JP2000246926A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000246926A
JP2000246926A JP5039399A JP5039399A JP2000246926A JP 2000246926 A JP2000246926 A JP 2000246926A JP 5039399 A JP5039399 A JP 5039399A JP 5039399 A JP5039399 A JP 5039399A JP 2000246926 A JP2000246926 A JP 2000246926A
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JP
Japan
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image forming
heating
image
recording medium
area
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JP5039399A
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English (en)
Inventor
Minoru Morikawa
穣 森川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不良加熱源が発生することにより、未加熱の
非画像領域が生じることを防ぎ、筋状地汚れの発生を防
止する。 【解決手段】 記録体10は、加熱状態で液体と接触さ
せた時に後退接触角が低下し、かつ、液体と非接触状態
で加熱した時に後退接触角が上昇する表面特性をもつ。
この記録体10を、液体、及び/又は、固体から選ばれ
る部材に接触させた状態で加熱するか、若しくは、該記
録体の表面を加熱した直後に液体、及び/又は、固体か
ら選ばれる部材と接触させることにより、該記録体表面
の後退接触角を低下させた後、該接触部材の不存在下で
該記録体の非画像領域のみ選択的に加熱する画像形成す
る。画像形成手段20は記録体10に対する加熱源を複
数有し、かつ、複数の加熱源が同一画素を書き込むこと
が可能で、例えば、×印で示す不良加熱部分をその前後
の加熱源で加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、よ
り詳細には、ネガ書き込みによる画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平8−276663号公報には、ネ
ガ書き込みによる記録法が記載されている。しかし、ネ
ガ書き込みによる画像形成は、非画像領域を加熱するた
め、画像形成手段の発熱画素又はエネルギー放射源が破
損すると、破損部分は記録体表面を加熱できなくなるの
で、線状の地汚れが発生し、大幅な画質劣化を生じると
いう問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に鑑みてなされたもので、画像形成手段の破損画
素を他の発熱体やエネルギー放射源によって補い、線状
の地汚れ発生を防止する画像形成装置を提供することを
目的としてなされたものである。
【0004】更に、本発明は、(1)不良加熱源が発生
することにより、未加熱の非画像領域が生じることを防
ぎ、筋状地汚れの発生を防止すること、(2)書き込み
補正に関わる手間を低減し、制御プログラム容量を小さ
くすること、(3)使用回数過多により生じる不良加熱
を抑制すること、(4)余白の加熱時間を短縮すること
により、画像形成時間を短縮すること、(5)高品質の
多色画像を形成すること、等を目的としてなされたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、記録
体の非画像領域を選択的に加熱して該記録体の画像領域
に潜像を形成する画像形成手段を有し、該記録体に形成
された潜像を現像して記録紙に転写する画像形成装置に
おいて、前記画像形成手段が前記記録体に対する加熱源
を複数有し(マルチヘッド)、かつ、複数の加熱源が同
一画素を書き込むことが可能であることを特徴とし、も
って、不良加熱源が発生することにより、未加熱の非画
像領域が生じることを防ぎ、筋状地汚れの発生を防止す
るようにしたものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、常に加熱状態となる不良加熱源が発生し、かつ、該
加熱源が余白領域に位置する場合は、該加熱源が書き込
むこととなる領域に対して他の加熱源による補正を行わ
ないことを特徴とし、もって、書き込み補正に関わる手
間を低減し、制御プログラムの容量を小さくするように
したものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、画像形成手段として画像形成領域よりも広い
記録幅を持つマルチヘッドを有し、一定印字量毎に前記
マルチヘッドを主走査方向に移動させることを特徴と
し、もって、使用回数過多により生じる不良加熱を抑制
するようにしたものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかの発明において、画像形成手段として画像形成領域
よりも広い記録幅を持つマルチヘッドを有し、一定期間
毎に前記マルチヘッドを主走査方向に移動させることを
特徴とし、もって、使用回数過多により生じる不良加熱
を抑制するようにしたものである。
【0009】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかの発明において、前記画像形成手段は、画像領域加
熱手段と余白領域加熱手段とを有することを特徴とし、
もって、使用回数過多により生じる不良加熱を抑制する
ようにしたものである。
【0010】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記余白領域加熱手段に画像領域加熱手段よりも低
解像度のマルチヘッドを用いることを特徴とし、もっ
て、余白の加熱時間を短縮することにより、画像形成時
間を短縮するようにしたものである。
【0011】請求項7の発明は、請求項1乃至6のいず
れかの発明において、マルチヘッドの各加熱源の抵抗値
及び/又は該加熱源と直列に接続した抵抗体両端の電圧
を検出し、該検出電圧を規定電圧と比較することにより
不良加熱源の有無を調べるようにしたことを特徴とし、
もって、不良加熱源が発生することにより、未加熱の非
画像領域が生じることを防ぎ、筋状地汚れの発生を防止
するようにしたものである。
【0012】請求項8の発明は、請求項1乃至7のいず
れかの発明において、前記画像形成手段は、加熱状態で
液体と接触させた時に後退接触角が低下し(親液性状
態)、かつ、液体と非接触状態で加熱した時に後退接触
角が上昇する(撥液性状態)表面特性をもつ記録体を、
液体、及び/又は、固体から選ばれる部材に接触させた
状態で加熱するか、若しくは、該記録体の表面を加熱し
た直後に液体、及び/又は、固体から選ばれる部材と接
触させることにより、該記録体表面の後退接触角を低下
させた(親液処理)後、全体を親液性にし、その後、記
録を行わない部分のみ撥液性にする液体及び/または固
体の不存在下で該記録体の非画像領域のみ選択的に加熱
することにより、記録を行わない領域のみ撥液性にする
画像形成手段であることを特徴とし、もって、ネガ書き
込み手段を明確にしたものである。
【0013】請求項9の発明は、請求項1乃至8のいず
れかの発明において、前記画像形成手段を各記録インク
の色に対応させて複数有することを特徴とし、もって、
高品質の多色画像を形成可能としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用される画像
形成装置の一例を説明するための要部構成図で、図中、
1は加熱源(好ましくは、波長が約300nm〜130
0nmの光源)で、例えば、LEDアレイ,半導体レー
ザ,個体レーザ等のいずれでもよい。2は記録体ロー
ラ、3はインキングユニット、4は中間転写ローラ、5
は記録紙、6は加圧ローラ、7は赤外線ヒータ、8はク
リーニングユニット、9は液層形成ローラ、10は記録
体で、該記録体10は、図2に示すように、基板10a
と記録層10bとからなり、記録層10bに加熱状態で
液体と接触させたときに後退接触角が低下し(親液性状
態)、かつ、液体と非接触状態で加熱したときに後退接
触角が上昇する(撥液性状態)表面特性をもつ記録体で
ある。
【0015】記録体10に画像を形成するに先立って、
記録体10上に液層を形成するが、この液層の形成は、
図1に示すように、液層形成ローラ9を用いて記録体1
0上に液層を形成してもよいが、この液層形成ローラ9
は必ずしも必要なものではなく、例えば、記録体10を
記録体ローラ2から取り外して或いは記録体ローラごと
液層の中へ浸してもよく、或いは、クリーニングユニッ
ト8を用いて記録体10の表面に液層を形成するように
してもよい。
【0016】上述のごとくして記録体10上に液層を形
成した後、画像書き込みを行うが、この画像書き込み
は、インキングユニット3,中間転写ローラ4,クリー
ニングユニット8等を記録体10から離した状態で、加
熱手段1を走査して画像を書き込む。走査方法として
は、記録体ローラ2を回転しながら、リニアモータ等で
主走査方向に加熱手段1を移動させながら書き込む方法
などが適用できる。
【0017】次いで、記録体10上に画像を形成(印
字)するが、この印字時は、中間転写ローラ4,インキ
ングユニット3を記録体10に圧接した状態で記録紙5
を送る。インキングユニット3としては、ブレード3b
等によりインク層厚みが制御された複数のインキングロ
ーラを用いる。インクの補給はブレード3bの上部から
インク補給タンク3aよりインクを落下させて補給す
る。
【0018】所望枚数印刷後、記録体10上に新たに別
画像を形成して、該記録体10を再使用するが、その
時、つまり、印字終了後、中間転写ローラ4及びインキ
ングローラ3を記録体10より離し、クリーニングユニ
ット8を記録体10に圧接し、記録体10上に残存して
いるインクを除去する。記録体10上のインクを除去
後、赤外線ヒータ7にて記録体10を加熱し、前画像の
潜像を消去する。クリーニングユニット8としては、ク
リーニング液供給タンク8aからウェッブ8bにクリー
ニング液を染み込ませ、このクリーニング液が染み込ん
だウェッブ8bを記録体10に圧接して該記録体10の
表面を洗浄する。
【0019】画像の書き込みには、ネガ書き込みとポジ
書き込みがあり、ネガ書き込みは、記録体10を、液
体、及び/又は、固体から選ばれる部材に接触させた状
態で加熱するか、もしくは、該記録体10の表面を加熱
した直後に、液体、及び/又は、固体から選ばれる部材
と接触させることにより、該記録体表面の画像領域の後
退接触角を低下させて親液処理をした後、該接触部材の
不存在下で該記録体の非画像領域のみ選択的に加熱する
ことにより、該非画像領域の後退接触角を上昇させて撥
水処理をする。一方、ポジ書き込みは、記録体10を、
液体、及び/又は、固体から選ばれる部材に接触させた
状態で、画像領域のみ選択的に加熱するか、もしくは、
該記録体の表面を選択的に加熱した直後に、液体、及び
/又は、固体から選ばれる部材と選択的に接触させるこ
とにより、画像領域に親液処理をする。
【0020】本発明が適用される画像形成装置は、上述
のように、記録体10上に、ネガ書き込みにより、画像
情報に応じた親液処理を施して、該親液処理を施した部
分にインクを付着させ、この記録体10上に付着したイ
ンクを中間転写ローラ4を介して、或いは、直接記録紙
5に転写,印刷するものである。
【0021】記録体10は、上述のごとくして、所定枚
数の記録紙5上に印刷を行った後、該記録体10上に形
成された潜像(親水領域)を消去し、かつ、該記録体1
0上に残存しているインクを除去することにより、該記
録体10上に新たな画像(潜像)を形成して再度使用す
ることが可能である。すなわち、記録体10上に残存し
ているインクをインククリーニングユニット8で除去
し、その後、液体の不存在下で、該記録体10を赤外線
ヒータ7により加熱すると、該記録体10は撥水処理が
施された状態となり、再使用可能となる。
【0022】(請求項1の発明)図3は、本発明の一実
施形態を説明するための要部概略構成図で、図3(A)
において、2は記録体ローラ、10は記録体、20はマ
ルチヘッドで、記録時(画像形成時)、記録体10は矢
印A方向に回転し、マルチヘッド20は矢印B方向に徐
々に移動する。本発明において、記録体10は、加熱状
態で液体と接触させた時に後退接触角が低下し(親液性
状態)、かつ、液体と非接触状態で加熱した時に後退接
触角が上昇する(撥液性状態)表面特性をもつ記録体
を、液体、及び/又は、固体から選ばれる部材に接触さ
せた状態で加熱するか、若しくは、該記録体の表面を加
熱した直後に液体、及び/又は、固体から選ばれる部材
と接触させることにより、該記録体表面の後退接触角を
低下させた(親液処理)後、該接触部材の不存在下で該
記録体の非画像領域のみ選択的に加熱する画像形成手段
を有し、該画像形成手段が記録体に対する加熱源を複数
有し(マルチヘッド)これら、複数の加熱源が同一画素
を書き込むことができるようにしたものである。
【0023】図3(B),図3(C)は、本発明による
記録方法を説明するための図で、図3(B)は、記録体
10の1周目の記録を示す図、図3(C)は、2周目の
記録を示す図で、図中、斜線で示した部分は、既に書き
込み対象となった画素(ただし、画像データによって加
熱したかどうかが異なる)、×印で示した部分は不良加
熱により書き込み対象となった画素、空白で示した部分
は、後で書き込み対象となる画素で、例えば、4番目の
加熱源が不良となった場合、通常は使用していない奇数
番目(3番目と5番目)の加熱源を使って、画像形成を
行い、図3(C)に示すような、記録画像を得ることが
でき、これにより、未加熱の非画像領域が生じることを
防ぎ、筋状地汚れの発生を防止することができる。
【0024】(実施例1) 1.使用インクとして、表1のものを用い、 2.記録体として、下記のものを用い、 ・材料:含フッ素アクリレート系材料(LS317(旭
硝子)) ・基板1:PETフィルムロール(250mm×50
m、100μ厚) …サーマルヘッド用 ・基板2:ダイレクトマットPETフィルムシート(2
20×350mm、180μ厚) …サーマルヘッド
用 ・基板3:ダイレクトマットPETフィルムロール(3
50mm×10m、100μ厚) …サーマルヘッド
用 ・基板4:ダイレクトマットPETフィルムシート(3
50×540mm、50μ厚)+2μm厚カーボン層
(光吸収層)…レーザ光源用 ・基板5:ダイレクトマットPETフィルムロール(3
50mm×10m、100μ厚)+3μm厚カーボン層
(光吸収層)…レーザ光源用 3.現像手段として、ニトリルゴム(硬度50)のイン
クローラによる現象を用い、 4.記録紙として、上質紙,微コート紙,コート紙,ア
ート紙,合成紙,普通紙を用い、 5.画像形成手段として、 600dpiサーマルヘッド、 300dpiサーマルヘッド、 70W半導体レーザ、 を用いて、実験を行った。
【0025】
【表1】
【0026】画像形成画面として、 600dpiサーマルヘッド(東芝)/(抵抗値:3
000Ω、パルス幅:8μsのパルス列、印加電圧:1
6V) 300dpiサーマルヘッド(京セラ)/(抵抗値:
1000Ω、基本パルス幅:0.3ms、印加電圧:1
2V) を用いた場合、通常は偶数番目の加熱源のみを使い、記
録体が1回転すると1画素分ずれるように少しずつヘッ
ドを主操作方向にずらしながら2回転し、スパイラル状
に書き込むことにより全画像形成を行う。そして、偶数
番目の加熱源に不良が発生した際に、不良加熱源が加熱
する画素を書き込むことが可能な奇数番目の加熱源を駆
動することによって、不良加熱源が発生しても、画像形
成を行える事を確認した。
【0027】画面形成手段として、 70mW半導体レーザ×84個のA4サイズマルチヘ
ッド(スポット形状:φ20μm、光源配置:1500
画素ピッチ)を用いた場合、通常は1光源が1ラインあ
たり1500画素の画像形成を行い、不良光源が発生し
た際は、不良光源に隣接する光源が倍の書込みを行うよ
うにすることにより、不良光源が発生した場合でも画像
形成を継続できることを確認した。
【0028】(請求項2の発明)図4は、請求項2の発
明の一実施形態を説明するため要部構成図で、図中、1
0は記録体、11は画像領域、12は余白領域、20は
マルチヘッドで、該マルチヘッド20は不良加熱源(常
時加熱状態となる不良加熱源)21を有するものとす
る。本発明は、このような、常に加熱状態となる不良加
熱源が発生し、かつ、該加熱源が余白領域に位置する場
合に、該加熱源が書き込むこととなる領域に対して他の
加熱源による補正を行わないようにして、書き込み補正
に関わる手間を低減し、制御プログラムの容量を小さく
したものである。
【0029】(実施例2)使用インク,記録体,現像手
段,記録紙、画像形成手段として、実施例1のものと同
じものを用い、実施例1と同じ画像形成手段として、実
施例1と同じ条件で、全画像記録を行ったところ、画像
形成手段の余白領域に位置する加熱源が、制御不能で常
時加熱状態となった際に、そのまま不良加熱源を使用し
た結果、余白領域が加熱され、問題無いことが確認でき
た。
【0030】(請求項3の発明)図5は、請求項3の発
明の一実施形態を説明するための要部構成図で、図中、
10は記録体、20はマルチヘッド、30はヘッド移動
制御部、31は印字回数カウンタで、印字回数カウンタ
31により一定印字量カウントする毎にヘッド移動制御
部30を駆動してマルチヘッド20を主走査方向(矢印
B方向)に移動するようにすることにより、使用回数過
多により生じる不良加熱源を抑制するようにしたもので
ある。
【0031】(実施例3)使用インク,記録体,現像手
段,記録紙、及び、画像形成手段として実施例1と同じ
ものを用いて実験した結果、A3領域の記録体500枚
分の画像形成を行う毎に余白領域に相当する数の加熱源
を主走査方向に移動させた結果、加熱源の不良発生が減
少することを確認した。実験結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】(請求項4)図6は、請求項4の発明の一
実施形態を説明するための要部構成図で、図中、10は
記録体、20はマルチヘッド、30はヘッド移動制御
部、32はタイマで、画像形成領域よりも広い記録幅を
持つマルチヘッド20を用い、タイマ32により一定期
間毎にヘッド移動制御部30を駆動してマルチヘッド2
0を主走査方向(矢印B方向に)移動させ、使用回数過
多により生じる不良加熱源を抑制するようにしたもので
ある。
【0034】(実施例4)実施例1と同じ、インク,記
録体,現像手段,記録紙,及び、画像形成手段を用い
て、1ヶ月毎(A3領域の記録体を約500枚分画像形
成した)に余白領域に相当する数の加熱源を主走査方向
に移動させた結果、加熱源の不良発生頻度が減少するこ
とを確認した。実験結果を表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】(請求項5の発明)図7は、請求項5の発
明の一実施形態を説明するための要部構成図で、図中、
10は記録体、20はマルチヘッド、40は余白領域加
熱用のヒータ、41はヒータ移動制御部で、この発明
は、使用回数過多による不良加熱源をヒータ40によっ
て補うようにしたものである。
【0037】(実施例5)実施例1と同じ、インク,記
録体,現像手段,記録紙,画像形成手段、及び、余白加
熱手段(ヒータ)40としてセラミックヒータを用い
て、A3領域の記録体1000枚分の画像形成を行った
結果、加熱源の不良発生が大幅に減少し、信頼性が向上
することを確認した。実験結果を表4に示す。
【0038】
【表4】
【0039】(請求項6の発明)図8は、請求項6の発
明の一実施形態を説明するための要部構成図で、図中、
10は記録体、20はマルチヘッド、50は低解像度サ
ーマルヘッドで、図7に示したヒータ40に代わって、
画像領域加熱手段よりも低解像度のマルチヘッド50を
用いて、余白の加熱時間を短縮することにより、画像形
成時間を短縮するようにしたものである。
【0040】(実施例6)実施例1と同じ、インク,記
録体,現像手段,記録紙,画像形成手段を用い、低解像
度のマルチヘッド50として、200dpiサーマルヘ
ッドを用いて、A3領域の記録体1000枚分の画像形
成を行った結果、加熱源の不良発生が大幅に減少し、信
頼性が向上することを確認した。実験結果を表5に示
す。
【0041】
【表5】
【0042】(請求項7の発明)図9及び図10は、請
求項7の発明の実施形態を説明するための図で、図9は
画像形成手段がサーマル(マルチ)ヘッドの場合を示
し、図中、611〜61nはサーマルヘッド、621〜6
nはドライブIC、63は不良加熱源検出用抵抗であ
る。図10は、画像形成手段がレーザダイオードの場合
を示し、図中、71はレーザダイオード、72はレーザ
ダイオード71の不良を検出するための抵抗、73はレ
ーザダイオード71を駆動するためのパルス電圧発生源
で、マルチヘッドの各加熱源の抵抗値及び/又は該加熱
源と直列に接続した抵抗体両端の電圧値を確認し、規定
値と比較することにより不良加熱源の有無を調べるよう
にし、不良加熱源が発生することにより、未加熱の非画
像領域が生じることを防ぎ、筋状地汚れの発生を防止す
るようにしたものである。
【0043】(実施例7)実施例1と同じ、インク,記
録体,現像手段,記録紙,画像形成手段を用い、 サーマルヘッドの場合は、初期値約3000Ωの抵抗
値であった加熱源素子抵抗が、無限大の値になると不良
となっており、不良加熱源の有無を検知できることを確
認した。 半導体レーザ光源の場合は、レーザダイオードと直列
に接続した1オームの抵抗体の両端電圧が、初期値で2
00mVであった状態から、0Vとなると不良となって
おり、不良加熱源の有無を検知できることを確認した。
【0044】(請求項8の発明)図11,図12は、請
求項8の発明の実施形態を説明するための要部構成図
で、図中、Bkは黒、Cはシアン、Mはマゼンタ、Yは
イエローを示し、これら各色に対して、図11に示した
例においては、それぞれヘッド81(Bk)、81
(C)、81(M)、81(Y)、記録体82(B
k)、82(C)、82(M)、82(Y)、現像ロー
ラ83(Bk)、83(C)、83(M)、83
(Y)、ブレード84(Bk)、84(C)、84
(M)、84(Y)、中間転写体85(Bk)、85
(C)、85(M)、85(Y)、加圧ローラ86(B
k)、86(C)、86(M)、86(Y)を有し、図
12に示した例には前記加圧ローラ86(Bk)、86
(C)、86(M)、86(Y)を共通の単一の加圧ロ
ーラ86を有し、加圧ローラと中間転写体との間に記録
紙87を順次通すようにして、つまり、実施例1〜7に
示した画像形成手段を複数設けて多色画像形成装置を構
成して、高品質の多色画像を形成するようにしたもので
ある。
【0045】(実施例8)実施例1と同じ、インク,記
録体,現像手段,記録紙,画像形成手段を用い、この画
像形成手段を4つ用いて、実施例7の方法で不良加熱源
を検知して不良加熱源がある場合には実施例1〜6の方
法を用いることにより、長寿命で信頼性の高い多色印刷
装置となることを確認した。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明は、記録体の非画像領域
を選択的に加熱して該記録体の画像領域に潜像を形成す
る画像形成装置を有し、該記録体に形成された潜像を現
像して記録紙に転写する画像形成装置において、該画像
形成手段が前記記録体に対する加熱源を複数有し(マル
チヘッド)、かつ、複数の加熱源が同一画素を書き込む
ことが可能であるので、不良加熱源が発生することによ
り、未加熱の非画像領域が生じることを防ぎ、筋状地汚
れの発生を防止することができる。
【0047】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、常に加熱状態となる不良加熱源が発生し、かつ、該
加熱源が余白領域に位置する場合は、該加熱源が書き込
むこととなる領域に対して他の加熱源による補正を行わ
ないようにしたので、書き込み補正に関わる手間を低減
し、制御プログラム容量を小さくすることができる。
【0048】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、画像形成手段として画像形成領域よりも広い
記録幅を持つマルチヘッドを有し、一定印字量毎に前記
マルチヘッドを主走査方向に移動する機能を持つように
したので、使用回数過多により生じる不良加熱を抑制す
ることができる。
【0049】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかの発明において、画像形成手段として画像形成領域
よりも広い記録幅を持つマルチヘッドを有し、一定期間
毎に前記マルチヘッドを主走査方向に移動する機能を持
つようにしたので、使用回数過多により生じる不良加熱
を抑制することができる。
【0050】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかの発明において、画像領域加熱手段と余白領域加熱
手段とを有するので、使用回数過多により生じる不良加
熱を抑制することができる。
【0051】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記余白領域加熱手段に画像領域加熱手段よりも低
解像度のマルチヘッドを用いるようにしたので、余白の
加熱時間を短縮することにより、画像形成時間を短縮す
ることができる。
【0052】請求項7の発明は、請求項1乃至6のいず
れかの発明において、マルチヘッドの各加熱源の抵抗値
及び/又は該加熱源と直列に接続した抵抗体両端の電圧
を検出、該検出電圧を規定電圧と比較することにより不
良加熱源の有無を調べる機能を有するので、不良加熱源
が発生することにより、未加熱の非画像領域が生じるこ
とを防ぎ、筋状地汚れの発生を防止することができる。
【0053】請求項8の発明は、請求項1乃至7のいず
れかの発明において、前記画像形成手段は、加熱状態で
液体と接触させた時に後退接触角が低下し(親液性状
態)、かつ、液体と非接触状態で加熱した時に後退接触
角が上昇する(撥液性状態)表面特性をもつ記録体を、
液体、及び/又は、固体から選ばれる部材に接触させた
状態で加熱するか、若しくは、該記録体の表面を加熱し
た直後に液体、及び/又は、固体から選ばれる部材と接
触させることにより、該記録体表面の後退接触角を低下
させて(親液処理)、全体を親液性にした後、液体及び
/または固体の接触部材の不存在下で該記録体の非画像
領域のみ選択的に加熱することにより、記録を行わない
領域のみ撥液性にする画像形成手段であるようにしたの
で、ネガ書き込み方法を明確にすることができる。
【0054】請求項9の発明は、請求項1乃至8のいず
れかにおいて、前記画像形成手段を複数有するので、高
品質の多色画像を形成するようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される画像形成装置の一例を説
明するための要部構成図である。
【図2】 記録体の一例を示す図である。
【図3】 本発明の一実施形態を説明するための要部概
略構成図である。
【図4】 請求項2の発明の一実施形態を説明するため
要部構成図である。
【図5】 請求項3の発明の一実施形態を説明するため
の要部構成図である。
【図6】 請求項4の発明の一実施形態を説明するため
の要部構成図である。
【図7】 請求項5の発明の一実施形態を説明するため
の要部構成図である。
【図8】 請求項6の発明の一実施形態を説明するため
の要部構成図である。
【図9】 請求項7の発明の一実施形態を説明するため
の図である。
【図10】 請求項7の発明の他の実施形態を説明する
ための図である。
【図11】 請求項8の発明の一実施形態を説明するた
めの要部構成図である。
【図12】 請求項8の発明の他の実施形態を説明する
ための要部構成図である。
【符号の説明】
10…記録体、11…画像領域、12…余白領域、20
…画像形成手段(ヘッド)、21…不良加熱源、30…
ヘッド移動制御部、40…ヒータ、50…低解像度サー
マルヘッド。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録体の非画像領域を選択的に加熱して
    該記録体の画像領域に潜像を形成する画像形成手段を有
    し、該記録体に形成された潜像を現像して記録紙に転写
    する画像形成装置において、前記画像形成手段が前記記
    録体に対する加熱源を複数有し(マルチヘッド)、か
    つ、複数の加熱源が同一画素を書き込むことが可能であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、常に加熱状態となる
    不良加熱源が発生し、かつ、該加熱源が余白領域に位置
    する場合は、該加熱源が書き込むこととなる領域に対し
    て他の加熱源による補正を行わないことを特徴とする画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、画像形成手段
    として画像形成領域よりも広い記録幅を持つマルチヘッ
    ドを有し、一定印字量毎に前記マルチヘッドを主走査方
    向に移動させる手段を有することを特徴とする画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、画
    像形成手段として画像形成領域よりも広い記録幅を持つ
    マルチヘッドを有し、一定期間毎に前記マルチヘッドを
    主走査方向に移動させる手段を有することを特徴とする
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、前
    記画像形成手段は、画像領域加熱手段と余白領域加熱手
    段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記余白領域加熱手
    段に画像領域加熱手段よりも低解像度のマルチヘッドを
    用いることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかにおいて、マ
    ルチヘッドの各加熱源の抵抗値及び/又は該加熱源と直
    列に接続した抵抗体両端の電圧を検出し、該検出電圧を
    規定電圧と比較することにより不良加熱源の有無を調べ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記画像形成手段は、加熱状態で液体と
    接触させた時に後退接触角が低下し(親液性状態)、か
    つ、液体と非接触状態で加熱した時に後退接触角が上昇
    する(撥液性状態)表面特性をもつ記録体を、液体、及
    び/又は、固体から選ばれる部材に接触させた状態で加
    熱するか、若しくは、該記録体の表面を加熱した直後に
    液体、及び/又は、固体から選ばれる部材と接触させる
    ことにより、該記録体表面の後退接触角を低下させて
    (親液処理)、全体を親液性にした後、液体及び/また
    は固体の接触部材の不存在下で該記録体の非画像領域の
    み選択的に加熱することにより、記録を行わない領域の
    み撥液性にする画像形成手段であることを特徴とする請
    求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかにおいて、前
    記画像形成手段を各記録インクの色に対応して複数有す
    ることを特徴とする多色画像形成装置。
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