JP2000250994A - Icカードを用いたサービス提供方法及びシステム - Google Patents

Icカードを用いたサービス提供方法及びシステム

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JP2000250994A
JP2000250994A JP5508099A JP5508099A JP2000250994A JP 2000250994 A JP2000250994 A JP 2000250994A JP 5508099 A JP5508099 A JP 5508099A JP 5508099 A JP5508099 A JP 5508099A JP 2000250994 A JP2000250994 A JP 2000250994A
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card
service
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JP5508099A
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English (en)
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Haruko Nagaoka
晴子 長岡
Akira Kagami
晃 加賀美
Tsutomu Tashiro
勤 田代
Nobuyuki Osaki
伸之 大崎
Akira Muramatsu
晃 村松
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】サービスの提供者や決済機能を持つ計算機又は
組織に対してオンラインで接続しなくてもサービスを受
けることができ,さらに,オフラインでの支払い処理が
可能なシステムを提供する。 【解決手段】1つ以上の処理を実行可能なICカードに
おいて、ICカード保有者が予め指定した金額に相当す
るバリュー情報をICカード内にあるバリュー情報格納
手段に格納しておき,外部の情報処理装置から有料サー
ビスに関する情報を受け、1つ以上のサービスの実行手
段および対価情報を含む有料サービスに関する情報をI
Cカード内に格納し,ICカード内にあるサービスアプ
リケーション管理制御機能の制御の下で,格納した有料
サービスの中から利用を希望する1つの有料サービスを
選択し,選択した有料サービスを実行し,ICカード内
で有料サービスの対価について仮想的に決済を行い,実
決済を行うと判断した場合,実決済を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードへのサ
ービスアプリケーションの保管およびその利用方式,及
びサービスアプリケーションに対する料金支払い方式に
関する。ここで,サービスアプリケーションとは,サー
ビス実行プログラムもしくはデータユニットを指す。
【0002】
【従来の技術】情報ネットワーク,および,携帯端末の
普及により,情報配信サービスやオンラインバンキング
サービスなど,時間や場所の制限なしに受けられるサー
ビスが増加してきている。これらのサービスが有料であ
る場合,ユーザからサービス提供者へ対価支払いが必ず
行われるよう,支払い方式はプリペイド方式,月額方
式,もしくは,オンラインで即時支払い手続きを行う方
式が取られている。
【0003】しかし,サービス利用の都度オンラインで
対価支払いを行っていては,それ自身に決済機能を有す
るか,ネットワーク等を介して決済機能を有する計算機
等に接続したサービス提供者側の計算機に接続する必要
があるため,サービス利用に時間も通信コストもかか
る。また,誰でも気軽にアクセスできるオープンなネッ
トワークを有力なチャネルとしているサービス/商取引
では,対面式のサービス/商取引に比べてどうしてもセ
キュリティ上の不安が伴う。
【0004】一方,プリペイド方式や月額方式では,頻
繁に利用することが分かっているサービス(例えば,交
通チケットや電話料金)でない限り,ユーザにとっては
初期投資が高く感じられ,引いてはサービス普及への足
かせとなってしまう。これは,比較的単価が低くPPV
(Pay Per View)型の支払い方式が望ましいサービスに
おいては致命的な欠点となりうる。このような支払い方
式を採用していては,上記のような携帯端末を利用した
「いつでも,どこでも受けられるサービス」の利便性は
半減する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、ユーザがサービ
スを利用するには、そのサービス提供が有人化されてい
るか、サービス提供が無人化されている場合であって
も、サービス提供者が決済機能を有するか、少なくとも
決済機能を有する計算機に接続可能な計算機端末により
サービスが提供されなければならなかった。しかし,こ
の場合,ユーザはサービスを受ける度にオンラインで接
続するかサービス提供者と対面するかした上で支払いを
行わなければならず,サービス利用には時間もコストも
かかっていた。さらに,オープンネットワークを介して
支払い手続きを行う場合,利用の都度支払いに関する情
報を送受信していては,セキュリティ上の不安も伴う。
【0006】セキュリティの高さ,および,携帯性とい
う利点で,近年ICカードを利用した料金支払いシステ
ムが世界中に数多く登場してきている。しかし,これら
のシステムを用いてもなお,サービスの都度オンライン
で対価支払いを行わなければならないという点,さら
に,サービス提供者が提供する特定の計算機に接続しな
ければサービスを受けられないという課題は残る。
【0007】これを解決するためには,ICカード自身
にサービスアプリケーションを保持させ,実決済の時を
除いては,外部のサービス提供者の計算機に接続するこ
となくサービスを利用できるようにし,さらに,仮想的
であれICカード内で決済を行える機能を開発すれば良
い。しかし,従来におけるICカードを用いた料金支払
い方式では,ICカードはクライアント(接続した端末
から有料サービスを受信),または,補助記憶装置(接
続した端末へ渡すための情報を格納する媒体)として使
用されるのみであり,このような用途に十分耐えうる技
術は存在しない。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするものは、サービスの提供者
の支払手段を持つ計算機又は組織に対してオフラインで
あるICカード上でも、サービスを取得することを可能
とし、しかもその対価をセキュアに支払う方法およびシ
ステムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、本願発明は以下の構成を採用する。
【0010】1つ以上の処理を実行可能なICカードに
おいて、入出力装置を有した情報処理装置を介してIC
カード保有者の資金の一部をバリュー情報(金銭的価値
を持つデータ)として所定領域に格納し,外部の情報処
理装置から受け取ったサービスアプリケーションおよび
サービスに対する対価情報を含む有料サービスに関する
情報を所定領域に格納し,格納したサービスアプリケー
ションを実行および管理・制御し,格納したサービス実
行手段を実行することにより利用履歴情報及び生成デー
タ情報,バリュー情報を更新し,実決済を実行するた
め,利用履歴情報に基づいて決済情報を作成し,外部に
送信する。格納されたサービスアプリケーションはIC
カード上から削除できる。
【0011】バリュー情報の格納および管理には,既存
の電子マネーアプリケーションやクレジット,ポイント
システムを用いてもよい。また,バリュー情報格納領域
は1つに限る必要はなく,ICカード保有者用と支払先
サービス提供者用との2つ以上の電子マネーアプリケー
ションを所持させてもよい。この場合,よりセキュリテ
ィ性を向上させるため,サービス提供者用バリュー情報
格納手段については,ICカード保有者からアクセスで
きないような仕組みにしておくこともできる。
【0012】決済終了時には、対価に関する情報の削除
のみでなく払い済み情報(領収書)をICカードに残す
ようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態に関し
て図面を用いて説明する。図1は、本発明による実施の
形態におけるサービス提供および決済システムを説明す
る図である。
【0014】ICカード101は、少なくとも1つ以上の
アプリケーションを搭載し実行できる。アプリケーショ
ンプログラム1011〜1013がICカード101上に搭載され、
カード内に特定情報格納手段1014〜1017が設けられてい
る。サービスアプリケーション管理制御機能1011はサー
ビスアプリケーション格納手段1017に格納したサービス
アプリケーションの起動,実行,追加,削除等の管理を
行う。サービスアプリケーション格納手段1017はサービ
ス提供者が提供するサービスアプリケーションとその対
価情報や有効期限情報等のサービスアプリケーション利
用に関する情報を格納する。
【0015】ここで,サービスアプリケーションとは,
サービス実行プログラムまたはデータユニットを指す。
バリュー情報格納手段1017は少なくともICカード101
の保有者の資金一部に相当するバリュー情報を保持す
る。利用履歴及び生成データ格納手段1014は,少なくと
もサービスを利用した時間,金額,サービスを特定でき
るID,また,サービスアプリケーションの実行により
生成されたデータを保持する。個人情報及び利用条件格
納手段1015は,ICカード101の保有者に関する個人情
報と,サービスアプリケーションの利用条件に関する情
報を格納する。仮想決済実行・管理機能1012はバリュー
情報格納手段1016に格納してあるバリュー情報と個人情
報及び利用条件格納手段1015を元にサービスへの対価支
払い能力のチェック,サービス利用時におけるバリュー
情報格納手段1016の内容の更新,および,利用履歴及び
生成データ格納手段1014の内容更新(仮想決済)を行
う。仮想決済履歴外部移動機能1013は,仮想決済実行・
管理機能1012を介して,利用履歴及び生成データ格納手
段1014に格納してあるサービス利用履歴から決済情報60
1を作成して外部の計算機へ送信する機能を持つ。
【0016】なお,バリュー情報格納手段1016には,既
存の電子マネーアプリケーションを用いても良い。ま
た,クレジットシステムやポイントシステム等の,金銭
的価値を持つものでも代替が可能である。
【0017】操作端末102は、ICカード101、決済機能を
持つ計算機やサービスアプリケーション提供機能を持つ
計算機と通信できる計算機端末である。通信手段として
は,無線でも有線でも構わない。操作端末102は,情報
の出力装置1021と入力装置1022を有している必要があ
る。携帯性や接続性を考慮すると例えば携帯電話やPD
A等が挙げられる。ICカードと操作端末102との通信
手段は、接触型、非接触型等任意であるが、ICカード
と端末間で情報の授受が行えればよい。なお、以後、説
明を簡単にする為に接触型のICカードを想定し、IC
カードを端末に挿入して処理を行うこととする。操作端
末アプリケーション1023は操作端末102内に存在し、少
なくともICカード101や外部のサービスアプリケーシ
ョン提供サーバとの情報の入出力制御機能を持つ。
【0018】なお,ICカード101は,操作端末102を介
さずに直接利用する場合が考えられる。これは,例え
ば,オレンジカードアプリケーションをICカードが持
っており,JRの改札機がICカードに対応できるシス
テムであった場合,JRの改札機にICカード101を直
接挿入してもよい,という場合を意味する。
【0019】図2は,ICカード101上での処理の流れ
を説明する図である。
【0020】ICカード101の保有者は,銀行のATM
端末等を介して,予め自分の口座から指定した金額に相
当するバリュー情報をバリュー情報格納手段1016にロー
ドしておく(ステップ201)。次に,操作端末102を用い
て外部のサービス提供者が提供するサービスアプリケー
ションを少なくとも1つのサービスアプリケーション格
納手段1017に格納しておく(ステップ202)。サービス
アプリケーション格納手段1017の中から1つのサービス
アプリケーションを選択し(ステップ203),選択した
サービスアプリケーションを実行し(ステップ204),
利用したサービスアプリケーションに関してカード内で
仮想決済を行い(ステップ205),実決済が可能と判断
された場合(ステップ206),実決済を実行する(ステ
ップ207)。一方,ステップ206において実決済を実行し
ないと判断した場合は,ステップ203〜205を繰り返す。
【0021】ステップ202において,サービスアプリケ
ーションをICカード101へ格納するには,複数の方法
が考えられる。まず,ICカード保有者自身が自らの意
志でサービスアプリケーション提供者にアクセスして受
け取る方法と(Pull型),サービス提供者側の意志でI
Cカードへサービスアプリケーションを送信する方法
(Push型)の2つに大別できる。
【0022】後者のPush型は,ICカード保有者が意識
しないうちに新商品情報や既にロードしてあるサービス
アプリケーションに関連性が深いと思われる商品情報が
ICカード上に載せられるというものである。この方法
は,サービス提供者にとってコスト面から考えても有力
な宣伝チャネルとなりうる反面,ICカードへのアクセ
ス権限,ひいてはプライバシーの問題が関与することも
留意しておく必要がある。
【0023】一方,前者のPull型の場合には,ICカー
ド保有者自身がサービスアプリケーションの組合せを考
える方法と,ICカード保有者の嗜好に則したサービス
アプリケーションの組合せを自動的に生成する方法が考
えられる。この方法を利用する場合には,ICカード保
有者の嗜好やそれまでの利用履歴に関する情報を蓄積
し,傾向を把握・分析するための機能が必要となる。こ
の機能の担い手としては,ICカード本体,もしくはそ
の操作端末,または,サービス提供者が所有する計算機
が考えられるが,プライバシーや商取引の観点から見た
公平性,携帯性等を考えると,操作端末,願わくばIC
カード本体にその機能を持たせることが望ましい。な
お,サービスアプリケーションは,ICカード保有者が
操作端末を介してローディングする以外に,ICカード
発行前に事前にロードしておいても構わない。
【0024】図3は選択したサービスアプリケーション
の実行(ステップ204)を詳細に示した処理フロー図で
ある。
【0025】サービスアプリケーション格納手段1017か
ら利用するサービスアプリケーションが選択された後,
サービスアプリケーション管理制御機能1011は選択した
サービスアプリケーションに関する情報を仮想決済実行
・管理機能1012に通知する(ステップ2041)。仮想決済
実行・管理機能1012は,バリュー情報格納手段1016に格
納されたバリュー情報と,個人情報及び利用条件格納手
段1015に格納された利用条件情報と,通知されたサービ
スアプリケーションの対価情報や利用条件とを比較し
(ステップ2042),支払い能力があり,かつ,利用条件
に合うと判断した場合(ステップ2043),選択されたサ
ービスアプリケーションを実行する(ステップ2044)。
一方,支払い能力がないと判断した場合には,出力装置
1021よりエラーメッセージを出力する(ステップ204
5)。サービスアプリケーションの実行により新規にデ
ータが生成されたと判断された場合(ステップ2046),
新規生成データを利用履歴及び生成データ格納手段1014
に格納する(ステップ2047)。
【0026】なお,この利用履歴及び生成データ格納手
段1014に格納された情報については,ICカード101の
保有者がサービスアプリケーション提供者もしくはカー
ド発行者の承諾なしに変更,追加,削除することはでき
ない。
【0027】図4はカード内仮想決済(ステップ205)
を詳細に示した処理フロー図である。
【0028】仮想決済実行・管理機能1012は,受けたサ
ービスアプリケーションに関する情報の中から,サービ
スアプリケーションの対価情報をもとにしてバリュー情
報格納手段1016の内容を更新する(ステップ2051)。さ
らに,サービスアプリケーションに関する情報をもと
に,利用したサービスアプリケーションを特定するI
D,利用時間,利用金額等に関して,利用履歴及び生成
データ格納手段1014の内容を更新する(ステップ205
2)。
【0029】図5は実決済(ステップ207)を詳細に示
した処理フロー図である。
【0030】実決済を行うと判断された後,仮想決済履
歴外部移動機能1013は,仮想決済実行・管理機能1012を
介して利用履歴及び生成データ格納手段1014内に格納し
た利用履歴データを受取り(ステップ2081),受け取っ
たデータを元に決済情報601を作成し(ステップ208
2),決済機能を有する外部の計算機へ作成した決済情
報601を送信する(ステップ2083)。仮想決済実行・管
理機能1012は利用履歴及び生成データ格納手段1014の内
容を更新する(ステップ2084)。
【0031】ICカードはそれ自体電源を持たないた
め,外部から電源供給および要求コマンドが与えられな
いと,ICカード内のデータは出力されない。そのた
め,ICカード保有者が実決済処理を行うまで実際の対
価支払いが起こらないという可能性があり,本システム
の実現には,実決済を行うタイミングに関して事前に十
分に考慮しておく必要がある。
【0032】実決済実行の処理タイミングに関しては次
のような方法が考えられる。
【0033】ICカード保有者の意志により自由に判
断させる。
【0034】ICカード保有者が,バリュー情報追加
ロードのためにATM端末等の決済機関サーバに接続し
た計算機にICカードを挿入した時,自動的に実決済を
実行させる。
【0035】前回実決済の時刻,前回実決済以降の利
用回数や利用金額等をICカード内で管理しておき,あ
る制限値を超過すると利用の際に操作端末を介して警告
を出す。
【0036】以上のうち,サービス利用から対価支払い
までの期間を長期にさせないため,もしくはの方法
を取るか,実決済時にICカード上にポイントを付与す
る等,ICカード保有者が実決済をすることへのインセ
ンティブを感じる仕組みを考えることが重要である。
【0037】図6は決済情報の例を示す。
【0038】決済情報601は、情報を送信したICカー
ド保有者を特定するためのICカード保有者ID6011と
1つ以上のサービス利用履歴6012を含む。サービス利用
履歴6012は,利用提供者ID60121,利用したサービス
を特定するための利用サービスID60122,利用時刻601
23,利用金額60124,サービスの利用に当たっての条件
等を含んだオプション情報60125を含む。オプション情
報60125はサービスアプリケーションによって必要なけ
れば使用しなくてもよい。
【0039】図7は請求情報の例を示す。
【0040】請求情報701は,情報を送信したICカー
ド保有者を特定するためのICカード保有者ID7011,
1つ以上の請求内容7012を含む。請求内容7012は,サー
ビス提供者を特定するためのサービス提供者ID7012
1,利用したサービスを特定する利用サービスID7012
2,サービスを利用した時間に関する利用時刻70123,利
用したサービスによりICカード保有者がサービス提供
者に請求できる項目を示す請求項目70124,その他のサ
ービス利用に当たって発生したオプション情報70125を
含む。オプション情報70125は必要無ければ使用しなく
てもよい。
【0041】次に,本発明の第1の実施例の適用例とし
て損害保険(以下,単に損保とする)会社,および,ゲ
ーム配信サービスへの適用を考え,それぞれの場合に必
要となる処理フローを以下に説明していく。
【0042】(1)損保会社へ適用した場合 図8〜図14を用い,本特許を損保会社に適用した場合を
説明する。
【0043】まず,図14を用いてシステム構成全体を説
明する。顧客側端末として,ICカード101および操作
端末102を用いる。損保会社は損保会社サーバ1401を所
有する。損保会社サーバ1401は出力装置14011,入力装
置14012,損保会社アプリケーション14014,特定情報格
納手段として14013,14015〜14017を有する。サービス
アプリケーション格納手段14013は,顧客に提供するI
Cカード搭載用サービスアプリケーションを格納してい
る。顧客情報格納手段14015は,商品を利用した顧客の
氏名,連絡先,年齢等のデモグラフィックデータやこれ
までの利用履歴を格納する。担保金情報格納手段14016
は,顧客から収集した担保金に相当するバリュー情報を
顧客ID毎に格納する。請求情報格納手段14017は,顧
客から送信された請求情報701を格納する。
【0044】次に,処理の流れについて説明する。基本
的な処理フローは図2に示したものに則するが,基本的
に損保は加入前払い方式を採用しているという実態や,
より安全な保険サービススキームを提供するという意味
で,事前または加入時に何らかの名目で損保会社が利用
者からサービス利用料金(保険料)を受け取っておくこ
とが望ましい。そこで本発明では,利用者がサービスア
プリケーションをICカードに搭載した際に,担保金,
または,担保金に相当するバリュー情報を保険会社に納
めておくことで,サービススキームの安全性を確保す
る。
【0045】図8は,サービスアプリケーションの格納
に関する処理フローを示した図である。ICカード101
は,操作端末102を介して損保会社サーバ1401にアクセ
スする(ステップ8011)。損保会社サーバ1401はサービ
スアプリケーションメニューを送信し(ステップ802
1),操作端末102は受信したサービスアプリケーション
メニューを出力装置1021に出力する(ステップ8012)。
操作端末102はカード保有者により,希望するサービス
アプリケーションが入力装置1022から入力されると,そ
れを損保会社サーバ1401に送信する(ステップ8013)。
損保会社サーバは,サービスアプリケーションの要求を
受け取ると,保険料程度もしくはそれ以上の担保金を請
求する(ステップ8022)。ICカード保有者は担保金額
に相当するバリュー情報を損保会社サーバ1401に送信し
(ステップ8014),バリュー情報格納手段1016の内容を
更新する(ステップ8015)。損保会社サーバ1401は受信
したバリュー情報に基づき担保金情報格納手段14016の
内容を更新し(ステップ8023),要求のあったサービス
アプリケーションに関する一式の情報を送信する(ステ
ップ8024)。ICカード101は受信したサービスアプリ
ケーション情報をサービスアプリケーション格納手段10
17に格納する(ステップ8016)。また,損保会社サーバ
1401は,顧客情報格納手段14015の内容を更新する(ス
テップ8025)。
【0046】サービスアプリケーションの格納時に利用
するチャネルには,ウェブ,街頭キオスク端末,ICカ
ード保有者の個人端末などが考えられるが,いずれにし
ても,ICカード保有者が利用を希望する時に気軽にア
クセスできるインフラが望ましい。
【0047】図9は,サービスアプリケーション利用時
の処理フローを示す図である。出力装置1021にサービス
アプリケーション格納手段1017の内容を出力し(ステッ
プ901),その中から1つ以上のサービスアプリケーシ
ョンを選択し,入力装置1022より入力する(ステップ90
2)。正確なサービス利用(保険加入)時間を記録する
ため,タイムスタンプを作成し(ステップ903),選択
されたサービスアプリケーションを実行させ(ステップ
203),カード内仮想決済を行う(ステップ204)。実行
したサービスアプリケーションの対価情報に基づいてI
Cカード内で仮想決済を行う(ステップ205)。
【0048】本発明のように,オフラインで保険加入を
行った場合,保険金を請求するような事態が発生した場
合には,保険加入時間が事件前か事件後かを立証するよ
うな信頼できるデータが必要となるため,サービス利用
(保険加入)時間の正確性およびそれを証明する手段を
講じておく必要がある。もちろん,保険加入証書発行時
のみ損保会社サーバ1401にオンライン接続し,加入手続
きを取ることも可能であるが,オフラインで正確なタイ
ムスタンプを伴った保険加入証書を生成する方法として
は以下のようなものが考えられる。
【0049】第1に,ICカード101そのものに時計を保
持させる方法である。ICカードは元々電源を持たない
ため連続的に時刻管理をすることができないが,ICカ
ードにシート状やごく小さな電池を埋め込むことによ
り,時計機能を持たせることができる。第2に,外部の
時計機能を持つ通信基地局から時刻情報を受信する方法
である。第3に,サービス利用のためにアクセスした外
部の通信基地局に保険加入証書そのものを発行・管理さ
せる方法である。第2,第3の方法について,図10〜12
を用いてもう少し詳しく説明する。
【0050】図12は,サービス利用(オフライン保険加
入)時のシステム構成を示す。ICカード101を挿入し
た操作端末102は,外部基地局1201の時計機能を利用す
る。外部基地局1201は,現在の時刻を正確に管理する現
在時刻管理機能12011,保険に加入した顧客に対して加
入内容や条件等を含む証書を発行するサービス利用証書
発行機能12012,サービスを利用した顧客のデモグラフ
ィックデータおよび利用履歴を格納する顧客情報格納手
段12013を有している。
【0051】図10は,外部通信基地局1201の時計情報を
受信する方法に関する処理フローである。利用を希望す
るサービスアプリケーションが選択されると,ICカー
ド101内のサービスアプリケーション管理制御機能1011
は,内部時計の正確性を確認する(ステップ1001)。こ
の時計機能はICカード101,操作端末102のいずれが持
っていてもよい。内部時計の正確性の確認については,
前回内部時計を調整した日時の記録等からも判断が可能
である。内部時計が正確か否かを判断し(ステップ100
2),正確でないと判断した場合,ICカード101および
操作端末102の最も近くにある外部通信基地局1201から
現在時刻情報を受信する(ステップ1003)。この情報受
信にはSMS(ショート・メッセージ・サービス)を用
いることができれば,簡単かつ素早い入手が可能であ
る。時刻については,グリニッジ時間等,世界のある地
点を基点とした24時間制の情報か,もしくは,時刻情報
と併せて場所情報についても記録しておく必要がある。
また、この外部通信基地局に乱数を送信し、外部通信基
地局は受信した乱数と時刻情報などを含む電文に認証子
又は電子署名を付加して返信するようにすると時刻の信
頼性をあげることが可能になる。時刻情報を受信した
後,ICカード101内もしくは操作端末102内が有する内
部時計を調整する(ステップ1004)。内部時計の正確性
確認後,サービス加入タイムスタンプを生成する(ステ
ップ1005)。
【0052】以上のような方法にかわって外部通信基地
局から受信した時刻を内部時計の調整に利用するのでは
なくそのままタイムスタンプとして利用することも考え
られる。この場合、ICカード101や操作端末102
に内部時計が不要になる。
【0053】図11は,外部通信基地局1201がサービス加
入証書の生成を行う方法に関する処理フローである。I
Cカード保有者はサービス加入時に最も近くにある外部
通信基地局1201に利用を希望するサービスアプリケーシ
ョンIDおよびICカード保有者IDを送信する(ステ
ップ11011)。外部通信基地局1201は,受信したサービ
スアプリケーションIDおよびICカード保有者IDを
元に,サービス利用証書を発行し(ステップ11021),
そのサービス利用証書を特定できるIDを送信する(ス
テップ11022)。続いて,外部通信基地局1201は,作成
したサービス利用証書を中央情報管理センターに送信す
る(ステップ11023)。ICカード101は,受信したサー
ビス加入証書IDを利用履歴及び生成データ格納手段10
14に格納する(ステップ11012)。
【0054】次に,損保会社適用例の最後の処理とし
て,図13のサービス終了後の処理フローに関する説明を
行う。ICカード101内にある仮想決済履歴外部移動機
能1013は仮想決済実行・管理機能を介して受け取った利
用履歴及び生成データ格納手段1014内の情報を元に,請
求情報701を作成し,損保会社サーバ1401に送信する
(ステップ13011)。損保会社サーバ1401は,受信した
請求情報701を請求情報格納手段14017に格納し(ステッ
プ13021),もし,請求情報701から有事であると判断し
た場合(ステップ13022),保険の種類や通知された事
件の症状などから請求情報の正当性を評価する(ステッ
プ13023)。請求情報が正当であると判断した場合(ス
テップ13024),受信した請求情報701,顧客情報格納手
段14015に格納してある顧客情報,サービスアプリケー
ション格納手段14013に格納しているサービスの内容を
元に損保会社アプリケーション14014にてICカード保
有者に支払う保険金額を計算する(ステップ13025)。
一方,請求情報が正当でないと判断した場合,保険金支
払い拒否理由等の通知情報を作成する(ステップ1302
6)。担保金情報格納手段14016の担保金情報を元にIC
カード保有者の未使用分の担保金額を計算する(ステッ
プ13027)。ICカード保有者に付与する保険金および
返済する担保金に相当するバリュー情報,および,ステ
ップ13026で作成した通知情報を送信する(ステップ130
28)。ICカード101は,受信したバリュー情報を元
に,バリュー情報格納手段1016の内容を更新する(ステ
ップ13012)。
【0055】本具体例では,担保金を事前に納めておき
保険加入証書をICカード101内で生成するアプリケー
ションプログラムを用いる方法を挙げたが,この他に,
特定の保険に対して加入手続きを取った後,加入証書そ
のものの情報を電子化しICカード101に格納しておく
方法も考えられる。この方法の場合には,タイムスタン
プに関連する課題を意識しなくてよく,有事の処理手続
きの効率化というメリットも本例と同様に受けられる。
【0056】(2)ゲーム配信サービスに適用した場合 次に,ゲーム配信サービスへ本発明を適用した場合の説
明を図15〜図17を用いて行う。
【0057】図17はゲーム配信サービスを利用する際の
システム構成図を示す。顧客側端末として,ICカード
101,ゲーム端末1701が必要となる。ゲーム端末1701は
ゲームアプリケーションを利用するための出力装置1701
1,および,入力装置17012,ゲームアプリケーションを
格納するためのゲームアプリケーション格納手段1701
4,入出力装置およびゲームアプリケーションを制御す
るためのゲーム端末アプリケーション17013を有する。
【0058】ゲーム配信サービスのように,小さい容量
単位で情報(データ)を提供することが可能であり,そ
の単価が比較的低いサービス,すなわち,PPP(Pay Per
Play)型の提供へのニーズが高いサービスに対して,
本発明は有効である。
【0059】基本的な処理フローは図2に従う。
【0060】サービスアプリケーションの格納に関する
処理の流れを図15により説明する。ICカード保有者
は,ゲームアプリケーション提供サーバにアクセスし,
利用を希望するゲームアプリケーションを1つ以上ゲー
ム端末1701内にあるゲームアプリケーション格納手段17
014に格納する(ステップ1501)。この時,ゲームアプ
リケーションは暗号化等による方法でロックされてお
り,そのままでは利用できない状態になっている。格納
したゲームアプリケーションのロックを解除する鍵を生
成するためのプログラムをICカード101内にあるサー
ビスアプリケーション格納手段1019に格納する(ステッ
プ1502)。携帯性等を考慮すれば,ゲームアプリケーシ
ョンおよび鍵生成プログラムの双方ともICカード101
内に格納されることが望ましいが,現状のICカードの
性能では複雑な画像データを含むゲームアプリケーショ
ンをICカードに格納することは困難と考え,それぞれ
別の媒体に格納することとした。可能であるなら,双方
のデータともICカードに格納してもよい。
【0061】次に,図16を用いてゲームアプリケーショ
ンの起動に関する処理フローを説明する。利用を希望す
るゲームアプリケーションが選択された後,ゲームアプ
リケーションに関する情報がサービスアプリケーション
管理制御機能1011から仮想決済実行・管理機能1012に通
知される(ステップ2031)。仮想決済実行・管理機能10
12は,通知されたゲームアプリケーションの対価情報や
利用条件と,バリュー情報格納手段1017内の情報や個人
情報及び利用条件格納手段1015内にある利用条件とを比
較し(ステップ2032),支払能力があり,かつ,利用条
件に合うと判断した場合(ステップ2033),選択したゲ
ームアプリケーションのロックを解除する鍵をサービス
アプリケーション格納手段1017に格納してあるプログラ
ムにより生成(ステップ1601)し,ゲームアプリケーシ
ョンのロックを解除する(ステップ1602)。それから,
ゲームアプリケーションを実行させる(ステップ160
3)。一方,ステップ2033において支払能力がない,も
しくは,利用条件に合わないと判断された場合,出力装
置17011にエラーメッセージを出力する(ステップ203
5)。
【0062】以上のような処理は,ゲーム配信サービス
だけでなく画像や音声配信サービス等のPPP型が望まし
いサービス全体に対して有効である。
【0063】最後に,図18,図19を用いて第2の実
施例について説明する。この実施例は,上記実施例及び
その適用例と異なり,ICカード上に決済が不要なサー
ビスアプリケーションを搭載した場合の処理に関する。
【0064】図19は,決済が不要なサービスアプリケ
ーションを搭載した場合に必要な機能構成の一例であ
る。
【0065】ICカード101は,格納したサービスアプ
リケーションのアクセス管理や追加,変更,削除に関し
て管理を行うサービスアプリケーション管理制御機能10
11,外部のサービス提供者から提供されたサービスアプ
リケーションを格納するサービスアプリケーション格納
手段1017,ICカード101の保有者に関する情報やサー
ビスアプリケーションの利用条件を格納する個人情報及
び利用条件格納手段1015,サービスアプリケーションへ
のアクセスがあった際の記録を格納する利用履歴格納手
段1018からなる。
【0066】また,操作端末102については図1で説明
したものと同様の機能を有していれば良い。
【0067】図18は,前記実施例におけるICカード
内での処理フローを示す。
【0068】まず,サービスアプリケーション格納手段
1017に1つ以上のサービスアプリケーションを格納する
(ステップ1801)。格納したサービスアプリケーション
にアクセスがあったと判断された場合(ステップ180
2),サービスアプリケーション管理制御機能1011によ
りアクセス権限がチェックされる(ステップ1803)。ア
クセスした相手が正当と判断された場合(ステップ180
4),サービスアプリケーションの内容を参照,変更,
削除し(ステップ1805),そのアクセスの状況や時間等
について,利用履歴格納手段1018の内容を更新する(ス
テップ1806)。ステップ1804において,アクセスした相
手が正当でないと判断された場合は,出力装置1021にエ
ラーメッセージを出力する(ステップ1806)。サービス
アプリケーションへの利用履歴を参照すると判断された
場合(ステップ1808),利用履歴格納手段1018の内容を
出力する(ステップ1809)。
【0069】なお,サービスアプリケーション管理制御
機能1011は,各サービスアプリケーション共通の処理部
分を有する。これにより,小容量のICカードアプリケ
ーションの実装ができ,メモリ容量の制約が厳しいIC
カード上でも複数のサービスアプリケーションを搭載で
きる。
【0070】同時に,サービスアプリケーション管理制
御機能1011は,ICカード101上に載った複数のサービ
スアプリケーション間の制御を行うため,系列店舗のサ
ービスに対する共通ポイントシステム利用などの協調効
果や,保険加入と診断記録の照合による利用キャンセル
などの事前チェック効果が望める。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、サービスの提供者や決
済機能を持つ計算機又は組織に対してオンラインで接続
しなくても,サービスを受けることができ,さらに,オ
フラインで支払い処理をすることも可能にするシステム
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるサービス提供および対
価支払いシステムを示す図である。
【図2】第1の実施形態におけるICカード101およびそ
の操作端末102の基本処理フローを説明する図である。
【図3】第1の実施形態においてサービスアプリケーシ
ョン実行時の詳細処理フローを示す図である。
【図4】第1の実施形態においてカード内仮想決済時の
詳細処理フローを示す図である。
【図5】第1の実施形態において実決済時の詳細処理フ
ローを示す図である。
【図6】第1の実施形態において決済機関に対して実決
済を依頼する際に作成される決済情報601を説明する図
である。
【図7】第1の実施形態においてサービス提供者に対す
る請求する事項があった場合に作成される請求情報701
を示す図である。
【図8】第1の実施形態を損保会社へ適用した際のサー
ビスアプリケーション格納時の処理フローを説明する図
である。
【図9】第1の実施形態を損保会社へ適用した際のサー
ビス利用時の処理フローを説明する図である。
【図10】第1の実施形態を損保会社へ適用した際のタ
イムスタンプ作成方法の例を示す処理フロー図である。
【図11】第1の実施形態を損保会社へ適用した際のタ
イムスタンプ作成方法のもう一つの例を示す処理フロー
図である。
【図12】第1の実施形態を損保会社へ適用した際のタ
イムスタンプ作成時におけるシステム構成を示す図であ
る。
【図13】第1の実施形態を損保会社へ適用した際のサ
ービス利用後の処理フローを示す図である。
【図14】第1の実施形態を損保会社へ適用した際のシ
ステム構成全体を説明する図である。
【図15】第1の実施形態をゲーム配信サービスへ適用
した際のゲームアプリケーション格納時の処理フローを
説明する図である。
【図16】第1の実施形態をゲーム配信サービスへ適用
した際のゲームアプリケーションの実行時の処理フロー
を示す図である。
【図17】第1の実施形態をゲーム配信サービスへ適用
した際のシステム構成を説明する図である。
【図18】第2の実施形態におけるICカード101およ
びその操作端末102の基本処理フローを説明する図であ
る。
【図19】第2の実施形態におけるサービス提供および
対価支払いシステムを示す図である。
【符号の説明】
101…ICカード、102…操作端末、1201…外
部基地局、1401…損保会社、1701…ゲーム端
末、1702…ゲーム会社サーバ、1703…決済サー
バ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田代 勤 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 大崎 伸之 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 村松 晃 東京都品川区南大井六丁目26番2号 株式 会社日立製作所新金融システム推進本部内 Fターム(参考) 3E044 AA20 BA04 BA05 CA06 DA05 DA10 DB02 DC06 DC10 DE01 DE02 5B049 AA01 AA02 BB11 BB46 CC10 CC39 DD04 EE21 FF08 GG04 5B058 YA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つ以上の処理を実行可能なICカードに
    おいて、 ICカード保有者は予め指定した金額に相当
    するバリュー情報(電子マネーデータ)を上記ICカー
    ド内にあるバリュー情報格納手段に格納しておき,外部
    の情報処理装置から有料サービスに関する情報を受け、
    1つ以上のサービスの実行手段および対価情報を含む有
    料サービスに関する情報を上記ICカード内に格納し,
    上記ICカード内にあるサービスアプリケーション管
    理制御機能の制御の下で,格納した上記有料サービスの
    中から利用を希望する1つの有料サービスを選択し,選
    択した上記有料サービスを実行し,上記ICカード内で
    上記有料サービスの対価について仮想的に決済を行い,
    実決済を行うと判断した場合,実決済を実行することを
    特徴とするICカードを用いたサービス提供方法。
  2. 【請求項2】1つ以上の処理を実行可能なICカードに
    おいて、 ICカード保有者が指定した金額に相当する
    バリュー情報を格納するバリュー情報格納手段と,外部
    の情報処理装置から有料サービスに関する情報を受け、
    1つ以上のサービスの実行手段および対価情報を含む有
    料サービスに関する情報を格納するサービスアプリケー
    ション格納手段と, 格納した上記有料サービスの中か
    ら選択した上記サービスアプリケーションを実行および
    制御するサービスアプリケーション管理制御機能と,上
    記ICカード内で上記有料サービスの対価について仮想
    的に決済を行う仮想決済実行・管理機能と,上記決済の
    履歴情報,及び,上記ICカード内にあるサービスアプ
    リケーションの実行により生成されたデータを格納する
    利用履歴及び生成データ格納手段と,上記ICカードの
    保有者に関する情報,及び,サービスアプリケーション
    の利用条件データを格納する個人情報及び利用条件格納
    手段と,実決済を実行するため,上記利用履歴格納手段
    の内容から決済情報を作成し,外部に送信する仮想決済
    履歴外部移動機能と,からなることを特徴とするICカ
    ードを用いたサービス提供システム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の方法において、 上記有料サービスの中から利用を希望する1つのサービ
    スアプリケーションを選択した後,上記有料サービスに
    関する情報を上記ICカード内の仮想決済実行・管理機
    能に通知し,通知された上記サービスアプリケーション
    に関する情報と上記ICカード内に現存するバリュー情
    報格納手段の内容を比較し,比較の結果,上記有料サー
    ビスの対価に対して支払い能力があると判断した場合,
    選択した上記サービスアプリケーションを実行し,上記
    ICカード内にある上記バリューによりサービスの対価
    に対して支払い能力がないと判断した場合,出力装置よ
    りエラーメッセージを出力することを特徴とするICカ
    ードを用いたサービス提供方法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の方法において、さらに、 上記サービスアプリケーション実行後,上記有料サービ
    スに関する情報をもとに上記バリュー情報格納手段の内
    容を更新し,上記ICカードが有する利用履歴及び生成
    データ格納手段の内容を更新することを特徴とするIC
    カードを用いたサービス提供方法。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の方法において、さらに、 上記サービスアプリケーションの実行後,上記ICカー
    ドが有する仮想決済履歴外部移動機能が上記利用履歴及
    び生成データ格納手段内にある情報を受信し,受信した
    情報を元に決済情報を作成し,作成した上記決済情報
    を,決済機能を有する外部の計算機に送信し,上記利用
    履歴及び生成データ格納手段の内容を更新することを特
    徴とするICカードを用いたサービス提供方法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の方法において,上記サー
    ビスアプリケーション管理制御機能が上記ICカードを
    操作する操作端末内の内部時計の正確性を確認し,内部
    時計が正確ではないと判断した場合,上記ICカード及
    び上記操作端末から最も近くにある基地局より現在時刻
    情報を受信し,上記操作端末内の内部時計を調整し,上
    記ICカード内にてサービスアプリケーション利用タイ
    ムスタンプを生成することを特徴とするICカードを用
    いたサービス提供方法。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の方法において,上記サー
    ビスアプリケーション管理制御機能が上記ICカード及
    び上記操作端末から最も近くにある外部基地局にサービ
    スアプリケーションIDおよびICカード保有者IDを
    送信し,上記外部基地局が受信したICカード保有者I
    DとサービスアプリケーションID,及び現在時刻を基
    にサービス利用証書を発行し,発行したサービス利用証
    書のIDを上記ICカード及び上記操作端末へ送信し,
    上記ICカードが受信した上記サービス利用証書IDを
    格納し,上記外部基地局が上記サービス利用証書を中央
    情報管理センターに送信することを特徴とするICカー
    ドを用いたサービス提供方法。
  8. 【請求項8】1つ以上の処理を実行可能なICカードに
    おいて、 上記ICカード内にあるサービスアプリケーション格納
    手段に1つ以上のデータユニットを格納し,上記データ
    ユニットにアクセスがあったと判断された場合,かつ,
    上記データユニット内容に変更があると判断された場
    合,上記データユニットの内容を変更し,上記ICカー
    ド内にある利用履歴格納手段の内容を更新し,利用履歴
    を参照するという指示があった場合,上記利用履歴格納
    手段の内容一覧を出力することを特徴とするICカード
    を用いたサービス提供方法。
  9. 【請求項9】1つ以上の処理を実行可能なICカードに
    おいて,1つ以上の上記データユニットを格納するサー
    ビスアプリケーション格納手段と,上記サービスアプリ
    ケーション格納手段へのアクセス及び利用履歴を記録し
    ておく利用履歴格納手段と,上記ICカードの保有者に
    関する情報と上記データユニットの利用条件を格納する
    個人情報及び利用条件格納手段と,からなることを特徴
    とするICカードを用いたサービス提供システム。
  10. 【請求項10】1つ以上の処理を実行可能なICカード
    において、 入出力装置を有した情報処理装置を介してICカード保
    有者の資金の一部をバリュー情報(金銭的価値を持つデ
    ータ)として所定領域に格納し,外部の情報処理装置か
    ら受け取ったサービスアプリケーションおよびサービス
    に対する対価情報を含む有料サービスに関する情報を所
    定領域に格納し,格納したサービスアプリケーションを
    実行および管理・制御し,格納したサービス実行手段を
    実行することにより利用履歴情報及び生成データ情報,
    バリュー情報を更新し,実決済を実行するため,利用履
    歴情報に基づいて決済情報を作成し,外部に送信するこ
    とを特徴とするICカードを用いたサービス提供方法。
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