JP2000252663A - 電子回路基板装置及びそれを用いた電気機器 - Google Patents
電子回路基板装置及びそれを用いた電気機器Info
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Abstract
され、且つパワーモジュールの発火に強い電子回路基板
装置を提供することを目的とする。また、効果的な放熱
を特徴とする電子回路基板装置を備えた電気機器を提供
することを目的とする。 【解決手段】 本発明の電子回路基板装置はパワーモジ
ュール2を実装基板1に実装したものであって、該実装
基板1をその下側に空間9が形成されるように回路ケー
ス6内に収納した電子回路基板装置において、パワーモ
ジュール2のパッケージの上面には金属から成る放熱板
4が取り付けられており、回路ケース6の上面から該放
熱板4が露出したものである。
Description
品を実装して組品とした電子回路基板装置に関するもの
である。また、該電子回路基板装置を備えた電気機器に
関するものである。
ある。該図に示すように、電気洗濯機の本体30内には
電子回路基板装置20が設けられている。この電子回路
基板装置20は、モータ33など電動部材(負荷)の電力
供給や運転を制御するために、パワーモジュールやトラ
ンジスタなどの電子部品を実装基板に搭載した組品であ
る。ここでは、必要な電子部品を2つの実装基板に分け
て実装して電子回路基板装置20,20′を構成し、本
体30内の上部前方と下部前方とに配設している。
術について説明する。図5は電子回路基板装置20の側
断面図である。実装基板1には、パワーモジュール2
と、トランジスタなどパワーモジュール以外の電子部品
3とが半田固定されている。
である。パワーモジュール2は負荷を駆動するための電
力制御半導体素子などをパッケージに内蔵したものであ
り、該図ではその一例としてデュアルラインパッケージ
によるパワーモジュールを示している。
はアルミニウムなど熱伝導性の良好な材料から成る放熱
板4が、ネジ5にて取り付けられている。この放熱板4
は、図7に示すように、平板部4aと該平板部4aに立
設された複数のフィン部4bから成るものである。該フ
ィン部4bにより表面積を大きくすることで放熱効果を
向上させている。
路ケースである。該回路ケース6は、上回路ケース61
と下回路ケース62とに分かれたものを一体に組み立て
たものであり、ネジ7にて電気洗濯機の本体30に取り
付けられている。
2及び電子部品3を実装した実装基板1が、パワーモジ
ュール2を実装した面を下側にして取り付けられてい
る。そして、該実装基板1は放熱板4が露出するように
ウレタン樹脂などの難燃性材料でモールドされており
(モールド体8)、パワーモジュール2や電子部品3が保
護されている。このとき、実装基板1の下側に空間9が
形成される。
は、次のような理由からである。即ち、該電子回路基板
装置20は電気洗濯機に設けられているので、風雨にさ
らされる屋外での設置、湯の使用、水飛沫などによって
常に湿気の多い環境下にある。従って、回路ケース6内
で実装基板1の上側に空間がある場合、該空間内で結露
が発生するとその水がモールド体8の表面に滴下した
り、その際に異物が付着することがある。
ュール2や電子部品3を保護するために設けられている
が、トランスやブザーなど背の高い電子部品やモールド
材が侵入すると故障するコネクタなどはモールド体8よ
り露出している(図5中、電子部品3′)。そこで、上述
した水滴や異物がこれらの電子部品に付着して故障の原
因とならないように、空間が実装基板1の下側に形成さ
れている。
来技術において、実装基板1はパワーモジュール2を実
装した面を下側にして回路ケース6内に取り付けられて
いることから、放熱板4は必然的にパワーモジュール2
の下側に位置する。さらに、放熱板4が回路ケース6内
に収納されていることと併せると、放熱板4ではパワー
モジュール2で発生した熱を十分に放出することができ
ない。
ールド体8に難燃性材料を用いていても、樹脂材料であ
ることからパワーモジュール2が発火したときには類焼
するおそれがある。
されたものであり、防湿性が良好で効率よく放熱がなさ
れ、且つパワーモジュールの発火に強い電子回路基板装
置を提供することを目的とする。また、効果的な放熱を
特徴とする電子回路基板装置を備えた電気機器を提供す
ることを目的とする。
に、請求項1の電子回路基板装置は、パワーモジュール
を実装した実装基板を回路ケース内に収納した電子回路
基板装置において、パワーモジュールの上面には金属か
ら成る放熱板が取り付けられており、回路ケースの上面
から該放熱板が露出することを特徴とする。
がパワーモジュールの上側に位置していて回路ケースか
ら露出している。そして、パワーモジュールで発生した
熱は回路ケース外の空気に放出される。
に記載の電子回路基板装置において、回路ケース内で実
装基板の下側に空間が形成されていることを特徴とす
る。故に、該空間内で結露が発生してもその水が実装基
板やパワーモジュールに滴下しない。
又は請求項2に記載の電子回路基板装置において、実装
基板に実装された電子部品は難燃性材料によってモール
ドされていることを特徴とする。故に、パワーモジュー
ルなど実装基板に実装された電子部品はより一層湿気か
ら保護される。
に記載の電子回路基板装置において、放熱板と回路ケー
スの上面との隙間に封止手段が設けられたことを特徴と
する。該封止手段によって、前記隙間からモールド材が
流出することを防止する。
又は請求項4に記載の電子回路基板装置において、回路
ケースの上面には放熱板よりも高く延びた突起部が複数
形成されていることを特徴とする。例えば、実装基板を
モールドする際、実装基板は予め回路ケース内に取り付
けられており、該回路ケースを反転させた状態でモール
ド材を注入する。このとき、上記電子回路基板装置では
前記突起部が回路ケースの脚となってこれを支持する。
乃至請求項5のいずれかに記載の電子回路基板装置にお
いて、パワーモジュールの下側に感熱素子を設けたこと
を特徴とする。この感熱素子によってパワーモジュール
の発熱状態を検知することができる。
項6のいずれかに記載の電子回路基板装置を用いたこと
を特徴とする。故に、この電気機器では電子回路基板装
置が湿気に強く、また効果的に放熱することができる。
一実施形態を図面を参照して説明する。図1は電気洗濯
機の本体内に取り付けられた本実施形態の電子回路基板
装置の断面図である。また、図2は該電子回路基板装置
を図1中矢印A方向から見た矢視図である。尚、図4乃
至図6に示す従来技術と同じ部材には同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
モジュール2と、トランジスタなどパワーモジュール以
外の電子部品3とが実装されている。該実装基板1は、
パワーモジュール2を実装した面が上側となるように上
回路ケース61内にネジ10にて取り付けられている。
このとき、上回路ケース61の上面の中央に形成された
矩形状の開口部61aに放熱板4の平板部4aが嵌入
し、フィン部4bが回路ケース6から突出している。
圧印加でパワーモジュール2の温度が上昇するとその熱
は放熱板4に伝導して回路ケース6外の空気へ放出され
る。特に、この放熱板4はパワーモジュール2の上側に
位置し、回路ケース6より露出していることから、効率
よく放熱することができる。尚、放熱効果が十分な場合
は、フィン部4bを平板部4aに一体化してもよい。
ーモジュール2が発火してもその上側にある放熱板4に
遮られて類焼しにくい。
側に空間9が設けられ、またモールド体8が形成されて
いることから、湿気によってパワーモジュール2及び電
子部品3が故障するおそれはない。
口部61aと放熱板4の平板部4aとの間には封止手段
としてテープ11が張られている。ここでは、上回路ケ
ース61の上面と平板部4aとが面一になっていること
から、隙間をテープ11で簡単に封止することができ
る。
4のフィン部4bよりも高く延びる突起部12が3つ、
特にそのうちの1つはリブ状に形成されている。
めのモールド工程について説明する。図3は、前記モー
ルド工程の様子を示す説明図である。該図に示すよう
に、上回路ケース61にはパワーモジュール2及び電子
部品3が実装された実装基板1が予め固定されている。
そして、これを反転させて作業台40の上に載置し、モ
ールドを上回路ケース61の開口の高さまで注入してい
る。尚、実装部品の充電部のみをモールドしてもよい。
ている開口部61aと、放熱板4の平板部4aとの隙間
はテープ11で封止されていることから、上から注入さ
れたモールドが流れ出すおそれがない。また、上回路ケ
ース6の突起部12は作業台40上に載置された上回路
ケース61の脚となることから、上回路ケース61は安
定した状態で作業される。
ケース61に下回路ケース62が取り付けられるので、
下回路ケース62内が空間9となる。そして、上下反転
させネジ7にて電気洗濯機の本体30に取り付けられる
と(図1参照)、該空間9は実装基板1の下側に位置す
る。尚、テープ11はモールド材硬化後は取り除いても
よい。
発熱部であるパワーモジュール2の下方近傍に感熱素子
としてサーミスタ13を設置している。このサーミスタ
13の内部抵抗値の変化を監視することにより、パワー
モジュール2の温度上昇を検知して異常のときは電源供
給を遮断することができる。故に、焼損や破損、火災な
どが防止できる。また、サーミスタ13は他の電子部品
と同様に取付が可能なため、リード線付きのサーミスタ
を放熱板4又はパワーモジュール2に固定するより安価
に組立ができる。
来技術で説明した図4に示す一般的な電気洗濯機に配設
されるものである。該電子回路基板装置20によって、
洗濯槽31内のパルセータ32のモータ33や給水弁3
4、排水弁35などの動作が制御される。
湿気に強いことから、上記電気洗濯機のほかにも食器乾
燥機など電子回路基板装置を多湿環境下に設置する電気
機器に用いると好適である。
放熱することができ、故障しにくく安定した性能を有す
る。また、組立性がよく、発火しても類焼しにくい。従
って、上記電気洗濯機や食器乾燥機などの電気機器も該
電子回路基板装置20を備えることで同様の効果を得る
ことができる。
路基板装置はパワーモジュールで発生した熱が放熱板に
て効果的に放出される。故に、パワーモジュールの故障
や発火といった不都合が生じにくい安定した性能の電子
回路基板装置となる。また、万一発火した場合でもパワ
ーモジュールの上側に金属性の放熱板を設けていること
から、可燃部品への類焼を防止できる。
ス内で結露が発生してもその水が実装基板やパワーモジ
ュールに滴下しない構成となっている。故に、多湿環境
下にあっても故障しにくい。
ジュールなどの電子部品がモールドされていることによ
り、防湿効果をより一層向上させたものとなる。
際、封止手段によって回路ケースと放熱板との隙間から
モールドが流れ出すおそれがない。
スの上面に放熱板よりも高く延びた突起部が形成されて
いることから、モールド材の注入などのために作業台に
載置したときは脚となるので安定して作業を行うことが
できる。また、電子回路基板装置が落下したとき前記突
起部で床に着地することから放熱板を保護できる。
を設けることによってパワーモジュールの発熱状態を検
知することができるから、パワーモジュールの焼損や破
損、火災などを防止することができる。故に、安全な性
能の電子回路基板装置となる。また、リード線付きのサ
ーミスタを放熱板やパワーモジュールに取り付けるより
も安価な組立が可能となる。
電子回路基板装置は多湿環境下でも故障しにくいだけで
なく、安定した性能や組立て性の良さ、発火及び類焼し
にくいといった効果を有するものである。従って、この
ような電子回路基板装置を備えた請求項7の電気機器も
同様の効果が付与されることとなる。
断面図。
す説明図。
な構成を示す図。
Claims (7)
- 【請求項1】 パワーモジュールを実装した実装基板を
回路ケース内に収納した電子回路基板装置において、 前記パワーモジュールの上面には金属から成る放熱板が
取り付けられており、前記回路ケースの上面から該放熱
板が露出することを特徴とする電子回路基板装置。 - 【請求項2】 前記回路ケース内では前記実装基板の下
側に空間が形成されていることを特徴とする請求項1に
記載の電子回路基板装置。 - 【請求項3】 前記実装基板に実装された電子部品は難
燃性材料によってモールドされていることを特徴とする
請求項1又は請求項2に記載の電子回路基板装置。 - 【請求項4】 前記放熱板と前記回路ケースの上面との
隙間に封止手段が設けられたことを特徴とする請求項3
に記載の電子回路基板装置。 - 【請求項5】 前記回路ケースの上面には前記放熱板よ
りも高く延びた突起部が複数形成されていることを特徴
とする請求項3又は請求項4に記載の電子回路基板装
置。 - 【請求項6】 前記パワーモジュールの下側に感熱素子
を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
れかに記載の電子回路基板装置。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
の電子回路基板装置を用いたことを特徴とする電気機
器。
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---|---|---|---|
JP05227299A JP3582638B2 (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 電子回路基板装置及びその製造方法及びそれを用いた電気機器 |
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Publication Number | Publication Date |
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- 1999-03-01 JP JP05227299A patent/JP3582638B2/ja not_active Expired - Fee Related
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