JP2000246909A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000246909A
JP2000246909A JP5282499A JP5282499A JP2000246909A JP 2000246909 A JP2000246909 A JP 2000246909A JP 5282499 A JP5282499 A JP 5282499A JP 5282499 A JP5282499 A JP 5282499A JP 2000246909 A JP2000246909 A JP 2000246909A
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recording head
ink
recording
head
discharge port
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JP5282499A
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English (en)
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Koji Kawaguchi
幸治 川口
Shige Sato
樹 佐藤
Seiji Kuwabara
誠治 桑原
Hiroyuki Muramatsu
博之 村松
Atsuya Akase
篤也 赤瀬
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録方式では、記録ヘッドの
吐出口の目詰まりを防ぐためにノズル部分を隠蔽するキ
ャッピング機構や印字前にノズル内の高粘度化したイン
クやゴミを取り除くための回復機構を設けるが、前記機
構は主走査方向の最大印字領域より外側やヘッド周辺に
設けて、記録ヘッドを移動させた後機能させるため、装
置が複雑かつ大型化してしまう。 【解決手段】 記録ヘッド104に対向する対向部材1
01の周面に搬送ガイドとキャッピング機構110と回
復機構111を配置し、必要に応じて時に切り替える機
構を設けることで、簡素な構造でかつ装置としての省ス
ペース化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高品質画像の高
速出力が要求される印刷業界から、オフィス、パーソナ
ルな要求に基づくプリンタ業界、多種多用な記録紙を用
いる低価格な汎用出力機器等を求める民生品業界までの
広範なニーズに対応可能な出力画像を記録紙に得るため
のインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は記録ヘッド内
に設けられたノズル乃至はスリット状の穴(以降吐出
口)よりインクを噴射させ、一定距離を離して介在する
被記録媒体上にインクを付着浸透させる。そのため通常
記録ヘッドの吐出口には液状のインクが充填され、大気
中にさらされる状態となっている。よって印字しない際
に記録ヘッドをこのような状態で放置しておくと、吐出
口や吐出口に充填されたインクにごみが付着したり、イ
ンク自体の溶媒が大気中に揮発し、インク自体の粘度が
高くなって流動抵抗が大きくなるなどの原因で、吐出口
が目詰まりを起こす。したがって現状では印字しない際
には吐出口を他の部材で密着させて隠蔽手段を設けるす
ることでごみの付着やインクの揮発を防いでいる(以下
キャッピング機構)。またさらに印字時には前記キャッ
ピング機構を解除した後、吐出口より強制的にインクを
吸引したり押し出したりすることで排出させる(以下回
復機構)ことでキャッピング機構と合わせて二重の目詰
まり防止策をとっている。
【0003】インクジェット記録方式における記録ヘッ
ドの駆動方法にはシリアル駆動方法とライン駆動方法
(方法)が挙げられる。図5はシリアル駆動方法を用い
たインクジェット記録方式の構造を示す従来例である。
記録ヘッド3は主走査方向に移動可能に支持され、記録
ヘッド3を主走査方向に往復駆動させながら被記録媒体
5を記録ヘッド3と搬送ガイドとなる対向部材4の間に
介入させ副走査方向に移動走査することで画像を出力す
る。このときキャッピング機構1、回復機構2は主走査
方向の最大印字領域より外側に位置し、機能させる際に
は記録ヘッド3を印字幅以上に移動させる。
【0004】またライン駆動方法は被記録媒体の幅以上
の大きさで画像画素に応じてインクの吐出が可能なライ
ンヘッドを固定した状態とし、主走査方向を電気的に走
査させながら、記録紙のみを副走査方向に移動走査して
画像を記録する方法であるが、この場合のキャッピング
機構や回復機構はシリアル駆動方法のように記録ヘッド
を主走査方向に移動させると装置外形が大幅に大きくな
るため、特公昭63−21619に示すように記録ヘッ
ドを回動させて外周部材で覆う方法が挙げられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のイ
ンクジェット記録装置においては、下記のような課題が
あった。 (1)シリアル駆動方法の場合、キャッピング機構、回
復機構は主走査方向の最大印字領域より外側に位置さ
せ、記録ヘッドを主走査方向に沿って前記機構部に移動
後に機能させる。したがって装置としては少なくとも前
記キャッピング機構、回復機構の大きさ分、主走査方向
側に大型化してしまう。特にカラー印字を行う装置につ
いては、記録ヘッドやインクタンクは主走査方向に独立
に並べることとなり、また当然それらに対応してキャッ
ピング機構や回復機構も設けなければならないので、色
数が増える毎に装置は主走査方向側に大型化する。
【0006】(2)ライン駆動方法の場合はシリアル駆
動方式のように記録ヘッドを主走査方向の最大印字領域
外までスライド移動させることは不可能ではないが、ラ
インヘッドの場合少なくともヘッド幅(主走査方向)の2
倍以上の装置幅となり、つまりA4サイズ幅のラインヘ
ッドがあればA2サイズ幅以上の装置となるので現実的
とは言えない。特に記録ヘッド内のインクに電荷を供給
し、吐出口と一定間隙を設けて対向する対向電極間に電
界を与えて静電気力によりインクを吐出させる静電型イ
ンクジェット記録方式は記録ヘッドの構造が簡素である
ため容易にラインヘッドを作製できるという利点がある
が、対向部材との間隔が微少にしかとれないために、前
記機構の配置が非常に困難である。また記録ヘッド自体
を、主走査方向を軸に回動させて外周部材で遮蔽する方
法においては、装置を主走査方向に大型化することなく
吐出口のキャッピングを機能させることができるが、電
気的な配線で接続され、かつインクタンクにも接続され
ている記録ヘッドを動かすため、機構の動作範囲など構
成上の制約が大きく、また記録ヘッドの姿勢が大きく変
化するため、印字の安定性においても影響を及ぼす。さ
らに記録ヘッドを複数個設けてカラー化を行う際には、
記録ヘッド毎に回動機構を設ける必要があるため、結局
の所、装置の高さや奥行き方向での大型化は否めない。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のインクジェット記録装置は、記録ヘッド
の吐出口に対して一定間隙をもって対向して配置される
対向部材を、前記被記録媒体の搬送方向に対して垂直方
向を軸として回動可能に支持し、前記対向部材の周面の
一部に対し前記被記録媒体を倣わせるためのガイド面を
設け、対向部材の周面の一部に対し、前記記録ヘッドの
吐出口を隠蔽する隠蔽手段を前記ガイド面に対して位相
をずらして設け、さらに前記対向部材を軸周りに回動さ
せて前記ガイド面と隠蔽手段の位置を切り替える駆動制
御手段を設ける構成とした。またさらに前記対向部材の
周面の一部に対し、前記記録ヘッドの吐出口より強制的
にインクを吸引する、もしくはヘッドの吐出口から強制
的にインクを押し出す際に吸収する回復手段を前記ガイ
ド面並びに隠蔽手段に対して位相をずらして設ける構成
とした。
【0008】これにより対向部材の主走査方向軸周りに
被記録媒体の搬送ガイドとしての機能と記録ヘッドの吐
出口の目詰まりを防止する隠蔽手段と、万が一目詰まり
を起こしたときのための回復手段を構成することがで
き、またこれらの手段を対向部材の主走査方向軸に対し
て回動させて順次切り替えることでそれぞれ機能させる
ことができるため、装置として最大印字領域幅内で前記
手段がコンパクトに収まることとなる。したがってシリ
アル駆動型のインクジェット記録装置において装置幅方
向の省スペース化が図れ、また特にライン駆動型のイン
クジェット記録装置においては簡素な構造でかつ、装置
として省スペース化に対し多大な効果を得ることができ
る。
【0009】また、前記対向部材の周面の一部に設けら
れたガイド面を導電性部材から形成して電圧の印加が可
能な電極部とし、さらに前記対向部材に対向する前記記
録ヘッドが、スリット状もしくはノズル状の吐出口を有
し、かつ前記吐出口に連通してインクを満たす液室を形
成する支持体と、前記支持体上に記録画素に応じて分割
して形成された記録電極と、前記記録電極に対し選択的
に電圧を印加する電源回路とを具備する構造のもの、も
しくはスリット状もしくはノズル状の吐出口を有し、か
つ前記吐出口に連通してインクを満たす液室を形成する
透明な支持体と、前記支持体上に形成された透明電極
と、前記透明電極上に形成された光導電膜と、前記透明
電極に電圧を印加する電源回路と、所望の画像画素に対
応する光を前記光導電膜に供給する光照射手段を具備す
る構造のものを用いることにより、発熱素子や圧電素子
を用いたインクジェット記録方式だけではなく、対向部
材との間隔が微少にしかとれない静電型インクジェット
記録方式においても容易にかつ省スペースでキャッピン
グ機構や回復機構を設けることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の実施
の形態を説明する。 (実施の形態1)図1は本発明における記録ヘッドに対
向する対向部材の構成を示す斜視図であり、図2は本発
明における記録ヘッドに対向する対向部材と記録ヘッド
の動作を示す側面図である。
【0011】本実施の形態1は記録ヘッドを主走査方向
に往復駆動させながら被記録媒体を副走査方向に搬送す
ることで画像出力を行うシリアル駆動方法に本発明を用
いたものであり、まずその構成から説明する。図1の斜
視図に示すように101は記録ヘッド104に対向して
配置される対向部材であり、対向部材101は主走査方
向を軸方向としたローラー形状で形成されている。そし
てその周面部分は2面だけカットされキャッピング機構
面110と回復機構面111が設けられ、それ以外の周
面は搬送ガイド面120として構成されている。
【0012】キャッピング機構面110には板材形状の
弾性体112が少なくとも記録ヘッド104の吐出口1
17上にあるノズル面部分以上の大きさで形成されてい
る。この弾性体112の材料は例えばフッ素ゴムエチレ
ンプロピレンゴムやウレタンゴム等の材料が挙げられる
がインクに含まれる溶剤等の材料に適したものを選択す
ることが重要であるためここでは限定しない。
【0013】回復機構面111にも前記キャッピング機
構とほぼ同等の弾性体113が固定されており、ノズル
部分を確実に密閉するように閉じた形状の凸部で形成さ
れたシール部114が設けられ、さらに前記シール部1
14の内部には少なくとも記録ヘッド104のノズル穴
に対応して吸引穴115が設けられ、また対向部材10
1にもこの吸引穴に対応して穴が設けられている。この
とき対向部材101の内部は前記穴部と左軸端の開口部
116のみを開口とする中空形状で構成されており、さ
らに左軸端の開口部116側には吸引ポンプ118が接
続されている。
【0014】また対向部材101の両端は軸Aを中心に
回動可能なように軸受105で支持され、また右軸端に
は歯車106が固定され、前記歯車106は駆動系10
8の動力を伝達することで対向部材101を回動させ
る。さらに対向部材101右軸端には一定位置に切欠部
をもつセンサープレート107が固定され、また前記切
欠部を検出する透過型センサ103、109の2個が設
けられ、軸A周りの回転位置検出が2ビットでできるよ
うになっている。そしてこれらの透過型センサ103、
109の信号により駆動源108を制御することによ
り、対向部材101の回動位置制御を行い、キャッピン
グ機構面、回復機構面、搬送ガイド面を所望の装置動作
に合わせて時分割で切り替えることが可能となる。
【0015】図2(a)(b)(c)に示すように本実
施の形態1では切欠部による透過型センサの透過時を1
とし、非透過時を0として、図6のように定義して駆動
源108の回動動作を制御する。次に記録ヘッド104
周りの構成について説明する。記録ヘッド104は直接
ヘッド取付部材124に固定され、ヘッド取付部材12
4は対向部材101方向へ移動可能なスライダ127を
介してワーク122に取り付けられる。このときヘッド
取付部材124はワーク122側を固定端としたバネに
より接続され、記録ヘッド104の吐出口117が対向
部材101側に向けて直動付勢するような押圧機構11
9が設けられている。またさらに、記録ヘッド104が
対向部材101側より回避したり、付勢したりという状
態を制御できるように、ヘッド取付部材124の位置を
制御するカム機構125を設けている。
【0016】また前記ワーク122は主走査方法を軸と
したリニアガイド121に固定され、さらに駆動源のモ
ーター123と、プーリー102、そしてプーリーベル
ト126からなる駆動系により記録ヘッド104がシリ
アル駆動する機構となっている。さらにモーター123
を含めた駆動系もしくはワーク122の動作する主走査
方向には位置制御用のエンコーダ(図示せず)が設けら
れており、主走査方向の記録ヘッドの位置検出および制
御を行う。このような構造により記録ヘッド104の主
走査方向の位置制御が可能となる。
【0017】次にその動作について図2の側面図に基づ
いて説明する。図4(a)に示すように、まず非記録時
には、対向部材101はキャッピング動作位置となって
いる。このとき記録ヘッド104はカム機構125が解
除状態となっているため対向部材101に付勢し、その
吐出口を弾性体102に圧接させて隠蔽された状態とな
っている。
【0018】印字の信号が送られると、装置本体は印字
準備のため、記録ヘッド104のイニシャル動作である
記録ヘッド104の回復動作を行う。つまり、まずカム
機構125を動作させて記録ヘッド104が対向部材1
01より回避する方向に移動させる。記録ヘッド104
が完全に回避した後、駆動源108によって対向部材1
01を回動させ、前記表に示すようにセンサーの位置検
出により図4(b)に示すような回復動作位置に切り替
える。そして再度カム機構を動作させて再び記録ヘッド
104を対向部材101に回動付勢させ、吐出口を弾性
体113上のシール部114に圧接させる。さらにその
あと、吸引ポンプ118を動作させることで、記録ヘッ
ド104のノズル内のインクを強制的に吸引してノズル
付近の増粘度化したインクやごみなどを吸い出す。
【0019】この動作が終了するとカム機構125を動
作させて記録ヘッド104を対向部材101から回避
し、駆動源108によって対向部材101を回動させ、
前記表のようにセンサーの位置検出により図4(c)に
示すような搬送ガイド位置に切り替える。以上のイニシ
ャル動作が終了した後、被記録媒体である記録紙121
を給紙して所望の印字動作を行う。印字が終了すると、
駆動源108によって対向部材101を回動させ、前記
表のようにセンサーの位置検出により図2(a)に示す
ようなキャッピング動作位置に切り替え、そして再びカ
ム機構125を動作させて記録ヘッド104を対向部材
101に回動付勢させて吐出口を弾性体102に圧接さ
せ、吐出口が隠蔽された状態に戻す。
【0020】以上の構成および動作により、キャッピン
グ機構および回復機構を対向部材101に内蔵して機能
させることができ、また装置として最大印字領域幅内で
前記手段がコンパクトに収まることとなるので、省スペ
ース化を図ることができる。本実施の形態1において対
向部材101をモーターおよび歯車輪列を用いた回転駆
動方法と透過型センサーを用いた位置検出方法を示した
が、対向部材101の回転方向の位置制御ができればこ
れらの方法に限定されないことは言うまでもない。例え
ば回転駆動方法としてロータリープランジャを用いても
同様の作用が得られ、また位置検出方法としては反射型
センサやメカスイッチでもかまわず、また単純に駆動系
をタイマー制御するオープンループ的な方法でも構わな
い。
【0021】また、記録ヘッド104を対向部材101
側に付勢させたり、回避させたりするリトラクション機
構としてカム機構125を用いたが特にこれに限定され
る事なく、プランジャ等のアクチュエータを用いても同
等の効果を得られ、さらに、スライダ127を用いて直
動的な動作をさせずとも記録ヘッド104を回動させ
て、回転方向への移動機構を用いてもかまわない。
【0022】(実施の形態2)図3は本発明における記
録ヘッドに対向する対向部材の構成を示す斜視図であ
り、図4は本発明における記録ヘッドに対向する対向部
材と記録ヘッドの動作を示す側面図である。本実施の形
態2は記録ヘッドが主走査方向の最大印字幅を網羅した
ラインヘッド状であり、ヘッドを電気的に主走査方向へ
駆動させ、被記録媒体を副走査方向に搬送することで画
像出力するライン駆動方法に本発明を用いたものであ
り、また本実施の形態2では記録ヘッドと対向電極間に
電界を与えて静電気力により帯電したインクを吐出させ
る静電型インクジェット方式を用いて説明する。
【0023】まず記録ヘッドに対向する対向部材101
の構成から説明する。図3の斜視図に示すように101
は記録ヘッド104に対向して配置される対向部材であ
り、対向部材101は主走査方向を軸方向としたローラ
ー形状で形成されている。そしてその周面部分は2面だ
けカットされキャッピング機構面110と回復機構面1
11が設けられ、それ以外の周面は搬送ガイド面120
として構成されている。
【0024】対向部材101はアルミやステンレス、鉄
鋼といった導電性材料からなり、静電型インクジェット
方式の場合、対向部材101の搬送ガイド面120は対
向電極として構成される。そして対向部材101の右軸
端に板ばね形状の電極135を圧接して電気的に接続さ
せ、本実施の形態2では電極135を接地している。し
かしこのように接地させる構成だけでなく記録ヘッド1
04の駆動と同期して記録ヘッド側に印加する電圧と逆
極性の電圧が印加されるように構成して構わない。
【0025】キャッピング機構面110には板材形状の
弾性体112が少なくとも記録ヘッド104の吐出口1
17上にあるノズル面部分以上の大きさで形成されてい
る。回復機構面111にも前記キャッピング機構とほぼ
同等の弾性体113が固定されており、ノズル部分を確
実に密閉するように閉じた形状の凸部で形成されたシー
ル部114が設けられ、さらに前記シール部114の内
部には少なくとも記録ヘッド104のノズル穴に対応し
て吸収穴115が設けられ、また対向部材101にもこ
の吸収穴に対応して穴が設けられている。このとき対向
部材101の内部は前記穴部と左軸端の開口部116の
みを開口とする中空形状で構成されており、内部にはイ
ンクを吸収するための発泡材等の部材からなる吸収体1
32が内蔵されている。
【0026】また対向部材101の両端は軸Aを中心に
回動可能なように軸受105で支持され、また右軸端に
は歯車106が固定され、前記歯車106は駆動系10
8の動力を伝達することで対向部材101を回動させ
る。さらに対向部材101右軸端には実施の形態1と同
様に一定位置に切欠部をもつセンサープレート107が
固定され、また前記切欠部を検出する透過型センサ10
9a、109bの2個が設けられ、軸Aの回転位置検出
が2ビットでできるようになっている。
【0027】そしてこれらの透過型センサ103、10
9の信号により駆動源108を制御することにより、対
向部材101の回動位置制御を行い、キャッピング機構
面、回復機構面、搬送ガイド面を所望の装置動作に合わ
せて時分割で切り替えることが可能となる。図4(a)
(b)(c)に示すように本実施の形態2では切欠部に
よる透過型センサの透過時を1とし、非透過時を0とし
て実施の形態1と同様に図6のように定義して駆動源1
08の回動動作を制御する。
【0028】次に記録ヘッド104周りの構成について
説明する。記録ヘッド104はラインヘッドであるため
主走査方向の駆動系は不要であり基本的に装置側に固定
される。このとき、記録ヘッド104は直接ヘッド取付
部材124に固定され、ヘッド取付部材124は対向部
材101方向へ移動可能なスライダ127を介してワー
ク122に取り付けられる。このときヘッド取付部材1
24はワーク122側を固定端としたバネにより接続さ
れ、記録ヘッド104の吐出口117が対向部材101
側に向けて直動付勢するような押圧機構119が設けら
れている。またさらに、記録ヘッド104が対向部材1
01側より回避したり、付勢したりという状態を制御で
きるように、ヘッド取付部材124の位置を制御するカ
ム機構125を設けている。
【0029】さらに記録ヘッド104には当然インクを
供給するためのインク供給機構134(図示せず)が設
けられ、また回復機構としてインク記録ヘッド104の
吐出口に介在する高粘度化したインクやごみを強制的に
押し出す機構(以下パージ機構)133(図示せず)が
設けられている。パージ機構133としてはインクを吸
引ポンプの空気的圧力で押し出す方法や機械的にインク
に圧力をかける方法、ガスを封入して押し出す方法など
がある。
【0030】また記録ヘッド内には画像画素に応じて電
圧を印加するための記録電極が配列し、前記電極を電気
的に駆動するためのドライバ制御回路を介して電源につ
ながっている。次にその動作について図2の側面図に基
づいて説明する。図4(a)に示すように、まず非記録
時には、対向部材101はキャッピング動作位置となっ
ている。このとき記録ヘッド104はカム機構125が
解除状態となっているため対向部材101に回動付勢
し、その吐出口を弾性体102に圧接させて隠蔽された
状態となっている。
【0031】印字の信号が送られると、装置本体は印字
準備のため、記録ヘッド104のイニシャル動作である
記録ヘッド104の回復動作を行う。つまり、まずカム
機構125を動作させて記録ヘッド104が対向部材1
01より回避する方向に移動させる。記録ヘッド104
が完全に回避した後、駆動源108によって対向部材1
01を回動させ、前記表に示すようにセンサーの位置検
出により図4(b)に示すような回復動作位置に切り替
える。そして再度カム機構を動作させて再び記録ヘッド
104を対向部材101に回動付勢させ、吐出口を弾性
体113上のシール部114に圧接させる。さらにその
あと、パージ機構133を動作させ、記録ヘッド104
のノズル内のインクを強制的に押し出してノズル付近の
増粘度化したインクやごみなどを排出し、排出されたイ
ンクは回復機構面111上にある吸収穴115を通過し
て吸収体132に吸い込まれる。
【0032】この動作が終了するとカム機構125を動
作させて記録ヘッド104を対向部材101から回避
し、駆動源108によって対向部材101を回動させ、
前記表のようにセンサーの位置検出により図4(c)に
示すような搬送ガイド位置に切り替える。以上のイニシ
ャル動作が終了した後、被記録媒体である記録紙121
を給紙して所望の印字動作を行う。印字が終了すると、
駆動源108によって対向部材101を回動させ、前記
表のようにセンサーの位置検出により図4(a)に示す
ようなキャッピング動作位置に切り替え、そして再びカ
ム機構125を動作させて記録ヘッド104を対向部材
101に回動付勢させて吐出口を弾性体102に圧接さ
せ、吐出口が隠蔽された状態に戻す。
【0033】以上の構成および動作により、キャッピン
グ機構および回復機構を対向部材101に内蔵して機能
させることができ、また装置として最大印字領域幅内で
前記手段が容易な構造でかつコンパクトに収まることと
なり省スペース化を図ることができる。特にラインヘッ
ドの場合にはこの効果が大きく、さらに本実施の形態2
で示した記録ヘッドと対向部材間の間隔を大きくとるこ
とのできない静電型インクジェット方式においても然り
である。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。まず、
対向部材の主走査方向軸周りに被記録媒体の搬送ガイド
としての機能と記録ヘッドの吐出口の目詰まりを防止す
る隠蔽手段と、万が一目詰まりを起こしたときのための
回復手段を構成することができ、またこれらの手段を対
向部材の主走査方向軸に対して回動させて順次切り替え
ることでそれぞれ機能させることができるため、装置と
して最大印字領域幅内で前記手段がコンパクトに収まる
こととなる。したがってシリアル駆動型のインクジェッ
ト記録装置において装置幅方向の省スペース化が図れ
る。
【0035】また、ライン駆動型のインクジェット記録
装置においても当然の如く同様の効果が得られるが、前
記手段はおよそ記録ヘッドの大きさに対応した大きさで
構成されるため省スペース化という点での効果は特に大
きい。またラインヘッドの場合、複雑な電気的配線部分
やインク供給経路がヘッド周辺に介在するためにヘッド
自体の移動動作に対し制約を受けるが、本発明の場合
は、記録ヘッドもしくは対向部材が若干リトラクション
動作を行うだけで良いので構成が容易であり、特に記録
ヘッドと対向部材との間隔が微少にしかとれない静電型
インクジェット記録方式においては前記手段の配置が容
易となる。また記録ヘッドの姿勢を変える事なく前記手
段を設け、かつ動作させることが可能であるため、イン
ク吐出の再現性つまり印字の安定性という点においても
多大な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかわる記録ヘッ
ドに対向する対向部材の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかわる対向部材
と記録ヘッドの動作を示す側面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかわる記録ヘッ
ドに対向する対向部材の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかわる対向部材
と記録ヘッドの動作を示す側面図である。
【図5】従来のシリアル駆動方法を用いたインクジェッ
ト記録方式の構造を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1および第2の実施の形態における
駆動源の回動動作を制御するための定義を示す表であ
る。
【符号の説明】
101 対向部材 104 記録ヘッド 110 キャッピング機構面 111 回復機構面 102 弾性体 115 吸引穴 118 吸引ポンプ 132 吸収体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月10日(2000.5.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は記録ヘッド内
に設けられたノズル乃至はスリット状の穴(以降吐出
口)よりインクを噴射させ、一定距離を離して介在する
被記録媒体上にインクを付着浸透させる。そのため通常
記録ヘッドの吐出口には液状のインクが充填され、大気
中にさらされる状態となっている。よって印字しない際
に記録ヘッドをこのような状態で放置しておくと、吐出
口や吐出口に充填されたインクにごみが付着したり、イ
ンク自体の溶媒が大気中に揮発し、インク自体の粘度が
高くなって流動抵抗が大きくなるなどの原因で、吐出口
が目詰まりを起こす。したがって現状では印字しない際
には吐出口を他の部材で密着させて隠蔽手段を設けるす
ることでごみの付着やインクの揮発を防いでいる(以下
キャッピング機構)。またさらに印字時には前記キャッ
ピング機構を解除した後、吐出口より強制的にインクを
吸引したり押し出したりすることで排出させ(以下回復
機構)、二重の目詰まり防止策をとっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】インクジェット記録方式における記録ヘッ
ドの駆動方法にはシリアル駆動方法とライン駆動方法
(方法)が挙げられる。図5はシリアル駆動方法を用い
たインクジェット記録方式の構造を示す従来例である。
記録ヘッド3は主走査方向に移動可能に支持され、記録
ヘッド3を主走査方向に往復駆動させながら、記録ヘッ
ド3と搬送ガイドとなる対向部材4の間に介入している
被記録媒体5を副走査方向に移動走査することで平面走
査を行い画像を出力する。このときキャッピング機構
1、回復機構2は主走査方向の最大印字領域より外側に
位置し、機能させる際には記録ヘッド3を印字幅以上に
移動させる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】またライン駆動方法は被記録媒体の幅以上
の大きさで画像画素に応じてインクの吐出が可能なライ
ンヘッドを固定した状態とし、主走査方向を電気的に走
査させながら、記録紙のみを副走査方向に移動走査する
ことで平面走査を行い画像を記録する方法であるが、こ
の場合のキャッピング機構や回復機構はシリアル駆動方
法のように記録ヘッドを主走査方向に移動させると装置
外形が大幅に大きくなるため、特公昭63−21619
に示すように記録ヘッドを回動させて外周部材で覆う方
法が挙げられている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 誠治 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 村松 博之 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 赤瀬 篤也 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 Fターム(参考) 2C056 EA17 EA23 EA27 FA07 HA20 JA04 JA09 JC20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出口より噴出させるインクジ
    ェット方式の記録ヘッドと、 前記記録ヘッドの吐出口に対して一定間隙をもって対向
    して配置される対向部材と、 前記対向部材の表面に倣って前記間隙に介入し搬送され
    る被記録媒体とで構成され、 前記記録ヘッドより噴出したインクを被記録媒体上に付
    着、浸透させることにより前記被記録媒体上に記録画像
    を形成するインクジェット記録装置において、 前記対向部材を、前記被記録媒体の搬送方向に対して垂
    直方向を軸として回動可能に支持し、 前記対向部材の周面の一部に対し前記被記録媒体を倣わ
    せるためのガイド面を設け、 対向部材の周面の一部に対し、前記記録ヘッドの吐出口
    を隠蔽する隠蔽手段を前記ガイド面に対して位相をずら
    して設け、 さらに前記対向部材を軸周りに回動させて前記ガイド面
    と隠蔽手段の位置を切り替える駆動制御手段を設けたこ
    と特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記隠蔽手段において、前記対向部材上
    に弾性体を設け、ヘッド吐出口ないしはその周辺部を前
    記弾性体に押し付けてヘッド吐出口を隠蔽することを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記対向部材の周面の一部に対し、前記
    記録ヘッドの吐出口より強制的にインクを吸引する、も
    しくはヘッドの吐出口から強制的にインクを押し出す際
    に吸収する回復手段を前記ガイド面並びに隠蔽手段に対
    して位相をずらして設けることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記対向部材の周面の一部に設けられた
    ガイド面が導電性の部材から形成され、電圧の印加が可
    能な電極部であることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドがスリット状もしくはノ
    ズル状の吐出口を有し、かつ前記吐出口に連通してイン
    クを満たす液室を形成する支持体と、 前記支持体上に記録画素に応じて分割して形成された記
    録電極と、 前記記録電極に対し選択的に電圧を印加する電源回路と
    を具備する構造である請求項4に記載のインクジェット
    記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドにおいて、スリット状も
    しくはノズル状の吐出口を有し、かつ前記吐出口に連通
    してインクを満たす液室を形成する透明な支持体と、 前記支持体上に形成された透明電極と、 前記透明電極上に形成された光導電膜と、 前記透明電極に電圧を印加する電源回路と、 所望の画像画素に対応する光を前記光導電膜に供給する
    光照射手段を具備する構造である請求項4に記載のイン
    クジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006001180A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Olympus Corp 画像形成装置

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