JP2000250661A - 半導体集積回路及びメモリカード - Google Patents

半導体集積回路及びメモリカード

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JP2000250661A
JP2000250661A JP4937099A JP4937099A JP2000250661A JP 2000250661 A JP2000250661 A JP 2000250661A JP 4937099 A JP4937099 A JP 4937099A JP 4937099 A JP4937099 A JP 4937099A JP 2000250661 A JP2000250661 A JP 2000250661A
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voltage
reset
microcomputer
interface control
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JP4937099A
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Yosuke Yugawa
洋介 湯川
Kunihiro Katayama
国弘 片山
Kazunori Furusawa
和則 古沢
Sakaki Kanamori
賢樹 金森
Junji Yomo
淳史 四方
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体として必要な動作保証電圧よりも低い電
源電圧しか供給されない場合にも外部からの指示に応答
できる半導体集積回路を提供する。 【解決手段】 外部インタフェース機能を有する第1の
回路(2)と、この第1の回路よりも動作保証下限電圧
が高い第2の回路(3)とを有し、第1及び第2の回路
のリセットを制御する第3の回路(5)は、外部電源
(Vcc)の投入に応答して前記第1及び第2の回路に
リセット状態を指示し、電源電圧が低い段階で最初に前
記第1の回路のリセット状態を解除する。したがって、
第2の回路がリセット解除される否かに拘わらず、第1
の回路は、外部からの指示に応答する処理を行うことが
でき、最終的に半導体集積回路全体として必要な動作保
証電圧を得ることができなくても、外部に対する無応答
状態を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路、
そしてファイルメモリのようなメモリカードに関し、例
えば1チップにファイルメモリの機能を搭載したメモリ
カードに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路は、動作電源が投入され
てから規定の動作保証電圧になるまで、動作が不安定で
あるから、動作電源の投入に応答してリセット状態にさ
れ、一定期間経過後にリセット状態が解除されて初めて
動作可能にされる。リセット状態では半導体集積回路は
初期化され、所定の入出力動作が禁止される。リセット
状態の指示とその解除は、外部から供給されるリセット
信号によって行い、或いは、電源電圧レベルを自ら検出
して自立的に行うことができる。
【0003】また、ICカードもしくはPCカードのよ
うに、ホストシステムに着脱自在な装置に適用される半
導体集積回路には、ホストシステムからインタフェース
部分もしくはコネクタ部分を介してその動作電源を供給
することができる。
【0004】尚、半導体集積回路のリセットについては
例えば「8086マイクロコンピュータ(マイクロコン
ピュータシリーズ15、丸善株式会社、昭和61年12
月25日発行)」の第34頁に記載があり、PCカード
の一つであるPCMCIA−ATA方式のフラッシュメ
モリーカードについて「日経エレクトロニクス(199
4年4月11日発行)」の第78頁及び第79頁に記載
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第1に、本発明者は半
導体集積回路の動作電圧とパワーオンリセットについて
検討した。これによれば、一つの半導体基板上に形成さ
れる半導体集積回路において回路の種類が増えると、全
ての回路の動作保証電圧を同一にしなくてもよい場合が
ある。例えば、電気的に書換え可能な不揮発性メモリの
動作電圧はそのメモリセル構造故に比較的高い動作電圧
が必要とされる場合が多い。また、クロック信号に完全
同期するスタティックラッチ回路を介してデータが伝達
される論理回路ではそのスタティック動作故に低電圧動
作が容易である。論理回路の中でも、データ伝達系等を
ダイナミック動作させなければならない回路では、ある
程度の動作速度を確保しようとする場合には低電圧動作
にも限界が有る。このように、1チップに搭載される回
路の機能若しくは種類に応じて、一部の回路の動作保証
最低電圧が低くてもよい場合がある。この場合に、パワ
ーオンリセット後、相対的に高いレベルの動作保証最低
電圧に電源電圧が到達する時間の経過を待ってから、半
導体集積回路全体のリセット状態を解除すれば、電源電
圧不足による誤動作の虞はない。しかしながら、一部の
回路の動作電圧を満足できる状態が達成されていなが
ら、その部分のリセット状態を解除しないと、不都合を
生ずる場合のあることが本発明者によって明らかにされ
た。即ち、パワーオンリセット解除後のイニシャライズ
動作などで外部からの指示を入力して応答を返す回路の
動作保証電圧が相対的に低い場合、少なくともその回路
の動作が可能な程度に電源が供給されていれば、部分的
に当該回路だけリセット状態を解除して、外部に対する
応答を返すことができる。そのようにした方が、システ
ム動作の安定を図る上で望ましい。ホスト装置は無応答
に対して真正に無応答か否かを判定しなければならない
からであり、また、無応答のままリセット状態を維持す
る半導体集積回路は無駄に電力も消費するからである。
例えば、ホスト装置から端末装置の半導体集積回路に動
作電源が供給される場合、その供給電源が動作保証電圧
に適合するか否かの判断情報を、端末装置の半導体集積
回路がホスト装置に返すようなシステムを想定すること
ができる。
【0006】第2に、本発明者は、半導体集積回路の動
作保証電圧に対して外部電源が不適合である場合の対処
について検討した。これによれば、半導体集積回路は機
能が同一であってもその動作電圧は製造メーカや製品の
種類に応じて異なる場合が有る。そのような動作電圧の
異なる半導体集積回路を任意に利用することを想定した
データ処理システムでは、全ての動作電圧範囲をカバー
することは現実的ではない。例えばホスト装置とこのホ
スト装置に着脱可能であってインタフェース部分もしく
はコネクタ部分を介して当該ホスト装置から動作電源が
供給されるような半導体集積回路を用いた端末装置もし
くは周辺装置とによって構成されるようなデータ処理シ
ステムである。このようなデータ処理システムにおい
て、当該ホスト装置がカバーする動作電圧範囲に対して
半導体集積回路の動作電圧範囲が適合しない場合には、
半導体集積回路もしくは周辺装置は、中途半端なレベル
の動作電源の供給による誤動作を防止し、また、無駄な
電力消費を抑えることの必要性が本発明者によって明ら
かにされた。
【0007】上記第2の検討課題である、誤動作防止並
びに低消費電力の観点は、半導体集積回路もしくは周辺
装置が保有する属性情報をホスト装置が制御に利用する
とき、当該属性情報に異常があってホスト装置による制
御が不能になる場合にも同様に当てはまることが本発明
者によって明らかにされた。
【0008】本発明の目的は、全体として必要な動作保
証電圧よりも低い電源が投入された場合であっても、当
該低い電源で動作可能な回路部分を動作させることがで
きる半導体集積回路を提供することにある。
【0009】本発明の別の目的は、全体として必要な動
作保証電圧よりも低い電源しか供給されない場合にも外
部からの指示に応答できる半導体集積回路を提供するこ
とにある。
【0010】本発明の更に別の目的は、イニシャライズ
動作等で外部からの指示に応答を返す回路が電源投入後
に動作可能にされるタイミングを、その他の回路に比べ
て早めることができる半導体集積回路を提供することに
ある。
【0011】本発明の更に別の目的は、半導体集積回路
の動作保証電圧に対して外部電源が不適合である場合
に、中途半端なレベルの動作電源による誤動作を防止す
ることができる半導体集積回路を提供することにある。
【0012】本発明の更に別の目的は、半導体集積回路
の動作保証電圧に対して外部電源が不適合である場合
に、中途半端なレベルの動作電源による無駄な電力消費
を低減することができる半導体集積回路を提供すること
にある。
【0013】本発明の更に別の目的は、ホスト装置に着
脱可能であってインタフェース部分もしくはコネクタ部
分を介して当該ホスト装置から動作電源が供給されるよ
うな半導体集積回路を用いたメモリカードにおいて、ホ
スト装置がカバーする動作電圧範囲に対して動作保証電
圧範囲が適合するかを検出でき、中途半端なレベルの動
作電源による誤動作防止と、無駄な電力消費の低減とを
実現できるメモリカードを提供することになる。
【0014】本発明のその他の目的は、ホスト装置の制
御などに供される属性情報の異常によってホスト装置か
らの制御が不能な状態に陥っても無駄な電力を消費しな
い半導体集積回路を提供することにある。
【0015】本発明の更にその他の目的は、ホスト装置
に着脱可能であってインタフェース部分もしくはコネク
タ部分を介して当該ホスト装置から制御を受ける半導体
集積回路を用いたメモリカードにおいて、ホスト装置の
制御などに供される属性情報の異常を検出でき、その異
常によってホスト装置からの制御が不能な状態に陥って
も、無駄な電力消費の低減と誤動作防止とを実現できる
メモリカードを提供することになる。
【0016】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0018】《2段階リセット動作》半導体集積回路
(1)は、外部インタフェース機能を有する第1の回路
(2)と、前記第1の回路に接続され前記第1の回路よ
りも動作保証下限電圧が高い第2の回路(3)と、外部
電源(Vcc)の投入に応答して前記第1の回路及び第
2の回路にリセット状態を指示する第3の回路(5)と
を1チップに含む。前記第3の回路は、外部電源電圧が
第1の電圧(VR1)を越えたとき前記第1の回路にリ
セット状態の解除を指示し、外部電源電圧が前記第1の
電圧よりもレベルの高い第2の電圧(VR2)を越えた
とき前記第2の回路にリセット状態の解除を指示するも
のである。上記2段階リセット動作により、動作電源の
投入後、本来早く動作可能な動作保証下限電圧の低い回
路部分(2)が動作可能にされるタイミングをその他の
回路に比べて早めることができる。仮に、半導体集積回
路全体として必要な電源電圧に到達しない場合であって
も、そのように動作保証下限電圧の低い回路部分だけを
動作可能にすることができる。
【0019】前記リセット状態は、リセット解除までの
誤動作防止の観点よりすれば回路の所定の動作を禁止す
る状態であり、リセット動作解除後の初期動作の安定化
及び誤動作防止の観点よりすれば回路を初期化する状態
であり、必要に応じて双方又は何れか一方の状態を採用
することができるが、望ましくは双方の状態を実現する
ことである。
【0020】前記第1の回路(2)には、前記第2の回
路のリセット状態解除前に外部から入力した指示(電圧
範囲確認コマンド)に応答して出力動作可能な構成を採
用することができる。これにより、全体として必要な動
作保証電圧よりも低い電源しか供給されない場合にも外
部からの指示に応答でき、外部からの指示に対して無応
答の状態を極力減らすことができる。
【0021】前記第1の回路には、外部電源電圧の範囲
を示す情報(供給電圧範囲情報)を外部から入力し、そ
の情報で特定される電圧範囲が半導体集積回路の動作保
証電圧を満足するか否かを判定する構成を採用してもよ
い。また、前記第1の回路には、外部電源電圧の範囲を
示す情報が外部から入力されるのに応答して、半導体集
積回路の動作保証電圧の範囲を示す情報(動作保証電圧
範囲情報)を外部に出力する構成を採用してもよい。こ
の構成を採用した半導体集積回路(1)は、ホスト装置
(100)に着脱可能であってインタフェース部分もし
くはコネクタ部分を介して当該ホスト装置から動作電源
(Vcc)が供給されるようなメモリカードに適用する
ことができる。そうすると、当該半導体集積回路は、ホ
スト装置からの電源投入時、ホスト装置がカバーする動
作電圧範囲に対して動作電圧範囲が適合するかを検出で
き、また、半導体集積回路が必要とする動作保証電圧の
範囲をホスト装置に返すことができる。このとき、半導
体集積回路が必要とする動作保証電圧の範囲をホスト装
置に返す第1の回路の動作保証電圧さえ満足されていれ
ば、第1の回路だけリセット状態を解除して、外部に動
作保証電圧範囲の応答を返すことができる。したがっ
て、ホスト装置への無応答を極力排除して、システム動
作の安定を図ることができる。ホスト装置への無応答状
態の排除という点について更に詳述する。例えば、メモ
リカードに適用されるような前記半導体集積回路をホス
ト装置に共通信号線を介して複数個装着して利用するシ
ステムを想定する。このシステムのパワーオンリセット
において、夫々の半導体集積回路は固有の動作保証電圧
範囲の情報を共通信号線(データ2C、コマンド2Bの
信号線)に並列出力するが、その情報は共通信号線上で
論理積が採られてホスト装置に入力される。したがっ
て、仮に全ての半導体集積回路が動作すれば、ホスト装
置は、各半導体集積回路の動作保証電圧を満足する共通
の電圧範囲を最初に認識できる。よって、ホスト装置
は、今回接続された複数個の半導体集積回路の少なくと
も一つを正常に動作させるために必要な電源電圧の範囲
を最初に確定でき、或いは、複数個の半導体集積回路の
内の少なくとも一つを正常に動作させるために必要な電
源電圧を供給できるかを最初に確定できる。そのために
は、全ての半導体集積回路が動作保証電圧範囲の情報を
ホスト装置に返せることが必要である。よって、ホスト
装置の電源供給能力との関係で、最終的に必要な動作電
源を得られなくても、動作保証電圧範囲の情報について
は応答を返せるように考慮しておくことが必要である。
この観点より、相対的に低い動作電源で動作可能な回路
を先にリセット解除して動作保証電圧範囲に関する情報
をホスト装置に返せるようにすることが、システム動作
の安定化を実現する。また、システム上、ホスト装置の
供給電源の規格の最低電圧以上の所定電圧を前記第1の
回路のリセット解除電圧にすれば、動作保証下限電圧が
それよりも多少高い回路を第2の回路として採用して
も、システム上、支障ないようにすることができる。
【0022】前記第1の回路は、前記判定結果が前記動
作保証電圧を満足しないとき、外部との信号入出力を遮
断することができる。これにより、半導体集積回路は、
中途半端なレベルの動作電源が供給されることによって
誤動作することが防止され、しかも、無駄な電力消費を
低減することができる。
【0023】前記半導体集積回路は更に、前記第1の回
路に接続され前記第1の回路よりも動作保証下限電圧が
高い第4の回路(4)を含むことができる。このとき、
前記第4の回路に対するリセット動作の第1の態様(図
14)として、前記第3の回路は、外部電源の投入に応
答して前記第4の回路にリセット状態を指示し、外部電
源電圧が前記第2の電圧を越えたとき前記第4の回路に
リセット状態の解除を指示することができる。これによ
り、第2の回路路と一緒に第4の回路も自動的にリセッ
ト状態を解除することができる。
【0024】前記第4の回路に対するリセット動作の第
2の態様(図13)として、前記第2の回路は、自分自
身のリセット状態に応答して前記第4の回路にリセット
状態を指示し、自分自身のリセット状態解除に応答して
前記第4の回路のリセット状態を解除することができ
る。これによれば、第4の回路のリセット状態は、リセ
ット状態が解除されて動作可能にされた第2の回路によ
って行なわれるので、誤って第4の回路のリセット状態
が解除される虞を低減できる。第4の回路が専ら情報記
憶用のメモリである場合には、記憶情報の不所望な破壊
の虞を低減できる。
【0025】前記第4の回路に対するリセット動作の第
3の態様(図12)として、前記第1の回路は更に、自
分自身のリセット状態に応答して前記第4の回路にリセ
ット状態を指示し、前記第2の回路は更に、自分自身の
リセット状態解除に応答して前記第1の回路に第4の回
路のリセット状態解除を指示させることができる。この
動作態様も第2の態様と同様に、第4の回路のリセット
状態の解除は、リセット状態が解除されて動作可能にさ
れた第2の回路によって行なわれるので、誤って第4の
回路のリセット状態が解除される虞を低減できる。
【0026】特に、前記第3の態様では、前記第1の回
路は更に、前記第3の回路が前記第2の回路にリセット
状態を指示している間、前記第4の回路に対するリセッ
ト状態解除を抑止することができる。これにより、第2
の回路のリセット状態が解除される前に誤って第4の回
路のリセット状態が解除される事態を更に厳しく防止す
ることができる。
【0027】上記半導体集積回路を、例えば、ホスト装
置に着脱可能であってインタフェース部分もしくはコネ
クタ部分を介して当該ホスト装置から動作電源が供給さ
れるようなメモリカードに適用することを想定すると、
例えば、前記第1の回路をインタフェース制御回路
(2)、前記第2の回路をマイクロコンピュータ
(3)、前記第3の回路をリセット回路(5)、前記第
4の回路を電気的に書換え可能な不揮発性メモリ(4)
とすることができる。このとき、前記マイクロコンピュ
ータは命令実行機能を有し前記不揮発性メモリにおける
ファイルデータの配置を管理可能なものであり、前記イ
ンタフェース制御回路は外部とのインタフェース機能を
有し外部からコマンドを受け付けて前記マイクロコンピ
ュータによる命令実行を制御すると共に前記不揮発性メ
モリに対するアクセス制御を行うものである。更に詳し
くは、前記インタフェース制御回路は、外部からコマン
ドを受け付けて前記マイクロコンピュータ及び不揮発性
メモリの動作を指示し、不揮発性メモリに対するファイ
ルデータのアクセス制御を行う。前記マイクロコンピュ
ータは、不揮発性メモリの管理単位領域に対するファイ
ルデータの配列を管理するための管理テーブルの生成と
更新を制御し、ファイルデータのアクセスに際して前記
管理テーブルを用いて前記インタフェース制御回路にア
クセス対象となる管理単位領域を指示するものである。
【0028】《電圧範囲異常検出》電圧範囲異常検出の
観点に立った半導体集積回路(1)は、自分自身に供給
される電源電圧の範囲を示す情報(供給電圧範囲情報)
を外部から入力し、その情報で特定される電圧範囲が動
作保証電圧を満足するか否かを判定し、動作保証電圧を
満足しないとき外部との信号入出力を遮断する。
【0029】更に詳しくは、半導体集積回路は、インタ
フェース制御回路(2)と内部回路とを有し、前記イン
タフェース制御回路は、電源電圧の範囲を示す情報を外
部から入力し、その情報で特定される電圧範囲が半導体
集積回路の動作保証電圧を満足するか否かを判定し、動
作保証電圧を満足しないとき外部との信号入出力を遮断
する。別の観点よりすれば、前記インタフェース制御回
路は、電源電圧の範囲を示す情報を外部から入力し、そ
の情報で特定される電圧範囲と半導体集積回路の動作保
証電圧の範囲とに共通な電圧が存在するかを判定し、前
記判定結果が共通電圧不存在のとき外部との信号入出力
を遮断する。
【0030】前記外部との信号入出力の遮断は、例え
ば、外部にインタフェースされる入力バッファ(Bi
n)の高入力インピーダンス化、外部にインタフェース
される出力バッファ(Bout)の高出力インピーダン
ス化によって実現することができる。
【0031】上記外部との信号入出力の遮断により、半
導体集積回路は外部からの信号に対して反応せず、回路
の内部ノードは電気的にほぼ固定状態になり、半導体集
積回路の動作保証電圧に対して外部電源が不適合であっ
ても、中途半端なレベルの動作電源による半導体集積回
路の誤動作を防止することができる。更に、中途半端な
レベルの動作電源を受けて半導体集積回路が動作するこ
とによる無駄な電力消費も低減することができる。
【0032】前記内部回路はマイクロコンピュータ
(3)を含み、前記インタフェース制御回路は、前記入
出力遮断の際にマイクロコンピュータにスタンバイ状態
を指示することができる。これにより、マイクロコンピ
ュータの動作を完全に抑止でき、無駄な電力消費の低減
を促進できる。
【0033】また、前記内部回路が電気的に書換え可能
な不揮発性メモリ(4)を有する場合、前記入出力遮断
の際に前記不揮発性メモリの動作を禁止することによ
り、その記憶情報の保護及び電力消費量の低減の双方に
寄与することができる。
【0034】前記インタフェース制御回路に、半導体集
積回路の動作保証電圧の範囲を示す情報を発生する不揮
発性記憶手段(261)と、外部から供給される電源電
圧の範囲を示す情報を保持するレジスタ手段(260)
と、前記不揮発性記憶手段から発生される値と前記レジ
スタ手段の値とを比較する比較手段(AND,OR)と
を設け、この比較手段によって、動作電圧の異常検出を
行うことができる。これにより、インタフェース制御回
路が動作するだけで動作電圧の異常検出が可能になる。
【0035】前記インタフェース制御回路には、外部電
源電圧の範囲を示す情報が外部から入力されるのに応答
して、半導体集積回路の動作保証電圧の範囲を示す情報
(動作保証電圧範囲情報)を外部に出力させることがで
きる。この構成は、前記2段階リセット動作で説明した
ように、メモリカードなどに適用される前記半導体集積
回路がホスト装置に複数個共通接続されるようなシステ
ムにおいて、パワーオンリセット時に、ホスト装置が、
複数個の半導体集積回路の少なくとも一つを正常に動作
させるために必要な電源電圧の範囲を予め確定し、或い
は、複数個の半導体集積回路の内の少なくとも一つを正
常に動作させるために必要な電源電圧を供給できるかを
予め確定するのに役立つ。
【0036】上記半導体集積回路を、例えば、ホスト装
置に着脱可能であってインタフェース部分もしくはコネ
クタ部分を介して当該ホスト装置から動作電源が供給さ
れるようなメモリカードに適用することを想定すると、
前述と同様に、半導体集積回路には、インタフェース制
御回路(2)、マイクロコンピュータ(3)、電気的に
書換え可能な不揮発性メモリ(4)を搭載する。このと
き、当該半導体集積回路は、ホスト装置からの電源投入
時、ホスト装置がカバーする動作電圧範囲に対して動作
電圧範囲が適合するかを検出し、前記動作保証電圧を満
足しないとき、外部からの入力を遮断する。したがっ
て、上記メモリカードは、中途半端なレベルの動作電源
による誤動作防止と、無駄な電力消費の低減との双方を
実現することができる。
【0037】《属性情報異常検出》属性情報異常検出の
観点に立った半導体集積回路(1)は、記憶手段(4)
とデータ処理手段(2,3)を有し、データ処理手段
は、前記記憶手段が保有している属性情報の異常を検出
したときインアクティブモードを設定し、インアクティ
ブモードにおいて当該モードを解除するための特定コマ
ンド入力を除いて外部からのコマンド入力を無効にす
る。このとき、前記特定コマンドは、例えば、前記属性
情報を書き込み可能な状態にするコマンド、又は前記属
性情報の書き込みコマンドである。このような書き込み
コマンドは、半導体集積回路に対する属性情報の初期的
書き込み動作等に用いることができる。
【0038】属性情報異常検出の観点に立った別の半導
体集積回路は、記憶手段とデータ処理手段を有し、デー
タ処理手段は、前記記憶手段が保有している属性情報の
異常を検出したとき、特定入力を除いて外部との信号入
出力を遮断する。このとき、前記特定入力は、例えば所
定の外部端子に対する所定の信号入力状態である。前記
特定入力は、半導体集積回路に対する属性情報の初期的
書き込み動作を可能にするために入力遮断状態を解除し
たりするのに用いる。
【0039】前記属性情報は、半導体集積回路のID情
報であり、或いは半導体集積回路の特性情報である。前
記ID情報は例えば半導体集積回路固有のコード情報等
であり、前記特性情報は例えば前記記憶手段の記憶容量
やアクセス速度等の情報である。その属性情報の異常は
情報不存在又はデータ破壊とすることができる。データ
破壊は、例えば前記属性情報に付加されたECC(Erro
r Correcting Code)によるエラー訂正不可能な状態で
ある。
【0040】上記により、ホスト装置による制御などに
供される属性情報の異常によって制御不能状態に陥る半
導体集積回路の無駄な電力消費を低減できる。このと
き、前記書き込みコマンドや前記特定入力により、属性
情報の初期的な書き込み動作は保証されている。
【0041】前記データ処理手段には、外部とインタフ
ェースされるインタフェース制御回路(2)と、このイ
ンタフェース制御回路に接続されたマイクロコンピュー
タ(3)とを採用することができる。このときインタフ
ェース制御回路が前記インアクティブモードの設定、或
いは信号入出力の遮断制御を行う。
【0042】前記インアクティブモードにおける電力消
費を更に低減するには、前記インタフェース制御回路に
は、前記インアクティブモードに応答してマイクロコン
ピュータにスタンバイ状態を指示し、前記特定コマンド
の入力に応答してマイクロコンピュータのスタンバイ状
態を解除させる構成を採用することができる。また、前
記インタフェース制御回路には、前記インアクティブモ
ードに応答してマイクロコンピュータへのクロック供給
を停止させ、前記特定コマンドの入力に応答してマイク
ロコンピュータへのクロック供給を再開させ且つマイク
ロコンピュータに前記特定コマンド実行のための処理を
開始させる割り込みを要求する構成を採用することがで
きる。
【0043】外部との信号入出力遮断状態においても同
様に電力消費を低減するには、前記インタフェース制御
回路には、前記入力遮断に応答してマイクロコンピュー
タにスタンバイ状態を指示し、前記特定入力に応答して
マイクロコンピュータのスタンバイ状態を解除させる構
成を採用することができる。また、前記インタフェース
制御回路には、前記入力遮断に応答してマイクロコンピ
ュータへのクロック供給を停止させ、前記特定入力に応
答してマイクロコンピュータへのクロック供給を再開さ
せ且つマイクロコンピュータに前記特定入力に応答する
処理を実行させる割り込みを要求する構成を採用するこ
とができる。
【0044】上記半導体集積回路を、例えば、ホスト装
置に着脱可能であってインタフェース部分もしくはコネ
クタ部分を介して当該ホスト装置から制御を受け或いは
アクセスされるようなメモリカードに適用すれば、メモ
リカードは、ホスト装置による制御などに供される属性
情報の異常を検出でき、その異常による制御不能状態に
おいて、無駄な電力消費の低減と誤動作防止とを実現で
きる。
【0045】
【発明の実施の形態】《メモリカードLSIの概要》図
1には本発明の一例に係るメモリカード用の半導体集積
回路が示される。同図に示される半導体集積回路は、特
に制限されないが、ファイルメモリの最小ユニットを構
成するシステムオンチップのLSI(半導体集積回路)
として位置付けることができ、単結晶シリコンのような
1個の半導体基板(チップ)に形成されている。
【0046】図1に示される半導体集積回路(単にメモ
リカードLSIとも称する)1は、インタフェース制御
回路2、データ処理装置の一例であるマイクロコンピュ
ータ3、電気的に書換え可能な不揮発性メモリの一例で
あるフラッシュメモリ4、リセット回路5、振動子を用
いたクロック発振回路6、バッファRAM7、及びワー
クRAM8を備えている。
【0047】メモリカードLSI1は動作電源として電
源電圧Vccと接地電圧Vssを外部から入力する。入
力された電源電圧Vcc及び接地電圧Vssは上記各回
路に供給される。
【0048】前記インタフェース制御回路2は、相互に
バス10で接続されたホストインタフェース回路(ホス
トI/F)11、マイコンインタフェース(マイコンI
/F)12、ファイルコントロールロジック(FCL)
13、及びデータ転送ロジック(DTL)14を有す
る。
【0049】前記ホストインタフェース回路11は外部
からクロック信号(Clock)2Aとカードセレクト
信号(Card Select)2Dを入力し、コマン
ド(Command)2B及びデータ(Data)2C
の入出力を行う。特に制限されないが、コマンド2B、
データ2Cは、夫々ビットシリアルに入出力される。ホ
ストインタフェース回路11は、外部から供給されるコ
マンド2Bを受け付け、これを解読して、前記マイクロ
コンピュータ3及びフラッシュメモリ4の動作を指示
し、前記フラッシュメモリ4に対するファイルデータの
アクセス制御を行う。
【0050】前記マイクロコンピュータ3に対する動作
の指示は、ホストインタフェース回路11からマイコン
インタフェース12を介して割込み信号NMIと割込み
要因をマイクロコンピュータ3に与えることによって行
なわれる。マイコンインタフェース12は前記割り込み
信号NMI、制御信号Ctl、データ情報や制御情報等
の各種データをマイクロコンピュータ3との間で受け渡
しする。
【0051】ファイルコントロールロジック13は、マ
イクロコンピュータ3の制御にしたがって、或いはホス
トインタフェース回路11によるコマンド解読結果にし
たがって、フラッシュメモリ4に対するファイルデータ
のアクセス制御を行う。前記バッファRAM7は、外部
からホストインタフェース回路11に供給されたファイ
ルデータを一時的に蓄え、或いはフラッシュメモリ4か
ら読み出したファイルデータを一時的に蓄えるファイル
データのバッファメモリである。バッファRAM7に対
するアクセス制御はデータ転送ロジック14が行う。デ
ータ転送ロジック14はECC回路14Aを有し、バッ
ファRAM7のアクセスに際して、ファイルデータに対
するEEの生成、そしてECCによるエラーチェックと
訂正を行う。ファイルデータの書き込み動作では、ファ
イルデータはデータ転送ロジック14によってバッファ
RAM7からバス10に読み出され、読み出されたファ
イルデータはファイルコントロールロジック13の制御
でフラッシュメモリ4に書き込まれる。ファイルデータ
の読み出し動作では、ファイルデータがファイルコント
ロールロジック13の制御でフラッシュメモリ4からバ
ス10に読み出され、読み出されたファイルデータがフ
ァイル転送ロジックの制御でバッファRAM7に書き込
まれる。
【0052】特に制限されないが、ファイルメモリLS
I1は、ハードディスク装置と互換性のあるファイルデ
ータアクセス方式を有する。例えばアクセスの管理単位
領域である1クラスタに4セクタを含め、各クラス毎に
管理領域が割り当てられている。管理領域は、ファイル
を構成するクラスタの配列を決定するためのポインタ情
報、書換え回数の情報、セクタの良否識別情報等を保有
している。更に、フラッシュメモリ4は、格納ファイル
のファイル名とその先頭クラスタを特定するディレクト
リ領域を有している。
【0053】前記マイクロコンピュータ3は、フラッシ
ュメモリ4のクラスタに対するファイルデータの配列を
管理するため、前記管理領域やディレクトリ領域の情報
に基づいて前記内蔵SRAM35に、管理テーブルを生
成する。マイクロコンピュータ3は、この管理テーブル
の生成と更新を制御し、ファイルデータのアクセスに際
して前記管理テーブルを用いてアクセス対象となる管理
単位領域を指示する情報を生成する。ファイルデータの
アクセス制御情報はマイコンインタフェース12を介し
てファイルコントロールロジック13に与えられる。
【0054】前記マイクロコンピュータ3は、夫々内部
バス38に接続された中央処理装置(CPU)30、C
PU30の動作プログラムなどが格納された内蔵ROM
(リード・オンリ・メモリ)34、CPU30のワーク
領域若しくはデータの一時記憶領域などに利用される内
蔵SRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモ
リ)35、CPU30のアクセス対象が外部アドレス空
間であるとき外部バス37のバスサイクルを制御するバ
スコントローラ(BSC)33、ブレークポイント制御
などのデバッグを支援するためのユーザブレークコント
ローラ(UBC)31を有する。割り込み制御回路(I
NTC)32は割り込み信号NMIや割り込み要因を入
力し、割り込みに対する優先制御を行ってCPU30に
割込みを要求する。割り込み処理プログラムは、特に制
限されないが、前記内蔵ROM34に格納されている。
【0055】マイクロコンピュータ3の外部バス37に
は、前記バスコントローラ33の他に、CPU30の暴
走等を監視するウォッチドッグタイマ(WDT)36が
接続され、更に、前記ワークRAM8及びマイコンイン
タフェース12がバスで接続されている。マイクロコン
ピュータ3は、その他のインタフェース回路として一つ
のI/Oポート39Aを有している。このI/Oポート
39Aは、割り込み信号NMIの入力、Ctlで代表さ
れる制御信号の出力に専用化されている。特に制限され
ないが、汎用I/Oポートは備えられていない。
【0056】前記マイクロコンピュータ3は、低消費電
力モードとして、特に制限されないが、スリープモー
ド、スタンバイモードを有している。CPU30は、図
示を省略するコントロールレジスタに設けられているス
タンバイ制御ビットが第1の論理値のときにスリープ命
令を実行することによって、スリープモードに遷移され
る。CPU30はスリープモードに遷移すると、レジス
タの状態などをそのまま維持して動作を停止する。周辺
回路は動作を続ける。スリープモードは割り込みやリセ
ットによって解除される。一方、CPU30は、コント
ロールレジスタに設けられているスタンバイ制御ビット
が第2の論理値のときにスリープ命令を実行することに
よって、スタンバイモードに遷移される。CPU30は
スタンバイモードに遷移すると、レジスタの状態などを
そのまま維持して動作を停止すると共に、周辺回路の動
作も停止される。スタンバイモードは割り込みやリセッ
トによって解除される。
【0057】マイクロコンピュータ3のクロックパルス
ジェネレータ39Bには発振回路6からクロック信号C
LK2が供給される。例えばマイクロコンピュータ3に
スタンバイモードが設定されたとき、発振回路6は、そ
れに応答してマイクロコンピュータ3から出力される信
号によって、クロック信号CLK2の出力を停止する。
この状態でマイコンインタフェース12からポート39
Aに割り込み信号NMIがアサートされると、その状態
をクロック制御回路15が検出する。これによって、ク
ロック制御回路15は、発振回路6にクロック信号CL
K2の供給を再開させる。したがって、CPU30が前
記割り込みに応答するとき、既にクロック信号CLK2
の供給が再開されているので、マイクロコンピュータ3
はスタンバイモードから抜け出すことができる。
【0058】前記リセット回路5は、リセット信号RE
S1によってインタフェース制御回路2をリセットし、
リセット信号RES2によってマイクロコンピュータ3
をリセットする。フラッシュメモリ4のリセット動作は
ファイルコントロールロジック(FCL)13内の制御
レジスタに設けられているリセットイネーブルビットR
SBの値に従って制御されるリセット信号RES3で行
なわれる。
【0059】図2、図3には前記メモリカードLSI1
を用いたデータ処理システムの例が示される。図示は省
略するが、メモリカードLSI1はコネクタを露出させ
た樹脂モールド等の手法でパッケージングされている。
100はホストシステム、101はメモリカードの装着
スロットである。図2、図3は、一度に複数枚のメモリ
カードLSI1を装着可能とする構成を例示している。
双方においてクロック2A、コマンド2B、及びデータ
2Cの各信号線は各メモリカードLSI1に共通であ
る。複数枚装着されたメモリカードLSI1に対するカ
ード選択は、図2の例では、メモリカードLSI1毎に
固有の前記カードセレクト信号2Dを利用し、図3の例
では、コマンドに付随して送られてくるカードアドレス
を利用するようになっている。図3の例では、メモリカ
ードLSI1は、初期化動作で自らに割り当てられたカ
ードアドレスが入力されることによって自分が選択され
たことを認識する。
【0060】《メモリカードLSIの動作モード》メモ
リカードLSI1は、図2、図3に示すようなホスト装
置100から動作電源Vccと接地電圧Vssが供給さ
れ、また、前記ホスト装置100とは前記ホストインタ
フェース回路11を介してデータ2C及びコマンド2B
がインタフェースされるが、所定のシーケンスを経るこ
とによって初めてホスト装置100からメモリカードL
SI1として認識される。所定のシーケンスとは電圧範
囲異常検出動作、属性情報異常検出動作である。電圧範
囲異常検出動作はパワーオンリセット時に行なわれるこ
とになる。これらを詳述する前に、先ず、メモリカード
LSI1の動作モード、前記動作モードの制御を行うホ
ストインタフェース回路11について説明する。
【0061】図4には前記ホストインタフェース回路1
1のブロック図が示される。図4に従えば、前記ホスト
インタフェース回路11は、コマンド2Bを入力するコ
マンド入力レジスタ20、コマンド入力に対する応答を
返す応答制御回路21、データ2Cを入力するデータ入
力レジスタ22、データ2Cを出力するデータ出力レジ
スタ23を有する。入力されたコマンドはコマンドデコ
ーダ24で解読され、その解読結果に従って制御ロジッ
ク回路26が、マイクロコンピュータ3に対する割込み
制御、データ入出力制御、ホスト装置への応答制御、前
記電圧異常検出動作などを行う。27で示されるものは
制御ロジック26が利用する一時記憶メモリである。
【0062】前記ホストインタフェース回路11は、コ
マンドに関するステートマシン(状態遷移制御ロジック
回路)を前記制御ロジック回路26に有する。メモリカ
ードLSI1が受け付け可能なコマンドの一例は図5に
示される。図5に示されるコマンドには、コマンドコー
ド毎にコマンドクラスが定義されている。前記ステート
マシンは、状態に応じて受け付け可能なコマンドのコマ
ンドクラスを遷移制御するようになっている。遷移され
る状態は、図6の状態遷移制御図に示されるように、パ
ワーオンリセットを出発点として、イニシャライズステ
ートST1、インアクティブステートST2、デバッグ
ステートST3及びアクセスステートST4に大別され
る。各ステートに属するコマンドクラスは図6に記載の
通りである。例えばデバッグステートでは、デバッグク
ラスのコマンドだけが制御ロジック回路26に受け付け
可能にされる。
【0063】図5の例ではコマンドコードは8ビットで
あり、例えばイニシャライズクラスにはソフトリセッ
ト、電圧範囲確認、カードID確認、カードアドレス設
定の各コマンドを有する。コマンドコードの後ろには必
要な制御データが付随する。例えば、電圧確認コマンド
には、ホスト装置が供給できる電源電圧の範囲を示す供
給電圧範囲情報が付随する。カードアドレス設定コマン
ドにはメモリカードに設定すべきカードアドレスが付随
する。カードアドレス設定コマンドは図3のシステムに
おいて夫々のメモリカードLSI1にカードアドレスを
設定するコマンドである。
【0064】カードID確認コマンドは、メモリLSI
が保有する属性情報の一つであるカードIDをホストイ
ンタフェース回路11から出力させるコマンドである。
【0065】カード情報クラスにはカードID読み出し
コマンド、特性情報読み出しコマンドが含まれる。カー
ドID読み出しコマンドは、メモリLSIが保有する属
性情報の一つであるカードIDをフラッシュメモリ4か
らインタフェース制御回路11に内部転送させるコマン
ドである。このカードID読み出しコマンドは図3のシ
ステムにおいて有意のコマンドである。前記特性情報読
み出しコマンドは、メモリLSIが保有する別の属性情
報である特性情報をフラッシュメモリ4からインタフェ
ース制御回路11に内部転送させるコマンドである。特
性情報は、例えば、フラッシュメモリの記憶容量、アク
セス速度等の情報である。フラッシュメモリ4から読み
出された前記カードIDや特性情報は前記一時記憶メモ
リ27に格納される。前記一時記憶メモリ27をフラッ
シュメモリのような不揮発性メモリによって構成するこ
とにより、カードIDや特性情報を予め当該メモリ27
に格納しておくことができる。
【0066】リードセクタクラスには1セクタリードコ
マンド、バーストリードコマンドが含まれる。ライトア
クセスクラスには、1セクタライト、バーストライト、
消去の各コマンドが含まれる。デバッグクラスにはデバ
ッグ許可コマンド、ベンダコマンドなどが含まれれてい
る。ベンダコマンドには、フラッシュメモリ3の前記属
性情報を書き込むためのコマンド(属性情報書き込みコ
マンド)を含んでいる。
【0067】図6の遷移制御図から明らかなように、パ
ワーオンリセット後、イニシャライズステートにおいて
カードアドレス設定コマンドを実行しなければアクセス
ステートに遷移しない。アクセスステートでは、デバッ
グ許可コマンドが実行されることによってデバッグステ
ートに遷移できる。インアクティブステートは、デバッ
グ許可コマンドを除いてコマンドの受け付けを拒否する
状態である。インアクティブステートは、後述する電圧
範囲異常検出動作による異常状態、属性情報異常検出動
作による異常状態を検出したときに、イニシャライズス
テートから遷移される状態である。コマンドとマイクロ
コンピュータ3への割込みとの関係については、図5に
例示されるように、リードアクセスクラスやライトアク
セスクラスのコマンドは、アクセスステートのような通
常動作特にマイクロコンピュータ3に割込みを出力する
ことになる。デバッグクラスのコマンドは、インアクテ
ィブステートであってもマイクロコンピュータ3に割込
みを出力することができる。
【0068】尚、図6の状態遷移制御図は図3のシステ
ムに適用されるものである。図2のシステム構成に用い
られるメモリカードLSI1における状態遷移制御で
は、図6においてイニシャライズステートからアクセス
ステートへの遷移条件が電圧範囲確認コマンドの実行完
了とされる。また、図2のシステム構成に用いられるメ
モリカードLSI1は、カードID確認、カードアドレ
ス設定、ID読み出しの各コマンドをサポートする必要
はない。
【0069】《電圧範囲異常検出》前記電圧範囲異常検
出動作について詳述する。前記ホストインタフェース回
路11は、イニシャライズクラスにおいて、前記電圧確
認コマンドを受け付けると、メモリカードLSI1の動
作保証電圧範囲を示す情報(動作保証電圧範囲情報)
を、コマンドコード01Hに付随させて、応答制御回路
21からコマンド2Bの信号線に送出する。この応答動
作と共にホストインタフェース回路11は、電圧確認コ
マンドに付随して送られてくる前記供給電圧範囲情報で
特定される電圧範囲がメモリカードLSI1の動作保証
電圧を満足するか否かを判定する。そのための構成は、
特に制限されないが、前記制御ロジック回路26がハー
ドウェアで持っている。その構成の具体例は図8に示さ
れる。
【0070】図8においてレジスタ260にはコマンド
デコーダ24で切り出された供給電圧範囲情報が格納さ
れる。例えば、前記供給電圧範囲情報は、図7に例示さ
れるように各ビットに対して対応電圧を定義してあり、
対応ビットの論理値“1”は対応、論理値“0”は非対
応を意味する。例えば、B0〜B5までが論理値“1”
ならば、ホスト装置はVccとして2.5V〜3.0V
の電源電圧の供給を保証することを意味する。制御ロジ
ック回路26は、メモリカードLSI1の動作保証電圧
の範囲を示す情報(動作保証電圧範囲情報)を発生する
ランダムロジック回路としての不揮発性記憶手段261
を有する。この動作保証電圧範囲情報のフォーマットは
前記図7の供給電圧範囲情報のデータフォーマットと同
一である。例えば、マイクロコンピュータ3とフラッシ
ュメモリ4の動作保証電圧が2.7V〜3.6V、イン
タフェース制御回路2等その他の回路の動作保証電圧が
2.0V〜3.6Vであるならば、メモリカードLSI
1それ自体の動作保証電圧範囲情報は2.7V〜3.6
Vの電圧範囲を示す情報になる。メモリカードLSI1
の動作保証電圧範囲とはメモリカードLSI1が全体と
して正常に動作するために必要な動作電圧の範囲であ
る。レジスタ262は前記不揮発性記憶手段261から
動作保証電圧範囲情報がロードされる。レジスタ262
にロードされた動作保証電圧範囲情報は応答制御回路2
1を介してホスト装置に与えられる。レジスタ260の
供給電圧範囲情報とレジスタ262の動作保証電圧範囲
情報とはアンドゲートANDで対応ビット毎に比較さ
れ、各アンドゲートANDの出力の論理和信号が電圧範
囲異常検出信号263としてオアゲートORから出力さ
れる。電圧範囲異常検出信号263はローレベルによっ
て電圧範囲の異常を示す。即ち、供給電圧範囲と動作保
証電圧範囲との間に共通電圧が無い場合、アンドゲート
ANDの出力は全てローレベル(論理値“0”)にさ
れ、これによって、電圧範囲異常検出信号263はロー
レベルにされる。前記電圧範囲異常状態は、ホスト装置
から供給される電源電圧VccがメモリカードLSI1
の動作保証電圧を満足しない状態である。
【0071】メモリカードLSI1は、前記電圧範囲異
常状態を検出すると、外部との信号入出力を遮断する。
例えば、図9に例示されるように、制御ロジック回路2
6は、コマンド2Bの入力、データ2Cの入力、クロッ
ク2Aの入力のための各入力バッファBinを、電圧範
囲異常検出信号263のローレベルによって高入力イン
ピーダンス状態に制御する。図示はしないが、前記カー
ドセレクト信号2Dも同じように入力が遮断されるよう
になっている。
【0072】データ2C及びコマンド2Bを出力のため
の夫々の出力バッファBoutに対する出力可能状態と
高出力インピーダンス状態とを夫々制御する出力制御信
号255B,256Bは、前記電圧範囲異常検出信号2
63を受けるアンドゲート265A,266Aを介して
出力バッファBoutに与えられる。電圧範囲異常検出
信号263がローレベルにされると、出力制御信号25
5B,256Bの論理値に拘わらず、全ての出力バッフ
ァBoutは高出力インピーダンス状態に制御される。
【0073】この例では、電圧範囲異常が検出される
と、メモリカードLSI1に対する外部との信号入出力
が遮断される。この信号入出力遮断によって、メモリカ
ードLSI1は、外部からの信号に対して反応せず、メ
モリカードLSI1の内部回路のノードは電気的にほぼ
固定状態になり、メモリカードLSI1の動作保証電圧
に対してホスト装置100からの外部電源Vccが不適
合であっても、中途半端なレベルの動作電源によるメモ
リカードLSI1の誤動作を防止することができる。更
に、中途半端なレベルの動作電源を受けてメモリカード
LSI1が動作することによる無駄な電力消費も低減す
ることができる。
【0074】更に上記の例では、電圧範囲の異常検出に
よってメモリカードLSI1はインアクティブステート
とされ、誤ってコマンドが受け付けられる虞も未然に防
止することができる。
【0075】また、前記電圧範囲異常検出によってイン
タフェース制御回路2はマイクロコンピュータ3に割り
込みを指示し、これによってマイクロコンピュータ3を
前記スリープモード又はスタンバイモードに移行させる
ことができる。これにより、マイクロコンピュータ3の
動作を完全に抑止でき、無駄な電力消費の低減を促進で
きる。このスリープモード又はスタンバイモードから抜
け出すには、デバッグ許可コマンドによってデバッグス
テートに移行すればよい。
【0076】また、スリープモード又はスタンバイモー
ドによってマイクロコンピュータ3は前記リセットイネ
ーブルビットRSBを反転できないから、フラッシュメ
モリ4のリセット状態も維持される。このように、メモ
リカードLSI1の前記入力遮断に応答してフラッシュ
メモリ3の動作も禁止され、その記憶情報の保護及び電
力消費量の低減の双方に寄与することができる。
【0077】《2段階リセット》次に、メモリカードL
SI1のリセット動作を説明する。メモリカードLSI
1において、マイクロコンピュータ3とフラッシュメモ
リの動作保証電圧は、インタフェース制御回路2を代表
とするその他の回路に比べて高くなっている。例えば図
10に例示されるように、インタフェース制御回路2は
動作保証下限電圧VT1と動作保証上限電圧VUとの間
で動作可能である。マイクロコンピュータ3は動作保証
下限電圧VT2と動作保証上限電圧VUとの間で動作可
能である。フラッシュメモリは電圧VT1とVT2との
間の電圧VDを動作保証の下限電圧とし、電圧VDと動
作保証上限電圧VUとの間で動作可能である。尚、前記
電圧範囲異常検出で説明したメモリカードLSI1の動
作保証電圧範囲は、図10において、フラッシュメモリ
4の動作保証下限電圧VDから前記上限電圧VUまでの
範囲になる。電圧VDはメモリカードLSI1の動作保
証下限電圧にもなっている。
【0078】メモリカードLSI1がその様な電圧特性
を有するとき、前記リセット回路5は、インタフェース
制御回路2のリセット解除タイミングを規定する電源電
圧VccのレベルをVR1(VR1>VT1)とし、マ
イクロコンピュータ3のリセット解除タイミングを規定
する電源電圧VccのレベルをVR2(VR2>VT
2)とする。
【0079】例えば、リセット回路5は、図11に例示
されるように、シリコンのバンドギャップなどを用いる
ことによって電源電圧レベルに依存しない基準電圧とし
て前記電圧VR1,VR2を生成する基準電圧発生回路
50を有する。オペアンプを利用したコンパレータ51
は電源電圧Vccと電圧VR1とを比較し、Vcc>V
R1の状態になるまでリセット信号RES1をハイレベ
ルに維持する。オペアンプを利用したコンパレータ52
は電源電圧Vccと電圧VR2とを比較し、Vcc>V
R2の状態になるまでリセット信号RES2をハイレベ
ルに維持する。リセット信号ES1,RES2はハイレ
ベルによってリセット状態を指示し、ローレベルによっ
てリセット状態の解除を指示する。
【0080】インタフェース制御回路2はリセット状態
が指示されているとき回路内部の状態が初期状態に強制
され、回路内部の所定の信号ノードが規定の論理値に強
制され、これに並行して、インタフェース制御のための
論理動作が禁止されている。論理動作が禁止されている
状態において、外部との入出力動作は抑止される。リセ
ット動作が解除されると、初期状態から動作可能にさ
れ、前記状態遷移制御によって外部からのコマンドを受
け付けて動作可能にされる。
【0081】マイクロコンピュータ3はリセット状態が
指示されているとき、回路内部の所定の信号ノードが規
定の論理値に強制され、これに並行して、命令実行動作
や入出力動作などは一切禁止されている。リセット状態
の解除が指示されると、プログラムカウンタの0番地か
ら命令をフェッチして、命令実行によるイニシャライズ
処理を開始する。
【0082】前記インタフェース制御回路2は、図1に
例示されるように、前記ホストインタフェース回路11
にレディー・ビジー・フラグ269を有する。このレデ
ィー・ビジー・フラグ269は前記インタフェース制御
回路2に対するリセット状態の指示に応答してビジー状
態にされる。このレディー・ビジー・フラグ269をレ
ディー状態に反転する処理はマイクロコンピュータ3が
リセット状態解除後のイニシャライズ処理等で行う。従
って、マイクロコンピュータ3のリセット状態が解除さ
れない限り、前記レディー・ビジー・フラグはレディー
状態にされない。ホスト装置100は、そのレディー・
ビジー・フラグ269をコマンド2Bの信号線を介して
読出すことができ、これによって、マイクロコンピュー
タ3のリセット解除が行なわれたか否かを検出すること
ができる。尚、ホスト装置100によるレディー・ビジ
ー・フラグ269の読出しは特定のコマンドをインタフ
ェース制御回路2に実行させて行われる。
【0083】図12には図1のメモリカードLSI1を
リセット制御の観点から描き直したものである。電源電
圧Vccが投入されるると、リセット信号RES1、R
ES2がハイレベルになってインタフェース制御回路2
及びマイクロコンピュータ3にリセット状態が指示され
る。これによってインタフェース制御回路2及びマイク
ロコンピュータ3は動作禁止状態で内部回路ノードが規
定値に初期化される。この初期化動作において、インタ
フェース制御回路2の内部に配置されている前記リセッ
トイネーブルビットRSBはハイレベルに初期化され、
フラッシュメモリ4は当該ビットRSBの論理値を有す
るリセット信号RES3によってリセット状態が指示さ
れ、メモリ動作が禁止された状態で内部回路のノードが
規定の論理値に初期化される。
【0084】ここで、マイクロコンピュータ3がリセッ
ト状態にされているとき、その論理動作は禁止されてい
るから、マクロコンピュータ3がリセットイネーブルビ
ットRSBを積極的に書換えることはない。しかしなが
ら、電源が安定していない段階では、ノイズによってリ
セットイネーブルビットRSBが不所望に書換えられる
虞がある。特にファイルメモリとして利用される性質
上、不所望なデータの書換えや破壊を極力回避しなけれ
ばならない。そこで、インタフェース制御回路2にリセ
ット信号RES2を供給し、マイクロコンピュータ3か
らのリセットイネーブルビットRSBの書換え指示と共
に、リセット信号RES2がリセット状態解除の指示レ
ベルにされることを、リセットイネーブルビットRSB
の書換え条件にする。例えば、図12に例示されるよう
に、マイクロコンピュータ3からのリセットイネーブル
ビットREBの書換え信号300と、リセット信号RE
S2とを図示を省略するオアゲートに供給し、これによ
る論理和信号をリセットイネーブルビットRSBとして
書換えるようにする。リセットイネーブルビットRSB
をリセット解除の指示レベルにするためには2本の信号
300、RES2のレベルが規定のローレベルにされな
ければならないから、フラッシュメモリ4に対する不所
望なリセット解除の発生を確率的に低くでき、これによ
って、フラッシュメモリ4の記憶情報に対する保護を強
化できる。
【0085】電源電圧Vccが少なくとも電圧VR1を
越えれば、インタフェース制御回路2はリセット状態が
解除され、動作可能にされる。最終的に電源電圧Vcc
がVR2を越えなくても、インタフェース制御回路2が
動作可能にされることは変わりない。少なくともインタ
フェース制御回路2が動作可能にされれば、インタフェ
ース制御回路2はホスト装置100から供給される前記
電圧範囲確認コマンドを処理して、メモリカードLSI
1の動作保証電圧範囲情報をホスト装置100に送り返
して、そのコマンドに応答することができる。最終的に
電源電圧VccがVR2を越えなくても、ホスト装置1
00に対して無応答の状態を回避できる。更に、インタ
フェース制御回路2は、電圧範囲確認コマンドに付随す
る供給電圧範囲情報を用いて、前記電圧範囲異常を検出
する。前記電圧範囲異常が有れば、前記電圧範囲異常検
出信号263のローレベルによって、メモリカードLS
I1は外部との信号入出力が遮断される。
【0086】ここで、前記メモリカードLSI1のパワ
ーオンリセット動作中におけるホスト装置100の初期
化処理について説明する。図15にはホスト装置による
初期化処理の一例が示される。初期化処理は、図2、図
3に示されるように、装着スロット101にメモリカー
ドLSI1が装着されたことをホスト装置100が検出
することによって開始される。先ず、ホスト装置100
は、メモリカードLSI1を制御する図示を省略するイ
ンタフェース回路を初期化して、新たに装着されたメモ
リカードLSI1を含め、ホスト装置100に接続され
ている全てのメモリカードLSDI1に対して初期化可
能にする(S1)。続いて、ホスト装置100は、各メ
モリカードLSI1に共通の電源電圧Vccを投入す
る。同時に、前記電圧範囲確認コマンドを各メモリカー
ドLSDI1に向けて発行する。各メモリカードLSI
1は、自分自身の動作保証電圧範囲情報をホスト装置1
00に向けて出力する。ホスト装置100は動作保証電
圧範囲情報が入力されるのを待つ(S2)。ホスト装置
100は、入力された動作保証電圧範囲情報に基づい
て、各メモリカードLSI1の動作保証電圧範囲を認識
する(S3)。そして、図3のようなシステムの場合に
は前記カードID確認コマンド、カードアドレス設定コ
マンドを発行して、各メモリカードLSI1に対するカ
ードアドレスの設定処理を行う(S4)。図2のシステ
ムではカードセレクト信号を用いるのでカードアドレス
設定処理は行なわれない。
【0087】ホストシステムによる前記動作電圧確認処
理(S3)を更に詳述する。例えば、図2や図3に例示
されるように、複数個のメモリカードLSI1はデータ
2Cやコマンド2B等を伝達するための共通信号線を介
してホスト装置100に接続されている。このシステム
のパワーオンリセットにおいて、夫々のメモリカードL
SI1は電圧範囲確認コマンドに応答して、夫々固有の
動作保証電圧範囲の情報を前記共通信号線に並列出力す
る。各メモリカードLSI1が並列的にデータの出力動
作を行うとき、各メモリカードLSI1の出力バッファ
はオープンドレインにされて動作される。並列出力され
た情報は前記共通信号線上で論理積が採られてホスト装
置100に入力される。即ち、図7及び図8の説明から
明らかなように、動作保証電圧範囲情報の各ビットは論
理値“1”によってそのビットが示す電圧が動作補償範
囲の電圧の一つであることを意味している。したがっ
て、共通信号線を介して得られる動作保証電圧範囲情報
の所定ビットが論理値“1”であれば、夫々のメモリカ
ードLSI1が出力する動作保証電圧範囲情報の対応ビ
ットの論理値がどれも論理値“1”であることを意味す
る。この状態は対応ビットに対する論理積の結果と等価
である。したがって、仮に全てのメモリカードLSI1
が動作していれば、ホスト装置100は、各メモリカー
ドLSI1の動作保証電圧を満足する共通の電圧範囲を
認識できる。よって、ホスト装置100は、今回接続さ
れた複数個のメモリカードLSI1の少なくとも一つを
正常に動作させるために必要な電源電圧の範囲を最初に
確定でき、或いは、複数個のメモリカードLSI1の内
の少なくとも一つを正常に動作させるために必要な電源
電圧を供給できるかを最初に確定できる。
【0088】そのためには、装着されている全てのメモ
リカードLSI1が動作保証電圧範囲の情報をホスト装
置100に返せることが必要である。メモリカードLS
I1はこの点が考慮されており、ホスト装置100の電
源供給能力とに関係で最終的に必要な動作電源が得られ
なくても、相対的に低い動作電源で動作可能なインタフ
ェース制御回路2をマイクロコンピュータ3等に先駆け
てリセット状態を解除し、動作保証電圧範囲の情報をホ
スト装置100に返すことができるようにされている。
【0089】ホスト装置100の電源供給能力の点で最
終的に必要な動作電源を得ることができないメモリカー
ドLSI1があっても、そのLSI1は外部に対する信
号入出力を遮断して動作停止するから、ホスト装置10
0は、最初に認識した動作電圧範囲を満足できれば何ら
影響はない。仮に、従来のようにLSI全体として必要
な動作電圧になることを条件にLSI全体のリセット状
態を解除する構成では、電源供給能力の点で最終的に必
要な動作電源を得ることができない場合に、そのLSI
はリセット状態を継続しなければならず、動作保証電圧
範囲の情報などをホスト装置に返すことができず、無応
答状態を維持することになる。無応答のままリセット状
態を維持する回路は、状態が不安定になり易く、無駄に
電力も消費する。
【0090】これより明らかなように、前記2段階リセ
ット可能なメモリカードLSI1は、ホスト装置への無
応答を極力排除して、システム動作の安定に寄与するこ
とができる。また、システム上、ホスト装置100の供
給電源の規格の最低電圧以上の所定電圧をインタフェー
ス制御回路2のリセット解除電圧VR1にすれば、動作
保証下限電圧がそれよりも多少高いマイクロコンピュー
タ3やフラッシュメモリ4を採用しても、システム上、
何ら支障ないようにすることができる。
【0091】図13にはフラッシュメモリ4に対するリ
セット制御手法の異なる別のメモリカードLSI1Aの
例が示されている。即ち、マイクロコンピュータ3は、
自分自身のリセット状態に応答してリセット信号RES
2で前記フラッシュメモリ4にリセット状態を指示し、
自分自身のリセット状態解除に応答してリセット信号R
ES3をローレベルに反転して前記フラッシュメモリ4
のリセット状態を解除する。これによれば、フラッシュ
メモリ4のリセット状態は、リセット状態が解除されて
動作可能にされたマイクロコンピュータ3によって行な
われるので、誤ってフラッシュメモリ4のリセット状態
が解除される虞は比較的低い。インタフェース制御回路
2はリセット信号RES2を受けてフラッシュメモリ4
のリセット制御を行わなくて済み、マイクロコンピュー
タ3がリセット信号RES3を出力するポートを余計に
持っていれば、簡単な構成でフラッシュメモリのリセッ
ト制御を行うことができる。但し、インタフェース制御
回路2を介さずにフラッシュメモリ4のリセット解除が
行なわれるので、図12に比べ、フラッシュメモリに対
する不所望なリセット解除の抑止機能が僅かに劣ること
になる。
【0092】図14にはフラッシュメモリ4に対するリ
セット制御手法の更に別のメモリカードLSI1Bの例
が示されている。即ち、前記リセット信号RES2を用
いてフラッシュメモリ4のリセット制御も行う。これに
よれば、マイクロコンピュータ3と一緒にフラッシュメ
モリ4も自動的にリセット状態を解除することができ、
リセット制御論理が最も簡単になるが、その反面、フラ
ッシュメモリ4が誤ってリセット解除される確率はマイ
クロコンピュータがが誤ってリセット解除される確率と
同じになり、フラッシュメモリ4が保有する記憶情報の
不所望な破壊に対する耐性は、図12、図13に比べて
低くならざるを得ない。
【0093】《属性情報異常検出》メモリカードLSI
1はフラッシュメモリ4にファイルメモリとしての属性
情報を保有する。属性情報は、メモリカードLSI1に
固有のコードであるID情報であり、或いは半導体集積
回路の特性情報であるところの前記フラッシュメモリの
記憶容量やアクセス速度等の情報である。前記ID情報
はホスト装置100による前記カードアドレス設定など
の処理に用いられる。前記特性情報はホスト装置100
によるメモリカードアクセスの制御形態を決定するのに
用いられる。これより明らかなように、メモリカードL
SI1のID情報や特性情報が破壊され、或いは存在し
ない場合、当該メモリカードLSI1はホスト装置によ
る正規の制御を受け難くなる。
【0094】そこで、メモリカードLSI1のマイクロ
コンピュータ3は、リセット状態解除の後のイニシャラ
イズ処理において、ID情報と特性情報の異常検出を行
う。イニシャライズ処理のプログラムは、特に制限され
ないが、前記ROM34に0番地より格納されている。
【0095】図16にはマイクロコンピュータ3による
イニシャライズ処理手順の一例が示される。イニシャラ
イズ処理ルーチンが開始されると、先ず、マイクロコン
ピュータ3及びインタフェース制御回路2のレジスタ等
に初期設定が行なわれる(S10)。次に、内蔵SRA
M35、ワークRAM8、バッファRAM7などのメモ
リテスト等が行われ(S11)、更に、フラッシュメモ
リ4に対してリセット状態が解除される(S12)。次
いで、フラッシュメモリ4のリードアクセスを指示し
て、内蔵SRAM35にファイルメモリのための管理テ
ーブルを展開する(S13)。管理テーブルには、不良
セクタの参照テーブルなどが含まれている。更に、フラ
ッシュメモリから前記ID情報及び特性情報を検索させ
る(S14)。検索によって前記ID情報及び特性情報
を得ることができない(当該データ不存在)場合、検索
して読み出した前記ID情報、特性情報にECCエラー
がある場合、何れの場合であってもステップS15にお
いて前記ID情報や特性情報等の属性情報に異常がある
と判定する。異常がある場合には属性情報異常フラグを
セットする(S16)。異常が無い場合には、そのカー
ドID情報やカード特性情報をインタフェース制御回路
2の一時記憶メモリ27に格納させる。その後、属性情
報異常フラグを検査し、セット状態であれば(S1
8)、メモリカードLSI1はインアクティブモードで
あると判断してスリープモードへ移行する処理を実行す
る(S19)。属性情報異常フラグがリセット状態であ
れば、マイクロコンピュータ3はビジー状態を解除して
(S20)、インタフェース制御回路2からの割り込み
などを受け付け可能とし、カードアクセスの要求に応答
できる状態にされる。前記ビジー状態の解除は前記レデ
ィー・ビジー・フラグ269をレディー状態にすること
である。
【0096】前記ステップS16でセット対象とされる
属性情報異常フラグは、図4において301で図示され
ており、インタフェース制御回路2の前記制御ロジック
回路26に与えられる。制御ロジック回路26は、属性
情報異常フラグ301のセット状態を検出することによ
り、属性情報異常と判断して、内部ステートをインアク
ティブステートに遷移させる。これにより、インタフェ
ース制御回路2は、デバッグクラスのコマンドだけを受
け付けることができるインアクティブモードにされる。
インアクティブモードにおいて、インタフェース制御回
路2は、デバッグクラスのコマンド入力を除いて外部か
らのコマンド入力を無効にする。したがって、他のメモ
リカードLSIと一緒に接続された当該インアクティブ
モードのメモリカードLSI1にデバッグクラス以外の
コマンドが供給されても、そのインタフェース制御回路
2はマイクロコンピュータ3に割り込みを指示せず、無
用な動作が抑止される。したがて、ホスト装置100に
よる制御などに供される属性情報の異常によって制御不
能状態に陥るメモリカードLSI1の無駄な電力消費を
低減することができる。
【0097】インアクティブモードでは、図6に示され
るように、デバッグ許可コマンドの入力によってデバッ
グステートに遷移でき、ここでベンダユニークコマンド
を受け付けることができる。ベンダユニークコマンドの
中には、前記属性情報の書き込みコマンド等が含まれて
いる。よって、属性情報の初期的な書き込み動作が保証
されている。
【0098】前記インアクティブモードにおける電力消
費を更に低減するために、前記インタフェース制御回路
2には、前記インアクティブモードに応答してマイクロ
コンピュータ3にスタンバイ状態を指示する。そして、
前記デバッグ許可コマンドの入力に応答してマイクロコ
ンピュータ3のスタンバイ状態を解除させるようになっ
ている。スタンバイ状態においてクロック発振回路6か
らのクロック信号CLK2の供給を停止させるときは、
スタンバイ状態解除のための割り込み発生に応答してク
ロック信号CLK2の供給を再開させればよい。
【0099】前記属性情報異常の場合の処置はLSI1
をインアクティブモードに遷移させるこに限定されな
い。例えば、制御ロジック回路26が属性情報の異常を
検出したとき、特定入力例えばカードセレクト信号に入
力を除いて外部との信号入出力を遮断するようにしても
よい。入出力遮断手法は図9で説明したバッファ回路に
対する高インピーダンス制御で対処できる。この構成
は、メモリカードLSI1の選択にカードセレクト信号
2Dを用いない図3のシステムの場合に利用できる。こ
のとき、カードセレクト信号2Dの入力は、フラッシュ
メモリ4に属性情報を初期的に書き込み可能にする書き
込み動作モードの設定信号として利用されることにな
る。この例の場合も、属性情報の異常によって制御不能
状態に陥るメモリカードLSIの無駄な電力消費を低減
するのに役立ち、しかも、属性情報の初期的な書き込み
動作を保証できる。更に、外部との信号入出力遮断状態
においてマイクロコンピュータをスタンバイ状態にし、
更にはクロック信号CLK2の供給を停止させ、電力消
費を更に低減する手段については前記同様に適用可能で
ある。
【0100】《メモリ》ここで、参考として、前記フラ
ッシュメモリ4の一例を説明する。先ず図17を参照し
てフラッシュメモリの情報記憶原理について説明する。
【0101】図17の(A)に例示的に示されたメモリ
セルは、2層ゲート構造の絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタにより構成されている。同図において、431は
P型シリコン基板、432は上記シリコン基板431に
形成されたP型半導体領域、433,434はN型半導
体領域である。435はトンネル絶縁膜としての薄い酸
化膜436(例えば厚さ10nm)を介して上記P型シ
リコン基板431上に形成されたフローティングゲー
ト、437は酸化膜438を介して上記フローティング
ゲート435上に形成されたコントロールゲートであ
る。ソースは434によって構成され、ドレインは43
3,432によって構成される。このメモリセルに記憶
される情報は、実質的にしきい値電圧の変化としてトラ
ンジスタに保持される。以下、特に述べないかぎり、メ
モリセルにおいて、情報を記憶するトランジスタ(以下
メモリセルトランジスタとも記す)がNチャンネル型の
場合について述べる。
【0102】メモリセルへの情報の書込み動作は、例え
ばコントロールゲート437及びドレインに高圧を印加
して、アバランシェ注入によりドレイン側からフローテ
ィングゲート435に電子を注入することで実現され
る。この書込み動作により記憶トランジスタは、図17
の(B)に示されるように、そのコントロールゲート4
37からみたしきい値電圧が、書込み動作を行わなかっ
た消去状態の記憶トランジスタに比べて高くなる。
【0103】一方消去動作は、例えばソースに高電圧を
印加して、トンネル現象によりフローティングゲート4
35からソース側に電子を引き抜くことによって実現さ
れる。図17の(B)に示されるように消去動作により
記憶トランジスタはそのコントロールゲート437から
みたしきい値電圧が低くされる。図17の(B)では、
書込み並びに消去状態の何れにおいてもメモリセルトラ
ンジスタのしきい値は正の電圧レベルにされる。すなわ
ちワード線からコントロールゲート437に与えられる
ワード線選択レベルに対して、書込み状態のしきい値電
圧は高くされ、消去状態のしきい値電圧は低くされる。
双方のしきい値電圧とワード線選択レベルとがそのよう
な関係を持つことによって、選択トランジスタを採用す
ることなく1個のトランジスタでメモリセルを構成する
ことができる。記憶情報を電気的に消去する場合におい
ては、フローティングゲート435に蓄積された電子を
ソース電極に引く抜くことにより、記憶情報の消去が行
われるため、比較的長い時間、消去動作を続けると、書
込み動作の際にフローティングゲート435に注入した
電子の量よりも多くの電子が引く抜かれることになる。
そのため、電気的消去を比較的長い時間続けるような過
消去を行うと、メモリセルトランジスタのしきい値電圧
は例えば負のレベルになって、ワード線の非選択レベル
においても選択されるような不都合を生ずる。尚、書込
みも消去と同様トンネル電流を利用して行うこともでき
る。
【0104】読み出し動作においては、上記メモリセル
に対して弱い書込み、すなわち、フローティングゲート
435に対して不所望なキャリアの注入が行われないよ
うに、ドレイン及びコントロールゲート7に印加される
電圧が比較的低い値に制限される。例えば、1V程度の
低電圧がドレインに印加されるとともに、コントロール
ゲート437に5V程度の低電圧が印加される。これら
の印加電圧によってメモリセルトランジスタを流れるチ
ャンネル電流の大小を検出することにより、メモリセル
に記憶されている情報の論理値“0”、“1”を判定す
ることができる。
【0105】図18は前記メモリセルトランジスタを用
いたメモリセルアレイの構成原理を示す。同図には代表
的に4個のメモリセルトランジスタQ1乃至Q4が示さ
れる。X,Y方向にマトリクス配置されたメモリセルに
おいて、同じ行に配置されたメモリセルトランジスタQ
1,Q2(Q3,Q4)のコントロールゲート(メモリ
セルの選択ゲート)は、それぞれ対応するワード線WL
1(WL2)に接続され、同じ列に配置された記憶トラ
ンジスタQ1,Q3(Q2,Q4)のドレイン領域(メ
モリセルの入出力ノード)は、それぞれ対応するデータ
線DL1(DL2)に接続されている。上記記憶トラン
ジスタQ1,Q3(Q2,Q4)のソース領域は、ソー
ス線SL1(SL2)に結合される。
【0106】図19の(A)、(B)、(C)にはメモ
リセルに対する消去動作及び書込み動作のための電圧条
件の一例が示される。同図においてメモリ素子はメモリ
セルトランジスタを意味し、ゲートはメモリセルトラン
ジスタの選択ゲートとしてのコントロールゲートを意味
する。同図において負電圧方式の消去はコントロールゲ
ートに例えば−10Vのような負電圧を印加することに
よって消去に必要な高電界を形成する。同図に例示され
る電圧条件から明らかなように、正電圧方式の消去にあ
っては少なくともソースが共通接続されたメモリセルに
対して一括消去を行うことができる。したがって図18
の構成においてソース線SL1,SL2が接続されてい
れば、4個のメモリセルQ1乃至Q4は一括消去可能に
される。ソース線分割方式には図18に代表的に示され
るようなデータ線を単位とする場合(共通ソース線をデ
ータ線方向に延在させる)の他にワード線を単位とする
場合(共通ソース線をワード線方向に延在させる)があ
る。一方、負電圧方式の消去にあっては、コントロール
ゲートが共通接続されたメモリセルに対して一括消去を
行うことができる。
【0107】図20には前記フラッシュメモリ4の一例
が示される。図20において403で示されるものはメ
モリアレイであり、メモリマット、センスラッチ回路を
有する。メモリマットは電気的に消去及び書き込み可能
な不揮発性のメモリセルトランジスタを多数有する。メ
モリセルトランジスタは、例えば、図17で説明したよ
うに、半導体基板若しくはメモリウェルに形成されたソ
ース及びドレインと、チャンネル領域にトンネル酸化膜
を介して形成されたフローティングゲート、そしてフロ
ーティングゲートに層間絶縁膜を介して重ねられたコン
トロールゲートを有して構成される。コントロールゲー
トはワード線406に、ドレインはビット線405に、
ソースは図示を省略するソース線に接続される。
【0108】外部入出力端子I/O0〜I/O7は、ア
ドレス入力端子、データ入力端子、データ出力端子、コ
マンド入力端子に兼用される。外部入出力端子I/O0
〜I/O7から入力されたXアドレス信号はマルチプレ
クサ407を介してXアドレスバッファ408に供給さ
れる。Xアドレスデコーダ409はXアドレスバッファ
408から出力される内部相補アドレス信号をデコード
してワード線を駆動する。
【0109】特に図示はしないが、前記メモリアレイ4
03に含まれるメモリマットはセンスラッチ回路のアレ
イの左右に構成される。即ち、センスラッチ回路の双方
の入出力ノードには夫々、プリチャージ回路及びビット
線などが配置されている。ビット線405はYアドレス
デコーダ411から出力される選択信号に基づいてYゲ
ートアレイ回路413で選択される。外部入出力端子I
/O0〜I/O7から入力されたYアドレス信号はYア
ドレスカウンタ412にプリセットされ、プリセット値
を起点に順次インクリメントされたアドレス信号が前記
Yアドレスデコーダ411に与えられる。
【0110】Yゲートアレイ回路413で選択されたビ
ット線は、データ出力動作時には出力バッファ415の
入力端子に導通され、データ入力動作時にはデータ制御
回路416を介して入力バッファ417の出力端子に導
通される。出力バッファ415、入力バッファ417と
前記入出力端子I/O0〜I/O7との接続は前記マル
チプレクサ407で制御される。入出力端子I/O0〜
I/O7から供給されるコマンドはマルチプレクサ40
7及び入力バッファ417を介してモード制御回路41
8に与えられる。前記データ制御回路416は、入出力
端子I/O0〜I/O7から供給されるデータの他に、
モード制御回路418の制御に従った論理値のデータを
メモリアレイ403に供給可能にする。
【0111】制御信号バッファ回路419には、アクセ
ス制御信号としてチップイネーブル信号CEb、出力イ
ネーブル信号OEb、書き込みイネーブル信号WEb、
シリアルクロック信号SC、リセット信号RESb及び
コマンドイネーブル信号CDEbが供給される。
【0112】モード制御回路418は、それら信号の状
態に応じて外部との信号インタフェース機能などを制御
し、また、コマンドコードに従って内部動作を制御す
る。入出力端子I/O0〜I/O7に対するコマンド又
はデータ入力の場合、前記信号CDEbがアサートさ
れ、コマンドであれば更に信号WEbがアサート、デー
タであればWEbがネゲートされる。アドレス入力であ
れば、前記信号CDEbがネゲートされ、信号WEbが
アサートされる。これにより、モード制御回路418
は、外部入出力端子I/O0〜I/O7からマルチプレ
クス入力されるコマンド、データ及びアドレスを区別で
きる。モード制御回路418は、消去や書込み動作中に
レディー・ビジー信号R/Bbをアサートしてその状態
を外部に知らせることができる。
【0113】内部電源回路420は、書込み、消去ベリ
ファイ、読み出しなどのための各種動作電源421を生
成して、前記Xアドレスデコーダ409やメモリセルア
レイ403などに供給する。
【0114】前記モード制御回路418は、コマンドに
従ってフラッシュメモリ4を全体的に制御する。フラッ
シュメモリ4の動作は、基本的にコマンドによって決定
される。
【0115】フラッシュメモリに割り当てられているコ
マンドは、例えば、読み出し、消去、書込み、などの各
コマンドとされる。読み出しコマンドは第1コマンドに
よって構成され、それ以外のコマンドは第1及び第2コマ
ンドから構成される。
【0116】フラッシュメモリ4はその内部状態を示す
ためにステータスレジスタ423を有し、その内容は、
信号OEbがアサートされることによって入出力端子I
/O0〜I/O7から読み出すことができる。
【0117】前記書込みコマンドによって書込み動作が
指示されると、前記センスラッチ回路はYゲートアレイ
回路413を介して供給される書込みデータをラッチす
ることができる。この例に従えば、フラッシュメモリ4
は、8ビットの入出力端子I/O0〜I/O7を有する
から、1回の書込みデータ入力によって8個のセンスラ
ッチ回路に書込みデータをセットすることができる。こ
こでの説明では、書込みの単位をワード線単位とするの
で、1本分のワード線に選択端子が結合する全てのメモ
リセルのビット線に関するセンスラッチ回路に書込みデ
ータをセットした後、書込み電圧が印加されて書込み動
作が行なわれることになる。例えば、書込み動作では、
予め全てのビット線が所定レベルにプリチャージされて
おり、書込み選択されたメモリセルのビット線はグラン
ド電位にディスチャージされ、書込み非選択とされたメ
モリセルのビット線はプリチャージレベルを維持し、書
込み選択されたワード線に書き込み高電圧が印加される
と、書込み選択されたメモリセルのコントロールゲート
とドレインとの間に高電圧が印加され、これによって、
書き込み選択されたメモリセルの閾値電圧が高くされ、
書込み状態にされる。書込み動作の前にメモリセルは閾
値電圧が低くされた消去状態にされている。尚、書込
み、消去の閾値電圧状態を上記とは逆に定義してもよ
い。
【0118】尚、図20のリセット信号RESbは図1
のリセット信号RES3に相当する信号である。図20
においてマルチプレクサ407及び制御信号バッファ回
路419の入出力信号は図1のFCL13とやり取りさ
れる。
【0119】次に、前記内蔵SRAM35、ワークRA
M8、バッファRAM7を構成するスタティックメモリ
セルの一例を参考に説明する。図21には代表的に1個
のスタティックメモリセル70が示される。このスタテ
ィックメモリセル70は、nチャンネル型MOSトラン
ジスタ71とpチャンネル型MOSトランジスタ72と
から成るCMOSインバータを一対有し、相互に一方C
MOSインバータのの入力端子を他方のCMOSインバ
ータの出力端子に交差的に結合してスタティックラッチ
を構成する。前記スタティックラッチの一対の記憶ノー
ドはnチャネル型選択MOSトランジスタ75,76を
介して相補ビット線78t,78bに結合される。選択
MOSトランジスタ75,76のゲートはワード線77
に結合されている。
【0120】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。
【0121】例えば、前記コマンドやデータはシリアル
信号に限定されず、パラレル信号であってもよい。
【0122】クラスタサイズは4セクタに限定されな
い。フラッシュメモリのメモリマット構成、管理テーブ
ルを展開する内蔵SRAMの記憶容量などによって、適
宜決定することができる。
【0123】電源投入時にインタフェース制御回路が応
答すべき外部からの指示は電圧範囲確認の指示に限定さ
れない。内部回路のその他の状態、回路特性を応答させ
る指示であってもよい。
【0124】マイクロコンピュータは命令をフェッチし
て実行する機能を備えた論記回路ユニットを意味してお
り、必ずしも、マイクロコンピュータ単体で対応するL
SIの検証済み設計データを流用して構成されるもに限
定されない。新たにカスタム設計された回路であっても
よい。
【0125】リセット信号はその極性が上記とは逆であ
ってもよい。ローレベルでリセット状態を指示し、ハイ
レベルによってリセット状態の解除を指示する。
【0126】電圧範囲異常検出動作はマイクロコンピュ
ータがビット単位の比較動作を行って検出しても良い。
但し、この場合には、マイクロコンピュータのリセット
状態が解除されて始めてその動作が可能にされる。
【0127】半導体集積回路はメモリカードへの適用に
限定されない。MODEM(モデム)やTA(ターミナ
ルアダプタ)等の通信用インタフェースカード、LAN
(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークカー
ド、ヴィデオキャプチャー、音声認識などのインタフェ
ースカードなどに広く適用することができる。
【0128】また、前記メモリカードLSIは1チップ
として説明した。1チップにすることにより、マルチチ
ップ構成に比べて動作の高速化と低消費電力を期待でき
る。
【0129】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0130】外部インタフェース機能を有する第1の回
路と、この第1の回路よりも動作保証下限電圧が高い第
2の回路とを有し、第1及び第2の回路のリセットを制
御する第3の回路は、外部電源の投入に応答して前記第
1及び第2の回路にリセット状態を指示し、電源電圧が
低い段階で最初に前記第1の回路のリセット状態を解除
する。この2段階リセットにより、第2の回路がリセッ
ト解除される否かに拘わらず、第1の回路は、外部から
の指示に応答する処理を行うことができ、最終的に半導
体集積回路全体として必要な動作保証電圧を得ることが
できなくても、外部に対する無応答状態を回避できる。
【0131】自分自身に供給される電源電圧の範囲を示
す情報(供給電圧範囲情報)を外部から入力し、その情
報で特定される電圧範囲が動作保証電圧を満足するか否
かを判定し、動作保証電圧を満足しないとき外部との信
号入出力を遮断する。この電圧範囲異常検出により、半
導体集積回路は外部からの信号に対して反応せず、回路
の内部ノードは電気的にほぼ固定状態になり、半導体集
積回路の動作保証電圧に対して外部電源が不適合であっ
ても、中途半端なレベルの動作電源による半導体集積回
路の誤動作を防止することができ無駄な電力消費も低減
することができる。
【0132】2段階リセットや電圧範囲異常検出のため
の構成により、ホスト装置に着脱可能であってインタフ
ェース部分もしくはコネクタ部分を介して当該ホスト装
置から動作電源が供給されるような半導体集積回路を用
いたメモリカードにおいて、ホスト装置がカバーする動
作電圧範囲に対して動作保証電圧範囲が適合するかを検
出でき、中途半端なレベルの動作電源による誤動作防止
と、無駄な電力消費の低減とを実現できる。
【0133】属性情報の異常に応答して特定コマンド以
外のコマンドを受け付け不可能とするインアクティブモ
ードを設定し、また、特定入力以外の外部信号入出力を
遮断する。この属性情報異常検出の構成により、ホスト
装置の制御などに供される属性情報の異常によってホス
ト装置からの制御が不能な状態に陥っても半導体集積回
路が無駄な電力を消費しないようにすることができる。
【0134】属性情報異常検出のための構成により、ホ
スト装置に着脱可能であってインタフェース部分もしく
はコネクタ部分を介して当該ホスト装置から制御を受け
る半導体集積回路を用いたメモリカードにおいて、ホス
ト装置の制御などに供される属性情報の異常を検出で
き、その異常によってホスト装置からの制御が不能な状
態に陥っても、無駄な電力消費の低減と誤動作防止とを
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体集積回路の一例であるメモ
リカードLSIのブロック図である。
【図2】メモリカードLSI毎に固有の前記カードセレ
クト信号を利用したデータ処理システムの一例を示すブ
ロック図である。
【図3】コマンドに付随して送られてくるカードアドレ
スを利用するデータ処理システムの一例を示すブロック
図である。
【図4】ホストインタフェース回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【図5】メモリカードLSIが受け付け可能なコマンド
の一例を示す説明図である。
【図6】ステートマシンによる状態遷移制御の一例を示
す説明図である。
【図7】供給電圧範囲情報の意義を示す説明図である。
【図8】電圧確認コマンドに付随して送られてくる供給
電圧範囲情報で特定される電圧範囲がメモリカードLS
Iの動作保証電圧を満足するか否かを判定する回路構成
の一例を示すブロック図である。
【図9】電圧範囲異常状態に応答して外部との入出力を
遮断するバッファ回路の一例を示す論理回路図である。
【図10】マイクロコンピュータとフラッシュメモリの
動作保証電圧とリセット解除電圧との関係の一例を示す
説明図である。
【図11】リセット回路の一例を示す論理回路図であ
る。
【図12】図1のメモリカードLSIをリセット制御の
観点を中心に示したブロック図である。
【図13】フラッシュメモリに対するリセット制御手法
が図12とは異なる別のメモリカードLSIの例を示し
たブロック図である。
【図14】フラッシュメモリに対するリセット制御手法
が図12とは異なる更に別のメモリカードLSIの例を
示したブロック図である。
【図15】メモリカードLSIのパワーオンリセット動
作中におけるホスト装置の初期化処理の一例を示したフ
ローチャートである。
【図16】マイクロコンピュータによるイニシャライズ
処理の一例を示したフローチャートである。
【図17】フラッシュメモリの情報記憶原理を示した説
明図である。
【図18】フラッシュメモリセルトランジスタを用いた
メモリセルアレイの構成原理を示す回路図である。
【図19】フラッシュメモリセルに対する消去動作及び
書込み動作のための電圧条件の一例を示す説明図であ
る。
【図20】フラッシュメモリの一例を示すブロック図で
ある。
【図21】スタティックメモリセルの一例を示す回路図
である。
【符号の説明】
1 メモリカードLSI Vcc 電源電圧 Vss 接地電圧 2 インタフェース制御回路 2A クロック信号 2B コマンド 2C データ 2D カードセレクト信号 3 マイクロコンピュータ 4 フラッシュメモリ 5 リセット回路 VT1 インタフェース制御回路の動作保証下限電圧 VR1 インタフェース制御回路のリセット解除電圧 VT2 マクロコンピュータの動作保証下限電圧 VR2 マクロコンピュータのリセット解除電圧 VD メモリカードLSIの動作保証下限電圧 VU メモリカードLSIの動作保証上限電圧 6 クロック発振回路 7 バッファRAM 11 ホストインタフェース回路 Bout 出力バッファ Bin 入力バッファ 20 コマンド入力レジスタ 21 応答制御回路 22 データ入力レジスタ 23 データ出力レジスタ 24 コマンドデコーダ 26 制御ロジック回路 30 CPU 32 割り込みコントローラ NMI 割り込み信号 CLK1,CLK2 クロック信号 RES1,RES2,RES3 リセット信号 RSB リセットイネーブルビット 50 基準電圧発声回路 100 ホスト装置 260 供給電圧範囲情報格納用のレジスタ 261 不揮発性記憶手段 262 動作保証電圧範囲情報格納用のレジスタ 263 電圧範囲異常検出信号 301 属性情報異常フラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/822 (72)発明者 古沢 和則 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 金森 賢樹 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 四方 淳史 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 Fターム(参考) 5B011 EA06 EB01 MB12 5B025 AA01 AC01 AD09 5B035 AA05 AA11 BA05 BB09 CA08 CA11 CA12 CA32 CA35 5B054 AA01 BB01 CC01 CC02 5F038 BB04 BB08 BE09 DF01 DF04 DF05 DF08 DF14 DF17 DT10 DT14 EZ04 EZ20

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部インタフェース機能を有する第1の
    回路と、前記第1の回路に接続され前記第1の回路より
    も動作保証下限電圧が高い第2の回路と、外部電源の投
    入に応答して前記第1の回路及び第2の回路にリセット
    状態を指示する第3の回路とを1チップに含み、 前記第3の回路は、外部電源電圧が第1の電圧を越えた
    とき前記第1の回路にリセット状態の解除を指示し、外
    部電源電圧が前記第1の電圧よりもレベルの高い第2の
    電圧を越えたとき前記第2の回路にリセット状態の解除
    を指示するものであることを特徴とする半導体集積回
    路。
  2. 【請求項2】 前記第1の回路に接続され前記第1の回
    路よりも動作保証下限電圧が高い第4の回路を更に有
    し、 前記第3の回路は更に、外部電源の投入に応答して前記
    第4の回路にリセット状態を指示し、外部電源電圧が前
    記第2の電圧を越えたとき前記第4の回路にリセット状
    態の解除を指示するものであることを特徴とする請求項
    1記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の回路に接続され前記第1の回
    路よりも動作保証下限電圧が高い第4の回路を更に有
    し、 前記第2の回路は、自分自身のリセット状態に応答して
    前記第4の回路にリセット状態を指示し、自分自身のリ
    セット状態解除に応答して前記第4の回路のリセット状
    態を解除するものであることを特徴とする請求項1記載
    の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の回路に接続され前記第1の回
    路よりも動作保証下限電圧が高い第4の回路を更に有
    し、 前記第1の回路は更に、自分自身のリセット状態に応答
    して前記第4の回路にリセット状態を指示し、 前記第2の回路は更に、自分自身のリセット状態解除に
    応答して前記第1の回路に第4の回路のリセット状態解
    除を指示させるものであることを特徴とする請求項1記
    載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 前記第1の回路は更に、前記第3の回路
    が前記第2の回路にリセット状態を指示している間、前
    記第4の回路に対するリセット状態解除を抑止するもの
    であることを特徴とする請求項4記載の半導体集積回
    路。
  6. 【請求項6】 前記リセット状態は、回路の所定の動作
    を禁止する状態であることを特徴とする請求項2乃至5
    の何れか1項記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 前記リセット状態は、回路を初期化する
    状態であることを特徴とする請求項2乃至5の何れか1
    項記載の半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 前記第1の回路は、前記第2の回路のリ
    セット状態解除前に外部から入力した指示に応答して出
    力動作可能な回路であることを特徴とする請求項2乃至
    7の何れか1項記載の半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 前記第1の回路は、外部電源電圧の範囲
    を示す情報を外部から入力し、その情報で特定される電
    圧範囲が半導体集積回路の動作保証電圧を満足するか否
    かを判定し、前記判定結果が前記動作保証電圧を満足し
    ないとき、外部との信号入出力を遮断するものであるこ
    とを特徴とする請求項8記載の半導体集積回路。
  10. 【請求項10】 前記第1の回路は、半導体集積回路の
    動作保証電圧の範囲を示す情報を発生する不揮発性記憶
    手段と、外部から供給される電源電圧の範囲を示す情報
    を保持するレジスタ手段と、前記不揮発性記憶手段から
    発生される値と前記レジスタ手段の値とを比較する比較
    手段とを含み、前記比較手段は、前記電圧範囲が半導体
    集積回路の動作保証電圧を満足するか否かを判定するも
    のであることを特徴とする請求項9記載の半導体集積回
    路。
  11. 【請求項11】 前記第1の回路は、外部電源電圧の範
    囲を示す情報が外部から入力されるのに応答して、半導
    体集積回路の動作保証電圧を示す情報を外部に出力する
    ものであることを特徴とする請求項9又は10記載の半
    導体集積回路。
  12. 【請求項12】 前記第3の回路は、前記第1の回路を
    リセット状態にするための第1のリセット信号と、前記
    第2の回路をリセット状態にするための第2のリセット
    信号とを出力し、第1及び第2のリセット信号は第1の
    論理値によってリセット状態を指示し、第2の論理値に
    よってリセット状態の解除を指示するものであることを
    特徴とする請求項1乃至11の何れか1項記載の半導体
    集積回路。
  13. 【請求項13】 前記第1の回路はインタフェース制御
    回路であり、前記第2の回路はマイクロコンピュータで
    あり、前記第3の回路はリセット回路であり、前記第4
    の回路は電気的に書換え可能な不揮発性メモリであり、 前記インタフェース制御回路は、外部からコマンドを受
    け付けて前記マイクロコンピュータ及び不揮発性メモリ
    の動作を指示し、不揮発性メモリに対するファイルデー
    タのアクセス制御を行い、 前記マイクロコンピュータは、不揮発性メモリの管理単
    位領域に対するファイルデータの配列を管理するための
    管理テーブルの生成と更新を制御し、ファイルデータの
    アクセスに際して前記管理テーブルを用いて前記インタ
    フェース制御回路にアクセス対象となる管理単位領域を
    指示するものであることを特徴とする請求項1乃至12
    の何れか1項記載の半導体集積回路。
  14. 【請求項14】 外部とのインタフェース機能を有する
    インタフェース制御回路と、前記インタフェース制御回
    路に接続され当該インタフェース制御回路よりも動作可
    能な下限電圧が高いマイクロコンピュータと、電気的に
    書換え可能であって前記インタフェース制御回路によっ
    てアクセス制御され当該インタフェース制御回路よりも
    動作可能な下限電圧が高い不揮発性メモリと、リセット
    回路とを1チップに含み、 前記インタフェース制御回路は、外部からコマンドを受
    け付けて前記マイクロコンピュータ及び不揮発性メモリ
    の動作を指示し、不揮発性メモリに対するファイルデー
    タのアクセス制御を行い、 前記マイクロコンピュータは、不揮発性メモリの管理単
    位領域に対するファイルデータの配列を管理するための
    管理テーブルの生成と更新を制御し、ファイルデータの
    アクセスに際して前記管理テーブルを用いて前記インタ
    フェース制御回路にアクセス対象となる管理単位領域を
    指示するものであり、 前記リセット回路は、外部電源の投入に応答して前記イ
    ンタフェース制御回路、マイクロコンピュータ及び不揮
    発性メモリにリセット状態を指示し、外部電源電圧が第
    1の電圧を越えたとき前記インタフェース制御回路にリ
    セット動作の解除を指示し、外部電源電圧が前記第1の
    電圧よりもレベルの高い第2の電圧を越えたとき前記マ
    イクロコンピュータ及び不揮発性メモリにリセット動作
    の解除を指示するものであることを特徴とするメモリカ
    ード。
  15. 【請求項15】 外部とのインタフェース機能を有する
    インタフェース制御回路と、前記インタフェース制御回
    路に接続され当該インタフェース制御回路よりも動作可
    能な下限電圧が高いマイクロコンピュータと、電気的に
    書換え可能であって前記インタフェース制御回路によっ
    てアクセス制御され当該インタフェース制御回路よりも
    動作可能な下限電圧が高い不揮発性メモリと、リセット
    回路とを1チップに含み、 前記インタフェース制御回路は、外部からコマンドを受
    け付けて前記マイクロコンピュータ及び不揮発性メモリ
    の動作を指示し、不揮発性メモリに対するファイルデー
    タのアクセス制御を行い、 前記マイクロコンピュータは、前記不揮発性メモリの管
    理単位領域に対するファイルデータの配列を管理するた
    めの管理テーブルの生成と更新を制御し、ファイルデー
    タのアクセスに際して前記管理テーブルを用いて前記イ
    ンタフェース制御回路にアクセス対象となる管理単位領
    域を指示するものであり、 前記リセット回路は、外部電源の投入に応答して前記イ
    ンタフェース制御回路及びマイクロコンピュータにリセ
    ット状態を指示し、外部電源電圧が第1の電圧を越えた
    とき前記インタフェース制御回路にリセット動作の解除
    を指示し、外部電源電圧が前記第1の電圧よりもレベル
    の高い第2の電圧を越えたとき前記マイクロコンピュー
    タにリセット動作の解除を指示し、 前記マイクロコンピュータは自分自身のリセット状態に
    応答して前記不揮発性メモリにリセット状態を指示し、
    自分自身のリセット状態解除に応答して前記不揮発性メ
    モリのリセット状態を解除するものであることを特徴と
    するメモリカード。
  16. 【請求項16】 外部とのインタフェース機能を有する
    インタフェース制御回路と、前記インタフェース制御回
    路に接続され当該インタフェース制御回路よりも動作可
    能な下限電圧が高いマイクロコンピュータと、電気的に
    書換え可能であって前記インタフェース制御回路によっ
    てアクセス制御され当該インタフェース制御回路よりも
    動作可能な下限電圧が高い不揮発性メモリと、リセット
    回路とを1チップに含み、 前記インタフェース制御回路は、外部からコマンドを受
    け付けて前記マイクロコンピュータ及び不揮発性メモリ
    の動作を指示し、不揮発性メモリに対するファイルデー
    タのアクセス制御を行い、 前記マイクロコンピュータは前記不揮発性メモリの管理
    単位領域に対するファイルデータの配列を管理するため
    の管理テーブルの生成と更新を制御し、ファイルデータ
    のアクセスに際して前記管理テーブルを用いて前記イン
    タフェース制御回路にアクセス対象となる管理単位領域
    を指示するものであり、 前記リセット回路は、外部電源の投入に応答して前記イ
    ンタフェース制御回路及びマイクロコンピュータにリセ
    ット状態を指示し、外部電源電圧が第1の電圧を越えた
    とき前記インタフェース制御回路にリセット動作の解除
    を指示し、外部電源電圧が前記第1の電圧よりもレベル
    の高い第2の電圧を越えたとき前記マイクロコンピュー
    タにリセット動作の解除を指示し、 前記インタフェース制御回路は、前記不揮発性メモリの
    リセット状態を制御するレジスタ手段を有し、自分自身
    のリセット状態に応答して前記レジスタ手段に前記不揮
    発性メモリのリセット状態指示を設定し、 前記マイクロコンピュータは自分自身のリセット状態解
    除に応答して前記レジスタ手段に前記不揮発性メモリの
    リセット状態解除の指示を設定するものであることを特
    徴とするメモリカード。
  17. 【請求項17】 前記インタフェース制御回路は、外部
    電源電圧の範囲を示す情報を外部から入力し、入力した
    情報によって示される電圧範囲がメモリカードの動作保
    証電圧範囲を満足するか否かを判定し、前記判定結果が
    前記動作保証電圧を満足しないとき、外部との信号入出
    力を遮断するものであることを特徴とする請求項14乃
    至16の何れか1項記載のメモリカード。
  18. 【請求項18】 前記インタフェース制御回路は、前記
    判定動作に際してメモリカードの動作保証電圧範囲の情
    報を外部に出力可能なものであることを特徴とする請求
    項17記載のメモリカード。
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