JP2000257956A - 給湯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室まで行かなくても、また、運転スイッチ
の入切により給湯機を消火させることもなく、台所で湯
温の設定温度の変更が可能な給湯機を提供する。 【解決手段】 浴室リモコン２と台所リモコン３を備
え、各リモコンに湯温を独立して変更設定する温度設定
手段６，９と運転スイッチ４，８とを設け、浴室リモコ
ン２に優先切換手段５が設けられた給湯機において、優
先されていないリモコンにおいても優先されているリモ
コンで設定された温度を上限として、湯温の変更設定を
可能とし、浴室用リモコン２の温度設定データが優先さ
れている場合でも、台所用リモコン３にて風呂用リモコ
ンの温度設定データを上限として、設定温度の変更を可
能とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数のリモコンを
備え、各リモコンに湯温を独立して変更設定する温度設
定手段と運転スイッチとを設け、複数のリモコンの一つ
に優先切換手段が設けられた給湯機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、複数のリモコンを有する給湯機
では、複数のリモコンに湯温を独立して変更設定できる
温度設定手段を設け、各リモコンの内の何れか一つの温
度設定データを優先して湯温を制御している。例えば、
浴室用リモコンと台所用リモコンとに湯温を独立して設
定変更する温度設定手段を設け、浴室用リモコンに何れ
のリモコンの温度設定データを優先させるかを選択する
優先切換手段が設けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
給湯機では、浴室用リモコンの温度設定データが優先さ
れている場合、台所用リモコンでは優先切換が出来ない
ので、湯温が台所用リモコンの操作によって高温に切り
換えられる恐れがなく、浴室でシャワーを浴びていて高
温の湯が出てくることによる不快感を感じることはない
が、台所で設定温度を変更するためには浴室まで行かな
くてはならず、不便であった。この問題を解決するため
に特開平１−３００１５５号があるが、これは、設定温
度を変更したいリモコンに備えられた運転スイッチをオ
フして、再度オンすることにより、運転スイッチを操作
したリモコンの温度設定データを優先させるようにして
いる。従って、浴室まで行く必要がなくなり便利にな
る。しかしながら、運転スイッチをオフすると、一旦リ
モコンの表示が消えると共に、給湯機も消火してしま
い、シャワーを浴びている途中にも拘わらず、湯温が低
下してしまうという問題がある。また、シャワーを浴び
ている人には湯温の低下によって体感で台所用リモコン
の温度設定データが優先になったことが分かるが、設定
温度が高温へ変更された場合にはシャワーでの湯浴び中
に予期しない高温の湯が出てくることになるので、シャ
ワー中に不快感を感じることになる。

【０００４】

【課題を解決するための手段及びその作用・効果】上記
課題を解決するために本発明では、複数のリモコンを備
え、各リモコンに湯温を独立して変更設定する温度設定
手段と運転スイッチとを設け、前記複数のリモコンの一
つに優先切換手段が設けられた給湯機において、優先さ
れていないリモコンにおいても優先されているリモコン
で設定された温度を上限として、湯温の変更設定が可能
であるので、浴室用リモコンの温度設定データが優先さ
れている場合でも、台所用リモコンにて風呂用リモコン
の温度設定データを上限として、設定温度を変更するこ
とができる。従って、浴室まで行く必要もなく、また、
運転スイッチの入切による給湯機の消火もなく、台所で
設定温度の変更が可能となる。さらに、浴室用リモコン
の温度設定データを上限とするため、シャワーを浴びて
いる最中にいきなり予期しない高温となることもない。
また、給湯機が消火しないので湯温の低下も少ない。仮
に、台所用リモコンで温度変更されたとしても、一般的
に台所用リモコンの温度設定範囲の下限は３８度である
ので、シャワーを浴びていたとしても湯温の低下が最小
限で押さえられる。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。図１は、本発明の一実施形態
の給湯機を示すブロック図であり、給湯機１には浴室用
リモコン２および台所用リモコン３が有線または無線に
て接続されている。さらに、浴室用リモコン２には浴室
用リモコンの運転スイッチ４、優先切換手段５、浴室用
リモコンの温度設定手段６、浴室用リモコンの表示部７
が備えられている。また、台所用リモコン３には台所用
リモコンの運転スイッチ８、台所用リモコンの温度設定
手段９、台所用リモコンの表示部１０が備えられてい
る。浴室用リモコン２に備えられた優先切換手段５の操
作により、浴室用リモコン２の温度設定データが優先さ
れている場合には、浴室用リモコン２の温度設定手段６
が有効であり、浴室での湯温の変更設定が可能である。
一方、浴室用リモコン２の設定温度データが優先されて
いない場合は、台所用リモコン３の設定温度データが優
先され、台所用リモコン３の温度設定手段９が有効とな
り、台所での湯温の変更設定が可能である。さらに、設
定温度データが優先されていないリモコンの温度設定手
段を操作した場合でも、設定温度データが優先されてい
るリモコンの設定温度データを上限として、湯温の設定
変更が可能である。その際、どちらのリモコンの設定温
度データが優先されているかについては、各リモコンの
表示部７，１０に優先を示す表示が行われる。

【０００６】図２は台所リモコンでの温度設定仕様を示
すフローチャート図である。まずステップS１で台所用
リモコンの温度設定手段９にて設定温度の変更操作が行
われているか否かを判断し、設定温度の変更操作が行わ
れている場合は、ステップS２で浴室用リモコン２の設
定温度データが優先であるか否かを判断する。ステップ
S２で浴室用リモコン２の設定温度データが優先になっ
ている場合には、ステップS３で浴室用リモコン２の設
定温度データ以上に変更しようとしているか否かを判断
し、浴室用リモコン２の設定温度データ以上の場合に
は、浴室用リモコン２の設定温度データで湯温を制御し
（ステップS５）、ステップS１へ戻る。ステップS３で
浴室用リモコン２の設定温度データ未満の場合は、台所
用リモコン３の設定温度データで湯温を制御し（ステッ
プS４）、ステップS１へ戻る。また、ステップS２で台
所用リモコン３の設定温度データが優先になっている場
合も、台所用リモコン３の設定温度データで湯温を制御
し（ステップS４）、ステップS１へ戻る。なお、ステッ
プS１で台所用リモコンの温度設定手段９にて設定温度
の変更操作が行われていない場合は、そのままステップ
S１へ戻る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態の給湯機を示すブロック図

【図２】図１の給湯機の台所リモコンでの温度設定仕様
を示すフローチャート図

【符号の説明】

１…給湯機 ２…浴室用リモコン ３…台所用リモコン ４…浴室用リモコンの運転スイッチ ５…優先切換手段 ６…浴室用リモコンの温度設定手段 ７…浴室用リモコンの表示部 ８…台所用リモコンの運転スイッチ ９…台所用リモコンの温度設定手段 １０…台所用リモコンの表示部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のリモコンを備え、各リモコンに湯
   温を独立して変更設定する温度設定手段と運転スイッチ
   とを設け、前記複数のリモコンの一つに優先切換手段が
   設けられた給湯機において、優先されていないリモコン
   においても優先されているリモコンで設定された温度を
   上限として、湯温の変更設定が可能であることを特徴と
   する給湯機。