JP2000254142A - 電気外科手術装置 - Google Patents

電気外科手術装置

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JP2000254142A
JP2000254142A JP11059272A JP5927299A JP2000254142A JP 2000254142 A JP2000254142 A JP 2000254142A JP 11059272 A JP11059272 A JP 11059272A JP 5927299 A JP5927299 A JP 5927299A JP 2000254142 A JP2000254142 A JP 2000254142A
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裕之 ▲高▼橋
Hiroyuki Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な処置具を使用することなく、処置具に
耐電圧値を超える電圧が印加されることを防止し、処置
具の絶縁破壊を防止できる電気外科手術装置を提供す
る。 【解決手段】 出力電圧制限制御部54は、処置具への
出力電圧値が、耐電圧値入力部41から入力されて適宜
補正された処置具の耐電圧値を超えないように、可変増
幅回路の利得を制御する。これにより、特別な処置具を
使用することなく、処置具に耐電圧値を超える電圧が印
加されることが防止され、処置具の絶縁破壊が防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波電力を利用
して生体組織等に対して切除や凝固等の医療処置を施す
電気外科手術装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波電流を利用して生体組織等に対し
て切除や凝固等の医療処置を施す電気外科手術装置が知
られており、この電気外科手術装置は、一般に、電気外
科手術装置の本体であり高周波電流を発生する高周波焼
灼電源装置と、患者の処置対象部位に接触して高周波電
流により医療処置を施す電極を備えた処置具を有して構
成されている。この処置具の種類としては、モノポーラ
処置具と、バイポーラ処置具とが知られている。モノポ
ーラ処置具は、高周波焼灼電源装置の一方の出力端子に
接続し、患者の処置対象部位に接触させる電極を備えた
処置具本体と、他方の出力端子に接続し、患者の処置対
象部位以外の体表面に面接触させる帰還電極部を有して
構成されている。そして、高周波焼灼電源装置で高周波
電力を発生し、処置具本体の電極を処置対象部位に接触
させて生体組織に集中的に高周波電流を流入し、帰還電
極部より高周波電流を分散して回収することによって、
生体組織の切除、凝固等の医療処置を行えるようになっ
ている。また、バイポーラ処置具は、帰還電極部を持た
ず、処置具本体に高周波焼灼電源装置の双方の出力端子
にそれぞれ接続される電極が備えられている。
【0003】一般に、高周波焼灼電源装置から処置具へ
の高周波電力の供給が開始されると、高周波電力により
生体組織に生じる熱及び高周波電力により熱を生じた処
置具本体の電極から生体組織へ伝搬する熱により、生体
組織が蒸散して組織変性が生じ、負荷インピーダンスが
時間の経過とともに増加する。すると、負荷インピーダ
ンスによる電圧降下が増加し、電気外科手術装置の出力
電圧が増加する。そして、出力電圧が所定の電圧に達す
ると、処置具本体の電極から生体組織に対してアーク放
電が開始し、このアーク放電により、生体組織に対する
切除作用が開始する。また、生体組織に対する作用は、
切除作用ばかりでなく、高周波電流の波形を断続的な波
形に変調したり、切除時より出力電圧を低くすることに
より、凝固作用を施すことができ、これにより止血を行
うことができる。
【0004】このような電気外科手術装置の処置具は、
電極を除く部位に、一般に絶縁被覆が施されている。し
かし、この絶縁被覆が破損して絶縁破壊が生じた場合
に、絶縁破壊部が生体組織に接触すると、この絶縁破壊
部に接触する生体組織が加熱されて変性したり、絶縁破
壊部に接触する生体組織に電流が漏れて処置対象部位に
印加される電圧が低下する等の問題が生じる虞がある。
このため、電気外科手術装置は、処置具の耐電圧に留意
して使用する必要がある。
【0005】また、最近、患者への低侵襲を考慮して、
内視鏡的に電気外科手術を施すことが増えてきた。内視
鏡的電気外科手術とは、患者の体腔に内視鏡を挿入し、
その内視鏡に設けられた処置具チャンネルに電気外科手
術用の処置具を挿入し、患部に治療を施すものである。
このとき、処置具は、内視鏡の処置具チャンネルに挿入
して使用するので、外径が細く形成されている。このた
め、処置具の高周波電力に対する耐電圧は、内視鏡用で
はない一般外科用の処置具の耐電圧と比べて小さくなっ
ている。従って、内視鏡に挿入する処置具を使用する場
合には、処置具の耐電圧に一層留意する必要がある。
【0006】ところが、電気外科手術装置本体は、一般
にその出力電力レベルが調節可能になっており、この出
力電力レベルの設定状態により出力電圧が変化する。そ
こで、従来は、例えば処置具の取扱説明書に記載された
最大使用電圧値の情報と、電気外科手術装置の取扱説明
書に記載された各出力電力レベルの設定状態に対応した
出力電圧の特性の情報をもとに、出力電圧値が処置具の
最大使用電圧値を超えないように術者が注意を払いなが
ら出力電力レベルの調節を行うので操作が面倒であっ
た。
【0007】そこで、例えば、実公平8−5687号で
は、耐電圧値を電気外科手術装置に伝える機能を有する
特別な処置具を電気外科手術装置本体に接続すると、接
続された処置具に印加可能な高周波電力の最大電圧値を
自動的に認識し、電気外科手術装置からの出力電圧が最
大電圧値を超えないように制御する手段が示されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術で挙げた実公平8−5687号では、電気外科手術
装置本体に接続可能な処置具は、最大電圧値を電気外科
手術装置に伝える機能を有する専用のものに限られてし
まい、処置具の選択の幅が狭くなり、また、処置具が高
価になるという問題があった。また、実公平8−568
7号では、処置具の絶縁破壊を防止するための手段が示
されているものの、処置具の絶縁破壊が現に生じた場合
に、この絶縁破壊の発生を検知する手段が示されていな
いので、絶縁破壊部に接触する生体組織が加熱されて変
性したり、絶縁破壊部に接触する生体組織に電流が漏れ
て処置対象部位に印加される電圧が低下する等の問題が
生じる虞があった。本発明は、上記事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、特別な処置具を使用するこ
となく、処置具に耐電圧値を超える電圧が印加されるこ
とを防止し、処置具の絶縁破壊を防止できる電気外科手
術装置を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、処置具に絶縁破壊が生じた場合に、処置具の絶縁破
壊の発生或いは発生の虞があることを検知し、処置具の
絶縁破壊によって生じる不具合の回避或いは回避の支援
を行うことができる電気外科手術装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1は、処置対象部位に処置具の電極
を接触させて前記処置対象部位に電気エネルギーを与え
ることで前記処置対象部位に対して医療処置を施す電気
外科手術装置において、前記処置具に供給する高周波電
力を出力する電力供給手段と、前記処置具の絶縁部材の
耐電圧値を入力する入力手段と、前記入力手段から入力
される耐電圧値或いはこの入力される耐電圧値を補正し
た電圧値を超えない範囲に前記電力供給手段の出力電圧
を制限すべく前記電力供給手段を制御する制御手段とを
備えたことを特徴としている。請求項1の電気外科手術
装置では、特別な処置具を使用することなく、処置具に
耐電圧値を超える電圧が印加されることを防止し、処置
具の絶縁破壊を防止することを可能とする。また、本発
明の請求項2は、処置対象部位に処置具の電極を接触さ
せて前記処置対象部位に電気エネルギーを与えることで
前記処置対象部位に対して医療処置を施す電気外科手術
装置において、前記処置具に供給する高周波電力を出力
する電力供給手段と、前記処置対象部位に接触した前記
処置具の負荷インピーダンス値を測定する負荷インピー
ダンス測定手段と、前記負荷インピーダンス測定手段で
測定される負荷インピーダンス値の状態により前記処置
具の絶縁破壊の有無を判断する或いはこの判断を支援す
る絶縁破壊判断手段と、前記絶縁破壊判断手段の判断結
果に応じて前記電力供給手段の出力電力を抑制すべく前
記電力供給手段を制御する制御手段と前記絶縁破壊判断
手段の判断結果を操作者へ伝える通知手段とのうち少な
くともいずれかとを備えたことを特徴としている。請求
項2の電気外科手術装置では、処置具に絶縁破壊が生じ
た場合に、処置具の絶縁破壊の発生或いは発生の虞があ
ることを検知し、処置具の絶縁破壊によって生じる不具
合の回避或いは回避の支援を行うことを可能とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図12は本発明の第1
の実施の形態に係り、図1は電気外科手術装置の全体構
成を示す説明図、図2は図1に示す処置具とは異なる処
置具の構成を示す説明図、図3は高周波焼灼電源装置の
構成を示すブロック図、図4は耐電圧値入力部の構成を
示すブロック図、図5は制御回路の機能構成を示すブロ
ック図、図6は第1の絶縁破壊判断部の構成を示すブロ
ック図、図7は第2の絶縁破壊判断部の構成を示すブロ
ック図、図8は第3の絶縁破壊判断部の構成を示すブロ
ック図、図9は電圧制限制御の作用の一例を示す説明
図、図10は絶縁破壊した処置具本体の一例を示す説明
図、図11は第2の絶縁破壊判断部による絶縁破壊判断
タイミングの一例を示す説明図、図12は第3の絶縁破
壊判断部による絶縁破壊判断タイミングの一例を示す説
明図である。
【0011】図1に示すように、本実施の形態の電気外
科手術装置1は、患者2に接触して高周波電力を与え、
処置対象部位2aに切除及び凝固等の処置を施すための
処置具3と、この処置具3に供給する高周波電力を発生
するための高周波焼灼電源装置4と、この高周波焼灼電
源装置4にケーブルで接続され、高周波電力の出力を指
示するための作動スイッチ5を有して構成されている。
【0012】前記高周波焼灼電源装置4は、前記処置具
3へ供給する電力を出力する2つの出力端子11a、1
1bと、高周波焼灼電源装置4の動作設定等の操作を行
うための操作パネル12を有している。
【0013】モノポーラ処置具である前記処置具3は、
処置対象部位2aに接触して処置を施す電極21aを備
えた処置具本体21と、この処置具本体21から延出
し、他端が前記出力端子11aに電気的に接続されるコ
ード22と、患者2の処置対象部位2a以外の体表面2
bに面接触する帰還電極部23と、この帰還電極部23
から延出し、他端が前記出力端子11bに接続されるコ
ード24を有して構成されている。
【0014】なお、前記作動スイッチ5は、例えば、切
除及び凝固等の処置の種類も含めて指示できるように構
成してもよい。また、作動スイッチ5は、図に示すよう
なフットスイッチであってもよいし、また、フットスイ
ッチに限らず、高周波の発生を高周波焼灼電源装置4に
指示できる手段であればよく、例えば処置具本体21等
にスイッチを設けて構成してもよい。また、操作パネル
12の一部又は全部は、高周波焼灼電源装置4の筐体に
固定して設けるばかりでなく、ケーブルを介して設けて
もよいし、前記作動スイッチ5に設けてもよいし、前記
処置具本体21に設ける等してもよい。
【0015】また、モノポーラ処置具である前記処置具
3の代わりに、図2に示すバイポーラ処置具である処置
具3aを設けてもよい。図に示すように、処置具3a
は、患者2の処置対象部位2aに接触される2つの電極
25aを備えた処置具本体25と、これら2つの電極2
5aを高周波焼灼電源装置4の出力端子11a、11b
にそれぞれ電気的に接続するコード26を有して構成さ
れている。図3に示すように、前記高周波焼灼電源装置
4の内部は、商用電源等から与えられる電力を変換し、
高周波焼灼電源装置4の各部へ電源を供給するための電
源回路31と、高周波焼灼電源装置4の各部を制御する
ための制御回路32と、この制御回路32に制御され、
処置に使用する波形の高周波を発生する波形発生回路3
3と、この波形発生回路33で得られた高周波を前記制
御回路32から指示される利得に従って増幅する可変増
幅回路34と、この可変増幅回路34で得られた高周波
を昇圧して、前記出力端子11a、11bへ出力する昇
圧回路35と、この昇圧回路35から出力端子11a、
11bへ出力される高周波の出力電圧及び出力電流をそ
れぞれ測定する出力電圧測定回路36及び出力電流測定
回路37と、これら出力電圧測定回路36で得られた出
力電圧値信号及び出力電流測定回路37で得られた出力
電流値信号をそれぞれA/D変換して前記制御回路32
へ与えるA/D変換回路36a、37aと、前記制御回
路32に制御されて鳴動するブザー38を有して構成さ
れている。
【0016】前記制御回路32は、ハードウェア的に
は、例えばマイクロプロセッサ32aと、このマイクロ
プロセッサ32aが実行するプログラムを格納する図示
しない記憶素子等を有して構成されている。この制御回
路32は、前記作動スイッチ5から与えられる信号と、
前記操作パネル12から与えられる信号と、前記出力電
圧測定回路36及び出力電流測定回路37からそれぞれ
A/D変換回路36a、37aを介して与えられる信号
に応じて、前記波形発生回路33が発生する波形をこの
波形発生回路33に対して指示する制御信号と、前記可
変増幅回路34による利得をこの可変増幅回路34に対
してD/A変換回路34aを介して指示する制御信号等
を発生する。
【0017】前記波形発生回路33は、例えば、高周波
を発生する高周波発生回路33aと、前記制御回路32
からの指示により、切除用の波形の信号及び凝固用の波
形の信号等を発生する変調信号発生回路33bと、前記
高周波発生回路33aで得られた高周波を前記変調信号
発生回路33bで得られた信号で変調する変調回路33
cを有して構成されている。
【0018】前記昇圧回路35は、例えば、前記可変増
幅回路34で得られた高周波を1次側から入力し、2次
側から昇圧した高周波を出力する昇圧トランス35aを
有して構成されている。このとき、この昇圧トランス3
5aの2次側に直列に接続され、直流成分や低い周波数
成分を除去するコンデンサを設けてもよい。また、昇圧
トランス35aの1次側に、並列共振用のコンデンサを
設けてもよい。
【0019】図4に示すように、処置具3に印加するこ
とが許容される最大電圧値である耐電圧値を入力するた
めの耐電圧値入力部41が、例えば操作パネル12に設
けられている。この耐電圧値入力部41は、現在の耐電
圧値の設定値を表示する表示部42と、例えば押下する
ことで、設定されている耐電圧値を増減させるボタン4
3、44を有して構成されている。
【0020】図5に示すように、前記制御回路32は、
機能的には、前記作動スイッチ5からの信号に従って、
前記波形発生回路33に対して作動指示等を与える波形
制御部51と、例えば操作パネル12で設定される出力
電力レベル等に応じて前記可変増幅回路34に与える利
得値を出力する出力制御部52と、前記耐電圧値入力部
41で入力された耐電圧値に余裕度を持たせるべく補正
する耐電圧値補正部53と、高周波焼灼電源装置4から
出力される高周波電力の出力電圧値が前記耐電圧値補正
部53で補正された耐電圧値を超えないように、前記出
力制御部52から出力された利得値を加減する出力電圧
制限制御部54と、前記出力電圧測定回路36及び前記
出力電流測定回路37からそれぞれA/D変換回路36
a、37aを介して与えられる出力電圧値及び出力電流
値に例えば除算を施して負荷インピーダンス値を得る負
荷インピーダンス測定部55と、前記負荷インピーダン
ス測定部55で得られた負荷インピーダンス値の状態を
監視することで、前記処置具3に絶縁破壊が生じたか否
かをそれぞれ判断するための第1の絶縁破壊判断部5
6、第2の絶縁破壊判断部57、第3の絶縁破壊判断部
58と、前記絶縁破壊判断部57、58のうち少なくと
もいずれかが前記処置具3に絶縁破壊が発生したと判断
した際に、高周波焼灼電源装置4から処置具3への高周
波電力の出力を抑制すべく前記利得値を制御する出力抑
制制御部59を有して構成されている。前記出力電圧制
限制御部54は、前記出力電圧測定回路36からA/D
変換回路36aを介して与えられる出力電圧値と前記耐
電圧値補正部53で補正された耐電圧値とを比較する電
圧値比較部54aと、この電圧値比較部54aの比較結
果に応じて、出力電圧値が補正された耐電圧値を超えな
いように利得値を加減する利得値加減部54bを有して
構成されている。
【0021】前記絶縁破壊判断部56が前記処置具3の
絶縁破壊の虞があることを検知した場合、この状態を聴
覚的に術者に伝えるべくブザー38が駆動され、また、
絶縁破壊の発生を視覚的に術者に伝えるべく例えば操作
パネル12の図示しない警告表示が駆動される。また、
前記絶縁破壊判断部57、58のうち少なくともいずれ
かが前記処置具3の絶縁破壊の発生を検知した場合、出
力抑制制御部59により出力電力が抑制されるばかりで
なく、絶縁破壊の発生を聴覚的に術者に伝えるべくブザ
ー38が駆動され、また、絶縁破壊の発生を視覚的に術
者に伝えるべく警告表示が駆動される。なお、ブザー3
8及び警告表示が絶縁破壊判断部56により駆動される
場合と、他の絶縁破壊判断部57、58により駆動され
る場合とでは、ブザー38の音色及び警告表示の内容が
異なるようになっている。
【0022】なお、前記出力制御部52は、設定された
出力電力レベルに応じて利得値を出力するばかりでな
く、前記出力電圧測定回路36からA/D変換回路36
aを介して与えられる出力電圧値を所定の電圧値に維持
すべく利得値を加減する定電圧制御機能を有してもよい
し、前記出力電流測定回路37からA/D変換回路37
aを介して与えられる出力電流値を所定の電流値に維持
すべく利得値を加減する定電流制御機能を有してもよい
し、出力電圧値及び出力電流値から出力電力値を得てこ
の出力電力値を所定の電力値に維持すべく利得値を加減
する定電力制御機能を有してもよい。
【0023】また、前記出力抑制制御部59は、出力電
力を停止することで抑制してもよいし、出力電力を微弱
なレベルに加減することで抑制してもよい。また、出力
抑制制御部59は、可変増幅回路34へ与える利得値を
加減することで出力電力を抑制してもよいし、利得値を
示す信号とは別の信号を前記波形発生回路33或いは前
記可変増幅回路に与えること等により出力電力を抑制し
てもよい。
【0024】図6に示すように、絶縁破壊判断部56
は、例えば、所定の判定値を記憶する判定値記憶部56
aと、この判定値記憶部56aの判定値と負荷インピー
ダンス値とを比較し、負荷インピーダンス値が判定値よ
り小さくなったときに絶縁破壊が発生した虞があると判
断するインピーダンス値比較部56bを有して構成され
ている。ここで、判定値は、経験的に例えば1000Ω
であってもよい。なお、絶縁破壊判断部56は、負荷イ
ンピーダンス値が所定の判定値より小さくなったときに
絶縁破壊が発生した虞があると判断するように構成され
ていればよく、必ずしも図に示す構成でなくてもよい。
【0025】図7に示すように、絶縁破壊判断部57
は、例えば、負荷インピーダンス値の時間に対する変化
率を得る変化率算出部57aと、この変化率算出部57
aの出力により、負荷インピーダンス値が増加している
状態であることを検知する増加判定部57bと、前記変
化率算出部57aの出力及び増加判定部57bの出力に
より、負荷インピーダンスが増加している際に急激に負
荷インピーダンスが減少したときに絶縁破壊が発生した
と判断する減少判定部57cを有して構成されている。
なお、絶縁破壊判断部57は、負荷インピーダンスが増
加している際に急激に負荷インピーダンスが減少したと
きに絶縁破壊が発生したと判断するように構成されてい
ればよく、必ずしも図に示す構成でなくてもよい。
【0026】図8に示すように、絶縁破壊判断部58
は、例えば、負荷インピーダンス値の変化量を算出して
この変化量が少ない低変化量状態を検知する変化量算出
部58aと、この変化量算出部58aが検知した低変化
量状態の継続時間が所定の時間を超えたときに絶縁破壊
が発生したと判断するタイマ部58bを有して構成され
ている。ここで、所定の時間は、経験的に、例えば5秒
であってもよい。なお、絶縁破壊判断部58は、負荷イ
ンピーダンス値の変化量が低い状態の継続時間が所定の
時間を超えたときに絶縁破壊が発生したと判断するよう
に構成されていればよく、必ずしも図に示す構成でなく
てもよい。
【0027】次に、本実施の形態の作用のうち、絶縁破
壊が発生していない際の通常の作用を説明する。出力電
力レベルが例えば操作パネル12で設定されると、出力
制御部52は、設定された出力電力レベルに対応した利
得値を出力する。この利得値は、通常は、出力電圧制限
制御部54及び出力抑制制御部59により加減されるこ
となく、D/A変換回路34aを介して可変増幅回路3
4に与えられる。ここで、出力電力レベルは、例えば高
周波焼灼電源装置4から処置具3への出力電力値が略最
大となる所定の定格負荷インピーダンス値における出力
電力値で表される。
【0028】そして、作動スイッチ5が操作されると、
波形制御部51は、波形発生回路33を作動させ、この
波形発生回路33は、切除処置や凝固処置等の処置の種
類に応じた波形の高周波を発生して可変増幅回路34へ
与える。この可変増幅回路34は、出力制御部52から
出力された利得値に従い高周波を増幅し、この高周波
は、昇圧回路35を介して、処置具3へ与えられる。
【0029】すると、高周波電流が、処置具3の処置具
本体21の電極21aから処置対象部位2aの生体組織
に集中して流入し、流入した高周波電流は、処置対象部
位2a以外の体表面2bに面接触した帰還電極部23か
ら分散して回収される。すると、処置対象部位2aに流
入した高周波電流による熱及びこの高周波電流により発
熱した電極21aから伝導する熱により、処置対象部位
2aが加熱される。なお、処置具3に代わって処置具3
aを用いた場合にも、処置具本体25の電極25aが接
触する処置対象部位2aが加熱される。
【0030】加熱が開始された時点の処置対象部位2a
の生体組織は、多くの水分等を含んでおり、この生体組
織のインピーダンスつまり負荷インピーダンスは小さい
状態である。そして、加熱が進むにつれて、細胞液等の
水分が蒸発して組織変性が進み、負荷インピーダンスの
増加が始まる。負荷インピーダンス値が増加すると、高
周波焼灼電源装置4から出力される高周波の出力電圧値
が増加し、この出力電圧値が所定の電圧値に達すると、
処置対象部位2aに対して切除処置や凝固処置等の処置
が施される。
【0031】このとき、処置具3からの出力電力は、図
9に示すように、負荷インピーダンスが定格負荷インピ
ーダンス近傍のときに出力電力レベルとして設定された
電力値となり、負荷インピーダンスが定格負荷インピー
ダンスから離れるほど減少する。図9では、出力電力レ
ベルとして、例えば100W、150W、200Wが設
定された場合の出力電力の特性の例が示されている。出
力電力レベルが設定されることで、生体組織の変性にか
かる時間が変化し、作動スイッチ5を操作してから切除
や凝固等の処置が完了するまでの時間の調節が可能とな
っている。
【0032】なお、出力制御部52は、必要に応じて、
出力電圧値を一定に維持する定電圧制御、出力電流値を
一定に維持する定電流制御、出力電力値を一定に維持す
る定電力制御等を行うようにしてもよい。
【0033】次に、絶縁破壊を防止するための作用を説
明する。耐電圧値入力部41から処置に先だって入力さ
れた耐電圧値は、耐電圧値補正部53により、余裕度を
持つべく補正され、補正された耐電圧値は、出力電圧制
限制御部54へ与えられる。また、出力電圧値は、出力
電圧測定回路36により測定されて、A/D変換回路3
6aを介して、出力電圧制限制御部54へ与えられて監
視される。例えば耐電圧値入力部41で100Vの耐電
圧値が設定され、耐電圧値補正部53により耐電圧値を
例えば10%減じる補正が行われるように設定されてい
る場合には、100Vから10%減じた90Vの値が補
正された耐電圧値として出力電圧制限制御部54へ与え
られる。
【0034】ここで、例えば負荷インピーダンスが増加
することで出力電圧値が上昇したり、出力電力レベルが
過大に設定されたために出力電圧値が過大となること
で、出力電圧値が補正された耐電圧値を超えると、出力
電圧制限制御部54の電圧値比較部54aは、この状態
を検知し、利得値加減部54bは、出力電圧値が補正さ
れた耐電圧値を超えないように利得値を加減する。これ
により、出力電圧値は、補正された耐電圧値を超えない
ので、処置具3の絶縁破壊が防止される。また、出力電
力レベルの設定が異なる場合でも、所定の補正された耐
電圧値に出力電圧値が制限されるので、図9に示すよう
に、電圧制限制御が行われている状態では、出力電力レ
ベルの設定に関わらず略同じ出力特性となる。
【0035】次に、絶縁破壊が発生した際の作用を説明
する。図10に示すように処置具本体21内には、電極
21aに高周波電流を供給する導線21b等の導電部材
が挿通し、処置具本体21の電極21aを除く部位に
は、絶縁被覆21c等の絶縁部材が設けられている。本
実施の形態の電気外科手術装置1では、前述のように、
出力電圧が処置具3の耐電圧値を超えないように制御す
ることで、絶縁被覆21cの絶縁破壊を防止するための
対策が施されているが、例えば、外部から熱や衝撃や化
学反応を受けること等により、絶縁被覆21cに破損が
生じ、導線21bが露出する絶縁破壊が生じる虞があ
る。絶縁破壊が生じると、例えばこの絶縁破壊部が接触
する生体組織の接触部位2cが組織変性してしまった
り、この接触部位2cから電流が漏れて処置対象部位2
aに印加される電圧が低下する等の不具合が生じる虞が
一般にあるが、本実施の形態の電気外科手術装置1で
は、絶縁破壊により生じる不具合を回避するための手段
が後述するように備えられている。
【0036】先ず、絶縁破壊による不具合を回避するた
めの手段の一つである第1の絶縁破壊判断部56に関わ
る作用を説明する。電極21a及び処置具本体21のい
ずれの部位も生体組織に非接触の場合には、出力電流は
生じないので、負荷インピーダンス測定部55で得られ
る負荷インピーダンス値は大きな値となり、第1の絶縁
破壊判断部56は、ブザー38及び警告表示を駆動しな
い。また、電極21aを処置のために処置対象部位2a
に接触させると、出力電流が生じ、非接触の場合に比べ
て勿論のこと負荷インピーダンスが減少し、この状態を
検知した第1の絶縁破壊判断部56は、ブザー38及び
警告表示を駆動する。このとき、ブザー38及び警告表
示が駆動されるが、術者が電極21aを処置対象部位2
aに接触させたときに駆動されるブザー38及び警告表
示は、絶縁破壊の発生によるものではないと術者が判断
するようにしておく。また、術者が電極21aを処置対
象部位2aに接触させていないときに、絶縁破壊部が生
体組織に接触すると、絶縁破壊部から電流が流れ、第1
の絶縁破壊判断部56は、ブザー38及び警告表示を駆
動する。このとき、電極21aを処置対象部位2aに接
触させていないにも関わらずブザー38及び警告表示が
駆動されることから、絶縁破壊が発生していると術者は
判断することができる。そして、絶縁破壊の発生を認識
した術者は、処置を中断する等して、絶縁破壊による不
具合の発生を回避することができる。
【0037】なお、第1の絶縁破壊判断部56は、絶縁
破壊が発生していない正常時にも、ブザー38及び警告
表示を駆動するので、ブザー38及び警告表示は、他の
絶縁破壊判断部57、58により駆動される場合とブザ
ー38の音色及び警告表示の内容が異なる出力となって
いる。
【0038】次に、第2の絶縁破壊判断部57に関わる
作用を説明する。図11に示すように、処置対象部位2
aの組織変性により負荷インピーダンスが上昇している
ときに、絶縁破壊部が処置対象部位2a以外の接触部位
2cに接触すると、絶縁破壊部から接触部位2cに電流
が漏れ、高周波焼灼電源装置4からみた負荷インピーダ
ンスが急激に低下する。すると、負荷インピーダンスが
上昇中に急激に負荷インピーダンスが低下したことを検
知した絶縁破壊判断部57は、絶縁破壊が生じたものと
判断し、ブザー38及び警告表示を駆動して絶縁破壊の
発生を術者に知らせ、また、出力抑制制御部59は、出
力電力を停止或いは微弱なレベルに抑制すべく可変増幅
回路34を制御する。これにより、術者が絶縁破壊の発
生を認識でき、また、絶縁破壊の発生による不具合が回
避される。
【0039】次に、第3の絶縁破壊判断部58に関わる
作用を説明する。絶縁破壊部が処置対象部位2a以外の
接触部位2cに接触していると、絶縁破壊部から接触部
位2cへ電流が漏れ、処置対象部位2aの組織変性が進
まず、図12に示すように、負荷インピーダンスの変化
量が少ない低変化量状態となる。すると、この低変化量
状態が所定の時間例えば5秒間継続したことを検知した
絶縁破壊判断部58は、絶縁破壊が生じたものと判断
し、ブザー38及び警告表示を駆動して絶縁破壊の発生
を術者に知らせ、また、出力抑制制御部59は、出力電
力を停止或いは微弱なレベルに抑制すべく可変増幅回路
34を制御する。これにより、術者が絶縁破壊の発生を
認識でき、また、絶縁破壊の発生による不具合が回避さ
れる。
【0040】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、特別な処置具を使用することなく、処置具に耐電圧
値を超える電圧が印加されることを防止し、処置具の絶
縁破壊を防止できるという効果が得られる。また、絶縁
破壊判断部57、58等を設けたことにより、処置具に
絶縁破壊が生じた場合に、処置具の絶縁破壊の発生を検
知し、処置具の絶縁破壊によって生じる不具合を回避で
きるという効果が得られる。また、絶縁破壊判断部56
等を設けたことにより、処置具の絶縁破壊の発生の虞が
あることを検知し、処置具の絶縁破壊によって生じる不
具合の回避の支援を行うことができるという効果が得ら
れる。
【0041】なお、本発明は、上述の実施の形態のみに
限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形実施可能である。例えば、処置具3、3a
は、図示しない内視鏡に設けられた処置具チャンネルに
挿通させて使用するものであってもよい。
【0042】[付記] (付記項1−1)処置対象部位に処置具の電極を接触さ
せて前記処置対象部位に電気エネルギーを与えることで
前記処置対象部位に対して医療処置を施す電気外科手術
装置において、前記処置具に供給する高周波電力を出力
する電力供給手段と、前記処置具の絶縁部材の耐電圧値
を入力する入力手段と、前記入力手段から入力される耐
電圧値或いはこの入力される耐電圧値を補正した電圧値
を超えない範囲に前記電力供給手段の出力電圧を制限す
べく前記電力供給手段を制御する制御手段とを備えたこ
とを特徴とする電気外科手術装置。
【0043】(付記項1−2)付記項1−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記入力手段から入力される
耐電圧値を補正する補正手段を設けた。
【0044】(付記項1−3)付記項1−2に記載の電
気外科手術装置であって、前記補正手段は、前記入力手
段から入力される耐電圧値に余裕度を持たせるべく補正
する。
【0045】(付記項1−4)付記項1−3に記載の電
気外科手術装置であって、前記補正手段は、前記入力手
段から入力される耐電圧値に余裕度を持たせるべくこの
入力される耐電圧値を減じて補正する。
【0046】(付記項1−5)付記項1−1に記載の電
気外科手術装置であって、設定される出力電力レベルに
応じて前記電力供給手段の出力を制御する手段を備え
た。
【0047】(付記項1−6)付記項1−5に記載の電
気外科手術装置であって、前記出力電力レベルは、前記
電力供給手段の出力電力値が略最大となる負荷インピー
ダンスの状態での電力値で表される。
【0048】(付記項1−7)付記項1−5に記載の電
気外科手術装置であって、前記出力電力レベルの設定状
態に関わらず、前記制御手段は、前記入力手段から入力
される耐電圧値或いはこの入力される耐電圧値を補正し
た電圧値を超えない範囲に前記電力供給手段の出力電圧
を制限すべく前記電力供給手段を制御する。
【0049】(付記項1−8)付記項1−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記電力供給手段の出力電圧
値を一定に維持すべく前記電力供給手段を制御する定電
圧制御手段を備えた。
【0050】(付記項1−9)付記項1−8に記載の電
気外科手術装置であって、前記定電圧制御手段の制御状
態に関わらず、前記制御手段は、前記入力手段から入力
される耐電圧値或いはこの入力される耐電圧値を補正し
た電圧値を超えない範囲に前記電力供給手段の出力電圧
を制限すべく前記電力供給手段を制御する。
【0051】(付記項1−10)付記項1−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記電力供給手段の出力電
流値を一定に維持すべく前記電力供給手段を制御する定
電流制御手段を備えた。
【0052】(付記項1−11)付記項1−10に記載
の電気外科手術装置であって、前記定電流制御手段の制
御状態に関わらず、前記制御手段は、前記入力手段から
入力される耐電圧値或いはこの入力される耐電圧値を補
正した電圧値を超えない範囲に前記電力供給手段の出力
電圧を制限すべく前記電力供給手段を制御する。
【0053】(付記項1−12)付記項1−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記電力供給手段の出力電
力値を一定に維持すべく前記電力供給手段を制御する定
電力制御手段を備えた。
【0054】(付記項1−13)付記項1−12に記載
の電気外科手術装置であって、前記定電力制御手段の制
御状態に関わらず、前記制御手段は、前記入力手段から
入力される耐電圧値或いはこの入力される耐電圧値を補
正した電圧値を超えない範囲に前記電力供給手段の出力
電圧を制限すべく前記電力供給手段を制御する。
【0055】(付記項1−14)付記項1−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記電力供給手段の出力電
圧を監視するための出力電圧測定手段を備えた。
【0056】(付記項2−1)処置対象部位に処置具の
電極を接触させて前記処置対象部位に電気エネルギーを
与えることで前記処置対象部位に対して医療処置を施す
電気外科手術装置において、前記処置具に供給する高周
波電力を出力する電力供給手段と、前記処置対象部位に
接触した前記処置具の負荷インピーダンス値を測定する
負荷インピーダンス測定手段と、前記負荷インピーダン
ス測定手段で測定される負荷インピーダンス値の状態に
より前記処置具の絶縁破壊の有無を判断する或いはこの
判断を支援する絶縁破壊判断手段と、前記絶縁破壊判断
手段の判断結果に応じて前記電力供給手段の出力電力を
抑制すべく前記電力供給手段を制御する制御手段と前記
絶縁破壊判断手段の判断結果を操作者へ伝える通知手段
とのうち少なくともいずれかとを備えたことを特徴とす
る電気外科手術装置。
【0057】(付記項2−2)付記項2−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記絶縁破壊判断手段は、前
記負荷インピーダンス測定手段で測定される負荷インピ
ーダンス値が所定の値より小さい第1の状態と前記負荷
インピーダンス測定手段で測定される負荷インピーダン
ス値が急激に低下する第2の状態と前記負荷インピーダ
ンス測定手段で測定される負荷インピーダンス値の変化
量が少ないまま所定の時間継続する第3の状態とのうち
少なくともいずれかの状態を検知したときに前記処置具
に絶縁破壊が生じていると或いは生じている虞があると
判断することを特徴とする電気外科手術装置。
【0058】(付記項2−3)付記項2−2に記載の電
気外科手術装置であって、前記絶縁破壊判断手段は、少
なくとも前記第1の状態を検知する手段を備えた。
【0059】(付記項2−4)付記項2−3に記載の電
気外科手術装置であって、前記絶縁破壊判断手段は、前
記第1の状態を検知したときに前記処置具に絶縁破壊が
生じている虞があると判断する。
【0060】(付記項2−5)付記項2−4に記載の電
気外科手術装置であって、前記通知手段を備え、前記通
知手段は、前記第1の状態を検知したことによる前記絶
縁破壊判断手段の判断結果を操作者へ伝える。
【0061】(付記項2−6)付記項2−5に記載の電
気外科手術装置であって、前記通知手段により操作者へ
伝えるられる判断結果は、前記処置具の電極が前記処置
対象部位に接触していない状態のとき、前記処置具に絶
縁破壊が生じていることを示す。
【0062】(付記項2−7)付記項2−2に記載の電
気外科手術装置であって、前記絶縁破壊判断手段は、前
記第2の状態を検知する手段を備えた。
【0063】(付記項2−8)付記項2−7に記載の電
気外科手術装置であって、前記絶縁破壊判断手段は、前
記第2の状態を検知したときに前記処置具に絶縁破壊が
生じていると判断する。
【0064】(付記項2−9)付記項2−8に記載の電
気外科手術装置であって、前記通知手段を備え、前記通
知手段は、前記第2の状態を検知したことによる前記絶
縁破壊判断手段の判断結果を操作者へ伝える。
【0065】(付記項2−10)付記項2−8に記載の
電気外科手術装置であって、前記制御手段を備え、前記
制御手段は、前記第2の状態を検知したことによる前記
絶縁破壊判断手段の判断結果に応じて前記電力供給手段
を制御する。
【0066】(付記項2−11)付記項2−2に記載の
電気外科手術装置であって、前記絶縁破壊判断手段は、
前記第3の状態を検知する手段を備えた。
【0067】(付記項2−12)付記項2−11に記載
の電気外科手術装置であって、前記絶縁破壊判断手段
は、前記第3の状態を検知したときに前記処置具に絶縁
破壊が生じていると判断する。
【0068】(付記項2−13)付記項2−12に記載
の電気外科手術装置であって、前記通知手段を備え、前
記通知手段は、前記第3の状態を検知したことによる前
記絶縁破壊判断手段の判断結果を操作者へ伝える。
【0069】(付記項2−14)付記項2−12に記載
の電気外科手術装置であって、前記制御手段を備え、前
記制御手段は、前記第3の状態を検知したことによる前
記絶縁破壊判断手段の判断結果に応じて前記電力供給手
段を制御する。
【0070】(付記項2−15)付記項2−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記制御手段は、前記電力
供給手段の出力を停止すべく前記電力供給手段を制御す
る。
【0071】(付記項2−15)付記項2−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記負荷インピーダンス測
定手段で負荷インピーダンス値を得るための出力電圧値
及び出力電流値を測定する手段を備えた。
【0072】(付記項2−16)付記項2−7に記載の
電気外科手術装置であって、前記第2の状態を検知する
手段は、前記負荷インピーダンス測定手段で測定される
負荷インピーダンス値が上昇中に急激に低下したときに
前記第2の状態であることを検知する。
【0073】(付記項2−17)付記項2−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記通知手段は、前記判断
結果を視覚的に前記操作者へ伝える。
【0074】(付記項2−18)付記項2−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記通知手段は、前記判断
結果を聴覚的に前記操作者へ伝える。
【0075】(付記項3−1)処置対象部位に処置具の
電極を接触させて前記処置対象部位に電気エネルギーを
与えることで前記処置対象部位に対して医療処置を施す
電気外科手術装置において、前記処置具の定格電圧値を
入力する入力手段を備え、前記入力手段で入力された定
格電圧値に応じて前記処置具への出力電圧を制御するこ
とを特徴とする電気外科手術装置。
【0076】(付記項3−2)付記項3−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記出力電圧が前記定格電圧
値を超えないように前記出力電圧を制御する制御手段を
備えた。
【0077】(付記項3−3)処置対象部位に処置具の
電極を接触させて前記処置対象部位に電気エネルギーを
与えることで前記処置対象部位に対して医療処置を施す
電気外科手術装置において、前記処置具の負荷インピー
ダンス値を測定する手段と、前記負荷インピーダンス値
が所定の値より低い状態のときにこの状態の発生を術者
に告知する手段とを備えたことを特徴とする電気外科手
術装置。
【0078】(付記項3−4)処置対象部位に処置具の
電極を接触させて前記処置対象部位に電気エネルギーを
与えることで前記処置対象部位に対して医療処置を施す
電気外科手術装置において、前記処置具の負荷インピー
ダンスの変化を監視することで前記処置具の絶縁破壊を
認識して前記処置具への出力電力を制御する手段を備え
たことを特徴とする電気外科手術装置。
【0079】(付記項3−5)付記項3−4に記載の電
気外科手術装置であって、前記負荷インピーダンスが急
激に低下したことを検知したときに前記処置具が絶縁破
壊したと認識して前記処置具への出力電力を制御する。
【0080】(付記項3−6)付記項3−4に記載の電
気外科手術装置であって、前記負荷インピーダンスの変
化量が所定の変化量以内である状態が所定の時間継続し
たときに前記処置具が絶縁破壊したと認識して前記処置
具への出力電力を制御する。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の電気外科手術装置によれば、特別な処置具を使用する
ことなく、処置具に耐電圧値を超える電圧が印加される
ことを防止し、処置具の絶縁破壊を防止できるという効
果が得られる。また、本発明の請求項2及び請求項3の
電気外科手術装置によれば、処置具に絶縁破壊が生じた
場合に、処置具の絶縁破壊の発生或いは発生の虞がある
ことを検知し、処置具の絶縁破壊によって生じる不具合
の回避或いは回避の支援を行うことができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図12は本発明の第1の実施の形態
に係り、図1は電気外科手術装置の全体構成を示す説明
【図2】図1に示す処置具とは異なる処置具の構成を示
す説明図
【図3】高周波焼灼電源装置の構成を示すブロック図
【図4】耐電圧値入力部の構成を示すブロック図
【図5】制御回路の機能構成を示すブロック図
【図6】第1の絶縁破壊判断部の構成を示すブロック図
【図7】第2の絶縁破壊判断部の構成を示すブロック図
【図8】第3の絶縁破壊判断部の構成を示すブロック図
【図9】電圧制限制御の作用の一例を示す説明図
【図10】絶縁破壊した処置具本体の一例を示す説明図
【図11】第2の絶縁破壊判断部による絶縁破壊判断タ
イミングの一例を示す説明図
【図12】第3の絶縁破壊判断部による絶縁破壊判断タ
イミングの一例を示す説明図
【符号の説明】
1…電気外科手術装置 3、3a…処置具 4…高周波焼灼電源装置 12…操作パネル 21…処置具本体 25…処置具本体 32…制御回路 38…ブザー 41…耐電圧入力部 52…出力制御部 53…耐電圧値補正部 54…出力電圧制限制御部 55…負荷インピーダンス測定部 56…(第1の)絶縁破壊判断部 57…(第2の)絶縁破壊判断部 58…(第3の)絶縁破壊判断部 59…出力抑制制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処置対象部位に処置具の電極を接触させて
    前記処置対象部位に電気エネルギーを与えることで前記
    処置対象部位に対して医療処置を施す電気外科手術装置
    において、 前記処置具に供給する高周波電力を出力する電力供給手
    段と、 前記処置具の絶縁部材の耐電圧値を入力する入力手段
    と、 前記入力手段から入力される耐電圧値或いはこの入力さ
    れる耐電圧値を補正した電圧値を超えない範囲に前記電
    力供給手段の出力電圧を制限すべく前記電力供給手段を
    制御する制御手段とを備えたことを特徴とする電気外科
    手術装置。
  2. 【請求項2】処置対象部位に処置具の電極を接触させて
    前記処置対象部位に電気エネルギーを与えることで前記
    処置対象部位に対して医療処置を施す電気外科手術装置
    において、 前記処置具に供給する高周波電力を出力する電力供給手
    段と、 前記処置対象部位に接触した前記処置具の負荷インピー
    ダンス値を測定する負荷インピーダンス測定手段と、 前記負荷インピーダンス測定手段で測定される負荷イン
    ピーダンス値の状態により前記処置具の絶縁破壊の有無
    を判断する或いはこの判断を支援する絶縁破壊判断手段
    と、 前記絶縁破壊判断手段の判断結果に応じて前記電力供給
    手段の出力電力を抑制すべく前記電力供給手段を制御す
    る制御手段と前記絶縁破壊判断手段の判断結果を操作者
    へ伝える通知手段とのうち少なくともいずれかとを備え
    たことを特徴とする電気外科手術装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の電気外科手術装置であっ
    て、 前記絶縁破壊判断手段は、前記負荷インピーダンス測定
    手段で測定される負荷インピーダンス値が所定の値より
    小さい第1の状態と前記負荷インピーダンス測定手段で
    測定される負荷インピーダンス値が急激に低下する第2
    の状態と前記負荷インピーダンス測定手段で測定される
    負荷インピーダンス値の変化量が少ないまま所定の時間
    継続する第3の状態とのうち少なくともいずれかの状態
    を検知したときに前記処置具に絶縁破壊が生じていると
    或いは生じている虞があると判断することを特徴とする
    電気外科手術装置。
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