JP2000249028A - バックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置 - Google Patents

バックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置

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JP2000249028A JP11054695A JP5469599A JP2000249028A JP 2000249028 A JP2000249028 A JP 2000249028A JP 11054695 A JP11054695 A JP 11054695A JP 5469599 A JP5469599 A JP 5469599A JP 2000249028 A JP2000249028 A JP 2000249028A
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Kenichiro Ikeda
健一郎 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体フレームの後方下向き傾斜のバックボー
ンの下方に,それに沿ってエンジンの吸気通路を配置し
た自動二輪車において,バックボーンに干渉されずに,
燃料噴射弁を吸気通路の上側壁に取付けることができ
て,該弁からシリンダヘッドの吸気ポートに向かって燃
料を噴射し得るようにする。 【解決手段】 車体フレームFのバックボーンFfの下
方に,シリンダヘッド9の吸気ポート11に連通する吸
気通路12をバックボーンFfに沿って配置したバック
ボーン型自動二輪車において,吸気通路12の下流域の
上側壁に燃料噴射弁30を,該弁30の少なくとも上端
がバックボーンFfの中間屈曲部14cにおける外側曲
線の中点32より前方にくるようにして立設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,フロントフォーク
を支持するヘッドパイプから後方下向きに傾斜して直線
状に延び前半直線部,この前半直線部より緩傾斜で後方
下向きに直線状に延びる後半直線部及び両直線部間を連
続的に連結する中間屈曲部からなるバックボーンと,こ
のバックボーンの後端に一体に結合してリアフォークを
支持するリアフレームとで車体フレームを構成し,その
リアフレームに,前記バックボーンの下方でシリンダブ
ロック及びシリンダヘッドを前方に向かって略水平に突
出させるエンジンを取付け,前記シリンダヘッドと,前
記バックボーンの前端部に取付けたエアクリーナとの間
を,前記バックボーンの下方に配置されて概ね後方下向
きに傾斜する吸気通路を介して接続し,この吸気通路の
中間部にスロットル弁を設けた,バックボーン型自動二
輪車燃機関に関し,特に,前記吸気通路に燃料噴射弁を
備えるようにした,バックボーン型自動二輪車における
燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝるバックボーン型自動二輪車は,本
出願人会社の製造に係る,商品名「スーパーカブ」の小
型自動二輪車として,世界的に普及しており,それにお
いては前記吸気通路の中間部に気化器が介裝されている
(例えば実公昭62−39993号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記バックボーン型自
動二輪車において,車体フレームやエンジンのレイアウ
トを変更せずに,前記気化器に代えて燃料噴射弁を前記
吸気通路に取付けようとすると,該燃料噴射弁から噴射
燃料をエンジンのシリンダヘッドの上面に開口する吸気
ポートに確実に指向させるためには,どうしても前記吸
気通路の上側壁に取付ける必要がある。しかしながら,
前記吸気通路の上方にはフレームのバックボーンが比較
的近接して配置されているので,燃料噴射弁は,このバ
ックボーンと干渉し易く,前記吸気通路の上側壁に簡単
には取付けことができない。
【0004】そこで,本発明は,従来の車体フレームや
エンジンのレイアウトを変更せずとも,車体フレームの
バックボーンに干渉されずに,燃料噴射弁を前記吸気通
路の上側壁に取付けることができて,該弁からシリンダ
ヘッドの吸気ポートに向かって燃料を噴射し得るように
した,前記バックボーン型自動二輪車における燃料噴射
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,フロントフォークを支持するヘッドパイ
プから後方下向きに傾斜して直線状に延び前半直線部,
この前半直線部より緩傾斜で後方下向きに直線状に延び
る後半直線部及び両直線部間を連続的に連結する中間屈
曲部からなるバックボーンと,このバックボーンの後端
に一体に結合してリアフォークを支持するリアフレーム
とで車体フレームを構成し,そのリアフレームに,前記
バックボーンの下方でシリンダブロック及びシリンダヘ
ッドを前方に向かって略水平に突出させるエンジンを取
付け,前記シリンダヘッドと,前記バックボーンの前端
部に取付けたエアクリーナとの間を,前記バックボーン
の下方に配置されて概ね後方下向きに傾斜する吸気通路
を介して接続し,この吸気通路の中間部にスロットル弁
を設けた,バックボーン型自動二輪車において,前記吸
気通路の前記スロットル弁より下流域の上側壁に燃料噴
射弁を,該弁の少なくとも上端が前記バックボーンの中
間屈曲部における外側曲線の中点より前方にくるように
して立設して,該燃料噴射弁から前記シリンダヘッドの
吸気ポートに向かって燃料を噴射するようにしたことを
第1の特徴とする。
【0006】この第1の特徴によれば,従来の車体フレ
ームやエンジンのレイアウトを変更せずとも,車体フレ
ームのバックボーン及び吸気通路間の狭小なスペースを
合理的に利用して,該吸気通路の上側壁に燃料噴射弁を
取付けることができ,したがって該弁からシリンダヘッ
ドの吸気ポートに向かって燃料を噴射することが可能と
なる。
【0007】また本発明は,上記特徴に加えて,前記吸
気通路の下流端部を,前記シリンダヘッドの上面に開口
する吸気ポートに連通すべく屈曲させ,その屈曲部又は
その近傍に前記燃料噴射弁を立設したことを第2の特徴
とする。
【0008】この第2の特徴によれば,燃料噴射弁から
シリンダヘッドの吸気ポートの,特に吸気弁が位置する
下流端に向かって燃料を噴射することができ,したがっ
て燃料の管壁への付着によるロスを少なくすることがで
きる。
【0009】さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加
えて,前記燃料噴射弁の上端に,一端に噴射圧力レギュ
エータを連結して前記バックボーンの下側面に沿って配
置される燃料供給管を連結したことを第3の特徴とす
る。
【0010】この第3の特徴によれば,車体フレームの
バックボーン及び燃料噴射弁間の狭小な空間を利用し
て,燃料供給管を配置することができる。
【0011】さらにまた本発明は,第1又は第2の特徴
に加えて,前記燃料噴射弁の上端に,一端に噴射圧力レ
ギュエータを連結して,水平方向で前記バックボーンの
軸線と直交するように延びる燃料供給管を連結したこと
を第4の特徴とする。
【0012】この第4の特徴によっも,車体フレームの
バックボーン及び燃料噴射弁間の狭小な空間を利用し
て,燃料供給管を配置することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0014】図1〜図4は本発明の第1実施例を示すも
ので,図1はバックボーン型自動二輪車の側面図,図2
は同自動二輪車のエンジン及び吸気系周りの側面図,図
3は図2の吸気系における燃料噴射装置周りの拡大側面
図図,図4は図3の4矢視図,図5は本発明の第2実施
例を示す,図3と同様の側面図である。
【0015】先ず,図1〜図4により本発明の第1実施
例について説明する。図1において,自動二輪車Mの車
体フレームFは,前端のヘッドパイプ1の後側面に溶接
されて,後方下向きに傾斜して延びる鋼管からなるバッ
クボーンFfと,このバックボーンFfの後端に溶接さ
れる鋼板製のリアフレームFrとか構成される。ヘッド
パイプ1には,前輪Wfを軸支するフロントフォーク2
が操向可能に枢支され,リアフレームFrには,後輪W
rを軸支するリアフォーク3が枢支され,このリアフォ
ーク3とリアフレームFr間にリアクッション4が連結
される。またリアフレームFrの上面にサドル5が取付
けられ,このサドル5の直下のリアフレームFr内に燃
料タンク6が収納,保持される。さらにリアフレームF
rの前端には,バックボーンFfとの結合点の下方にお
いて,エンジンEのクランクケース7が取付けられる。
エンジンEは,クランクケース7の前面から突出して略
水平に配置されるシリンダブロック8を有し,その前面
にシリンダヘッド9が接合される。バックボーンFfの
前端部にはエアクリーナ10が取付けられ,これとシリ
ンダヘッド9の吸気ポート(図2参照)との間が,バッ
クボーンFfの下方に配置される吸気通路12を介して
接続される。
【0016】上記バックボーンFf,シリンダブロック
8,シリンダヘッド9,エアクリーナ10及び吸気通路
12は,車体フレームFに取付けられるレッグシールド
13により覆われる。
【0017】図2及び図3に示すように,前記バックボ
ーンFfは,ヘッドパイプ1に結合して後方下向きに傾
斜して直線状に延びる前半直線部14aと,この前半直
線部14aより緩傾斜で後方下向きに直線状に延びてリ
アフレームFrに結合する後半直線部14bと,これら
両直線部14a,14b間を連続的に結合する,曲率半
径Rの中間屈曲部14cとからなっている。その中間屈
曲部14cの下方にシリンダヘッド9が位置しており,
シリンダヘッド9の上面に吸気ポート11が開口してい
る。この吸気ポート11の燃焼室16への開口端は吸気
弁15により開閉される。
【0018】前記エアクリーナ10は,バックボーンF
fの前半直線部14aの直下に配置されて前面を開放し
たクリーナケース17と,このクリーナケース17に結
合されてその開放面を閉じるケースカバー18と,これ
らクリーナケース17及びケースカバー18間に挟持さ
れるクリーナエレメント19と,ケースカバー18の上
端に連結される入口ダクト20とから構成され,クリー
ナケース17の底壁に吸気通路12の接続孔21が設け
られている。そして入口ダクト20及びクリーナケース
17がバックボーンFfの前半直線部14aにねじ止め
される。
【0019】以上は,従来の小型自動二輪車のレイアウ
トと変わりがない。
【0020】前記吸気通路12は,前記接続孔21に嵌
着されてクリーナケース17内に突入したホーン管22
と,前記吸気ポート11に連通すべくシリンダヘッド9
の上面に結合される吸気管23と,これらホーン管22
及び吸気管23の間を接続するスロットルボディ24と
から構成される。ホーン管22は,中間に鈍角の屈曲部
を持ち,下流側開口端を後方下向きした略L字状をなし
ており,また吸気管23も,中間に鈍角の屈曲部を持
ち,上流側開口端を前方上向きにした略L字状をなして
おり,両管22,23を接続すべく傾斜して配置される
スロットルボディ24は,両管22,23の内部を連通
する直線状の吸気道24aを有し,この吸気道24aを
開閉するバタフライ型のスロットル弁25がスロットル
ボディ24に軸支される。こうして,吸気通路12は,
概ねバックボーンFfに沿ってその下方に配置される。
【0021】略L字状の吸気管23の屈曲部もしくはそ
の近傍の上側壁に電磁式の燃料噴射弁30が立設され
る。即ち,吸気管23の屈曲部もしくはその近傍の上側
壁には,装着孔26を有するボス27が一体に形成さ
れ,その弁装着孔26に燃料噴射弁30の下端部がシー
ル部材28を介して嵌装される。この燃料噴射弁30の
上端面には燃料入口が,下端面には燃料噴孔がそれぞれ
開口している。この燃料噴射弁30は,その燃料噴孔か
らの噴射燃料31が前記吸気ポート11の特に吸気弁1
5により開閉される下流端に向かい,且つ上端が前記バ
ックボーンFfの中間屈曲部14cにおける外側曲線の
中点32より前方にくるように,配置される。
【0022】図3及び図4に示すように,燃料噴射弁3
0の上端部には,燃料供給管34の側壁に開口する装着
孔35がシール部材36を介して嵌合される。この燃料
供給管34は,バックボーンFfの直下において,バッ
クボーンFfの軸線Yと直交して水平に,即ち車体の左
右方向に配置される。この燃料供給管34に一端には,
前記燃料タンク6内に配設される燃料ポンプ38(図1
参照)の吐出ポートに連なる燃料導管39が接続され,
またその他端には,噴射圧力レギュエータ40が連結さ
れる。
【0023】図4に示すように,噴射圧力レギュエータ
40は,燃料供給管34に連通する燃料室41を有する
レギュエータボディ42と,ブースト負圧室43を有し
てレギュエータボディ42に結合されるキャップ44
と,レギュエータボディ42及びキャップ44間に挟持
されて上記燃料室41及びブースト負圧室43間を仕切
るダイヤフラム45とを備える。レギュエータボディ4
2の中心部には,燃料戻し孔46が開口する弁座47が
設けられ,この弁座47に着座し得る弁体48がダイヤ
フラム45の中心部に首振り可能に付設される。そして
この弁体48をダイヤフラム45を介して弁座47側に
付勢する弁ばね49が ブースト負圧室43に収容され
る。ブースト負圧室43は,負圧導管50を介して前記
吸気管23内に連通し,燃料戻し孔46は,燃料戻し管
51を介して前記燃料タンク6に連通する。さらに燃料
室41には燃料フィルタ52が設けられる。
【0024】次に,この第1実施例の作用について説明
する。
【0025】エンジンEの作動中,噴射圧力レギュエー
タ40の燃料室41には,燃料タンク6内の燃料が燃料
ポンプ38により燃料導管39及び燃料供給管34を通
して圧送され,その燃料圧力は弁体48を弁座47から
離座する方向にダイヤフラム45に作用する。一方,ブ
ースト負圧室43には,吸気管23内のブースト負圧が
負圧導管50を通して導入され,このブースト負圧は,
弁ばね49の荷重方向とは反対に,弁体48を弁座47
から離座する方向にダイヤフラム45に作用する。した
がって,エンジンEの負荷が小さくてブースト負圧が高
い時は,燃料室41の燃料による弁体48の開弁圧力は
低く,エンジンEの負荷が大きくてブースト負圧が低い
時は,燃料室41の燃料による弁体48の開弁圧力は高
くなり,弁体48の開弁時,燃料室41から燃料戻し孔
46に流出した燃料戻し管51を通して燃料タンク6に
還流する。こうして燃料供給管34内に燃料圧力は,エ
ンジンEの負荷に応じて制御される。
【0026】而して,エンジンEの吸気行程時,吸気弁
15が開くと共に,燃料噴射弁30が励磁されて開弁す
ると,上記のように圧力制御された燃料が該弁30から
噴射され,その噴射燃料31は吸気ポート11の,吸気
弁15により開放された下流端に向かうので,エアクリ
ーナ10で濾過されて吸気通路12を流下する吸入空気
と共に効率良く燃料室41に吸入される。したがって,
噴射燃料31の管壁への付着によるロスが少なく,燃費
の低減に寄与し得る。またエアクリーナ10及び吸気ポ
ート11間を結ぶ吸気通路12は,ホーン管22及び吸
気管23が鈍角に屈曲するだけで,全体としては後方下
向きに傾斜しているので,吸気抵抗が小さくなり,エン
ジンEの出力向上に寄与し得る。
【0027】ところで,燃料噴射弁30は,吸気管23
の屈曲部又はその近傍の上側壁に立設され,該弁30の
少なくとも上端がバックボーンFfの中間屈曲部14c
における外側曲線の中点32より前方にくるように配置
されるので,従来の車体フレームFやエンジンEのレイ
アウトを変更せずとも,バックボーンFf及び吸気通路
12間の狭小なスペースを合理的に利用して,該吸気通
路12の上側壁に燃料噴射弁30を取付けることがで
き,したがって上述のように該弁30から吸気ポート1
1の特に下流端に向かって燃料を噴射することが可能と
なる。
【0028】また燃料噴射弁30の上端に連結する燃料
供給管34は,バックボーンFfの軸線と直交して水平
に配置されるので,バックボーンFf及び燃料噴射弁3
0間の狭小な空間に燃料供給管34を,バックボーンF
fに干渉されることなく容易に配置することができる。
【0029】次に,図5により,本発明の第2実施例に
ついて説明する。
【0030】この第2実施例では,燃料噴射弁30の上
端に連結する燃料供給管34がバックボーンFfの下側
面に沿って後方下向き傾斜に配置される点,この燃料供
給管34の後端にバックボーンFfに沿って配置される
燃料導管39が接続される点,及び燃料供給管34の前
端に噴射圧力レギュエータ40のレギュエータボディ4
2が一体に連設される点を除けば,前実施例と同様構成
であり,図中,前実施例との対応部分には,同一の参照
符号を付して,その説明を省略する。
【0031】而して,燃料供給管34がバックボーンF
fの下側面に沿って後方下向き傾斜に配置されるので,
この場合もバックボーンFf及び燃料噴射弁30間の狭
小な空間に燃料供給管34を,バックボーンFfに干渉
されることなく容易に配置することができる。またその
燃料供給管34の後端に接続される燃料導管39がバッ
クボーンFfに沿って配置されるので,燃料導管39が
バックボーンFfから大きく食み出すこともなく,他物
との干渉を容易に回避することができる。
【0032】本発明は上記各実施例に限定されるもので
はなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,バックボーン型自動二輪車において,吸気通路のス
ロットル弁より下流域の上側壁に燃料噴射弁を,該弁の
少なくとも上端がバックボーンの中間屈曲部における外
側曲線の中点より前方にくるようにして立設して,該燃
料噴射弁から前記シリンダヘッドの吸気ポートに向かっ
て燃料を噴射するようにしたので,従来の車体フレーム
やエンジンのレイアウトを変更せずとも,バックボーン
及び吸気通路間の狭小なスペースを合理的に利用して,
該吸気通路の上側壁に燃料噴射弁を取付けることがで
き,したがって該燃料噴射弁からシリンダヘッドの吸気
ポートに向かって燃料を噴射することが可能となる。
【0034】また本発明の第2の特徴によれば,吸気通
路の下流端部を,シリンダヘッドの上面に開口する吸気
ポートに連通すべく屈曲させ,その屈曲部又はその近傍
に前記燃料噴射弁を立設したので,燃料噴射弁からシリ
ンダヘッドの吸気ポートの,特に吸気弁が位置する下流
端に向かって燃料を噴射することができ,したがって燃
料の管壁への付着によるロスを少なくすることができ
る。
【0035】さらに本発明の第3の特徴によれば,燃料
噴射弁の上端に,一端に噴射圧力レギュエータを連結し
てバックボーンの下側面に沿って配置される燃料供給管
を連結したので,車体フレームのバックボーン及び燃料
噴射弁間の狭小な空間を利用して,燃料供給管を容易に
配置することができる。
【0036】さらにまた本発明の第4の特徴によれば,
燃料噴射弁の上端に,一端に噴射圧力レギュエータを連
結して,水平方向で前記バックボーンの軸線と直交する
ように延びる燃料供給管を連結したので,これによって
も車体フレームのバックボーン及び燃料噴射弁間の狭小
な空間を利用して,燃料供給管を容易に配置することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すバックボーン型自動
二輪車の側面図。
【図2】同自動二輪車のエンジン及び吸気系周りの側面
図。
【図3】図2の吸気系における燃料噴射装置周りの拡大
側面図図。
【図4】図3の4矢視図。
【図5】本発明の第2実施例を示す,図3と同様の側面
図。
【符号の説明】
E・・・・・エンジン F・・・・・車体フレーム Ff・・・・バックボーン Fr・・・・リアフレーム Y・・・・・バックボーンの軸線 1・・・・・ヘッドパイプ 2・・・・・フロントフォーク 3・・・・・リアフォーク 8・・・・・シリンダブロック 9・・・・・シリンダヘッド 10・・・・エアクリーナ 11・・・・吸気ポート 12・・・・吸気通路 14a・・・前半直線部 14b・・・後半直線部 14c・・・中間屈曲部 25・・・・スロットル弁 30・・・・燃料噴射弁 32・・・・中間屈曲部における外側曲線の中点 34・・・・燃料供給管 39・・・・燃料導管 40・・・・噴射圧力レギュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤松 俊二 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D011 AF04 AG00 AH01 AK04 AK14 AK15 AL21 AL31 AL34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントフォーク(2)を支持するヘッ
    ドパイプ(1)から後方下向きに傾斜して直線状に延び
    前半直線部(14a),この前半直線部(14a)より
    緩傾斜で後方下向きに直線状に延びる後半直線部(14
    b)及び両直線部(14a,14b)間を連続的に連結
    する中間屈曲部(14c)からなるバックボーン(F
    f)と,このバックボーン(Ff)の後端に一体に結合
    してリアアフォーク(3)を支持するリアフレーム(F
    r)とで車体フレーム(F)を構成し,そのリアフレー
    ム(Fr)に,前記バックボーン(Ff)の下方でシリ
    ンダブロック(8)及びシリンダヘッド(9)を前方に
    向かって略水平に突出させるエンジン(E)を取付け,
    前記シリンダヘッド(9)と,前記バックボーン(F
    f)の前端部に取付けたエアクリーナ(10)との間
    を,前記バックボーン(Ff)の下方に配置されて概ね
    後方下向きに傾斜する吸気通路(12)を介して接続
    し,この吸気通路(12)の中間部にスロットル弁(2
    5)を設けた,バックボーン型自動二輪車において,前
    記吸気通路(12)の前記スロットル弁(25)より下
    流域の上側壁に燃料噴射弁(30)を,該弁(30)の
    少なくとも上端が前記バックボーン(Ff)の中間屈曲
    部(14c)における外側曲線の中点(32)より前方
    にくるようにして立設して,該燃料噴射弁(30)から
    前記シリンダヘッド(9)の吸気ポート(11)に向か
    って燃料を噴射するようにしたことを特徴とする,バッ
    クボーン型自動二輪車における燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバックボーン型自動二輪
    車における燃料噴射装置において,前記吸気通路(1
    2)の下流端部を,前記シリンダヘッド(9)の上面に
    開口する吸気ポート(11)に連通すべく屈曲させ,そ
    の屈曲部又はその近傍に前記燃料噴射弁(30)を立設
    したことを特徴とする,バックボーン型自動二輪車にお
    ける燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のバックボーン型自
    動二輪車における燃料噴射装置において,前記燃料噴射
    弁(30)の上端に,一端に噴射圧力レギュエータ(4
    0)を連結して前記バックボーン(Ff)の下側面に沿
    って配置される燃料供給管(34)を連結したことを特
    徴とする,バックボーン型自動二輪車における燃料噴射
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のバックボーン型自
    動二輪車における燃料噴射装置において,前記燃料噴射
    弁(30)の上端に,一端に噴射圧力レギュエータ(4
    0)を連結して,水平方向で前記バックボーン(Ff)
    の軸線(Y)と直交するように延びる燃料供給管(3
    4)を連結したことを特徴とする,バックボーン型自動
    二輪車における燃料噴射装置。
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