JP2000250291A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000250291A
JP2000250291A JP5227499A JP5227499A JP2000250291A JP 2000250291 A JP2000250291 A JP 2000250291A JP 5227499 A JP5227499 A JP 5227499A JP 5227499 A JP5227499 A JP 5227499A JP 2000250291 A JP2000250291 A JP 2000250291A
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heating
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image
writing
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JP5227499A
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English (en)
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Minoru Morikawa
穣 森川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネガ書き込みによる記録を行う場合は、書き
込み量が多いため、画像形成手段が加熱・蓄熱し、その
バラツキにより画質が低下する。 【解決手段】 書き込み加熱量の調整をパルス幅変調に
よって行うようにしたもので11は加熱時間算出部(=
基本クロックのカウント数算出)、12は画像形成手段
駆動信号生成部(=カウンタ)、13は画像形成手段
(例えば、サーマルヘッド,レーザ光源等)である。加
熱時間算出部11は、加熱量制御信号(係数K)と基本
クロック周期から、カウント数Nを計算し、基本クロッ
クからカウント数Nを求める。画像形成手段駆動信号生
成部12は、カウンタを有し、該カウンタにより、前記
基本クロックからNパルスを計数する。カウンタ11は
トリガパルスが入ると、カウンタのゲートを開いてカウ
ントを開始させ、カウンタ11が基本クロック数Nを計
算するまでの間画像形成手段13を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、よ
り詳細には、加熱むらによる画質低下を防止した、ネガ
書き込みによる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図23は、本発明が適用される画像形成
装置の一例を説明するための要部構成図で、図中、1は
加熱源(好ましくは、波長が約300nm〜1300n
mの光源)で、例えば、LEDアレイ,半導体レーザ,
個体レーザ等のいずれでもよい。2は記録体ローラ、3
はインキングユニット、4は中間転写ローラ、5は記録
紙、6は加圧ローラ、7は赤外線ヒータ、8はクリーニ
ングユニット、9は液層形成ローラ、10は記録体で、
該記録体10は、図24(A)に示すように、記録層1
0aと光熱変換層10bと基板10cからなり、或い
は、図24(B)に示すように、光熱変換材を分散させ
た記録層10abと基板10cとからなり、記録層10
a又は10abに加熱状態で液体と接触させたときに後
退接触角が低下し(親液性状態)、かつ、液体と非接触
状態で加熱したときに後退接触角が上昇する(撥液性状
態)表面特性をもつ記録体である。
【0003】記録体10の表面を親液性に処理する際
に、記録体10表面を加熱する前に液層Wを形成する
か、又は加熱中に記録体の表面に液を接触させるか、又
は加熱直後に記録体の表面に液を接触させるが、この液
層Wの形成は、液層形成ローラ9を用いて記録体10上
に液層を形成してもよいが、この液層形成ローラ9は必
ずしも必要なものではなく、例えば、記録体10を記録
体ローラ2から取り外して或いは記録体ローラごと液層
の中へ浸してもよく、或いは、クリーニングユニット8
を用いて記録体10の表面に液層を形成するようにして
もよい。
【0004】上述のごとくして記録体10の表面を親液
性にした後、画像書き込みを行うが、この画像書き込み
は、インキングユニット3,中間転写ローラ4,クリー
ニングユニット8等を記録体10から離した状態で、加
熱源1を走査して画像を書き込む。走査方法としては、
記録体ローラ2を回転しながら、リニアモータ等で主走
査方向に加熱源1を移動させながら書き込む方法などが
適用できる。
【0005】次いで、記録体10上に画像を形成(印
字)するが、この印字時は、中間転写ローラ4,インキ
ングユニット3を記録体10に圧接した状態で記録紙5
を送る。インキングユニット3としては、ブレード3b
等によりインク層厚みが制御された複数のインキングロ
ーラを用いる。インクの補給はブレード3bの上部から
インク補給タンク3aよりインクを落下させて補給す
る。
【0006】所望枚数印刷後、記録体10上に新たに別
画像を形成して、該記録体10を再使用するが、その
時、つまり、印字終了後、中間転写ローラ4及びインキ
ングローラ3を記録体10より離し、クリーニングユニ
ット8を記録体10に圧接し、記録体10上に残存して
いるインクを除去する。記録体10上のインクを除去
後、記録体表面に液層Wを形成した後、赤外線ヒータ7
にて記録体10を加熱し、前画像の潜像を消去するとと
もに、記録体10の表面を親液処理する。ただし、記録
体10の表面の親液処理方法は、上述した方法以外に
も、記録体表面に液を接触させた状態で加熱したり、又
は、記録体表面を加熱した直後に記録体表面に液を接触
させても良い。クリーニングユニット8としては、クリ
ーニング液供給タンク8aからウエス8bにクリーニン
グ液を染み込ませ、このクリーニング液が染み込んだウ
エス8bを記録体10に圧接して該記録体10の表面を
洗浄する。
【0007】画像の書き込みには、ネガ書き込みとポジ
書き込みがあり、ネガ書き込みは、記録体10を、液
体、及び/又は、固体から選ばれる部材に接触させた状
態で加熱するか、もしくは、該記録体10の表面を加熱
した直後に、液体、及び/又は、固体から選ばれる部材
と接触させることにより、該記録体表面の画像領域の後
退接触角を低下させて親液処理をした後、該接触部材の
不存在下で該記録体の非画像領域のみ選択的に加熱する
ことにより、該非画像領域の後退接触角を上昇させて撥
水処理をする。一方、ポジ書き込みは、記録体10を、
液体、及び/又は、固体から選ばれる部材に接触させた
状態で、画像領域のみ選択的に加熱するか、もしくは、
該記録体の表面を選択的に加熱した直後に、液体、及び
/又は、固体から選ばれる部材と選択的に接触させるこ
とにより、画像領域に親液処理をする。
【0008】本発明が適用される画像形成装置は、上述
のように、記録体10上に、ネガ書き込みにより、記録
体10上の非画像領域に(ネガ書き込みにより)撥液処
理を施し、親液処理を施した領域にインクを付着させ、
この記録体10上に付着したインクを中間転写ローラ4
を介して、或いは、直接記録紙5に転写,印刷するもの
である。
【0009】記録体10は上述のごとくして、所定枚数
の記録紙5上に印刷を行った後、該記録体10上に残存
しているインクを除去し、かつ、該記録体10上に形成
された潜像(撥液領域)を消去し、かつ、該記録体10
表面を親液処理することにより、該記録体10上に新た
な画像(潜像)を形成して再度使用することが可能であ
る。すなわち、記録体10上に残存しているインクをク
リーニングユニット8で除去し、液層形成ローラ9にて
該記録体表面に液層Wを形成し、該記録体10表面を赤
外線ヒータ7により加熱すると、該記録体10は親液処
理が施された状態となり、再度使用可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとき画像形成
装置において、ネガ書き込みによる記録を行う場合は、
ネガ書き込み時における記録体及び/又は画像形成手段
の加熱・蓄熱バラツキによる画質の低下の問題がある。
【0011】本発明は、上述のごとき問題を解決するた
めになされたもので、 ・加熱温度を調整し、加熱むらを防止すること、 ・記録体のベース温度を元に最適な加熱量を供給して、
高品質画像の形成を行うこと、 ・隣接画素の加熱状態に応じて生じる注目画素の温度バ
ラツキの影響を抑え、高品質画像の形成を行うこと、 ・過去複数ラインの加熱履歴に応じて生じる注目画素の
温度バラツキの影響を抑え、高品質画像の形成を行うこ
と、 ・同時に駆動する数量により生じる加熱量のバラツキを
抑え、高品質画像の形成を行うこと、 ・書き込み時の蓄熱を防止し、加熱むらを抑えて高品質
画像の形成を行うこと、 ・画像情報に応じて異なる書き込み時の蓄熱量バラツキ
を抑え、高品質画像を形成すること、 ・書き込み時における記録体の温度上昇を低減し、高品
質画像を形成すること、 ・記録体温度が安定する前の加熱量不足を防止し、高品
質画像を形成すること、 ・書き込み時の蓄熱を抑制し、加熱むらを抑えて高品質
画像の形成を行うこと、 ・多色の高品質画像の形成を行うこと、 等を目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、記録
体の非画像領域を選択的に加熱して該記録体の画像領域
に潜像を形成する画像形成手段を有し、該記録体に形成
された潜像を現像して記録紙に転写する画像形成装置に
おいて、前記画像形成手段が書き込み加熱量を調整する
機能を有することを特徴とし、もって、加熱温度を調整
し、加熱むらを防止するようにしたものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記画像形成手段は、前記記録体の温度情報に応じ
て書き込み加熱量を調整する機能を有することを特徴と
し、もって、記録体のベース温度を元に最適な加熱量を
供給して、高品質画像の形成を行うようにしたものであ
る。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記画像形成手段は、これから加熱を行う画
素(注目画素)に隣接した画素で、かつ、該注目画素と
同時か又は以前に書き込む画素の加熱情報に応じて書き
込み加熱量を調整する機能を有することを特徴とし、も
って、隣接画素の加熱状態に応じて生じる注目画素の温
度バラツキの影響を抑え、高品質画像の形成を行うよう
にしたものである。
【0015】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかの発明において、前記画像形成手段は、注目画素に
対して、主走査方向が同一又は近傍である過去複数ライ
ンの加熱履歴に応じて、書き込み加熱量を変えることを
特徴とし、もって、過去複数ラインの加熱履歴に応じて
生じる注目画素の温度バラツキの影響を抑え、高品質画
像の形成を行うようにしたものである。
【0016】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかの発明において、前記画像形成手段は、前記記録体
に対する加熱源を複数有するマルチヘッドからなり、該
マルチヘッドからの加熱量を、同時に駆動する加熱源の
数量に応じて変えることを特徴とし、もって、同時に駆
動する数量により生じる加熱量バラツキを抑え、高品質
画像の形成を行うようにしたものである。
【0017】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れかの発明において、前記画像形成手段は、副走査方向
に少なくとも1ライン以上おきに書き込みを行うことを
特徴とし、もって、書き込み時の蓄熱を防止し、加熱む
らを抑えて高品質画像の形成を行うようにしたものであ
る。
【0018】請求項7の発明は、請求項1乃至6のいず
れかの発明において、画前記画像形成手段は、画像情報
に応じて書き込み速度を変化させることを特徴とし、も
って、画像情報に応じて異なる書き込み時の蓄熱量バラ
ツキを抑え、高品質画像を形成するようにしたものであ
る。
【0019】請求項8の発明は、請求項1乃至7のいず
れかの発明において、前記画像形成手段は、記録体の上
昇温度に応じて書き込み速度を変化させることを特徴と
し、もって、書き込み時における記録体の温度上昇を低
減し、高品質画像を形成するようにしたものである。
【0020】請求項9の発明は、請求項1乃至8のいず
れかの発明において、前記画像形成手段は、書き込み開
始時の加熱量を増して画像形成を行うことを特徴とし、
もって、記録体温度が安定する前の加熱量不足を防止
し、高品質画像を形成するようにしたものである。
【0021】請求項10の発明は、請求項1乃至9のい
ずれかの発明において、前記画像形成手段は、マルチヘ
ッドを持ち、同一ライン上の画素を少なくとも1画素以
上おきに書き込みを行うことを特徴とし、もって、書き
込み時の蓄熱を抑制し、加熱むらを抑えて高品質画像の
形成を行うようにしたものである。
【0022】請求項11の発明は、請求項1乃至10の
いずれかの発明において、前記画像形成手段は、1画素
以上おきに加熱源が形成されたマルチヘッドであること
を特徴とし、もって、書き込み時の蓄熱を抑制し、加熱
むらを抑えて高品質画像の形成を行うようにしたもので
ある。
【0023】請求項12の発明は、請求項1乃至11の
いずれかの発明において、前記画像形成手段は、マルチ
ヘッドを持ち、同一ライン上の画素の少なくとも1画素
以上おきに書き込みを行い、かつ、スパイラル状に書き
込みを行うことを特徴とし、もって、書き込み時の蓄熱
を抑制し、加熱むらを抑えて高品質画像の形成を行うよ
うにしたものである。
【0024】請求項13の発明は、請求項1乃至12の
いずれかの発明において、前記画像形成手段にマルチヘ
ッドを持ち、同一ライン上の画素の少なくとも1画素以
上おきに書き込みを行い、最終ラインを書き終えた後に
前記画像形成手段又は記録体を主走査方向に移動して画
像形成を継続することを特徴とし、もって、書き込み時
の蓄熱を抑制し、加熱むらを抑えて高品質画像の形成を
行うようにしたものである。
【0025】請求項14の発明は、請求項1乃至13の
いずれかの発明において、前記画像形成手段は、加熱状
態で液体と接触させた時に後退接触角が低下し(親液性
状態)、かつ、液体と非接触状態で加熱した時に後退接
触角が上昇する(撥液性状態)表面特性をもつ記録体
を、液体、及び/又は、固体から選ばれる部材に接触さ
せた状態で加熱するか、若しくは、該記録体の表面を加
熱した直後に液体、及び/又は、固体から選ばれる部材
と接触させることにより、該記録体表面の後退接触角を
低下させて(親液処理)、全体を親液性にした後、液体
及び/または固体該接触部材の不存在下で該記録体の非
画像領域のみ選択的に加熱することにより、記録を行わ
ない領域のみ撥液性にする画像形成手段であることを特
徴とし、もって、ネガ書き込みの手段を明確にしたもの
である。
【0026】請求項15の発明は、請求項1乃至14の
いずれかの画像形成装置を各記録インクの色に対応して
複数有することを特徴とし、もって、多色の高品質画像
の形成を行うようにしたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】(請求項1の発明)図23に示し
た画像形成装置において、ネガ書き込みは、記録体10
の非画像領域を選択的に加熱して該非画像領域に撥液処
理を施し、記録媒体10の画像領域を親液領域として残
して潜像とするもので、より具体的には、記録体10は
加熱状態で液体と接触させたときに後退接触角が低下し
(親液性状態となり)、かつ、液体と非接触状態で加熱
したときに後退接触角が上昇する(撥液性状態となる)
表面特性を持ち、液体、及び/又は、固体から選ばれる
部材に接触させた状態で加熱するか、若しくは、該記録
体の表面を加熱した直後に液体、及び/又は、固体から
選ばれる部材と接触させることにより、該記録体表面の
後退接触角を低下させた(親液処理した)後、該接触部
材の不存在下で該記録体の非画像領域のみ画像形成手段
により選択的に加熱して画像形成するものであるが、前
述のように、ネガ書き込み時における記録体及び/又は
画像形成手段の加熱・蓄熱バラツキにより画質が低下す
るという問題がある。本発明は、上記のごとき画像形成
手段に書き込み加熱量を調整する機能を設け、特に、書
き込み量の多いネガ書き込み時における加熱・蓄熱バラ
ツキをなくそうとするものである。
【0028】なお、記録体10に液層を形成する方法と
しては、液体を塗布する、液体を含有したフィルムを貼
り付ける記録体10と全体を液構内に浸漬する、等の方
法を用いると良い。液層に用いる液体として、記録体1
0の表面エネルギーに近い表面エネルギーの液体、イン
クの溶剤(書き込み後の液層除去が不要になる利点を有
する)、水溶性樹脂(ポリビニルアルコール,ポリビニ
ルピロリドンなど)を溶解した水等の高粘度の液体な
ど、記録体10上で弾かない液体を用いる。
【0029】液層の形成と加熱源からの加熱のタイミン
グは、予め記録体10の表面に液層を形成し、加熱す
る、予め、加熱し、余熱があるうちに液層を形成する、
液層の形成と加熱を同時に実施する、のいずれでも良
い。
【0030】図1は、上述の書き込み加熱量の調整をパ
ルス幅変調によって行うようにした場合の一例を説明す
るための図で、図1(A)は、動作の手順を示すフロー
図、図1(B)は、その動作を説明するためのタイムチ
ャートで、図1(A)において、11は加熱時間算出部
(=基本クロックのカウント数算出)、12は画像形成
手段駆動信号生成部(=カウンタ)、13は画像形成手
段(例えば、サーマルヘッド,レーザ光源等)で、加熱
時間算出部11は、加熱量制御信号(係数K)と基本ク
ロック周期から、式(1)を用いて、カウント数Nを計
算し、基本クロックからカウント数Nを求める。画像形
成手段駆動信号生成部12は、カウンタを有し、該カウ
ンタにより、前記基本クロックからNパルスを計数す
る。設定カウント値以下の時はH(ハイ)、設定カウン
ト値になるとL(ロー)となる。すなわち、該カウンタ
はトリガパルスが入ると、カウンタのゲートをHにして
カウントを開始させ、該カウンタが基本クロック数Nを
計算するまでの間画像形成手段13を駆動(加熱又は発
光)する。 N=基本加熱時間/基本クロック周期 …式(1)
【0031】図2は、パルス数変調による場合の例を説
明するための図で、図2(A)は動作説明をするための
要部構成図、図2(B)は動作説明をするためのタイム
チャートで、図2(A)において、15は画像形成手段
信号発生部(駆動パルス数制限信号発生部)、16はA
ND回路、17は画像形成手段駆動パルス信号発生部、
18は画像形成手段で、画像形成手段駆動パルス数制限
信号発生部15は、加熱量制御信号(K)と基本クロッ
ク周期とから前記式(1)を用いて、基本クロックカウ
ント数Nを求め、該カウント数Nによって定まるパルス
幅の駆動パルス数制限用信号を発生する。この画像形成
手段駆動パルス数制限信号発生部15で生成された駆動
パルス数制限信号と画像形成手段駆動パルス信号発生部
17で生成された画像形成手段駆動用パルスとの論理和
をアンド回路16でとり、画像形成手段18を駆動する
画像形成手段駆動パルス(パルス数)を生成する。
【0032】(実施例1) (1)使用インクとして、表1に示すものを用い、 (2)記録体として、下記のものを用い、 ・材料:含フッ素アクリレート系材料(LS317(旭硝子)) ・基板1:PETフィルムロール (250mm×50m、100μm厚) …サーマルヘッド用 ・基板2:ダイクレマットPETフィルムシート (220×350mm、180μm厚) …サーマルヘッド用 ・基板3:ダイクレマットPETフィルムロール (350mm×10m、100μm厚) …サーマルヘッド用 ・基板4:ダイクレマットPETフィルムシート (350×540mm、50μm厚) +3μm厚カーボン層(光吸収層) …レーザ光源用 ・基板5:ダイクレマットPETフィルムロール (350mm×10m、100μm厚) +3μm厚カーボン層(光吸収層) …レーザ光源用 (3)現像手段として、ニトリルゴム(硬度50)のイ
ンクローラによる現像を用い、 (4)記録紙として、上質紙,微コート紙,コート紙,
アート紙,合成紙,普通紙を用い、 ・画像形成手段と加熱量調整方法に、 600dpiサーマルヘッド(東芝)/(抵抗値:3
00Ω、パルス幅:8μsのパルス列、印加電圧:16
V)…パルス数を変えて駆動する機能を持つ 300dpiサーマルヘッド(京セラ)/(抵抗値:
1000Ω、基本パルス幅:0.3ms、印加電圧:1
2V)…パルス数を変えて駆動する機能を持つ 200mW半導体レーザ(スポット形状:φ20μ
m)…パルス数を変えて駆動する機能を持つ 50mW半導体レーザ×16個の1270dpiマル
チヘッド(スポット形状:φ20μm)…パルス数を変
えて駆動する機能を持つ を用いて実験を行った結果、加熱むらをなくすることが
できた。
【0033】
【表1】
【0034】(請求項2の発明)図3は、記録体の温度
を検出するための例を説明するための要部構成図で、図
3(A)は非接触形の赤外線放射温度計を用いた場合、
図3(B)はサーミスタ,熱電対等接触形の温度計を用
いた場合の例を示す。図3において、10は記録体、1
0Cは記録体の基板、10a,bは該基板の表面に設け
られた記録材層(記録材料+光吸収材料層)、21は加
熱手段画像形成手段としてのレーザ光源で、図3(A)
は、記録体10の表面温度を検出するのに、赤外線放射
温度計22等の非接触形の温度計を用いた例、図3
(B)は、サーミスタ、熱電対等の接触形の温度計23
を用いた例を示し、これらの温度計によって、記録体1
0の表面温度を検出し、その検出出力に基づいて、レー
ザ光源21の出力を調節し、記録体の表面温度を適切な
温度に制御する。
【0035】(実施例2)実施例1と同じ条件(イン
ク,記録体,現像手段,記録紙)、及び、画像形成手段
と加熱量調整方法で、温度検知手段として、 サーミスタ …記録体の裏面温度、 熱電対 …記録体の裏面温度、 赤外線放射温度計…記録体の表面温度、 を検出し、該記録体のベース温度を元に最適な加熱量を
加熱原(例えば、レーザ光源等)に供給して、高品質画
像の形成を行うことができた。
【0036】(請求項3の発明)図4は、請求項3の発
明の一実施例を説明するための概念図で、同図は、シリ
アルヘッドの場合(主走査方向に画像形成手段を動かし
て書き込む場合)を示し、図示のように、注目画素の1
画素前はk、2画素前はj、3画素前はi、と各係数を
設定しておく。基本加熱時間に、加熱した画素(k,
j,i,…)に応じて、各画素に各設定係数を乗じ、加
熱時間を求める。ただし、各係数値の関係は、k<j<
i<1とする。
【0037】この実施例は、これから加熱を行う画素
(以下、注目画素と記す)に隣接した画素で、かつ、該
注目画素と同時か又は以前に書き込む画素の加熱情報に
応じて、書き込み加熱量を調整するもので、これによ
り、隣接画素の加熱状態に応じて生じる注目画素の温度
バラツキの影響を抑え、高品質画像の形成を行うことが
できる。
【0038】図5は、請求項3の発明の他の実施例を説
明するための概念図で、同図は、ラインヘッドの場合を
示し、全て同時か或いはほぼ同時に書き込む画素を示
し、全て同時に書き込む場合、 ・k=l ・j=m ・i=n かつ k<j<i<1で、例えば、n−1,n+2を書
き込む場合、 (基本加熱時間)×k×m …式(2) を加熱時間とする。
【0039】図6は、請求項3の発明を実施するための
印刷機側の制御部の構成例を示す概略構成図で、パソコ
ン(PC)28からの画素情報は、印刷機側の制御部3
0におけるI/F31を通して、ラインバッファ32に
蓄積され、1ライン毎に1ラインバッファ33にラッチ
され、実書き込み画像データ生成部34に供給される。
画像データ生成部34の1ライン分の画像データに対し
て、エネルギー用データバッファ35により、各画素に
加熱エネルギー信号成分を付加し、画像形成手段29に
より画像を形成する。
【0040】(実施例3)実施例1と同じ条件、及び、
同じ画像形成手段と加熱量調整方法を用い、前述の書き
込み加熱量調整方法を用いて記録を行った結果、隣接画
素の加熱状態に応じて生じる注目画素の温度バラツキの
影響を抑え、高品質の画像を形成することができた。
【0041】(請求項4の発明)図7は、請求項4の発
明の一実施例を説明するための概念図で、この発明は、
過去の複数ラインの加熱履歴に応じて生じる注目画素の
温度バラツキの影響を抑え、高品質画像の形成を行うよ
うにしたもので、注目画素に対して、主走査方向が同一
又は近傍である過去複数ラインの加熱履歴に応じて、書
き込み加熱量を変えるようにしたものである。
【0042】図7は、過去3ライン分を考慮して、主走
査方向の画素を同時に書き込む場合を例とする図で、こ
の場合 g<f<e<c<b<a<1 で、かつ、 b=d,g=h,e=i …式(3) により求めた値に、しきい値テーブルを対応させ、数段
階の書き込みエネルギーにする。
【0043】図8は、請求項4の発明を実施する印刷機
側制御部の構成例を示す概略構成図で、その基本動作
は、図6の場合と同じであるが、この実施例の場合、ラ
インバッファ32は、数行分のメモリを有し、実書き込
み画像データ生成部34で実際に生成された過去の画像
データの数行分をライン毎ラインバッファ32に戻して
図7に示した関係を作り、注目画素に対して、式(3)
により加熱エネルギーを計算し、1ラインバッファ32
からは、1画素ごとに実書き込み画像データ生成部にシ
リアル転送し、エネルギー用データバッファ35により
1ライン分の画像データの各画素に加熱エネルギー信号
成分を付加して、1ライン分毎画像形成手段29に転送
して記録する。
【0044】(請求項5の発明)図9は、請求項5の発
明の一実施例を説明するための要部構成図で、図中、3
6は図6に示した1ラインバッファ33に代わって設け
られた駆動画素数カウンタで、その他は、図6に示した
構成と同じである。而して、この請求項5の発明は、同
時に駆動する数量により生じる加熱量のバラツキを抑
え、高品質画像の形成を行うようにしたもので、記録体
に対する加熱源を複数有する画像形成手段(マルチヘッ
ド)からの加熱エネルギー量を、駆動画素数カウンタ3
6により同時に加熱(駆動)する加熱源(画素)の数を
数えることにより、同時に駆動する加熱源の数量に応じ
て加熱量を変えるようにしたものである。例えば、駆動
画素数に対応する係数テーブルを参照し、これを基本加
熱時間に乗じることで加熱時間を求める。
【0045】(請求項6の発明)図10は、請求項6の
発明の一実施例を説明するための要部概略図で、図10
(A)において、2は記録体ローラ、10は記録体、4
1は記録ヘッドで、同図は、シリアル書き込みヘッドの
例を示し、周知のように、記録体ローラ2は矢印Bにて
示す副走査方向に回転し、記録ヘッド41は、矢印Aに
て示す主走査方向に往復動する。而して、この請求項6
の発明は、書き込み時の蓄熱を防止し、加熱むらを抑え
て高品質画像の形成を行うために、主走査方向(A方
向)に少なくとも1ライン以上おきに書き込みを行い
(図中に斜線を付して示した部分は書き込み対象となっ
た画素)、例えば、図10(B)に示すように、第1周
目には、主走査方向(A方向)に1画素おきに書き込み
(空白部は後で書き込み対象となる画素)、第2周目
に、図10(C)に示すように、残りの画素(図11
(B)に示した空白部の画素)を書き込むようにしたの
である。
【0046】図11は、請求項6の発明の他の実施例を
説明するための要部概略図で、図11(A)において、
42はラインヘッドを示し、同図は、ライン書き込みヘ
ッドの例を示す。而して、この実施例は、図11(B)
に示すように、第1周目は、副走査方向(B方向)に1
ラインおきに記録し(斜線にて示す部分)、第2周目
に、図11(C)に示すように、第1周目で記録しなか
った部(図11(B)に示した空白のライン)を記録す
る。
【0047】(請求項7の発明)図12は、請求項7の
発明の一実施例を説明するための要部構成図で、図中、
51は1ライン分駆動画素数カウンタ、52は1ライン
書き込み時間決定部、53はカウンタ、54はカウンタ
53を駆動する基本クロック発生部、55は記録体ロー
ラ駆動用モータドライバである。
【0048】また、図13は、図12に示したモータド
ライバ55によって駆動されるモータ及び該モータによ
って駆動される記録体ドラムの関係を示す図で、図中、
55は前述の記録体ローラ駆動用モータドライバ、56
は該モータドライバ55によって駆動される記録体ロー
ラ駆動用モータ、57はモータ56の回転を記録体ドラ
ムに伝達するための歯車、2は記録体ローラ、10は記
録体、42はラインヘッドである。
【0049】請求項7の発明は、画像情報に応じて書き
込み速度を変化させることにより、画像情報に応じて異
なる書き込み時の蓄熱量のバラツキを抑え、高品質画像
を形成するようにしたもので、図12に示すように、ま
ず、1ライン分の内の駆動画素数をカウントし、1ライ
ン分の書き込み時間を決定する。この書き込み時間の決
定は、例えば、カウント値に対応して決められたライン
周期データ(このライン周期データは基本クロックのカ
ウント数とする)をテーブルを参照して決める。このよ
うにして決めたカウント数を、カウンタ53により基本
クロックをカウントし、このカウント期間(カウント開
始からカウント終了までの間)記録体ローラ駆動用モー
タ56を駆動する。これにより、駆動画素数が多い場合
は、記録体ヘッドの蓄熱量が増すため、次ラインを書き
込むまでの時間を増やして書き込み速度を低下させるこ
とができる。
【0050】(請求項8の発明)図14は、請求項8の
一実施例を説明するための要部構成図で、図中、61は
記録体温度検出部、62は1ライン書き込み時間決定部
(記録体温度に対応して決められたライン周期データを
テーブルから参照して決める)、63は前記1ライン書
き込み時間決定部62より決められたカウント値(或い
は時間)を計数するカウンタ、64は基本クロック発生
部で、カウンタ63に設定されたカウント値或いは時間
を基本クロックをカウンタ63で計数し、その間、記録
体ローラ駆動用モータドライバ65を駆動する。
【0051】図15は、前述の記録体ローラ駆動用モー
タドライバ65によって駆動されるモータ及び該モータ
によって駆動される記録体ローラの関係を示す図で、図
中、65は前述の記録体ローラ駆動用モータドライバ、
66は該モータドライバ65によって駆動される記録体
ローラ駆動用モータ、67はモータ66の回転を記録体
ローラ2に伝達するための歯車、2は記録体ローラ、1
0は記録体、42はラインヘッド、68は記録体の温度
を検出する、例えば、赤外線放射の温度計である。
【0052】請求項8の発明は、記録体の上昇温度に応
じて書き込み速度を変化させることにより、書き込み時
における記録体の温度上昇を低減し、高品質画像を形成
するようにしたもので、前述のように、記録体10の温
度を温度計68で検出し、該記録体10の温度に応じ
て、例えば、記録体10の温度が高い場合には、記録体
ローラ駆動用モータ66の回転を遅くして記録体10の
温度上昇を抑えるようにしたものである。
【0053】(請求項9の発明)図16は、請求項9の
発明の一実施例を説明するための要部構成図で、図中、
71は書き込み初期からの書き込みライン数nを計数す
るカウンタ、72は書き込むライン数Nを設定するカウ
ンタ、73は比較器、74は書き込みエネルギーフラグ
設定部で、比較部73において、カウンタ71からの書
き込み初期からの書き込みライン数nと設定カウンタ7
2からの設定ライン数Nを比較し、 n<N の間は書き込みエネルギーを増し n>N になった後はエネルギーを減らす ことにより、書き込み開始時の加熱量を増して画像形成
を行い、記録体温度が安定する前の加熱量不足を防止
し、高品質画像を形成するようにしたもので、実際に、
書き込み開始余白領域の200ライン分を、通常エネル
ギーの1.2倍で加熱して良好な結果を得た。
【0054】(請求項10の発明)図17は、請求項1
0の発明の動作説明をするための図で、図中、2は記録
体ローラ、10は記録体、43,44はマルチヘッド
で、図17(A)はレーザ光源のマルチヘッド43を、
図17(B)はラインサーマルヘッド44を示してい
る。
【0055】請求項10の発明は、画像形成手段にマル
チヘッドを持ち、同一ライン上の画素を少なくとも1画
素以上おきに書き込みを行うことにより、書き込み時の
蓄熱を抑制し、加熱むらを抑えて高品質画像の形成を行
うようにしたもので、図17(A)に示したレーザ光源
マルチヘッド43の場合は、(a1)1画素おきに1,
3,5,7番目の4つの画素を同時に書き込み、次に、
(a2)2,4,6,8番目の4つの画素を同じ時に書
き込んだ後、(a3)主走査方向に8画素ずらして同様
の書き込みを順次行って1ライン分の書き込みを行う。
その次のラインは、同位置から主走査方向の反対方向に
8画素ずつずらしながら同様に書き込むか、又は、主走
査方向のホームポジションに移動した後、前ラインと同
様の書き込みを行うことにより全画像領域の書き込みを
行う。
【0056】また、図17(B)に示したラインサーマ
ルヘッド44の場合は、 (b1).各発熱体ブロック(全部で4ブロック)毎
に、1画素おき、即ち、偶数番画素と奇数番画素を交互
に駆動して計8回書き込みことにより、1ライン分の画
像形成を行う。その次のラインも同様に行い、全画像領
域を書き込む。 (b2).副走査方向に記録体10を移動しながら、各
発熱体ブロック(全部で4ブロック)毎に1画素おき、
即ち、偶数番画素又は奇数番画素を駆動して各ラインの
半分の画素を書き込み、最初のラインから最終ラインま
で書き込みを行った後、先に駆動していない奇数番画素
又は偶数番画素を同時に駆動して、再度1回転書き込み
を行うことにより、全画像領域を書き込む。
【0057】(請求項11の発明)図18は、請求項1
1の発明の実施例を説明するための図で、図18(A)
は加熱源としてレーザ光源を用いたマルチヘッド45を
用いた場合、図18(B)は加熱源として発熱体を用い
たマルチヘッド46を用いた場合を示す。而して、この
発明は、1画素以上おきに加熱源が形成されたマルチヘ
ッドを画像形成装置として用いることにより、書き込み
時の蓄熱を抑制し、加熱むらを抑えて高品質画像の形成
を行うようにしたものである。
【0058】図18(A)に示すレーザ光源マルチヘッ
ド45の場合は、 50mW半導体レーザ×4個のマルチヘッド(スポット
形状:φ21μm) を用い、2100画素おきに4つの画素を同時に書き込
み(a1)、記録体が1回転する度に光源を1画素分ず
つずらしながら2100回転分書き込むことにより全画
像形成を行うことができる(a2)。
【0059】図18(B)に示すサーマルヘッドの場合
は、 300dpiサーマルヘッド(京セラ)/(抵抗値:1
000Ω、基本パルス幅:0.3ms、印加電圧:12
V、発熱体形状:40×20μm(主走査方向×副走査
方向)) を用い、各発熱体ブロック(全部で4ブロック)毎に、
1画素おき、即ち、偶数番画素か又は奇数番画素のみを
駆動し(b1)、記録体が1回転した後ヘッドを主走査
方向に1画素分ずらし、2回転目を書き込むことにより
(b2)全画像形成を行うことができた。
【0060】(請求項12の発明)図19は、請求項1
2の発明の実施例を説明するための要部構成図で、図
中、2は記録体ローラ、10は記録体、47はマルチヘ
ッドで、画像形成手段にマルチヘッド47を持ち、同一
ライン上画素の少なくとも1画素以上おきに書き込みを
行い、少しずつ主走査方向にずらしながら書き込むこと
によりスパイル状に書き込みを行い、書き込み時の蓄熱
を抑制し、加熱むらを抑えて高品質画像の形成を行うよ
うにしたものである。
【0061】図19において、マルチヘッド47とし
て、図18(A)に示したレーザ光源マルチヘッド45
を用いる場合は、1画素おきに4つの画素を同時に書き
込み、記録体10が1回転すると1画素分ずれるように
少しずつ光源を主走査方向にずらしながら2100回転
し、スパイラル状に書き込むことにより全画像形成を行
う。マルチヘッド47として、図17に示したサーマル
ヘッド44を用いる場合は、各発熱体ブロック(全部で
4ブロック)毎に、1画素おき、即ち、偶数番画素又は
奇数番画素のみを駆動して記録体が1回転すると1画素
分ずれるように少しずつヘッドを主走査方向にずらしな
がら(図19(A)は記録体ローラ2が半回転してヘッ
ドが1/2画素分右方に移動した状態を示す)2回転し
(図19(B)は記録体ローラ2が2回転したヘッドが
2画素分右方に移動した状態を示す)、スパイラル状に
書き込むことにより全画像形成を行う。
【0062】(請求項13の発明)図20は、請求項1
3の発明を説明するための図で、図中、2は記録体ロー
ラ、10は記録体で、画像形成手段にマルチヘッドを持
ち、同一ライン上の画素を少なくとも1画素以上おきに
書き込みを行い(図20(A))、最終ラインを書き終
えた後に画像形成手段又は記録体を主走査方向に移動し
て画像形成を継続することにより、書き込み時の蓄熱を
抑制し、加熱むらを押さえて高品質画像の形成を行うよ
うにしたものである。図20において、斜線部は書き込
み対象となった画素(加熱したかどうかは別)、空白部
は後で書き込み対象となる画素で、レーザ光源マルチヘ
ッドを用いる場合は、例えば、2100画素おきに4つ
の画素を同時に書き込み、記録体が1回転する度に光源
を1画素分ずつずらしながら2100回転分書き込むこ
とにより、全画像形成を行う。また、サーマルヘッドを
用いる場合は、例えば、各発熱体ブロック(全部で4ブ
ロック)毎に、1画素おき、即ち、偶数番画素か又は奇
数番画素のみを駆動して、記録体が1回転した後ヘッド
を主走査方向に1画素分ずらし、2回転目を書き込むこ
とにより全画像形成を行う。
【0063】図21,図22は、本発明を用いて多色画
像形成装置を構成した時の要部構成図で図中、Bkは
黒、Cはシアン、Mはマゼンタ、Yはイエローを示し、
各色に対して、ヘッド81,記録体82,現像ユニット
83,ブレード84,中間転写ローラ85,加圧ローラ
86,87を有し、図22に示した例は、加圧ローラ8
6を各色毎に別に設けた例、図23に示した例は、加圧
ローラ87を各色で共通にした例を示す。なお、91は
記録紙である。
【0064】(請求項15の発明)而して、図21,図
22に示した実施例は、図示のように、画像形成手段を
複数有することにより、多色の高品質画像の形成を行う
ようにしたもので、レーザ光源マルチヘッドを用いる場
合は、黒,シアン,マゼンタ,イエロー用記録体への画
像形成用に、例えば、図18(A)に示したマルチヘッ
ド45を4つ用いて画像形成を行う。また、サーマルヘ
ッドを用いる場合は、黒,シアン,マゼンタ,イエロー
用の記録体への画像形成用に、例えば、図17(B)に
示した300dpiマルチヘッド44を4つ用いた画像
形成方法によって画像形成を行う。
【0065】
【発明の効果】請求項1の発明によると、加熱温度を調
整し、加熱むらを防止することができる。請求項2の発
明によると、記録体のベース温度を元に最適な加熱量を
供給して、高品質画像の形成を行うことができる。請求
項3の発明によると、隣接画素の加熱状態に応じて生じ
る注目画素の温度バラツキの影響を抑え、高品質画素の
形成を行うことができる。請求項4の発明によると、過
去複数ラインの加熱履歴に応じて生じる注目画素の温度
バラツキの影響を抑え、高品質画素の形成を行うことが
できる。請求項5の発明によると、同時に駆動する数量
により生じる加熱量のバラツキを抑え、高品質画素の形
成を行うことができる。請求項6の発明によると、書き
込み時の蓄熱を防止し、加熱むらを抑えて高品質画素の
形成を行うことができる。請求項7の発明によると、画
像情報に応じて異なる書き込み時の蓄熱量バラツキを抑
え、高品質画素を形成することができる。請求項8の発
明によると、書き込み時における記録体の温度上昇を低
減し、高品質画素を形成することができる。請求項9の
発明によると、記録体温度が安定する前の加熱量不足を
防止し、高品質画像を形成することができる。請求項1
0乃至13の発明によると、書き込み時の蓄熱を抑制
し、加熱むらを抑えて高品質画像の形成を行うことがで
きる。請求項14の発明によると、ネガ書き込みを確実
に行うことができる。請求項15の発明によると、多色
の高品質画像の形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 書き込み加熱量の調整をパルス幅変調によっ
て行うようにした場合の一例を説明するための図であ
る。
【図2】 書き込み加熱量の調整をパルス数変調によっ
て行う場合の例を説明するための図である。
【図3】 記録体の温度を検出するための例を説明する
ための要部構成図である。
【図4】 請求項3の発明の一実施例を説明するための
概念である。
【図5】 請求項3の発明の他の実施例を説明するため
の概念図である。
【図6】 請求項3の発明を実施するための印刷機側の
制御部の構成例を示す概略構成図である。
【図7】 過去3ライン分を考慮して、主走査方向の画
素を同時に書き込む場合を例として説明する図である。
【図8】 請求項4の発明を実施する印刷機側制御部の
構成例を示す概略構成図である。
【図9】 請求項5の発明の一実施例を説明するための
要部構成図である。
【図10】 請求項6の発明の一実施例を説明するため
の要部概略図である。
【図11】 請求項6の発明の他の実施例を説明するた
めの要部概略図である。
【図12】 請求項7の発明の一実施例を説明するため
の要部構成図である。
【図13】 モータドライバによって駆動されるモータ
及び該モータによって駆動される記録体ドラムの関係を
示す図である。
【図14】 請求項8の一実施例を説明するための要部
構成図である。
【図15】 モータドライバ65によって駆動されるモ
ータ及び該モータによって駆動される記録体ローラの関
係を示す図である。
【図16】 請求項9の発明の一実施例を説明するため
の要部構成図である。
【図17】 請求項10の発明の動作説明をするための
図である。
【図18】 請求項11の発明の実施例を説明するため
の図である。
【図19】 請求項12の発明の実施例を説明するため
の要部構成図である。
【図20】 請求項13の発明を説明するための図であ
る。
【図21】 本発明を用いて多色画像形成装置を構成し
た時の一例を説明するための要部構成図である。
【図22】 本発明を用いて多色画像形成装置を構成し
た時の他の例を示す要部構成図である。
【図23】 本発明が適用される画像形成装置の一例を
説明するための要部構成図である。
【図24】 本発明において使用される記録体の例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1…加熱源(画像形成手段)、2…記録体ローラ、3…
インキングユニット、4…中間転写ローラ、5…記録
紙、6…加圧ローラ、7…赤外線ヒータ、8…クリーニ
ングユニット、9…液層形成装置、10…記録体、11
…加熱時間算出部、12…カウンタ、13…画像形成装
置、15…画像形成手段駆動パルス数制限信号発生部、
16…AND回路、17…画像形成手段駆動パルス発生
部、18…画像形成手段、21…レーザ光源、22…非
接触型温度計、23…接触型温度計、28…パソコン、
29…画像形成手段、30…印刷機側制御部、41,4
2,43,44,45,46,47…記録ヘッド、51
…カウンタ、52…1ライン書き込み時間決定部、53
…カウンタ、54…基本クロック発生部、55…記録体
ローラ駆動用モータドライバ、56…モータ、61…記
録体温度検出部、62…1ライン書き込み時間決定部、
63…カウンタ、64…基本クロック発生部、65…記
録体ローラ駆動用モータドライバ、66…モータ、71
…書き込みラインカウンタ、72…設定ライン数設定
部、73…比較器、74…書き込みエネルギーフラグ設
定部、81…記録ヘッド、82記録体、73…現像ユニ
ット、84…ブレード、85…中間転写ローラ、86,
87…加圧ローラ、91…記録紙。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録体の非画像領域を選択的に加熱して
    該記録体の画像領域に潜像を形成する画像形成手段を有
    し、該記録体に形成された潜像を現像して記録紙に転写
    する画像形成装置において、前記画像形成手段が書き込
    み加熱量を調整する機能を有することを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記画像形成手段
    は、前記記録体の温度情報に応じて書き込み加熱量を調
    整する機能を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記画像形成
    手段は、これから加熱を行う画素(注目画素)に隣接し
    た画素で、かつ、該注目画素と同時か又は以前に書き込
    む画素の加熱情報に応じて書き込み加熱量を調整する機
    能を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、前
    記画像形成手段は、注目画素に対して、主走査方向が同
    一又は近傍である過去複数ラインの加熱履歴に応じて、
    書き込み加熱量を変えることを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、前
    記画像形成手段は、前記記録体に対する加熱源を複数有
    するマルチヘッドからなり、該マルチヘッドからの加熱
    量を、同時に駆動する加熱源の数量に応じて変えること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかにおいて、前
    記画像形成手段は、主走査方向又は副走査方向に少なく
    とも1画素以上又は1ライン以上おきに書き込みを行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかにおいて、前
    記画像形成手段は、画像情報に応じて書き込み速度を変
    化させることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかにおいて、前
    記画像形成手段は、記録体の上昇温度に応じて書き込み
    速度を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかにおいて、前
    記画像形成手段は、書き込み開始時の加熱量を増して画
    像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記画像形成手段は、マルチヘッドを持ち、同一ライン
    上の画素を少なくとも1画素以上おきに書き込みを行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかにおい
    て、前記画像形成手段は、1画素以上おきに加熱源が形
    成されたマルチヘッドであることを特徴とする画像形成
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれかにおい
    て、前記画像形成手段は、マルチヘッドを持ち、同一ラ
    イン上の画素の少なくとも1画素以上おきに書き込みを
    行い、かつ、スパイラル状に書き込みを行うことを特徴
    とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれかにおい
    て、前記画像形成手段にマルチヘッドを持ち、同一ライ
    ン上の画素の少なくとも1画素以上おきに書き込みを行
    い、最終ラインを書き終えた後に前記画像形成手段又は
    記録体を主走査方向に移動して画像形成を継続すること
    を特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれかにおい
    て、前記画像形成手段は、加熱状態で液体と接触させた
    時に後退接触角が低下し(親液性状態)、かつ、液体と
    非接触状態で加熱した時に後退接触角が上昇する(撥液
    性状態)表面特性をもつ記録体を、液体、及び/又は、
    固体から選ばれる部材に接触させた状態で加熱するか、
    若しくは、該記録体の表面を加熱した直後に液体、及び
    /又は、固体から選ばれる部材と接触させることによ
    り、該記録体表面の後退接触角を低下させて(親液処
    理)、全体を親液性にした後、液体及び/または固体の
    接触部材の不存在下で該記録体の非画像領域のみ選択的
    に加熱することにより、記録を行わない領域のみ撥液性
    にする画像形成手段であることを特徴とする画像形成装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれかの画像形
    成装置を各記録インクの色に対応して複数有することを
    特徴とする多色画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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