロジック
コーンへの入力信号に関する論理関数を作成し、論理回
路の不具合に係わる検証用ベクトル信号を抽出する論理
関数生成手段112と、論理関数生成手段112の情報
を基に抽出された検証用ベクトル信号を入力としてロジ
ックコーンの機能検証を行い、ロジックコーンに係わる
入出力信号の変化を出力する機能検証手段117と、機
能検証手段117からの出力を参照して、論理関数を信
号の不具合が生じた時刻における論理のみに縮退し、出
力する論理関数処理手段113とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検証を行う論理回
路に複数の検証用ベクトル信号を入力し、論理回路から
の外部出力信号と外部出力信号の期待値を比較すること
により、論理回路の機能検証を行う機能検証装置、機能
検証方法および機能検証プログラムを格納したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に、機能検証に
要する労力および時間を軽減し、論理回路中の不具合領
域の解析を容易にする技術に係わる。
【0002】
【従来の技術】一般的に、論理回路の機能検証は、図9
(a)に示すように、論理回路1に検証用ベクトル信号
(いわゆるテストパターン)を入力し、論理回路1から
の外部出力信号と外部出力信号の期待値を比較すること
により行われる。そして、外部出力信号とその期待値と
が異なる場合には、論理回路1内部に不具合領域がある
ものと判断し、論理回路1内部の不具合領域を解析を行
う。この不具合領域の解析処理は、通常、回路の内部動
作を理解した技術者等の人手によって、経験的に指定さ
れた論理回路の内部信号若しくは回路の全ノードの信号
変化を記録した波形表示用ファイルの内容を詳細に解析
し、不具合を修正した後、再び論理回路全体の機能検証
を行い、不具合が解消したか否か判別する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、現在、
論理回路内の不具合領域の解析は、人手による波形表示
用ファイルの調査により行われている。しかしながら、
このような不具合領域の解析方法の労力および必要時間
は、解析処理を行う者の経験、能力に依存するところが
大きく、さらに、論理回路の構造が複雑化、大容量化し
てきている昨今では、論理回路内部のどの領域で不具合
が生じているかを膨大な数の情報が盛り込まれている波
形表示用ファイルの中から特定することは非常に難しく
なってきている。
【0004】また、今後、論理回路がさらに大規模にな
るにつれ、論理回路の動作を一人の設計者が常に詳細に
把握していることは極めて困難となってくるので、従来
の技術のままでは、論理回路内の回路モジュール毎に設
計者の異なるような回路をデバックすることは難しく、
今後積極的な利用が期待されるIP(Intellectual Pro
perty)を用いた設計においては一層の困難さが予想さ
れる。
【0005】本発明は、上記技術的問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、機能検証に要する労力およ
び時間を軽減し、論理回路中の不具合領域の解析を容易
にする検証装置を提供することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、機能検証に要
する労力および時間を軽減し、論理回路中の不具合領域
の解析を容易にする検証方法を提供することにある。
【0007】さらに、本発明の他の目的は、機能検証に
要する労力および時間を軽減し、論理回路中の不具合領
域の解析を容易にする検証プログラムを格納したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の技術的問題に対し
て、発明者は、 ・不一致外部出力信号に係わるロジックコーンを生成す
ることにより、論理回路の不具合に係わるロジックコー
ンを抽出し、 ・ロジックコーンへの入力信号に関する論理関数を作成
することにより、論理回路の不具合に係わる検証用ベク
トル信号を抽出し、 ・抽出された検証用ベクトル信号を入力としたロジック
コーンのみの機能検証を行い、論理回路の不具合に係わ
るロジックコーンに関する入出力信号の変化を出力し、 ・論理関数を不具合が生じた時刻における論理のみに縮
退し、縮退した論理関数を用いて不具合の解析を行う ことにより、機能検証に要する労力および時間を軽減
し、論理回路中の不具合領域の解析が容易になることを
発案した。
【0009】上記の考えに基づいた本発明の第1の特徴
は、論理回路に複数の検証用ベクトル信号を入力し、論
理回路からの外部出力信号と外部出力信号の期待値とを
比較することにより、論理回路の機能検証を行う機能検
証装置において、期待値と一致しない不一致外部出力信
号を検出し、不一致外部出力信号に係わるロジックコー
ンを生成するロジックコーン生成手段と、ロジックコー
ンへの入力信号に関する論理関数を作成し、論理回路の
不具合に係わる検証用ベクトル信号を抽出する論理関数
生成手段と、論理関数生成手段の情報を基に抽出された
検証用ベクトル信号を入力としてロジックコーンの機能
検証を行い、ロジックコーンに係わる入出力信号の変化
を出力する機能検証手段と、機能検証手段からの出力を
参照して、論理関数を信号の不具合が生じた時刻におけ
る論理のみに縮退し、出力する論理関数処理手段とを備
える機能検証装置であることにある。
【0010】これにより、機能検証に要する労力および
時間を大幅に軽減することができ、また、不具合箇所の
特定を効率良く行うことが可能となる。
【0011】また、本発明の第2の特徴は、論理回路に
複数の検証用ベクトル信号を入力し、論理回路からの外
部出力信号と外部出力信号の期待値とを比較することに
より、論理回路の機能検証を行う機能検証方法におい
て、論理回路に検証用ベクトル信号を入力し、論理回路
からの外部出力信号と外部出力信号の期待値とを比較
し、期待値と一致しない不一致外部出力信号を検出する
不一致検出ステップ、不一致外部出力信号に係わるロジ
ックコーンを生成するロジックコーン生成ステップと、
ロジックコーンへの入力信号に関する論理関数を作成
し、論理回路の不具合に係わる検証用ベクトル信号を抽
出する論理関数生成ステップと、論理関数生成手段から
抽出された検証用ベクトル信号を入力として、ロジック
コーンの機能検証を行い、ロジックコーンに係わる入出
力信号の変化を出力する機能検証ステップと、機能検証
結果に基づいて、論理関数を信号の不具合が生じた時刻
における論理のみに縮退し、出力する論理関数縮退ステ
ップと、縮退した論理関数を解析し、論理回路の不具合
の原因を修正する修正ステップとからなる機能検証方法
であることにある。
【0012】これにより、機能検証に要する労力および
時間を大幅に軽減することができ、また、不具合箇所の
特定を効率良く行うことが可能となる。
【0013】さらに、本発明の第3の特徴は、論理回路
に複数の検証用ベクトル信号を入力し、論理回路からの
外部出力信号と外部出力信号の期待値とを比較すること
により、論理回路の機能検証を行う機能検証プログラム
を格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体におい
て、期待値と一致しない不一致外部出力信号を検出し、
不一致外部出力信号に係わるロジックコーンを生成する
ロジックコーン生成処理と、ロジックコーンへの入力信
号に関する論理関数を作成し、論理回路の不具合に係わ
る検証用ベクトル信号を抽出する論理関数生成処理と、
論理関数生成手段から抽出された検証用ベクトル信号を
入力としてロジックコーンの機能検証を行い、ロジック
コーンに係わる入出力信号の変化を出力する機能検証処
理と、機能検証手段からの出力を参照して、論理関数を
信号の不具合が生じた時刻における論理のみに縮退し、
出力する論理関数処理とを含み、これらの処理をコンピ
ュータに実行させる機能検証プログラムを格納したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体であることにある。
【0014】これにより、機能検証に要する労力および
時間を大幅に軽減することができ、また、不具合箇所の
特定を効率良く行うことが可能となる。
【0015】ここで、コンピュータ読み取り可能な記録
媒体としては、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディス
ク、光磁気ディスク、磁気テープ、デジタルビデオディ
スク等を用いることが望ましい。
【0016】また、機能検証を行うロジックコーン外へ
のイベントの伝播を制御するイベント制御手段(処理)
を備えると良い。
【0017】これにより、大規模回路においても不具合
箇所に関してのみ機能検証を行うことができるので、機
能検証に要する時間を大幅に短縮することが可能となる
のである。
【0018】また、ロジックコーンへの入力信号の属性
を表示する信号処理手段(処理)を備えることが望まし
い。
【0019】これにより、ロジックコーン内部における
入力信号の属性が自動的に表示されるので、ロジックコ
ーンの機能の正当性の判別が非常に容易となるのであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】始めに、図4を用いて、本明細書
中で用いる「ロジックコーン」について簡単に説明す
る。
【0021】本発明の実施形態に係わる機能検証装置、
機能検証方法および機能検証プログラムを格納したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体においては、図4
(a)に示す「ロジックコーン」131a,b,c,
d,e,f,gを抽出し、その情報を積極的に利用して
いる。ここで、本明細書中で言う所の「ロジックコー
ン」とは、一般的な形式検証解析により得られる「ロジ
ックコーン」と同じ定義であり、同図に示すように、論
理回路130上のレジスタ132a,b,c,d,e,
f,g毎に定義された円錐状の領域によって、各レジス
タ若しくは外部への出力信号に係わる入力信号の情報が
記述される。したがって、この「ロジックコーン」に係
わる情報を用いることにより、論理回路130の全領域
における信号の入出力に関する情報を記述することがで
きるのである。
【0022】以下、図1乃至図8を用いて、本発明の実
施形態に係わる機能検証システム、機能検証方法および
機能検証プログラムを格納したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体について詳しく説明する。
【0023】始めに、図1を用いて、本発明の実施形態
に係わる機能検証システムの構成について説明する。
【0024】本発明の実施形態に係わる機能検証システ
ム100は、論理回路の機能検証を行う機能検証装置1
10と、機能検証装置110に係わる命令や入力情報を
入力する入力装置120、機能検証結果やエラー表示等
の機能検証装置110に係わる出力情報を出力する出力
装置121から構成され、機能検証装置110は、期待
値と一致しない不一致外部出力信号を検出し、不一致外
部出力信号に関するロジックコーンを生成するロジック
コーン生成手段111と、ロジックコーンへの入力信号
に関する論理関数を生成し、論理回路の不具合に係わる
検証用ベクトル信号を抽出する論理関数生成手段112
と、論理関数生成手段112の情報を基に抽出された検
証用ベクトル信号を入力として、ロジックコーンの機能
検証を行い、ロジックコーンに係わる入出力信号の変化
を出力する機能検証部117と、機能検証部117から
の出力に基づいて、論理関数を不具合が生じた時刻にお
ける論理のみに縮退し、出力する論理関数処理手段11
3と、ロジックコーンへの入力信号の属性を表示する信
号処理手段114と、ロジックコーン外へのイベントの
伝播を制御するイベント制御手段115と、ロジックコ
ーンに係わる入出力信号の変化を記憶する記憶手段11
6を備える。
【0025】尚、機能検証部117として、イベントド
リブン機能検証手段やサイクルベース機能検証手段を用
いることが望ましい。
【0026】また、イベント制御手段115は、図4
(b)に示すように、検証するロジックコーン131外
に伝播するイベント133a、bを検証の際に無視し、
論理回路の不具合と関連するイベント133cのみを考
慮するようにして機能検証を行うロジックコーンに係わ
るイベントを制御し、機能検証に要する時間を短縮する
と良い。
【0027】さらに、信号処理手段114は、例えば、
図5に示すように、ロジックコーンとロジックコーンへ
の入力信号の属性とを同時に表示するようにすると良
い。すなわち、図5に示すように、ロジックコーンがマ
ルチプレクサ140とフリップフロップ回路141から
構成され、ロジックコーンへの入力信号が信号a,b,
c,d、出力信号が信号qであるものとすると、信号処
理手段114は、機能検証装置110に接続されている
セルのライブラリ情報(図示せず)を参照することによ
り、信号a,b,c,dの属性をそれぞれセレクト信
号、データ信号(I)、データ信号(II)、クロック
信号と判断し、その属性をロジックコーン情報と共に出
力装置121に出力するようにし、ロジックコーンの解
析を容易にすると良い。
【0028】次に、図2、3を用いて、本発明の実施形
態に係わる機能検証方法について説明する。
【0029】本発明の実施形態に係わる機能検証方法に
より論理回路の機能検証を行う際は、 (第1段階処理) <不具合に係わるロジックコーンおよび検証用ベクトル
信号の抽出> (1)(第1回機能検証、ステップS101)始めに、
論理回路に検証用ベクトル信号を入力し、論理回路から
の外部出力信号と外部出力信号の期待値とを比較し、期
待値と一致しない不一致外部出力信号を検出する。
【0030】(2)(ロジックコーン生成(I)、ステ
ップS102)次に、検出された不一致外部出力信号に
係わるロジックコーンを生成する。
【0031】(3)(論理関数作成(I)、ステップS
103)続いて、不一致外部出力信号の論理関数を作成
する。
【0032】(4)(判別処理、ステップS104)次
に、生成されたロジックコーンに入力する入力信号が全
て外部入力信号(検証用ベクトル信号)であるか否か判
別する。
【0033】 全て外部入力信号である場合 → 第2段階処理へ 全てが外部入力信号でない場合 → (ロジックコーン
生成(II)、ステップS105)へ (5)(ロジックコーン生成(II)、ステップS10
5)次に、外部入力信号でない入力信号に係わるロジッ
クコーンを生成する。
【0034】(6)(論理関数作成(II)、ステップ
S106)続いて、外部入力信号でない入力信号の論理
関数を作成し、再び(判別処理、ステップS104)へ
移行する。
【0035】(第2段階処理) <抽出されたロジックコーンおよび検証用ベクトル信号
を用いた機能検証処理> (1)(第2回機能検証、ステップS201)始めに、
抽出された検証用ベクトル信号を用いて不具合に係わる
ロジックコーンに対する機能検証を行い、ロジックコー
ンに係わる入出力信号の変化を保存する。
【0036】(2)(論理関数縮退処理、ステップS2
02)次に、第2回機能検証結果に基づいて、不一致外
部出力信号の論理関数を不一致外部出力信号の不具合発
生時刻(T1)における論理のみに縮退する。
【0037】(3)(判別処理、ステップS203)続
いて、縮退した論理関数を解析し、不具合の原因が、ロ
ジックコーンの論理にあるのか、入力信号にあるのか判
別する。
【0038】ロジックコーンの論理に問題がある場合
→ (論理の修正、ステップS208)へ 入力信号に問題がある場合 → (移動処理、ステップ
S205)へ (4)(移動処理(I)、ステップS205)次に、不
具合の原因である入力信号が係わるロジックコーンへ移
動する。
【0039】(5)(移動処理(II)、ステップS2
06)さらに、不具合の原因である入力信号の値が変化
した時刻で不具合発生時刻(T1)に最も近い時刻(T
2)に移動する。
【0040】(6)(論理関数処理、ステップS20
7)次に、不具合の原因である入力信号の論理関数を時
刻(T2)における論理のみに縮退し、再び(判別処
理、ステップS203)へ移行する。
【0041】(7)(論理の修正、ステップS208)
最後に、不具合の原因であるロジックコーンの論理を修
正し、一連の機能検証処理が終了する。
【0042】このように、本発明の実施形態に係わる機
能検証装置、機能検証方法では、始めに、論理回路の不
具合に係わるロジックコーンおよび検証用ベクトル信号
を求めることにより、論理回路の不具合に係わる情報を
抽出し、抽出された不具合に関する情報を反映した形で
不具合領域のみの機能検証を行うので、機能検証に要す
る労力および時間が軽減され、論理回路中の不具合領域
の解析が容易となるのである。また、不具合発生時にお
けるロジックコーンの動作を理解し、ロジックコーンの
動作に問題があるのか、又は、ロジックコーンへの入力
に問題があるのかを容易に判別することができるのであ
る。
【0043】尚、本発明の実施形態に係わる機能検証シ
ステム100は、例えば、図6に示すような概観を有す
る。つまり、本発明の実施形態に係わ機能る検証システ
ム100は、コンピュータシステム150内に機能検証
装置110の各要素を内蔵することにより構成される。
コンピュータシステム150は、フロッピーディスクド
ライブ151および光ディスクドライブ153を備えて
いる。そして、フロッピーディスクドライブ151に対
してはフロッピーディスク152、光ディスクドライブ
153に対しては光ディスク154をそれぞれ挿入し、
所定の読み出し操作を行うことにより、これらの記録媒
体に格納された機能検証プログラムをコンピュータシス
テム150内にインストールすることができる。また、
適当なドライブ装置をコンピュータシステム150に接
続することにより、例えば、メモリ装置の役割を担うR
OM155や、磁気テープ装置の役割を担うカートリッ
ジ156を用いて、機能検証プログラムのインストール
を実行することも可能である。
【0044】また、本発明の実施形態に係わる機能検証
装置110は、プログラム化しコンピュータ読み取り可
能な記録媒体内に格納しても良い。そして、検証プログ
ラムを実行する際は、この記録媒体をコンピュータシス
テムに読み込ませ、コンピュータシステム内のメモリ等
の記録部に機能検証プログラムを格納し、機能検証プロ
グラム中の処理を実行させることにより、本発明の実施
形態に係わる機能検証装置およびその方法をコンピュー
タシステム上で実現することができる。ここで、記録媒
体とは、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディ
スク、光磁気ディスク、磁気テープ、デジタルビデオデ
ィスク等、プログラムを記録することができるコンピュ
ータ読み取り可能な媒体を意味する。
【0045】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態を包含するということは十分に理
解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥
当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ
限定されるものでなければならない。
【0046】(実験例)最後に、本発明の機能検証方法
のさらなる理解のために、本発明の機能検証方法を用い
て、論理回路として、4ビットアップダウンカウンタ回
路の機能検証を行った実験結果を示す。尚、本実験に用
いた4ビットアップダウンカウンタ回路は、図9(b)
に示すような形態であるとし、回路への外部入力信号
(検証用ベクトル信号)は信号res、down、c
k、回路からの外部出力信号は信号q[0]、q[1]、q
[2]、q[3]とする。
【0047】今、図7に示すように、時刻t=Tである
時に、外部出力信号q[1]の値が1となり、信号q[1]
が不一致外部出力信号となったものとしよう。ただし、
ここでは出力信号に対する期待値はq[1]に対してのみ
用意されていたものとする。このような不具合発生時に
対して、本発明の機能検証方法を用いて論理回路中の不
具合を解析する際は、 (1)始めに、不一致外部出力信号q[1]に関するロジ
ックコーンを生成し、図8(a)に示す、不一致外部出
力信号に関する論理関数を作成する。ここで、本発明の
論理検証方法がこの論理関数のフォーマットのみに限定
されることは勿論なく、ロジックコーンへの入力信号に
関する情報が理解できる限りどのようなフォーマットで
あっても構わない。尚、論理関数中の<1>はレジスタ
入力に関しては変化前の信号値、レジスタ出力に関して
は入力が変化した時点で保持されている信号値を示して
いるものとする。
【0048】(2)次に、不一致外部出力信号q[1]に
関する論理関数中の各項の内、信号q[0]のみが外部入
力信号でないので、信号q[0]に関してさらに論理関数
を作成する(図8(b))。
【0049】(3)論理関数作成の結果、信号q[0]に
関する論理関数が外部入力信号と他の信号値が係わらな
い信号q[0]自身の関数となったので、この場合は、外
部入力信号res、down、ckと外部出力信号q
[0]、q[1]が係わる回路領域を解析すれば良いことが
わかり(不具合に関係するロジックコーンおよび検証用
ベクトル信号の特定)、不具合の解析にあたっては、外
部出力信号q[2]、q[3]に係わる解析を実行する必要
がないと判断される。
【0050】(4)次に、不一致外部出力信号q[1]の
論理関数を、図8(c)に示すように、不具合発生時刻
t=T(図7領域C)における入力信号値に関する論理
のみに縮退し、その論理を検証する。(通常、縮退処理
の前には不具合領域に係わるロジックコーンの機能検証
を行うが、この実験例では、q[1]に関する信号値が全
て外部入出力信号であるために、機能検証処理を実行す
る必要がない)。
【0051】(5)論理検証の結果、不一致外部出力信
号q[1]の時刻t=Tにおける論理に問題はなく、信号
q[0]<1>が1であることがこの実験例の場合は問題
であるものと判断されたとする(ロジックコーンの移
動)。
【0052】(6)そこで、次に、不具合が生じる最近
の入出力信号の信号変化点を機能検証結果から探し出
し、信号変化点が時刻t=T−1/2において外部入力
信号ckが変化した点(図7領域A)であるので、信号
q[0]の論理関数を、図8(d)に示すように、時刻t
=T−1/2の入力信号値に関する論理のみに縮退し、
その論理を検証する(時刻の移動)。
【0053】(7)検証の結果、信号q[0]が1となる
論理自体には問題がなく、q[0]<1>が1であること
がこの実験の場合は問題であるものと判断されたとす
る。そこで、問題となるのは信号q[0]自身であるの
で、さらに前の信号変化点を探し、信号変化点が時刻t
=T−1においてq[0]が1に変化した点(図7領域
B)であることから、q[0]の論理関数を、図8(e)
に示すように、時刻t=T−1の入力信号値に関する論
理のみに縮退し、その論理を検証する。
【0054】(8)検証の結果、この論理中には外部入
力信号resがなく、このために、外部入力信号res
が1であるにも拘らず、q[0]が1に変化してしまって
おり、このロジックコーンの論理に間違いがあることが
わかる。
【0055】(9)最後に、論理の間違いが発見された
ロジックコーンに対して修正を行うことにより、この4
ビットアップダウンカウンタ回路に対する機能検証を終
了する。
【0056】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明の機能検
証装置によれば、機能検証を行う領域を不具合領域にの
み限定し、ロジックコーンおよび論理関数に関する情報
を用いて機能検証を行い、不具合領域に関する情報のみ
が自動的に機能検証処理により保存されるので、機能検
証に要する労力および時間を大幅に軽減することができ
るのである。また、ロジックコーン単位で不具合の解析
を行うことができるので、不具合箇所の特定を効率良く
行うことが可能となり、論理回路内の回路ブロック毎に
開発者が異なる場合でもデバックを行うことが容易とな
るのである。
【0057】また、本発明の機能検証方法によれば、機
能検証を行う領域を不具合領域にのみ限定し、ロジック
コーンおよび論理関数に関する情報を用いて機能検証を
行い、不具合領域に関する情報のみが自動的に機能検証
処理により保存されるので、機能検証に要する労力およ
び時間を大幅に軽減することができるのである。また、
ロジックコーン単位で不具合の解析を行うことができる
ので、不具合箇所の特定を効率良く行うことが可能とな
り、論理回路内の回路ブロック毎に開発者が異なる場合
でもデバックを行うことが容易となるのである。
【0058】さらに、本発明の機能検証プログラムを格
納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、
機能検証を行う領域を不具合領域にのみ限定し、ロジッ
クコーンおよび論理関数に関する情報を用いて機能検証
を行い、不具合領域に関する情報のみが自動的に機能検
証処理により保存されるので、機能検証に要する労力お
よび時間を大幅に軽減することができるのである。ま
た、ロジックコーン単位で不具合の解析を行うことがで
きるので、不具合箇所の特定を効率良く行うことが可能
となり、論理回路内の回路ブロック毎に開発者が異なる
場合でもデバックを行うことが容易となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる機能検証システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係わる機能検証方法を示す
フローチャート図である。
【図3】本発明の実施形態に係わる機能検証方法を示す
フローチャート図である。
【図4】本発明で用いる概念を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の実施形態に係わる信号処理手段からの
出力の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係わる機能検証システムの
概観を示す図である。
【図7】本発明の機能検証方法による実験例を示すタイ
ミング図である。
【図8】本発明の機能検証システムにより得られる論理
関数の一例を示す図である。
【図9】典型的な論理回路および4ビットアップダウン
カウンタを示す図である。
【符号の説明】
100 機能検証システム 110 機能検証装置 111 ロジックコーン生成手段 112 論理関数生成手段 113 論理関数処理手段 114 信号処理手段 115 イベント制御手段 116 記憶手段 117 機能検証部 120 入力装置 121 出力装置 1、130 論理回路 131、131a,b,c,d,e,f,g コーン 132a,b,c,d,e,f,g レジスタ 133a,b,c イベント 140 マルチプレクサ回路 141 フリップフロップ回路 150 コンピュータシステム 151 フロッピーディスクドライブ 152 フロッピーディスク 153 光ディスクドライブ 154 光ディスク 155 ROM 156 カートリッジ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 論理回路に複数の検証用ベクトル信号を
    入力し、当該論理回路からの外部出力信号と当該外部出
    力信号の期待値とを比較することにより、当該論理回路
    の機能検証を行う機能検証装置において、 期待値と一致しない不一致外部出力信号を検出し、不一
    致外部出力信号に係わるロジックコーンを生成するロジ
    ックコーン生成手段と、 前記ロジックコーンへの入力信号に関する論理関数を作
    成し、論理回路の不具合に係わる検証用ベクトル信号を
    抽出する論理関数生成手段と、 前記論理関数生成手段の情報を基に抽出された検証用ベ
    クトル信号を入力として前記ロジックコーンの機能検証
    を行い、前記ロジックコーンに係わる入出力信号の変化
    を出力する機能検証手段と、 前記機能検証手段からの出力を参照して、前記論理関数
    を信号の不具合が生じた時刻における論理のみに縮退
    し、出力する論理関数処理手段とを備えることを特徴と
    する機能検証装置。
  2. 【請求項2】 論理回路に複数の検証用ベクトル信号を
    入力し、当該論理回路からの外部出力信号と当該外部出
    力信号の期待値とを比較することにより、当該論理回路
    の機能検証を行う機能検証方法において、 論理回路に検証用ベクトル信号を入力し、論理回路から
    の外部出力信号と外部出力信号の期待値とを比較し、期
    待値と一致しない不一致外部出力信号を検出する不一致
    検出ステップ、 前記不一致外部出力信号に係わるロジックコーンを生成
    するロジックコーン生成ステップと、 前記ロジックコーンへの入力信号に関する論理関数を作
    成し、論理回路の不具合に係わる検証用ベクトル信号を
    抽出する論理関数生成ステップと、 前記論理関数生成手段から抽出された検証用ベクトル信
    号を入力として、前記ロジックコーンの機能検証を行
    い、前記ロジックコーンに係わる入出力信号の変化を出
    力する機能検証ステップと、 前記機能検証結果に基づいて、前記論理関数を信号の不
    具合が生じた時刻における論理のみに縮退し、出力する
    論理関数縮退ステップと、 縮退した論理関数を解析し、論理回路の不具合の原因を
    修正する修正ステップとからなることを特徴とする機能
    検証方法。
  3. 【請求項3】 論理回路に複数の検証用ベクトル信号を
    入力し、当該論理回路からの外部出力信号と当該外部出
    力信号の期待値とを比較することにより、当該論理回路
    の機能検証を行う機能検証プログラムを格納したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体において、 期待値と一致しない不一致外部出力信号を検出し、不一
    致外部出力信号に係わるロジックコーンを生成するロジ
    ックコーン生成処理と、 前記ロジックコーンへの入力信号に関する論理関数を作
    成し、論理回路の不具合に係わる検証用ベクトル信号を
    抽出する論理関数生成処理と、 前記論理関数生成手段から抽出された検証用ベクトル信
    号を入力として前記ロジックコーンの機能検証を行い、
    前記ロジックコーンに係わる入出力信号の変化を出力す
    る機能検証処理と、 前記機能検証手段からの出力を参照して、前記論理関数
    を信号の不具合が生じた時刻における論理のみに縮退
    し、出力する論理関数処理とを含み、これらの処理をコ
    ンピュータに実行させることを特徴とする機能検証プロ
    グラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 前記ロジックコーン外へのイベントの伝
    播を制御するイベント制御手段を備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の機能検証装置。
  5. 【請求項5】 前記ロジックコーン外へのイベントの伝
    播を制御するイベント制御処理を含み、この処理をコン
    ピュータに実行させることを特徴とする請求項3に記載
    の機能検証プログラムを格納したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記ロジックコーンへの入力信号の属性
    を出力する信号処理手段を備えることを特徴とする請求
    項1、4記載の機能検証装置。
  7. 【請求項7】 前記ロジックコーンへの入力信号の属性
    を出力する信号処理を含み、この処理をコンピュータに
    実行させることを特徴とする請求項3、7に記載の検証
    プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
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