JP2000258453A - 墜落検知装置 - Google Patents

墜落検知装置

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JP2000258453A
JP2000258453A JP11062906A JP6290699A JP2000258453A JP 2000258453 A JP2000258453 A JP 2000258453A JP 11062906 A JP11062906 A JP 11062906A JP 6290699 A JP6290699 A JP 6290699A JP 2000258453 A JP2000258453 A JP 2000258453A
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Japan
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acceleration
orthogonal
fall
vertical
detecting means
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JP11062906A
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English (en)
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Yuichi Masuda
雄一 増田
Hiroyuki Takahashi
尋之 高橋
Kenichi Nakazato
憲一 中里
Yasuhiro Sato
靖裕 佐藤
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被保護体の姿勢が変化してもまた回転しなが
ら落下しても、正しく墜落を検出することができる墜落
検知装置を提供する。 【解決手段】直交3軸加速度検出手段に加えて直交3軸
角速度検出手段と、姿勢角算出手段及び鉛直加速度算出
手段とを付設し、直交3軸角速度検出手段により検出し
た3軸方向の軸の回転角速度信号と3軸方向の加速度信
号とによって姿勢角を算出し、この姿勢角を利用して鉛
直加速度信号を算出し、正確な落下加速度を求め、この
落下加速度により墜落の判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】この発明は例えば高所にて作
業する作業者の墜落を検知し、その検知信号により作業
者を保護する、例えばエアバック或いは防護ネット等を
作動させて作業者の安全を確保すること等に用いられる
墜落検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7乃至図13を用いて従来の技術を説
明する。図7は落下加速度を検出して墜落を検出する形
式の墜落検知装置の概略の構成を示す。従来の墜落検知
装置は保護すべき被保護体(例えば作業者)の落下加速
度に対応した加速度信号を出力する加速度検出手段1
と、この加速度検出手段1が出力する落下加速度検出信
号が所定値以下に低下したことを検出する加速度判定手
段2と、この加速度判定手段2に設定値を与える設定器
3と、加速度判定手段2が被保護体の落下加速度が所定
値以下に低下したことを検知し、検知信号を出力してい
る時間を計数する時間計数手段4と、時間計数手段4で
計数する時間が所定の時間継続したか否かを判定する継
続時間判定手段5と、この継続時間判定手段5に継続時
間の設定値を与える設定器6とによって構成される。
【0003】図7に示した墜落検知装置は被保護体に装
着され、被保護体の動きに応じて加速度検出手段1は加
速度信号を出力する。加速度検出手段1は静止時は常時
図8に示すように+1Gの重力加速度を出力する。被保
護体の上下動に対応して+1Gを中心に正側と負側に振
れる加速度信号を出力する姿勢に取り付けられる。被保
護体が図8に示す時点T0 において高所作業中に誤って
落下してとすると、落下の開始時に+1Gから0Gに変
化する落下加速度信号を出力し、そのまま落下中は0G
を出力し続ける。
【0004】従って加速度判定手段2は落下の開始時点
0 から設定期に設定した設定加速度(例えば0.8
G)より加速度値が低下したことを検知して例えばH論
理の検知信号を出力する。時間計数手段4は加速度判定
手段2がH論理の出力信号を発信すると、その発信開始
からの時間を計数する。この計数動作は加速度判定手段
2の検出出力がL論理に戻るとゼロにリセットされる。
継続時間判定手段5は時間計数手段4で計数する時間が
設定器に設定した時間(例えば0.4秒程度)より長く
継続したことを検出して墜落検知信号を発信する。
【0005】図9は非保護体の落下速度が所定値以上に
達したことを検知して落下と判定する形式の墜落検知装
置の構成を示す。被保護体の落下速度を検出するには図
9に示した加速度検出手段7Aから出力される加速度信
号を積分器7Cで1度積分することにより得ることがで
きる。バイアス除去手段7Bは静止時に加速度検出手段
7Aが出力する+1Gの重力加速度信号を除去するため
に設けられる。従って図9に示す速度検出手段7は加速
度検出手段7Aと、バイアス除去手段7Bと、積分器7
Cとによって構成することができる。速度検出手段7で
得られた速度信号を速度判定手段9で設定値と比較し、
落下速度が設定値より速くなると速度判定手段9は検出
信号を出力する。
【0006】速度判定手段9が出力する検出信号を時間
計数手段4で計数し、この計数時間が所定時間以上継続
すると、継続時間判定手段5は墜落検知信号を発信す
る。図7及び図9に示した墜落検知装置は単一の加速度
検出手段1又は7Aで加速度を計測している。このため
通常の状態において被保護体の姿勢が変化すると、加速
度検出手段1又は7Aの検出値は変動する。つまり、加
速度検出手段1又は7Aの入力軸が鉛直方向からずれる
と、加速度検出信号が出力されなくなる不都合が生じ
る。特に落下の開始時点で既に加速度検出手段1又は1
Aの入力軸が鉛直方向と合致しない姿勢になっていたと
すると、落下方向の加速度を検出できないことになり、
落下を検知できない大きな不都合が生じる。
【0007】このため、従来より加速度検出手段として
図10に示すX,Y,Zの各方向の加速度を検出するこ
とができる直交3軸加速度検出手段8を用い、この直交
3軸加速度検出手段8の検出信号をベクトル合成手段1
1に取り込み、ベクトル合成手段11でベクトル演算し
た結果を鉛直方向の加速度成分と仮定し、この鉛直方向
の加速度成分を加速度判定手段9に入力して設定値と比
較する墜落検知装置も考えられている。このように直交
3軸加速度検出手段8を利用することにより、被保護体
の姿勢が変わっても鉛直方向の加速度を正確に測定する
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図10に示した墜落検
知装置によれば被保護体の姿勢が落下中に多少変化して
も、正しい落下加速度を計測することができる。然し乍
ら、落下直前に被保護体に垂直方向以外に動く場合、
X,Y,Zの各加速度検出手段に発生する垂直方向以外
の加速度が印加され、この加速度が誤差として算入され
るため、精度良く落下を検出することができなくなる欠
点が生じる。
【0009】例えば図11に示すように被保護体12が
高所から水平方向に飛び出して落下をはじめたとする
と、当所は水平方向と垂直方向の加速度が大きく発生す
る。つまり水平方向Xと垂直方向Zの加速度を分離でき
ないため、水平方向Xの加速度が誤差となる。また、他
の形態の不都合として図12に示すように被保護体12
の中心からrの距離に直交3軸加速度検出手段8を含む
墜落検知装置13が装着され、被保護体12が角速度ω
で回転しながら落下しているものとすると、直交3軸加
速度検出手段8にはrω2 の遠心加速度が印加される。
この遠心加速度rω2 が印加されることにより加速度の
検出誤差ε(図13参照)が発生する。つまり図13に
示す曲線Aは遠心加速度rω2 が印加された場合の落下
加速度の検出信号、曲線Bは遠心加速度rω2 が印加さ
れない場合の落下加速度の検出信号を示す。
【0010】曲線Aから明らかなように、遠心加速が印
加され、遠心加速度成分が加算されることにより、落下
加速度の低下率が鈍くなり、所定の加速度0.8Gに至
るまでに時間がかかり、墜落の判定が遅れてしまう欠点
が生じる。この発明の目的は落下中の被保護体にあらゆ
る方向の加速度が印加されても、正確に落下加速度を検
出し、墜落の判定に遅れが発生することのない落下検知
装置を提供使用とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1で提
案する墜落検知装置は直交3軸加速度検出手段に加えて
直交3軸角速度検出手段と、姿勢角算出手段及び鉛直加
速度算出手段とを付設し、この鉛直加速度算出手段によ
り姿勢角算出手段で算出した姿勢角を基に被保護体の鉛
直角速度を算出し、この鉛直加速度を利用して落下加速
度の判定、落下速度の判定、落下位置の判定を施して全
ての条件が揃った状態で墜落と判定する墜落検知装置を
提供するものである。
【0012】この請求項1で提案する墜落検知装置によ
れば直交3軸加速度検出手段と直交3軸角速度検出手段
の検出信号を利用することにより、被保護体の姿勢を特
定することができる。このために、落下直前の被保護体
の姿勢を特定することにより垂直方向の加速度を特定す
ることができる。よって、この垂直方向の加速度を鉛直
加速度算出手段で算出することができる。
【0013】従って、この鉛直加速度算出手段が算出す
る鉛直加速度を利用することにより被保護体に各種の加
速度が印加されていても正確な落下加速度及び落下速
度、落下位置を検出することができ、落下検知の信頼性
を高めることができる。この発明の請求項2で提案する
墜落検知装置は直交3軸加速度検出手段に加えて直交3
軸角速度検出手段と、加速度補正手段と、鉛直加速度算
出手段とを付設し、加速度補正手段において直交3軸角
速度検出手段の検出信号を利用して直交3軸方向の遠心
加速度成分を除去し、遠心加速度成分を除去した加速度
成分を鉛直加速度算出手段に入力し、この鉛直加速度算
出手段により鉛直方向の加速度成分を求める構成とした
ものである。
【0014】この請求項2で提案した墜落検知装置の場
合も落下中の被保護体が回転し遠心加速度が発生して
も、この遠心加速度を加速度補正手段で除去することが
できる。この結果、鉛直加速度算出手段でベクトル合成
して求めた合成ベクトルは落下加速度成分だけとなり、
正確に落下加速度を求めることができる。この発明の請
求項3では請求項1と請求項2で提案した墜落検知装置
の双方の特徴を併せ持つ墜落検知装置を提案するもので
ある。このために、請求項3で提案する墜落検知装置は
姿勢角算出手段と加速度補正手段と、鉛直角速度算出手
段とを備えた構成としたものである。
【0015】この結果、請求項3で提案する墜落検知装
置によれば、落下時の被保護体の動作によるあらゆる方
向の加速度が発生しても、また、回転運動が与えられて
も正しく落下加速度落下速度及び落下位置を検出するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1にこの発明の請求項1で提案
する墜落検知装置の一実施例を示す。この発明の請求項
1で提案する墜落検知装置は直交3軸加速度検出手段8
に加えて直交3軸角速度検出手段14と、姿勢角算出手
段15と、鉛直加速度算出手段16とを設けた構成を特
徴とするものである。
【0017】直交3軸角速度検出手段14は3個の角速
度計(レートジャイロ)14X,14Y,14Zを具備
して構成される。これら3個の角速度計14X,14
Y,14Zは直交3軸加速度検出手段8を構成する3個
の加速度計8X,8Y,8Zが検出する各加速度検出軸
の回転を検出する姿勢で装着される。つまり、角速度計
14Xは加速度計8Xの加速度検出軸Xの回転を検出す
る姿勢に装着され、角速度計14Yは加速度計8Yの加
速度検出軸Yの回転を検出する姿勢に装着され、角速度
計Zは加速度計8Zの加速度検出軸Zの回転を検出する
姿勢に装着される。
【0018】このように直交3軸角速度計14を設けた
ことにより、直交3軸角速度検出手段14の出力と直交
3軸加速度検出手段8の出力を姿勢角算出手段15に入
力することにより、墜落検知装置13の動的に変化する
傾斜角(姿勢角)を計算することができる。この演算処
理方法に関しては例えば慣性航法装置等で実用されてお
り、一般によく知られている技術であるから、ここでは
その詳細説明は省略する。
【0019】姿勢角算出手段15において墜落検知装置
13の姿勢角を算出できることから、その結果として鉛
直加速度算出手段16は水平面を基準とした加速度Az
Lをベクトル回転(又は変換)により算出することがで
きる。 (AxL,AyL,AzL)=Rot(φ、θ)・(A
x,Ay,Az) (AxL,AyL,AzL):水平面基準の加速度 (Ax,Ay,Az):墜落検知装置の基準速度 Rot(φ、θ):回転マトリックス φ:X軸廻りの傾斜角 θ:Y軸廻りの傾斜角 鉛直加速度算出手段16が出力する鉛直加速度AzLを
バイアス除去手段17に入力し、このバイアス除去手段
17で+1Gの重力加速度をバイアス成分として除去
し、常時は0Gを維持する加速度信号を得る。この加速
度信号を加速度判定手段20に入力する。
【0020】加速度判定手段20は図8で説明したのと
同様に被保護体12が落下を開始したとき加速度が0G
から−1Gに変化する過程において、図2に示すように
−0.2Gまで低下したことを検出してH理論信号を出
力する。バイアス除去手段17から出力される加速度信
号は第1積分器18で第1積分し、図2Bに示す速度信
号を得る。この速度信号を速度判定手段21に入力する
と共に、第2積分器19に入力して第2積分を実行さ
せ、第2積分器19から図2Cに示す位置信号を得る。
この位置信号を位置判定手段22に入力し、この位置判
定手段22で被保護体の位置が初期位置より下側に移動
したか否かを判定する。
【0021】つまり、速度判定手段21及び位置判定手
段22は第1積分器21と第2積分器22の各積分電圧
が負極性の極くわずかな電圧に達すると直ちにH論理の
判定結果を出力する。従って図2Aに示す落下加速度信
号に対して加速度判定手段20及び速度判定手段21、
位置判定手段22は図2のD〜Fに示すように、わずか
な時間差で順次H論理を出力する。
【0022】論理積手段23はこれらの各判定手段2
0、21、22が全てH論理を出力すると、図2Gに示
す論理積信号を出力する。論理手段23が論理積信号を
出力すると時間計数手段4は時間を計数し、その時間値
が設定器6に設定した継続時間TMに等しいかこれより
大きくなると継続時間比較手段5は墜落検知信号を出力
する。
【0023】設定器6に設定する継続時間TMは大半
0.4秒〜0.64秒程度に選定される。つまり、落下
の開始から墜落と判定するまでの落下許容値を0.8メ
ートル程度に迎えるには約0.4秒、落下許容値を2メ
ートルに採るとすれば約0.64秒程度となる。図2は
被保護体が高所からそのまま落下を開始した状況を説明
しているが、図3に示すように一旦上方に飛び上がって
から落下を始めたとすると、バイアス除去手段17から
出力される加速度信号は図4Aに示すように、一旦正方
向の信号を出力し、その後0Gを横切って−1Gに収束
する。
【0024】このため、第1積分器21は図4Bに示す
ように時点T2で速度0を横切り、負方向の速度信号を
出力する。これと共に第2積分器19は時点T3で初期
位置を横切り、負極性の位置信号を出力する。従ってT
3以後は初期位置から下側を移動していることを意味す
る。従って、加速度判定手段20は図4Aに示した加速
度信号が−0.2Gを横切ると図4Dに示すようにH論
理を出力し、速度判定手段21は速度信号が負極性のわ
ずかな電圧を横切ると図4Eに示すようにH論理を出力
し、位置判定手段22は第2積分器19の積分電圧が負
極性に反転した時点で図4Fに示すようにH論理を出力
する。
【0025】この結果、論理積手段23は位置判定手段
23がH論理を出力するタイミングと同時に図4Gに示
すようにH論理を出力し、継続時間判定手段5は論理積
手段23がH論理を出力したタイミングから設定器6に
設定した継続時間TMが経過すると継続時間判定手段5
は図4Aに示す墜落検知信号を出力する。図5はこの発
明の請求項2で提案する墜落検出装置の一実施例を示
す。請求項2で提案する墜落検出装置は直交3軸角速度
検出手段14の検出信号により各軸X,Y,Zの回転角
速度ωx,ωy,ωzを検出し、この回転角速度ωx,
ωy,ωzを加速度補正手段24に入力し、加速度補正
手段24で加速度検出信号X,Y,Zを補正し、遠心加
速度rω2 (rは図12に示したrと同じ)による影響
を除去する。
【0026】加速度補正手段24による遠心加速度の補
正は具体的には以下の補正演算式によって求められる。 X加速度の補正値=Rxy×ωy2 +Rxz×ωz2 Y加速度の補正値=Ryx×ωx2 +Ryz×ωz2 Z加速度の補正値=Rzx×ωx2 +Rzy×ωy2xy:Y軸の回転中心からX加速度計へのX軸方向成分
の長さ(予め設定しておく) Rxz:Z軸の回転中心からX加速度計へのX軸方向成分
の長さ(予め設定しておく) Ryx:X軸の回転中心からY加速度計へのY軸方向成分
の長さ(予め設定しておく) Ryz:Z軸の回転中心からY加速度計へのY軸方向成分
の長さ(予め設定しておく) Rzx:X軸の回転中心からZ加速度計へのZ軸方向成分
の長さ(予め設定しておく) Rzy:Y軸の回転中心からZ加速度計へのZ軸方向成分
の長さ(予め設定しておく) ωx,ωy,ωz:X,Y,Zの各軸の角速度検出信号 従って鉛直加速度算出手段16′は加速度補正手段24
で遠心加速度による影響を除去した加速度信号から直の
ベクトル合成した加速度を鉛直方向の加速度として算出
し、この加速度信号をバイアス除去手段17を通じて加
速度判定手段20と第1積分器18に供給する構成とし
たものである。
【0027】この図5に示す実施例によれば、被保護体
が回転しながら落下しても、回転によって発生する遠心
加速度rω2 による影響を除去することができ、正しく
然も素速く落下を検知することができる。図6は請求項
3提案する落下検知装置の実施例を示す。この請求項3
で提案する墜落検知装置は請求項1と請求項2で提案し
た墜落検知装置の双方の特徴を併せ持つ墜落検知装置を
提供するものである。
【0028】このために、図6に示す墜落検知装置は直
交3軸加速度検出手段8に加えて、直交3軸角速度検出
手段14と、姿勢算出手段15と、鉛直加速度算出手段
16と、加速度補正手段24とを付加した構成とするも
のである。この図6に示した構成によれば落下時の被保
護体の動作によって、あらゆる方向の加速度が発生して
も姿勢角算出手段15が算出する姿勢角を利用すること
により、直交3軸加速度検出手段8が出力する加速度信
号から鉛直成分だけを正確に求めることができる。更
に、加速度補正手段24を設けていることにより、この
加速度補正手段24で遠心加速度rω2 による影響を除
去することができる。
【0029】この結果、図6に示した実施例によれば落
下時の被保護体が如何なる挙動を呈しても正確に然も素
早く墜落を検出することができる利点が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上説明してように、この発明の請求項
1の墜落検知装置によれば被保護体に鉛直方向以外の加
速度が加えられても、また姿勢が順次変化しても姿勢角
算出手段15で姿勢角を検出し、この姿勢角で直交3軸
加速度検出手段8が出力する加速度信号の中から鉛直方
向の加速度を算出するから、正確に然も素早く墜落を検
出することができる。
【0031】また、請求項2の墜落検知装置によれば直
交3軸角速度信号を利用して3軸加速度信号を補正する
ことにより遠心加速度による影響を除去することができ
る。また落下中に被保護体が回転しても正確に然も時間
遅れが生じることなく素早く墜落を検出することができ
る。更に、請求項3で提案した墜落検知装置によれば落
下時の被保護体の動作によるあらゆる方向の加速度が発
生しても、また被保護体が回転しながら落下しても正し
く墜落を検知することができ、信頼性の高い墜落検知装
置を提供することができる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の請求項1で提案した墜落検知装置の
一実施例を示すブロック図。
【図2】図1の動作を説明するための波形図。
【図3】図2の動作と異なる動作を説明するための略線
図。
【図4】図3に示した動作を説明するための波形図。
【図5】この発明の請求項2で提案した墜落検知装置の
実施例を示すブロック図。
【図6】この発明の請求項3で提案した墜落検知装置の
実施例を示すブロック図。
【図7】従来の技術を説明するためのブロック図。
【図8】図7の動作を説明するための波形図。
【図9】従来の技術の他の例を説明するためのブロック
図。
【図10】従来の技術の更に他の例を説明するためのブ
ロック図。
【図11】図10に示した従来技術の欠点を説明するた
めの略線図。
【図12】図10に示した従来技術の他の欠点の発生原
因を説明するための略線図。
【図13】図12で説明した欠点を視覚的に説明するた
めの波形図。
【符号の説明】
4 時間計数手段 5 継続時間判定手段 6 設定器 8 直交3軸加速度検出手段 14 直交3軸角速度検出手段 15 姿勢角算出手段 16 鉛直加速度算出手段(姿勢角印加型) 16′ 鉛直加速度算出手段(ベクトル合成型) 17 バイアス除去手段 18 第1積分器 19 第2積分器 20 加速度判定手段 21 速度判定手段 22 位置判定手段 23 論理積手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中里 憲一 東京都渋谷区道玄坂1丁目21番2号 日本 航空電子工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 靖裕 東京都渋谷区道玄坂1丁目21番2号 日本 航空電子工業株式会社内 Fターム(参考) 2E184 JA04 KA20 MA03 2F105 AA10 BB03 BB11 BB17 BB20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交3軸加速度検出手段と、この直交3
    軸加速度検出手段が出力する直交3軸方向の加速度信号
    により鉛直加速度成分を算出する鉛直加速度算出手段
    と、この鉛直加速度算出手段が算出した鉛直加速度によ
    り墜落を検知する墜落検知装置において、 上記直交3軸加速度検出手段に加えて直交3軸角速度検
    出手段と、この直交3軸角速度検出手段が出力する直交
    3軸角速度信号と上記直交3軸加速度検出手段が出力す
    る直交3軸加速度信号とにより姿勢角を算出する姿勢角
    算出手段とを設け、この姿勢角算出手段が算出した姿勢
    角を上記鉛直加速度算出手段に入力することにより、鉛
    直方向以外の加速度が除去された鉛直加速度を鉛直加速
    度算出手段の出力とすることを特徴とする墜落検知装
    置。
  2. 【請求項2】 直交3軸加速度検出手段と、この直交3
    軸加速度検出手段が出力する直交3軸方向の加速度信号
    をベクトル合成して鉛直加速度成分を算出する鉛直加速
    度算出手段と、この鉛直加速度算出手段が算出した鉛直
    加速度により墜落を検知する墜落検知装置において、 上記直交3軸加速度検出手段に加えて直交3軸角速度検
    出手段と、上記直交3軸加速度検出手段が出力する直交
    3軸加速度信号を上記直交3軸角速度検出手段が出力す
    る直交3軸角速度信号により補正して上記直交3軸加速
    度信号に含まれる遠心加速度成分を除去する加速度補正
    手段とを設け、この加速度補正手段で補正した加速度信
    号を上記鉛直加速度算出手段に入力して鉛直加速度を算
    出する構成としたことを特徴とする墜落検知装置。
  3. 【請求項3】 直交3軸加速度検出手段と、この直交3
    軸加速度検出手段が出力する直交3軸方向の加速度信号
    により鉛直加速度成分を算出する鉛直加速度算出手段
    と、この鉛直加速度算出手段が算出した鉛直加速度によ
    り墜落を検知する墜落検知装置において、 上記直交3軸加速度検出手段に加えて直交3軸角速度検
    出手段と、姿勢角算出手段と、角速度補正手段とを付加
    し、鉛直方向以外の加速度及び遠心加速度による影響を
    除去した加速度信号を得る構成としたことを特徴とする
    墜落検知装置。
JP11062906A 1999-03-10 1999-03-10 墜落検知装置 Pending JP2000258453A (ja)

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