JP2001293885A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001293885A
JP2001293885A JP2000111228A JP2000111228A JP2001293885A JP 2001293885 A JP2001293885 A JP 2001293885A JP 2000111228 A JP2000111228 A JP 2000111228A JP 2000111228 A JP2000111228 A JP 2000111228A JP 2001293885 A JP2001293885 A JP 2001293885A
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rotor
head
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motor
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English (en)
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Tomohiro Ishizu
知宏 石津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】より適切なチューブポンプ式回復系の駆動を行
うことができるインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】ヘッド回復装置のポンプ102はロータ1
07に支持された回転コロ108を有する。この回転コ
ロ108は、回転してケース109の湾曲部110との
間にチューブ103を挟んでしごくことにより、ヘッド
2側に負圧を発生させてヘッド2からインクを吸引す
る。ロータ107を回転させる際、原点センサ105の
出力に基づき、かつ、ロータの回転角度位置に応じて、
ロータを駆動するモータの回転速度を可変制御する。す
なわち、負荷の重い回転角度範囲でモータ速度を低減す
る。複数のヘッドに対する複数のロータにおける回転コ
ロ108の互いの位置関係(位相)は不一致としてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを記録媒体
に吐出して画像を形成するインクジェット記録装置に係
り、特にその印字ヘッドの回復系の構成および動作に関
する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置において、所定
時間以上に亘って連続的に印字を継続すると印字ヘッド
の印字状態が変化して画像品位が劣化する場合がある。
【0003】この対策として、印字中に吐出状態を判断
して、または所定の時間間隔で、印字ヘッド回復装置に
おいて印字ヘッドから所定量のインクを吐出させる。あ
るいは、印字ヘッドの吐出口のフェイス面をゴム製など
のキャップで被覆し、外部から負圧を発生させてノズル
からインクを吸引することによりノズル内をクリーニン
グする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】負圧を発生させる手段
としては、いわゆるチューブポンプ式回復系が知られて
いる。これは、ヘッドノズルを被覆するキャップに接続
された可撓性のチューブを回転コロでしごいてキャップ
に溜ったインクや接触したノズルからインクを廃インク
タンクに移動させるものである。このポンプの回転駆動
には、通常、モータが利用される。ポンプの回転負荷は
回転コロがチューブに当接しているかいないか等に応じ
て変化するので、モータのパワーは最大の負荷に合わせ
て選定・制御する必要がある。
【0005】また、チューブポンプ式回復系を適正に駆
動するために、回復系の原点を検出する手段が設けられ
ている。この回復系の原点検出作業は、従来、電源投入
時や全ての回復が終了した時点で検出を行っている。し
かし、回復系の原点を検出終了後、モータを動作させな
い状態で励磁し放置しておくとモータが発熱するので励
磁を切らなければならない。印字ヘッドのクリーニング
要求が発生した場合に、再度モータを励磁してクリーニ
ング動作を行うと、モータの励磁を切った瞬間にポンプ
やチューブの負荷によりモータの励磁相が押し戻され、
中間相で停止する可能性がある。このような状態で再度
励磁を行うと1ステップ分の誤差が発生する。この誤差
は再度回復系の原点検出を行うまで蓄積される。
【0006】前述のように、ポンプを回転させる負荷は
位置によって変化するため、上記の誤差が発生した状態
で駆動させるとモータが脱調するおそれがある。この意
味からも、モータのパワーは大きく設定する必要がある
が、その分、コストおよび設置スペースの増加を招来す
るという問題があった。
【0007】したがって、本発明の目的は、より適切な
チューブポンプ式回復系の駆動を行うことができるイン
クジェット記録装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、回復系による
無駄なインク消費を防止することができる新たな構成の
チューブポンプ式回復系を有するインクジェット記録装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるインクジェ
ット記録装置は、インクジェット記録用のヘッドに接続
されてヘッドノズルからインクを吸引するヘッド回復装
置を有するインクジェット記録装置であって、前記ヘッ
ド回復装置は、前記ヘッドノズルを被覆するキャップ
と、廃インクを蓄積する廃インクタンクと、前記キャッ
プから前記廃インクタンクへ廃インクを導く可撓性のチ
ューブと、該チューブの予め定めた範囲を押圧しながら
移動する回転コロと、該回転コロを支持しながら回転す
るロータと、前記ロータの回転を制御するモータ手段
と、前記ロータの回転の原点位置を検知する原点センサ
と、前記センサ手段の出力に基づき、前記ロータの回転
角度位置に応じて、前記モータ手段の回転速度を可変制
御する制御手段とを備えたものである。
【0010】より具体的には、ロータの負荷の重い回転
角度位置の範囲内において相対的にモータの回転速度を
低減するようにする。これにより、比較的小パワーのモ
ータでもロータの負荷変動に適切に対処することができ
る。
【0011】前記インクジェット記録装置において、前
記キャップ、チューブ、回転コロ、ロータの組を複数の
ヘッドの各々に対して設け、かつ、複数の前記回転コロ
の前記ロータ上の位相を不一致としてもよい。複数の前
記回転コロの前記ロータ上の位相を不一致とすることに
より、モータに一度に掛かる負荷を分散させることがで
きる。
【0012】例えば、黒インク以外の複数のヘッド用の
複数の前記回転コロの位相を一致させるとともに、該位
相を、黒インクのヘッド用のロータにおける前記回転コ
ロの位相と異ならせることができる。これによれば、黒
インクのヘッドと他のヘッドとに対して別個独立に吸引
動作を実施できるので、無駄な吸引によるインク消費を
防止できる。
【0013】あるいは、複数のヘッドの各々のロータに
おける前記回転コロの位相を互いにほぼ等間隔にずらす
ことができる。この場合も個別のヘッド単位に吸引動作
を実施できる。
【0014】前記インクジェット記録装置において、前
記ヘッド回復装置を用いて回復動作を行う直前に、前記
原点センサで前記原点位置を確認した後に、回復動作を
行うことが好ましい。吸引動作を行う直前に原点位置を
確認することにより、その前にモータの励磁の入り切り
で回復系の原点位置が変化していても、吸引ポイントが
ずれて吸引不良が発生したり、脱調したりすることがな
くなる。
【0015】本発明は、さらに以下のような種々の変
形、変更が可能である。
【0016】インク吸引時の前記モータ手段の回転速度
を、インク吸引後の空吸引時および/または印字終了時
に行う空吸引時の前記モータ回転速度と異なるものこと
ができる。
【0017】あるいは、前記モータの回転速度は、複数
搭載可能なヘッドの内、実際にインクを吸引するヘッド
の数に応じて可変とすることができる。
【0018】さらには、前記モータ手段の回転速度を、
インクの種類に応じて可変とすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の実施の形態に係るインクジ
ェット記録装置の概略構成図である。
【0021】図1には、印字ヘッド2に加えて、プラテ
ン11、ガイドシャフト12、キャリッジ13、ヘッド
回復系14、制御装置15および記録用紙Pが示されて
いる。プラテン11は、被記録材である記録用紙Pを上
面に載置する。記録用紙Pはプラテン11上で印字ヘッ
ド2により記録されるとともに、搬送ローラ16と、ピ
ンチローラ(図示せず)によって駆動搬送されてこのプ
ラテン11上を移動する。プラテン11の上方には、プ
ラテン11と平行に例えば2本の互いに平行なガイドシ
ャフト12が架設されている。ガイドシャフト12に
は、スライド軸受け(図示せず)を介して往復移動自在
にキャリッジ13が取り付けられており、キャリッジ1
3をガイドシャフト12に沿って平行に移動し得るよう
にしている。このキャリッジ13には、インクを吐出す
る印字ヘッド2が搭載されている。キャリッジ13は、
モータおよびベルト(いずれも図示せず)により、制御
装置15の制御に応じて動作し、搭載している印字ヘッ
ド2をガイドシャフト12に平行に往復移動させること
ができる。キャリッジ13の移動可能範囲の一端の画像
形成領域外の退避位置に、印字ヘッド2のインク吸引動
作、ワイパー動作、予備吐動作を行うヘッド回復系14
が設けられている。ヘッド回復系14の動作も制御装置
15により制御される。
【0022】図2はヘッド回復系14の概略構成を示す
側面図である。図2には、ヘッド2、キャップ101、
ポンプ102、チューブ103、廃インクタンク10
4、回復系原点センサ105、回復系原点フラグ106
が示されている。キャップ101は、回復系14の頂部
に配置されている。チューブ103の一端は、キャップ
101の下端に接続され、チューブ103の他端は、ポ
ンプ102を経由して廃インクタンク104に導かれて
いる。ポンプ102は、中心が固定され回転動作ができ
るロータ107を有する。このロータ107の周縁の1
カ所には回転コロ108がバネ力で外方へ突出してい
る。図2の例では、チューブ103は、ポンプ102に
半周分巻き付けてある。ロータ107が図で時計方向に
回転すると、チューブ103はそのヘッド2側から、回
転コロ108とケース109の湾曲部110との間に挟
まれて、チューブ103をヘッド2側からしごく動作が
行われる。これにより、チューブ103のヘッド側に負
圧が生じ、これがインク吸引力となる。
【0023】ロータ107の側面には回復系原点フラグ
106が固設されており、このフラグ106を、装置内
固定の回復系原点センサ105で検出することにより回
復系(ロータ107)の原点を検出している。
【0024】このポンプ102にはモータ(図示せず)
が接続されており、このモータを駆動することにより、
キャップ101に接触しているヘッド2よりインクを吸
引することができる。
【0025】ロータ107は、複数のヘッド2(ここで
は4個)の各々に対して設けられている。図3に、図2
のロータ107を図2の右側から見た概略図を示す。図
から分かるように、複数のロータ107は同一回転軸上
に並列に配置され、同じ回転角度位置に回転コロ108
をそれぞれ有している。回転コロ108を通過するロー
タ107の周上にはチューブ103を案内保持する溝1
11が設けられている。
【0026】このような構成において、ロータ107が
回転して回転コロ108が位置aからcまで移動する間
に、回転コロ108がチューブ103を押しつぶしなが
ら移動する。これにより、チューブ103のヘッド2側
に負圧が発生する。
【0027】ロータ107の1回転の間、ロータ107
にかかる負荷は変動する。特に、回転コロ108が最初
にチューブ103に乗り上げる位置aからその近傍位置
b付近までが最も負荷が大きく、位置bから、回転コロ
108がチューブ103から外れる位置cまでが次に負
荷の大きい範囲である。位置cから位置aまでの範囲は
比較的負荷が小さい。この負荷の変動は、すべてのロー
タ107について同じ角度位置に回転コロ108が設け
られている図2の例の場合には、特に顕著である。
【0028】そこで、図7(a)に示すように、ポンプ
102のロータ107を回転駆動するモータ(図示せ
ず)の速度を回転コロ108の回転位置範囲に対応して
意図的に可変制御する。すなわち、相対的に回転位置a
からbまでは低速度、回転位置bからcまでは中速度、
回転位置cからaまでは高速度で駆動する。これによっ
て、比較的パワーの小さいモータでも不具合なく図2の
ポンプ102を駆動することが可能となる。
【0029】図4に、本実施の形態における印字ヘッド
の回復動作の処理手順を表すフローチャートを示す。
【0030】例えばヘッド2に目詰まりが発生した場合
に、ユーザ等の指示で吸引要求が発生する(S20
1)。吸引要求が発生すると、最初に回復系原点検出を
行う(S202)。ついでキャッピングを行い(S20
3)、吸引動作を行う(S204)。この後、キャッピ
ングを解除して(S205)、ワイプ動作(S20
6)、予備吐動作(S207)、および空吸引動作(S
208)を行う。なお、状況に応じてこれらの各種の回
復動作の一部のみを実行するようにしてもよい。例え
ば、空吸引要求発生時には、S202,S208のみを
実行すればよい。
【0031】前記ポンプ102の動作は、ステップS2
04の吸引動作時、およびステップ208時の空吸引動
作時に採用される。但し、吸引動作と空吸引動作とを連
続して行う場合には、吸引動作の前にのみ原点確認を行
えばよい。なお、空吸引動作とは、吸引動作や予備吐出
動作によりキャップ101に溜まったインクを吸引して
廃インクタンク104へ移す動作である。
【0032】ステップS202において、吸引動作また
は空吸引動作を行う直前に回復系原点を検出することに
より、モータの励磁のON/OFFによる相励磁のズレ
を無くすことが出来る。
【0033】前記予備吐出は、印字中に所定のタイミン
グで行われる。この際に、キャップ上に溜まったインク
を次以降の印字中の予備吐出動作によってキャップ上か
ら溢れさせないようにするために印字中に空吸引動作を
行いキャップ上のインクを一旦キャップ上からキャップ
につながるチューブ内へ吸引する。そして印字終了時に
チューブ内に蓄積された廃インクを空吸引動作によって
廃インクタンク104に移動させる。
【0034】この際、印字中の空吸引動作は印字の妨げ
にならないようにすばやく行う必要がある。すなわち好
ましくは、図8に示すように、印字中の空吸引では、イ
ンク吸引時に比べて回転コロの回転速度を速くする。ま
た、印字終了後の空吸引はチューブの中に廃インクを残
さないようにするため、吸引速度を遅くする必要があ
り、回転コロの回転速度を遅くする。あるいは、両方の
空吸引速度を速い方に統一してもよい。その際には、印
字終了時の空吸引を複数回(例えば2回)連続して行う
ことが好ましい。
【0035】ところで、顔料インクは染料インクに比べ
て一般的に粘度が高いことが知られている。よって、染
料インクのヘッドからインクを吸引するよりも顔料イン
クのヘッドからインクを吸引する方がインク吸引のため
のモータ負荷は大きくなる。それに応じて染料インクの
吸引時よりも顔料インク吸引時に回転コロの回転速度を
遅くするようにしてもよい。これによってモータの負荷
を軽くすると共に確実なインク吸引を行うことが可能に
なる。
【0036】図5は、本発明の第2の実施の形態におけ
る回復系14の概略構成を示す側面図である。この実施
の形態で第1の実施の形態と異なる点は、複数のロータ
107の回転コロ108の角度位置(位相)が一致して
いないことである。具体的には、黒インク以外の複数の
ヘッド用のロータにおける回転コロの位相を一致させる
とともに、黒インクのヘッド用のロータにおける回転コ
ロの位相を前記位相と異ならせたものである。この例で
は、黒インクのヘッドに対応するロータ107の回転コ
ロ108の位置を、他の色のインクのヘッドに対応する
ロータ107の回転コロ108の位置とほぼ180゜反
対の位置に設けている。これにより、同時にチューブ1
03を押しつぶす回転コロ108の個数が低減されるの
で、ロータ107への負荷が図3の場合に比べて低減さ
れることになる。
【0037】図5の構成における回転コロ108の回転
位置対回転速度の関係を図7(b)に示す。この例で
は、1つの回転コロ108が回転位置aからbの間、お
よび回転位置cからdの間にあるとき比較的低速度とな
るようにしている。回転位置cからdで低速度とするの
は、反対側の回転コロ108がこの範囲でチューブ10
3の押しつぶしにかかるからである。黒インクのヘッド
と他のカラーインクのヘッドでは、ヘッド数が不均衡な
ので、回転コロ数の多い組の方が速度が低くなるよう
に、回転位置範囲a〜bと、c〜dに回転速度に差を付
けてもよい。回転位置範囲b〜cと、d〜aについても
同様に回転速度に差を付けてもよい。
【0038】また、図5の実施の形態では、黒インクの
ヘッドと他のカラーインクのヘッドとを個別に独立して
吸引動作を行うことも可能となる。通常、モノクロ印字
のみを継続して行うことはよくあるが、この場合、黒イ
ンクのヘッドの回復動作が必要になっても、他のカラー
インクの回復動作は必ずしも必要ない。このような場合
に、本実施の形態では、黒インクのヘッドのみ独立して
回復動作を行うことができる。これにより、無駄なイン
ク消費を防止できる。これに伴って、チューブ103が
押しつぶされるケース109の湾曲部108の長さを図
3の場合より短い180度未満にしている。
【0039】最後に、図6に本発明の第3の実施の形態
における回復系14の概略構成を示す。この実施の形態
で第1および第2の実施の形態と異なる点は、複数のロ
ータ107の回転コロ108の角度位置(位相)がいず
れも異なっていることである。具体的には、回転コロ1
08の位相を互いにほぼ等間隔にずらしたものである。
この例では、4色のインクに対応する4個のヘッドに対
応するロータ107の回転コロ108の位置をほぼ90
゜間隔で配置している。これにより、同時にチューブ1
03を押しつぶす回転コロ108の個数が1個にまで低
減されるので、ロータ107への負荷が図5の場合に比
べてさらに低減されることになる。これに伴って、チュ
ーブ103が押しつぶされるケース109の湾曲部10
8の長さを図5の場合よりさらに短い90゜未満にして
いる。
【0040】図6の構成における回転コロ108の回転
位置対回転速度の関係を図7(c)に示す。この例で
は、1つの回転コロ108が回転位置aからb、cから
d、eからf、gからhの各々の間にあるとき比較的低
速度となるようにしている。
【0041】また、図6の実施の形態では、各インクの
ヘッドを個別に独立して吸引動作を行うことが可能とな
る。これにより、回復動作による無駄なインク消費を防
止できる。
【0042】なお、インクを吸引する際は吸引するヘッ
ドの回転コロがチューブを押しつぶす位置に来るときに
のみヘッドのキャッピングを行うようにすることができ
る。このため、各インクのヘッドを個別に独立して吸引
動作を行うことが可能となり、ロータが1回転したとき
に少なくとも1色のチューブからインクを吸引すること
になる。インクを吸引するときにロータの回転負荷が最
も重くなるので、図9に示すように、インクを吸引する
チューブを回転コロにより押しつぶすときに回転コロの
回転速度を最も遅くするようにしてもよい。
【0043】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、種々の変形、変更が可能である。例えば、
ヘッドの個数は4としたが、これに限るものではない。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、チューブポンプ式回復
系を備えたインクジェット記録装置において、より適切
なチューブポンプ式回復系の駆動を行うことができるの
で、ポンプ駆動用のモータのコストおよびサイズを低減
できる。
【0045】また、回転コロの位相を不一致とすること
により、1または複数のヘッド単位に個別に吸引動作を
行えるので、回復系による無駄なインク消費を防止する
ことができる。
【0046】さらに、回復系を駆動する直前に回復系の
原点を検出することで、モータの励磁のON/OFFに
よる相励磁のズレを無くすことができる。その結果とし
て、回復系を駆動しているモータの位置ズレによる脱調
のおそれを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェット記録
装置の概略構成図である。
【図2】図1に示した回復系の概略構成を示す側面図で
ある。
【図3】図2のロータ1を図2の右側から見た概略構成
を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態における印字ヘッドの回復
動作の処理手順を表すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態における回復系の概
略構成を示す側面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における回復系の概
略構成を示す側面図である。
【図7】本発明の各実施の形態における、回転コロの回
転位置対回転速度の関係を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の変形例を示す図で
ある。
【図9】本発明の第3の実施の形態の変形例を示す図で
ある。
【符号の説明】
2 印字ヘッド 11 プラテン 12 ガイドシャフト 13 キャリッジ 14 ヘッド回復系 15 制御装置 16 搬送ローラ 101 キャップ 102 ポンプ 103 チューブ 104 廃インクタンク 105 原点センサ 106 フラグ 107 ロータ 108 回転コロ 109 ケース 110 湾曲部 111 溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクジェット記録用のヘッドに接続され
    てヘッドノズルからインクを吸引するヘッド回復装置を
    有するインクジェット記録装置であって、 前記ヘッド回復装置は、 前記ヘッドノズルを被覆するキャップと、 廃インクを蓄積する廃インクタンクと、 前記キャップから前記廃インクタンクへ廃インクを導く
    可撓性のチューブと、 該チューブの予め定めた範囲を押圧しながら移動する回
    転コロと、 該回転コロを支持しながら回転するロータと、 前記ロータの回転を制御するモータ手段と、 前記ロータの回転の原点位置を検知する原点センサと、 前記センサ手段の出力に基づき、前記ロータの回転角度
    位置に応じて、前記モータ手段の回転速度を可変制御す
    る制御手段と、 を備えたインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記キャップ、チューブ、回転コロ、ロー
    タの組を複数のヘッドの各々に対して設け、かつ、複数
    の前記回転コロの前記ロータ上の位相を不一致としたこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装
    置。
  3. 【請求項3】黒インク以外の複数のヘッド用の複数の前
    記回転コロの位相を一致させるとともに、該位相を、黒
    インクのヘッド用のロータにおける前記回転コロの位相
    と異ならせたことを特徴とする請求項2記載のインクジ
    ェット記録装置。
  4. 【請求項4】複数のヘッドの各々のロータにおける前記
    回転コロの位相を互いにほぼ等間隔にずらしたことを特
    徴とする請求項2記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】前記ヘッド回復装置を用いて回復動作を行
    う直前に、前記原点センサで前記原点位置を確認した後
    に、回復動作を行う請求項1、2、3または4記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】インク吸引時の前記モータ手段の回転速度
    を、インク吸引後の空吸引時および/または印字終了時
    に行う空吸引時の前記モータ回転速度と異なるものとす
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載
    のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】前記モータの回転速度を、複数搭載可能な
    ヘッドの内、実際にインクを吸引するヘッドの数に応じ
    て可変とすることを特徴とする請求項2、3、4、5ま
    たは6記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】前記モータ手段の回転速度を、インクの種
    類に応じて可変とすることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6または7記載のインクジェット記録装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005067039A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Seiko Epson Corp チューブ固定構造、液体噴射装置
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