JP2000252896A - 移動無線端末装置 - Google Patents

移動無線端末装置

Info

Publication number
JP2000252896A
JP2000252896A JP5267899A JP5267899A JP2000252896A JP 2000252896 A JP2000252896 A JP 2000252896A JP 5267899 A JP5267899 A JP 5267899A JP 5267899 A JP5267899 A JP 5267899A JP 2000252896 A JP2000252896 A JP 2000252896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reception
rake
signal
quality
mobile radio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5267899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4160198B2 (ja
Inventor
Mikio Hayashibara
幹雄 林原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP05267899A priority Critical patent/JP4160198B2/ja
Publication of JP2000252896A publication Critical patent/JP2000252896A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4160198B2 publication Critical patent/JP4160198B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • H04B7/0868Hybrid systems, i.e. switching and combining
    • H04B7/0874Hybrid systems, i.e. switching and combining using subgroups of receive antennas
    • H04B7/0877Hybrid systems, i.e. switching and combining using subgroups of receive antennas switching off a diversity branch, e.g. to save power

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望のダイバーシチ利得を得つつ、実使用時
の消費電流を削減することが可能な移動無線端末装置を
提供する。 【解決手段】 アンテナ1、共用器3、第1のダイバー
シチブランチ6、第1のレイク受信機8からなる受信系
と、アンテナ2、バンドパスフィルタ5、第2のダイバ
ーシチブランチ7、第2のレイク受信機9からなる受信
系とを備え、この2つの受信系によるダイバーシチ受信
で、シンボル合成回路10の合成出力が、所定の受信品
質である場合には、信号品質判定回路11が第2のダイ
バーシチブランチ7と第2のレイク受信機9の動作を停
止させ、1つの受信系で受信を行う。そして1つの受信
系による受信で、上記受信品質が得られない場合は、信
号品質判定回路11が第2のダイバーシチブランチ7と
第2のレイク受信機9の動作を再開させ、2つの受信系
でダイバーシチ受信を行うようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ダイバーシチ受
信を行うCDMA(Code Division Multiple Access)
方式の移動通信システムに用いられる移動無線端末装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、移動無線端末装置の受信
特性を向上させるためにアンテナや受信機を複数系統用
いるダイバーシチ受信が有効である。図7にCDMA方
式の移動無線端末装置に搭載される、従来のダイバーシ
チ受信機の構成例を示す。
【0003】これは、送信機(TX)4からの送信無線
周波数信号が共用器(DUP)3を通じて入力され、こ
れを空間に放射するとともに、受信した受信無線周波信
号を共用器3を通じて第1のダイバーシチブランチ(B
R1)6に入力する第1のアンテナ1と、受信した受信
無線周波信号をバンドパスフィルタ(BPF)5を通じ
て第2のダイバーシチブランチ(BR2)7に入力する
専用の第2のアンテナ2を有する。
【0004】この第1のアンテナ1は、送信にも使用す
るため一般に高いアンテナ利得が要求され、移動通信端
末装置の外部に棒状に露出させるものを用いるが、第2
のアンテナ2は、装置の小型化、取り扱いの容易さの観
点から、装置の内部に内蔵させるのが普通である。
【0005】そして、第1のダイバーシチブランチ6
は、第1のアンテナ1にて受信した無線周波信号に対し
て、所定の高周波信号処理を施して、レイク受信機(R
AKE1)8に入力する。同様に、第2のダイバーシチ
ブランチ7は、第2のアンテナ2にて受信した無線周波
信号に対して、所定の高周波信号処理を施して、レイク
受信機(RAKE2)9に入力する。
【0006】レイク受信機8は、有用な受信パスを検出
するパスサーチャ81と、このパスサーチャ81にて検
出された受信パスを通じて受信される信号を復調する複
数のフィンガ82〜8nを備え、これら各フィンガフィ
ンガ82〜8nの復調結果がシンボル合成器(COM
B)10に入力される。
【0007】レイク受信機9も、レイク受信機8と同様
に、パスサーチャ91と、複数のフィンガ92〜9nと
を備え、複数のフィンガ92〜9nがパスサーチャ91
にて検出した受信パスを受信して復調を行い、その結果
をシンボル合成回路10に入力する。
【0008】シンボル合成回路10は、上記各フィンガ
にて受信された信号の受信タイミングを考慮して合成を
行う。シンボル合成回路10の合成出力は、図示しない
後段の誤り訂正回路に入力される。
【0009】以上のような構成により、ダイバーシチ受
信を実施すると、ダイバーシチを行わない場合に比べ、
スタティック受信特性、およびフェージング受信特性が
共に向上する。しかしながら、ダイバーシチ受信では、
常時複数系統の受信機が動作しているため、待受け時で
も消費電流が大きく、電池寿命が短いという欠点があ
る。
【0010】また、受信専用の内蔵アンテナ2は、露出
させた外部アンテナ1よりも利得が低いため、第1のダ
イバーシチブランチ6と、第2のダイバーシチブランチ
7との間で、入力受信波のレベルに差が出て、期待した
ダイバーシチ利得が得られないという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動無線端末装
置では、消費電流が多くなり電池寿命が短くなるという
欠点があり、また、アンテナの一方を内蔵した場合に、
所望のダイバーシチ利得が得られにくいという問題があ
った。
【0012】この発明は上記の問題を解決すべくなされ
たもので、所望のダイバーシチ利得を得つつ、実使用時
の消費電流を削減することが可能な移動無線端末装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、CDMA方式の移動通信システムに
用いられる移動無線端末装置において、送信と受信に共
用する第1のアンテナを通じて受信した無線周波信号
に、所定の処理を施して、第1のベースバンド信号に変
換する第1の信号処理手段と、受信専用に用いる第2の
アンテナを通じて受信した無線周波信号に、所定の処理
を施して、第2のベースバンド信号に変換する第2の信
号処理手段と、第1のベースバンド信号に含まれるマル
チパス信号に対してレイク受信を行い、複数のパスの信
号について復調を行う第1のレイク受信手段と、第2の
ベースバンド信号に含まれるマルチパス信号に対してレ
イク受信を行い、複数のパスの信号について復調を行う
第2のレイク受信手段と、第1のレイク受信手段と第2
のレイク受信手段にてそれぞれ復調された信号を、シン
ボル合成するシンボル合成手段と、受信品質が、予め設
定した品質以上である場合に、第2の信号処理手段への
バッテリ供給を停止して、その動作を停止させる受信制
御手段とを具備して構成するようにした。
【0014】上記構成の移動無線端末装置では、受信品
質が、予め設定した品質以上である場合に、第2の信号
処理手段へのバッテリ供給を停止して、その動作を停止
させて、第1のアンテナ、第1の信号処理手段、および
第1のレイク受信手段からなる受信系で受信を行うよう
にしている。
【0015】したがって、上記構成の移動無線端末装置
によれば、受信品質が予め設定した品質未満である場合
に限り、第2の信号処理手段へバッテリ供給を行って、
2つの受信系によるダイバーシチ受信を行うので、受信
品質が十分であるのもかかわらず、ダイバーシチ受信を
行うといった無駄が省け、消費電力を節約することがで
きる。
【0016】また、上記の目的を達成するために、この
発明は、CDMA方式の移動通信システムに用いられる
移動無線端末装置において、送信と受信に共用する第1
のアンテナを通じて受信した無線周波信号に、所定の処
理を施して、第1のベースバンド信号に変換する第1の
信号処理手段と、受信専用に用いる第2のアンテナを通
じて受信した無線周波信号に、所定の処理を施して、第
2のベースバンド信号に変換する第2の信号処理手段
と、第1のベースバンド信号に含まれるマルチパス信号
に対してレイク受信を行い、複数のパスの信号について
復調を行う第1のレイク受信手段と、第2のベースバン
ド信号に含まれるマルチパス信号に対してレイク受信を
行い、複数のパスの信号について復調を行う第2のレイ
ク受信手段と、第1のレイク受信手段と第2のレイク受
信手段にてそれぞれ復調された信号を、シンボル合成す
るシンボル合成手段と、受信品質が、予め設定した品質
以上である場合に、第2の信号処理手段および第2のレ
イク受信手段へのバッテリ供給を停止して、その動作を
停止させる受信制御手段とを具備して構成するようにし
た。
【0017】上記構成の移動無線端末装置では、受信品
質が、予め設定した品質以上である場合に、第2の信号
処理手段および第2のレイク受信手段へのバッテリ供給
を停止して、その動作を停止させて、第1のアンテナ、
第1の信号処理手段、および第1のレイク受信手段から
なる受信系で受信を行うようにしている。
【0018】したがって、上記構成の移動無線端末装置
によれば、受信品質が予め設定した品質未満である場合
に限り、第2の信号処理手段および第2のレイク受信手
段へバッテリ供給を行って、2つの受信系によるダイバ
ーシチ受信を行うので、受信品質が十分であるのもかか
わらず、ダイバーシチ受信を行うといった無駄が省け、
消費電力を節約することができる。
【0019】そしてまた、上記の目的を達成するため
に、この発明は、CDMA方式の移動通信システムに用
いられる移動無線端末装置において、送信と受信に共用
する第1のアンテナを通じて受信した無線周波信号に、
所定の処理を施して、第1のベースバンド信号に変換す
る第1の信号処理手段と、受信専用に用いる第2のアン
テナを通じて受信した無線周波信号に、所定の処理を施
して、第2のベースバンド信号に変換する第2の信号処
理手段と、第1のベースバンド信号に含まれるマルチパ
ス信号に対してレイク受信を行い、複数のパスの信号に
ついて復調を行う第1のレイク受信手段と、第2のベー
スバンド信号に含まれるマルチパス信号に対してレイク
受信を行い、複数のパスの信号について復調を行う第2
のレイク受信手段と、第1のレイク受信手段と第2のレ
イク受信手段にてそれぞれ復調された信号を、シンボル
合成するシンボル合成手段と、受信品質が、予め設定し
た品質以上である場合に、第2の信号処理手段へのバッ
テリ供給を停止して、その動作を停止させるとともに、
第2のレイク受信手段に第2のベースバンド信号に代わ
り、第1のベースバンド信号を入力してレイク受信を行
わせる受信制御手段とを具備して構成するようにした。
【0020】上記構成の移動無線端末装置では、受信品
質が、予め設定した品質以上である場合に、第2の信号
処理手段および第2のレイク受信手段へのバッテリ供給
を停止して、その動作を停止させてるとともに、第1の
アンテナおよび第1の信号処理手段によって得た第1の
ベースバンド信号を、第1のレイク受信手段および第2
のレイク受信手段にて、レイク受信するようにしてい
る。
【0021】したがって、上記構成の移動無線端末装置
によれば、受信品質が予め設定した品質未満である場合
に限り、第2の信号処理手段へバッテリ供給を行って、
2つの受信系によるダイバーシチ受信を行うので、受信
品質が十分であるのもかかわらず、ダイバーシチ受信を
行うといった無駄が省け、消費電力を節約することがで
きる。
【0022】また、上記構成の移動無線端末装置では、
十分な受信品質が得られる場合には、1つのベースバン
ド信号について2つのレイク受信機で受信を行うように
しているので、例えば基地局から送信される信号の符号
多重数が多い場合でも、自装置宛ての信号を迅速に検出
することができる。
【0023】またさらに、この発明では、第1の信号処
理手段は、第2の信号処理手段よりも消費電力が小さい
ものであって、第2の信号処理手段は、第1の信号処理
手段よりも受信感度が優れたものであることを特徴とす
る。
【0024】したがって、上記構成の移動無線端末装置
によれば、受信品質が良好でなくダイバーシチ受信動作
が必要な場合に、第1のアンテナに比べて第2のアンテ
ナの利得が劣る分を第2のダイバーシチブランチで補償
でき、所望のダイバーシチ利得を得ることができる。ま
た、受信品質が良好な場合は、消費電流の多い第2のダ
イバーシチブランチの動作を停止させ、消費電流の少な
い第1のダイバーシチブランチで受信するようにしてい
るので、前述と同様に受信時の平均消費電流の削減効果
を期待できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。図1は、この発明の第1
の実施形態に係わる移動無線端末装置に搭載される、ダ
イバーシチ受信機の構成を示すものである。但し、図1
において、従来のダイバーシチ受信機の構成を示す図7
と同一部分には同一符号を付して示す。
【0026】このダイバーシチ受信機は、送信機(T
X)4からの送信無線周波数信号が共用器(DUP)3
を通じて入力され、これを空間に放射するとともに、受
信した受信無線周波信号を共用器3を通じて第1のダイ
バーシチブランチ(BR1)6に入力する第1のアンテ
ナ1と、受信した受信無線周波信号をバンドパスフィル
タ(BPF)5を通じて第2のダイバーシチブランチ
(BR2)7に入力する受信専用の第2のアンテナ2を
有する。
【0027】また、図2に示すように、第1のアンテナ
1は、送信にも使用するため一般に高いアンテナ利得が
要求され、移動通信端末装置の外部に棒状に露出させる
ものを用いる。一方、第2のアンテナ2は、装置の小型
化、取り扱いの容易さの観点から、装置の筐体内部に内
蔵させる。
【0028】そして、第1のダイバーシチブランチ6
は、第1のアンテナ1にて受信した無線周波信号に対し
て、増幅、周波数変換、フィルタリング等の高周波信号
処理を施して、無線周波信号から所望の周波数の信号の
みを取り出し、適切な信号レベルのベースバンド信号と
して、レイク受信機(RAKE1)8に入力する。
【0029】第2のダイバーシチブランチ7は、第1の
ダイバーシチブランチ6と同様に、第2のアンテナ2に
て受信した無線周波信号に対して、上記した高周波信号
処理を施して、無線周波信号から所望の周波数の信号の
みを取り出し、適切な信号レベルのベースバンド信号と
して、レイク受信機(RAKE2)9に入力する。
【0030】なお、筐体内部に内蔵される第2のアンテ
ナ2は、装置外部に露出させた第1のアンテナ1よりも
利得が低いため、そのままでは所望のダイバーシチ利得
を得ることができない。したがって、第2のダイバーシ
チブランチ7は、その受信感度性能を第1のダイバーシ
チブランチ6よりも向上させておく。
【0031】レイク受信機8は、パスサーチャ81と、
複数のフィンガ82〜8nとを備える。パスサーチャ8
1は、第1のダイバーシチブランチ6からのベースバン
ド信号から、マルチパス信号の分離を行った後、それら
のS/N比を比較することにより、各マルチパス信号の
中から有用なものを検出し、これを受信するタイミング
を示すタイミング情報をフィンガ82〜8nに割り当て
る。
【0032】フィンガ82〜8nは、パスサーチャ81
で割り当てられたタイミング情報に基づいて、それぞれ
第1のダイバーシチブランチ6からのベースバンド信号
を逆拡散処理して、復調シンボルを得る。フィンガ82
〜8nにてそれぞれ得られた復調シンボルは、シンボル
合成器(COMB)10に入力される。
【0033】レイク受信機9も、レイク受信機8と同様
に、パスサーチャ91と、複数のフィンガ92〜9nと
を備え、第2のダイバーシチブランチ7より入力される
ベースバンド信号から、パスサーチャ91が受信タイミ
ングを検出し、この検出結果に従って、複数のフィンガ
92〜9nが上記ベースバンド信号より復調シンボルを
再生し、シンボル合成回路10に入力する。
【0034】シンボル合成回路10は、上記各フィンガ
82〜8n,92〜9nにて受信されたベースバンド信
号の受信タイミングずれを考慮して合成を行う。シンボ
ル合成回路10の合成出力は、図示しない後段の誤り訂
正回路に入力されると同時に、分岐されて信号品質判定
回路(QLTY)11に入力される。
【0035】信号品質判定回路11は、現在使用してい
るサービス(音声通信や、データ通信など)に応じた品
質閾値が予め設定されており、シンボル合成回路10の
合成出力のS/N比を測定し、この測定結果と上記品質
閾値とを比較する。
【0036】そして、信号品質判定回路11は、この比
較の結果に応じて、レイク受信機9に電源供給を行う切
換スイッチ(DIV−SW)12を切換制御してレイク
受信機9のON/OFF制御を行うとともに、第2のダ
イバーシチブランチ7のON/OFF制御を行う。
【0037】図3は、信号品質判定回路11の構成例を
示す回路ブロック図である。信号品質判定回路11に入
力された復調シンボル信号は、分岐されて、一方は平均
値回路(AVE)121に入力され、他方は誤差回路
(ERR)124に入力される。平均値回路121は、
復調シンボル信号の振幅の平均値を計算し、この平均値
を二乗回路(SQR)122と誤差回路124とに入力
する。
【0038】二乗回路122は、上記平均値の2乗を求
めることにより、復調シンボル信号の電力値を求める。
この電力値は、対数回路(LOG)123に入力され
る。対数回路123は、上記電力値を対数値に変換し、
対数値Xとして引き算回路(X−Y)128に入力す
る。
【0039】一方、誤差回路124は、復調シンボル信
号の、その平均値との誤差を求める。この誤差は、二乗
回路(SQR)125に入力される。二乗回路125
は、上記誤差の2乗を求めることにより、その電力値を
求める。この電力値は、累積回路126で累積され、雑
音(干渉を含む)電力となる。
【0040】この雑音電力は、対数回路(LOG)12
6に入力されて、ここで対数値に変換され、対数値Yと
して引き算回路128に入力される。引き算回路128
は、上記XとYとの差を求めることにより、復調シンボ
ル信号のS/N比を求める。この値は、比較回路(CM
P)129に入力される。
【0041】比較回路129は、当該端末装置の各部を
統括して制御する制御部(図示しない)より予め指示さ
れる、サービスが要求する品質閾値が与えられており、
上記S/N比が上記品質閾値を越えているか否かを判定
する。
【0042】なお、サービスに要求される信号品質に関
しては、一般的に音声通信サービスにくらべて、データ
通信サービスに要求される信号品質は高くなる。どのよ
うなサービスがその時に提供されるかは、予め移動通信
端末と基地局とのネゴシェーションで決定されるため、
その情報に基づいて上記制御部が信号品質の閾値を選ぶ
ようにする。
【0043】比較回路129は、上記S/N比が上記品
質閾値を越えており、所定の受信品質が得られる場合に
は、切換スイッチ12を切換制御してレイク受信機9を
OFF制御するとともに、第2のダイバーシチブランチ
7をOFF制御する。
【0044】ここで、2系統の受信手段による受信動作
から1系統の受信手段による受信動作に移行することに
よって、S/N比の若干の低下が見込まれるので、信号
品質判定回路11の品質閾値は、サービスが要求する最
低品質レベルから十分余裕を持ち、かつヒステリシスを
持たせることが望ましい。
【0045】一方、上記S/N比が上記品質閾値未満
で、所定の受信品質が得られない場合には、切換スイッ
チ12を切換制御してレイク受信機9をON制御すると
ともに、第2のダイバーシチブランチ7をON制御す
る。
【0046】次に、上記構成の移動無線端末装置の動作
を以下に説明する。通信が開始されると、送信機4から
の送信信号が共用器3を通じてアンテナ1より空間に放
射されるとともに、アンテナ1にて空間より受信した無
線周波数信号が第1のダイバーシチブランチ6に入力さ
れて、ベースバンド信号に変換され、レイク受信機8に
入力される。
【0047】同様に、通信開始初期においては、第2の
ダイバーシチブランチ7が動作状態にあり、アンテナ2
にて空間より受信した無線周波数信号が第2のダイバー
シチブランチ7に入力されて、ベースバンド信号に変換
され、レイク受信機9に入力される。
【0048】通信開始初期においては、レイク受信機8
および9ともに動作状態にあり、それぞれにて、それぞ
れレイク受信により復調された復調シンボルが、シンボ
ル合成回路10にて合成され、後段の誤り訂正回路に入
力されると同時に、信号品質判定回路11に入力され
る。
【0049】信号品質判定回路11に入力された合成出
力は、ここで、その品質が判定される。そして、その品
質がサービスに要求される受信品質を満たすものである
場合には、切換スイッチ12が切換制御されてレイク受
信機9へのバッテリ供給が停止されるとともに、第2の
ダイバーシチブランチ7はOFF制御される。
【0050】そして、このようなOFF制御の後、合成
出力の品質がサービスに要求される受信品質を満たすも
のでなくなった場合には、切換スイッチ12が切換制御
されてレイク受信機9へのバッテリ供給が開始され動作
を再開させるとともに、第2のダイバーシチブランチ7
はON制御される。
【0051】以上のように、上記構成の移動無線端末装
置では、アンテナ1、共用器3、第1のダイバーシチブ
ランチ6および第1のレイク受信機8からなる受信系
と、アンテナ2、バンドパスフィルタ5、第2のダイバ
ーシチブランチ7および第2のレイク受信機9からなる
受信系とを備え、この2つの受信系によるダイバーシチ
受信で、設定中のサービスで要求される受信品質が得ら
れる場合には、筐体内に内蔵している受信専用のアンテ
ナ2に接続される、第2のダイバーシチブランチ7およ
び第2のレイク受信機9の動作を停止させて、1つの受
信系で受信を行う。
【0052】そして、1つの受信系による受信で、設定
中のサービスで要求される受信品質が得られない場合に
は、停止させていた第2のダイバーシチブランチ7およ
び第2のレイク受信機9を動作させて、2つの受信系で
ダイバーシチ受信を行うようにしている。
【0053】したがって、上記構成の移動無線端末装置
によれば、設定中のサービスで要求される受信品質が満
たされる場合には、2つの受信系のうち一方を停止さ
せ、残る一方のみで受信を行うようにしているので、所
望の受信品質が保たれつつ、バッテリ電力の節約を図る
ことができる。
【0054】また、上記構成の移動無線端末装置では、
筐体内部に内蔵される第2のアンテナ2は、装置外部に
露出させた第1のアンテナ1よりも利得が低いため、第
2のダイバーシチブランチ7は、その受信感度性能を第
1のダイバーシチブランチ6よりも向上させておくこと
により、所望のダイバーシチ利得を得るようにした。
【0055】この場合、その代償として第2のダイバー
シチブランチ7の消費電流が増加するが、ダイバーシチ
動作を停止する場合には消費電流の多い第2のダイバー
シチブランチ7の動作を停止し、消費電流の少ない第1
のダイバーシチブランチ6を動作させるようにしている
ので、平均的な消費電流の増加を最小限に抑えることが
できる。
【0056】図4は、この発明の第2の実施形態に係わ
る移動無線端末装置に搭載される、ダイバーシチ受信機
の構成を示すものである。但し、図4において、前述の
第1の実施形態のダイバーシチ受信機の構成を示す図1
と同一部分には同一符号を付して示す。
【0057】このダイバーシチ受信機は、送信機(T
X)4からの送信無線周波数信号が共用器(DUP)3
を通じて入力され、これを空間に放射するとともに、受
信した受信無線周波信号を共用器3を通じて第1のダイ
バーシチブランチ(BR1)6に入力する第1のアンテ
ナ1と、受信した受信無線周波信号をバンドパスフィル
タ(BPF)5を通じて第2のダイバーシチブランチ
(BR2)7に入力する受信専用の第2のアンテナ2を
有する。
【0058】また、図2に示すように、第1のアンテナ
1は、送信にも使用するため一般に高いアンテナ利得が
要求され、移動通信端末装置の外部に棒状に露出させる
ものを用いる。一方、第2のアンテナ2は、装置の小型
化、取り扱いの容易さの観点から、装置の筐体内部に内
蔵させる。
【0059】そして、第1のダイバーシチブランチ6
は、第1のアンテナ1にて受信した無線周波信号に対し
て、増幅、周波数変換、フィルタリング等の高周波信号
処理を施して、無線周波信号から所望の周波数の信号の
みを取り出し、適切な信号レベルのベースバンド信号と
して、レイク受信機(RAKE1)8および切換スイッ
チ(DIV−SW)13の第1の入力端子に入力する。
【0060】第2のダイバーシチブランチ7は、第1の
ダイバーシチブランチ6と同様に、第2のアンテナ2に
て受信した無線周波信号に対して、上記した高周波信号
処理を施して、無線周波信号から所望の周波数の信号の
みを取り出し、適切な信号レベルのベースバンド信号と
して、切換スイッチ13の第2の入力端子に入力する。
【0061】なお、筐体内部に内蔵される第2のアンテ
ナ2は、装置外部に露出させた第1のアンテナ1よりも
利得が低いため、そのままでは所望のダイバーシチ利得
を得ることができない。したがって、第2のダイバーシ
チブランチ7は、その受信感度性能を第1のダイバーシ
チブランチ6よりも向上させておく。
【0062】切換スイッチ13は、後述の信号品質判定
回路(QLTY)11によって切換制御され、第1の入
力端子あるいは第2の入力端子に入力されるベースバン
ド信号を選択的にレイク受信機9に入力する。
【0063】レイク受信機8は、パスサーチャ81と、
複数のフィンガ82〜8nとを備える。パスサーチャ8
1は、第1のダイバーシチブランチ6からのベースバン
ド信号から、マルチパス信号の分離を行った後、それら
のS/N比を比較することにより、各マルチパス信号の
中から有用なものを検出し、これを受信するタイミング
を示すタイミング情報をフィンガ82〜8nに割り当て
る。
【0064】フィンガ82〜8nは、パスサーチャ81
で割り当てられたタイミング情報に基づいて、それぞれ
第1のダイバーシチブランチ6からのベースバンド信号
を逆拡散処理して、復調シンボルを得る。フィンガ82
〜8nにてそれぞれ得られた復調シンボルは、シンボル
合成器(COMB)10に入力される。
【0065】レイク受信機9も、レイク受信機8と同様
に、パスサーチャ91と、複数のフィンガ92〜9nと
を備え、切換スイッチ13より入力されるベースバンド
信号から、パスサーチャ91が受信タイミングを検出
し、この検出結果に従って、複数のフィンガ92〜9n
が上記ベースバンド信号より復調シンボルを再生し、シ
ンボル合成回路10に入力する。
【0066】シンボル合成回路10は、上記各フィンガ
82〜8n,92〜9nにて受信されたベースバンド信
号の受信タイミングずれを考慮して合成を行う。シンボ
ル合成回路10の合成出力は、図示しない後段の誤り訂
正回路に入力されると同時に、分岐されて信号品質判定
回路11に入力される。
【0067】信号品質判定回路11は、現在使用してい
るサービス(音声通信や、データ通信など)に応じた品
質閾値が予め設定されており、シンボル合成回路10の
合成出力のS/N比を測定し、この測定結果と上記品質
閾値とを比較する。
【0068】そして、この比較の結果、信号品質判定回
路11は、上記S/N比が上記品質閾値を越えており、
所定の受信品質が得られる場合には、切換スイッチ12
を切換制御して第2のダイバーシチブランチ7をOFF
制御するとともに、切換スイッチ13を切換制御して、
第1のダイバーシチブランチ6の出力するベースバンド
信号をレイク受信機9に入力する。
【0069】一方、上記S/N比が上記品質閾値未満
で、所定の受信品質が得られない場合には、切換スイッ
チ12を切換制御して第2のダイバーシチブランチ7を
ON制御するとともに、切換スイッチ13を切換制御し
て、第2のダイバーシチブランチ7の出力するベースバ
ンド信号をレイク受信機9に入力する。なお、信号品質
判定回路11の詳細な構成については、第1の実施形態
と同様であることより説明を省略する。
【0070】次に、上記構成の移動無線端末装置の動作
を以下に説明する。通信が開始されると、送信機4から
の送信信号が共用器3を通じてアンテナ1より空間に放
射されるとともに、アンテナ1にて空間より受信した無
線周波数信号が第1のダイバーシチブランチ6に入力さ
れて、ベースバンド信号に変換され、レイク受信機8お
よび切換スイッチ13の第1の入力端子に入力される。
【0071】同様に、通信開始初期においては、第2の
ダイバーシチブランチ7が動作状態にあり、アンテナ2
にて空間より受信した無線周波数信号が第2のダイバー
シチブランチ7に入力されて、ベースバンド信号に変換
され、切換スイッチ13の第2の入力端子に入力され
る。
【0072】レイク受信機8では、第1のダイバーシチ
ブランチ6からのベースバンド信号に対してレイク受信
を行い、これにより復調された復調シンボルが、シンボ
ル合成回路10に入力される。
【0073】レイク受信機9では、通信開始初期におい
ては、第2のダイバーシチブランチ7からのベースバン
ド信号が切換スイッチ13を通じて入力され、この信号
に対してレイク受信を行い、これにより復調された復調
シンボルが、シンボル合成回路10に入力される。
【0074】シンボル合成回路10に入力されたレイク
受信機8からの復調シンボル、およびレイク受信機9か
らの復調シンボルが合成され、後段の誤り訂正回路に入
力されると同時に、信号品質判定回路11に入力され
る。
【0075】信号品質判定回路11に入力された合成出
力は、ここで、その品質が判定される。そして、その品
質がサービスに要求される受信品質を満たすものである
場合には、切換スイッチ12が切換制御されて第2のダ
イバーシチブランチ7へのバッテリ供給が停止されると
ともに、切換スイッチ13が切換制御されて、第1のダ
イバーシチブランチ6の出力するベースバンド信号がレ
イク受信機9に入力される。
【0076】そして、このようなOFF制御の後、合成
出力の品質がサービスに要求される受信品質を満たすも
のでなくなった場合には、切換スイッチ12が切換制御
されて第2のダイバーシチブランチ7へのバッテリ供給
が開始され動作を再開させるとともに、切換スイッチ1
3が切換制御されて、第2のダイバーシチブランチ7の
出力するベースバンド信号がレイク受信機9に入力され
る。
【0077】以上のように、上記構成の移動無線端末装
置では、2つのダイバーシチブランチ6,7によるダイ
バーシチ受信で、設定中のサービスで要求される受信品
質が得られる場合には、筐体内に内蔵している受信専用
のアンテナ2に接続される第2のダイバーシチブランチ
7の動作を停止させて、第1のダイバーシチブランチ6
で受信したベースバンド信号に基づき、2つのレイク受
信機8,9でレイク受信を行う。
【0078】そして、第1のダイバーシチブランチ6の
みを用いたレイク受信で、設定中のサービスで要求され
る受信品質が得られない場合には、停止させていた第2
のダイバーシチブランチ7を再び動作させて、2つのダ
イバーシチブランチ6,7によるダイバーシチ受信を行
うようにしている。
【0079】したがって、上記構成の移動無線端末装置
によれば、設定中のサービスで要求される受信品質が満
たされる場合には、2系統のダイバーシチブランチのう
ち一方を停止させ、残る一方のみで受信を行うようにし
ているので、所望の受信品質が保たれつつ、バッテリ電
力の節約を図ることができる。
【0080】また、この構成によれば、2つのダイバー
シチブランチ6,7のうち、一方のブランチ7を停止さ
せても、2つのレイク受信機8,9でレイク受信を行う
ため、基地局から送信される信号の符号多重数が多い場
合でも、自装置宛ての信号を迅速に検出することができ
る。
【0081】そしてまた、例えば自装置に対して2つの
符号が割り当てられて、2つのチャネルを通じて受信を
行うような場合でも、1チャネルあたりのレイク受信機
が目減りすることがないので、各チャネルで1チャネル
を通じた受信と同じ品質の受信が行えるとともに、第2
のダイバーシチブランチ7の消費電力を節約することが
できる。
【0082】なお、複数のチャネルを通じた通信として
は、データ通信が考えられるが、この場合、移動を伴わ
ないケースが多く、1つのアンテナで受信が行えれば十
分である。
【0083】また、この発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。例えば、前述の第1の実施形態と第
2の実施形態において、信号品質判定回路11は、レイ
ク受信機8、およびレイク受信機9の復調シンボルの合
成結果に基づいて、受信品質を判定するようにしている
が、これに代わり、レイク受信機8の復調シンボルの合
成結果に基づいて、受信品質を判定するようにしてもよ
い。
【0084】このようにすれば、第2のダイバーシチブ
ランチ7の動作を停止させ、レイク受信機9の出力に変
動が生じても、信号品質判定回路11への入力には変動
が生じないため、安定した動作が期待できる。
【0085】図5は、この発明の第3の実施形態に係わ
る移動無線端末装置に搭載される、ダイバーシチ受信機
の構成を示すものである。但し、図5において、前述の
第2の実施形態のダイバーシチ受信機の構成を示す図4
と同一部分には同一符号を付して示す。
【0086】このダイバーシチ受信機は、送信機(T
X)4からの送信無線周波数信号が共用器(DUP)3
を通じて入力され、これを空間に放射するとともに、受
信した受信無線周波信号を共用器3を通じて第1のダイ
バーシチブランチ(BR1)6に入力する第1のアンテ
ナ1と、受信した受信無線周波信号をバンドパスフィル
タ(BPF)5を通じて第2のダイバーシチブランチ
(BR2)7に入力する受信専用の第2のアンテナ2を
有する。
【0087】また、図2に示すように、第1のアンテナ
1は、送信にも使用するため一般に高いアンテナ利得が
要求され、移動通信端末装置の外部に棒状に露出させる
ものを用いる。一方、第2のアンテナ2は、装置の小型
化、取り扱いの容易さの観点から、装置の筐体内部に内
蔵させる。
【0088】そして、第1のダイバーシチブランチ6
は、第1のアンテナ1にて受信した無線周波信号に対し
て、増幅、周波数変換、フィルタリング等の高周波信号
処理を施して、無線周波信号から所望の周波数の信号の
みを取り出し、適切な信号レベルのベースバンド信号と
して、レイク受信機(RAKE1)8および切換スイッ
チ(DIV−SW)13の第1の入力端子に入力する。
【0089】第2のダイバーシチブランチ7は、第1の
ダイバーシチブランチ6と同様に、第2のアンテナ2に
て受信した無線周波信号に対して、上記した高周波信号
処理を施して、無線周波信号から所望の周波数の信号の
みを取り出し、適切な信号レベルのベースバンド信号と
して、切換スイッチ13の第2の入力端子に入力する。
【0090】なお、筐体内部に内蔵される第2のアンテ
ナ2は、装置外部に露出させた第1のアンテナ1よりも
利得が低いため、そのままでは所望のダイバーシチ利得
を得ることができない。したがって、第2のダイバーシ
チブランチ7は、その受信感度性能を第1のダイバーシ
チブランチ6よりも向上させておく。
【0091】切換スイッチ13は、後述の信号品質判定
回路(QLTY)11によって切換制御され、第1の入
力端子あるいは第2の入力端子に入力されるベースバン
ド信号を選択的にレイク受信機9に入力する。
【0092】レイク受信機8は、パスサーチャ81と、
複数のフィンガ82〜8nとを備える。パスサーチャ8
1は、第1のダイバーシチブランチ6からのベースバン
ド信号から、マルチパス信号の分離を行った後、それら
のS/N比を比較することにより、各マルチパス信号の
中から有用なものを検出し、これを受信するタイミング
を示すタイミング情報をフィンガ82〜8nに割り当て
る。
【0093】フィンガ82〜8nは、パスサーチャ81
で割り当てられたタイミング情報に基づいて、それぞれ
第1のダイバーシチブランチ6からのベースバンド信号
を逆拡散処理して、復調シンボルを得る。フィンガ82
〜8nにてそれぞれ得られた復調シンボルは、シンボル
合成器(COMB)10と信号品質判定部100に入力
される。
【0094】レイク受信機9も、レイク受信機8と同様
に、パスサーチャ91と、複数のフィンガ92〜9nと
を備え、切換スイッチ13より入力されるベースバンド
信号から、パスサーチャ91が受信タイミングを検出
し、この検出結果に従って、複数のフィンガ92〜9n
が上記ベースバンド信号より復調シンボルを再生し、シ
ンボル合成回路10に入力する。
【0095】シンボル合成回路10は、上記各フィンガ
82〜8n,92〜9nにて受信されたベースバンド信
号の受信タイミングずれを考慮して合成を行う。シンボ
ル合成回路10の合成出力は、図示しない後段の誤り訂
正回路に入力される。
【0096】信号品質判定部100は、当該端末装置の
各部を統括して制御する制御部(図示しない)により、
サービス(音声通信や、データ通信など)に応じた品質
閾値とマルチパス数閾値とが予め設定されており、レイ
ク受信機8のフィンガ82〜8nにて復調された復調シ
ンボルの各S/N比を測定し、この測定結果と上記品質
閾値とをそれぞれ比較する。そして、この比較の結果、
信号品質判定部100は、上記品質閾値を越えるS/N
比を有する復調シンボルの数が、上記マルチパス数閾値
を越えるか否かを判定する。
【0097】そして、この比較の結果、上記マルチパス
数閾値を越えない場合には、切換スイッチ12を切換制
御して第2のダイバーシチブランチ7をOFF制御する
とともに、切換スイッチ13を切換制御して、第1のダ
イバーシチブランチ6の出力するベースバンド信号をレ
イク受信機9に入力する。
【0098】一方、上記マルチパス数閾値以上となる場
合には、切換スイッチ12を切換制御して第2のダイバ
ーシチブランチ7をON制御するとともに、切換スイッ
チ13を切換制御して、第2のダイバーシチブランチ7
の出力するベースバンド信号をレイク受信機9に入力す
る。
【0099】図6は、信号品質判定部100の構成例を
示す回路ブロック図である。信号品質判定部100は、
信号品質判定回路(QLTY−SUB)112〜11n
と、カウンタ(COUNT)120と、比較回路(CM
P)130とを備える。
【0100】信号品質判定回路112〜11nは、図3
に示した信号品質判定回路11と同じもので、それぞれ
フィンガ82〜8nに対応しており、対応するフィンガ
の復調シンボルが、前述のサービスに応じた品質閾値を
越えているか否か判定する。
【0101】カウンタ120は、信号品質判定回路11
2〜11nの判定結果が入力され、上記品質閾値を越え
ていると判定したフィンガの数をカウントする。比較回
路130は、カウンタ120のカウント結果が入力さ
れ、このカウント結果を前述のマルチパス数閾値と比較
する。
【0102】そして、この比較の結果、上記マルチパス
数閾値を越えない場合には、切換スイッチ12を切換制
御して第2のダイバーシチブランチ7をOFF制御する
とともに、切換スイッチ13を切換制御して、第1のダ
イバーシチブランチ6の出力するベースバンド信号をレ
イク受信機9に入力する。
【0103】一方、上記マルチパス数閾値以上の場合に
は、切換スイッチ12を切換制御して第2のダイバーシ
チブランチ7をON制御するとともに、切換スイッチ1
3を切換制御して、第2のダイバーシチブランチ7の出
力するベースバンド信号をレイク受信機9に入力する。
【0104】次に、上記構成の移動無線端末装置の動作
を以下に説明する。通信が開始されると、送信機4から
の送信信号が共用器3を通じてアンテナ1より空間に放
射されるとともに、アンテナ1にて空間より受信した無
線周波数信号が第1のダイバーシチブランチ6に入力さ
れて、ベースバンド信号に変換され、レイク受信機8お
よび切換スイッチ13の第1の入力端子に入力される。
【0105】同様に、通信開始初期においては、第2の
ダイバーシチブランチ7が動作状態にあり、アンテナ2
にて空間より受信した無線周波数信号が第2のダイバー
シチブランチ7に入力されて、ベースバンド信号に変換
され、切換スイッチ13の第2の入力端子に入力され
る。
【0106】レイク受信機8では、第1のダイバーシチ
ブランチ6からのベースバンド信号に対してレイク受信
を行い、これにより復調された復調シンボルが、シンボ
ル合成回路10に入力される。
【0107】レイク受信機9では、通信開始初期におい
ては、第2のダイバーシチブランチ7からのベースバン
ド信号が切換スイッチ13を通じて入力され、この信号
に対してレイク受信を行い、これにより復調された復調
シンボルが、シンボル合成回路10に入力される。
【0108】シンボル合成回路10に入力されたレイク
受信機8からの復調シンボル、およびレイク受信機9か
らの復調シンボルが合成され、後段の誤り訂正回路に入
力される。
【0109】信号品質判定部100に入力された、フィ
ンガ82〜8nの復調シンボルは、ここでそれぞれ、そ
の品質が判定される。そして、品質判定の結果、品質閾
値を越えるものの数が、マルチパス数閾値を越えない場
合、すなわち多数の強勢なマルチパスによる干渉がな
く、受信品質が現在のサービスの要求を満たすものであ
る場合には、切換スイッチ12を切換制御して第2のダ
イバーシチブランチ7をOFF制御するとともに、切換
スイッチ13を切換制御して、第1のダイバーシチブラ
ンチ6の出力するベースバンド信号をレイク受信機9に
入力する。
【0110】そして、このような第2のダイバーシチブ
ランチ7のOFF制御の後、信号品質判定部100が上
記品質判定を行った結果、上記品質閾値を越える復調シ
ンボルの数が、マルチパス数閾値以上となった場合、す
なわち多数の強勢なマルチパスによる干渉が生じ、受信
品質が現在のサービスの要求を満たさない場合には、切
換スイッチ12を切換制御して第2のダイバーシチブラ
ンチ7へのバッテリ供給を再開してON制御するととも
に、切換スイッチ13を切換制御して、第2のダイバー
シチブランチ7の出力するベースバンド信号をレイク受
信機9に入力する。
【0111】以上のように、上記構成の移動無線端末装
置では、2つのダイバーシチブランチ6,7によるダイ
バーシチ受信で、設定中のサービスで要求される受信品
質が得られ、なおかつその品質の復調シンボルが得られ
るフィンガの数がマルチパス数閾値以下の場合に、筐体
内に内蔵している受信専用のアンテナ2に接続される第
2のダイバーシチブランチ7の動作を停止させて、第1
のダイバーシチブランチ6で受信したベースバンド信号
に基づき、2つのレイク受信機8,9でレイク受信を行
う。
【0112】そして、第1のダイバーシチブランチ6の
みを用いたレイク受信で、設定中のサービスで要求され
る受信品質が得られなくなるか、あるいは得られてもフ
ィンガの数がマルチパス数閾値を越える場合には、停止
させていた第2のダイバーシチブランチ7を再び動作さ
せて、2つのダイバーシチブランチ6,7によるダイバ
ーシチ受信を行うようにしている。
【0113】実フィールドにおいては、ビル街などにあ
る移動無線端末装置が基地局からそれほど離れてはおら
ず十分な受信強度が得られる状況にあるにも係わらず、
多数の強勢なマルチパス間の干渉によって受信品質が劣
化する場合がある。この場合、一時的に良好な信号品質
が得られても、受信機のダイバーシチ動作を停止させた
場合、急激に信号品質が劣化する虞がある。
【0114】しかし、この実施形態においては、前述の
ように、フィンガ82〜8nの復調シンボルを監視、す
なわちパス毎の品質を監視して、多数の強勢なマルチパ
スが存在する場合には、ダイバーシチ動作を停止するよ
うにしているので、急激に信号品質が劣化する可能性が
低い。
【0115】また、上記構成の移動無線端末装置によれ
ば、前述の第2の実施形態と同様に、所望の受信品質が
保たれつつ、バッテリ電力の節約を図ることができ、基
地局から送信される信号の符号多重数が多い場合でも、
自装置宛ての信号を迅速に検出することができる。ま
た、2つのチャネルを通じて受信を行うような場合で
も、受信品質を劣化させることなく、第2のダイバーシ
チブランチ7の消費電力を節約することができる。
【0116】尚、この発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、上述の実施形態において信号
品質判定部100は、フィンガ82〜8nの復調シンボ
ルについてのみ、その品質を監視するものとしたが、加
えてフィンガ92〜9nの復調シンボルについて監視す
るようにしてもよい。
【0117】また、例えば、第2のダイバーシチブラン
チ7のOFF制御の判断条件として、最も強勢なパスの
S/N比と、このパス以外のS/N比との差を計算し、
この計算結果が予め定めた閾値を越えることを上記条件
に加えてもよい。この条件を加えれば、第2のダイバー
シチブランチ7のOFF制御して第1のダイバーシチブ
ランチ6のみによる受信を行っても、急激に信号品質が
劣化することがない。
【0118】また、上述の第3の実施の形態では、マル
チパス波の情報をフィンガ82〜8nから得るようにし
ているが、これをパスサーチャ81、あるいはパスサー
チャ81および91から得るようにしてもよい。
【0119】このような構成の場合、パスサーチャ8
1、あるいはパスサーチャ81および91によって検出
された、所定の受信品質が得られるパスの数が、制御部
によって指定されるマルチパス数閾値より少ない場合
に、第2のダイバーシチブランチ7をOFF制御すると
ともに、第1のダイバーシチブランチ6の出力するベー
スバンド信号をレイク受信機9に入力する。また、上記
パスの数が、上記マルチパス数閾値以上になると、第2
のダイバーシチブランチ7へのバッテリ供給を再開して
ON制御するとともに、第2のダイバーシチブランチ7
の出力するベースバンド信号をレイク受信機9に入力す
る。このような構成にすれば、回路の簡素化を図ること
ができる。
【0120】また、上述の第1乃至第3のいずれの実施
形態において、第2のダイバーシチブランチ7やレイク
受信機9の動作制御を、予めユーザやシステムの基地局
からの要求があった場合にのみ行うようにしてもよい。
また、受信品質を基地局に通知し、この情報に基づいて
基地局が上記要求を行うか否かを判断するようにしても
よい。これによれば、当該端末装置における制御負荷を
軽減することができる。
【0121】さらに、第2のダイバーシチブランチ7や
レイク受信機9の動作制御を、当該端末装置のバッテリ
残量が所定値を下回ったときにのみ行うようにしてもよ
い。
【0122】その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはい
うまでもない。
【0123】
【発明の効果】以上述べたように、この発明では、受信
品質が、予め設定した品質以上である場合に、第2の信
号処理手段へのバッテリ供給を停止して、その動作を停
止させて、第1のアンテナ、第1の信号処理手段、およ
び第1のレイク受信手段からなる受信系で受信を行うよ
うにしている。
【0124】したがって、この発明によれば、受信品質
が予め設定した品質未満である場合に限り、第2の信号
処理手段へバッテリ供給を行って、2つの受信系による
ダイバーシチ受信を行うので、受信品質が十分であるの
もかかわらず、ダイバーシチ受信を行うといった無駄が
省け、消費電力を節約することが可能な移動無線端末装
置を提供できる。
【0125】また、この発明では、受信品質が、予め設
定した品質以上である場合に、第2の信号処理手段およ
び第2のレイク受信手段へのバッテリ供給を停止して、
その動作を停止させて、第1のアンテナ、第1の信号処
理手段、および第1のレイク受信手段からなる受信系で
受信を行うようにしている。
【0126】したがって、この発明によれば、受信品質
が予め設定した品質未満である場合に限り、第2の信号
処理手段および第2のレイク受信手段へバッテリ供給を
行って、2つの受信系によるダイバーシチ受信を行うの
で、受信品質が十分であるのもかかわらず、ダイバーシ
チ受信を行うといった無駄が省け、消費電力を節約する
ことが可能な移動無線端末装置を提供できる。
【0127】そしてまた、この発明では、受信品質が、
予め設定した品質以上である場合に、第2の信号処理手
段および第2のレイク受信手段へのバッテリ供給を停止
して、その動作を停止させてるとともに、第1のアンテ
ナおよび第1の信号処理手段によって得た第1のベース
バンド信号を、第1のレイク受信手段および第2のレイ
ク受信手段にて、レイク受信するようにしている。
【0128】したがって、この発明によれば、受信品質
が予め設定した品質未満である場合に限り、第2の信号
処理手段へバッテリ供給を行って、2つの受信系による
ダイバーシチ受信を行うので、受信品質が十分であるの
もかかわらず、ダイバーシチ受信を行うといった無駄が
省け、消費電力を節約することができ、なおかつ十分な
受信品質が得られる場合には、1つのベースバンド信号
について2つのレイク受信機で受信を行うようにしてい
るので、例えば基地局から送信される信号の符号多重数
が多い場合でも、自装置宛ての信号を迅速に検出するこ
とが可能な移動無線端末装置を提供できる。
【0129】また、この発明では、第1の信号処理手段
を、第2の信号処理手段よりも消費電力が小さいものと
し、第2の信号処理手段を、第1の信号処理手段よりも
受信感度が優れたものとしている。
【0130】したがって、この発明によれば、受信品質
が良好でなくダイバーシチ受信動作が必要な場合に、第
1のアンテナに比べて第2のアンテナの利得が劣る分を
第2のダイバーシチブランチで補償でき、所望のダイバ
ーシチ利得を得ることができ、また、受信品質が良好な
場合は、消費電流の多い第2のダイバーシチブランチの
動作を停止させ、消費電流の少ない第1のダイバーシチ
ブランチで受信するようにしているので、前述と同様に
受信時の平均消費電流の削減効果を発揮することが可能
な移動無線端末装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる移動無線端末装置の第1の実
施の形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示した外部アンテナと内蔵アンテナの配
置を説明するための図。
【図3】図1に示した信号品質判定回路の構成例を示す
回路ブロック図。
【図4】この発明に係わる移動無線端末装置の第2の実
施の形態の構成を示す回路ブロック図。
【図5】この発明に係わる移動無線端末装置の第3の実
施の形態の構成を示す回路ブロック図。
【図6】図5に示した信号品質判定部の構成例を示す回
路ブロック図。
【図7】従来の移動無線端末装置の構成を示す回路ブロ
ック図。
【符号の説明】
1…外部アンテナ 2…内蔵アンテナ 3…共用器(DUP) 4…送信機(TX) 5…バンドパスフィルタ(BPF) 6…第1のダイバーシチブランチ(BR1) 7…第2のダイバーシチブランチ(BR2) 8…第1のレイク受信機 9…第2のレイク受信機 10…シンボル合成回路(COMB) 11…信号品質判定回路(QLTY) 12,13…切換スイッチ(DIV−SW) 81,91…パスサーチャ 82〜8n,92〜9n…フィンガ 100…信号品質判定部(QLTY) 112〜11n…信号品質判定回路(QLTY−SU
B) 120…カウンタ(COUNT) 121…平均値回路(AVE) 122,125…二乗回路(SQR) 123…対数回路(LOG) 124…誤差回路(ERR) 126…累積回路 128…引き算回路(X−Y) 129,130…比較回路(CMP)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CDMA(Code Division Multiple Acc
    ess)方式の移動通信システムに用いられる移動無線端
    末装置において、 送信と受信に共用する第1のアンテナを通じて受信した
    無線周波信号に、所定の処理を施して、第1のベースバ
    ンド信号に変換する第1の信号処理手段と、 受信専用に用いる第2のアンテナを通じて受信した無線
    周波信号に、所定の処理を施して、第2のベースバンド
    信号に変換する第2の信号処理手段と、 前記第1のベースバンド信号に含まれるマルチパス信号
    に対してレイク受信を行い、複数のパスの信号について
    復調を行う第1のレイク受信手段と、 前記第2のベースバンド信号に含まれるマルチパス信号
    に対してレイク受信を行い、複数のパスの信号について
    復調を行う第2のレイク受信手段と、 前記第1のレイク受信手段と前記第2のレイク受信手段
    にてそれぞれ復調された信号を、シンボル合成するシン
    ボル合成手段と、 受信品質が、予め設定した品質以上である場合に、前記
    第2の信号処理手段へのバッテリ供給を停止して、その
    動作を停止させる受信制御手段とを具備することを特徴
    とする移動無線端末装置。
  2. 【請求項2】 CDMA(Code Division Multiple Acc
    ess)方式の移動通信システムに用いられる移動無線端
    末装置において、 送信と受信に共用する第1のアンテナを通じて受信した
    無線周波信号に、所定の処理を施して、第1のベースバ
    ンド信号に変換する第1の信号処理手段と、 受信専用に用いる第2のアンテナを通じて受信した無線
    周波信号に、所定の処理を施して、第2のベースバンド
    信号に変換する第2の信号処理手段と、 前記第1のベースバンド信号に含まれるマルチパス信号
    に対してレイク受信を行い、複数のパスの信号について
    復調を行う第1のレイク受信手段と、 前記第2のベースバンド信号に含まれるマルチパス信号
    に対してレイク受信を行い、複数のパスの信号について
    復調を行う第2のレイク受信手段と、 前記第1のレイク受信手段と前記第2のレイク受信手段
    にてそれぞれ復調された信号を、シンボル合成するシン
    ボル合成手段と、 受信品質が、予め設定した品質以上である場合に、前記
    第2の信号処理手段および前記第2のレイク受信手段へ
    のバッテリ供給を停止して、その動作を停止させる受信
    制御手段とを具備することを特徴とする移動無線端末装
    置。
  3. 【請求項3】 CDMA(Code Division Multiple Acc
    ess)方式の移動通信システムに用いられる移動無線端
    末装置において、 送信と受信に共用する第1のアンテナを通じて受信した
    無線周波信号に、所定の処理を施して、第1のベースバ
    ンド信号に変換する第1の信号処理手段と、 受信専用に用いる第2のアンテナを通じて受信した無線
    周波信号に、所定の処理を施して、第2のベースバンド
    信号に変換する第2の信号処理手段と、 前記第1のベースバンド信号に含まれるマルチパス信号
    に対してレイク受信を行い、複数のパスの信号について
    復調を行う第1のレイク受信手段と、 前記第2のベースバンド信号に含まれるマルチパス信号
    に対してレイク受信を行い、複数のパスの信号について
    復調を行う第2のレイク受信手段と、 前記第1のレイク受信手段と前記第2のレイク受信手段
    にてそれぞれ復調された信号を、シンボル合成するシン
    ボル合成手段と、 受信品質が、予め設定した品質以上である場合に、前記
    第2の信号処理手段へのバッテリ供給を停止して、その
    動作を停止させるとともに、前記第2のレイク受信手段
    に前記第2のベースバンド信号に代わり、第1のベース
    バンド信号を入力してレイク受信を行わせる受信制御手
    段とを具備することを特徴とする移動無線端末装置。
  4. 【請求項4】 前記受信制御手段は、前記第1のレイク
    受信手段にて復調された信号をシンボル合成した結果の
    S/N比に基づいて、受信品質の判定を行うことを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の移動無
    線端末装置。
  5. 【請求項5】 前記受信制御手段は、前記第1のレイク
    受信手段および前記第2のレイク受信手段にて復調され
    た信号をシンボル合成した結果のS/N比に基づいて、
    受信品質の判定を行うことを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載の移動無線端末装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のレイク受信手段は、受信パス
    毎に復調を行うフィンガ手段を複数備え、これらにより
    マルチパス信号に対してレイク受信を行い、複数のパス
    の信号について復調を行うものであって、 前記受信制御手段は、前記第1のレイク受信手段の各フ
    ィンガ手段にて復調された信号のS/N比に基づいて、
    受信品質の判定を行うことを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載の移動無線端末装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のレイク受信手段および前記第
    2のレイク受信手段は、それぞれ受信パス毎に復調を行
    うフィンガ手段を複数備え、これらによりマルチパス信
    号に対してレイク受信を行い、複数のパスの信号につい
    て復調を行うものであって、 前記受信制御手段は、前記第1のレイク受信手段および
    前記第2のレイク受信手段の各フィンガ手段にて復調さ
    れた信号のS/N比に基づいて、受信品質の判定を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の移動無線端末装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のレイク受信手段は、 前記マルチパス信号の分離を行い、それらのS/N比を
    比較することにより、有用な受信パスの受信タイミング
    を検出するパスサーチ手段と、 このパスサーチ手段にて検出した受信タイミングに基づ
    いて、それぞれ受信パス毎に復調を行うフィンガ手段を
    複数備え、 前記受信制御手段は、前記第1のレイク受信手段のパス
    サーチ手段にて受信タイミングを検出する際に求めた、
    有用な受信パスのS/N比に基づいて、受信品質の判定
    を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載の移動無線端末装置。
  9. 【請求項9】 前記第1のレイク受信手段および前記第
    2のレイク受信手段は、それぞれ 前記マルチパス信号の分離を行い、それらのS/N比を
    比較することにより、有用な受信パスの受信タイミング
    を検出するパスサーチ手段と、 このパスサーチ手段にて検出した受信タイミングに基づ
    いて、それぞれ受信パス毎に復調を行うフィンガ手段を
    複数備え、 前記受信制御手段は、前記第1のレイク受信手段および
    前記第2のレイク受信手段のパスサーチ手段にて受信タ
    イミングを検出する際に求めた、有用な受信パスのS/
    N比に基づいて、受信品質の判定を行うことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の移動無線端
    末装置。
  10. 【請求項10】 前記受信制御手段は、復調された信号
    をシンボル合成した結果のS/N比が、予め設定した閾
    値以上となる場合を、受信品質が予め設定した品質以上
    である場合とすることを特徴とする請求項4または請求
    項5に記載の移動無線端末装置。
  11. 【請求項11】 前記受信制御手段は、前記フィンガ手
    段にて復調された信号のS/N比が、予め設定した閾値
    以上となるものが存在し、なおかつこのような復調信号
    を得るフィンガ手段の数が予め設定した数以下となる場
    合を、受信品質が予め設定した品質以上である場合とす
    ることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の移
    動無線端末装置。
  12. 【請求項12】 前記受信制御手段は、前記パスサーチ
    手段にて受信タイミングを検出する際に求めた有用な受
    信パスのS/N比が、予め設定した閾値以上となるもの
    が存在し、なおかつこのような有用なパスの数が予め設
    定した数以下となる場合を、受信品質が予め設定した品
    質以上である場合とすることを特徴とする請求項8また
    は請求項9に記載の移動無線端末装置。
  13. 【請求項13】 前記受信制御手段の予め設定した品質
    とは、現在行っている通信の種別に応じて設定すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載
    の移動無線端末装置。
  14. 【請求項14】 前記第1のアンテナは、当該移動無線
    端末装置の筐体の外部に設けられ、 前記第2のアンテナは、当該移動無線端末装置の筐体の
    内部に設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項
    13のいずれかに記載の移動無線端末装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の信号処理手段は、前記第2
    の信号処理手段よりも消費電力が小さいものであって、 前記第2の信号処理手段は、前記第1の信号処理手段よ
    りも受信感度が優れたものであることを特徴とする請求
    項1乃至請求項14のいずれかに記載の移動無線端末装
    置。
  16. 【請求項16】 前記受信制御手段は、複数のチャネル
    を通じて受信を行なう場合に、前記第2の信号処理手段
    へのバッテリ供給を停止して、その動作を停止させると
    ともに、前記第2のレイク受信手段に前記第2のベース
    バンド信号に代わり、第1のベースバンド信号を入力し
    てレイク受信を行わせることを特徴とする請求項1乃至
    請求項15のいずれかに記載の移動無線端末装置。
  17. 【請求項17】 前記受信制御手段は、ユーザからの要
    求があった場合に、機能することを特徴とする請求項1
    乃至請求項16のいずれかに記載の移動無線端末装置。
  18. 【請求項18】 前記受信制御手段は、前記移動通信シ
    ステムの基地局から要求があった場合に、機能すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれかに記載
    の移動無線端末装置。
  19. 【請求項19】 前記移動通信システムの基地局に対し
    て、前記基地局が前記要求を発令するか否かを判断する
    基準となる、自装置における受信品質を通知する受信品
    質通知手段を備えることを特徴とする請求項18に記載
    の移動無線端末装置。
  20. 【請求項20】 前記受信制御手段は、当該移動無線端
    末装置の駆動バッテリの状態に応じて、機能することを
    特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の
    移動無線端末装置。
JP05267899A 1999-03-01 1999-03-01 移動無線端末装置 Expired - Fee Related JP4160198B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05267899A JP4160198B2 (ja) 1999-03-01 1999-03-01 移動無線端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05267899A JP4160198B2 (ja) 1999-03-01 1999-03-01 移動無線端末装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000252896A true JP2000252896A (ja) 2000-09-14
JP4160198B2 JP4160198B2 (ja) 2008-10-01

Family

ID=12921552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05267899A Expired - Fee Related JP4160198B2 (ja) 1999-03-01 1999-03-01 移動無線端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4160198B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002135183A (ja) * 2000-10-25 2002-05-10 Matsushita Commun Ind Co Ltd ミリ波帯移動体通信機用ダイバーシチアンテナ
JP2006311258A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd デジタル放送受信装置
WO2006123634A1 (ja) * 2005-05-17 2006-11-23 Ntt Docomo, Inc. ダイバーシチ受信機及びダイバーシチ受信動作の制御方法
JP2007166188A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Fujitsu Ten Ltd デジタルデータ受信機
WO2007092921A1 (en) * 2006-02-09 2007-08-16 Qualcomm Incorporated Adaptive receiver for wireless communication device
JP2008022085A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Sanyo Electric Co Ltd 地上ディジタル放送受信装置
CN100428172C (zh) * 2005-06-03 2008-10-22 联想(新加坡)私人有限公司 便携式终端装置的天线的控制方法以及该便携式终端装置
JP2009049774A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Nec Corp 無線通信装置、ダイバーシチ受信制御方法、およびプログラム
JP2009213157A (ja) * 2002-11-15 2009-09-17 Interdigital Technol Corp 複数の受信機を有する無線送受信ユニットおよび方法
US7602836B2 (en) 2003-12-01 2009-10-13 Samsung Electronics Co., Ltd Receiver
WO2009145312A1 (ja) * 2008-05-29 2009-12-03 京セラ株式会社 携帯通信機器及び通信制御方法
CN100568751C (zh) * 2005-04-29 2009-12-09 Lg电子株式会社 用于数字广播接收终端的功率控制方法和装置
JP2011504058A (ja) * 2007-11-14 2011-01-27 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線通信用の最小フィンガー低電力デモジュレータ
JP2011078124A (ja) * 2010-12-06 2011-04-14 Ntt Docomo Inc ダイバーシチ受信機及びダイバーシチ受信動作の制御方法

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002135183A (ja) * 2000-10-25 2002-05-10 Matsushita Commun Ind Co Ltd ミリ波帯移動体通信機用ダイバーシチアンテナ
JP2009213157A (ja) * 2002-11-15 2009-09-17 Interdigital Technol Corp 複数の受信機を有する無線送受信ユニットおよび方法
US7602836B2 (en) 2003-12-01 2009-10-13 Samsung Electronics Co., Ltd Receiver
EP1753157A4 (en) * 2005-04-28 2009-07-15 Panasonic Corp DIGITAL BROADCAST RECEIVER
JP2006311258A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd デジタル放送受信装置
WO2006118194A1 (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. デジタル放送受信装置
US7818635B2 (en) 2005-04-28 2010-10-19 Panasonic Corporation Digital broadcast receiver
EP1753157A1 (en) * 2005-04-28 2007-02-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Digital broadcasting receiver
JP4682684B2 (ja) * 2005-04-28 2011-05-11 パナソニック株式会社 デジタル信号受信装置
US7711076B2 (en) 2005-04-29 2010-05-04 Lg Electronics Inc. Power control for a digital broadcast receiving terminal
CN100568751C (zh) * 2005-04-29 2009-12-09 Lg电子株式会社 用于数字广播接收终端的功率控制方法和装置
JP2006324816A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Ntt Docomo Inc ダイバーシチ受信機及びダイバーシチ受信動作の制御方法
US8023906B2 (en) 2005-05-17 2011-09-20 Ntt Docomo, Inc. Diversity receiver and method for controlling diversity receiving operation
US9306655B2 (en) 2005-05-17 2016-04-05 Ntt Docomo, Inc. Diversity receiver and method for controlling diversity receiving operation
JP4667118B2 (ja) * 2005-05-17 2011-04-06 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ ダイバーシチ受信機及びダイバーシチ受信動作の制御方法
WO2006123634A1 (ja) * 2005-05-17 2006-11-23 Ntt Docomo, Inc. ダイバーシチ受信機及びダイバーシチ受信動作の制御方法
CN100428172C (zh) * 2005-06-03 2008-10-22 联想(新加坡)私人有限公司 便携式终端装置的天线的控制方法以及该便携式终端装置
JP2007166188A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Fujitsu Ten Ltd デジタルデータ受信機
WO2007092921A1 (en) * 2006-02-09 2007-08-16 Qualcomm Incorporated Adaptive receiver for wireless communication device
US8060041B2 (en) 2006-02-09 2011-11-15 Qualcomm, Incorporated Adaptive receiver for wireless communication device
JP2012170121A (ja) * 2006-02-09 2012-09-06 Qualcomm Inc 無線通信装置用適応受信機
JP2008022085A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Sanyo Electric Co Ltd 地上ディジタル放送受信装置
JP2009049774A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Nec Corp 無線通信装置、ダイバーシチ受信制御方法、およびプログラム
JP2011504058A (ja) * 2007-11-14 2011-01-27 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線通信用の最小フィンガー低電力デモジュレータ
JP2013258735A (ja) * 2007-11-14 2013-12-26 Qualcomm Inc 無線通信用の最小フィンガー低電力デモジュレータ
US8798214B2 (en) 2007-11-14 2014-08-05 Qualcomm Incorporated Minimum finger low-power demodulator for wireless communication
WO2009145312A1 (ja) * 2008-05-29 2009-12-03 京セラ株式会社 携帯通信機器及び通信制御方法
US9070984B2 (en) 2008-05-29 2015-06-30 Kyocera Corporation Mobile communication device and communication control method
JP2011078124A (ja) * 2010-12-06 2011-04-14 Ntt Docomo Inc ダイバーシチ受信機及びダイバーシチ受信動作の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4160198B2 (ja) 2008-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100917479B1 (ko) 무선 통신 단말 및 안테나 스위칭 제어 방법
US7369832B2 (en) Receiving diversity apparatus and method of mobile station for high data rate type mobile communication system
US8208957B2 (en) Wireless communication method and wireless communication apparatus
JP4640836B2 (ja) 無線通信方法および無線通信装置
JP4160198B2 (ja) 移動無線端末装置
JP4250137B2 (ja) 通信装置におけるアップリンク圧縮モードでのモニタリングを軽減する装置および方法
JP3389153B2 (ja) 携帯電話機のダイバーシチ制御装置及びそのダイバーシチ制御方法
US20090080580A1 (en) Diversity receiver
US20040259503A1 (en) Mobile communication terminal and cell search circuit
RU2256291C2 (ru) Система и способ для облегчения демодуляции быстрого канала поискового вызова через автономное поисковое устройство в системе радиосвязи
US20050136906A1 (en) Mobile telephone terminal employing diversity
US6980833B1 (en) Radio communication device and transmission antenna switching method
JPH10163936A (ja) 無線通信装置
KR20010051893A (ko) 이동무선단말장치
WO2000041335A1 (fr) Terminal radioelectrique mobile amcr
JP2001156752A (ja) 移動無線端末装置
JP2006246172A (ja) 無線通信装置、および、無線通信装置における送受信制御方法
JP2005341366A (ja) 携帯電話端末装置
JPH05183476A (ja) 検波後ダイバーシチ受信機
JP2000295150A (ja) ダイバーシティ受信機
EP1667478A1 (en) Mobile station and base station search method
JP2001102978A (ja) 移動局
JP3834196B2 (ja) 高速ハンドオーバー式phs端末
JP2000134121A (ja) 無線機器用アンテナセレクタ
JP2001111463A (ja) 受信回路異常検出方式

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080715

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080717

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees