JP2006168316A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクジェット記録装置において、印字中はキャリッジと回復ユニットとの当接をさけるため、回復ユニットの主走査方向の位置は、キャリッジの往復動範囲外に配置せざるをえなかった。そうすると、装置が回復ユニットの幅の分、幅広化(大型化)していた。
【解決手段】 回復ユニットの高さ方向の位置として、(1)キャリッジに当接する位置、(2)キャリッジとの当接を待避する位置、の2つを設けるとともに、任意に切換えられる構成とし、印字中は回復ユニットを待避する位置になるよう制御することで、回復ユニットの主走査方向の位置を、印字中におけるキャリッジの往復動範囲内であってかつ記録媒体の通紙域範囲外に配置することを可能にした。それにより、回復ユニット側のキャリッジ往復動範囲外の寸法を極力、小さくすることが可能となり、装置の幅広化(大型化)を抑制できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録紙などの記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーションなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情報に基づいて記録用紙やプラスチック薄板等の記録媒体に画像(文字や記号等を含む)を記録していくように構成されている。前記記録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けることができる。
記録媒体の搬送方向(紙送り方向、副走査方向)と交叉する方向に主走査しながら記録するシリアルタイプの記録装置においては、記録媒体に沿って移動する記録手段(記録ヘッド)によって画像を記録(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り(副走査としてのピッチ搬送)を行い、その後に再び停止した記録媒体に対して次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返すことにより、記録媒体の所望範囲に記録が行われる。一方、記録媒体の搬送方向の副走査のみで記録するラインタイプの記録装置においては、記録媒体を所定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続的に行いながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行い、記録媒体の所望範囲に画像が記録される。
そのうち、インクジェット式の記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から記録媒体へインクを吐出して記録を行うものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせずに記録することができ、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多種類のインク(例えばカラーインク)を使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有している。
特に、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロセスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造することができ、一層のコンパクト化をはかることができる。また、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用することにより記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易であり、記録手段のフルマルチ化及び高密度実装化も容易である。
また、記録媒体の材質に対する要求も様々なものがあり、近年では、これらの要求に対する開発が進み、通常の記録媒体である紙(薄紙や加工紙を含む)や樹脂薄板(OHP等)などの他に、布、皮革、不織布、さらには金属等を記録媒体として用いる記録装置も使用されるようになっている。
上記インクジェット記録装置においては、記録ヘッドの吐出面に形成された微細な吐出口からインクを吐出して記録することから、該吐出面に固着インク、紙粉、インク滴等の異物が付着すると吐出不良(不吐出を含む)の原因となることがあり、そのため、通常では、記録ヘッドの吐出面を定期的あるいは所定のタイミングでクリーニングするようになっている。従来のインクジェット記録装置における吐出面のクリーニングに関しては、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3などに種々の構成のものが記載されている。
図6はインクジェット記録装置の外観斜視図であり、図7はインクジェット記録装置のアッパーカバー121を取り外した状態を示す斜視図である。
図7において、インクジェット記録装置の前面に、前面へ開閉可能なロールホルダーユニット122が設けられており、記録紙等の記録媒体はロールホルダーユニット122から記録部へ供給される。インクジェット装置は、2個の脚部180に支持された装置本体190、排紙された記録紙等の記録媒体を積載するスタッカ123、内部が透視可能な透明で開閉可能なアッパーカバー121を備えている。装置本体190の図示右側には、後述する回復ユニット300、メインタンクユニット320、インク供給ユニット330が配設されている。
図7において、インクジェット記録装置は、さらに、記録紙等の記録媒体を矢印A方向(副走査方向)に搬送するための搬送ローラ対110と、記録媒体の幅方向(矢印B方向、主走査方向)に往復移動可能に案内支持されたキャリッジ200と、キャリッジ200を矢印A方向に往復移動させるためのキャリッジモータ(不図示)及びベルト伝動手段270と、キャリッジ200に装着された記録手段としての印字ヘッド201と、印字ヘッド201のノズル口(不図示)のメニスカスを保持するために適正な負圧力(印字ヘッド201とサブタンクの液面の水頭差による負圧力)を与えるサブタンク(不図示)を備え、インクタンク130のインクを前記サブタンクに供給するインク供給ユニット330と、印字ヘッド201の吐出口の目詰まりなどによるインク吐出不良を解消させるための吸引式のヘッドクリーニングを行う回復ユニット300と、インクタンク130を保持するメインタンクユニット330を備えている。
図示のインクジェット記録装置の場合、キャリッジ200には、記録媒体にカラー記録を行うための複数の印字ヘッド201が装着されている。この複数の印字ヘッド201は、例えば、それぞれ異なった色のインクに対応した6つの印字ヘッド201{例えば、Y(イエロー)用ヘッド、M(マゼンタ)用ヘッド、C(シアン)用ヘッド、Bk(ブラック)用ヘッド、淡C(淡色シアン)用ヘッド、淡M(淡色マゼンタ)用ヘッド、}で構成されている。そして、前記印字ヘッド201は、不図示のチューブ(各色別々)によりインク供給ユニット330内サブタンク及びメインタンクユニット320内インクタンク130と接続されており、インクが印字ヘッド201に送られると印字可能となる。また、前記チューブはキャリッジ200の往復移動の際に暴れることのないように、キャタピラ260によってそれらの全てが束ねられている。
以上の構成で記録紙等の記録媒体に記録を行う場合、搬送ローラ対110によって記録媒体を所定の記録開始位置まで搬送した後、ここから印字ヘッド201による主走査及び搬送ローラ110による副走査を繰り返すことにより、記録媒体全体に対する記録が行われる。
すなわち、キャリッジベルト270およびキャリッジモータ(不図示)によってキャリッジ200が図7中の矢印B方向に移動することにより、記録媒体に記録が行われる。キャリッジ200が主走査される前の位置に戻されると、搬送ローラ対110によって記録媒体が副走査方向(図7中の矢印A方向)に搬送され、その後再び図7中の矢印B方向にキャリッジ200の主走査が行なわれることにより、記録媒体に対する画像や文字等の記録が行なわれる。上記の動作を繰り返し、記録媒体の1枚分の記録が終了すると、該記録媒体はスタッカ123内に排紙され、1枚分の記録が完了する。なお、以下の説明における「記録紙」は、プラスチック薄板や布等を含む記録媒体の一例を指すものである。
次に、このようなインクジェット記録装置における回復ユニット300について説明する。
回復ユニット300の役割としては、
(1)吸引回復処理:印字ヘッド201の吐出口の目詰まりによる記録品位が低下することを防止するために行う。
(2)ワイピング処理:印字中や吸引回復処理後には、吐出口の周縁にインク滴が付着して濡れ状態になり、吐出口から吐出されるインクが吐出口面上の付着インクに引かれることにより、インク吐出方向が不安定になって印字不良(ヨレ)が発生することがある。このような印字不良を解消するために、吐出口の周縁を確実に拭き取り清掃をすることにより、吐出口周縁の付着インクを除去する。
上記(1)、(2)があり、次にこれら(1)、(2)の処理について説明する。
図8は回復ユニット300の模式図を示し、図9は要部断面図を表す。
図8,9において、301はキャップであり、上記した印字ヘッド201と対向した位置に配置されており、ゴム等の弾性部材で形成されている。このキャップ301は、上記した印字ヘッド201を覆ってキャッピングし、キャッピング状態で、後述する負圧発生手段であるチューブポンプ302を作動させてキャップ301を内を負圧にすることにより、印字ヘッド201の吐出口からインクを吸引するとともにその吐出口内に新しいインクを導入する吸引回復処理を行う。キャップ301内に吸引された廃インクは廃インクタンク(不図示)へ送られる。
302は負圧発生手段であるチューブポンプ部を示し、可撓性チューブであるポンプチューブ302Aをコロ302Bが矢印(図9)方向に回転することでしごき、それにより、ポンプチューブ302A内の容積を変化させ、これを利用して負圧を発生させている。
303はワイパー部であり、通常ゴム等の弾性材料の板状部材であるワイパーブレード303Aを備えており、このワイパーブレード303AがA方向(図8,9)に移動することにより印字ヘッド吐出面とワイパーブレードが接触し、ヘッド吐出面に付着した付着インクを拭き取ることができる。
このようなワイパー動作において、ワイパーブレードと印字ヘッド201の相対位置は、図10(a)に示すように先端部で当接する場合に最も優れたワイピング効果(拭き取り効果)を発揮するものであり、このことは実験によっても確認されている。一方、図10(b)に示すようにワイパーブレードの腹の部分で印字ヘッド201の吐出面と摺接する場合は、充分なワイピング効果を得ることは出来ない。また、図10(b)に示すようにワイパーブレードの腹の部分が吐出面と摺接する状態では、ワイパーブレードを吐出面に強く押し付けることになるので、吐出面を傷めやすく、耐久性を確保するためにはその吐出面の強度を向上させる必要があり、大幅なコストアップになるという課題が生じる。従って、ワイパーブレードの印字ヘッド201に対する侵入量は、ワイピング性能を決める重要な要素であり、これを高精度に位置出しする必要がある。
また、記録媒体101の厚みの差によるOH間距離(記録媒体101と印字ヘッドとの隙間、紙間距離)の変化を吸収するために、キャリッジ200の高さ切換え機構を設けることが行われている。図11は前記高さ切換え機構の構成を示す模式的斜視図である。図11において、キャリッジ200に対して矢印方向に位置(高さ)調節可能なキャリッジコロ200aを取り付け、該キャリッジコロ200aをキャリッジ軸45に対して矢印方向に位置調節することにより、キャリッジ200をキャリッジ軸45を中心に矢印方向(図11の中間部の矢印)に揺動させ、OH間距離を切換えるように構成されている。
しかしながら、図8及び図9に示すような回復ユニット300のワイピング機構(ワイパーユニット)の構成では、このキャリッジ200の高さ切換により、その分だけワイパーブレードの侵入量が適正値から外れてしまい、前述したようにワイパーブレードのワイピング性能が悪化するという問題がある。
その解決策として、図12(回復ユニット及びキャリッジの正面模式図)のように、キャリッジ200に案内ガイド200b、回復ユニット300に当接面300b、回復ユニット300を下方向から押し上げるバネ300cを設け、キャリッジ200が回復ポジションに来ると、図12(b)のごとく、当接面300bと案内ガイド200bが当接し、キャリッジ200−回復ユニット300の高さ方向の位置出しを実施したものがある。
この構成によると、キャリッジ200の高さ切換えを行っても、回復ユニット300は常に、キャリッジ200の案内ガイド200bと接しているため、高さ方向に高精度の位置出しが可能となり、前記ワイパー侵入量も適正に保たれる。
特開平6−340082号公報 特開平7−9674号公報 特開平7−52396号公報
しかしながら、図12に示す構成によると、通常、回復ユニット300はバネ300cにより上方向に突出しているため、印字中のキャリッジ200の往復動範囲には回復ユニット300を配置できないことになる。つまり、印字中のキャリッジ200の往復動範囲と回復ユニット300がオーバーラップできないことになる。
そうしてしまうと、キャリッジ200は印字中の往復動の際、回復u300と接触することになるため、その際の振動によりインク滴の着弾位置がずれてしまい印字品位を悪化させるばかりか、当接部はかなりの耐摩耗性が必要となり、大幅なコストアップを招くおそれがある。
つまり実質上、図13のごとく、回復ユニット300はキャリッジ200の往復動範囲外(図13の右方向)に配置せざるおえなくなり、それがためにb寸法が大きくなり、ひいては装置全体が大きく(幅広)になってしまっており、装置全体の小型化をはかるうえで、このb寸法を小さくすることが必要である。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、キャリッジ200にOH間距離(記録媒体と記録ヘッドとの隙間、紙間距離)切換え機能を備え、そのキャリッジ高さ切換えに対してワイパーブレード(回復ユニット300内)の侵入量を適正値に保つため、キャリッジ200の案内ガイドに、回復ユニット300を押し付けることで、キャリッジ200−回復ユニット300の高さ方向の位置出しを行うインクジェット記録装置において、回復ユニット300側のキャリッジ往復動範囲外の寸法(図12のb寸法)を極力、小さくでき、ひいては装置全体の小型化をはかることのできるインクジェット記録装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明では、インクジェット記録装置はキャリッジ200にOH間距離(記録媒体と記印字ヘッドとの隙間、紙間距離)切換え機能を備え、そのキャリッジ高さ切換えに対してワイパーブレード(回復ユニット300内)の侵入量を適正値に保つため、キャリッジ200の案内面に、回復ユニット300を押し付けることで、キャリッジ200−回復ユニット300の高さ方向の位置出しを行うインクジェット記録装置において、回復ユニット300の位置(図7のB方向)を、印字中におけるキャリッジ200の往復動範囲内であってかつ記録媒体101の通紙域範囲外に配置するために、回復ユニットの高さ方向 位置として(1)キャリッジ200に当接する位置、(2)キャリッジ200との当接を待避する位置の2つを設けるとともに、任意に切換えられる構成とし、印字中は回復ユニット300を待避する位置になるよう制御することで、回復ユニット300側のキャリッジ往復動範囲外の寸法(図13のb寸法)をなくすことが可能となる。
また、前記2つの回復ユニットの高さ方向位置の切換え動作は、軸を中心とした回転運動で行い、さらにその中心軸はキャリッジ200を支持するキャリッジレールを備えた部材に設けることで、高精度な位置出しが可能となる。
また、回復ユニットの待避構造については、特開平5−69540号公報、特開2001−270126号公報、特開2002−19151号公報に示す構成のものがある。
しかし、特開平5−69540号公報、特開2002−19151号公報に示す構成によるとキャリッジの往復動範囲内に回復ユニットを配置していないところに本発明との差があり、結局、図13のb寸法をなくすことができない。
同様に特開2001−270126号公報に示す構成では、記録媒体の通紙域範囲内に回復ユニットを配置させているため、本発明とは記録媒体の通紙域範囲外に回復ユニットを配置させるという点で差がある。
すなわち本発明は、
インクが吐出する複数のインク吐出口が形成された印字ヘッドを所定の主走査方向に走査させながら、記録媒体のうち前記複数のインク吐出口の前方に位置する画像形成部分に前記複数のインク吐出口からインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置で、
記録媒体と前記印字ヘッドとの隙間の切換え機能を、前記印字ヘッドを主走査方向に走査させるキャリッジに備え、前記キャリッジには回復ユニットとの高さ方向の位置出しを行うべく、前記回復ユニットに当接する案内ガイドが設けられたインクジェット記録装置において、
前記回復ユニットの主走査方向の位置を、印字中における前記キャリッジ往復動範囲内であって、かつ前記記録媒体の通紙域範囲外に配置すべく、
前記回復ユニットの前記キャリッジに対する高さ方向切換え手段を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置である。
本発明では、回復ユニットの高さ方向の位置として(1)キャリッジに当接する位置、(2)キャリッジとの当接を待避する位置の2つを設けるとともに、任意に切換えられる構成とし、印字中は回復ユニットを待避する位置になるよう制御することで、回復ユニットの主走査方向の位置を、印字中におけるキャリッジの往復動範囲内であってかつ記録媒体の通紙域範囲外に配置することが出来るため(図5)、回復ユニット側のキャリッジ往復動範囲外の寸法(図13のb寸法)を極力、小さくすることが可能となり、装置全体の幅広化さらには、大型化を抑制できる。
また、前記2つの回復ユニットの高さ方向位置の切換え動作は、軸を中心とした回転運動で行い、さらにその中心軸はキャリッジを支持するキャリッジレールを備えた部材に設けることで、高精度な位置出しが可能となる。
図面を参照して、本発明のインクジェット記録装置の一実施形態を説明する。
従来例と同様部分は、番号を同じくし、説明を割愛する。
図を参照して、本発明のインクジェット記録装置について説明する。
図1は、インクジェット記録装置を示す斜視図、図2は、回復ユニット50の模式的、斜視図、図3は回復ユニット50の側面図でキャリッジ14が回復ポジションにいる時の状態を表す。
図1において、インクジェット記録装置1は、内部に種々の部品や部材が収納されている筐体4を有する。この筺体4は、互いに向き合って配置された2つの架台2A,2Bそれぞれの上端部に跨がるように固定されている。筺体4の内部には、所定間隔離れて向き合う2枚の支持板(側板)が固定されている。それぞれの支持板同志の間には、記録媒体が搬送される搬送方向(矢印A方向であり副走査方向)に直交する主走査方向(矢印B方向)に延びる円柱状のキャリッジレール16を備える上筐体15が配置されている。その上筐体15の長手方向両端部はそれぞれ支持板に固定されている。
キャリッジ14には、図3に示すように、キャリッジレール16が嵌め込まれる摺動溝14a、その摺動溝14aと印字ヘッド13を挟んで反対側の端面の中央部には矢印A方向に延びる支持軸26A、その支持軸26Aに回転自在に固定されたローラ26が配置されている。そして、ローラ26は、横断面がコ字状でキャリッジレール16に平行に延びるローラガイドレール22の内側部分に嵌め込まれている。このローラガイドレール22の上壁とローラ26の間には隙間が形成されている。また、ローラ26は、ローラガイドレール22の下壁に接触しながら転がる。従って、ローラガイドレール22の下壁によってキャリッジ14の一端部が支えられており、キャリッジ14が下方に回動することがこの下壁によって禁止されていることとなる。なお、ローラガイドレール22は、支持板に固定されているレール支持部材24に締結されている。
また、キャリッジ14を図1の矢印B方向に往復動させるために、インクジェット記録装置1には駆動モータ19が配置されている。また、キャリッジレール16の長手方向両端部にはそれぞれプーリ19Aが配置されており、これら2つのプーリには無端ベルト17が掛け渡されている。この無端ベルト17の一部分にキャリッジ14が固定されている。
駆動モータ19は、キャリッジ搬送駆動制御部(図示せず)から送信されてきた駆動制御パルス信号に基づいて制御される。従って、駆動モータ19が所定のタイミングで駆動してプーリ19Aが回転すると無端ベルト17と共にキャリッジ14が図1の矢印B方向に往復動する。この往復動の際、キャリッジ14は、キャリッジレール16とローラガイドレール22に案内される。
キャリッジ14には、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック、淡シアン、淡マゼンタなどの各色ごとの印字ヘッド13が搭載され、従来例と同様に、不図示のチューブ(各色別々)によりインク供給ユニット330、メインタンクユニット320内インクタンク130と接続されており、インクが印字ヘッド13に送られると印字可能となる。また、前記チューブはキャリッジ14の往復移動の際に暴れることのないように、キャタピラ260によってそれらの全てが束ねられている。
印字ヘッド13には、印字ヘッド13を制御する印字ヘッド制御部(図示せず)から駆動パルス信号が送られてくる。この駆動パルス信号は画像データに基づいて形成されたものであり、印字ヘッド13は、この駆動パルス信号に基づいて所定のタイミングでインクを吐出するように制御される。
それから、従来例と同様に、キャリッジ14が往復動する領域のうち右支持板3の外側の領域には、図2に示されるように、キャリッジ14が待機するキャリッジ待機領域部8が形成されている。キャリッジ待機領域部8における所定の基準位置(ホームポジション)には、印字ヘッド13からのインク吐出状態が初期の吐出状態になるように印字ヘッド13を回復(ヘッドクリーニング)させる回復ユニット50が設けられている。
次に、本発明の上記回復ユニット50について、説明する。
図4は、図2のP−P断面図である。
図2〜4において、52は回復ユニット50の筐体である回復筐体であり、内部にキャップ部50A、ワイパー部50B、負圧発生手段であるチューブポンプ部50Cを配置している。そのキャップ部50A、ワイパー部50B、チューブポンプ部50Cは従来からある周知の構造であり、説明を割愛する。
上記キャップ部50Aのキャップ50A−1の上下動作、及びワイパー部50Bのワイパー動作は、回復筐体52内に配置された回復カム51とカムレバー(不図示)の運動により行われ、その駆動源は回復ユニット50に取付けられた回復モータ53である。また、回復カム51は各々の作動状態(例えば、キャッピング状態、キャップOFF状態など)により回転位置があらかじめ決められており、回復カム51をその回転位置にすることにより各々の作動状態になるよう制御している。その制御は、不図示のセンサーとセンサーフラグにより決められた回復カムH.P.からの回転角度を制御することで行われる。
例えば、キャッピング状態は回復カムH.P.から30°の位置で設定されているとするならば、そのキャッピング動作は、回復モータ53により回復カム51を回転させ、センサーにより回復カムH.P.を検知してから30°の位置で止めるよう制御すれば良いことになる。
また、上記した回復筐体52は、回復ベース54に取付けられた摺動軸56a、56bによりC方向(上下方向)に摺動可能に軸支されおり、付勢バネ58a、58bの作用により上方向に付勢されている。
図3(キャリッジ14が回復位置にいる時の側面図)において、キャリッジ14には、回復案内ガイド14bが備わっており、その回復案内ガイド14bと回復筐体52のキャリッジ当接面52bが当接すると、回復筐体52は、図F方向に押し下げられる。
キャリッジ当接面52bとワイパーブレード及び回復案内ガイド14bと印字ヘッド13の吐出面は、高さ方向において、あらかじめ適正な精度が出ているため、この両者(回復案内ガイド14bとキャリッジ当接面52b)を当接させることにより、従来例で説明したワイパーブレード侵入量は適正になる。
また、従来例で説明したキャリッジの高さ方向の切換えを行っても、回復案内ガイド14bとキャリッジ当接面52bが当接している限り、ワイパーブレード侵入量は適正になる。
次に、回復ユニット50がキャリッジ14から待避する構成及び動作について説明する。
上述した回復ベース54は、摺動軸56a、56bを有するとともに上筐体15に備えられた回動軸60に回動自在に軸支されている。また、回復ベース54は、回動カム62を回転自在に軸支しており、その駆動源であるカム駆動モータ64を備えている。また、前記した回動カム62は本体右底板80と接地している。従って、カム駆動モータ64を不図示の駆動回路により駆動されると回動カム62が図4のE方向に回転する。そうすると、回復筐体52を軸支した回復ベース54は、回動軸60を回転中心として図4のD方向に回動することになる。そうすると、回復案内ガイド14bとキャリッジ当接面52bの当接が解除され、キャリッジ14が回復ユニット50と接触することなく往復動は可能となる。また、上述した回動カム62も作動状態(回復ユニット待避状態と回復ユニットup状態)により回転位置があらかじめ決められており、不図示のセンサーとセンサーフラグにより回転位置を制御することで、作動状態の切換えを行う。
また、上記した回動軸60は、キャリッジ14を支持するキャリッジレール16を備える上筐体15に配置することで、キャリッジレール16に対して、部品の積上げ公差が少なくなり、容易に精度出しが可能となる。それにより、キャリッジ14に対して、回復ユニット50も容易に位置出しが可能となる。
次に、本発明の印字動作(回復ユニット50の待避動作を含む)について説明する。図14にフローチャートを示す。
通常、非印字時(印字待機状態時)はキャリッジ14がホームポジションにあり、回復ユニット50のキャップ50A−1により印字ヘッド13はキャッピングされ吐出口内のインクが蒸発して贈粘、固着し、吐出不良が生じるのを防いでいる。
この状態で、不図示のコンピュータから画像データが送信され、印字命令が出されると(S1)、装置本体のCPUはキャップOFF動作を行うよう制御する(S2)。その動作は上述したように回復モータ53を駆動させ、回復カム51を回転させることで行う。
そして、次に、上記したように回復ユニット50を待避させ(S3)、キャリッジ14の往復動作(主走査)を開始し、従来例と同様に印字ヘッド13によりインク滴を吐出するとともに、記録媒体101をピッチ送りすることで印字が行われる(S4)。
1ページの印字が終了すると、回復ユニット50をupさせ(S5)、その状態でキャリッジ14をホームポジション(回復ポジション)に移動させる(S6)。そうすると、上述したように、キャリッジ14の回復案内ガイド14bにより、回復ユニット50が押し下げられ、キャリッジの高さ切換えがいかなるポジションにあろうとも、回復ユニット50とキャリッジ14の高さ方向は適正な位置出しが可能となる。
次に、印字ヘッド13の状態によって、吸引回復するか、ワイピングするかというクリーニング動作が選択さる(S7)。通常、吸引回復動作は数十枚に1回、ワイピング動作は1枚に1回、程度の割合で行われる。そのワイピング動作も上記したように回復モータ53が回復カム51を回転させることで行い、それが終了すると、キャッピング動作(S8)を行い、これで印字が終了となり印字待機状態になる。
本発明のインクジェット記録装置の模式図 本発明の回復ユニットの模式図 本発明の回復ユニットの側面図 本発明の回復ユニットの断面図 本発明のキャリッジ−回復ユニットの位置を表す正面図 従来のインクジェット記録装置の模式図 従来のインクジェット記録装置の模式図 従来の回復ユニットの模式図 従来の回復ユニットの断面図 ワイパー状態を表す模式図 キャリッジの高さ切換えを表す模式図 従来のキャリッジ−回復ユニットの位置を表す正面図 従来のキャリッジ−回復ユニットの位置を表す正面図 本発明の印字フローチャート
符号の説明
1 インクジェット記録装置
13 印字ヘッド
14 キャリッジ
14b 回復案内ガイド
50 回復ユニット
52 回復筐体
52b キャリッジ当接面
54 回復ベース
56a、56b 摺動軸
58a、58b 付勢バネ
60 回動軸
62 回動カム
64 カム駆動モータ
101 記録媒体

Claims (3)

  1. インクが吐出する複数のインク吐出口が形成された印字ヘッドを所定の主走査方向に走査させながら、記録媒体のうち前記複数のインク吐出口の前方に位置する画像形成部分に前記複数のインク吐出口からインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置で、
    記録媒体と前記印字ヘッドとの隙間の切換え機能を、前記印字ヘッドを主走査方向に走査させるキャリッジに備え、前記キャリッジには回復ユニットとの高さ方向の位置出しを行うべく、前記回復ユニットに当接する案内ガイドが設けられたインクジェット記録装置において、
    前記回復ユニットの主走査方向の位置を、印字中における前記キャリッジ往復動範囲内であって、かつ前記記録媒体の通紙域範囲外に配置すべく、
    前記回復ユニットの前記キャリッジに対する高さ方向切換え手段を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記回復ユニットの前記キャリッジに対する高さ方向切換え手段は、中心軸を中心とした回動運動により行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 請求項2に記載の中心軸は、前記キャリッジの主走査方向の走査におけるガイドレールを持つ部品に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013163332A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、液体収容体及び液体供給システム

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