JP2000248729A - システムフロアおよびその構成方法 - Google Patents

システムフロアおよびその構成方法

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JP2000248729A JP11371003A JP37100399A JP2000248729A JP 2000248729 A JP2000248729 A JP 2000248729A JP 11371003 A JP11371003 A JP 11371003A JP 37100399 A JP37100399 A JP 37100399A JP 2000248729 A JP2000248729 A JP 2000248729A
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sliding
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 免震効果を有する簡単な構造のシステムフロ
アを提供すること。 【解決手段】 複数のパネル14を配列して基礎床面1
0との間にケーブルを配線するための空間を形成するシ
ステムフロアにおいて、前記基礎床面10上に複数の滑
り板11が配列され、これらの滑り板11上のそれぞれ
に1個の支柱12が滑動可能に載置される。前記複数の
パネル14はこれらの支柱12に固定されることにより
相互に連結され、1つのフロア面を構成する。そして、
前記支柱12の底面と前記滑り板11の間の動摩擦係数
は0.09から0.25の範囲内に選定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィス内に設置
される各種電子機器に接続するための電力ケーブル、信
号ケーブル等のケーブルを床下に配線施工するためのシ
ステムフロアに関し、特に、耐震・免震構造を有するシ
ステムフロアの構造およびフロアの構成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の電子機器が設置されるオフィスの
床に用いられるシステムフロアは、基礎床面上に分散配
置された支柱により、複数のユニットフロアパネルが支
持され、基礎床面との間に空間が形成され、この空間内
に多数のケーブルを配線するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなシステムフ
ロアはその構造上、地震に対する安全性が低く、建物が
倒壊しない程度の地震すなわち、「耐震クラスB」程度
の地震であっても、システムフロアの受ける影響は極め
て大きく、フロア上に設置される各種の電子機器情報・
通信機器あるいは事務机が受ける損傷は極めて大きくな
る。したがって、建物の耐震設計とは別に、システムフ
ロア自体の耐震・免震設計に対する要求が高まりつつあ
る。
【0004】本発明は、上記の要請にこたえるために、
簡単な構造で安価に製造および施行が可能な免震タイプ
のシステムフロアを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のシステムフロアは、基礎床面との間にケーブ
ル配線用の空間を形成するシステムフロアであって、前
記基礎床面上の少なくも一部に形成された滑り面と、こ
の滑り面上に滑動可能に配置された複数の支柱と、これ
らの支柱のそれぞれに端部が固定されることにより相互
に連結され、前記基礎床面との間に前記空間を介してフ
ロア面を構成する複数のパネルとを具備することを特徴
とするものである。
【0006】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記支柱の底面と前記滑り面との摩擦係数が0.0
9から0.25の範囲内であることを特徴とするもので
ある。
【0007】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記滑り面は、ステンレス板等の非鉄金属、硬質メ
ッキ仕上げの鋼板、テフロン材を含有する樹脂コーティ
ング板、またはテフロン材を含有する樹脂板で構成され
ることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記支柱底面は、プラスチック、黄銅、鉄、または
硬質メッキ仕上げの鉄で構成されることを特徴とするも
のである。
【0009】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記支柱の底面に、前記滑り面と接する面がプラス
チック、黄銅、鉄、または硬質メッキ仕上げの鉄で構成
された支柱脚を取付けたことを特徴とするものである。
また、本発明のシステムフロアにおいては、前記硬質メ
ッキはクロムメッキであることを特徴とするものであ
る。
【0010】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記プラスチックは、テフロン材、テフロン材を含
有するプラスチック、油とカーボンを含有するプラスチ
ック、固体潤滑剤を含有するプラスチックであることを
特徴とするものである。
【0011】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記滑り面は、少なくも前記支柱のすべり変位が±
10センチメートル以上可能となる面積を有することを
特徴とするものである。
【0012】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記配線ケーブルの少なくも前記滑り面と接触する
部分をテフロン等摩擦抵抗を軽減する部材により構成し
たことを特徴とするものである。
【0013】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記配線ケーブルは、前記支柱の滑りの動きを拘束
しない長さのたるみを有することを特徴とするものであ
る。
【0014】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記複数のパネルはそれぞれほぼ正方形の板により
構成されており、これらの角部が前記支柱に固定されて
いることを特徴とするものである。
【0015】次に、本発明のシステムフロアは、基礎床
面との間にケーブル配線用の空間を形成するシステムフ
ロアであって、前記基礎床面上に配置された複数個の滑
り板と、これらの滑り板のそれぞれの上に滑動可能に配
置された複数の支柱と、これらの支柱のそれぞれに端部
が固定されることにより相互に連結され、前記基礎床面
との間に前記空間を介してフロア面を構成する複数のパ
ネルとを具備することを特徴とするものである。
【0016】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記支柱の底面と前記滑り面との摩擦係数が0.0
9から0.25の範囲内であることを特徴とするもので
ある。
【0017】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記滑り板は、ステンレス板等の非鉄金属、硬質メ
ッキ仕上げの鋼板、テフロン材を含有する樹脂コーティ
ング板、またはテフロン材を含有する樹脂板で構成され
ることを特徴とするものである。
【0018】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記支柱底面は、プラスチック、黄銅、鉄、または
硬質メッキ仕上げの鉄で構成されていることを特徴とす
るものである。
【0019】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記支柱底部に、前記滑り板と接する面がプラスチ
ック、黄銅、鉄、または硬質メッキ仕上げの鉄で構成さ
れた支柱脚を取付けたことを特徴とするものである。
【0020】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記硬質メッキはクロムメッキであることを特徴と
するものである。
【0021】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記プラスチックは、テフロン材、テフロン材を含
有するプラスチック、油とカーボンを含有するプラスチ
ック、固体潤滑剤を含有するプラスチックであることを
特徴とするものである。
【0022】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記滑り板は、少なくも前記支柱の横方向のすべり
変位が±10センチメートル以上可能となる面積を有す
ることを特徴とするものである。
【0023】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記配線ケーブルの少なくも前記滑り板面と接触す
る部分をテフロン等摩擦抵抗を軽減する部材により構成
したことを特徴とするものである。
【0024】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記配線ケーブルは、前記支柱の滑りの動きを拘束
しない長さのたるみを有することを特徴とするものであ
る。
【0025】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記滑り面(あるいは滑り板)および(支柱底面あ
るいは支柱脚)の一方はステンレス板等の非鉄金属、硬
質メッキ仕上げの鋼板、テフロン材を含有する樹脂コー
ティング板、またはテフロン材を含有する樹脂板で構成
され、他方はプラスチック、黄銅、鉄、または硬質メッ
キ仕上げの鉄で構成されることを特徴とするものであ
る。
【0026】また、本発明のシステムフロアにおいて
は、前記プラスチックは、テフロン材、テフロン材を含
有するプラスチック、油とカーボンを含有するプラスチ
ック、固体潤滑剤を含有するプラスチックであることを
特徴とするものである。
【0027】次に、本発明のシステムフロアの構成方法
は、基礎床面との間にケーブル配線用の空間を形成する
システムフロアの床面構成方法であって、前記基礎床面
上の少なくも一部に滑り面を形成する工程と、前記滑り
面上に台座部及び底面を有する複数の支柱を、前記底面
が前記滑り面に接触する状態で配置する工程と、前記複
数の支柱の台座部にそれぞれ複数のパネルの端部を固定
することにより、複数のパネルを相互に連結してフロア
面を形成する工程とを備え、前記滑り面およびこの滑り
面に接触する前記支柱底面との摩擦係数が0.09から
0.25の範囲内である材質で前記滑り板および支柱底
面を構成することを特徴とするものである。
【0028】また、本発明のシステムフロアの構成方法
は、基礎床面との間にケーブル配線用の空間を形成する
システムフロアの床面構成方法であって、前記基礎床面
上に複数の滑り板を配置する工程と、前記滑り板上に台
座部及び底面を有する複数の支柱を、前記底面が前記滑
り板面に接触する状態で配置する工程と、前記複数の支
柱の台座部にそれぞれ複数のパネルの端部を固定するこ
とにより、複数のパネルを相互に連結してフロア面を形
成する工程とを備えることを特徴とするものである。
【0029】さらに、本発明のシステムフロアの構成方
法は、高層ビルの各階の基礎床面との間にケーブル配線
用の空間を形成するシステムフロアの床面構成方法であ
って、前記各階の基礎床面上の少なくも一部に滑り面を
形成する工程と、前記滑り面上に台座部及び底面を有す
る複数の支柱を、前記底面が前記滑り面に接触する状態
で配置する工程と、前記複数の支柱の台座部にそれぞれ
複数のパネルの端部を固定することにより、複数のパネ
ルを相互に連結してフロア面を形成する工程とを備え、
前記滑り面およびこの滑り面に接触する前記支柱底面と
の摩擦係数が0.09から0.25の範囲内である材質
で前記滑り板および支柱底面を構成するとともに、この
摩擦係数を低い階においては小さい摩擦係数を持つ材質
で、また、高い階においては大きい摩擦係数を持つ材質
で前記滑り板および支柱底面を構成することを特徴とす
るものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0031】図1は、本発明の実施形態であるシステム
フロアの一部の構成を示す斜視図である。
【0032】図において、建物の基礎床面10上に、ほ
ぼ正方形の滑り板11が等間隔に配置され、基礎床面1
0に接着あるいはボルト等機械的な固定方法によって固
定される。滑り板11の材質としては、ステンレス鋼
板、クロムその他の硬質メッキを施した鋼板、テフロン
材を含有する樹脂コーティング板、またはテフロン材を
含有する樹脂板を用い、後述する支柱脚との摩擦係数を
小さくするために、これらの表面を研磨して滑らかなす
べり面を形成する。
【0033】支柱12は各滑り板11のほぼ中央に1個
ずつ、滑動可能に載置される。支柱12はその上端部周
囲に4辺の段差部からなる台座部20を備えており、こ
の台座部20には、ほぼ正方形のパネル14の角部が載
置固定される。すなわち、1つの支柱12の台座部20
には、角部が切除された4枚のパネルの端部が台座部2
0の4辺の段差部に載置され、固定される。この場合、
支柱12は軽量で硬いアルミダイキャストや、亜鉛アル
ミ合金あるいはプラスチックにより構成する。
【0034】パネル14は床面全体に敷設され全体とし
て一つのフロアを形成する。このパネル14により形成
される全体として単一のフロアの周囲には、部屋の壁あ
るいは壁に沿って設けられた固定床あるいは柱との間に
フロア全体が水平方向に滑り移動可能な隙間が確保され
ている。
【0035】パネル14は、例えば1辺が500mmの
正方形で構成するが、図1の隣接する2枚のパネル14
を合わせた大きさの、500mm×1000mmの長方
形のパネルとしてもよい。この場合、長方形のパネル板
の各長辺の中央部に三角形の切込みを形成し、この部分
を支柱12の台座部20に載置してもよい。
【0036】一方、滑り板11は、通常のビル等の家屋
の耐震構造を考慮して、支柱12の滑り変位が少なくも
±10センチの範囲で可能とする、例えば400mm×
400mmの面積とする。この面積は小さいほどコスト
面では有利であるが、これより大きな面積の滑り板11
を用いてもよいことはいうまでもない。すなわち、滑り
板11の面積の最大値は、各滑り板11の隙間をゼロと
し、基礎床面10の全面に1枚の滑り板11を敷き詰め
る場合である。この場合、滑り板11のコストの上昇が
懸念されるが、材料あるいは加工方法の改良により、低
コストの滑り板11を用いることも可能である。また、
基礎床面10自体に表面研磨を行い、滑り板11と同等
な滑り面を形成することにより、滑り板11を省略する
ことができる。
【0037】図2は図1に示した支柱12を拡大して示
す図である。
【0038】支柱12は、ほぼ正方形の枠体19の4つ
の外周辺にパネル14の端部を乗せて固定するための台
座部20が形成されている。台座部20の4個の角部は
下方に延長され、その端部にはほぼ水平な底面22が形
成されている。支柱12の底面22にはそれぞれ支柱脚
21がボルト・ナットにより取り付けられている。ま
た、枠体19の開口部には蓋23が設けられ、この蓋2
3の上面は台座部20に載置されるパネル14の上面と
ほぼ同一平面となる。この蓋23の代わりに、枠体19
の開口部にはオフィスの配線に供されるコンセントやケ
ーブル引き出し部品等を嵌合設置してもよい。なお、コ
ンセントやケーブル引き出し部品は枠体19の開口部に
限定されず、各パネル14に切欠き部を設け、そこに取
り付けても良い。
【0039】各パネル14の四隅は、図1に示すよう
に、台座部20の形状に合わせ三角形状に切除されてい
る。この三角形状に切除された端部が台座部20上に設
置された後、ボルト24によって固定される。したがっ
て、複数のパネルは一体になって水平移動するように、
支柱12を介して連結されている。ただし、パネルの固
定構造、方法は他の方法でも良い。この様に、パネル1
4が支柱12により連結されることによって、床全体が
一体となって滑り移動する状態が形成される。なお、パ
ネル14を台座部20へ固定する際には、床の水平度確
保や均一荷重確保に支障をきたさないよう、固く締め付
けるのではなく、少なくとも、水平方向に拘束し、上下
方向はある程度フリーな固定構造とする。
【0040】上記の構成により、支柱12の台座部20
上に敷設された全てのパネル14はそれぞれ4隅の支柱
12によって連結される。こうして、基礎床面とパネル
14との間に空間を形成し、この空間に電源ケーブルや
信号ケーブル等のケーブルを配線することが出来る。
【0041】この配線されたケーブルは図14に示すよ
うに、ケーブルの少なくとも滑り板11と接する部分に
は、摩擦係数が非常に小さい材質で構成するか、摩擦係
数の小さい材質からなる、例えばテフロンシートあるい
はテープを巻き付けることよって更に滑り効果が期待で
きる。特に、地震時にフロアパネル全体が滑る場合、配
線されたケーブルの摩擦によりフロアパネルの動きが拘
束または阻害されないようにすることが好ましい。ま
た、ケーブルの配線は地震発生時にケーブルによってフ
ロアの滑りを拘束しないように、少なくも最大すべり変
位に等しい長さのたるみを持たせる必要が有る。
【0042】図3は、図2に示す滑り支柱脚21の支柱
底面22への取り付け構造を示す部分断面図であり、図
4はこの部分を分解して示す図である。
【0043】各支柱底面22のほぼ中央には孔220が
設けられており、この孔220に支柱脚21の軸部21
0が挿入される。支柱脚21は軸部210の下端に直径
がほぼ30mm、厚さがほぼ12mmの円板部230を有し
ている。この円板部230の底面は図1に示した滑り板
11上に滑り移動可能に接触する滑り面が形成されてい
る。弾性体のゴムパッド30は支柱脚21の円板部23
0の上面と支柱底面22との間に挿入されるもので、各
支柱12の支持荷重の均一化を図るとともに、敷設され
るパネル14の上下動を防止するクッション効果を発揮
する。ゴムパッド30はある程度の柔らかさが必要であ
るため、天然ゴムや合成ゴム、例えば、ウレタン系ゴム
やシリコン系ゴム等を使用する。
【0044】そして、支柱脚21の軸部210の上端部
にはボルト状のネジが切られており、ゴムパッド30、
支柱底面22、リング31を挟み、ナット32によって
締めつけ固定される。なお、ナット32による固定は、
それに限定されるものではなく、容易に外れない構造で
あればどのような固定手段を用いても良い。しかし、そ
の固定もパネル14と同様に水平方向を拘束し、上下方
向は荷重なじみを持った固定構造が望ましい。
【0045】支柱脚21の材質は、黄銅、または鉄、ま
たは硬質メッキ(例えばクロムメッキ仕上げ)の鉄で構
成することが望ましい。この場合、滑り板11と接触す
る面の周辺は勾配(面取り)や曲面を形成すると、より
なめらかな滑り効果が生まれる。支柱脚21は支柱12
の底面22に対して容易に着脱できるため、支柱脚21
を異なる材料の支柱脚21に交換することにより、滑り
板11との間の摩擦係数を容易に調整することができ
る。
【0046】図5は、支柱脚21の他の実施形態を示す
もので、支柱脚21をプラスチック、鉄、または硬質メ
ッキ仕上げの鉄等の材質で構成して、その円板部230
の底面にテフロン系摩擦材、またはテフロンを含有する
プラスチック材、または油分とカーボンを含有するプラ
スチック材、固体潤滑剤を含有するプラスチック等の素
材からなる摩擦材50を貼付したものである。この様
に、支柱脚21の底面に滑り板11との動摩擦係数の小
さい材質あるいは支柱脚21とは異なる摩擦材50を貼
付するだけで、滑り板11との間の摩擦係数を容易かつ
安価に調整することができる。従って、既存のフロアを
免震フロアにリニューアルする場合、この支柱脚構造を
採用することにより簡単且つ安価に実施することが出来
る。
【0047】また、この摩擦材50も滑り板11と接触
する面の周辺はわずかな勾配(面取り)や曲面を形成す
ると更になめらかな滑り効果が期待できる。
【0048】以上のように構成された本発明のシステム
フロアは、システムフロアが敷設された建物が地震によ
り水平方向の振動を生じたとき、フロアを支持する支柱
12が滑り板11上を水平方向に滑り移動し、これによ
ってシステムフロア全体が水平方向に滑り移動する。し
たがって地震による水平方向の振動は吸収、緩和され、
システムフロア上の各種の電子機器や机等の設備が倒壊
あるいは損傷を受けることを防止することができる。
【0049】ところで、このような免震効果を十分に発
揮するためには、システムフロアの滑り移動が適度な範
囲内で生ずることが重要である。すなわち、滑り移動が
小さすぎる場合には、システムフロアの水平方向の移動
が十分に行われない結果、地震による水平方向の振動が
十分に吸収されないため、フロア上の設備が倒壊した
り、相互に衝突して損傷を受ける結果となる。逆に、滑
り移動が大きすぎる場合には、システムフロアの水平方
向の移動が大きくなり、部屋の壁に衝突し、これによっ
てフロア上の設備に衝撃を与え、同様な結果をもたらす
ことになる。
【0050】かかるシステムフロアの移動範囲は、滑り
板11と支柱12の接触底面の動摩擦係数により決定さ
れるため、この動摩擦係数を適切な値に設定することが
重要となる。本発明者は、システムフロアのモデルを用
いて後述するような各種の実験を重ねた結果、この滑り
板11と支柱12の接触底面の動摩擦係数(図4の場合
は、滑り板11と滑り支柱脚21の接触底面との動摩擦
係数、また、図5の場合は、滑り板11と滑り支柱脚2
1の底面に貼付された摩擦材50との動摩擦係数)は
0.09から0.25の範囲がもっとも有効な値である
ことを確認することが出来た。
【0051】以下この動摩擦係数の選定のために行った
試験について説明する。先ず、4枚の1辺が500mm
の正方形のパネル14と1辺が400mmの正方形の滑
り板11および9個の支柱12を用いて図1に示すよう
なモデルシステムフロアを構築した。このモデルを用い
て静加力試験を行った。静加力試験は、モデルシステム
フロアの一体化されたパネル14からなるフロア部に、
油圧アクチュエータにより、1次元方向に正逆向きの力
を加えて、往復滑り移動を生じさせ、その時の支柱12
の底面と滑り板11間の動摩擦係数を測定した。フロア
部に対する正方向および負方向の加力は4回繰り返さ
れ、±50mmの範囲の滑りを生じさせた。この時のパ
ネル14の滑り移動速度は、0.5mm/secとし
た。図6はこの試験結果を示す表およびグラフである。
試験条件としては、テフロン系摩擦材とステンレス板を
それぞれ支柱12の底面と滑り板11として用い、フロ
ア上には縦560mm、横450mm、高さ1200m
mの直方体状の金属ケースを載せ、4枚のパネル14の
重さを含めて193.5Kgの荷重を9個の支柱12に
加えた状態で試験を行った。なお、滑り移動は金属ケー
スの短辺に平行な方向に生じさせた。
【0052】測定結果は、すべり変位が±10cmの範
囲において測定された動摩擦力および動摩擦係数の平均
値が表中に示されている。また、この時の動摩擦力−す
べり変位曲線がグラフで示されている。表中の〜
は、正方向あるいは負方向の加力回数を示している。例
えば、正方向は1回目の正方向の加力を意味してい
る。この静加力試験の結果から、上記のシステムフロア
モデルの動摩擦係数は約0.09であることが判明し
た。
【0053】図7は、図6と同様な静加力試験による結
果を示す表およびグラフで、図6の場合とは試験条件が
異なっている。すなわち、図7では、支柱脚21底面の
摩擦材50に黄銅を使用し、滑り板11にクロムメッキ
鋼板を用い、フロア上にはおもりを載せ、全体の荷重を
60.3Kgとした。この条件下での動摩擦係数は0.
25であることが判明した。なお、ここで得られた動摩
擦係数はフロア上に金属ケースを載せた場合とほぼ同じ
であった。
【0054】図8は、図6に示した本発明のシステムフ
ロアの免震特性を測定するための振動試験の結果を示す
表およびグラフである。この試験は上述した本発明のシ
ステムフロアモデルをその基礎床面(図1の10)を含
めて加振機上に固定し、加振機による正弦20波加振時
のフロア上の特定部分の最大応答加速度を測定するもの
である。図8は横軸に入力最大加速度を示し、縦軸にフ
ロア上の特定部分の応答加速度を示している。同図の白
丸によるプロットは、金属ケース頂部における応答加速
度を示し、三角で示すプロットはフロア面中央部におけ
る応答加速度を示している。また、黒丸によるプロット
は、比較例として、本発明が適用されない通常のシステ
ムフロア、すなわち、非免震システムフロアを用いた場
合の、金属ケース頂部における応答加速度を示したもの
である。
【0055】また、図9は、図7に示した本発明のシス
テムフロアの免震特性を同様な振動試験により測定した
結果を示す表およびグラフである。
【0056】図8および図9から明らかなように、非免
震構造のシステムフロアの場合、入力加速度が約4m/
secを超えると急激な応答加速度を示しており、フ
ロア上に設置した筐体が転倒することが確認された。一
方、本発明の免震構造のシステムフロアでは入力加速度
が4m/secを超えても大幅に増幅せず、ほぼ一定
の応答加速度を示しており、その免震効果は明らかであ
る。
【0057】さらに、発明者らは上記本発明のシステム
フロアにおける動摩擦係数として、0.09から0.2
5の範囲がもっとも有効な値であることを地震応答解析
手法を用いたシミュレーションにより確認した。このシ
ミュレーションは、7階建てのビルディングモデルとこ
のビルディングの各階において設置される本発明のシス
テムフロアモデルとを結合した解析モデルを用い、この
解析モデルに過去に世界の各地で実際に観測された大地
震波形を適用して地震応答解析を行った。この際、本発
明のシステムフロアの動摩擦係数として、0.05、
0.1、0.15、0.2、0.25を選定し、これら
をパラメータとして解析を行った。また、地震波形とし
ては、アメリカで発生したEl Centro地震、T
aft地震、日本で発生した十勝沖地震、兵庫県南部地
震の加速波形を用いた。図10および図11は、地震波
として、最大加速度が2.5m/secのEl C
entro地震波形を用いた解析結果を示すグラフで、
横軸にビルディングの各階を示し、縦軸に各階における
システムフロアの最大変位と最大化速度を、動摩擦係数
をパラメータとしてそれぞれ示している。
【0058】図10において、動摩擦係数が0.05の
場合、3階におけるシステムフロアの最大変位は10c
mで、本発明のシステムフロアにおいて設定された±1
0cmの設計範囲内にはいるが、3階以上の階において
は、大幅に超過する。そして動摩擦係数が0.1以上の
場合、6階以上の階で設計範囲を超えるが、全体的には
適用可能であることが理解できる。
【0059】また、図11においては、動摩擦係数が大
きくなると、システムフロアの応答加速度は増加し、動
摩擦係数が0.25になると、システムフロアの応答加
速度は、日本においてコンピュータの耐震基準として定
められている許容加速度である、2.5m/sec
に到達する。したがって、0.25以上の動摩擦係数は
望ましくないことが理解できる。なお、他の地震波形を
用いた場合も、最大加速度が同じ2.5m/sec
であれば、ほぼ同様な結果が得られることが確認され
た。
【0060】このように、シミュレーションの結果は、
動摩擦係数として、0.09から0.25の範囲がもっ
とも有効な値であることを示している。次に、図12
は、本発明に用いられる支柱の他の実施形態を示す斜視
図である。この支柱60は図2に示した支柱12を対角
線方向に半分に切った形状を有する。すなわち、支柱6
0は3つの支柱脚61と3つの支柱底面部62を持つ構
成となる。そして2つの支柱60が合体して図2の支柱
12と同様な構造を形成する。この際、2つの支柱が分
離しないように上面は結合リング63が嵌め込まれ、そ
の上をさらに蓋(図2の23に相当)によって覆う。
【0061】図13は本発明に適用される支柱のさらに
他の実施形態を示す斜視図である。この支柱70は円柱
状の本体71の上端および下端に本体71の水平断面よ
り大きな面積の円盤72、73を水平に固定した構造を
有している。上部円板72の上面には、円板の中心から
半径方向に4本のストライプ状突起74が互いに直交す
るように延長固定されている。また、隣接する2本のス
トライプ状突起74の間の円板72の上面には、円柱状
の突起75が植設されている。そしてこれらストライプ
状突起74のうちの隣接する2本の突起74の間には、
破線で示すように、パネル14の角部が載置され、円柱
状の突起75がパネル14に設けられた固定孔76に嵌
合して、パネル14の水平方向の移動を阻止するように
固定する。 他方、支柱70の下部円板73には複数個
の孔77が開けられ、これらの孔77を介して図4ある
いは図5に示した支柱脚21が取り付けられる。これら
の支柱70は、図1に示したように、フロアの基礎床面
に敷設された滑り板11上に載置される。従来タイプの
システムフロアを免震タイプにリニューアルすることが
出来る。
【0062】本発明における支柱は、上記の実施形態に
示した形状・構造に限定されるものではなく、種々の変
形が可能である。例えば、上記の実施形態においては、
支柱20、70の底面に支柱脚21を固定したが、支柱
自体の材質として0.09から0.25の範囲の動摩擦
係数を有する材料を用いることにより、支柱脚21を省
略することが可能である。また、この場合、支柱の底面
に上記の範囲の動摩擦係数を有する材質で出来た摩擦部
材50を固着することによって、支柱自体に特別な動摩
擦係数を有する材質を用いることなく必要な動摩擦係数
を有する支柱20、70を得ることができる。また、図
3に示されるゴムパッド30を支柱脚21を用いること
なく、直接支柱20の底面22に固着し、ゴムパッド3
0の底面に、テフロン固体潤滑材またはこれを含有する
プラスチックをシート状にコーティングし、あるいは一
体成形することにより、簡単な構造の支柱脚を得ること
もできる。
【0063】すなわち、本発明の説明において、「支柱
脚」とは、支柱の底面に固定され、滑り板との間の動摩
擦係数を調整するために支柱の底面に付加される部材を
意味するものとし、必ずしも図4あるいは図5に示され
た構造に限定されるものではない。
【0064】次に、本発明のシステムフロアを多数階を
有する建物の各階に敷設する場合の実施形態について説
明する。
【0065】比較的高い建物構造において適用する場
合、建物全体のシステムフロアに適用される摩擦係数の
設定は、上記の測定値に従い0.09〜0.25の範囲
内の値を選定するが、建物の階数に応じて異なる摩擦係
数を選定する。
【0066】即ち、前述したように、地震の際のシステ
ムフロアの最大相対変位は建物の下層階では小さく、上
層階になるにしたがって大きくなる。他方、システムフ
ロアの支柱と滑り板との動摩擦係数は、小さな値の場合
には滑り変位量が大きく、大きな値の場合には滑り変位
量小さくなる。このため、建物の低階部には0.09に
近い小さい値を採用し、中階部には中間程度の摩擦係数
を採用し、そして上層階ではすべり量を抑えるため、
0.25に近い比較的大きい摩擦係数を採用する。
【0067】なお、すでに説明したように、支柱側に用
いる比較的小さい摩擦材としてはテフロン材等を使用
し、中程度の摩擦材としてはテフロンやカーボン等を含
有する樹脂材を使用し、比較的大きな摩擦材としては黄
銅等を使用することにより上記効果をより確実に奏する
ことが出来る。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構造で安価なコ
ストにより、免震構造のシステムフロアを実現すること
ができる。すなわち、本発明のシステムフロアは、地震
の際の振動に対して、フロア全体を適度に滑り変位させ
て衝撃を吸収する。その結果、フロア面を構成する各パ
ネルが相互に衝突して迫り上り、破壊されることを防ぐ
ことが出来る。また、フロア上に設置されているオフィ
スの事務机、書類ケース、電子・情報処理機器等の転倒
を防ぐことができる。
【0069】また、簡単且つ安価で施工性の良い免震フ
ロア構造により、新規施工はもとより、リニューアル施
工においても簡単に施工が出来る。更に、比較的高い建
物でも、各階毎に動摩擦係数の値を変更することによ
り、免震フロアーを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるシステムフロアの一部
の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す支柱の拡大図である。
【図3】図1あるいは図2に示す支柱底面への支柱脚の
取付構造を示す部分断面図である。
【図4】図3に示す取付構造を分解して示す部品展開図
である。
【図5】本発明のシステムフロアに用いられる支柱脚の
他の実施形態を示す斜視図である。
【図6】本発明のシステムフロアに対する静加力試験の
結果を示す図である。
【図7】同じく本発明のシステムフロアに対する異なる
条件下での静加力試験の結果を示す図である。
【図8】本発明のシステムフロアに対する振動試験の結
果を示す図である。
【図9】同じく本発明のシステムフロアに対する異なる
条件下での振動試験の結果を示す図である。
【図10】本発明のシステムフロアを多階層の建物に設
置した際の、各階層における免震特性をシミュレーショ
ンにより解析した結果を示すグラフである。
【図11】同じく本発明のシステムフロアを多階層の建
物に設置した際の、各階層における他の免震特性をシミ
ュレーションにより解析した結果を示すグラフである。
【図12】本発明のシステムフロアに使用する支柱の他
の実施形態示す斜視図である。
【図13】本発明のシステムフロアに使用する支柱のさ
らに他の実施形態示す斜視図である。
【図14】本発明のシステムフロアを用いて配線される
ケーブルの構成を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10…基礎床面 11…滑り板 12、60、70…支柱 14…パネル 20…台座部 21、61、64…支柱脚 22…支柱底面部 30…ゴムパッド 31…リング 32…ナット 50…摩擦材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 滋 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 対馬 委佐子 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 及川 淳子 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎床面との間にケーブル配線用の空間
    を形成するシステムフロアであって、 前記基礎床面上の少なくも一部に形成された滑り面と、 この滑り面上に滑動可能に配置された複数の支柱と、 これらの支柱のそれぞれに端部が固定されることにより
    相互に連結され、前記基礎床面との間に前記空間を介し
    てフロア面を構成する複数のパネルとを具備することを
    特徴とするシステムフロア。
  2. 【請求項2】 前記支柱の底面と前記滑り面の摩擦係数
    は0.09から0.25の範囲内であることを特徴とす
    るシステムフロア。
  3. 【請求項3】 前記滑り面は、ステンレス板等の非鉄金
    属、硬質メッキ仕上げの鋼板、テフロン材を含有する樹
    脂コーティング板、またはテフロン材を含有する樹脂板
    で構成されることを特徴とする請求項1記載のシステム
    フロア。
  4. 【請求項4】 前記支柱底面は、プラスチック、黄銅、
    鉄、または硬質メッキ仕上げの鉄で構成されることを特
    徴とする請求項1記載のシステムフロア。
  5. 【請求項5】 前記支柱の底面に、前記滑り面と接する
    面がプラスチック、黄銅、鉄、または硬質メッキ仕上げ
    の鉄で構成された支柱脚を取付けたことを特徴とする請
    求項1記載のシステムフロア。
  6. 【請求項6】 前記硬質メッキはクロムメッキであるこ
    とを特徴とする請求項2、請求項3または請求項5記載
    のシステムフロア。
  7. 【請求項7】 前記プラスチックは、テフロン材、テフ
    ロン材を含有するプラスチック、油とカーボンを含有す
    るプラスチック、固体潤滑剤を含有するプラスチックで
    あることを特徴とする請求項4記載のシステムフロア。
  8. 【請求項8】 前記滑り面は、少なくも前記支柱のすべ
    り変位が±10センチメートル以上可能となる面積を有
    することを特徴とする請求項1記載のシステムフロア。
  9. 【請求項9】 前記配線ケーブルの少なくも前記滑り面
    と接触する部分をテフロン等摩擦抵抗を軽減する部材に
    より構成したことを特徴とする請求項1記載のシステム
    フロア。
  10. 【請求項10】 前記配線ケーブルは、前記支柱の滑り
    の動きを拘束しない長さのたるみを有することを特徴と
    する請求項8記載のシステムフロア。
  11. 【請求項11】 前記複数のパネルはそれぞれほぼ正方
    形の板により構成されており、これらの角部が前記支柱
    に固定されていることを特徴とする請求項1記載のシス
    テムフロア。
  12. 【請求項12】 基礎床面との間にケーブル配線用の空
    間を形成するシステムフロアであって、 前記基礎床面上に配置された複数個の滑り板と、 これらの滑り板のそれぞれの上に滑動可能に配置された
    複数の支柱と、 これらの支柱のそれぞれに端部が固定されることにより
    相互に連結され、前記基礎床面との間に前記空間を介し
    てフロア面を構成する複数のパネルとを具備することを
    特徴とするシステムフロア。
  13. 【請求項13】 前記支柱の底面と前記滑り板との摩擦
    係数は0.09から0.25の範囲内であることを特徴
    とするシステムフロア。
  14. 【請求項14】 前記滑り板は、ステンレス板等の非鉄
    金属、硬質メッキ仕上げの鋼板、テフロン材を含有する
    樹脂コーティング板、またはテフロン材を含有する樹脂
    板で構成されることを特徴とする請求項12記載のシス
    テムフロア。
  15. 【請求項15】 前記支柱底面は、プラスチック、黄
    銅、鉄、または硬質メッキ仕上げの鉄で構成されている
    ことを特徴とする請求項12記載のシステムフロア。
  16. 【請求項16】 前記支柱底部に、前記滑り板と接する
    面がプラスチック、黄銅、鉄、または硬質メッキ仕上げ
    の鉄で構成された支柱脚を取付けたことを特徴とする請
    求項12記載のシステムフロア。
  17. 【請求項17】 前記硬質メッキはクロムメッキである
    ことを特徴とする請求項14、請求項15、または請求
    項16記載のシステムフロア。
  18. 【請求項18】 前記プラスチックは、テフロン材、テ
    フロン材を含有するプラスチック、油とカーボンを含有
    するプラスチック、固体潤滑剤を含有するプラスチック
    であることを特徴とする請求項16記載のシステムフロ
    ア。
  19. 【請求項19】 前記滑り板は、少なくも前記支柱の横
    方向のすべり変位が±10センチメートル以上可能とな
    る面積を有することを特徴とする請求項12記載のシス
    テムフロア。
  20. 【請求項20】 前記配線ケーブルの少なくも前記滑り
    板面と接触する部分をテフロン等摩擦抵抗を軽減する部
    材により構成したことを特徴とする請求項12記載のシ
    ステムフロア。
  21. 【請求項21】 前記配線ケーブルは、前記支柱の滑り
    の動きを拘束しない長さのたるみを有することを特徴と
    する請求項20記載のシステムフロア。
  22. 【請求項22】 前記滑り面(あるいは滑り板)および
    (支柱底面あるいは支柱脚)の一方はステンレス板等の
    非鉄金属、硬質メッキ仕上げの鋼板、テフロン材を含有
    する樹脂コーティング板、またはテフロン材を含有する
    樹脂板で構成され、他方はプラスチック、黄銅、鉄、ま
    たは硬質メッキ仕上げの鉄で構成されることを特徴とす
    る請求項1または12記載のシステムフロア。
  23. 【請求項23】 前記プラスチックは、テフロン材、テ
    フロン材を含有するプラスチック、油とカーボンを含有
    するプラスチック、固体潤滑剤を含有するプラスチック
    であることを特徴とする請求項22記載のシステムフロ
    ア。
  24. 【請求項24】 基礎床面との間にケーブル配線用の空
    間を形成するシステムフロアの床面構成方法であって、 前記基礎床面上の少なくも一部に滑り面を形成する工程
    と、前記滑り面上に台座部及び底面を有する複数の支柱
    を、前記底面が前記滑り面に接触する状態で配置する工
    程と、前記複数の支柱の台座部にそれぞれ複数のパネル
    の端部を固定することにより、複数のパネルを相互に連
    結してフロア面を形成する工程とを備え、前記滑り面お
    よびこの滑り面に接触する前記支柱底面との摩擦係数が
    0.09から0.25の範囲内である材質で前記滑り板
    および支柱底面を構成することを特徴とするシステムフ
    ロアの床面構成方法。
  25. 【請求項25】 基礎床面との間にケーブル配線用の空
    間を形成するシステムフロアの床面構成方法であって、 前記基礎床面上に複数の滑り板を配置する工程と、前記
    滑り板上に台座部及び底面を有する複数の支柱を、前記
    底面が前記滑り板面に接触する状態で配置する工程と、
    前記複数の支柱の台座部にそれぞれ複数のパネルの端部
    を固定することにより、複数のパネルを相互に連結して
    フロア面を形成する工程とを備えることを特徴とするシ
    ステムフロアの床面構成方法。
  26. 【請求項26】 高層ビルの各階の基礎床面との間にケ
    ーブル配線用の空間を形成するシステムフロアの床面構
    成方法であって、 前記各階の基礎床面上の少なくも一部に滑り面を形成す
    る工程と、前記滑り面上に台座部及び底面を有する複数
    の支柱を、前記底面が前記滑り面に接触する状態で配置
    する工程と、前記複数の支柱の台座部にそれぞれ複数の
    パネルの端部を固定することにより、複数のパネルを相
    互に連結してフロア面を形成する工程とを備え、前記滑
    り面およびこの滑り面に接触する前記支柱底面との摩擦
    係数が0.09から0.25の範囲内である材質で前記
    滑り板および支柱底面を構成するとともに、この摩擦係
    数を低い階においては小さい摩擦係数を持つ材質で、ま
    た、高い階においては大きい摩擦係数を持つ材質で前記
    滑り板および支柱底面を構成することを特徴とするシス
    テムフロアの床面構成方法。
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