JP2000254439A - 有害ガス分解装置 - Google Patents

有害ガス分解装置

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JP2000254439A
JP2000254439A JP11061974A JP6197499A JP2000254439A JP 2000254439 A JP2000254439 A JP 2000254439A JP 11061974 A JP11061974 A JP 11061974A JP 6197499 A JP6197499 A JP 6197499A JP 2000254439 A JP2000254439 A JP 2000254439A
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water
ozone
harmful gas
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JP11061974A
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Setsuo Suzuki
木 節 雄 鈴
Yukio Ohashi
橋 幸 夫 大
Norimitsu Abe
部 法 光 阿
Koji Hayashi
幸 司 林
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Toshiba Corp
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  • Treating Waste Gases (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾンを有効利用し、脱臭効率が高く、電力
消費量が小さく、さらに、薬品類を使用する必要がなく
環境にやさしい大量処理可能な有害ガス分解装置を提供
すること。 【解決手段】 本発明の有害ガス処置装置30は、被処
理ガスが導入されるガス供給口21aと、被処理ガス中
に含まれる水溶性成分を除去するために水を供給する水
供給手段3と、を有する第1処理室21を備える。第1
処理室21には、オゾンを導入するオゾン導入手段また
はオゾンを発生させるオゾン発生手段6を有する第2処
理室22が接続され、第2処理室22には、被処理ガス
をオゾンと共に分解するオゾン分解波長の光を発光する
ランプ7を有する第3処理室23が接続される。第3処
理室23には、残留成分を分解する光触媒11及びオゾ
ン分解波長の光を発光するランプ9を有する第4処理室
24が接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有害ガス分解装置
に係り、特に、脱臭などを目的として、ガス中の有機化
合物や無機化合物を分解したり種々の殺菌処理を行う、
オゾン、光触媒および噴射した水を用いた有害ガス分解
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に脱臭のためのガス処理には、大
量処理の場合、酸化力の強いオゾンを用いたガス分解処
理が広く使用されている。以下に、オゾンを用いた従来
の有害ガス分解装置について、図8を用いて説明する。
【0003】図8に示すように、従来のガス分解装置1
00は、被処理ガスとしての臭気ガスが吸入される吸入
口108を有する処理容器101を備えている。吸入口
108は、処理容器101の下方側の側壁に配置されて
いる。また、処理容器101の上方側の側壁には、処理
後の処理ガスが排出される排出口107が形成されてい
る。さらに、処理容器101の底面部には、処理のため
に用いた水(詳細は後述する)を貯留させる水貯留部1
05が設けられている。
【0004】また、処理容器101内の、吸入口108
と排出口107との間には、オゾン発生ランプ109が
設置されている。
【0005】また、処理容器101の上面略中央に、処
理容器101内にミスト状に水を噴射するノズル102
が設けられている。ノズル102は、水管120によっ
て、ポンプ104を介して水貯留部105に接続されて
いる。これにより、水は、処理容器101内と水管12
0との間で循環するようになっている。
【0006】このようなガス処理装置100は、以下の
ように作用する。
【0007】オゾン発生ランプ109の光(hν)は、
処理容器101内において、以下の(1)式および
(2)式の反応式にしたがって、オゾンを生成する。
【0008】 O2 +hν → 2O …(1) O2 +O → O3 …(2) 生成されたオゾンは、紫外線等オゾン分解波長の光の存
在によって、あるいは、ノズル102によって噴霧され
る水によって、以下の(3)〜(6)式の反応を起こ
し、OHラジカルを発生する。
【0009】 O3 +hν → O2 +O* …(3) H2 O + 0* → 2・OH …(4) O3 +H2 O → O2 +H22 …(5) H22 → 2・OH …(6) ここで、O* は酸素の励起原子を表わしている。
【0010】被処理ガスとしての臭気ガスは、吸入口1
08から処理容器101内に供給される。(4)式及び
(6)式に示す化学反応によって生成されたOHラジカ
ルが、臭素ガスに含まれるアンモニア、トリメチルアミ
ン、硫化水素などの硫黄化合物、メチルメルカプタンな
どを分解する。
【0011】処理後の処理ガスは、排出口107から排
出され、処理に用いた水は、処理容器101の底面部の
水貯留部105に溜まり、ポンプ104によって水管1
20を介してノズル102へと循環される。
【0012】一方、従来のガス分解装置の他の構成例と
して、図9に示すようなガス分解装置がある。図9に示
すガス分解装置100は、オゾン発生ランプ109が設
置される代わりに、排出口107の部分に熱触媒室11
0が設けられている。その他の構成は、図8に示すガス
分解装置100と略同様である。図8に示すガス分解装
置100と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説
明は省略する。
【0013】このようなガス処理装置100において
は、被処理ガスは、ノズル102から噴霧された水によ
って加湿され、熱触媒室110において残留成分が分解
されて排出される。すなわち、図9のガス処理装置10
0では、被処理ガス中に一般に多量に含まれるアンモニ
ア等が先に噴霧水によって除去され、その後熱触媒を用
いて、一般に微量に含まれる硫黄化合物等が効率良く除
去される。なお、噴霧水によるアンモニア除去段階にお
いて、水化合物の粒径が0.1mm以下と非常に細かくア
ンモニアの再放出が起り易いため、中和のためにりん酸
水溶液や次亜塩素酸を添加することが一般的である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図8に示すような従来
のガス分解装置100は、被処理ガスである臭気ガスに
含まれる種々の成分が、同一の処理領域において処理さ
れる。
【0015】しかしながら、臭気ガス中に水溶性のアン
モニア成分が多量に含まれる場合、例えば0.1mm以下
の霧状の水にアンモニアが溶解する際、オゾン分解によ
り生成された酸素原子とも反応してしまう。その結果、
オゾン密度が低下してしまう。オゾン密度が低下する
と、微量でも悪臭を発するが水に溶解しないメチルメル
カプタン類を分解するためのオゾンとの衝突頻度が少な
くなるため、脱臭効率が非常に悪くなってしまうという
問題がある。また、利用できるオゾン量に対するオゾン
発生量も増加し、コストが高くなるという問題もある。
【0016】また、図9に示すガス分解装置100で
は、アンモニア成分等を噴霧水によって完全に除去する
ことが困難で、アンモニアが残存した状態のガスが熱触
媒室110に送られてしまうことがある。特に、大風量
の臭気ガスを導入する場合には、ガスの流れが乱れるた
め、水へのアンモニア溶解度が低下し、脱臭効率が低下
する結果となり得る。また、噴霧水からのアンモニア再
発生の程度も大きくなり易く、その場合結果的に残留ア
ンモニア量が大きくなり、脱臭効率が低下する。また、
熱触媒による分解は、電力消費量が大きいという問題も
ある。
【0017】残留アンモニア量を低下させるために、薬
品を使う方法も知られているが、薬品の使用は環境に対
する影響が心配され得る。
【0018】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、オゾンを有効利用し、脱臭効率が高く、
電力消費量が小さく、さらに、薬品類を使用する必要が
なく環境にやさしい大量処理可能な有害ガス分解装置を
提供することを目的とす。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、被処理ガスが
導入されるガス供給口と、被処理ガス中に含まれる水溶
性成分を除去するために水を供給する水供給手段と、を
有する第1処理室と、第1処理室に接続されると共に、
オゾンを導入するオゾン導入手段またはオゾンを発生さ
せるオゾン発生手段を有する第2処理室と、第2処理室
に接続されると共に、被処理ガスをオゾンと共に分解す
るオゾン分解波長の光を発光するランプを有する第3処
理室と、第3処理室に接続されると共に、残留成分を分
解する光触媒及びオゾン分解波長の光を発光するランプ
を有する第4処理室と、を備えたことを特徴とする有害
ガス処理装置である。
【0020】本発明によれば、第1処理室において被処
理ガス中のアンモニア等の水溶性成分が除去され、第3
処理室で硫黄化合物等が分解され、第4処理室で残留臭
気成分が分解されるため、分解処理が順次に分けて行わ
れており、分解効率を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0022】図1は、本発明の第1の実施の形態による
有害ガス分解装置を示す構成概略図である。図1に示す
ように、本発明の第1の実施の形態の有害ガス分解装置
30は、被処理ガスが導入されるガス供給口21aと、
被処理ガス中に含まれる水溶性成分を除去するために水
を供給する水供給手段3と、を有する第1処理室21を
備えている。水供給手段3は、粒径が1mm程度以上のシ
ャワー状の水を噴射するシャワーノズルで構成されてお
り、第1処理室21の上面の略中央部分に設けられてい
る。
【0023】第1処理室21には、オゾンを発生させる
オゾン発生ランプ6を有する第2処理室22が、接続管
20を介して接続されている。オゾン発生ランプ6は、
第2処理室22内の全体幅に亘るように配置されてい
る。
【0024】第2処理室22には、被処理ガス中に含ま
れる硫黄化合物等を加湿状態にてオゾンと共に分解する
紫外線(オゾン分解波長の光)を発光する紫外線ランプ
7を有する第3処理室23が、接続管20を介して接続
されている。紫外線ランプ7は、第3処理室23内の全
体幅に亘るように配置されている。
【0025】第3処理室23には、残留臭気成分を分解
する光触媒担持開口体11、たとえば不織布や金属製メ
ッシュに光触媒を担持したもの、及び紫外線ランプ9を
有する第4処理室24が、接続管20を介して接続され
ている。紫外線ランプ9は、第4処理室24内の全体幅
に亘るように配置されている。そして、紫外線ランプ9
に対して、被処理ガスの流れ方向の前後それぞれに、プ
レート状に形成された光触媒担持開口体11が第4処理
室24内の全体幅に亘るように配置されている。更に第
4処理室24には、最終的な処理ガスが排出される排出
口24aが形成されている。
【0026】次に、このような構成よりなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0027】まず、被処理ガスとしての臭気ガスが、ガ
ス供給口21を介して第1処理室21に導入される。一
方、第1処理室21内に設置されたシャワーノズル3か
らは、水粒径1mm程度のシャワー水が噴射される。その
結果、臭気ガス成分中の水溶性成分、例えばアンモニア
ガスが水に溶解され、これによって臭気ガス成分中のア
ンモニアガス成分が大部分除去される。
【0028】次に、第1処理室21内の臭気ガスが接続
管20を介して第2処理室22内に移動する。第2処理
室22内では、オゾン発生ランプ6によりオゾンが発生
している。すなわち、オゾン発生ランプ6の光(hν)
は、第2処理室22内において、以下の(1)式および
(2)式(前述の(1)式及び(2)式と同様)の反応
式にしたがって、オゾンを生成する。
【0029】 O2 +hν → 2O …(1) O2 +O → O3 …(2) 臭気ガスは、このオゾンと混合する。
【0030】更に第2処理室22では、オゾン発生ラン
プ6から発生する熱と、第1処理室21で噴射されガス
と共に移動してきたシャワー水とにより、臭気ガスが加
湿状態となる。
【0031】そして、オゾンが混合されると共に加湿状
態となった臭気ガスが、接続管20を介して第3処理室
23内に移動する。第3処理室23では、オゾン分解用
の紫外線ランプ9(例えば低圧水銀ランプ)から発生す
るオゾン吸収可能な253.7nmの紫外線により、臭
気ガスに混合されているオゾンが分解され、OHラジカ
ルを発生する。この反応は、以下の(3)式及び(4)
式(前述の(3)式及び(4)式と同様)で表される。
【0032】 O3 +hν → O2 +O* …(3) H2 O + 0* → 2・OH …(4) ここで、O* は酸素の励起原子を表わしている。
【0033】このオゾン分解反応によって生成されたO
Hラジカルが、臭素ガスに含まれるアンモニア、トリメ
チルアミン、硫化水素などの硫黄化合物、メチルメルカ
プタンなどを分解する。しかし、このOHラジカルによ
る体積反応だけでは、前記の有害成分が必ずしも十分に
分解されず、残留臭気成分として残る場合がある。この
残留臭気成分は、第3処理室23から第4処理室24に
移動する。
【0034】次に、第4処理室24では、光触媒担持開
口体11と紫外線ランプ9とによって、残留臭気成分を
分解する。光触媒担持開口体11の光触媒として二酸化
チタンを用いた場合の表面反応式を(7)〜(9)に示
す。
【0035】 TiO2 +hν→TiO2 +h+ +e- …(7) e- +O2 →O2 - …(8) h+ +H2 O→OH+H+ …(9) 光触媒担持開口体11の表面に紫外線があたると、正孔
+ (ホール[ho1e])が励起される(反応式
(7))。一方、反応式(7)で発生する励起電子e-
は、酸素分子O2 などの電子受容体により、非常に早い
反応で奪い取られ、負イオン分子O2 -を生成する(反
応式(8))。その結果、光触媒担持開口体11には、
ホールh+ が残り、ホールh+ により水分子H2 Oが分
解されて、OHラジカルOHが生成される(反応式
(9))。このOHラジカルによって、残留臭気成分が
確実に分解される。
【0036】これらの処理を終えた処理ガスは、排出口
24aから排出される。
【0037】本実施の形態によれば、第1処理室21に
おいて被処理ガス中のアンモニア等の水溶性成分が除去
され、第3処理室で硫黄化合物等が分解され、第4処理
室で残留臭気成分が分解される。すなわち、分解処理
が、各被処理物質に応じて順次に分けて行われる。この
ため、分解効率が向上しており、大風量の有害ガス分解
が可能である。
【0038】また、本実施の形態では、効率良く臭気成
分が分解されるため、発生させるオゾン量の低減も可能
であり、運転コストも低減される。
【0039】なお、本実施の形態において、オゾンを発
生させるオゾン発生ランプ6の代わりに、オゾンを導入
するオゾン導入手段を設けてもよい。
【0040】次に、本発明の第2の実施の形態の有害ガ
ス処理装置について図2を用いて説明する。図2は、第
2の実施の形態の有害ガス処理装置の概略構成図であ
る。
【0041】図2に示すように、本実施の形態の有害ガ
ス処理装置30は、第3処理室23の紫外線ランプ7の
被処理ガスの流れ方向の前後に、光触媒担持開口体11
とは異なる種類の吸着性が高い光触媒担持吸着開口体1
5が、プレート状に形成されて、第3処理室23内の全
体幅に亘るように配置されている。
【0042】その他の構成は、図1に示す第1の実施の
形態と同様の構成である。第2の実施の形態において、
図1に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符
号を付して詳細な説明は省略する。
【0043】本実施の形態では、吸着性の高い光触媒担
持吸着開口体15を用いたことにより、オゾンが光触媒
担持吸着開口体15において吸着されて分解する。従っ
て、光触媒担持吸着開口体15において原子状の酸素が
発生するため、光触媒担持吸着開口体15に吸着される
臭気成分の分解が効果的に促進される。この効果は、本
実施の形態において、光触媒担持吸着開口体15の代わ
りに単なる吸収材または吸着材を用いても得られる。
【0044】また本実施の形態では、光触媒担持吸着開
口体15と紫外線ランプ7からの紫外線との反応光触媒
効果によって、臭気成分の分解を更に促進できるという
効果もある。
【0045】次に、本発明の第3の実施の形態の有害ガ
ス処理装置について図3を用いて説明する。図3は、第
3の実施の形態の有害ガス処理装置の概略構成図であ
る。
【0046】図3に示すように、本実施の形態の有害ガ
ス処理装置40は、全体を略縦型容器として形成され、
その内部に鉛直方向に下から順に各処理室21、22、
23、24が、互いを区画する壁面及び連通面を介して
連続に形成されている。すなわち、第1処理室21と第
2処理室22、第2処理室22と第3処理室23及び第
3処理室23と第4処理室24の各接続が、接続管を介
さずになされている。
【0047】第1処理室21と第2処理室22との連通
面には、被処理ガスのガス流路を規制するガス整流板4
が設けられている。同様に、第3処理室23と第4処理
室24との連通面には、ガス流を規制するガス整流板8
(第2ガス整流板)が設けられている。
【0048】ガス整流板4の近傍には、シャワーノズル
3からの水の飛散を防止する水飛散防止板5が設置され
ている。
【0049】また第3処理室23では、紫外線ランプ7
と光触媒担持吸着開口体15とが、各々2列ずつ配置さ
れている。
【0050】また第4処理室24では、紫外線ランプ9
が3列に配置されている。そして全ての紫外線ランプ9
の近傍をガス流が通過するように、紫外線ランプ9の配
列に沿って、4枚のバッフル板10が略水平に設置され
ている。更に、バッフル板10によって形成されたガス
流路中に、開口を有する光触媒担持開口体11が適当な
間隔をおいて複数配置されている。
【0051】また、第1処理室21において、シャワー
ノズル3から噴射される水を循環させるべく、第1処理
室21の底部には水貯留部21cが形成され、水貯留部
21cとシャワーノズル3とがポンプ21bを介して水
管で接続されている。
【0052】その他の構成は、図2に示す第2の実施の
形態と略同様の構成である。第3の実施の形態におい
て、図2に示す第2の実施の形態と同一の部分には同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0053】本実施の形態によれば、被処理ガスが重力
に逆らって流れるため、各処理室21〜24内での処理
をより効果的に受けることができる。
【0054】また、ガス整流板4、8により、第1処理
室21から第2処理室22へのガスの移動あるいは第3
処理室23から第4処理室24へのガス移動が、円滑に
効果的に行われるため、臭気成分の分解効率が向上す
る。
【0055】更に、第4処理室24内においては、バッ
フル板10が形成されてガス流路が実質的に増大され、
更にガス流路中に光触媒担持開口体11が設けられてい
るため、光触媒担持開口体11表面へ臭気成分が効果的
に衝突し、その結果、残留臭気成分の分解効率が向上す
る。
【0056】次に、本発明の第4の実施の形態の有害ガ
ス処理装置について図4を用いて説明する。図4は、第
4の実施の形態の有害ガス処理装置の概略構成図であ
る。
【0057】本実施の形態の第3処理室23では、紫外
線ランプ7と光触媒担持吸着開口体15とが、各々3列
ずつ配置されている。また第4処理室24では、光触媒
担持開口体11の近傍に、光触媒担持開口体11が担持
する光触媒とは異なる種類の、吸着性の高い光触媒12
が設けられている。
【0058】その他の構成は、図3に示す第3の実施の
形態と同様の構成である。第4の実施の形態において、
図3に示す第3の実施の形態と同一の部分には同一の符
号を付して詳細な説明は省略する。
【0059】本実施の形態による第4処理室24内にお
いては、吸着性の高い光触媒12を設けたことにより、
残留臭気成分の実質的な滞留時間が長くなり、残留臭気
成分の分解効率が更に向上する。
【0060】なお、吸着性の高い光触媒12の代わり
に、単なる吸着材や吸収剤を用いることも効果的であ
る。
【0061】次に、本発明の第5の実施の形態の有害ガ
ス処理装置について図5を用いて説明する。図5は、第
5の実施の形態の有害ガス処理装置の概略構成図であ
る。
【0062】本実施の形態の有害ガス処理装置40は、
第1処理室21のガス吸入口21aにおいて、被処理ガ
ス中の水溶性成分の濃度、例えばアンモニアの濃度を検
出する濃度センサ41を有している。
【0063】一方、水貯留部21cとポンプ21bとの
間の水管部分に、制御弁43が設置されている。そし
て、濃度センサ41及び制御弁43に、濃度センサ41
が検出する水溶性成分の濃度に基づいて、ノズルシャワ
ー3による水供給量を制御すべく制御弁43を制御する
制御部42が接続されている。
【0064】その他の構成は、図3に示す第3の実施の
形態と同様の構成である。第5の実施の形態において、
図3に示す第3の実施の形態と同一の部分には同一の符
号を付して詳細な説明は省略する。
【0065】本実施の形態においては、濃度センサ41
によって検出される被処理ガス中の水溶性成分の濃度が
低い時には、シャワーノズル3から供給する水の量を低
減させるべく制御弁43が制御され、濃度センサ41に
よって検出される被処理ガス中の水溶性成分の濃度が高
い時には、シャワーノズル3から供給する水の量を増加
させるべく制御弁43が制御される。
【0066】本実施の形態によれば、水の供給が適量に
なされるため、ポンプ21bの電力を抑制でき、処理効
率も向上する。
【0067】次に、本発明の第6の実施の形態の有害ガ
ス処理装置について図6を用いて説明する。図6は、第
6の実施の形態の有害ガス処理装置の概略構成図であ
る。
【0068】本実施の形態の有害ガス処理装置40は、
第1処理室21のガス吸入口21aにおいて、被処理ガ
スの温度を検出する温度センサ51を有している。
【0069】一方、水貯留部21cとポンプ21bとの
間の水管部分に、制御弁53が設置されている。そし
て、温度センサ51及び制御弁53に、濃度センサ51
が検出する被処理ガスの温度に基づいて、ノズルシャワ
ー3による水供給量を制御すべく制御弁53を制御する
制御部52(第2制御手段)が接続されている。
【0070】その他の構成は、図3に示す第3の実施の
形態と同様の構成である。第6の実施の形態において、
図3に示す第3の実施の形態と同一の部分には同一の符
号を付して詳細な説明は省略する。
【0071】一般的に、温度が低いほど被処理ガス中の
水溶性成分は水に溶け易い。従って本実施の形態におい
ては、温度センサ51によって検出される被処理ガスの
温度が低い時には、シャワーノズル3から供給する水の
量を低減させるべく制御弁43が制御され、温度センサ
51によって検出される被処理ガスの温度が高い時に
は、シャワーノズル3から供給する水の量を増加させる
べく制御弁53が制御される。
【0072】本実施の形態によれば、水の供給が適量に
なされるため、ポンプ21bの電力を抑制でき、処理効
率も向上する。
【0073】次に、本発明の第7の実施の形態の有害ガ
ス処理装置について図7を用いて説明する。図7は、第
7の実施の形態の有害ガス処理装置の概略構成図であ
る。
【0074】本実施の形態の有害ガス処理装置40は、
第1処理室21の水貯留部21cにおいて、循環する水
のpHを検出するpHセンサ61を有している。また、
水貯留部21cには、排水管64と供給管65とが接続
されている。排水管64と供給管65とには、それぞれ
排水弁64a及び供給弁65aが設けられている。
【0075】更に、水貯留部21cとポンプ21bとの
間の水管部分に、制御弁63が設置されている。そし
て、pHセンサ61、排水弁64a、供給弁65a及び
制御弁63に、pHセンサ61が検出する循環水のpH
に基づいて、循環水を交換すべく排水弁64a、供給弁
65a及び制御弁43を制御する制御部42が接続され
ている。
【0076】その他の構成は、図3に示す第3の実施の
形態と同様の構成である。第7の実施の形態において、
図3に示す第3の実施の形態と同一の部分には同一の符
号を付して詳細な説明は省略する。
【0077】本実施の形態においては、例えば循環水の
pHが8以上或いは6以下の値になった場合、通常は閉
になっている排水弁65aを開にすると同時に、制御弁
63を閉じて水の循環を停止する。循環水が完全に排出
された時点で、排水弁65aを閉にし、供給弁65aを
開にして必要量の水を供給する。その後、制御弁63を
開にして、水の循環作業を再開させる。
【0078】本実施の形態によれば、循環水が被処理ガ
ス中の水溶性成分を十分に溶解してその水溶解特性が低
減したことを、そのpHを検出することによって検知
し、適切に循環水の交換を行うすることにより、循環水
の水溶解特性を高く維持することができる。
【0079】尚、本発明は上記の実施の形態には限定さ
れず、その主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施で
きることは言うまでもない。例えば、整流板の形状、ノ
ズルの形状、ランプの配置、オゾンランプの本数など自
由に変更できる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、第1処理室において被
処理ガス中のアンモニア等の水溶性成分が除去され、第
3処理室で硫黄化合物等が分解され、第4処理室で残留
臭気成分が分解されるため、分解処理が順次に分けて行
われ、各分解処理の効率を各々向上させることができ
る。
【0081】従って、オゾンを有効利用することができ
ると共に、脱臭効率が高く電力消費量が小さく、さら
に、薬品類を使用する必要がなく環境にやさしい大量処
理可能な有害ガス処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有害ガス分解装置の第1の実施の形態
の概略構成図。
【図2】本発明の有害ガス分解装置の第2の実施の形態
の概略構成図。
【図3】本発明の有害ガス分解装置の第3の実施の形態
の概略構成図。
【図4】本発明の有害ガス分解装置の第4の実施の形態
の概略構成図。
【図5】本発明の有害ガス分解装置の第5の実施の形態
の概略構成図。
【図6】本発明の有害ガス分解装置の第6の実施の形態
の概略構成図。
【図7】本発明の有害ガス分解装置の第7の実施の形態
の概略構成図。
【図8】従来のオゾンを用いた有害ガス分解装置の概略
構成図。
【図9】従来の水溶液処理と熱触媒を用いた有害ガス分
解装置の概略構成図。
【符号の説明】
3 シャワーノズル 6 オゾン発生ランプ 4、8 整流板 5 水飛散防止板 7,9 紫外線ランプ 10 バッフル板 11 光触媒担持開口体 12 吸着性の高い光触媒 15 光触媒担持吸着開口体 20 接続管 21 第1処理室 21a ガス吸入口 21b ポンプ 21c 水貯留部 22 第2処理室 23 第3処理室 24 第4処理室 24a 排出口 30、40 有害ガス分解装置 41 濃度センサ 42 制御部 43 制御弁 51 温度センサ 52 制御部 53 制御弁 61 pHセンサ 62 制御部 63 制御弁 64 排水管 64a 排水弁 65 供給管 65a 供給弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿 部 法 光 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 林 幸 司 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 4D002 AA03 AA06 AA13 AA14 AB02 BA02 BA04 BA05 BA09 CA01 CA20 DA35 DA51 GA02 GA03 GB02 GB03 GB06 GB09 GB12 GB20 4D048 AA01 AA03 AA05 AA08 AA22 AB01 AB03 AC07 CA03 CC22 DA02 DA06 DA08 DA10 EA01 4G069 AA03 BA48A CA02 CA07 CA10 CA17 DA06 EA10 EA12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理ガスが導入されるガス供給口と、被
    処理ガス中に含まれる水溶性成分を除去するために水を
    供給する水供給手段と、を有する第1処理室と、 第1処理室に接続されると共に、オゾンを導入するオゾ
    ン導入手段またはオゾンを発生させるオゾン発生手段を
    有する第2処理室と、 第2処理室に接続されると共に、被処理ガスをオゾンと
    共に分解するオゾン分解波長の光を発光するランプを有
    する第3処理室と、 第3処理室に接続されると共に、残留成分を分解する光
    触媒及びオゾン分解波長の光を発光する紫外線ランプを
    有する第4処理室と、を備えたことを特徴とする有害ガ
    ス処理装置。
  2. 【請求項2】第1処理室と第2処理室とは、被処理ガス
    の流路を規制するガス整流板を介して接続されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の有害ガス処理装置。
  3. 【請求項3】ガス整流板の近傍に、水飛散防止板が設置
    されたことを特徴とする請求項2に記載の有害ガス処理
    装置。
  4. 【請求項4】第3処理室と第4処理室とは、被処理ガス
    の流路を規制する第2ガス整流板を介して接続されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    有害ガス処理装置。
  5. 【請求項5】被処理ガス中の水溶性成分の濃度を検出す
    る濃度センサと、 濃度センサに接続され、濃度センサが検出する水溶性成
    分の濃度に基づいて、水供給手段による水供給量を制御
    する制御手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の有害ガス処理装置。
  6. 【請求項6】被処理ガスの温度を検出する温度センサ
    と、 温度センサに接続され、温度センサが検出する温度に基
    づいて、水供給手段による水供給量を制御する第2制御
    手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の有害ガス処理装置。
  7. 【請求項7】水供給手段によって供給される水のpHを
    検出するpHセンサと、 pHセンサに接続され、pHセンサが検出する水のpH
    に基づいて、水供給手段によって供給される水を交換す
    る水交換手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項
    1乃至6のいずれかに記載の有害ガス処理装置。
  8. 【請求項8】第4処理室は、バッフル板と、光触媒担持
    開口体とを有することを特徴とする請求項1乃至7のい
    ずれかに記載の有害ガス処理装置。
  9. 【請求項9】バッフル板の近傍に光触媒が設置されたこ
    とを特徴とする請求項8に記載の有害ガス処理装置。
  10. 【請求項10】バッフル板の近傍に、光触媒担持開口体
    に担持された光触媒とは異なる種類の光触媒が設置され
    たことを特徴とする請求項9に記載の有害ガス処理装
    置。
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