JP2000251219A - 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法

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JP2000251219A
JP2000251219A JP11048985A JP4898599A JP2000251219A JP 2000251219 A JP2000251219 A JP 2000251219A JP 11048985 A JP11048985 A JP 11048985A JP 4898599 A JP4898599 A JP 4898599A JP 2000251219 A JP2000251219 A JP 2000251219A
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JP11048985A
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Izumi Nomura
いづみ 野村
Tetsuya Roppongi
哲也 六本木
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁極幅を小さくしても、磁束が磁極部分の先
端まで届く途中で磁気飽和を起こすことを防止して、十
分な書き込み能力を確保すると共に、容易に製造できる
ようにする。 【解決手段】 誘導型磁気変換素子の上部磁性層は、上
部磁極部層12と第1のヨーク部層15と第2のヨーク
部層20とを有している。上部磁極部層12のエアベア
リング面側の端部における幅、すなわち磁極幅は、上部
磁極部層12と第1のヨーク部層15との結合部分のエ
アベアリング面側の端部における上部磁極部層12の幅
よりも小さい。また、上部磁極部層12と第1のヨーク
部層15との結合部分のエアベアリング面側の端部にお
ける上部磁極部層12の幅は、上部磁極部層12と第1
のヨーク部層15との結合部分のエアベアリング面側の
端部における第1のヨーク部層15の幅よりも大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも誘導型
電磁変換素子を有する薄膜磁気ヘッドおよびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置に用いられる薄
膜磁気ヘッドとしては、薄膜書き込み素子と、磁気抵抗
効果(以下、MR(Magneto Resistive )と記す。)素
子を用いた読み取り素子とを有する複合型のものが主に
用いられるようになっている。
【0003】MR素子としては、異方性磁気抵抗(以
下、AMR(Anisotropic Magneto Resistive )と記
す。)効果を用いたAMR素子、巨大磁気抵抗(以下、
GMR(Giant Magneto Resistive )と記す。)効果を
用いたスピンバルブGMR素子やスピントンネルGMR
素子等がある。MR素子は、磁気ディスクとの相対速度
に依存せず、高い分解能が得られるという特徴を有す
る。読み取り素子は、第1シールド層と、第2シールド
層と、MR素子とを含んでいる。第1シールド層と第2
シールド層は、互いに所定の間隔を隔てて配置され、M
R素子は第1シールド層と2シールド層の間に、適当な
非磁性絶縁物を介して配置されている。
【0004】書き込み素子としては、誘導型電磁変換素
子が用いられる。書き込み素子は、例えば、読み取り素
子の上に積層される。書き込み素子となる誘導型電磁変
換素子は、例えば、読み取り素子における第2シールド
層を兼ねた下部磁性層と、上部磁性層と、これら2つの
磁性層の間に絶縁層を介して配置された薄膜コイル等を
有している。下部磁性層と上部磁性層の先端側(媒体対
向面側)には、微小な厚みのギャップ層を介して対向す
る下部磁極部分と上部磁極部分とが形成されている。下
部磁性層および上部磁性層における下部磁極部分および
上部磁極部分とは反対側は、磁気回路を形成するよう
に、互いに磁気的に結合されている。薄膜コイルは、下
部磁性層と上部磁性層の結合部の周りを渦巻き状に回る
ように形成されている。このような構成の誘導型電磁変
換素子では、薄膜コイルによって発生された磁束が、下
部磁性層と上部磁性層とを含む磁気回路を通過し、ギャ
ップ層において漏れ磁束が発生する。そして、この漏れ
磁束によって書き込みが行われる。
【0005】ところで、磁気ディスク装置では、高記録
密度化が要望されている。上述の構成の薄膜磁気ヘッド
を用いて、高記録密度化に対応するためには、磁気ディ
スクの単位面積あたりに記録されるデータ量(データの
面記録密度)を高めなければならない。データの面記録
密度の向上は、書き込み素子の能力向上と共に、磁気デ
ィスク等の磁気記録媒体の性能向上、ヘッドの低浮上量
化および書き込み信号の高周波数化等によって達成され
る。
【0006】書き込み素子の能力を向上させて面記録密
度を向上させる一つの手段は、2つの磁極間のギャップ
層の厚みを小さくすることである。しかし、記録ギャッ
プ層の厚みの短縮は、所定のヘッド浮上量においては、
2つの磁極間における記録のための漏れ磁界強度の減少
をまねくので、おのずと限界がある。
【0007】面記録密度を高めるもう一つの手段は、磁
気ディスクに記録できるトラック数を増やすことであ
る。磁気ディスクにデータを記録できるトラック数は、
通常、TPI(track per inch)というトラック密度で
表現される。このトラック密度の向上に関する書き込み
素子の能力は、トラックの幅を決めるヘッド寸法を小さ
くすることによって高めることができる。このヘッド寸
法は、通常、書き込み素子のトラック幅と称されてい
る。
【0008】ところで、上述した従来の一般的な薄膜磁
気ヘッドの場合には、書き込み素子の下部磁性層が、読
み取り素子の第2シールド層を兼ねているので、下部磁
極部分の幅を狭くすることができない。このため、記録
中にかなり大きなサイドフリンジング磁界(ギャップ層
の側方に広がる漏洩磁界)が生じ易い。サイドフリンジ
ング磁界は、達成可能な最小トラック幅を制限し、トラ
ック密度の向上に限界を生じさせる。また、サイドフリ
ンジング磁界は、書き込まれたデータを読み取り素子で
読み取るときのオフトラック性能を劣化させる。
【0009】上述する問題点を解決する手段として、米
国特許第5,452,164号には、下部磁極部分の幅
を上部磁極部分の幅に合わせた技術が開示されている。
また、この米国特許第5,452,164号には、上部
磁性層を、磁極部分を形成する第1の層と、ヨーク部分
を形成する第2の層の2つの層に分けると共に、この2
つの層の接合部分において、第2の層の幅を第1の層の
幅よりも大きくし、第2の層の幅方向の両側部を、第1
の層の両側面から側方に突出させた構造が示されてい
る。
【0010】また、磁極部分のディスク走行方向側の記
録磁界勾配を改善する手段として、特開平10−105
921号公報には、上部磁性層を、磁極部分を形成する
第1の層と、ヨーク部分を形成する第2の層の2つの層
に分けると共に、第2の層の先端部(媒体対向面側の端
部)を、媒体対向面から遠ざけた構造が示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、ヘッ
ドの磁極幅が2μm程度の場合には、薄膜コイルによっ
て発生され、下部磁極部分および上部磁極部分を通過す
る磁束は、途中で飽和することなく、磁極部分の先端
(媒体対向面側の端部)まで到達していた。しかしなが
ら、記録におけるトラック幅を縮小するために書き込み
素子の磁極幅を0.5μm以下程度に縮小すると、薄膜
コイルによって発生された磁束が、磁極部分の先端まで
届く途中で磁気飽和を起こすため、磁極部分の先端に
は、磁束が集中して分布し難くなるという現象が発生す
る。そして、この現象によって、最大記録磁界の減少、
記録磁界分布の劣化、サイドフリンジング磁界による記
録にじみが発生し、重ね書きを行う場合の特性であるオ
ーバーライト特性が劣化するという問題点や、高周波数
駆動領域での磁気飽和動作が劣化してしまい、書き込み
信号の高周波数化が困難になるという問題点が発生す
る。前出の米国特許第5,452,164号および特開
平10−105921号公報のいずれも、このような問
題点を解決することができない。
【0012】また、従来の技術では、上部磁性層を、磁
極部分を形成する第1の層と、ヨーク部分を形成する第
2の層の2つの層に分けた場合、一定の幅を有する第1
の層の上に、第2の層を形成するようにしていた。その
ため、従来の技術では、ヘッドの磁極幅を小さくする
と、幅の小さな第1の層の上に精度よく第2の層を形成
しなければならなくなり、薄膜磁気ヘッドの製造が難し
くなるという問題点があった。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、磁極幅を小さくしても、磁束が磁極
部分の先端まで届く途中で磁気飽和を起こすことを防止
して、十分な書き込み能力を得ることができるようにす
ると共に、容易に製造できるようにした薄膜磁気ヘッド
およびその製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜磁気ヘッド
は、磁気的に連結され、且つ記録媒体に対向する側の一
部がギャップ層を介して対向する2つの磁極部分を含
み、それぞれ少なくとも1つの層からなる2つの磁性層
と、この2つの磁性層の間に絶縁層を介して配設された
薄膜コイルとを有する誘導型電磁変換素子を備えた薄膜
磁気ヘッドであって、2つの磁性層のうちの少なくとも
一方の磁性層は、一端部が記録媒体に対向する媒体対向
面側に配置され、磁極部分を形成する磁極部層と、この
磁極部層の他端部側に磁気的に結合されるヨーク部層と
を有し、磁極部層の媒体対向面側の端部における幅が、
磁極部層とヨーク部層との結合部分の媒体対向面側の端
部における磁極部層の幅よりも小さいものである。
【0015】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法は、磁
気的に連結され、且つ記録媒体に対向する側の一部がギ
ャップ層を介して対向する2つの磁極部分を含み、それ
ぞれ少なくとも1つの層からなる2つの磁性層と、この
2つの磁性層の間に絶縁層を介して配設された薄膜コイ
ルとを有する誘導型電磁変換素子を備えた薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法であって、2つの磁性層と薄膜コイルを形
成する各工程を含むと共に、2つの磁性層のうちの少な
くとも一方の磁性層を形成する工程が、一端部が記録媒
体に対向する媒体対向面側に配置され、磁極部分を形成
する磁極部層と、この磁極部層の他端部側に磁気的に結
合されるヨーク部層とを形成すると共に、磁極部層の媒
体対向面側の端部における幅を、磁極部層とヨーク部層
との結合部分の媒体対向面側の端部における磁極部層の
幅よりも小さく形成するものである。
【0016】本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその製造方
法では、磁極部層の媒体対向面側の端部における幅が、
磁極部層とヨーク部層との結合部分の媒体対向面側の端
部における磁極部層の幅よりも小さくなる。
【0017】また、本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその
製造方法では、例えば、磁極部層とヨーク部層との結合
部分の媒体対向面側の端部における磁極部層の幅を、結
合部分の媒体対向面側の端部におけるヨーク部層の幅よ
りも大きくする。
【0018】また、本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその
製造方法では、磁極部層の媒体対向面側の端部における
幅は、例えば、0μmより大きく、0.5μm以下であ
る。
【0019】また、本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその
製造方法では、磁極部層の媒体対向面側の端部における
幅は、例えば、0μmより大きく、0.3μm以下であ
る。
【0020】また、本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその
製造方法では、磁極部層の厚みは、例えば、0μmより
大きく、0.5μm以下である。
【0021】また、本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその
製造方法では、磁極部層の厚みは、例えば、0μmより
大きく、0.3μm以下である。
【0022】また、本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその
製造方法では、記録ギャップ層の厚みは例えば、0μm
より大きく、0.1μm以下である。
【0023】また、本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその
製造方法では、記録信号読み取り素子を設けてもよい。
この場合、記録信号読み取り素子は、例えば磁気抵抗効
果素子である。また、記録信号読み取り素子を、記録ギ
ャップ層の中に配置してもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 [本発明の第1の実施の形態]図1は、本発明の第1の
実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成を示す断面図で
ある。なお、図1は、媒体対向面であるエアベアリング
面に垂直な断面を示している。また、符号aで示した矢
印は、磁気記録媒体の走行方向(空気の流れの方向)を
示している。
【0025】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドは、ス
ライダとして用いられる基板1と、この基板1の一方の
面に隣接するように設けられた絶縁層2と、この絶縁層
2における基板1とは反対側に隣接するように設けられ
た記録信号読み取り素子41と、この読み取り素子41
における絶縁層2とは反対側に隣接するように設けられ
た書き込み素子42と、この書き込み素子42における
読み取り素子41とは反対側に隣接するように設けられ
たオーバーコート層21とを備えている。
【0026】読み取り素子41は、絶縁層2における基
板1とは反対側の面に隣接するように設けられた磁性材
料よりなる下部シールド層3と、この下部シールド層3
における絶縁層2とは反対側に設けられ、磁性材料から
なり、読み取り素子41と書き込み素子42の双方に用
いられる上部シールド層兼下部磁性層(以下、下部磁性
層と記す。)9と、下部シールド層3と下部磁性層9と
の間に、絶縁層である下部シールドギャップ膜4および
上部シールドギャップ膜8を介して設けられたMR素子
5とを有している。
【0027】書き込み素子42は、誘導型電磁変換素子
である。この書き込み素子42は、下部磁性層9と、こ
の下部磁性層9における上部シールドギャップ膜8とは
反対側の面に隣接するように設けられた非磁性材料より
なる記録ギャップ層10と、この記録ギャップ層10に
おける下部磁性層9とは反対側の面に隣接するように設
けられ、且つ、一端部が媒体対向面としてのエアベアリ
ング面40側に配置された上部磁極部層12と、この上
部磁極部層12の他端部側に磁気的に結合された第1の
ヨーク部層15と、この第1のヨーク部層15に磁気的
に結合された第2のヨーク部層20と、この第2のヨー
ク部層20における上部磁極部層12とは反対側の端部
と下部磁性層9との間を磁気的に接続する磁性層13,
16とを有している。
【0028】上部磁極部層12、ヨーク部層15,20
および磁性層13,16は、上部磁性層を構成する。ま
た、上部磁極部層12は、本発明における磁極部層に対
応し、ヨーク部層15,20および磁性層13,16
は、本発明におけるヨーク部層に対応する。
【0029】書き込み素子42は、更に、上部磁極部層
12、ヨーク部層15,20および磁性層13,16か
らなる上部磁性層と、記録ギャップ層10との間に、絶
縁層11、14、17、19を介して設けられた薄膜コ
イル18を有している。
【0030】下部磁性層9、上部磁極部層12、ヨーク
部層15,20および磁性層13,16は、一般には、
パーマロイ(Ni80Fe20)やセンダスト(FeAlS
i)を用いて形成される。他の例として、上部磁極部層
12を、パーマロイよりも高飽和磁束密度の材料で形成
してもよい。このような高飽和磁束密度材料の例として
は、Ni45Fe55、チッ化鉄(FeN)やその化合物、
Co系アモルファス合金、Fe−Co、Fe−M、Fe
−Co−Mの中のうちの少なくとも1種類を挙げること
ができる。ここで、Mは、Ni,N,C,B,Si,A
l,Ti,Zr,Hf,Mo,Ta,Nb,Cu(いず
れも化学記号)の中から選択された少なくとも1種類で
ある。このような高飽和磁束密度の材料で上部磁極部層
12を形成することにより、高保持力の磁気記録媒体に
対しても、十分な記録性能を発揮することが可能とな
る。
【0031】また、下部磁性層9と上部磁性層の少なく
とも一方を、パーマロイよりも高抵抗率の材料で形成し
てもよい。この場合には、書き込み信号が高周波数化さ
れた場合に磁性層内で発生する渦電流損失を、パーマロ
イを使用する場合に比べて低減させることができる。こ
のような高抵抗率の材料の例としては、Co−Fe、C
oNiFe、Co系アモルファス、Fe−Co系アモル
ファス、チッ化鉄(FeN)やその化合物、Fe−M−
N、Fe−M−O、Fe−Co−M−N、Fe−Co−
M−O、Fe−Co−Nの中のうちの少なくとも1種類
を挙げることができる。ここで、Mは、B,Si,A
l,Ti,Zr,Hf,Mo,Ta,Nb(いずれも化
学記号)の中から選択された少なくとも1種類である。
【0032】記録ギャップ層10は、例えば、Al2
3 、SiO2 等の金属酸化物や、AlN、BN、SiN
等の窒化物によって形成することができる。また、記録
ギャップ層10は、Au、Cu、NiP等の導電性非磁
性材料によって形成してもよい。
【0033】図2は、図1に示した薄膜磁気ヘッドにお
ける磁極部分の近傍を示す斜視図、図3は、図1に示し
た薄膜磁気ヘッドにおける磁極部分の近傍を示す平面図
である。これらの図に示したように、本実施の形態で
は、上部磁極部層12は、エアベアリング面(媒体対向
面)40から所定の距離の位置までの部分では幅が一定
で、その位置よりもエアベアリング面40とは反対側の
部分では徐々に幅が大きくなるような形状を有してい
る。また、第1のヨーク部層15は、エアベアリング面
40側ほど幅が小さくなるような形状を有している。
【0034】図4は、図1に示した薄膜磁気ヘッドにお
ける磁極部分の近傍の構造の一例を示す正面図(媒体対
向面から見た図)である。図4に示した構造では、ギャ
ップ層10に接する下部磁性層9の面は平坦になってい
る。なお、図4において、符号6および51はMR素子
5に接続された電極層を示すが、符号51で示す層にハ
ードバイアスの機能を持たせる場合もある。
【0035】図5は、図1に示した薄膜磁気ヘッドにお
ける磁極部分の近傍の構造の他の例を示す正面図であ
る。図5に示した構造では、下部磁性層9のうちギャッ
プ層10に接する部分9aが凸状に形成されている。こ
の部分9aの幅は、上部磁極部層12および記録ギャッ
プ層10の幅と等しくなっている。このような構造は、
トリム(Trim)構造と呼ばれる。このトリム構造によれ
ば、下部磁性層9の部分9aおよび上部磁性層の上部磁
極部層12のギャップ層側に、磁束が良好に集中し、記
録磁界勾配の劣化およびサイドフリンジング磁界による
記録にじみを解消することができる。なお、部分9aを
下部磁性層9とは別個の層としてもよい。また、図4と
同様に、図5において、符号6および51はMR素子5
に接続された電極層を示すが、符号51で示す層にハー
ドバイアスの機能を持たせる場合もある。
【0036】次に、図2および図3を参照して、本実施
の形態に係る薄膜磁気ヘッドの特徴について説明する。
【0037】以下の説明では、図3に示したように、上
部磁性層の上部磁極部層12のエアベアリング面40側
の端部における幅、すなわち磁極幅をW1とし、上部磁
極部層12と第1のヨーク部層15との結合部分のエア
ベアリング面40側の端部における上部磁極部層12の
幅をW2とし、上部磁極部層12と第1のヨーク部層1
5との結合部分のエアベアリング面40側の端部におけ
る第1のヨーク部層15の幅をW3とする。また、エア
ベアリング面40から、第1のヨーク部層15のエアベ
アリング面40側の端部までの距離をd1とし、上部磁
極部層12における一定の幅を有する部分の長さをd2
とする。また、図2に示したように、上部磁極部層12
の厚みをP2Lとする。
【0038】本実施の形態では、上部磁極部層12のエ
アベアリング面40側の端部における幅W1が、上部磁
極部層12と第1のヨーク部層15との結合部分のエア
ベアリング面40側の端部における上部磁極部層12の
幅W2よりも小さくなっている。この関係を式で表す
と、W1<W2となる。
【0039】また、本実施の形態では、上部磁極部層1
2と第1のヨーク部層15との結合部分のエアベアリン
グ面40側の端部における上部磁極部層12の幅W2
が、上部磁極部層12と第1のヨーク部層15との結合
部分のエアベアリング面40側の端部における第1のヨ
ーク部層15の幅W3よりも大きくなっている。この関
係を式で表すと、W2>W3となる。
【0040】上部磁性層における磁極部層12とヨーク
部層15,20を上記のような形状とすることにより、
磁極幅を小さくしても、磁束が磁極部分の先端まで届く
途中で磁気飽和を起こすことを防止することができる。
以下、このことを、シミュレーションの結果を参照し
て、詳しく説明する。
【0041】まず、図6ないし図8の斜視図を参照し
て、シミュレーションで使用した薄膜磁気ヘッドのモデ
ルについて説明する。
【0042】図6は、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドとの比較のための薄膜磁気ヘッドのモデルを表してい
る。以下、このモデルで表される薄膜磁気ヘッドをヘッ
ド(1)という。ヘッド(1)では、W2=W3となっ
ている。なお、図中、符号112は磁極部層を表し、符
号115は第1のヨーク部層を表している。
【0043】図7は、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドのモデルを表している。以下、このモデルで表される
薄膜磁気ヘッドをヘッド(2)という。ヘッド(2)で
は、W2>W3となっている。
【0044】図8は、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドとの比較のための他の薄膜磁気ヘッドのモデルを表し
ている。以下、このモデルで表される薄膜磁気ヘッドを
ヘッド(3)という。ヘッド(3)では、W2<W3と
なっている。なお、図中、符号112は磁極部層を表
し、符号115は第1のヨーク部層を表している。
【0045】図6ないし図8に示した形状は、いずれ
も、薄膜磁気ヘッドをエアベアリング面(以下、ABS
ともいう。)および基板の面に垂直な面で、磁極幅に対
して左右対称に分割して得られる片側半分を表す1/2
対称形状である。
【0046】次に、シミュレーションで想定した解析条
件のうち、ヘッド(1)〜ヘッド(3)に共通する条件
を、以下の表に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】なお、再生ギャップ層の厚みとは、MR素
子とその上下のシールドギャップ層とを含む厚みをい
う。
【0050】シミュレーションで想定した条件のうち、
ヘッド(1)〜ヘッド(3)で異なる条件は、以下の通
りである。ヘッド(1)では、d1=d2=0.3μm
である。ヘッド(2)では、d1=0.5μm、d2=
0.3μmである。ヘッド(3)では、d1=0.1μ
m、d2=0.3μmである。
【0051】また、シミュレーションでは、薄膜コイル
を5巻とし、記録時の電流を40mAとした。シミュレ
ーションでは、磁極部層の記録ギャップ層側における側
部での磁束密度B(T)を求めている。
【0052】図9は、上記のヘッド(1)〜ヘッド
(3)について、シミュレーションによって求めた、磁
極部層内の磁束密度分布を示す図である。この図から、
ヘッド(1)では、磁極部層の先端(ABS側の端部)
よりも奥側の方が磁束密度が大きくなっており、磁束が
磁極部層の先端に到達する前に途中で磁気飽和している
ことが分かる。ヘッド(3)にも、ヘッド(1)と同様
の傾向が見られる。
【0053】これに対し、本実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドに対応するヘッド(2)では、磁極部層の先端側
ほど磁束密度が大きくなっており、磁束が途中で磁気飽
和することなく、磁極部層の先端まで導かれている。
【0054】次に、図10および図11を参照して、磁
極幅と磁極部層内の磁束密度分布との関係を調べたシミ
ュレーションの結果について説明する。
【0055】図10は、ヘッド(1)のような形状の薄
膜磁気ヘッドにおいて、磁極幅W1を、0.1μm、
0.3μm、0.4μm、0.5μmと変化させたとき
の、磁極部層内の磁束密度分布を示す図である。なお、
W1,W2,W3の関係は、W1=W2=W3である。
図10から、ヘッド(1)のような形状の薄膜磁気ヘッ
ドでは、W1が0.5μm以下になると、磁極部層の途
中から奥側にかけて磁束密度が上昇しており、磁束が磁
極部層の先端に到達する前に途中で磁気飽和しやすくな
ることが分かる。また、このような傾向は、W1が小さ
くなるほど顕著になり、特にW1が0.3μm以下のと
きに特に顕著になる。
【0056】図11は、ヘッド(2)のような形状の薄
膜磁気ヘッドにおいて、磁極幅W1を、0.1μm、
0.3μm、0.4μm、0.5μmと変化させたとき
の、磁極部層内の磁束密度分布を示す図である。なお、
W1,W2,W3の関係は、W2>W3>W1である。
図11から、ヘッド(2)のような形状の薄膜磁気ヘッ
ドでは、W1が0.5μm以下のときでも、磁極部層の
先端側ほど磁束密度が大きくなっており、磁束が途中で
磁気飽和することなく、磁極部層の先端まで導かれてい
ることが分かる。従って、本実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドは、磁束が途中で磁気飽和することを防止するこ
とに関して、W1が0.5μm以下のときに明らかに効
果があり、W1が0.3μm以下のときに効果が顕著で
あると言える。
【0057】次に、図12および図13を参照して、磁
極部層の厚みと磁極部層内における磁束密度の分布との
関係を調べたシミュレーションの結果について説明す
る。
【0058】図12は、ヘッド(1)のような形状の薄
膜磁気ヘッドにおいて、磁極部層の厚みP2Lを、0.
2μm、0.3μm、0.5μmと変化させたときの、
磁極部層内の磁束密度分布を示す図である。図12か
ら、ヘッド(1)のような形状の薄膜磁気ヘッドでは、
P2Lが0.5μm以下のとき、磁極部層の先端よりも
奥側の方が磁束密度が大きくなっており、磁束が磁極部
層の先端に到達する前に途中で磁気飽和することが分か
る。また、このような傾向は、P2Lが小さくなるほど
顕著になり、特にP2Lが0.3μm以下のときに特に
顕著になる。従って、P2Lとして0.5μm以上の厚
みが必要とされる。
【0059】図13は、ヘッド(2)のような形状の薄
膜磁気ヘッドにおいて、磁極部層の厚みP2Lを、0.
2μm、0.3μm、0.5μmと変化させたときの、
磁極部層内の磁束密度分布を示す図である。図13か
ら、ヘッド(2)のような形状の薄膜磁気ヘッドでは、
P2Lが0.5μm以下のときでも、磁極部層の先端側
ほど磁束密度が大きくなっており、磁束が途中で磁気飽
和することなく、磁極部層の先端まで導かれていること
が分かる。従って、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッド
は、磁束が途中で磁気飽和することを防止することに関
して、P2Lが0.5μm以下のときに明らかに効果が
ある。このため、磁極部層をより薄膜化することが可能
となる。これは、磁極部の微細形成に有効である。
【0060】以上説明したように本実施の形態では、上
部磁性層を、上部磁極部層12とヨーク部層15,20
とに分けると共に、上部磁極部層12のエアベアリング
面40側の端部における幅、すなわち磁極幅W1を、上
部磁極部層12と第1のヨーク部層15との結合部分の
エアベアリング面40側の端部における上部磁極部層1
2の幅W2よりも小さくしている。これにより、磁極幅
W1を小さくしても、W2をW1よりも大きくすること
により、上部磁極部層12と第1のヨーク部層15との
結合部分の近傍における磁性層の体積を大きくすること
ができる。そのため、磁極幅W1を小さくしても、磁束
が磁極部分の先端まで届く途中で磁気飽和を起こすこと
を防止することが可能となる。
【0061】また、本実施の形態では、特に、上部磁極
部層12と第1のヨーク部層15との結合部分のエアベ
アリング面40側の端部における上部磁極部層12の幅
W2を、上部磁極部層12と第1のヨーク部層15との
結合部分のエアベアリング面40側の端部における第1
のヨーク部層15の幅W3よりも大きくすることによ
り、上部磁極部層12のエアベアリング面40側の端部
における幅、すなわち磁極幅W1を小さくしても、磁束
が磁極部分の先端まで届く途中で磁気飽和を起こすこと
を顕著に防止することができる。
【0062】その結果、本実施の形態によれば、ヘッド
を狭トラック幅化しても、磁束が磁極部分の先端に良好
に集中し、記録磁界勾配の劣化およびサイドフリンジン
グ磁界による記録にじみを低減することができる。ま
た、これにより、オーバーライト特性を向上させること
ができると共に、書き込み信号の高周波数化も可能とな
る。以上のことから、本実施の形態によれば、記録密度
を大きくすることが可能となる。
【0063】また、本実施の形態では、上述のようにW
2>W3としたので、第1のヨーク部層15を、上部磁
極部層12において第1のヨーク部層15よりも幅の大
きな、同一材料の部分の上に形成することができ、磁極
の微細加工が容易になる。また、本実施の形態では、W
1<W2としたので、磁極幅W1を小さくしても、W2
をW1よりも大きくすることができ、上述のW2>W3
の関係を容易に実現することができ、薄膜ヘッドの製造
が容易になる。
【0064】また、本実施の形態によれば、上部磁極部
層12の厚みを小さくすることが可能となる。これによ
り、上部磁極部層12を微細に形成することが可能とな
り、磁極幅をより小さくすることが可能となる。また、
これは、薄膜磁気ヘッドを小型化できることにもつなが
る。
【0065】次に、図14ないし図26を参照して、本
実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法について説
明する。なお、図14ないし図26において、(a)は
エアベアリング面に垂直な断面を示し、(b)は磁極部
分のエアベアリング面に平行な断面を示している。
【0066】本実施の形態に係る製造方法では、まず、
図14に示したように、例えばアルティック(Al2
3 ・TiC)よりなる基板1の上に、例えばアルミナ
(Al 23 )よりなる絶縁層2を、約5μmの厚みで
堆積する。次に、絶縁層2の上に、磁性材料よりなる読
み取り素子41用の下部シールド層3を、1〜3μmの
厚みに形成する。
【0067】次に、図15に示したように、下部シール
ド層3の上に、例えばアルミナまたはチッ化アルミニウ
ムを10〜50nmの厚みにスパッタ堆積し、絶縁層と
しての下部シールドギャップ膜4を形成する。次に、下
部シールドギャップ膜4の上に、再生用のMR素子5を
形成するためのMR膜を、数十nmの厚みに形成する。
次に、このMR膜の上に、MR素子5を形成すべき位置
に選択的にフォトレジストパターンを形成する。このと
き、リフトオフを容易に行うことができるような形状、
例えば断面形状がT型のフォトレジストパターンを形成
する。次に、フォトレジストパターンをマスクとして、
例えばイオンミリングによってMR膜をエッチングし
て、MR素子5を形成する。なお、MR素子5は、GM
R(TMR(スピントンネル磁気抵抗効果)を含む。)
素子でもよいし、AMR素子でもよい。次に、下部シー
ルドギャップ膜4の上に、同じフォトレジストパターン
をマスクとして、MR素子5に電気的に接続される一対
の第1の電極層6を、数十nmの厚みに形成する。第1
の電極層6は、例えば、TiW,CoPt,TiW,T
aを積層して形成される。次に、フォトレジストパター
ンをリフトオフする。
【0068】次に、図16に示したように、第1の電極
層6に電気的に接続される一対の第2の電極層7を、例
えば50〜150nmの厚みで、所定のパターンに形成
する。第2の電極層7は、例えば、銅(Cu)によって
形成される。第1の電極層6および第2の電極層7は、
MR素子5に電気的に接続されるリードを構成する。
【0069】次に、図17に示したように、下部シール
ドギャップ膜4およびMR素子5の上に、絶縁層として
の上部シールドギャップ膜8を、10〜50nmの厚み
に形成し、MR素子5をシールドギャップ膜4,8内に
埋設する。次に、上部シールドギャップ膜8の上に、磁
性材料からなり、読み取り素子41と書き込み素子42
の双方に用いられる下部磁性層9を、約0.2〜3μm
の厚みに形成する。
【0070】次に、図18に示したように、下部磁性層
9の上に、絶縁膜、例えばアルミナ膜よりなる記録ギャ
ップ層10を、0.04〜0.2μmの厚みに形成す
る。
【0071】次に、図19に示したように、記録ギャッ
プ層10の上に、スロートハイトを規定するための絶縁
層11を、例えば0.1〜1.5μmの厚みに形成す
る。この絶縁層11は、例えばフォトレジスト層を加熱
することにより形成することができる。絶縁層11は、
この他、アルミナ膜、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜
等で形成してもよい。次に、絶縁層11よりも後方(図
19(a)における右側)の位置において、磁路形成の
ために、記録ギャップ層10を部分的にエッチングして
コンタクトホール10aを形成する。
【0072】次に、図20に示したように、エアベアリ
ング面から絶縁層11の上にかけて、書き込み素子42
用の磁性材料からなる上部磁極部層12を、例えば0.
2〜1.5μmの厚みに形成する。このとき同時に、上
部磁極部層12と同じ材料を用いて、コンタクトホール
10aに、磁路形成のための磁性層13を、例えば0.
2〜1.5μmの厚みに形成する。これら上部磁極部層
12および磁性層13は、例えば、フレームめっき法に
よって形成してもよいし、スパッタリングおよびエッチ
ングによって形成してもよい。
【0073】次に、図21に示したように、上部磁極部
層12をマスクとして、イオンミリングによって、記録
ギャップ層10と下部磁性層9を、例えば0.2〜0.
5μmだけエッチングして、トリム構造とする。このト
リム構造によれば、狭トラックの書き込み時に発生する
磁束の広がりによる実効トラック幅の増加を防止するこ
とができる。
【0074】次に、図22に示したように、全面に、例
えばアルミナよりなる絶縁層14を、例えば0.2〜3
μmの厚みに形成し、その後、この絶縁層14を、上部
磁極部層12および磁性層13の表面に至るまで研磨し
て平坦化する。この際の研磨方法としては、機械的な研
磨またはCMP(化学機械研磨)が用いられる。この平
坦化により、上部磁極部層12および磁性層13の表面
が露出すると共に、上部磁極部層12と磁性層13との
間が絶縁層14により埋め込まれた状態となる。
【0075】次に、図23に示したように、上部磁極部
層12の上に、磁性材料からなる第1のヨーク部層15
を形成する。この第1のヨーク部層15は、最大の幅が
例えば約1〜2μm、厚みが例えば約0.2〜1.5μ
mである。このとき同時に、第1のヨーク部層15と同
じ材料を用いて、磁性層13の上に、磁路形成のための
磁性層16を、例えば約0.2〜1.5μmの厚みに形
成する。これら第1のヨーク部層15および磁性層16
は、例えば、フレームめっき法によって形成してもよい
し、スパッタリングおよびエッチングによって形成して
もよい。
【0076】次に、図24に示したように、全面に、例
えばアルミナよりなる絶縁層17を、例えば0.4〜3
μmの厚みに形成し、その後、この絶縁層17を、第1
のヨーク部層15および磁性層16の表面に至るまで研
磨して平坦化する。この際の研磨方法としては、機械的
な研磨またはCMPが用いられる。この平坦化により、
第1のヨーク部層15および磁性層16の表面が露出す
ると共に、第1のヨーク部層15と磁性層16との間が
絶縁層17により埋め込まれた状態となる。
【0077】次に、図25に示したように、絶縁層17
の上に、誘導型の書き込み素子用の薄膜コイル18を、
例えば0.2〜2μmの厚みに形成する。次に、絶縁層
17およびコイル18の上に、フォトレジストからなる
絶縁層19を、所定のパターンに形成する。次に、絶縁
層19を安定化するために、例えば200〜250°C
の温度で熱処理する。
【0078】次に、第1のヨーク部層15、絶縁層19
および磁性層16の上に書き込み素子用の磁性材料から
なる第2のヨーク部層20を、例えば約1〜3μmの厚
みに形成する。この第2のヨーク部層20は、コイル1
8よりも後方の位置において、コンタクトホール10a
上に形成された磁性層13,16を介して下部磁性層9
と接触し、磁気的に連結される。
【0079】次に、図26に示したように、第2のヨー
ク部層20の上に、例えばアルミナよりなるオーバーコ
ート層21を、20〜40μmの厚みに形成する。最後
に、スライダの研磨加工を行って、エアベアリング面を
形成して、図1に示したような本実施の形態に係る薄膜
磁気ヘッドが完成する。
【0080】なお、下部磁性層9や、上部磁極部層1
2、ヨーク部層15,20は、それぞれ、例えばNiF
e(Ni:80重量%,Fe:20重量%)、NiFe
(Ni:45重量%,Fe:55重量%)、センダス
ト、チッ化鉄(FeN)やその化合物、Co系のアモル
ファス合金等の高飽和磁束密度材を用いて形成してもよ
いし、これらの材料を2種類以上重ねて形成してもよ
い。
【0081】本実施の形態では、スロートハイトは、ス
ライダの研磨加工および絶縁層11のエアベアリング面
側の端部によって決定される。
【0082】本実施の形態では、上部磁性層を、上部磁
極部層12、第1のヨーク部層15および第2のヨーク
部層20の3つの層に分割して形成するようにしたの
で、上部磁極部層12および第1のヨーク部層15を、
エイペックス部のない、ほぼ平坦な面の上に形成するこ
とができる。従って、上部磁極部層12および第1のヨ
ーク部層15を、ハーフミクロンオーダやクォータミク
ロンオーダ以下まで微細に、且つ正確に形成することが
可能となる。また、本実施の形態によれば、上部磁性層
の形状の設計の自由度が高くなる。
【0083】[本発明の第2の実施の形態]次に、図2
7ないし図30を参照して、本発明の第2の実施の形態
について説明する。なお、図27ないし図30におい
て、(a)はエアベアリング面に垂直な断面を示し、
(b)は磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を示
している。
【0084】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、第1のヨーク部層15および磁性層16を形
成するまでの工程は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、その後、図27に示したように、第
1のヨーク部層15と磁性層16との間における絶縁層
14の上に、薄膜コイル28を形成する。
【0085】次に、図28に示したように、全面に、例
えばアルミナよりなる絶縁層29を、例えば0.2〜3
μmの厚みに形成し、その後、この絶縁層29を、第1
のヨーク部層15および磁性層16の表面に至るまで研
磨して平坦化する。この際の研磨方法としては、機械的
な研磨またはCMPが用いられる。この平坦化により、
第1のヨーク部層15および磁性層16の表面が露出す
ると共に、第1のヨーク部層15と磁性層16との間に
配置された薄膜コイル28が絶縁層29により埋め込ま
れた状態となる。
【0086】次に、図29に示したように、第1のヨー
ク部層15、絶縁層29および磁性層16の上に、書き
込み素子用の磁性材料からなる第2のヨーク部層30
を、例えば約1〜3μmの厚みに形成する。この第2の
ヨーク部層30は、薄膜コイル28よりも後方の位置に
おいて、磁性層13,16を介して、下部磁性層9と接
触し、磁気的に連結される。
【0087】次に、図30に示したように、第2のヨー
ク部層30の上に、例えばアルミナよりなるオーバーコ
ート層31を、20〜40μmの厚みに形成する。最後
に、スライダの研磨加工を行って、エアベアリング面を
形成して、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドが完成す
る。
【0088】本実施の形態では、第1のヨーク部層1
5、絶縁層14および磁性層16の間の空間内に、薄膜
コイル28を埋め込むようにしたので、第2のヨーク部
層30も平坦な面の上に形成することができる。これに
より、第2のヨーク部層30も、ハーフミクロンオーダ
やクォータミクロンオーダまで微細に、且つ正確に形成
することが可能となる。
【0089】また、本実施の形態では、薄膜コイル28
は、第1のヨーク部層15の上面よりも下側の部分に埋
め込むようにすればよいので、上部磁極部層12や第1
のヨーク部層15の膜厚が、薄膜コイル28の膜厚によ
って制約を受けることはない。従って、上部磁極部層1
2や第1のヨーク部層15のより微細化を図ることが可
能となる。
【0090】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0091】[本発明の第3の実施の形態]次に、本発
明の第3の実施の形態について説明する。図31は、本
実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドにおける磁極部分の近
傍を示す正面図(媒体対向面から見た図)である。本実
施の形態では、書き込み素子の下部磁性層と上部磁性層
との間に、読み取り用のMR素子を配置している。
【0092】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドでは、
書き込み素子の下部磁性層53と、上部磁性層の上部磁
極部層12とが、所定の間隔を隔てて配置されている。
下部磁性層53と上部磁極部層12との間には、非磁性
絶縁層54,55を介して、MR素子5が設けられてい
る。本実施の形態では、下部磁性層53と上部磁極部層
12との間の部分が、記録ギャップ層となる。図4と同
様に、図31において、符号6および51はMR素子5
に接続された電極層を示すが、符号51で示す層にハー
ドバイアス機能を持たせる場合もある。
【0093】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドによれ
ば、書き込み素子と読み取り素子がほぼ同じ位置に設け
られているので、書き込み素子と読み取り素子との間の
オフトラック量のスキュー角依存性がなくなる。
【0094】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0095】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されず、種々の変更が可能である。例えば、上記各実施
の形態では、ヨーク部層を、第1のヨーク部層と第2の
ヨーク部層の2つの層に分けたが、1つの層で形成して
もよい。
【0096】また、上記各実施の形態では、薄膜コイル
を1層としたが、2層以上としてもよい。
【0097】また、上記各実施の形態では、基体側に読
み取り用のMR素子を形成し、その上に、書き込み用の
誘導型電磁変換素子を積層した構造の薄膜磁気ヘッドに
ついて説明したが、この積層順序を逆にしてもよい。
【0098】つまり、基体側に書き込み用の誘導型電磁
変換素子を形成し、その上に、読み取り用のMR素子を
形成してもよい。このような構造は、例えば、上記実施
の形態に示した上部磁性層の機能を有する磁性膜を下部
磁性層として基体側に形成し、記録ギャップ膜を介し
て、それに対向するように上記実施の形態に示した下部
磁性層の機能を有する磁性膜を上部磁性層として形成す
ることにより実現できる。この場合、誘導型電磁変換素
子の上部磁性層とMR素子の下部シールド層を兼用させ
ることが好ましい。
【0099】なお、このような構造の薄膜磁気ヘッドで
は、凹部を形成した基体を用いることが好ましい。そし
て、基体の凹部に、コイル部を形成することによって、
薄膜磁気ヘッド自体の大きさをさらに縮小化することが
できる。
【0100】また、本発明は、誘導型電磁変換素子のみ
を備え、この誘導型電磁変換素子によって読み取りと書
き込みを行う薄膜磁気ヘッドにも適用することができ
る。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし10
のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドまたは請求項11な
いし20のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法
では、誘導型電磁変換素子の上部および下部の2つの磁
性層のうちの少なくとも一方の磁性層が磁極部層とヨー
ク部層とを有し、磁極部層の媒体対向面側の端部におけ
る幅が、磁極部層とヨーク部層との結合部分の媒体対向
面側の端部における磁極部層の幅よりも小さくなるよう
にしている。従って、磁極幅を小さくしても、磁極部層
とヨーク部層との結合部分の近傍における磁性層の体積
を大きくすることができ、磁束が磁極部分の先端まで届
く途中で磁気飽和を起こして書き込み能力が低下するこ
とを防止できるという効果を奏する。また、本発明によ
れば、磁極幅を小さくしても、磁極部層およびヨーク部
層を容易に高精度に形成することができるので、超狭ト
ラック幅を実現する薄膜磁気ヘッドを容易に製造するこ
とができるという効果を奏する。
【0102】特に、請求項2記載の薄膜磁気ヘッドまた
は請求項12記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれ
ば、磁極部層とヨーク部層との結合部分の媒体対向面側
の端部における磁極部層の幅が、結合部分の媒体対向面
側の端部におけるヨーク部層の幅よりも大きくなるよう
にしたので、磁極幅を小さくしても磁束が磁極部分の先
端まで届く途中で磁気飽和を起こして書き込み能力が低
下することを防止できると共に磁極幅の正確な制御が可
能なために超狭トラック幅を実現する薄膜磁気ヘッドを
容易に製造することができるという効果が顕著になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの構成を示す断面図である。
【図2】図1に示した薄膜磁気ヘッドにおける磁極部分
の近傍を示す斜視図である。
【図3】図1に示した薄膜磁気ヘッドにおける磁極部分
の近傍を示す平面図である。
【図4】図1に示した薄膜磁気ヘッドにおける磁極部分
の近傍の構造の一例を示す正面図である。
【図5】図1に示した薄膜磁気ヘッドにおける磁極部分
の近傍の構造の他の例を示す正面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドとの比較のための薄膜磁気ヘッドのモデルを示す斜視
図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドのモデルを示す斜視図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドとの比較のための他の薄膜磁気ヘッドのモデルを示す
斜視図である。
【図9】図6ないし図8に示したヘッドについてシミュ
レーションによって求めたABSからの距離と磁束密度
との関係を示す特性図である。
【図10】図6に示したような形状の薄膜磁気ヘッドに
おいて磁極幅を変化させたときのABSからの距離と磁
束密度との関係を示す特性図である。
【図11】図7に示したような形状の薄膜磁気ヘッドに
おいて磁極幅を変化させたときのABSからの距離と磁
束密度との関係を示す特性図である。
【図12】図6に示したような形状の薄膜磁気ヘッドに
おいて磁極部層の厚みを変化させたときのABSからの
距離と磁束密度との関係を示す特性図である。
【図13】図7に示したような形状の薄膜磁気ヘッドに
おいて磁極部層の厚みを変化させたときのABSからの
距離と磁束密度との関係を示す特性図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法における一工程を説明するための断面図
である。
【図15】図14に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図16】図15に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図17】図16に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図18】図17に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図19】図18に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図20】図19に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図21】図20に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図22】図21に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図23】図22に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図24】図23に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図25】図24に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図26】図25に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図27】本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法における一工程を説明するための断面図
である。
【図28】図27に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図29】図28に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図30】図29に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図31】本発明の第3の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドにおける磁極部分の近傍を示す正面図である。
【符号の説明】
1…基板、2…絶縁層、3…下部シールド層、5…MR
素子、9…下部磁性層、10…記録ギャップ層、12…
上部磁極部層、15…第1のヨーク部層、18…薄膜コ
イル、20…第2のヨーク部層、40…エアベアリング
面、41…読み取り素子、42…書き込み素子。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気的に連結され、且つ記録媒体に対向
    する側の一部がギャップ層を介して対向する2つの磁極
    部分を含み、それぞれ少なくとも1つの層からなる2つ
    の磁性層と、この2つの磁性層の間に絶縁層を介して配
    設された薄膜コイルとを有する誘導型電磁変換素子を備
    えた薄膜磁気ヘッドであって、 前記2つの磁性層のうちの少なくとも一方の磁性層は、
    一端部が記録媒体に対向する媒体対向面側に配置され、
    磁極部分を形成する磁極部層と、この磁極部層の他端部
    側に磁気的に結合されるヨーク部層とを有し、 前記磁極部層の媒体対向面側の端部における幅が、前記
    磁極部層と前記ヨーク部層との結合部分の媒体対向面側
    の端部における前記磁極部層の幅よりも小さいことを特
    徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記磁極部層と前記ヨーク部層との結合
    部分の媒体対向面側の端部における前記磁極部層の幅
    が、前記結合部分の媒体対向面側の端部における前記ヨ
    ーク部層の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1記
    載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記磁極部層の媒体対向面側の端部にお
    ける幅は、0μmより大きく、0.5μm以下であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の薄膜磁気ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記磁極部層の媒体対向面側の端部にお
    ける幅は、0μmより大きく、0.3μm以下であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の薄膜磁気ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 前記磁極部層の厚みは、0μmより大き
    く、0.5μm以下であることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記磁極部層の厚みは、0μmより大き
    く、0.3μm以下であることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記ギャップ層の厚みは、0μmより大
    きく、0.1μm以下であることを特徴とする請求項1
    ないし6のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 更に、記録信号読み取り素子を備えたこ
    とを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の薄
    膜磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記記録信号読み取り素子は、磁気抵抗
    効果素子であることを特徴とする請求項8記載の薄膜磁
    気ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記記録信号読み取り素子は、前記ギ
    ャップ層の中に配置されていることを特徴とする請求項
    8または9記載の薄膜磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】 磁気的に連結され、且つ記録媒体に対
    向する側の一部がギャップ層を介して対向する2つの磁
    極部分を含み、それぞれ少なくとも1つの層からなる2
    つの磁性層と、この2つの磁性層の間に絶縁層を介して
    配設された薄膜コイルとを有する誘導型電磁変換素子を
    備えた薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、 前記2つの磁性層と前記薄膜コイルを形成する各工程を
    含むと共に、 前記2つの磁性層のうちの少なくとも一方の磁性層を形
    成する工程が、一端部が記録媒体に対向する媒体対向面
    側に配置され、磁極部分を形成する磁極部層と、この磁
    極部層の他端部側に磁気的に結合されるヨーク部層とを
    形成すると共に、前記磁極部層の媒体対向面側の端部に
    おける幅を、前記磁極部層と前記ヨーク部層との結合部
    分の媒体対向面側の端部における前記磁極部層の幅より
    も小さく形成することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製
    造方法。
  12. 【請求項12】 前記磁極部層と前記ヨーク部層との結
    合部分の媒体対向面側の端部における前記磁極部層の幅
    を、前記結合部分の媒体対向面側の端部における前記ヨ
    ーク部層の幅よりも大きくすることを特徴とする請求項
    11記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記磁極部層の媒体対向面側の端部に
    おける幅を、0μmより大きく、0.5μm以下とする
    ことを特徴とする請求項11または12記載の薄膜磁気
    ヘッドの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記磁極部層の媒体対向面側の端部に
    おける幅を、0μmより大きく、0.3μm以下とする
    ことを特徴とする請求項11または12記載の薄膜磁気
    ヘッドの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記磁極部層の厚みを、0μmより大
    きく、0.5μm以下とすることを特徴とする請求項1
    1ないし14のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造
    方法。
  16. 【請求項16】 前記磁極部層の厚みを、0μmより大
    きく、0.3μm以下とすることを特徴とする請求項1
    1ないし14のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造
    方法。
  17. 【請求項17】 前記ギャップ層の厚みを、0μmより
    大きく、0.1μm以下とすることを特徴とする請求項
    11ないし16のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製
    造方法。
  18. 【請求項18】 更に、記録信号読み取り素子を形成す
    る工程を含むことを特徴とする請求項11ないし17の
    いずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記記録信号読み取り素子は、磁気抵
    抗効果素子であることを特徴とする請求項18記載の薄
    膜磁気ヘッドの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記記録信号読み取り素子を、前記ギ
    ャップ層の中に配置することを特徴とする請求項18ま
    たは19記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004509460A (ja) * 2000-09-18 2004-03-25 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ スピンバルブ構造を製造する方法
US7158345B2 (en) 2000-03-09 2007-01-02 Alps Electric Co., Ltd. Thin-film magnetic head appropriately suppressing side fringing and method for fabricating the same

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