JP2000254356A - 揺動装置 - Google Patents

揺動装置

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JP2000254356A
JP2000254356A JP11066120A JP6612099A JP2000254356A JP 2000254356 A JP2000254356 A JP 2000254356A JP 11066120 A JP11066120 A JP 11066120A JP 6612099 A JP6612099 A JP 6612099A JP 2000254356 A JP2000254356 A JP 2000254356A
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JP
Japan
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swing
swinging
chair
base
horizontal plane
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JP11066120A
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English (en)
Inventor
Terutada Nakazawa
照忠 中澤
Shinichi Otsuji
信一 尾辻
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Kinki Sharyo Co Ltd
Original Assignee
Kinki Sharyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単であって、装置自体の高さが低
く、小さな動力で駆動できる揺動装置を得る。 【解決手段】 基部12に設けた4つの起立部22か
ら、懸吊部23によって揺動部14を吊り下げる。そし
て、2つのサーボモータによって揺動部14を前後左右
にそれぞれ独立して駆動することにより、揺動部14が
実質的な水平面内で任意の方向に移動できるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺動装置に関し、
特に映像に同期して動作する疑似体感装置に用いられて
好適な揺動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スクリーンなどに映し出された動画像と
同期させて搭乗者の着席する椅子などを動かすことによ
り、映像の変化に合わせた上昇または下降力や遠心力な
どを搭乗者に与え、映像による仮想世界を搭乗者に疑似
体験させる装置が知られている。かかる疑似体感装置の
一つとして、特開平10−207339号公報に記載さ
れたものがある。
【0003】上記公報に記載の装置は、レール上を移動
ベースが移動するようにそれぞれ構成された前後移動機
構および左右移動機構と、屈曲アーム構造により上下移
動を実現する上下移動機構とを座席の下に有している。
そして、これら機構を映像に合わせて駆動させることに
より、座席に座った搭乗者に疑似体感を与えることがで
きるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の技術によると、座席を前後および左右に移動
させるために2つの独立した機構が必要となって構造が
複雑になるだけでなく、これらが上下に積み重ねられる
ために装置自体の高さが高くなってしまう。さらに、前
後移動機構および左右移動機構においてレール上で移動
ベースを移動させるためには比較的大きな動力が必要で
ある。
【0005】そこで、本発明の目的は、比較的構造が簡
単であって、装置自体の高さを低く抑えることができる
とともに比較的小さな動力で座席を前後および左右に移
動させることができる揺動装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の揺動装置は、基部と、前記基部に吊り下
げられた揺動部と、前記揺動部に接続された動力源とを
備えている。
【0007】請求項1によると、揺動部が基部に吊り下
げられているという比較的簡単な構造によって、座席を
前後および左右を含む水平面内で移動させることができ
る。また、揺動部を前後および左右に移動させるために
独立した2つの機構を上下に重ねる必要がない1段の機
構であるため、装置自体の高さを低く抑えることができ
る。また、一旦揺動部が動き始めると、固有振動数をも
つ揺動部を揺動させるために揺動部自身の復元力を用い
ることができるために、動力源から加えられる力を比較
的小さなものとしても揺動部に所望の動作をさせること
が可能である。
【0008】また、請求項2の揺動装置においては、前
記揺動部は、少なくとも3点で前記基部に吊り下げられ
ており、実質的な水平面内を任意の方向に移動するよう
に揺動可能である。
【0009】請求項2によると、揺動部が少なくとも3
点で基部に吊り下げられているために、揺動部が比較的
安定して実質的な水平面内を任意の方向に移動する。揺
動部の安定という観点からは、特に揺動部が4点で吊り
下げられていることが好ましい。
【0010】また、請求項3の揺動装置においては、前
記動力源は、互いに交差する2方向に前記揺動部を独立
に駆動する2つのモータである。
【0011】請求項3によると、実質的な水平面内にお
いて任意の方向に揺動部を移動させるために2つのモー
タを用いるだけなので、構造が比較的簡単である。
【0012】また、請求項4の揺動装置においては、前
記基部は、前記揺動部の下方に配置された固定台部と、
前記固定台部から上方に延びた起立部と、前記揺動部が
互いに交差する2方向に揺動可能となるように前記起立
部に設けられた懸吊部とを備えている。
【0013】請求項4によると、揺動部の下方に固定台
部が配置されておりかつ固定台部から上方に延びた起立
部を設けているために、装置全体の重心が低くなり、装
置を安定して設置することができるだけでなく、起立部
および懸吊部を用いて基部に対して揺動部を吊り下げる
構造をも実現することが可能となっている。つまり、請
求項4により、装置の安定を図りつつ吊り下げ構造を達
成することができる。
【0014】また、上述した請求項1〜4の揺動装置
は、上に記載した利点のために特に疑似体感装置に用い
て好適なものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態について図面を参照しつつ説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施の形態の揺動装置
が用いられた疑似体感装置の概略構成を示す図である。
図1に示す疑似体感装置1は、スクリーン2と、スクリ
ーン2に動画像を投影するプロジェクタ3と、搭乗者が
座るための椅子11を備えた揺動装置4と、プロジェク
タ3および揺動装置4にそれぞれ制御信号を与える制御
装置5とを有している。疑似体感装置1はこれらのほか
に、映像に合わせた音を搭乗者に与えるための音響機構
(図示せず)を有している。疑似体感装置1によると、
スクリーン2に映し出された動画像に同期して揺動装置
4が駆動されることにより、椅子11に座った搭乗者に
あたかも映像の世界を実際に体験しているような臨場感
を与えることができる。
【0017】後で詳述するように、本実施の形態の揺動
装置4においては、矢印Aで示す水平面内における左右
方向の直線的動きと、矢印Bで示す水平面内における前
後方向の直線的動きと、矢印Cで示す左右方向へ傾斜す
る動き(矢印B方向を軸とした回転)と、矢印Dで示す
前後方向へ傾斜する動き(矢印A方向を軸とした回転)
との独立した4つの動きを組み合わせることにより、搭
乗者に所望の力を加えるようにしている。
【0018】本実施の形態の揺動装置4において、椅子
11は前列に2つ、後列に3つ並べられているが、椅子
11の数やその配列などは適宜変更が可能である。ま
た、例えば本実施の形態のような5つの椅子11を備え
た揺動装置4を1つのユニットとして、これらを任意の
数だけ組み合わせるようにしてもよい。これにより、ユ
ニット化された揺動装置4を組み合わせることで疑似体
感装置1を構成することができるので、任意の定員の疑
似体感装置1を自在かつ簡易に設計することができると
ともに、コストの低下および納期の短縮という大きな利
点が生じる。
【0019】本実施の形態の揺動装置4は、水平面内に
おける揺動機構と、椅子11を傾斜揺動させる機構とを
有している。まず、水平面内における揺動機構につい
て、図2〜図6(a)、(b)を参照して説明する。図
2は本実施の形態の揺動装置4の概略的な斜視図であ
り、図3は椅子を除くその分解斜視図である。図4は揺
動装置4の平面図、図5は側面図、図6(a)は正面
図、図6(b)はその要部をそれぞれ示す図である。な
お、図面の簡素化のために、図2および図3においては
サーボモータ18a、18b(図4参照)の図示を、図
2〜図4においては椅子11を傾斜揺動させる機構の図
示をそれぞれ省略している。
【0020】これらの図に示すように、揺動装置4は、
床上に配置される基部12と、基部12に吊り下げされ
た揺動部14と、揺動部14上に設けられた椅子取付部
16と、椅子取付部16に取り付けられた椅子11と、
揺動部14に接続された2つのサーボモータ18a、1
8bを有している。
【0021】基部12は、床に沿って水平に延びた矩形
の外枠21aおよびその一対の対向辺間に張り渡された
2本の張り部材21bを有する固定台部21と、張り部
材21bから鉛直上方に延びて先端近傍が水平方向に突
出した4つの起立部22と、起立部22の先端近傍の水
平突出した部分からそれぞれ吊り下げられた4つの懸吊
部23とを有している。このように、起立部22および
懸吊部23を設けることにより、揺動部14の吊り下げ
が可能となっている。
【0022】揺動部14は、水平に延びた矩形の外枠3
1aおよびその一対の対向辺間に張り渡された2本の張
り部材31bを有する揺動台部31と、張り部材31b
から鉛直上方および下方に延びており中央にそれぞれ開
口部を有する4つの垂直支持部32と、長手方向に沿っ
て2つの垂直支持部32間に架設された水平支持板33
とを有している。垂直支持部32は、その下端近傍にお
いて、懸吊部23とそれぞれ接続されている。このよう
にして、揺動部14は基部12に対して吊り下げされて
いる。垂直支持部32と懸吊部23との接続および起立
部22と懸吊部23との接続は、懸吊部23が、張り部
材21bに沿った方向(矢印B方向:前後方向)やそれ
と垂直な方向(矢印A方向:左右方向)だけでなく水平
面内の任意の方向に振れることができるように、例えば
自在継手、ボールジョイント、球面滑り継手或いはロッ
ドエンドを含んだ継手などの角変位可能な継手またはあ
る程度の遊びを持ってボルトなどで締結されるなどの公
知の手段によって構成されている。
【0023】椅子11が取り付けられた椅子取付部16
は、後で詳述する機構によって揺動部14に対して傾斜
揺動可能に接続されている。これにより椅子11は、椅
子取付部16とともに前後および左右の2方向を含む任
意の方向に傾斜する動きをする。
【0024】固定台部21上に設置されたサーボモータ
18a、18bの出力軸の回転運動は、偏心接続により
出力軸と直交する方向の往復直線運動に変換される。つ
まり、サーボモータ18a、18bの回転駆動される出
力軸と偏心接続された棒状部材41a、41bは、図4
において矢印AまたはBで示す方向にそれぞれ直線運動
を行なう。そして、棒状部材41aは接続部42aにお
いて揺動台部31と接続されることにより、揺動部14
を矢印Aで示す方向(左右方向)に揺らせる。また、棒
状部材41bは接続部42bにおいて揺動台部31と接
続されることにより、揺動部14を矢印Bで示す方向
(前後方向)に揺らせる。このとき、揺動部14の揺動
角度は比較的小さく、揺動部14は実質的に水平面内で
直線的に可動である。
【0025】ここで、棒状部材41aと揺動台部31と
の接続および棒状部材41aとサーボモータ18a側と
の接続は、例えば自在継手、ボールジョイント、球面滑
り継手或いはロッドエンドを含んだ継手などの角変位可
能な継手またはある程度の遊びを持ってボルトなどで締
結されるなどの公知の手段によって、棒状部材41aが
矢印Bで示す方向にも振れることができるようになって
いる。また、棒状部材41bと揺動台部31との接続お
よび棒状部材41bとサーボモータ18b側との接続に
ついても、同様の構成により棒状部材41bが矢印Aで
示す方向にも振れることができるようになっている。そ
のため、2つのサーボモータ18a、18bを同時に駆
動した場合、揺動部14は実質的に水平面内においてA
とBとの中間の任意の方向に沿って揺動することにな
る。
【0026】つまり、揺動部14は、水平面内において
2方向に独立して可動であることにより、水平面内で任
意の方向に揺動することができる。このように、本実施
の形態では、実質的な水平面内において任意の方向に揺
動部14を移動させるための動力源として2つのモータ
18a、18bを用いるだけなので、構造が比較的簡単
である。
【0027】本実施の形態の揺動装置4においては、基
部12に対して吊り下げられており固有振動数をもつ揺
動部14をサーボモータ18a、18bで揺動させてい
る。従って、一旦揺動部14が動き始めると、揺動部1
4を揺動させるために揺動部14自身の復元力を用いる
ことができるために、特に揺動部14の揺動方向や振幅
の変化がない定常運転時において、固有振動数に合わせ
て駆動されるサーボモータ18a、18bから加えられ
る力を比較的小さなものとしても揺動部14に所望の動
作をさせることが可能である。すなわち、本実施の形態
の揺動装置4によると、比較的小さな動力で、搭乗者が
着席した椅子11を前後および左右を含む水平面内の任
意の方向に移動させることができる。
【0028】また、基部12に対して吊り下げられた揺
動部14をサーボモータ18a、18bで揺動させてい
るために、上記公報の技術のように前後移動機構と左右
移動機構とを上下に重ねて独立して設けなくとも、水平
面内の任意の方向へ揺動部14を揺動させることができ
る。つまり、揺動部14を前後左右に移動させるために
必要な機構が1段でよいために、比較的構造が簡単であ
るとともに装置自体の高さを低く抑えることができる。
【0029】また、揺動部14が4点で基部12に吊り
下げられているために、揺動部14が比較的安定して実
質的な水平面内を任意の方向に移動することになる。さ
らに、揺動部14の下方に固定台部21が配置されてい
るために、揺動装置4全体の重心が低くなり、揺動装置
4を安定して設置することができるという利点がある。
【0030】次に、本実施の形態の揺動装置4におい
て、椅子11を傾斜揺動させる機構について説明する。
図7(a)、(b)、(c)はその原理を説明するため
の模式図である。図7(a)において、平板71は、3
つの点P、Q、Rにおいて図示しない支持部材に支持さ
れている。これら3点の支持部材は、平板71が規定す
る主面に対して所定範囲内の任意の角度をとることがで
きるように平板71に接続されている。Q点は平板71
の幅方向に沿ってP点と対向する位置に配置されてい
る。R点はP点とQ点を結ぶ直線と直交する方向、すな
わちP点から平板71の長手方向に沿った方向に配置さ
れている。また、Q、R点は、各支持部材の上下方向の
動きに伴って上下に移動するが、P点は実質的に固定さ
れている。
【0031】例えばR点を固定してQ点の支持部材を上
下に動かした場合、図7(b)に示すように、平板71
はP点とR点を結ぶ直線を軸としてD方向に傾斜揺動
(以下、「前後傾斜揺動」という)する。一方、Q点を
固定してR点の支持部材を上下に動かした場合、図7
(c)に示すように、平板71はP点とQ点を結ぶ直線
を軸としてC方向に傾斜揺動(以下、「左右傾斜揺動」
という)する。また、Q点とR点をいずれも固定せずに
両点とも上下に動かした場合、平板71はQ点とR点の
上下動の速度に応じて異なるP点を通る直線を軸として
傾斜揺動することになる。このように、本実施の形態の
揺動装置4における椅子11の傾斜揺動の原理は、平板
71に対して任意の角度をとりうる3つの支軸(P、
Q、R)のうちの2つ(Q、R)を上下運動させて平板
71を傾斜させることにある。
【0032】ここで、図8(a) 、(b)、図9をさら
に参照して椅子11を傾斜揺動させる機構について説明
する。図8(a)は図6(a)のVIIIA 位置における前
後傾斜揺動機構の動作を説明するための図である。図8
(b)は図6(a)のVIIIB位置における左右傾斜揺動
機構の動作を説明するための図である。図9は椅子11
の左右傾斜揺動を説明するため、椅子取付部16が左右
に傾斜する様子を示した図である。
【0033】本実施の形態の揺動装置4において、椅子
取付部16には、2方向(図7(b)、(c)にそれぞ
れ示す矢印CおよびD)に独立して回動可能なジョイン
ト81が接続されているとともに、2つのリンク部材8
2、83が取付部材87、94を介してそれぞれ接続さ
れている。ジョイント81の回動中心(角度変位部)が
図7(a)におけるP点に相当し、2つのリンク部材8
2、83と取付部材87、94との接続点が図7(a)
におけるQ、R点にそれぞれ相当する。そして、これら
ジョイント81およびリンク部材82、83によって、
椅子取付部16およびその上部からの荷重を支持してい
る。
【0034】ジョイント81はその下部において水平支
持板33および支持板98に固定接続されており、その
上部において椅子取付部16と固定接続されている。ジ
ョイント81は、図4の矢印Bで示す方向だけでなく、
図4の矢印Aで示す方向を軸としても所定角度範囲内で
回動可能に構成されている。これにより、ジョイント8
1は椅子取付部16が規定する平面(図8(a)、
(b)および図9においては水平面)に対して所定範囲
で任意の角度をなすことができるようになっている。
【0035】リンク部材82は、その一端において取付
部材87を介して、球面滑り継手82aによって椅子取
付部16に接続されている。これにより、リンク部材8
2は椅子取付部16が規定する平面に対して所定範囲で
任意の角度をなすことができるようになっている。な
お、球面滑り継手82aの代わりに、自在継手またはボ
ールジョイントなどを用いることも可能である。また、
リンク部材82の他端は、球面滑り継手82bによって
L字部材84と接続されている。L字部材84は、その
角部において揺動部14の支持板98に対して回動可能
に取り付けられているとともに、他端においてリンク部
材85と回動可能に接続されている。さらに、リンク部
材85の他端は、揺動台部31下に設置されたモータ8
6により直線往復駆動される出力軸86aとジョイント
85aにより回動可能に接続されている。これらの接続
によりモータ86による往復直線運動がリンク部材8
5、L字部材84を経て伝えられ、リンク部材82は上
下に往復運動する。
【0036】リンク部材83は、その一端において取付
部材94を介して、球面滑り継手83aによって椅子取
付部16に接続されている。これにより、リンク部材8
3は椅子取付部16が規定する平面に対して所定範囲で
任意の角度をなすことができるようになっている。ま
た、リンク部材83の他端は、球面滑り継手83bによ
ってL字部材91と接続されている。L字部材91は、
その角部において揺動部14に設けられたL字部材支持
部95に対して回動可能に取り付けられているととも
に、他端においてリンク部材92と回動可能に接続され
ている。さらに、リンク部材92の他端は、揺動台部3
1下に設置されたモータ93により直線往復駆動される
出力軸93aとジョイント92aにより回動可能に接続
されている。これらの接続によりモータ93による往復
直線運動がリンク部材92、L字部材91を経て伝えら
れ、リンク部材83は上下に往復運動する。
【0037】本実施の形態では、ジョイント81の回動
中心となる傾斜揺動の支点と椅子取付部16との間の距
離が、取付部材87とリンク部材82との接続点と椅子
取付部16との間の距離、および、取付部材94とリン
ク部材83との接続点と椅子取付部16との間の距離に
等しい。つまり、ジョイント81の1つの回動軸の延長
線上に取付部材87とリンク部材82との接続点があ
り、ジョイント81のもう1つの回動軸の延長線上に取
付部材94とリンク部材83との接続点がある。このよ
うに3つの距離が等しく構成されていることにより、椅
子取付部16を円滑にしかも比較的単純な制御で傾斜揺
動させることができるようになっている。
【0038】また、本実施の形態において、取付部材9
4には、椅子取付部16の回転防止用のリンク部材97
が連結されている。具体的には、図8(b)に示すよう
に、リンク部材83が接続された取付部材94と水平支
持板33との間に、リンク部材97が斜めに設けられて
いる。リンク部材97は球面滑り継手97a、97bに
よって取付部材94および水平支持板33にそれぞれ接
続されている。このようにリンク部材97を設けること
により、椅子取付部16が水平方向に回転するのを防止
することができる。
【0039】上記のように構成された揺動装置4におい
て、モータ86を動作させてリンク部材82を上下させ
ると、図7(b)で示したのと同様に、椅子取付部16
は前後に傾斜揺動する(言い換えると、図7(b)の矢
印D方向に回動する)。一方、モータ93を動作させて
リンク部材83を上下させると、図9に示すように、椅
子取付部16は左右に傾斜揺動する(言い換えると、図
7(c)の矢印C方向に回動する)。そして、2つのモ
ータ86、93を同時に動作させて2つのリンク部材8
2、83を上下させた場合、椅子取付部16は、ジョイ
ント81の回動中心を支点として、リンク部材82、8
3の上下動の速度に応じた複雑な傾斜運動をすることに
なる。
【0040】このように、本実施の形態の揺動装置4で
は、ジョイント81および2つのリンク部材82、83
が椅子取付部16の規定する平面に対して所定範囲内の
任意の角度をとることができるので、2つのリンク部材
82、83の上下往復動に伴って、ジョイント81の回
動中心を支点として椅子取付部16が傾斜揺動すること
になる。このように、椅子取付部16を傾斜揺動させる
ために従来のように複雑な構造の機構を用いる必要がな
く、リンク部材82、83を用いた比較的構造が簡単な
機構により椅子取付部16およびこれに取り付けられた
椅子11を、任意の方向に傾斜揺動させることができ
る。また、交差する2方向およびこれを含む任意の方向
に椅子取付部16を傾斜揺動させるために2つの機構を
上下に重ねる必要がないので、装置自体の高さを低く抑
えることができる。
【0041】また、本実施の形態の揺動装置4では、基
部12に対して揺動部14を吊り下げた水平面内におけ
る揺動機構の上に、椅子11を傾斜揺動させる機構が設
けられている。このように、傾斜揺動機構が水平面内に
おける揺動機構の上に設けられているので、大きな動力
が必要な傾斜揺動機構に加えられる負荷が比較的小さく
なって、モータ86、93の消費電力を削減することが
できるという利点がある。
【0042】そして、本実施の形態の揺動装置4による
と、揺動部14の水平移動と椅子11の任意方向への傾
斜という2種類の動きによる力が同時に搭乗者に与えら
れる。これによって搭乗者はより臨場感のある疑似体感
を得ることができる。
【0043】以上、本発明の好適な一実施の形態につい
て説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、
特許請求の範囲に記載された範囲において様々な設計変
更が可能である。例えば、上述の実施の形態では動力源
としてサーボモータを用いたが、動力源としては油圧駆
動装置など公知のものをいずれも用いることができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、揺動部が基部に吊り下げられているという比較的簡
単な構造によって、座席を前後および左右を含む水平面
内で移動させることができる。また、装置自体の高さを
低く抑えることができるとともに動力源から加えられる
力を比較的小さくすることができる。
【0045】また、請求項2によると、揺動部を比較的
安定させて実質的な水平面内で任意の方向に移動させる
ことができる。
【0046】また、請求項3によると、動力源が2つの
モータであり、構造が比較的簡単である。
【0047】また、請求項4によると、揺動部の下方に
固定台部が配置されているために、装置全体の重心が低
くなり、装置を安定して設置することができる。また、
起立部および懸吊部を設けることにより、揺動部の吊り
下げが可能となっている。
【0048】また、請求項5に記載したように、これら
請求項1〜4の揺動装置は、疑似体感装置に用いて好適
なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の揺動装置が用いられた
疑似体感装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す揺動装置の概略的な斜視図である。
【図3】図2に示す揺動装置の椅子を除く分解斜視図で
ある。
【図4】図2に示す揺動装置の平面図である。
【図5】図2に示す揺動装置の側面図である。
【図6】(a)は図2に示す揺動装置の正面図であり、
(b)はその要部を示す図である。
【図7】図2に示す揺動装置において、椅子を傾斜揺動
させる原理を説明するための模式図である。
【図8】(a)は図6(a)のVIIIA 位置における前後
傾斜揺動機構の動作を説明するための図であり、(b)
は図6(a)のVIIIB 位置における左右傾斜揺動機構の
動作を説明するための図である。
【図9】図2に示す揺動装置において、椅子取付部が左
右へ傾斜揺動する様子を示した図である。
【符号の説明】
1 疑似体感装置 2 スクリーン 3 プロジェクタ 4 揺動装置 5 制御装置 11 椅子 12 基部 14 揺動部 16 椅子取付部 18a、18b サーボモータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部と、 前記基部に吊り下げられた揺動部と、 前記揺動部に接続された動力源とを備えていることを特
    徴とする揺動装置。
  2. 【請求項2】 前記揺動部は、少なくとも3点で前記基
    部に吊り下げられており、実質的な水平面内を任意の方
    向に移動するように揺動可能であることを特徴とする請
    求項1に記載の揺動装置。
  3. 【請求項3】 前記動力源は、互いに交差する2方向に
    前記揺動部を独立に駆動する2つのモータであることを
    特徴とする請求項1または2に記載の揺動装置。
  4. 【請求項4】 前記基部は、前記揺動部の下方に配置さ
    れた固定台部と、前記固定台部から上方に延びた起立部
    と、前記揺動部が互いに交差する2方向に揺動可能とな
    るように前記起立部に設けられた懸吊部とを備えている
    ことを特徴とする請求項3に記載の揺動装置。
  5. 【請求項5】 疑似体感装置に用いられるものであるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の揺
    動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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