JP2000253782A - 片軸受リール - Google Patents

片軸受リール

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JP2000253782A
JP2000253782A JP11066030A JP6603099A JP2000253782A JP 2000253782 A JP2000253782 A JP 2000253782A JP 11066030 A JP11066030 A JP 11066030A JP 6603099 A JP6603099 A JP 6603099A JP 2000253782 A JP2000253782 A JP 2000253782A
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bobbin trunk
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outer flange
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JP11066030A
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Yasuo Morise
泰生 森瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 片軸受リールのスプールを容易に形成できる
ようにするとともに、コストを抑えながら軽量化及び美
観の向上を図る。 【解決手段】 片軸受リールのスプールは、内部空間を
有する筒状の糸巻胴部15と、糸巻胴部15の一端部に
糸巻胴部15と一体で形成された円板状の内フランジ1
6と、糸巻胴部15の他端部にリール本体1の開放部を
覆うように4本のボルト17aにより装着された外フラ
ンジ17とを有している。内フランジ16はリール本体
1の側板10と対向するように形成されている。また糸
巻胴部15及び内フランジ16は合成樹脂により一体成
形されており、外フランジ17はたとえばアルミニウム
合金をプレス加工して形成されている。この場合は、ス
プールを異なる材料で形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣竿に装着され、
釣竿の長手方向と交差する軸に沿う軸回りに釣り糸を巻
き取る片軸受リールに関する。
【0002】
【従来の技術】片軸受リールは、一般に釣竿に装着され
るリール本体と、リール本体に片持ち支持されたスプー
ル軸と、スプール軸に回転自在に装着されたスプール
と、スプールを一方向に制動するドラグ機構とを備えて
いる。
【0003】この種の片軸受リールのスプールは、スプ
ール軸に装着され外周に釣り糸が巻かれる糸巻胴部と、
糸巻胴部のリール本体側に装着され円板状の内フランジ
と、糸巻胴部の他端に装着され一側面にハンドルを有す
る円板状の外フランジとを有している。このようなスプ
ールは、たとえばアルミニウム合金やマグネシウム合金
等で一体成形されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の片軸受リールの
スプールでは、内フランジ及び外フランジは糸巻胴部と
一体成形されている。このため、たとえばダイカスト成
形によりスプールを形成する場合、型に流し込むとき、
湯流れが悪く、所望の形状に形成しにくい。したがって
スプールを高精度に形成するためには再加工が必要にな
り面倒である。
【0005】またスプールは単一材料で形成されている
ので、コストを抑えながら軽量化及び美観の向上を同時
に図ることのできる材料を探すことは困難である。
【0006】本発明の課題は、片軸受リールのスプール
を容易に形成できるようにするとともに、コストを抑え
ながら軽量化及び美観の向上を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る片軸受リー
ルは、釣竿に装着され、釣竿の長手方向と交差する軸に
沿う軸回りに釣り糸を巻き取る片軸受リールであって、
釣竿に装着されるリール本体と、リール本体に片持ち固
定されたスプール軸と、スプール軸に回転かつ着脱自在
に装着され、外周に釣り糸が巻かれる糸巻胴部と、糸巻
胴部の一側に設けられた内フランジと、糸巻胴部の他側
に設けられた外フランジとを有するスプールとを備え、
外フランジは少なくとも糸巻胴部及び内フランジのうち
いずれか一方の材料と異なる材料により形成されてい
る。
【0008】この片軸受リールは、スプールを複数の部
材を別体で形成可能であるので、スプールを一体成形す
る場合と比べて、容易に形成することができる。
【0009】またスプールが異なる材料で形成可能であ
るので、たとえば外観に現れる側のスプールを高級感の
ある金属製にすることで美観を向上することができる。
一方、外側から見えにくい側のスプールを低コストの合
成樹脂で形成して軽量化を図ることができる。
【0010】発明2に係る片軸受リールは、発明1の片
軸受リールにおいて、スプールは、糸巻胴部と、糸巻胴
部に一体で形成された内フランジとを有する第1スプー
ル部材と、一側面にハンドルを有し、他側面が糸巻胴部
に装着される外フランジを有する第2スプール部材とを
備えている。
【0011】この場合、第1スプール部材が糸巻胴部と
内フランジとを有し、第2スプール部材が外フランジを
有している。ここでは、たとえば外フランジを大径の円
板状に加工すればよいので、スプールの形成が容易にな
る。
【0012】発明3に係る片軸受リールは、発明2の片
軸受リールにおいて、第1スプール部材は樹脂製であ
り、第2スプール部材は金属製である。
【0013】この場合は、第1スプール部材が合成樹脂
で形成されているので、軽量化を図ることができる。ま
た、第2スプール部材が金属製であるので、加工が容易
であるとともに、美観の向上を図ることができる。
【0014】発明4に係る片軸受リールは、発明2の片
軸受リールにおいて、第1スプール部材及び第2スプー
ル部材は互いに異なる金属製である。
【0015】この場合、たとえば第1スプール部材をア
ルミニウム合金等の金属で形成することにより軽量化を
図ることができる。また、第2スプール部材をステンレ
ス等の金属で形成することにより、耐食性及び耐磨耗性
の向上を図ることができる。
【0016】発明5に係る片軸受リールは、発明3又は
4の片軸受リールにおいて、金属製のスプール部材はプ
レス加工により形成されている。この場合はスプールの
加工がさらに容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を採用した片
軸受リールは、図1及び図2に示すように、リール本体
1と、リール本体1に片持ち支持されたスプール軸2
と、スプール軸2に対して相対回転自在に配置され外周
に釣り糸が巻かれるスプール3と、スプール3の一方向
の回転を制動するドラグ機構4とを備えている。
【0018】リール本体1は、一方側(図2左側)に円
板状の側板10を有し、他方側は開放されている。側板
10の外周には、軸方向に延びる上下1対の保護部11
が形成されている。図2における上側の保護部11に
は、この片軸受リールを釣竿に取り付けるための取付部
12が設けられている。
【0019】スプール軸2は、その一端がリール本体1
の側板10の中心部にねじ込み固定されている。スプー
ル軸2の基端部には、リール本体1にねじ込まれる雄ネ
ジ部2aが形成されている。この雄ネジ部2aは、リー
ル本体1の側板10の中心部から外方に突出している。
また、スプール軸2の先端には、くびれ部2bと、くび
れ部2bより大径で先端が先細り球状の頭部2cとが形
成されている。
【0020】スプール3は、図2及び図3に示すよう
に、内部空間3aを有する筒状の糸巻胴部15と、糸巻
胴部15の一端部に糸巻胴部15と一体で形成された円
板状の内フランジ16と、糸巻胴部15の他端部にリー
ル本体1の開放部を覆うように4本のボルト17aによ
り装着された外フランジ17とを有している。内フラン
ジ16はリール本体1の側板10と対向するように形成
されている。また糸巻胴部15及び内フランジ16は合
成樹脂により一体成形されており、外フランジ17はた
とえばアルミニウム合金をプレス加工して形成されてい
る。
【0021】スプール3の内部空間3aのうちスプール
軸2の先端側は端面部材18で塞がれている。端面部材
18は糸巻胴部15と外フランジ17とをさらに連結す
る2本のボルト17bによりスプール3に装着されてい
る。端面部材18の外面は、中心部分がわずかに外側に
膨出し、中心から外周に向かって緩やかに傾斜して平坦
な外フランジ17の外面へと僅かな段差で連続的につな
がっている。外フランジ17の外面で外周近くにはハン
ドル48が取り付けられている。ハンドル48は、外フ
ランジ17に立設されたハンドル軸50に回転自在に支
持されており、ハンドル48をつかんだままでのスプー
ル3の回転操作を容易にしている。
【0022】スプール3の内部空間3a内には、図2及
び図4に示すように、スプール3をスプール軸2に対し
て回転自在に支持する滑り軸受21と、スプール3の釣
り糸繰り出し方向の回転時に連結されるローラクラッチ
23と、スプール3をスプール軸2に着脱自在に係止す
るための係脱機構24とが設けられている。また、ドラ
グ機構4が、側板10のスプール軸2の周囲に設けられ
ている。
【0023】滑り軸受21は、スプール軸2に回転自在
に装着されており、糸巻胴部15の端部と外フランジ1
7の中心部とにまたがって装着され、外フランジ17と
一体で回転する。
【0024】ローラクラッチ23は、クラッチホルダ2
2によりスプール3に着脱自在に装着され、ドラグ機構
4が糸繰り出し方向でのみ作動するように設けられてい
る。ローラクラッチ23は、スプール3の内部空間3a
に回転不能に装着された外輪25と、スプール軸2に回
転自在に装着された内輪26と、両輪25、26の間に
両者に接触可能に配置された、たとえば6つのローラ2
7とを有する内輪遊転形のものである。
【0025】両輪25、26の間には、ローラ27を周
方向に間隔を隔てて保持するための合成樹脂製のリテー
ナ28が装着されている。リテーナ28には、ローラ2
7を周方向に所定距離移動可能に保持するための保持空
間が形成されている。保持空間の周方向の一側には、糸
繰り出し方向(ローラ27が両輪25、26に食い込む
方向)に付勢するためのバネ部材(図示せず)が一体で
形成されている。
【0026】クラッチホルダ22は、ローラクラッチ2
3の外輪25とスプール3の内部空間3aの内周面との
間にスプール3の内フランジ16側側面から端部が突出
して配置されている。クラッチホルダ22は、たとえば
ポリアセタール樹脂等の合成樹脂弾性体製であり、スプ
ール3と外輪25との間に両者に圧接して配置されてい
る。
【0027】ドラグ機構4は、図4に示すように、内輪
に回転不能に係止される回転円板40と、リール本体1
にスプール軸2に沿う軸方向に移動自在かつ回転不能に
装着された押圧円板41及び回転円板40に圧接可能な
制動円板42と、リール本体1に軸方向に移動可能に設
けられ制動円板42を回転円板40側に圧接するための
圧接機構43とを有している。回転円板40とリール本
体1との間には、両者の相対回転、つまりドラグ作動時
に発音する第1発音機構45が設けられている。また、
圧接機構43には、ドラグ力を調整する際に発音する第
2発音機構46が設けられている。
【0028】回転円板40は、たとえばステンレス等の
金属製の部材であり、内周部に内輪26の係止突起26
aに係止される1対の係止溝40aを有している。ま
た、回転円板40の径方向の中間部には、リング状の凹
部40bが形成されている。この凹部40bには、第1
発音機構45を構成するリング状の第1発音部材60が
回転不能に係止されている。
【0029】押圧円板41は、たとえばステンレス等の
金属製の部材であり、径方向の中間部には、周方向に等
間隔に配置されたたとえば3つの丸孔41aが形成され
ている。制動円板42は、たとえばナイロン66等の合
成樹脂製の部材であり、径方向の中間部には、周方向に
等間隔に配置されたたとえば3つの丸孔42aが形成さ
れている。両丸孔41a、42aは同じ位置に形成され
ている。
【0030】圧接機構43は、操作つまみ51と、操作
つまみ51により押圧される3枚の皿ばね52と、皿ば
ね52により押圧されるワッシャ53と、ワッシャ53
により押圧される、たとえば3本の押圧ピン54(図4
では1本のみ図示)とを有している。
【0031】操作つまみ51は、縁付き皿状のつまみ部
51aと、つまみ部51aの中心に一体形成されたボス
部51bとを有している。つまみ部51aの径方向の中
間部背面には、第2発音機構46の第2発音部材65が
ネジにより回転不能に固定されている。ボス部51b
は、スプール軸2の先端に形成された雄ネジ部2aに螺
合している。操作つまみ51は、スプール軸2の基端面
に装着された抜け止めボルト55により抜け止めされて
いる。
【0032】3枚の皿ばね52は、ボス部51bの外周
側に軸方向に並べて装着されており、操作つまみ51の
回転により伸縮してドラグ力を細かく調整するために設
けられている。ワッシャ53は、皿ばね52の付勢力を
押圧ピン54に伝達するために設けられている。押圧ピ
ン54は、先端側が小径の段付きピンであり、側板10
に周方向に等間隔に3箇所に形成された貫通孔10aに
大径部分が軸方向移動自在に装着されている。押圧ピン
54の先端は、押圧円板41及び制動円板42に形成さ
れた丸孔41a、42aに挿通されており、両円板4
1、42をリール本体1に対して回転不能に係止してい
る。押圧ピン54の段差部分は押圧円板41に当接して
いる。これにより押圧円板41は押圧ピン54により押
圧される。皿ばね52のバネ力を操作つまみ51の回動
操作により調整することで、制動円板42と回転円板4
0との摩擦力が変化しドラグ力を調整できる。
【0033】第1発音機構45は、第1発音部材60
と、第1発音部材60への衝突を繰り返す第1発音ピン
61と、第1発音ピン61を第1発音部材60側に押圧
する第1コイルバネ62とを有している。第1発音機構
45は、リール本体1(側板10)に対して回転円板4
0が回転するドラグ作動時に発音する。第1発音部材6
0は、前述のように回転円板40に固定されたリング状
の部材であり、その第1発音ピン61側の側面には、周
方向に間隔を隔てて多数の第1発音凹部60aが形成さ
れている。第1発音ピン61は、側板10の内側面に形
成された凹部10bに軸方向移動自在に装着されてい
る。第1発音ピン61は頭部が球状で小径であり、ドラ
グ作動時に第1発音部材60の第1発音凹部60aで衝
突を繰り返し、細かなクリック音を発する。
【0034】第2発音機構46は、第1発音機構45と
略同様な構成であり、第2発音部材65と、第2発音ピ
ン(図示せず)と、第2コイルバネ(図示せず)とを有
している。第2発音機構46は、操作つまみ51が回転
すると発音する。第2発音部材65にも周方向に間隔を
隔てて多数の第2発音凹部65aが形成されている。
【0035】係脱機構24は、概略L字形の板状をなし
一端が支持ピン70に旋回自在に支持された係脱部材7
1と、係脱部材71の他端に固定された突起状の着脱つ
まみ72とを有している。支持ピン70は端面部材18
の内面から突出している。係脱部材71は、スプール軸
2の端部に形成されたくびれ部2bに係合可能な係合位
置と、くびれ部2bから離脱した係合解除位置とを取り
得る。
【0036】係脱部材71は、その側部に配置されたリ
ターンばね73によって常に係合位置に付勢されてい
る。リターンばね73はヘアピン状に屈曲した帯状の板
ばね材料からなり、拡がろうとする弾発力が係脱部材7
1を係合位置へと付勢する力を生じさせる。着脱つまみ
72を操作しない限り、係脱部材71は常にスプール軸
2のくびれ部2bに係止し、スプール軸2からスプール
3が抜け出るのを阻止する。
【0037】図1にも示すように、着脱つまみ72は、
スプール3の端面部材18に貫通する円弧状の長孔から
なる遊動孔18aに挿通されて端面部材18の外部に露
出している。遊動孔18aに沿って着脱つまみ72が移
動すると、係脱部材71も着脱つまみ72とともに移動
するが、着脱つまみ72の移動位置がいずれの位置であ
っても、係脱部材71が遊動孔18aの内面側を塞ぐ。
具体的には、L字形をなす係脱部材71の短辺部分の面
積が、遊動孔18aの幅及び長さに比べて十分に広く設
定されていて、遊動孔18aを塞ぐ遮蔽面71aとな
る。このような遮蔽面71aを備えていることで、遊動
孔18aを通じて外部から内部空間3aへと水や塵埃そ
の他の異物が浸入するのを防ぐことができる。
【0038】次にリールの動作について説明する。
【0039】図示していないが、スプール3の糸巻胴部
15の外周には釣り糸が巻かれる。釣り糸を巻き取る際
には、ハンドル48を操作してスプール3を回転させ
る。スプール3はスプール軸2に対して相対回転する。
このとき、ローラクラッチ23は遮断されるので、外輪
25は自由に回転してスプール3の巻き取り方向の回転
は許容される。このため、スプール3はスムーズに回転
する。
【0040】スプール3から釣り糸を繰り出す際には、
スプール3は前記とは逆方向に回転する。このとき、ロ
ーラクラッチ23は、連結されるので、内輪26も外輪
25とともに回転しようとする。しかし、内輪26は、
回転円板40を介して制動円板42により制動されてい
るので、回転力に対して皿ばね52により設定された抵
抗力(ドラグ力)が作用している。このため、スプール
3が必要以上に回転して釣り糸が過剰に引き出されるの
を防止でき、糸からみを避けることができる。
【0041】また、このような釣り糸の繰り出し時に
は、回転円板40はスプール3とともに回転し、押圧円
板41、制動円板42はその回転が禁止されているの
で、両円板40、41が相対回転し第1発音機構45が
発音する。
【0042】次に、この片軸受リールは、スプール3を
リール本体1及びスプール軸2から取り外すことができ
る。
【0043】着脱つまみ72をリターンばね73の付勢
力に対向して操作し、係脱部材71をスプール軸2のく
びれ部2bから離脱させる。着脱つまみ72を離脱位置
に維持したままで、スプール3をスプール軸2から抜き
出す。スプール3には、ローラクラッチ23や滑り軸受
21が装着されたままで、スプール軸2から取り外され
る。
【0044】スプール軸2からスプール3を取り外せ
ば、ローラクラッチ23の装着方向を逆側に変更するこ
とで、糸巻方向を逆方向に変更できる。この場合、ま
ず、クラッチホルダ22をスプール3から引き抜く。ク
ラッチホルダ22を引き抜いたら、クラッチホルダ22
からローラクラッチ23を取り出す。
【0045】ローラクラッチ23の装着方向を逆にする
場合、内輪26が取り外されたローラクラッチ23を反
転させてクラッチホルダ22に装着し、内輪26を係止
突起26aと逆側から装着する。そして、内輪26が装
着されたクラッチホルダ22をスプールの内部空間3a
に挿入する。このようにローラクラッチ23を逆向きに
すれば、糸巻方向を簡単に逆にすることができる。そし
て、最後にローラクラッチ23を逆組みしたスプール3
をスプール軸2に装着すると、係脱部材71がリターン
ばね73の付勢力によりくびれ部2bに係止され、スプ
ール3がスプール軸2に装着される。
【0046】このような片軸受リールでは、スプール3
は、合成樹脂により一体成形された糸巻胴部15及び内
フランジ16と、アルミニウム合金製の外フランジ17
とで構成されている。ここでは、糸巻胴部15及び内フ
ランジ16と外フランジ17とを別体で形成可能である
ので、スプール3を一体成形する場合と比べて、容易に
形成することができる。
【0047】また、スプール3が異なる材料で形成可能
であるので、外観に現れる外フランジ17を高級感のあ
る金属製にすることで美観を向上するとともに表面の穴
あけ等の加工が容易になる。一方、糸巻胴部15及び内
フランジ16を低コストの合成樹脂で形成して軽量化を
図ることができる。
【0048】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、糸巻胴部15及び内フラン
ジ16は合成樹脂製で、外フランジ17が金属製であっ
たが、たとえば糸巻胴部15及び内フランジ16はアル
ミニウム合金製で、外フランジ17がステンレスのよう
に材料が異なる金属製であってもよい。
【0049】(b) 前記実施形態において、外フラン
ジ17等の金属製部材はプレス加工により形成されてい
たがこれに限定されるものではない。たとえば、ダイカ
スト成形や鍛造等の方法を用いて形成してもよい。
【0050】(c) 前記実施形態において、外フラン
ジ17は糸巻胴部15にボルト17a、17bにより固
定されていたが、これに限定されるものではない。たと
えばバヨネット結合等の結合方法により固定してもよ
い。
【0051】(d) 前記実施形態では、内フランジ1
6は糸巻胴部15と一体成形されていたが、外フランジ
17が糸巻胴部15と一体成形してもよい。
【0052】(e) 前記実施形態では、内フランジ1
6は糸巻胴部15と一体成形されていたが、糸巻胴部1
5と内フランジ16とを別体で形成し、スプール3を材
料の異なる3部材で構成してもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、複数の部材によりスプ
ールを構成することで、スプールを一体成形する場合と
比べて容易に形成することができる。またスプールが異
なる材料で形成可能であるので、たとえば外観に現れる
外フランジを高級感のある金属製にすることで美観を向
上することができる。また内フランジ側を低コストの合
成樹脂で形成して軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による片軸受リールの側面
図。
【図2】前記片軸受リールの断面図。
【図3】前記片軸受リールのスプール部分の分解斜視
図。
【図4】前記スプール部分の拡大断面図。
【符号の説明】
1 リール本体 2 スプール軸 3 スプール 4 ドラグ機構 15 糸巻胴部 16 内フランジ 17 外フランジ 48 ハンドル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣竿に装着され、前記釣竿の長手方向と交
    差する軸に沿う軸回りに釣り糸を巻き取る片軸受リール
    であって、 前記釣竿に装着されるリール本体と、 前記リール本体に片持ち固定されたスプール軸と、 前記スプール軸に回転かつ着脱自在に装着され、外周に
    釣り糸が巻かれる糸巻胴部と、前記糸巻胴部の一側に設
    けられた内フランジと、前記糸巻胴部の他側に設けられ
    た外フランジとを有するスプールとを備え、 前記外フランジは少なくとも前記糸巻胴部及び前記内フ
    ランジのうちいずれか一方の材料と異なる材料により形
    成されている、片軸受リール。
  2. 【請求項2】前記スプールは、 前記糸巻胴部と、前記糸巻胴部に一体で形成された前記
    内フランジとを有する第1スプール部材と、 一側面にハンドルを有し、他側面が前記糸巻胴部に装着
    される前記外フランジを有する第2スプール部材と、を
    備えている、請求項1に記載の片軸受リール。
  3. 【請求項3】前記第1スプール部材は樹脂製であり、前
    記第2スプール部材は金属製である、請求項2に記載の
    片軸受リール。
  4. 【請求項4】前記第1スプール部材及び前記第2スプー
    ル部材は互いに異なる金属製である、請求項2に記載の
    片軸受リール。
  5. 【請求項5】前記金属製のスプール部材はプレス加工に
    より形成されている、請求項3又は4に記載の片軸受リ
    ール。
JP11066030A 1999-03-12 1999-03-12 片軸受リール Pending JP2000253782A (ja)

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