JP2000257677A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

Info

Publication number
JP2000257677A
JP2000257677A JP11060235A JP6023599A JP2000257677A JP 2000257677 A JP2000257677 A JP 2000257677A JP 11060235 A JP11060235 A JP 11060235A JP 6023599 A JP6023599 A JP 6023599A JP 2000257677 A JP2000257677 A JP 2000257677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
shaft
reduction
motor
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11060235A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yamamoto
章 山本
Atsushi Tamenaga
淳 為永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP11060235A priority Critical patent/JP2000257677A/ja
Publication of JP2000257677A publication Critical patent/JP2000257677A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 減速部、及びモータ部から発生するそれぞれ
の振動が相互に共振するすることを防止し、低騒音化す
ると共に、部品点数を増大させずに高減速比を達成す
る。 【解決手段】 モータ部のモータ軸(駆動軸)110と
減速機構部の入力軸(第1軸)112との間に、サンギ
ヤ132が入力、リングギヤ136が固定、プラネタリ
ギヤ134を支持する遊星キャリヤ138が出力とされ
た単純遊星歯車構造の中間減速部Kが設置されると共
に、遊星キャリヤ138と入力軸112とがフロート構
造によって連結される。また、さらに、リングギヤ13
6の外径D1を支持リング軸受126aの外径D2より
小さく設定し、中間ケーシング116に該リングギヤ1
38を内接噛合遊星歯車構造の減速機構部の側から圧入
して位置決めをする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動部と、内接噛
合遊星歯車構造を採用した減速機構部と、を組合わせた
駆動装置に係り、特に低騒音化を意図した駆動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、モータと、該モータの回転を出力
する駆動軸と、を備えたモータ部と、該駆動軸に連結さ
れた第1軸と、該第1軸に設けた偏心体を介してこの第
1軸に対して偏心回転可能な状態で取付けられた外歯歯
車と、該外歯歯車が内接噛合する内歯歯車と、前記外歯
歯車の自転成分のみが伝達される第2軸と、を備えた内
接噛合遊星歯車構造を採用した減速機構部と、を組合わ
せたギヤドモータが広く知られている。
【0003】このギヤドモータの従来の構造を図4に示
す。
【0004】図4は、従来技術のギヤドモータgmの断
面図である。
【0005】この従来例は、上記減速機構部を内歯歯車
固定で使用している。
【0006】図4は、モータ部mと減速機構部r(以
後、単に減速部rという)とが一体に構成されるギヤド
モータgmである。
【0007】モータ部mには、モータm1から発生する
回転を出力するモータ軸(駆動軸)10が備えられてい
る。該モータ軸10は、軸受11によって回転自在に軸
支されており、減速部rの入力軸(第1軸)12とカッ
プリング14によって連結されている。
【0008】入力軸12には所定位相差(この例では1
80°)をもって偏心体3a、3bが嵌合されている。そ
れぞれの偏心体3a、3bには軸受4a、4bを介して2枚
の外歯歯車5a、5bが取付けられている。この外歯歯車
5a、5bには内ピン孔6が複数個設けられ、内ピン7が
嵌合されている。
【0009】外歯歯車を2枚(複列)にしているのは、
主に伝達容量の増大、強度の維持、回転バランスの保持
を図るためである。
【0010】前記外歯歯車5a 、5bの外周にはトロコ
イド歯形や円弧歯形等の外歯9が設けられている。この
外歯9はケーシング16に固定された内歯歯車18と内
接噛合している。内歯歯車18の内歯は具体的には外ピ
ン15が外ピン孔に遊嵌され、回転し易く保持された構
造とされている。
【0011】前記外歯歯車5a 、5b を貫通する内ピン
7は、出力軸(第2軸)2のフランジ部20に固着又は
嵌入されている。
【0012】出力軸2のフランジ部20には、該フラン
ジ部20とは別部材とされたキャリヤピン(キャリヤ
体)22の一端が挿入されている。このキャリヤピン2
2の他端には、前記外歯歯車5a、5bよりモータ軸10
側に配置されると共に、該外歯歯車5a、5bの自転成分
相当の回転を受ける円環状の支持リング24が組込まれ
ており、この支持リング24及びキャリヤピン22によ
ってキャリヤが構成されている。
【0013】フランジ部20、キャリヤピン22、及び
支持リング24は、一対の軸受(支持リング軸受)26
a、26bによって回転自在にされると共に、ケーシング
16に両持ち支持されている。
【0014】モータ部mのモータ軸10が1回転すると
カップリング14を介して入力軸12が1回転し、偏心
体3a、3bが1回転する。この偏心体3a、3bの1回転
により、外歯歯車5a、5bも入力軸1の周りで揺動回転
を行おうとするが、内歯歯車18によってその自由な自
転が拘束されるため、外歯歯車5a 、5b は、この内歯
歯車18に内接しながらほとんど揺動のみを行うことに
なる。
【0015】今、例えば外歯歯車5a、5bの歯数をN、
内歯歯車18の歯数をN+1とした場合、その歯数差は
1である。そのため、入力軸12の1回転毎に外歯歯車
5a、5bはケーシング16に固定された内歯歯車18に
対して1歯分だけずれる(自転する)ことになる。これ
は入力軸12の1回転が外歯歯車の−1/Nの回転に減
速されたことを意味する。
【0016】この外歯歯車5a、5bの回転は複数の内ピ
ン孔6(6a、6b)及び内ピン7の隙間によって、そ
の揺動成分が吸収され、自転成分のみが該内ピン7、フ
ランジ部20を介して出力軸(第2軸)2へと伝達され
る。
【0017】この結果、結局減速比−1/Nの減速が達
成される。
【0018】従って、この内接噛合遊星歯車構造の減速
部rとモータ部mとを組合わせることにより、減速を得
ることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のギヤドモータgmでは、次のような問題があ
った。
【0020】第1の問題として、大きな減速比を得たい
場合においては、減速するためのシステム自体を大型化
しなければならないという問題である。
【0021】大きな減速比を得るためには、一般的に、
前述したギヤドモータgmの出力軸(第2軸)2の後段
に、他の減速機(図示せず)を連結するか、もしくは、
減速部r自体の減速比を高める方法が考えられる。
【0022】減速部r自体の減速比を高める場合にあっ
ては、外ピン15(内歯)の径が小さくなり、トルクを
受け持つことができなくなる可能性があり、又、部品点
数が非常に多くなるため限界がある。
【0023】また、出力軸2の後段に別途に他の減速機
を連結する場合にあっては、単に減速部rの出力軸2
と、その後段に設置される他の減速機の入力軸(図示せ
ず)とを連結すればよいため、容易に実施できる反面、
減速装置が軸方向に長くなってしまい、設置スペースの
自由度が限られてしまっていた。
【0024】第2の問題としては、ギヤドモータgmの
振動が大きいという問題である。
【0025】モータm1におけるモータ軸10は、非常
に高速で回転しており、振動が発生してしまうのはやむ
を得ない。
【0026】また、減速機rの外歯歯車5a、5bは前
述したように、揺動回転している。
【0027】そこで従来は、モータ軸10と入力軸12
は、カップリング14を介してフロートによって連結
し、モータ自身の振動(騒音)と減速機自身の振動(騒
音)が相互に伝わり合うことによって、両者が共振する
のを防止するようにしていた。しかしながら、それでも
騒音レベルは用途によっては十分なレベルとは言えなか
った。
【0028】この共振の発生は、騒音が大きくなること
の他に、該振動により各構成部品の耐久性が低下する原
因ともなっていた。
【0029】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、システム自体を大型化せずに大
きな減速比を確保すると共に、遊星キャリヤと第1軸と
がフロート構造をより徹底することによって、減速機と
モータとが共振することによる騒音を大幅に低下させる
ことができる駆動装置を提供することをその課題とす
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、駆動軸を備えた駆動部と、前記駆動軸に連結された
第1軸、該第1軸に設けた偏心体を介してこの第1軸に
対して偏心回転可能な状態で取付けられた外歯歯車、該
外歯歯車が内接噛合する内歯歯車、及び前記外歯歯車の
自転成分のみが伝達される第2軸を備えた内接噛合遊星
歯車構造を採用した減速機構部と、を組合わせた駆動装
置において、前記駆動軸と減速機構部の第1軸との間
に、サンギヤが入力、リングギヤが固定、プラネタリギ
ヤを支持する遊星キャリアが出力、とされた単純遊星歯
車構造の中間減速部が設置されると共に、前記遊星キャ
リヤと第1軸とがフロート構造によって連結されたこと
により、上記課題を解決したものである。
【0031】単純遊星歯車構造の中間減速部の設置位置
は、減速機構部のいわゆる入力側(第1軸側)であるた
め、トルクが小さい位置である。まず、そこで第1段目
の減速を行い、次に減速機構部によって第2段目の減速
を行うようにすれば、減速部Rの径方向、及び軸方向の
大きさを大型化せずに全体として大きな減速比を得るこ
とができる。また、内接噛合遊星歯車構造において高減
速比を得る場合に比べ、外ピンの数を増加する必要がな
いため、部品点数の増加を最小限に抑えることもでき
る。
【0032】一方、従来においてもモータ軸(駆動軸)
と入力軸(第1軸)はカップリングによって、いわゆる
フロート構造で連結されていたが、発明者等の試験によ
り、このカップリング自体を介してかなりの振動が両者
間に伝達し合い、その結果、複雑な共振が発生している
ことがわかった。
【0033】本発明では、駆動軸と第1軸との間に単純
遊星歯車を挿入し、しかも特にこの単純遊星歯車の遊星
キャリヤと第1軸とをフロート構造によって連結するよ
うにしたため、モータ自身からの振動、及び減速機構部
内の外歯歯車が揺動運動を行うことから発生する振動
が、互いに伝達し合うことを高度に抑制することができ
る。そのため、減速機とモータとの振動が「共振する」
ことによって発生する騒音を大幅に低下させることがで
き、ひいては駆動装置全体を低騒音化でき、モータ自身
をはじめ、例えば、外歯歯車、内歯歯車等の部品の耐久
性を向上させることができる。
【0034】なお、実施形態の方で説明するが、ここで
いう「フロート連結」は、例えばスプラインによって連
結してもよく、また、歯車を用いて連結してもよいもの
とする。
【0035】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記駆動軸と前記サンギヤもフロート構造によって
連結されたことにより、上記課題を解決したものであ
る。
【0036】これは、請求項1における振動の伝達を遮
断する効果をさらに向上をさせるものである。つまり、
請求項1の効果に加え、さらに、駆動軸とサンギヤとが
フロート構造によって連結することにより、単純遊星歯
車構造の中間減速部を減速部機構側及びモータ部側の双
方に対して遮断することにより、モータ部、減速機構
部、及び中間減速部間の振動の伝達を一層抑制すること
ができる。
【0037】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、さらに前記外歯歯車より前記駆動軸の側に配置され
ると共に、該外歯歯車自転成分相当の回転を受ける円環
状の支持リングと、該支持リングを回転自在に支持する
支持リング軸受と、を備え、該支持リング軸受を前記単
純遊星歯車構造の中間減速部を収容するケーシングによ
って支持すると共に、前記リングギヤの外径を前記支持
リング軸受の外径より小さく設定し、前記ケーシングに
該リングギヤを前記内接噛合遊星歯車構造の減速機構部
の側から圧入して位置決めしたことにより、上記課題を
解決したものである。
【0038】このようにすることで、前記中間減速部を
容易にモータ部と減速機構部の間に組込むことが可能と
することができると共に、軸方向寸法を短縮でき、圧入
して位置決めすることにより部品点数の削減も実現でき
る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0040】図2は、本発明にかかる内接噛合遊星歯車
構造が適用されたギヤドモータ(駆動装置)の断面図で
あり、図3は、図2のギヤドモータにブレーキが備えら
れた図である。また、図1は図2におけるI部の拡大図
である。
【0041】なお、以下の説明においては、図4に示す
従来公知例の構成と同一又は類似の部分については下2
桁が同一の番号を付し、明らかな重複説明は省略する。
【0042】図1、図2に示されたギヤドモータGM
は、モータM1の回転を出力するモータ軸(駆動軸)1
10を備えたモータ部Mと、内接噛合遊星歯車構造を採
用した減速機構部(減速部)Rとの間に、中間減速部K
を組込んだものである。
【0043】先ず、2段目の減速部である減速部Rにつ
いて説明する。この減速部Rは、入力軸(第1軸)11
2と、該入力軸112に設けた偏心体103a、103
bを介してこの入力軸112に対して偏心回転可能な状
態で取付けられた外歯歯車105a、105bと、該外
歯歯車105bが内接噛合する内歯歯車118と、前記
外歯歯車105a、105bの自転成分のみが伝達され
る出力軸(第2軸)102と、を備え、内歯歯車118
は減速部ケーシング117と該減速部ケーシング117
の外ピン孔に回転し易く保持された外ピン111とから
なる。
【0044】出力軸(第2軸)102のフランジ部12
0には、該フランジ部120とは別部材とされたキャリ
ヤピン(キャリヤ体)122の一端が挿入されている。
このキャリヤピン122の他端は円環状の支持リング1
24に挿入されており、この支持リング124及びキャ
リヤピン122によってキャリヤが構成されている。こ
の支持リング124は外歯歯車105a、105bより
モータ軸110側に配置され、前記フランジ部120と
共に外歯歯車105a、105bの自転成分相当の回転
を受ける。
【0045】フランジ部120、キャリヤピン122、
及び支持リング124は、一対の軸受126a、126b
によってケーシング116に両持ち支持されている。
【0046】キャリヤピン122には、そのほぼ中央に
パイプ状のスペーサ130が挿入されている。従って、
キャリヤピン122の支持リング124、あるいはフラ
ンジ部120への挿入深さに多少のばらつきがあったと
しても、このスペーサ130の存在により支持リング1
24及びフランジ部120の距離は必ず一定に維持され
ている。
【0047】なお、図3は、図2にて説明したギヤドモ
ータGMにブレーキBKが備えられている以外はほぼ同
一構造となっているのでここでは説明を省略する。
【0048】次に第一段目の減速部である中間減速部K
について説明する。
【0049】前述したように、本実施形態では、モータ
部Mと、減速部(減速機構部)Rとの間に単純遊星歯車
構造の中間減速部Kを設置している。
【0050】この中間減速部Kは、高速で回転するモー
タ軸110に組込まれたモータ軸歯車111と、該モー
タ軸歯車111と噛合する太陽歯車(サンギヤ)132
と、該サンギヤ132と外接噛合する遊星歯車(プラネ
タリギヤ)134と、該プラネタリギヤ134が内接噛
合すると共に、ケーシング116に圧入によって固定さ
れた前段内歯歯車(リングギヤ)136と、前記遊星歯
車134を遊星ピン138Aを介して支持する遊星キャ
リヤ138とによって単純遊星歯車構造を構成してい
る。
【0051】即ち、この中間減速部Kはモータ軸110
に組込まれたサンギヤ132が入力、前段内歯歯車(リ
ングギヤ)136が固定の状態で組み込まれている。
又、プラネタリギヤ134を支持する遊星キャリア13
8は前記入力軸(第1軸)112と連結されている。即
ち、遊星キャリヤ138が中間減速部Kの出力である。
【0052】遊星キャリヤ138と入力軸112はスプ
ライン結合(フロート構造)によって連結されており、
又、サンギヤ132とモータ軸110もスプライン結合
(フロート構造)によって連結されている。
【0053】このようにすることで、モータ自身からの
振動、及び減速機構部内の外歯歯車の揺動運動に伴って
発生する振動が、中間減速部Kの存在によってほぼ完全
に遮断され、両者の振動で共振が発生するのを防止する
ことができる。そのため、騒音の低減だけでなく、モー
タM1自身をはじめ、例えば、外歯歯車105a、10
5b、前段内歯歯車136等の部品の耐久性も向上させ
ることができる。
【0054】なお、符号142は止め輪であり、中間段
出力フランジの軸方向の移動を止める役割をしている。
また、符号S部は空間となっている。
【0055】この単純遊星歯車構造の中間減速部Kの設
置位置は、減速機構部のいわゆる入力側(第1軸側)1
12であるため、トルクが小さい状態のところである。
【0056】そこで、第1段目の減速を行い、次に減速
機構部によって第2段目の減速を行うようにすれば、減
速部Rの径方向、及び軸方向の大きさを大型化せずに大
きな減速比を得ることができる。また、部品点数の増加
を最小限に抑えることもできる。
【0057】次に、前記リングギヤ136の位置決めに
ついて説明する。
【0058】本実施形態では、支持リング軸受126a
を減速部ケーシング117にではなく、前記単純遊星歯
車構造の中間減速部Kを収容する(中間)ケーシング1
16によって支持するようにしている。又、前記リング
ギヤ136の外径D1を、この支持リング軸受126a
の外径D2より小さく設定し、前記ケーシング116に
該リングギヤ136を前記内接噛合遊星歯車構造の減速
機構部Rの側から圧入して位置決めするようにする。
【0059】このようにすることで、前記中間減速部K
を容易にモータ部Mと減速部Rとの間に組込むことが可
能とすることができ、また、減速部Rの一部を減速部ケ
ーシング117にではなく、中間減速部Kを収容する中
間ケーシング116内に収容できるようになるため、軸
方向長を短縮できる。更には、圧入して位置決めするこ
とにより部品点数の削減も実現できる。又、構造を単純
化できるというメリットがあり、組立が容易にできるよ
うになり、組立工数の削減もできる。
【0060】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明によれ
ば、遊星キャリヤと第1軸とがフロート構造によって連
結されていることと相俟って、ここに中間減速部が介在
されることにより、モータ自身からの振動、及び減速機
構部内の外歯歯車が揺動運動を行うことから発生する振
動が、互いに遊星キャリヤと第1軸を介して伝達し合う
ことを抑制することができ、減速機とモータとの振動が
共振することによる騒音を大幅に低下させることができ
る。
【0061】又、モータ部の駆動軸と減速機構部の第1
軸との間に、サンギヤが入力、リングギヤが固定、プラ
ネタリギヤを支持する遊星キャリアが出力、の単純遊星
歯車構造の中間減速部が設置されることにより、減速機
構部における径方向、軸方向の大きさを、大きくせずに
大きな減速比を得ることができ、また、部品点数の増加
を最小限に抑えることもできる。 さらに、リングギヤ
の外径を支持リング軸受の外径より小さく設定し、ケー
シングに該リングギヤを内接噛合遊星歯車構造の減速機
構部の側から圧入して位置決めすることにより、減速部
の一部を合理的に中間減速部K内に取り込むことがで
き、軸方向長を短縮できる。また、圧入して位置決めす
ることにより部品点数の削減も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るギヤドモータにおける減速部
の主要部を表す図(図2におけるI部の拡大図)
【図2】本実施形態に係るギヤドモータの全体の構造を
表した図
【図3】図2におけるギヤドモータにブレーキが備えら
れた図
【図4】従来技術に係るギヤドモータの全体の構造を表
した図
【符号の説明】
102…出力軸(第2軸) 103a、103b…偏心体 105a、105b…外歯歯車 110…モータ軸(駆動軸) 111…外ピン 112…入力軸(第1軸) 116…中間ケーシング 118…内歯歯車 122…キャリアピン 124…支持リング 132…サンギヤ 134…プラネタリギヤ 136…前段歯車(リングギヤ) 138…遊星キャリア 140…中間段出力フランジ R…減速部 M…モータ部 K…中間減速部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J027 FA14 FA19 FB34 GB03 GC02 GC13 GC25 GC26 GD04 GD08 GD12 GE03 GE12 GE22 3J063 AB12 AB15 AC01 BA04 CB05 CB58

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸を備えた駆動部と、前記駆動軸に連
    結された第1軸、該第1軸に設けた偏心体を介してこの
    第1軸に対して偏心回転可能な状態で取付けられた外歯
    歯車、該外歯歯車が内接噛合する内歯歯車、及び前記外
    歯歯車の自転成分のみが伝達される第2軸を備えた内接
    噛合遊星歯車構造を採用した減速機構部と、を組合わせ
    た駆動装置において、 前記駆動軸と減速機構部の第1軸との間に、サンギヤが
    入力、リングギヤが固定、プラネタリギヤを支持する遊
    星キャリアが出力、とされた単純遊星歯車構造の中間減
    速部が設置されると共に、前記遊星キャリヤと第1軸と
    がフロート構造によって連結されたことを特徴とする駆
    動装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記駆動軸と前記サンギヤとがフロート構造によって連
    結されたことを特徴とする駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、さらに前記外歯歯車よ
    り前記駆動軸の側に配置されると共に、該外歯歯車自転
    成分相当の回転を受ける円環状の支持リングと、該支持
    リングを回転自在に支持する支持リング軸受と、を備
    え、 該支持リング軸受を前記単純遊星歯車構造の中間減速部
    を収容するケーシングによって支持すると共に、 前記リングギヤの外径を前記支持リング軸受の外径より
    小さく設定し、前記ケーシングに該リングギヤを前記内
    接噛合遊星歯車構造の減速機構部の側から圧入して位置
    決めしたことを特徴とする駆動装置。
JP11060235A 1999-03-08 1999-03-08 駆動装置 Pending JP2000257677A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11060235A JP2000257677A (ja) 1999-03-08 1999-03-08 駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11060235A JP2000257677A (ja) 1999-03-08 1999-03-08 駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000257677A true JP2000257677A (ja) 2000-09-19

Family

ID=13136319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11060235A Pending JP2000257677A (ja) 1999-03-08 1999-03-08 駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000257677A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100407006B1 (ko) * 2000-04-06 2003-11-28 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 벨트식 도어개폐용 구동장치
JP2007170529A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Sumitomo Heavy Ind Ltd 揺動内接式の遊星歯車装置、ギヤドモータ、及びこれらのシリーズ
WO2010047065A1 (ja) * 2008-10-22 2010-04-29 ナブテスコ株式会社 風車用減速装置
CN102699234A (zh) * 2012-05-29 2012-10-03 建科机械(天津)股份有限公司 钢筋弯曲机的传动机构
CN102878251A (zh) * 2012-10-24 2013-01-16 银川威力减速器有限公司 倒装式架空索道行星减速器
CN105626783A (zh) * 2015-12-05 2016-06-01 荣昌县汇鑫机械制造厂 一种新型齿轮结构
CN109083984A (zh) * 2018-10-12 2018-12-25 珠海格力电器股份有限公司 减速器、减速电机和机器人

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100407006B1 (ko) * 2000-04-06 2003-11-28 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 벨트식 도어개폐용 구동장치
JP2007170529A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Sumitomo Heavy Ind Ltd 揺動内接式の遊星歯車装置、ギヤドモータ、及びこれらのシリーズ
JP4680764B2 (ja) * 2005-12-21 2011-05-11 住友重機械工業株式会社 揺動内接式の遊星歯車装置及びこれらのシリーズ
WO2010047065A1 (ja) * 2008-10-22 2010-04-29 ナブテスコ株式会社 風車用減速装置
CN102699234A (zh) * 2012-05-29 2012-10-03 建科机械(天津)股份有限公司 钢筋弯曲机的传动机构
CN102878251A (zh) * 2012-10-24 2013-01-16 银川威力减速器有限公司 倒装式架空索道行星减速器
CN105626783A (zh) * 2015-12-05 2016-06-01 荣昌县汇鑫机械制造厂 一种新型齿轮结构
CN109083984A (zh) * 2018-10-12 2018-12-25 珠海格力电器股份有限公司 减速器、减速电机和机器人

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100791816B1 (ko) 기어드 모터의 시리즈
KR101186125B1 (ko) 요동내접맞물림 유성기어장치
JP4897747B2 (ja) 揺動型遊星歯車装置
JP5533194B2 (ja) 変速歯車装置
JP5816584B2 (ja) 動力伝達装置
JP2002188693A (ja) 単純遊星歯車機構の遊星歯車の支持構造及び同機構の製造方法
JP3051791B2 (ja) 内接噛合遊星歯車構造を採用した変速機のシリーズ
JPH06241282A (ja) 内接噛合遊星歯車構造を採用したギヤドモータ及びそのシリーズ
JP2000257677A (ja) 駆動装置
JPWO2006077825A1 (ja) 揺動内接噛合式の遊星歯車装置
JP2002235832A (ja) 減速機付き差動装置
JP2002295606A (ja) 2段形減速機及びモータ付き2段形減速機
KR100818093B1 (ko) 기어드 모터 및 기어드 모터용 축부재
JP2002089638A (ja) 駆動装置のシリーズ
JP3573294B2 (ja) 小形遊星歯車減速機
JP2004301136A (ja) 内接噛合遊星歯車構造の揺動減速部を有するギヤドモータ及び減速機
JP2002122190A (ja) 偏心差動型減速機
JP3967527B2 (ja) 変速機の出力部構造及び搬送システムの駆動機構
JP2000329200A (ja) 揺動内接噛合遊星歯車構造を備えた駆動装置及び変速装置
JP4531408B2 (ja) 多段減速機
JPH11280854A (ja) 内接噛合遊星歯車構造の変速システム
JPH0544788A (ja) 内接噛合遊星歯車構造
JP4680764B2 (ja) 揺動内接式の遊星歯車装置及びこれらのシリーズ
JP2001193809A (ja) 回転駆動装置及び該回転駆動装置の製造方法
JP2001099263A (ja) 揺動内接噛合遊星歯車構造を備えた駆動装置及び変速装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071204