JP2000255171A - 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法 - Google Patents
感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法Info
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Abstract
の感熱転写記録材料及び該記録材料を用いた感熱転写記
録方法の提供。 【解決手段】 一般式(I)で表される色素を少なくと
も1種含有することを特徴とする感熱転写記録材料。 【化1】 〔式中、R1及びR2は各々、置換又は無置換のアルキル
基を表し、R3は置換基を表す。nは0〜4の整数を表
し、nが2以上の時、複数のR3は同じでも異なっても
よい。R4は炭素数2以上の直鎖アルキル基、シクロア
ルキル基、3級でない分岐アルキル基、アリール基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基又はアミノ基を表し、R
5及びR6は各々、水素原子又は置換基を表す。〕
Description
及び感熱転写記録方法に関し、詳しくは高濃度で色再現
性が良好で、画像安定性が良好な画像を得る為の画像記
録材料、及びこの感熱転写記録材料を用いて、効率的に
色再現性及び画像安定性の良好な画像を記録することが
できる感熱転写記録方法に関する。
法として、インクジェット、電子写真、感熱転写、ハロ
ゲン化銀感光材料などによるカラー画像記録が検討され
ている。これらの中でも、感熱転写記録は、操作や保守
が容易であること、装置の小型化、低コスト化が可能な
こと、更にランニングコストが安いこと等の利点を有し
ている。
録材料(以下、感熱転写材料とも記す)に用いられる色
素が重要である。得られた画像の安定性、特に定着や耐
光性を改良する目的で、キレート化可能な熱拡散性色素
(以下、後キレート色素と記す)を用いる感熱転写材料
及び画像形成方法が提案されており、例えば特開昭59
−78893号、同59−109349号、同60−2
398号等に記載されている。上記特許で開示される後
キレート色素を用いて形成された画像は、耐光性や定着
性に優れているが、感熱転写材料の感度や材料自体の保
存性の点では十分に満足するものではなく、又、後キレ
ート色素とキレート色素の間での色相差が大きいため、
画像形成時のキレート反応が不十分な場合には未反応の
後キレート色素の吸収が残存したり、形成されたキレー
ト色素自体の不整吸収があったりするため、フルカラー
画像を得る場合には、色再現の点で更に改良される必要
があった。
43686号、特願平9−257947号には、ピラゾ
ロピリミジン−7オン母核を有する色素を用いた感熱転
写記録材料の記載がある。これらの色素は、上記の如き
問題点を或る程度改善しているものの、未だ十分なレベ
ルとは言えず、又、色再現性及び高温高湿下での保存性
(耐熱湿性)が不十分であり、更なる改良が望まれてい
た。
性や画像保存性に優れた画像を得るための感熱転写記録
材料及び該記録材料を用いた感熱転写記録方法を提供す
ることにある。
結果、ピラゾロピリミジン−7−オン母核を有する新規
な色素を用いた感熱転写記録材料により、本発明の目的
を達成し得ることを見い出し本発明を完成させた。
て達成される。
くとも1種含有することを特徴とする感熱転写記録材
料。
のアルキル基を表し、R3は置換基を表す。nは0〜4
の整数を表し、nが2以上の時、複数のR3は同じでも
異なってもよい。R4は炭素数2以上の直鎖アルキル
基、シクロアルキル基、3級でない分岐アルキル基、ア
リール基、アルコキシ基、アリールオキシ基又はアミノ
基を表し、R5及びR6は各々、水素原子又は置換基を表
す。
R5がオルト位に置換基を有するアリール基である
(1)に記載の感熱転写記録材料。
及びR6のうち少なくとも一つが3級でない分岐アルキ
ル基である(1)に記載の感熱転写記録材料。
れる色素の少なくとも1種を含有する色素供与層を有す
る色素供与材料に受像材料を重ね、該色素供与材料を画
像情報に応じて加熱し、画像を形成する感熱転写記録方
法。
れる色素の少なくとも1種を含有する色素供与層を有す
る色素供与材料に、支持体上に金属イオン含有化合物を
含む色素受像層を有する受像材料を重ね、該色素供与材
料を画像情報に応じて加熱し、前記色素と前記金属イオ
ン含有化合物との反応により金属キレート色素画像を形
成する感熱転写記録方法。
ついて説明する。
れる置換又は無置換のアルキル基は炭素数2〜10の直
鎖又は分岐アルキル基が好ましく、ヒドロキシル基、ア
ルコキシ基、アルコキシカルボニル基等で置換されても
よい。又、R1とR2が互いに結合してピラゾリン、ピペ
リジン、モルホリン環を形成してもよい。
環に置換し得る基であれば特に制限されないが、アルキ
ル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ
基が好ましい。nは0〜4の整数を表すが1が好まし
い。
クロアルキル基、3級でない分岐アルキル基、アリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基又はアミノ基を表
すが、炭素数2以上の直鎖アルキル基としては、エチ
ル、ブチル、ペンチル、オクチル等の各基が挙げられ、
分岐アルキル基としては、i−プロピル、i−ブチル、
2−エチルヘキシル等の各基が挙げられる。R4におい
て本発明から除かれる3級アルキル基とは、当業界では
明らかなことだが、ピラゾロピリミジン環に隣接した炭
素が3級のもの(t−ブチル、t−ペンチル、t−オク
チル等)を指し、その他の炭素が3級のもの(neo−
ペンチル、neo−ヘキシル、2−t−ブトキシエチル
等)は、本発明に含まれる。
基、アリールオキシ基及びアミノ基は、それぞれ後記の
R5及びR6で表される基と同義である。
でない分岐アルキル基、オルト位に置換基を有するアリ
ール基(o−クロロフェニル、o−トリル、o−アニシ
ル、2,6−ジクロロフェニル、o−(2−エトキシエ
トキシ)フェニル、o−ブトキシフェニル、メシチル
等)が好ましい。
鎖又は分岐のアルキル基(メチル、エチル、i−プロピ
ル、t−ブチル、ドデシル、1−ヘキシルノニル等)、
シクロアルキル基(シクロプロピル、シクロヘキシル、
ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、アダマンチル等)、
アルケニル基(2−プロピレン、オレイル等)、アリー
ル基(フェニル、o−トリル、o−アニシル、1−ナフ
チル、9−アントラニル等)、複素環基(2−テトラヒ
ドロフリル、2−チオフェニル、4−イミダゾリル、2
−ピリジル等)、ハロゲン原子(弗素、塩素、臭素
等)、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボニ
ル基(アセチル、トリフルオロアセチル、ピバロイル等
のアルキルカルボニル基、ベンゾイル、ペンタフルオロ
ベンゾイル、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンゾイル等のアリールカルボニル基)、オキシカルボ
ニル基(メトキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカ
ルボニル、ドデシルオキシカルボニル等のアルコキシカ
ルボニル基、フェノキシカルボニル、2,4−ジ−t−
ペンチルフェノキシカルボニル、1−ナフチルオキシカ
ルボニル等のアリールオキシカルボニル基、2−ピリジ
ルオキシカルボニル、1−フェニルピラゾリル−5−オ
キシカルボニル等の複素環オキシカルボニル等)、カル
バモイル基(ジメチルカルバモイル、4−(2,4−ジ
−t−ペンチルフェノキシ)ブチルアミノカルボニル等
のアルキルカルバモイル基、フェニルカルバモイル、1
−ナフチルカルバモイル等のアリールカルバモイル
基)、アルコキシ基(メトキシ、2−エトキシエトキシ
等)、アリールオキシ基(フェノキシ、2,4−ジ−t
−ペンチルフェノキシ、4−(4−ヒドロキシフェニル
スルホニル)フェノキシ等)、複素環オキシ基(4−ピ
リジルオキシ、2−ヘキサヒドロピラニルオキシ等)、
カルボニルオキシ基(アセチルオキシ、トリフルオロア
セチルオキシ、ピバロイルオキシ等のアルキルカルボニ
ルオキシ基、ベンゾイルオキシ、ペンタフルオロベンゾ
イルオキシ等のアリールオキシ基)、ウレタン基(N,
N−ジメチルウレタン等のアルキルウレタン基、N−フ
ェニルウレタン、N−(p−シアノフェニル)ウレタン
等のアリールウレタン基)、スルホニルオキシ基(メタ
ンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオ
キシ、ドデカンスルホニルオキシ等のアルキルスルホニ
ルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエン
スルホニルオキシ等のアリールスルホニルオキシ基)、
アミノ基(ジメチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、n
−ドデシルアミノ等のアルキルアミノ基、アニリノ、p
−t−オクチルアニリノ等のアリールアミノ基)、スル
ホニルアミノ基(メタンスルホニルアミノ、ヘプタフル
オロプロパンスルホニルアミノ、ヘキサデシルスルホニ
ルアミノ等のアルキルスルホニルアミノ基、p−トルエ
ンスルホニルアミノ、ペンタフルオロベンゼンスルホニ
ルアミノ等のアリールスルホニルアミノ基)、スルファ
モイルアミノ基(N,N−ジメチルスルファモイルアミ
ノ等のアルキルスルファモイルアミノ基、N−フェニル
スルファモイルアミノ等のアリールスルファモイルアミ
ノ基)、アシルアミノ基(アセチルアミノ、ミリストイ
ルアミノ等のアルキルカルボニルアミノ基、ベンゾイル
アミノ等のアリールカルボニルアミノ基)、ウレイド基
(N,N−ジメチルアミノウレイド等のアルキルウレイ
ド基、N−フェニルウレイド、N−(p−シアノフェニ
ル)ウレイド等のアリールウレイド基)、スルホニル基
(メタンスルホニル、トリフルオロメタンスルホニル等
のアルキルスルホニル基、p−トルエンスルホニル等の
アリールスルホニル基)、スルファモイル基(ジメチル
スルファモイル、4−(2,4−ジ−t−アミルフェノ
キシ)ブチルアミノスルホニル基等のアルキルスルファ
モイル基、フェニルスルファモイル等のアリールスルフ
ァモイル基)、アルキルチオ基(メチルチオ基、t−オ
クチルチオ等)、アリールチオ基(フェニルチオ等)及
び複素環チオ基(1−フェニルテトラゾール−5−チ
オ、5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−
チオ等)等が挙げられる。
は、アルキル基、アリール基、アシルアミノ基が好まし
い。又、R5とR6で非芳香族性の環状構造(シクロペン
テン、シクロヘキン、シクロヘプテン等)を形成するの
も好ましい。
色素の具体例を挙げるが本発明はこれらに限定されるも
のではない。
核の色素は下記のように合成できる。
0重量%)126gをトルエン1100mlに懸濁し、
そこにo−トルイル酸メチル273g、アセトニトリル
140gの混合物を室温で滴下した。滴下終了後、60
℃で加熱しながら10時間攪拌した。反応液を室温に冷
却し、水に空け、酢酸を加えて中和し、酢酸エチルで抽
出した。有機層は水洗を繰り返し、溶媒を減圧下で溜去
して得られる残留物をi−プロパノールで再結晶し、中
間体1の結晶を299g得た。核磁器共鳴スペクトル、
マススペクトルで構造を確認した。
エタノール1900mlに溶解し、ヒドラジン1水和物
を100g加え12時間加熱・還流した。反応液を室温
まで冷却した後、水に空け、酢酸エチルで抽出した。有
機層は水洗を繰り返し、溶媒を減圧下で溜去して中間体
2を淡褐色のオイルとして300g得た。更なる精製は
行わず、そのまま次工程へ用いた。
と73.7gの中間体3をブタノール450mlに溶解
し、触媒量のp−トルエンスルホン酸を加え25時間加
熱・還流した。反応液を室温まで冷却した後、水に空
け、酢酸エチルで抽出した。有機層は水洗を繰り返し、
溶媒を減圧下で溜去して得られる残留物をアセトニトリ
ルで再結晶し、中間体4の結晶を78.1g得た。核磁
器共鳴スペクトル、マススペクトルで構造を確認した。
間体4を酢酸エチル75mlに溶解し、5%炭酸カリウ
ム水溶液100ml、4−(N,N−ジエチルアミノ)
アニリン塩酸塩2.09gを加え、過硫酸アンモニウム
6.08gを含む水溶液を滴下した。滴下終了後、有機
層は水洗を繰り返し、溶媒を減圧下で溜去してえられる
残留物をアセトニトリルで再結晶し、例示化合物55の
結晶を3.10g得た。核磁器共鳴スペクトル、マスス
ペクトルで構造を確認した。
ン含有化合物(MS−1)との混合物のアセトン溶液で
の吸収極大は620nm(吸光係数=52,000)で
あった。
OOCH3)=CH(CH3)O-]2 尚、その他の例示化合物についても同様の方法で合成す
ることができる。
明の色素を有する感熱転写層から構成される。感熱転写
層は、色素をバインダーと共に溶剤中に溶解することに
より、あるいは溶媒中に微粒子状に分散させることによ
り感熱転写層形成用インク液を調製し、支持体上に塗布
して適宜に乾燥することで形成できる。感熱転写層の厚
さは、乾燥膜厚で0.1〜10μmが好ましい。
クリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリス
ルホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ニ
トロセルロース、エチルセルロース等の溶剤可溶性ポリ
マーが好ましい。これらのバインダーは1種又は2種以
上を有機溶媒に溶解して用いるだけでなく、ラテックス
分散の形で使用してもよい。バインダーの使用量は、支
持体1m2当たり0.1〜20gが好ましい。
ール、プロパノール等)、セロソルブ類(メチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブ等)、芳香族類(トルエン、キ
シレン等)、エステル類(酢酸エチル等)、ケトン類
(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等)等が挙げられる。
の際感熱ヘッド等の加熱に耐えるものであればよいが、
コンデンサー紙、グラシン紙のような薄葉紙、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネートの
ような耐熱性のプラスチックフィルムが好ましく用いら
れる。支持体の厚さは2〜30μmが好ましい。
改良や色素の支持体への転写、染着を防止する目的で選
択されたポリマーから成る下引層を有することが好まし
い。更に、支持体の裏面(感熱転写層と反対側)には、
ヘッドが支持体に粘着するのを防止する目的でスリッピ
ング層を有してもよい。
料に普通紙の如く受像層を特に設けていないものを用い
る目的で、感熱転写層上又は別層として特開昭59−1
06997号に記載されるような熱溶融性化合物を含有
する熱溶融性層を有してもよい。この熱溶融性化合物と
しては、65〜150℃の温度で溶融する無色又は白色
の化合物が好ましく、例えばカルナバ蝋、蜜蝋、カンデ
リンワックス等のワックス類が用いられる。
ロリドン、ポリビニルブチラール、ポリエステル、酢酸
ビニル等のポリマーが含有されてもよい。
録に適用するには、イエロー画像を形成できる熱拡散性
イエロー色素を含有するイエロー感熱転写層、マゼンタ
画像を形成できる熱拡散性マゼンタ色素を含有するマゼ
ンタ感熱転写層、シアン画像を形成できる熱拡散性シア
ン色素を含有するシアン感熱転写層の合計3層を支持体
上の同一表面上に順次繰り返して塗設することが好まし
い。又、必要に応じて、他に黒色画像形成物質を含む感
熱転写層の合計4層が同一表面上に順次繰り返して塗設
されてもよい。
持体上に前記一般式(I)で表される色素の少なくとも
1種を含有する色素供与層を有する色素供与材料に、受
像材料を重ね、該色素供与材料を画像情報に応じて加熱
し、色素を転写して画像を形成する。
とを組み合わせて用いるのが好ましい。即ち、支持体上
に前記一般式(I)で表される色素の少なくとも1種を
含有する色素供与層を有する色素供与材料に、支持体上
に金属イオン含有化合物を含む色素受像層を有する受像
材料を重ね、前記色素供与材料を画像情報に応じて加熱
し、色素と金属イオン含有化合物との反応により金属キ
レート色素画像を形成する。この金属イオン含有化合物
は、受像材料中に存在させてもよいし、色素供与材料の
熱溶融性層中に存在させてもよい。
機又は有機の塩及び金属錯体が挙げられ、中でも有機酸
の塩及び錯体が好ましい。
属する1価及び多価の金属が挙げられるが、中でもA
l,Co,Cr,Cu,Fe,Mg,Mn,Mo,N
i,Sn,Ti及びZnが好ましく、特にNi,Cu,
Cr,Co及びZnが好ましい。金属イオン含有化合物
の具体例としては、Ni2+,Cu2+,Cr2+,Co2+及
びZn2+と酢酸やステアリン酸等の脂肪族酸との塩、又
は安息香酸、サルチル酸等の芳香族カルボン酸との塩な
どが挙げられる。又、下記一般式(II)で表される錯体
は特に好ましく用いることができる。
3)c]p+(Y-)p 式中、Mは金属イオン、好ましくはNi2+,Cu2+,C
r2+,Co2+,Zn2+を表す。
イオンと配位結合可能な配位化合物を表し、互いに同じ
であっても異なってもよい。これらの配位化合物として
は、例えばキレート科学(5)(南江堂)に記載されて
いる配位化合物から選択することができる。
トラフェニル硼素アニオンやアルキルベンゼンスルホン
酸アニオン等が挙げられる。
0を表し、cは1又は0を表すが、これらは一般式(I
I)で表される錯体が4座配位か6座配位かによって決
定されるか、あるいはQ1,Q2,Q3の配位子の数によ
って決定される。
表される配位化合物がアニオン性化合物であり、Qで表
されるアニオン性化合物とMで表される金属カチオンと
が電気的に中和された状態であることを意味する。
I)で表される化合物が好ましい。
いアルキル基又はアリール基を表し、R7はアルキル
基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン
原子又は水素原子を表す。
受像材料又は熱溶融性層に対し0.5〜20g/m2が
好ましく、1〜15g/m2がより好ましい。
料は、一般に、紙、プラスチックフィルム、又は紙−プ
ラスチックフィルム複合体を支持体とし、その上に受像
層としてポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化
ビニルと他のモノマー(酢酸ビニル等)との共重合樹
脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポ
リカーボネート等の1種又は2種以上から成るポリマー
層を形成して成る。
化防止剤、離型剤等を含有してもよく、又、受像層の上
に保護層を設けてもよく、更に支持体と受像層の間に接
着や断熱あるいはクッション効果を目的として中間層を
設けてもよい。更に支持体の裏面(受像層と反対側)に
は、帯電防止層、ブロッキング防止を目的として無機又
は有機の非昇華性微粒子を含む背面層を設けてもよい。
又、支持体両面に受像層を設けていてもよい。尚、支持
体そのものを受像材料にすることもある。
る加熱が一般的であるが、通電加熱やレーザーを用いた
加熱でもよい。サーマルヘッド等による熱の付与は、色
素供与材料又は熱転写材料の背面側からでも、又、受像
材料の背面側でも特に制限なく行われてよいが、色素の
転写速度及び画像濃度等を考慮した場合、色素供与材料
の背面側から行うのが好ましい。又、色素の転写前、転
写中あるいは転写後に、更に加熱して色素転写の促進、
金属イオン含有化合物との反応促進、転写色素の定着促
進を図ることができる。
熱転写記録方法の一例を説明する。
料3は、支持体1上に金属イオン含有化合物を含む受像
層2が設けられた構成であり、色素供与材料6は、支持
体4上に本発明に係る色素を含む色素供与層5が設けら
れた構成である。受像材料3及び色素供与材料6には、
それぞれ支持体との間に中間層を設けてもよい。
び色素供与材料6を重ね合わせ、色素供与材料6の背面
側からサーマルヘッド7に担持された発熱抵抗体8によ
り画像情報に応じた熱を与え、その後、両材料を剥離す
る。その際、色素供与層5中の色素と受像層2中の金属
イオン含有化合物との反応により金属錯体色素画像が形
成される。
記図1の感熱転写記録材料の色素供与材料6(4+5)
上に金属イオン含有化合物を含む熱溶融性層9を積層し
て成る感熱転写記録材料10と、前述した普通紙の如く
受像層を特に設けていない受像材料3を重ね合わせ、図
1の感熱転写記録方法と同様にサーマルヘッド7を用
い、その後、両材料を剥離して画像形成を行う。この方
法の場合、サーマルヘッド7による熱付与の際、感熱転
写記録材料10上の色素供与層5及び熱溶融性層9との
間で、色素と金属イオン含有化合物との反応により金属
錯体色素画像が生成し、その後、受像材料3上に画像が
受容される。
説明するが、本発明はそれらに限定されるものではな
い。
含有する均一な溶液のインクを得た。色素の溶解性は良
好であり、インク化適性も良好であった。
μmのポリエチレンテレフタレート(PET)ベース上
にワイヤーバーを用いて乾燥後の塗布量が2.3g/m
2になるように塗布・乾燥し、PETフィルム上に感熱
転写層を設けて成る感熱転写記録材料1を作製した。
尚、該PETベースの裏面には、スティキング防止層と
してシリコン変性ウレタン樹脂(SP−2105:大日
精化製)を含むニトロセルロース層が設けられている。
た以外は同様にして、記録材料2〜20を作製した。
ンをラミネートをラミネートした支持体(片側のポリエ
チレン層に白色顔料(二酸化チタン)と青味剤を含む)
の上に、下記組成の塗布液を乾燥後の塗布量が7.2g
になるように塗布・乾燥し、受像材料1を作製した。
せ、感熱ヘッドを記録材料の裏面から当ててサーマルプ
リンターで画像記録を行い、階調性の優れた画像1〜2
0を得た。
度、画像保存性及び色再現性について下記に従って評価
した。
R(X−rite社製)により画像の最大反射濃度(通
常、印加時間が最大の部分)を測定した。
8の濃度が1.0となる時の印加エネルギーを1とした
時の各記録材料の相対的な印加エネルギーを求めた。数
字が小さいほど感度が高いことを示す。
%RH(相対湿度)で7日間放置した時の色素の保存安
定性を評価した。7日放置後の色素残存率で示す。尚、
色素残存率は、放置前の濃度をD0、放置後の濃度をD
として(D/D0)×100(%)で表す。
目視で評価した。評価は1〜5の5段階評価で行い、数
字が大きいほど優れていることを示す。
録材料は感度が高く、高濃度で画像保存性の良好な画像
を得ることが出来る。又、前述の様に本発明のより好ま
しい形態を用いることにより色再現性及び耐熱湿性が更
に向上することが解る。
−1)を除いた以外は受像材料1と同じ組成の受像材料
2を作製した。これを用いて前記画像1〜18の定着性
を調べた。
の受像面を重ね合わせ、40℃で20kg/m2の加重
を加えて48時間放置した後、引き剥がして受像材料2
への色素の転移を目視で観察した。
像1〜17は、何れも受像材料2への色素転移は認めら
れなかったが、画像18では色素の転移が認められた。
即ち、本発明の記録方法に従えば定着性の優れた画像が
得られることが解る。
含有する均一な溶液のインクを得た(実施例1と同組
成)。
μmのPETベース上にワイヤーバーを用いて乾燥後の
塗布量が2.3g/m2になるように塗布・乾燥し、P
ETフィルム上に感熱転写層を形成してなる感熱転写記
録材料21を作製した。尚、上記PETベースの裏面に
は、スティキング防止層としてシリコン変性ウレタン樹
脂(SP−2105:前出)を含むニトロセルロース層
が設けられている。
えた以外は同様にして、記録材料22〜40を作製し
た。
ンをラミネートをラミネートした支持体(片側のポリエ
チレン層に白色顔料(TiO2)と青味剤を含む)の上
に、下記組成の塗布液を乾燥後の塗布量が7.2g/m
2になるように塗布・乾燥し、受像材料3を作製した。
せ、感熱ヘッドを記録材料の裏面から当ててサーマルプ
リンターで画像記録を行い、階調性の優れた画像21〜
40を得た。
度、画像保存性及び色再現性について実施例1と全く同
じ方法に従って評価した。ただし、感度は記録材料38
で形成される画像の濃度が1.0となる時の印加エネル
ギーを1とした時の相対感度である。
録材料は感度が高く、高濃度で画像保存性の良好な画像
を得ることが出来る。又、前述の様に本発明のより好ま
しい形態を用いることにより色再現性及び耐熱湿性が更
に向上することが解る。
録材料を用いた感熱転写記録方法によれば、定着性や耐
光性等の画像保存性に優れた画像を得ることができ、イ
ンクシートの保存性が良好で、かつ高感度記録が可能
で、2次吸収の少ない色再現上好ましい色相の画像を得
ることができる。
である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 一般式(I)で表される色素を少なくと
も1種含有することを特徴とする感熱転写記録材料。 【化1】 〔式中、R1及びR2は各々、置換又は無置換のアルキル
基を表し、R3は置換基を表す。nは0〜4の整数を表
し、nが2以上の時、複数のR3は同じでも異なっても
よい。R4は炭素数2以上の直鎖アルキル基、シクロア
ルキル基、3級でない分岐アルキル基、アリール基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基又はアミノ基を表し、R
5及びR6は各々、水素原子又は置換基を表す。〕 - 【請求項2】 前記一般式(I)におけるR4又はR5が
オルト位に置換基を有するアリール基であることを特徴
とする請求項1記載の感熱転写記録材料。 - 【請求項3】 前記一般式(I)におけるR4、R5及び
R6のうち少なくとも一つが3級でない分岐アルキル基
であることを特徴とする請求項1記載の感熱転写記録材
料。 - 【請求項4】 支持体上に前記一般式(I)で表される
色素の少なくとも1種を含有する色素供与層を有する色
素供与材料に受像材料を重ね、該色素供与材料を画像情
報に応じて加熱し、画像を形成することを特徴とする感
熱転写記録方法。 - 【請求項5】 支持体上に前記一般式(I)で表される
色素の少なくとも1種を含有する色素供与層を有する色
素供与材料に、支持体上に金属イオン含有化合物を含む
色素受像層を有する受像材料を重ね、該色素供与材料を
画像情報に応じて加熱し、前記色素と前記金属イオン含
有化合物との反応により金属キレート色素画像を形成す
ることを特徴とする感熱転写記録方法。
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WO2011010509A1 (ja) | 2009-07-22 | 2011-01-27 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 電子写真用トナー及び金属含有化合物 |
-
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EP1231072A3 (en) * | 2001-02-08 | 2003-05-02 | Konica Corporation | Thermal transfer recording material and thermal transfer recording method |
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