JP2000251798A - 画像形成装置及びその製造方法 - Google Patents
画像形成装置及びその製造方法Info
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- JP2000251798A JP2000251798A JP11049383A JP4938399A JP2000251798A JP 2000251798 A JP2000251798 A JP 2000251798A JP 11049383 A JP11049383 A JP 11049383A JP 4938399 A JP4938399 A JP 4938399A JP 2000251798 A JP2000251798 A JP 2000251798A
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゲッタ材を真空容器内で適正に配置すること
により、ガスの吸収を高効率に行えて電子放射源の長寿
命化を図れ、製造を容易に行うことができて生産コスト
の低減を図れる画像形成装置及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 平行に離間させたリアプレート2とフェ
イスプレート3の隙間に外枠4を設けて封止した外囲器
5内に、複数の電子放出素子1を配列した電子放射源
と、当該電子放射源1と対向する蛍光膜7と、両プレー
ト2,3の隙間の支持を行う耐大気圧支持部材21とを
設ける。電子放出素子1の配列間に設けた配線13上
に、耐大気圧支持部材21を固着すると共に、ガスの吸
収を行うゲッタ部材31を固着する。耐大気圧支持部材
21及びゲッタ部材31の固着には、ポリシロキシサン
系接着剤あるいは化学反応型無機接着剤を用いる。ま
た、化学反応型無機接着剤に、銀粉末を含有させて導電
性フィラーとする。
により、ガスの吸収を高効率に行えて電子放射源の長寿
命化を図れ、製造を容易に行うことができて生産コスト
の低減を図れる画像形成装置及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 平行に離間させたリアプレート2とフェ
イスプレート3の隙間に外枠4を設けて封止した外囲器
5内に、複数の電子放出素子1を配列した電子放射源
と、当該電子放射源1と対向する蛍光膜7と、両プレー
ト2,3の隙間の支持を行う耐大気圧支持部材21とを
設ける。電子放出素子1の配列間に設けた配線13上
に、耐大気圧支持部材21を固着すると共に、ガスの吸
収を行うゲッタ部材31を固着する。耐大気圧支持部材
21及びゲッタ部材31の固着には、ポリシロキシサン
系接着剤あるいは化学反応型無機接着剤を用いる。ま
た、化学反応型無機接着剤に、銀粉末を含有させて導電
性フィラーとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面型の真空容器
内で電子放射源と画像形成部材(蛍光体)とを対向に配
置し、電子線の照射により画像を形成する画像形成装置
及びその製造方法に関し、とりわけ、真空容器内でガス
の吸収を行うゲッタ材を適正に配置するようにした画像
形成装置及びその製造方法に関する。
内で電子放射源と画像形成部材(蛍光体)とを対向に配
置し、電子線の照射により画像を形成する画像形成装置
及びその製造方法に関し、とりわけ、真空容器内でガス
の吸収を行うゲッタ材を適正に配置するようにした画像
形成装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蛍光表示管を用いた表示装置,プ
ラズマデイスプレイパネル,電界放出型及び表面伝導型
電子放出素子を用いた表示装置など、蛍光体を励起して
発光表示させる画像形成装置は、平面で明るく見やすい
などの利点を有しており、産業上積極的に開発,応用が
進んでいる。
ラズマデイスプレイパネル,電界放出型及び表面伝導型
電子放出素子を用いた表示装置など、蛍光体を励起して
発光表示させる画像形成装置は、平面で明るく見やすい
などの利点を有しており、産業上積極的に開発,応用が
進んでいる。
【0003】電子放出素子としては、熱電子源と冷陰極
電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源には、電
界放出(Field Emission:FE)型,金
属・絶縁層・金属(Metal Insulator
Metal:MIM)型,表面伝導型などがある。
電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源には、電
界放出(Field Emission:FE)型,金
属・絶縁層・金属(Metal Insulator
Metal:MIM)型,表面伝導型などがある。
【0004】FE型の例としては、W.P..Dyke
&W.W.Dolan,”Field emissio
n”,Advance in Electron Ph
ysics,8,89(1956)やC.A.Spin
dt,”Physicalproperties of
thin−film field emission
cathodes withmolybdenum
cones”,J.Appl.Phys.,47,52
48(1976)等が知られている。
&W.W.Dolan,”Field emissio
n”,Advance in Electron Ph
ysics,8,89(1956)やC.A.Spin
dt,”Physicalproperties of
thin−film field emission
cathodes withmolybdenum
cones”,J.Appl.Phys.,47,52
48(1976)等が知られている。
【0005】MIM型の例としては、C.A.Mea
d”The tunnel−emission amp
lifier”,J.Appl.Phys.,32,6
46(1961)等が知られている。
d”The tunnel−emission amp
lifier”,J.Appl.Phys.,32,6
46(1961)等が知られている。
【0006】表面伝導型の例としては、M.I.Eli
nson,Radio Eng.Electron P
hys.,10,1290(1965)等がある。
nson,Radio Eng.Electron P
hys.,10,1290(1965)等がある。
【0007】表面伝導型電子放出素子は、基板上に多数
形成された小面積の薄膜に、それら薄膜に平行に電流を
流すことにより、電子放出が生じる現象を利用するもの
である。この表面伝導型電子放出素子としては、上記し
たエリンソン等によるSnO2 薄膜を用いたもの、Au
薄膜によるもの[G.Dittmer”Thin So
ld films”,9,317,(1972)]、I
n2 O3 /SnO2 薄膜によるもの[M.Haltwe
ll and C.G.Fonstad:”IEEE
Trans.ED Conf.”,519,(197
5)]、カーボン簿膜によるもの[荒木 久 他:“真
空”,第26巻,第1号,22(1983)]等が報告
されている。
形成された小面積の薄膜に、それら薄膜に平行に電流を
流すことにより、電子放出が生じる現象を利用するもの
である。この表面伝導型電子放出素子としては、上記し
たエリンソン等によるSnO2 薄膜を用いたもの、Au
薄膜によるもの[G.Dittmer”Thin So
ld films”,9,317,(1972)]、I
n2 O3 /SnO2 薄膜によるもの[M.Haltwe
ll and C.G.Fonstad:”IEEE
Trans.ED Conf.”,519,(197
5)]、カーボン簿膜によるもの[荒木 久 他:“真
空”,第26巻,第1号,22(1983)]等が報告
されている。
【0008】この表面伝導型電子放出素子から放出され
た電子ビームを、画像表示部材である蛍光体に照射し、
これを発光させて画像を表示する装置については、図
5,6に示す画像形成装置が知られている。図5は従来
の画像形成装置の平面図であり、図6はそのA―A面で
の断面図である。
た電子ビームを、画像表示部材である蛍光体に照射し、
これを発光させて画像を表示する装置については、図
5,6に示す画像形成装置が知られている。図5は従来
の画像形成装置の平面図であり、図6はそのA―A面で
の断面図である。
【0009】図中、71はガラスなどの絶縁物からなる
基板であり、基板71上には電子源80が形成されてリ
アプレート79となっている。73は気密容器を構成す
る外枠、74はガラスなどの絶縁物からなる基板であ
り、基板74上には蛍光体72とアノード電極70とが
膜層に形成されてフェイスプレート78となっている。
75はフェイスプレート78とリアブレート79とを一
定間隔に保つ支持部材であって、当該気密容器内を真空
にした際に大気圧を支える耐大気圧支持部材である。
基板であり、基板71上には電子源80が形成されてリ
アプレート79となっている。73は気密容器を構成す
る外枠、74はガラスなどの絶縁物からなる基板であ
り、基板74上には蛍光体72とアノード電極70とが
膜層に形成されてフェイスプレート78となっている。
75はフェイスプレート78とリアブレート79とを一
定間隔に保つ支持部材であって、当該気密容器内を真空
にした際に大気圧を支える耐大気圧支持部材である。
【0010】耐大気圧支持部材75は、リアプレート7
9及びフエイスフレート78とにフリットガラスにより
接着固定されている。ここで用いられるフリットガラス
は、融点の低いガラス粉体及び導電性フイラーを、有機
溶剤あるいはニトロセルロースやアクリルなどのバイン
ダーで粘度を調整した有機溶剤と混合させたぺースト状
の導電性フリットガラス混合体として用いられている。
導電性フリットガラスを用いる理由は、長時間画像を表
示させたときに、耐大気圧支持部材75が帯電すること
を防止するためであり、耐大気圧支持部材75が帯電す
ると、電場が変化して電子軌道のずれが生じ、蛍光体7
2の発光位置や発光形状の変化が生じてしまい、画像を
適正に形成できなくなってしまう。
9及びフエイスフレート78とにフリットガラスにより
接着固定されている。ここで用いられるフリットガラス
は、融点の低いガラス粉体及び導電性フイラーを、有機
溶剤あるいはニトロセルロースやアクリルなどのバイン
ダーで粘度を調整した有機溶剤と混合させたぺースト状
の導電性フリットガラス混合体として用いられている。
導電性フリットガラスを用いる理由は、長時間画像を表
示させたときに、耐大気圧支持部材75が帯電すること
を防止するためであり、耐大気圧支持部材75が帯電す
ると、電場が変化して電子軌道のずれが生じ、蛍光体7
2の発光位置や発光形状の変化が生じてしまい、画像を
適正に形成できなくなってしまう。
【0011】このペースト状の導電性フリットガラス混
合体を、印刷法,転写法,ディスペンス法などにより所
定位置に形成して乾燥させ、さらに仮焼成の処理を行
い、所定の封着温度に加熱して接着させている。仮焼成
は、大気中で300℃程度の加熱を行う処理であり、こ
れによりフリットガラス中に含まれたバインダー成分を
除去する。
合体を、印刷法,転写法,ディスペンス法などにより所
定位置に形成して乾燥させ、さらに仮焼成の処理を行
い、所定の封着温度に加熱して接着させている。仮焼成
は、大気中で300℃程度の加熱を行う処理であり、こ
れによりフリットガラス中に含まれたバインダー成分を
除去する。
【0012】76は容器内を真空に排気するための排気
管である。これらの部材もフリットガラスなどで接合部
を接着して形成されている。
管である。これらの部材もフリットガラスなどで接合部
を接着して形成されている。
【0013】ところで、このような画像形成装置では、
容器の内部を常に高真空に保持しなければならない。そ
れは、真空容器内部にガスが発生して圧力が上昇する
と、電子源80に悪影響があり電子放出量を低下させ、
明るい画像の表示ができなくなるからである。電子源8
0に悪影響を及すガスが発生する原因は、その電子放出
部から放出された電子が、蛍光体72やアノード電極7
0に衝突し、この際、蛍光体72やアノード電極70等
から、当該部所に吸着されていたガスが放出されるため
である。
容器の内部を常に高真空に保持しなければならない。そ
れは、真空容器内部にガスが発生して圧力が上昇する
と、電子源80に悪影響があり電子放出量を低下させ、
明るい画像の表示ができなくなるからである。電子源8
0に悪影響を及すガスが発生する原因は、その電子放出
部から放出された電子が、蛍光体72やアノード電極7
0に衝突し、この際、蛍光体72やアノード電極70等
から、当該部所に吸着されていたガスが放出されるため
である。
【0014】このため、一旦容器内を真空に排気し、排
気管を封じ切った後も容器内を真空に維持する必要があ
り、そこで、ガスの吸収を行うゲッタ材77を、真空容
器内で画像表示のじゃまにならない部所つまり画像表示
領域の外側に配置させることが一般に行われている。
気管を封じ切った後も容器内を真空に維持する必要があ
り、そこで、ガスの吸収を行うゲッタ材77を、真空容
器内で画像表示のじゃまにならない部所つまり画像表示
領域の外側に配置させることが一般に行われている。
【0015】ところが、薄型で大画面の画像形成装置で
は、ゲッタ材77を画像表示領域の外側あるいは周囲な
どに配置すると、ガスの放出部所から位置が遠くなり、
電子源80及びゲッタ材77の機能を十分に発揮させる
ことが難しい。
は、ゲッタ材77を画像表示領域の外側あるいは周囲な
どに配置すると、ガスの放出部所から位置が遠くなり、
電子源80及びゲッタ材77の機能を十分に発揮させる
ことが難しい。
【0016】そのため、画像表示領域内でもその画像表
示をじゃましない部所にゲッタ材を配置することが考え
られており、例えば特開平9−82245号公報には、
フェイスプレート側のメタルバック表面にゲッタ材の膜
層に設けるようにした技術が示されている。
示をじゃましない部所にゲッタ材を配置することが考え
られており、例えば特開平9−82245号公報には、
フェイスプレート側のメタルバック表面にゲッタ材の膜
層に設けるようにした技術が示されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の上記公報に開示されたゲッタ材の配置技術にあっ
ては、ゲッタ材料をターゲットとしたスパッタ法を用い
ているため、得られたゲッタ膜が緻密なものとなってし
まい、通常の非蒸発型ゲッタよりもガスの吸収能力が劣
ることがあった。また、そうしたゲッタ膜の形成には、
生産性の面から見て非常にコストがかかるという問題が
あった。
従来の上記公報に開示されたゲッタ材の配置技術にあっ
ては、ゲッタ材料をターゲットとしたスパッタ法を用い
ているため、得られたゲッタ膜が緻密なものとなってし
まい、通常の非蒸発型ゲッタよりもガスの吸収能力が劣
ることがあった。また、そうしたゲッタ膜の形成には、
生産性の面から見て非常にコストがかかるという問題が
あった。
【0018】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
てなされたものであって、ゲッタ材を真空容器内で適正
に配置することにより、ガスの吸収を高効率に行えて電
子放射源の長寿命化を図れ、製造を容易に行うことがで
きて生産コストの低減を図れる画像形成装置及びその製
造方法を提供することをその目的とする。
てなされたものであって、ゲッタ材を真空容器内で適正
に配置することにより、ガスの吸収を高効率に行えて電
子放射源の長寿命化を図れ、製造を容易に行うことがで
きて生産コストの低減を図れる画像形成装置及びその製
造方法を提供することをその目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示す画像形成装置は、平行に離
間させた第一基板と第二基板の隙間に枠部材を設けて封
止した真空容器内に、複数の電子放出素子を配列した電
子放射源と、当該電子放射源と対向する画像形成部材
と、前記第一基板と前記第二基板との隙間の支持を行う
支持部材とを備えた画像形成装置において、前記電子放
出素子の配列間に設けた配線上に、前記支持部材を配置
すると共に、ガスの吸収を行うゲッタ材を配置して構成
する。
めに本発明の請求項1に示す画像形成装置は、平行に離
間させた第一基板と第二基板の隙間に枠部材を設けて封
止した真空容器内に、複数の電子放出素子を配列した電
子放射源と、当該電子放射源と対向する画像形成部材
と、前記第一基板と前記第二基板との隙間の支持を行う
支持部材とを備えた画像形成装置において、前記電子放
出素子の配列間に設けた配線上に、前記支持部材を配置
すると共に、ガスの吸収を行うゲッタ材を配置して構成
する。
【0020】また、請求項2,3に示す画像形成装置の
製造方法は、前記配線上に前記支持部材及び前記ゲッタ
材を配置する際に、ポリシロキシサン系接着剤を用いて
接着し、あるいは化学反応型無機接着剤を用いて接着す
る。
製造方法は、前記配線上に前記支持部材及び前記ゲッタ
材を配置する際に、ポリシロキシサン系接着剤を用いて
接着し、あるいは化学反応型無機接着剤を用いて接着す
る。
【0021】そして、請求項4に示す画像形成装置の製
造方法は、前記配線の幅と略同一幅の帯状片にゲッタ材
料を固着させて前記ゲッタ材とする。
造方法は、前記配線の幅と略同一幅の帯状片にゲッタ材
料を固着させて前記ゲッタ材とする。
【0022】さらに、請求項5に示す画像形成装置の製
造方法は、前記支持部材を接着するための接着剤を前記
配線上に塗布して、次にその接着剤の塗布層上に、粉末
状のゲッタ材料を吹き付けまたは振り掛けて前記ゲッタ
材とする。
造方法は、前記支持部材を接着するための接着剤を前記
配線上に塗布して、次にその接着剤の塗布層上に、粉末
状のゲッタ材料を吹き付けまたは振り掛けて前記ゲッタ
材とする。
【0023】そしてまた、請求項6に示す画像形成装置
の製造方法は、前記配線上に接着剤を塗布し、次にその
接着剤の塗布層上で前記支持部材を接着させる場所に導
電性フィラーを吹き付けまたは振り掛け、次に前記接着
剤の塗布層上の他所に、粉末状のゲッタ材料を吹き付け
または振り掛けて前記ゲッタ材とし、そして前記支持部
材を押し付けて固着させる。
の製造方法は、前記配線上に接着剤を塗布し、次にその
接着剤の塗布層上で前記支持部材を接着させる場所に導
電性フィラーを吹き付けまたは振り掛け、次に前記接着
剤の塗布層上の他所に、粉末状のゲッタ材料を吹き付け
または振り掛けて前記ゲッタ材とし、そして前記支持部
材を押し付けて固着させる。
【0024】以上の構成により請求項1の画像形成装置
は、電子放出素子の配列間に設けた配線上に、支持部材
とゲッタ材とが配置され、当該部所は画像表示領域内と
なるが、電子放出素子の配列間の配線上なので、画像表
示のじゃまにはならない。そして、各電子放出素子の近
辺にゲッタ材が配置されるので、それら電子放出素子の
配列全体で見ると、多数のゲッタ材が満遍なく分布し、
このため高効率にガスを吸収できる。
は、電子放出素子の配列間に設けた配線上に、支持部材
とゲッタ材とが配置され、当該部所は画像表示領域内と
なるが、電子放出素子の配列間の配線上なので、画像表
示のじゃまにはならない。そして、各電子放出素子の近
辺にゲッタ材が配置されるので、それら電子放出素子の
配列全体で見ると、多数のゲッタ材が満遍なく分布し、
このため高効率にガスを吸収できる。
【0025】また、請求項2,3の製造方法は、支持部
材及びゲッタ材の配置には、ポリシロキシサン系接着剤
を用いて接着し、あるいは化学反応型無機接着剤を用い
て接着するので、工程が簡略になり容易に作業できる。
材及びゲッタ材の配置には、ポリシロキシサン系接着剤
を用いて接着し、あるいは化学反応型無機接着剤を用い
て接着するので、工程が簡略になり容易に作業できる。
【0026】ポリシロキシサン系接着剤は、塗布後に乾
燥した状態のものを200℃〜300℃に加熱すると一
旦軟化してから硬化する性質を有している。そのため、
基板上に塗布し乾燥した接着剤を加熱し、軟化したとき
に支持部材及びゲッタ材を接触させると接着させること
ができ、両者共に同一接着剤により固着させることがで
き、工程を簡略化できる。
燥した状態のものを200℃〜300℃に加熱すると一
旦軟化してから硬化する性質を有している。そのため、
基板上に塗布し乾燥した接着剤を加熱し、軟化したとき
に支持部材及びゲッタ材を接触させると接着させること
ができ、両者共に同一接着剤により固着させることがで
き、工程を簡略化できる。
【0027】化学反応型無機接着剤は、硬化温度がフリ
ットガラスに比べて低く、このためゲッタ材の温度劣化
を防止した固着が行える。そして、化学反応型無機接着
剤は、高真空下においてガスの発生がフリットガラスに
比べて少なく、電子放出素子の特性に悪影響を与える要
因も低減できる。
ットガラスに比べて低く、このためゲッタ材の温度劣化
を防止した固着が行える。そして、化学反応型無機接着
剤は、高真空下においてガスの発生がフリットガラスに
比べて少なく、電子放出素子の特性に悪影響を与える要
因も低減できる。
【0028】さらに、請求項5の製造方法は、配線上に
形成した接着剤に直接にゲッタ粉末を接着させるので、
従来のスパッタ法と比べて工程と材料を削減できる。
形成した接着剤に直接にゲッタ粉末を接着させるので、
従来のスパッタ法と比べて工程と材料を削減できる。
【0029】そしてまた、請求項6の製造方法は、接着
剤を配線上に塗布し、次に支持部材を接着させる場所に
導電性フィラーを吹き付けまたは振り掛けて、支持部材
を押し付けて固着させることから、支持部材を他の低電
位側と電気的に接続させることができる。これにより、
支持部材の帯電を防止できる。
剤を配線上に塗布し、次に支持部材を接着させる場所に
導電性フィラーを吹き付けまたは振り掛けて、支持部材
を押し付けて固着させることから、支持部材を他の低電
位側と電気的に接続させることができる。これにより、
支持部材の帯電を防止できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置及び
その製造方法の実施形態を添付図面に基づいて説明す
る。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態を示
し、画像形成装置の斜視図であり、簡略化のため画像形
成装置の小面積部分のみを一部分解して表わしている。
その製造方法の実施形態を添付図面に基づいて説明す
る。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態を示
し、画像形成装置の斜視図であり、簡略化のため画像形
成装置の小面積部分のみを一部分解して表わしている。
【0031】図中、1は電子放出素子で、ガラス基板9
上に複数配置されている。2はリアプレー卜、3はフェ
イスプレート、4は外枠であり、外枠4がリアプレート
2,フェイスプレート3とフリットガラスなどで互いに
接着されて外囲器5となっている。フェイスプレート3
は、ガラス基板6の上に、蛍光膜7とメタルバック8が
形成され、この部分は画像表示領域となる。蛍光膜7は
白黒表示の場合は蛍光体のみからなるが、カラー画像を
表示する場合は、赤,緑,青の3原色の蛍光体によりピ
クセルが形成される。
上に複数配置されている。2はリアプレー卜、3はフェ
イスプレート、4は外枠であり、外枠4がリアプレート
2,フェイスプレート3とフリットガラスなどで互いに
接着されて外囲器5となっている。フェイスプレート3
は、ガラス基板6の上に、蛍光膜7とメタルバック8が
形成され、この部分は画像表示領域となる。蛍光膜7は
白黒表示の場合は蛍光体のみからなるが、カラー画像を
表示する場合は、赤,緑,青の3原色の蛍光体によりピ
クセルが形成される。
【0032】メタルバック8は、Al等の導電性簿膜に
より形成され、蛍光膜7から発生した光のうち、電子放
出素子1の方向に進む光をガラス基板6の方向に反射し
て輝度を向上させると共に、外囲器5内に残留したガス
が、電子線により電離して生成したイオンの衝撃によっ
て、蛍光膜7が損傷するのを防止する働きもある。ま
た、フェイスプレート3の画像表示領域に導電性を与え
て、電荷が蓄積されるのを防ぎ、電子放出素子1に対し
てアノード電極の役割を果たす。
より形成され、蛍光膜7から発生した光のうち、電子放
出素子1の方向に進む光をガラス基板6の方向に反射し
て輝度を向上させると共に、外囲器5内に残留したガス
が、電子線により電離して生成したイオンの衝撃によっ
て、蛍光膜7が損傷するのを防止する働きもある。ま
た、フェイスプレート3の画像表示領域に導電性を与え
て、電荷が蓄積されるのを防ぎ、電子放出素子1に対し
てアノード電極の役割を果たす。
【0033】配線llと配線13は電子放出素子1の行
と列を選択するためのマトリックス配線であり、互いの
電気絶縁をとるため間に絶縁層が形成されている。この
配線11,絶縁層,配線13は、ガラス基板9上に印刷
によって順に形成され、その後、電子放出素子1が形成
される。電子放出素子1は、スパッタなどで形成された
金属酸化物薄膜であり、後述するフォーミングと呼ばれ
る通電処理により作られる。
と列を選択するためのマトリックス配線であり、互いの
電気絶縁をとるため間に絶縁層が形成されている。この
配線11,絶縁層,配線13は、ガラス基板9上に印刷
によって順に形成され、その後、電子放出素子1が形成
される。電子放出素子1は、スパッタなどで形成された
金属酸化物薄膜であり、後述するフォーミングと呼ばれ
る通電処理により作られる。
【0034】21はリアプレート2とフェイスプレート
3とを一定間隔に保ち、かつ外囲器5内を真空にした際
の大気圧を支えるための、耐大気圧支持部材である。3
1は外囲器内のガスを吸着し、外囲器内を常に高真空に
維持するためのゲッタ部材である。この耐大気圧支持部
材21とゲッタ部材31は、リアプレート2の配線13
上に接着により固定されている。
3とを一定間隔に保ち、かつ外囲器5内を真空にした際
の大気圧を支えるための、耐大気圧支持部材である。3
1は外囲器内のガスを吸着し、外囲器内を常に高真空に
維持するためのゲッタ部材である。この耐大気圧支持部
材21とゲッタ部材31は、リアプレート2の配線13
上に接着により固定されている。
【0035】図1には、画像形成装置の一部分のみを表
わしたため耐大気圧支持部材21とゲッタ部材31は1
個しか図示していないが、40〜60インチの大画面の
画像形成装置の場合は、300〜900個配置される。
わしたため耐大気圧支持部材21とゲッタ部材31は1
個しか図示していないが、40〜60インチの大画面の
画像形成装置の場合は、300〜900個配置される。
【0036】耐大気圧支持部材21とゲッタ部材31
を、リアプレート2の配線13上に接着により固定する
方法は、まず、配線13の上の所定の位置に、導電性フ
ィラーである銀粉末を含有させた化学反応型無機接着剤
を、ディスペンサーで塗布する。
を、リアプレート2の配線13上に接着により固定する
方法は、まず、配線13の上の所定の位置に、導電性フ
ィラーである銀粉末を含有させた化学反応型無機接着剤
を、ディスペンサーで塗布する。
【0037】化学反応型無機接着剤としては、アルカリ
金属シリケート系のものが好ましく、それは高真空下の
ガスの発生が非常に少ないものである。その他、酸性金
属ホスフェート系,コロイダルシリカ系等の中で適宜に
選択すればよい。導電性フィラーは、金属導電性のある
金属粉末であればよく、平均粒径10〜50μmのもの
を、体積比で10〜50%添加して分散させる。
金属シリケート系のものが好ましく、それは高真空下の
ガスの発生が非常に少ないものである。その他、酸性金
属ホスフェート系,コロイダルシリカ系等の中で適宜に
選択すればよい。導電性フィラーは、金属導電性のある
金属粉末であればよく、平均粒径10〜50μmのもの
を、体積比で10〜50%添加して分散させる。
【0038】その後、耐大気圧支持部材21とゲッタ部
材31を、精密な位置制御機構と、微小部品のハンドリ
ングが可能なフィンガーを有する自動組立装置(不図
示)を用いて所定の位置に組み付ける。
材31を、精密な位置制御機構と、微小部品のハンドリ
ングが可能なフィンガーを有する自動組立装置(不図
示)を用いて所定の位置に組み付ける。
【0039】耐大気圧支持部材21には、例えば厚さ
0.2mm,高さ2mm,長さ40mmの研磨したガラ
ス板を用いる。ゲッタ部材31にはゲッタ層を形成した
ガラス板を用いる。
0.2mm,高さ2mm,長さ40mmの研磨したガラ
ス板を用いる。ゲッタ部材31にはゲッタ層を形成した
ガラス板を用いる。
【0040】次に、ゲッタ部材31の製作方法を図2に
より説明する。
より説明する。
【0041】まず図2で、32は青板ガラスなどの絶縁
物からなる基板であり、この基板32は配線13上に配
置可能なサイズ、例えば厚さ約0.2mm,幅0.5〜
1mm,長さ10mmに形成する。33は銀を主成分と
する金属膜層である。また、34は粉末状ゲッタ材を固
化させたゲッタ層であり、粉末状ゲッタ材としては、例
えばチタンとジルコニウムを主成分とする合金を、32
5メッシュ(粒径50μm以下)としたものとする。
物からなる基板であり、この基板32は配線13上に配
置可能なサイズ、例えば厚さ約0.2mm,幅0.5〜
1mm,長さ10mmに形成する。33は銀を主成分と
する金属膜層である。また、34は粉末状ゲッタ材を固
化させたゲッタ層であり、粉末状ゲッタ材としては、例
えばチタンとジルコニウムを主成分とする合金を、32
5メッシュ(粒径50μm以下)としたものとする。
【0042】基板32の表裏に銀を印刷により所定厚に
形成し、次にその上下にゲッタ粉末を塗布し、プレス機
で約100kgf/cm2 の力でプレスする。これによ
り、基板32の表裏に、銀からなる膜厚40〜50μm
程度の金属膜33と非蒸発型のゲッタ層34を形成して
ゲッタ部材31を得る。
形成し、次にその上下にゲッタ粉末を塗布し、プレス機
で約100kgf/cm2 の力でプレスする。これによ
り、基板32の表裏に、銀からなる膜厚40〜50μm
程度の金属膜33と非蒸発型のゲッタ層34を形成して
ゲッタ部材31を得る。
【0043】そしてさらに、耐大気圧支持部材21とゲ
ッタ部材31を配置したリアプレート2に対して、フェ
イスプレート3,外枠4,排気管15を低融点ガラスを
介して組み付け、その低融点ガラスを固着させる。これ
により、外囲器5を得る。
ッタ部材31を配置したリアプレート2に対して、フェ
イスプレート3,外枠4,排気管15を低融点ガラスを
介して組み付け、その低融点ガラスを固着させる。これ
により、外囲器5を得る。
【0044】この外囲器5を、図示しない排気装置に接
続してフォーミングを行う。
続してフォーミングを行う。
【0045】フォーミングとは、導電性薄膜の両端に電
圧を印加して、その導電性薄膜を局所的に破壊,変形も
しくは変質させ、電気的に高抵抗な状態にした電子放出
部を形成する通電処理である。即ち、この電子放出部
は、導電性簿膜の一部に形成した亀裂等であり、導電性
薄膜の両端に電圧を印加することで、その亀裂等の付近
から電子放出が行われる。
圧を印加して、その導電性薄膜を局所的に破壊,変形も
しくは変質させ、電気的に高抵抗な状態にした電子放出
部を形成する通電処理である。即ち、この電子放出部
は、導電性簿膜の一部に形成した亀裂等であり、導電性
薄膜の両端に電圧を印加することで、その亀裂等の付近
から電子放出が行われる。
【0046】フォーミングを終了した後は、活性化と呼
ばれる処理を施すことが望ましい。活性化とは、例えば
10-3〜10-5Pa程度の真空下にて、フォーミングと
同様の電圧パルスを印加する処理であり、真空中に存在
する有機物質に起因する炭素及び炭素化合物を導電性薄
膜上に堆積させるものである。
ばれる処理を施すことが望ましい。活性化とは、例えば
10-3〜10-5Pa程度の真空下にて、フォーミングと
同様の電圧パルスを印加する処理であり、真空中に存在
する有機物質に起因する炭素及び炭素化合物を導電性薄
膜上に堆積させるものである。
【0047】その後、300℃で加熱しつつ排気を行っ
て外囲器5内を真空にし、排気管15を封止する。非蒸
発型のゲッタ層34は、この加熱及び排気工程で活性化
される。
て外囲器5内を真空にし、排気管15を封止する。非蒸
発型のゲッタ層34は、この加熱及び排気工程で活性化
される。
【0048】以上の構成により本実施形態の画像形成装
置は、電子放出素子1の配列間に設けた配線13上に、
耐大気圧支持部材21とゲッタ部材31とが配置され、
当該部所は画像表示領域内となるが、電子放出素子1の
配列間の配線13上なので、画像表示のじゃまにはなら
ない。そして、各電子放出素子1の近辺にゲッタ部材3
1が配置されるので、それら電子放出素子1の配列全体
で見ると、多数のゲッタ部材31が満遍なく分布し、こ
のため高効率にガスを吸収できる。従って、電子放出素
子1の配列全体、つまり電子放射源の長寿命化を図れ
る。
置は、電子放出素子1の配列間に設けた配線13上に、
耐大気圧支持部材21とゲッタ部材31とが配置され、
当該部所は画像表示領域内となるが、電子放出素子1の
配列間の配線13上なので、画像表示のじゃまにはなら
ない。そして、各電子放出素子1の近辺にゲッタ部材3
1が配置されるので、それら電子放出素子1の配列全体
で見ると、多数のゲッタ部材31が満遍なく分布し、こ
のため高効率にガスを吸収できる。従って、電子放出素
子1の配列全体、つまり電子放射源の長寿命化を図れ
る。
【0049】また、耐大気圧支持部材21及びゲッタ部
材31の配置には、化学反応型無機接着剤を用いて接着
するので、工程が簡略になり容易に作業できる。その結
果、生産コストの低減を図れる。
材31の配置には、化学反応型無機接着剤を用いて接着
するので、工程が簡略になり容易に作業できる。その結
果、生産コストの低減を図れる。
【0050】この化学反応型無機接着剤は、硬化温度が
フリットガラスに比べて低く、このためゲッタ部材31
(ゲッタ層34)の温度劣化を防止した固着が行える。
そして、化学反応型無機接着剤は、高真空下においてガ
スの発生がフリットガラスに比べて少なく、電子放出素
子1の特性に悪影響を与える要因も低減できる。
フリットガラスに比べて低く、このためゲッタ部材31
(ゲッタ層34)の温度劣化を防止した固着が行える。
そして、化学反応型無機接着剤は、高真空下においてガ
スの発生がフリットガラスに比べて少なく、電子放出素
子1の特性に悪影響を与える要因も低減できる。
【0051】さらに、ここでは化学反応型無機接着剤
に、導電性フィラーとして銀粉末を含有させてあるの
で、耐大気圧支持部材21を他の低電位側、つまり配線
13と電気的に接続させることができる。これにより、
耐大気圧支持部材21の帯電を防止でき、その結果、蛍
光膜7に適正に画像を形成させることができる。 (第2実施形態)第2実施形態は、配線上に塗布した接
着剤の上に、ゲッタ材を直接に塗布するものであり、第
1実施形態のように、ガラス板に予めゲッタ層を形成し
たゲッタ部材31は用いない。
に、導電性フィラーとして銀粉末を含有させてあるの
で、耐大気圧支持部材21を他の低電位側、つまり配線
13と電気的に接続させることができる。これにより、
耐大気圧支持部材21の帯電を防止でき、その結果、蛍
光膜7に適正に画像を形成させることができる。 (第2実施形態)第2実施形態は、配線上に塗布した接
着剤の上に、ゲッタ材を直接に塗布するものであり、第
1実施形態のように、ガラス板に予めゲッタ層を形成し
たゲッタ部材31は用いない。
【0052】即ち、図3(a)〜(c)は、第2実施形
態の製造方法を説明する断面図であり、工程の要部は以
下のようになる。 (a) ガラス基板9上に形成した配線13上に、導電
性フィラーを含有した無機接着剤60をディスペンサ6
1で塗布する。 (b) 接着剤60の上に、ノズル63からゲッタ粉末
62を出し、接着剤60の表面に接着させる。 (c) その後、耐大気圧支持部材21を配置して、第
1実施形態と同様の工程により画像形成装置を製作す
る。
態の製造方法を説明する断面図であり、工程の要部は以
下のようになる。 (a) ガラス基板9上に形成した配線13上に、導電
性フィラーを含有した無機接着剤60をディスペンサ6
1で塗布する。 (b) 接着剤60の上に、ノズル63からゲッタ粉末
62を出し、接着剤60の表面に接着させる。 (c) その後、耐大気圧支持部材21を配置して、第
1実施形態と同様の工程により画像形成装置を製作す
る。
【0053】この場合、配線13上に形成した接着剤6
0に直接にゲッタ粉末62を接着させるので、従来のス
パッタ法と比べて工程と材料を削減でき、生産コストの
低減を図れる。 (第3実施形態)第3実施形態は、配線上に形成した接
着剤の、耐大気圧支持部材を接着する部分に導電性フィ
ラーを載せて、その他の部分にゲッタ粉末を載せるもの
である。即ち、図4(a)〜(d)は、第3実施形態の
製造方法を説明する断面図であり、工程の要部は以下の
ようになる。 (a) ガラス基板9上に形成した配線13上に、無機
接着剤65をディスペンサ61で塗布する。 (b) 接着剤65上の所定位置、つまり耐大気圧支持
部材を接着させる部分にノズル66により導電性フィラ
ー67を形成する。 (c) 次に、その他の部分にゲッタ粉末62を形成す
る。 (d) その後、導電性フィラー67が配置された接着
剤部分に、耐大気圧支持部材21を押し付け組み付け配
置し、第1実施形態と同様の工程により画像形成装置を
製作する。
0に直接にゲッタ粉末62を接着させるので、従来のス
パッタ法と比べて工程と材料を削減でき、生産コストの
低減を図れる。 (第3実施形態)第3実施形態は、配線上に形成した接
着剤の、耐大気圧支持部材を接着する部分に導電性フィ
ラーを載せて、その他の部分にゲッタ粉末を載せるもの
である。即ち、図4(a)〜(d)は、第3実施形態の
製造方法を説明する断面図であり、工程の要部は以下の
ようになる。 (a) ガラス基板9上に形成した配線13上に、無機
接着剤65をディスペンサ61で塗布する。 (b) 接着剤65上の所定位置、つまり耐大気圧支持
部材を接着させる部分にノズル66により導電性フィラ
ー67を形成する。 (c) 次に、その他の部分にゲッタ粉末62を形成す
る。 (d) その後、導電性フィラー67が配置された接着
剤部分に、耐大気圧支持部材21を押し付け組み付け配
置し、第1実施形態と同様の工程により画像形成装置を
製作する。
【0054】この場合、接着剤65を配線13上に塗布
し、耐大気圧支持部材を接着させる部分に導電性フィラ
ー67を吹き付けまたは振り掛けて、耐大気圧支持部材
21を押し付けて固着させることから、耐大気圧支持部
材21を他の低電位側、つまり配線13と電気的に接続
させることができる。これにより、耐大気圧支持部材2
1の帯電を防止でき、その結果、蛍光膜7に適正に画像
を形成させることができる。 (第4実施形態)第4実施形態は、配線上に塗布する接
着剤として、ポリシロキシサン系接着剤を用いるもので
あり、配線上に接着剤を施す以外の工程は、第1実施形
態と同じである。接着剤として、三菱化成社製のミオサ
ーモと呼ばれるポリシロキシサン系接着剤を用いる。
し、耐大気圧支持部材を接着させる部分に導電性フィラ
ー67を吹き付けまたは振り掛けて、耐大気圧支持部材
21を押し付けて固着させることから、耐大気圧支持部
材21を他の低電位側、つまり配線13と電気的に接続
させることができる。これにより、耐大気圧支持部材2
1の帯電を防止でき、その結果、蛍光膜7に適正に画像
を形成させることができる。 (第4実施形態)第4実施形態は、配線上に塗布する接
着剤として、ポリシロキシサン系接着剤を用いるもので
あり、配線上に接着剤を施す以外の工程は、第1実施形
態と同じである。接着剤として、三菱化成社製のミオサ
ーモと呼ばれるポリシロキシサン系接着剤を用いる。
【0055】ここでは、第3実施形態を説明した図4を
援用して工程の要部を説明する。
援用して工程の要部を説明する。
【0056】第一工程で、配線13上にデイスペンサ6
1で接着剤(ミオサーモ)を塗布し乾燥させる[図4
(a)]。
1で接着剤(ミオサーモ)を塗布し乾燥させる[図4
(a)]。
【0057】第二工程で、そのガラス基板9を200℃
のホットプレート上に載せる。接着剤の温度が上昇する
に連れて、第一工程で乾燥した接着剤は軟化し始める。
その状態で、耐大気圧支持部材を組み付ける位置に導電
性フィラー67を塗布し[図4(b)]、さらにその他
の箇所に、ゲッタ粉未62を吹き付ける[図4
(c)]。次に、ホットフレートに載せた状態で、導電
性フィラー67を形成した箇所に耐大気圧支持部材21
を組み付ける[図4(d)]。その後、250℃に温度
を上げて、接着剤を本硬化させる。そして、第1実施形
態と同様の工程により画像形成装置を製作する。
のホットプレート上に載せる。接着剤の温度が上昇する
に連れて、第一工程で乾燥した接着剤は軟化し始める。
その状態で、耐大気圧支持部材を組み付ける位置に導電
性フィラー67を塗布し[図4(b)]、さらにその他
の箇所に、ゲッタ粉未62を吹き付ける[図4
(c)]。次に、ホットフレートに載せた状態で、導電
性フィラー67を形成した箇所に耐大気圧支持部材21
を組み付ける[図4(d)]。その後、250℃に温度
を上げて、接着剤を本硬化させる。そして、第1実施形
態と同様の工程により画像形成装置を製作する。
【0058】ポリシロキシサン系接着剤は、塗布後に乾
燥した状態のものを200℃〜300度に加熱すると一
旦軟化してから硬化する性質を有している。そのため本
実施形態のように、ガラス基板9上に塗布し乾燥した接
着剤を加熱し、軟化したときにゲッタ粉未62を接触さ
せると接着させることができる。従って、ゲッタ粉未6
2と耐大気圧支持部材21とを順次に固着させることが
でき、製造を容易に行うことができる。その結果、生産
コストの低減を図れる。
燥した状態のものを200℃〜300度に加熱すると一
旦軟化してから硬化する性質を有している。そのため本
実施形態のように、ガラス基板9上に塗布し乾燥した接
着剤を加熱し、軟化したときにゲッタ粉未62を接触さ
せると接着させることができる。従って、ゲッタ粉未6
2と耐大気圧支持部材21とを順次に固着させることが
でき、製造を容易に行うことができる。その結果、生産
コストの低減を図れる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置及びその製造方法は、次に示すような優れた効果を奏
する。 (1) 請求項1の画像形成装置は、電子放出素子の配
列間に設けた配線上に、支持部材とゲッタ材とが配置さ
れ、当該部所は画像表示領域内となるが、電子放出素子
の配列間の配線上なので、画像表示のじゃまにはならな
い。そして、各電子放出素子の近辺にゲッタ材が配置さ
れるので、それら電子放出素子の配列全体で見ると、多
数のゲッタ材が満遍なく分布し、このため高効率にガス
を吸収でき、電子放出素子1の配列全体、つまり電子放
射源の長寿命化を図れる。 (2) 請求項2,3の製造方法は、支持部材及びゲッ
タ材の配置には、ポリシロキシサン系接着剤を用いて接
着し、あるいは化学反応型無機接着剤を用いて接着する
ので、工程が簡略になり容易に作業でき、生産コストの
低減を図れる。
置及びその製造方法は、次に示すような優れた効果を奏
する。 (1) 請求項1の画像形成装置は、電子放出素子の配
列間に設けた配線上に、支持部材とゲッタ材とが配置さ
れ、当該部所は画像表示領域内となるが、電子放出素子
の配列間の配線上なので、画像表示のじゃまにはならな
い。そして、各電子放出素子の近辺にゲッタ材が配置さ
れるので、それら電子放出素子の配列全体で見ると、多
数のゲッタ材が満遍なく分布し、このため高効率にガス
を吸収でき、電子放出素子1の配列全体、つまり電子放
射源の長寿命化を図れる。 (2) 請求項2,3の製造方法は、支持部材及びゲッ
タ材の配置には、ポリシロキシサン系接着剤を用いて接
着し、あるいは化学反応型無機接着剤を用いて接着する
ので、工程が簡略になり容易に作業でき、生産コストの
低減を図れる。
【0060】ポリシロキシサン系接着剤は、塗布後に乾
燥した状態のものを200℃〜300度に加熱すると一
旦軟化してから硬化する性質を有しているので、基板上
に塗布し乾燥した接着剤を加熱し、軟化したときに支持
部材及びゲッタ材を接触させると接着させることがで
き、両者共に同一接着剤により固着させることができ、
工程を簡略化できる。従って、生産コストの低減を図れ
る。
燥した状態のものを200℃〜300度に加熱すると一
旦軟化してから硬化する性質を有しているので、基板上
に塗布し乾燥した接着剤を加熱し、軟化したときに支持
部材及びゲッタ材を接触させると接着させることがで
き、両者共に同一接着剤により固着させることができ、
工程を簡略化できる。従って、生産コストの低減を図れ
る。
【0061】化学反応型無機接着剤は、硬化温度がフリ
ットガラスに比べて低く、このためゲッタ材の温度劣化
を防止した固着が行える。そして、化学反応型無機接着
剤は、高真空下においてガスの発生がフリットガラスに
比べて少なく、電子放出素子の特性に悪影響を与える要
因も低減できる。 (3) 請求項5の製造方法は、配線上に形成した接着
剤に直接にゲッタ粉末を接着させるので、従来のスパッ
タ法と比べて工程と材料を削減でき、生産コストの低減
を図れる。 (4) 請求項6の製造方法は、接着剤を配線上に塗布
し、次に支持部材を接着させる場所に導電性フィラーを
吹き付けまたは振り掛けて、支持部材を押し付けて固着
させることから、支持部材を他の低電位側と電気的に接
続させることができる。これにより、支持部材の帯電を
防止でき、その結果、画像形成部材に適正に画像を形成
させることができる。
ットガラスに比べて低く、このためゲッタ材の温度劣化
を防止した固着が行える。そして、化学反応型無機接着
剤は、高真空下においてガスの発生がフリットガラスに
比べて少なく、電子放出素子の特性に悪影響を与える要
因も低減できる。 (3) 請求項5の製造方法は、配線上に形成した接着
剤に直接にゲッタ粉末を接着させるので、従来のスパッ
タ法と比べて工程と材料を削減でき、生産コストの低減
を図れる。 (4) 請求項6の製造方法は、接着剤を配線上に塗布
し、次に支持部材を接着させる場所に導電性フィラーを
吹き付けまたは振り掛けて、支持部材を押し付けて固着
させることから、支持部材を他の低電位側と電気的に接
続させることができる。これにより、支持部材の帯電を
防止でき、その結果、画像形成部材に適正に画像を形成
させることができる。
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像形成装置の斜
視図である。
視図である。
【図2】図1のゲッタ部材を拡大して示す斜視図であ
る。
る。
【図3】第2実施形態のリアプレート側の製造工程を説
明する断面図である。
明する断面図である。
【図4】第3実施形態のリアプレート側の製造工程を説
明する断面図である。
明する断面図である。
【図5】従来の画像形成装置の平面図である。
【図6】図5の画像形成装置をA−A矢視した断面図で
ある。
ある。
1 電子放出素子 2 リアプレート(第一基板) 3 フェイスプレート(第二基板) 4 外枠(枠部材) 5 外囲器(真空容器) 7 蛍光膜(画像形成部材) 11,13 配線 21 耐大気圧支持部材(支持部材) 31 ゲッタ部材(ゲッタ材) 32 基板(帯状片)
フロントページの続き Fターム(参考) 5C012 AA05 5C032 AA01 JJ08 JJ11 5C036 EE14 EE17 EF01 EF06 EF09 EG01 EH26
Claims (6)
- 【請求項1】 平行に離間させた第一基板と第二基板の
隙間に枠部材を設けて封止した真空容器内に、複数の電
子放出素子を配列した電子放射源と、当該電子放射源と
対向する画像形成部材と、前記第一基板と前記第二基板
との隙間の支持を行う支持部材とを備えた画像形成装置
において、前記電子放出素子の配列間に設けた配線上
に、前記支持部材を配置すると共に、ガスの吸収を行う
ゲッタ材を配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記配線上に前記支持部材及び前記ゲッ
タ材を配置する際に、ポリシロキシサン系接着剤を用い
て接着することを特徴とする請求項1に記載の画像形成
装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記配線上に前記支持部材及び前記ゲッ
タ材を配置する際に、化学反応型無機接着剤を用いて接
着することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置
の製造方法。 - 【請求項4】 前記配線の幅と略同一幅の帯状片にゲッ
タ材料を固着させて前記ゲッタ材とすることを特徴とす
る請求項2に記載の画像形成装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記支持部材を接着するための接着剤を
前記配線上に塗布して、次にその接着剤の塗布層上に、
粉末状のゲッタ材料を吹き付けまたは振り掛けて前記ゲ
ッタ材とすることを特徴とする請求項2に記載の画像形
成装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記配線上に接着剤を塗布し、次にその
接着剤の塗布層上で前記支持部材を接着させる場所に導
電性フィラーを吹き付けまたは振り掛け、次に前記接着
剤の塗布層上の他所に、粉末状のゲッタ材料を吹き付け
または振り掛けて前記ゲッタ材とし、そして前記支持部
材を押し付けて固着させることを特徴とする請求項2あ
るいは3に記載の画像形成装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11049383A JP2000251798A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 画像形成装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11049383A JP2000251798A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 画像形成装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000251798A true JP2000251798A (ja) | 2000-09-14 |
Family
ID=12829510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11049383A Withdrawn JP2000251798A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 画像形成装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2000251798A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008034226A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Futaba Corp | 自発光型表示器 |
-
1999
- 1999-02-26 JP JP11049383A patent/JP2000251798A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008034226A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Futaba Corp | 自発光型表示器 |
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